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【伊藤貫の真剣な雑談】第23回 伊藤貫×水島総「西欧の没落とトランプ政治の正体」[桜R7 9 13]
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00:00:00皆さんこんにちは 伊藤官の真剣な雑談
00:00:19今日は私がお相手させてもらいました 伊藤さんに今の世界そして日本
00:00:25こういったものの分析や考え方 これからどうあればいいかこういった
00:00:33ものも併せてお聞きしたいと思います 伊藤さん今日もよろしくお願いします
00:00:38よろしくお願いします せっかく今日の今日ということなんで
00:00:45先日トランプさんの第一の支持者と言われた マガの代表のカークさんという方が
00:00:54200メートル先から射殺されたと こういうことがあって日本でも
00:01:00今話題になってますけど この問題はまず伊藤さんだったら
00:01:06どういうそのカークさんとかですね この事件どんな感じで受け止めて
00:01:10おられるか まずちょっと視聴者の方も聞きたいと思って
00:01:14いると思うんですけどいかがですか はい
00:01:17チャーリーカークという人自体は 僕は実はあまり注目してなかったんですね
00:01:26その理由は別に彼を貶めたり 批判するつもりでいけるんではないんですけれども
00:01:36彼は高校1年か2年の頃から 政治が大好きでそれで高校生の頃から
00:01:45政治活動に非常に熱心であったという 当時は当時のアメリカっていうのは
00:01:5113、14年前ですから共和党にティーパーティー という運動があって
00:02:01いわゆるエヴァンジェリカルクリスチャン もしくはファンダメンタリストクリスチャンという
00:02:07プロテスタント派の人たちが 参加している運動なんですけれども
00:02:16彼も高校生であるにも関わらず それに飛び込んでいったと
00:02:20非常に熱心にティーパーティー運動をやって
00:02:25トランプとは最初は距離をとって たんですけれども
00:02:29トランプが当選したらトランプに対して
00:02:33というのはティーパーティーと トランプの運動っていうのは
00:02:37少し差がありますから とにかくそういう運動を始めて
00:02:43非常に有名になって それで一応大学どこか
00:02:47僕あまり聞いたことない大学に 入ったんですけれども
00:02:51勉強なんかしてる場合じゃない というんで
00:02:55政治活動家を専門にするようになって それで大学を中退して
00:03:01全米の大学を駆けずり回って 保守派の学生たちを集めて
00:03:11それで政治運動のリーダーと 何十万人かの学生のリーダーとなっていく
00:03:19ということに成功した人です
00:03:23組織づくりが上手いし 政治献金集めもかなり上手いようです
00:03:31だからそういう意味で 政治活動家として優秀な人であったと思います
00:03:39しかし彼の発言をちょっとだけ 調べると
00:03:47全て決まりきったパターンの議論が 多いわけですね
00:03:54要するにどこの国でもそうなんですけれども
00:04:01政治的な議論になると 相手がこう言ってきたら
00:04:05こう言い返せばいいと それから相手の理屈を
00:04:09言い返してやり込めるためには こういうテクニックが必要だと
00:04:15チャーリー・カークはそういう テクニックを身に付けるのが
00:04:20非常に上手い人なんですね
00:04:23しかしそれじゃきちんと深く 考えていっているのかと
00:04:31それから政治的なスローガンを 幕仕立てて
00:04:35人を説得するのは上手いけれども
00:04:40自分自身で自分が喋っていることを きちんと考えたうえで
00:04:46説明しているのかというと そうとは思えない部分が多いですね
00:04:52アメリカ人っていうのは 日本人もご存知のように
00:05:01ディベートが上手いと カッコつきの上手いということになってまして
00:05:07要するに大学でも高校でも ディベートチームというのがあって
00:05:14相手の議論の欠点を見つけて
00:05:19それでどういうふうに その欠点を暴き立てて
00:05:25相手をやり込めれば みんなにタクシー喝采してもらえるかという
00:05:32ディベートのテクニックを獲得するのが 重要なことであるというふうに思っている
00:05:40高校生 大学生が多いんですね
00:05:43僕は実は そういうディベートのテクニック
00:05:50ディベートが上手いアメリカ人に対して かなり不信感を持ってまして
00:05:57そういう こう言われたら ああ言い返せと
00:06:01それから こう言ってる人には その議論には こういう弱点があるから
00:06:06それを指摘すれば 相手は黙り込むはずだと
00:06:09そういうピクニックばっかり 上手になると
00:06:16長い目で見ると そういう人たちは 30歳を過ぎた後で
00:06:23ものすごくつまんない人間になることが 多いんですね
00:06:27要するに だから高校大学時代は ディベートが上手くても
00:06:3230歳過ぎても この人つまんないなね
00:06:34スロマンをがなり立ててるだけじゃないのと
00:06:39実は 指示で恐縮なんですけれども
00:06:42僕は日本に行った時に 大学4年の頃だったと思うんですけれども
00:06:48中央大学の弁論部という人たちと
00:06:53それから別の機会には 早稲田大学の遊弁会という人たちと
00:06:58一緒に食事したり お茶を飲んで 議論したことがあるんですけれども
00:07:04中央大学にしても 早稲田大学にしても
00:07:08そういう弁論部に所属してる人たちは
00:07:13こういう話題が出たら こう言えばいい
00:07:17ああいう話題が出たら こういう風に言えばいいんだと
00:07:21そういうテクニックは 皆さん 大学生なんですけれども
00:07:26非常に一生懸命身につけてて
00:07:31とうとうと大きな声で 巻き立てる
00:07:35技術を身につけておられるんですね
00:07:39だけど 少しでも深く議論を進めようとすると
00:07:47ほとんどきちんとした答えが 返ってこないんです
00:07:52この人たちはだから 相手を言いくるめる
00:07:58もしくは言いまかすテクニックを
00:08:01すでに大学生の時に 身につけているんだなと
00:08:06それにも関わらず どう考えても
00:08:13本当の知的好奇心 本当の知的探究心があって
00:08:18何か一つの学問なり問題を 深く掘り下げて
00:08:25必要ならば 例えば5ヶ月でも6ヶ月でも
00:08:28一つの問題を考え続けると
00:08:32そういうことは 全くやってないようだと
00:08:35だから僕は これ一般化した議論ですけれども
00:08:39大学の1年2年の時から
00:08:42政治活動に熱中する大学生っていうのは
00:08:47だって大学生
00:08:50大学の最初の3年間っていうのは
00:08:53自分の知的好奇心 知的探究心が
00:08:56のターゲットとなるものが 一体どこにあるんだと
00:09:02それを発見するための 最初の2年3年なんですよ
00:09:07その時にディベートで 相手を言いまかす
00:09:12テクニックを身につければ それで政治活動にプラスだと
00:09:17もしくは 自分が将来政治家になるのに
00:09:20役に立つんだと
00:09:21そういう姿勢で 政治に関して 政治に参加していくっていうのは
00:09:33実は長い目で見ると
00:09:37自分が成長できないような やり方になると思うんですね
00:09:43やはり科学だけではなくて アメリカの大学で一般に
00:09:51民主党側にしても 共和党側にしても
00:09:54大学でそれぞれ 政党のクラブっていうのがあって
00:09:58そういうのに 一生懸命参加している
00:10:02民主党派の学生にしても 共和党派の学生にしても
00:10:07熱心な学生の政治活動家っていうのは
00:10:12皆さんそういう 本気でじっくり必要な場合には
00:10:172年でも3年でも 自分が信じる
00:10:25政治的な もしくは経済的なパラダイム
00:10:28パラダイムっていうのは 考え方のパターンですけれども
00:10:31どういうパラダイムが 本当に正しいんだということに
00:10:362年でも3年でも じっくり勉強して
00:10:39結論を出そうということよりも
00:10:43目先の政治に参加して それで政治家といっぱい会って
00:10:49いろんな有名な政治家に会うと 大学生はみんなすごく嬉しいわけですよ
00:10:55俺はあの上院議員とも会って あの下院議員とも会って
00:10:59時にはあの閣僚とも 一緒に飯を食ってと
00:11:03自慢になるわけですけれども
00:11:05だけどそういうことばっかり やってる人っていうのは
00:11:12要するに政治家にとっては そういう騒ぎまくる奴が
00:11:16いっぱい行ってくれれば 自分の政治運動が賑やかになりますから
00:11:21政治家っていうのはみんなそういう 若い学生の政治活動家を
00:11:27チヤホヤするわけです 自分にずっととって役に立つから
00:11:30だけどそういう人たちっていうのは 本当に
00:11:36どこまで政治を良くしていくのに 貢献するのだろうかと
00:11:41でチャーリー・カークは そういう大学1年2年の時から
00:11:48活発な政治活動家として
00:11:50私は政治活動家として 一番成功した人なんですね
00:11:57だから才能はあります
00:11:59そういう人前でペラペラペラペラペラ しゃべって
00:12:02いっぱい学生を集めるのがうまいと
00:12:05それから政治献金もしっかり集めてくると
00:12:08そういう意味では 彼はナンバーワンの
00:12:13もちろん大学はもうドロップアウトしてます
00:12:16そういうことばかりやってたら 学問 勉強なんかできないですから
00:12:19大学はさっさとドロップアウトして
00:12:21プロフェッショナルな 学生活動家になったわけですね
00:12:26で すごく成功したわけです
00:12:27しかし そこで そういうことでやって
00:12:36有名になって お金持ちになったのは
00:12:39それはそれで アメリカ的な意味で
00:12:43アメリカ的な意味での サクセスストーリーと
00:12:47言えると思うんですけれども
00:12:49そういう方が どれほどアメリカ国内の
00:12:53アメリカ国内の政治を良くしているのか
00:12:57もしくは そういう人間が
00:13:00民主党と共和党で いっぱい出てくることが
00:13:03本当に政治活動の質をね
00:13:07クオリティ クオリティを良くしているかというのは
00:13:11僕はちょっと疑問に思っています
00:13:15いや 全くおっしゃる通りだと思います
00:13:18やっぱりこれ 今のお話は
00:13:20本当にアメリカだけじゃなくて
00:13:23今の日本にも当てはまるだろうと思うし
00:13:25そういえば 今おっしゃってた
00:13:27早稲田の郵便会
00:13:29実はうちの討論でですね
00:13:31たまには まともな学生を集めて
00:13:34学生だけで ちょっとやらせてみようって
00:13:37やったことあるんです
00:13:39で 早稲田の郵便会を呼んで
00:13:41始めたんですけどね
00:13:431時間経って 私はちょっと大きい声出して
00:13:45大きい声出して
00:13:47お前らこれ 小学校の学級会かって言ってね
00:13:49みんなシューンとなってね
00:13:51すいませんって 本当にこれで討論やってるつもりかって言ったら
00:13:54すいません まだ勉強不足でとか言ってね
00:13:58でも 伊藤さんのおっしゃってる意味は
00:14:01そういうところだけは 結構長けてたところがあるんですよ
00:14:05ただ 具体的にこの問題についてどう考えるか言ってみろって言うと
00:14:08みんなで考えながら 話し合っていこうとかね
00:14:12何言ってんだと 問題性が分かってないじゃないかとね
00:14:16これじゃあ 小学校の学級会だろって言ったら
00:14:19勉強不足で すいませんとか言って
00:14:21おっしゃるように
00:14:23そういう政治的な ちょっとテクニックっていうのかな
00:14:26弁論術というか
00:14:28こんなものは 本当に何の役にも立たないっていうか
00:14:31いざとなればね というようなことなんで
00:14:32今おっしゃった 川口さんにそういう傾向も
00:14:37やっぱり その方が受けるのがあって
00:14:41トランプさんのやり方と ちょっと似てるところもありますよね
00:14:45司法としても 通じてるところもあるような気がするんですけど
00:14:49あります それはあります
00:14:51そういう意味では
00:14:53ただ もう一つ
00:14:55ちょうどね 今回
00:14:57今回 ドゥーギーが言ってることですけども
00:15:02ポーランドに 何て言うんですか
00:15:05ドローンが ロシア製と称する
00:15:08落ちた ロシア否定してるみたいですけど
00:15:10そういうの落ちたり
00:15:13IFDの人間が 昨日 川口さんと話して
00:15:17どこまでは 現実的にしっかり見なきゃいけないって話になったんですけど
00:15:22亡くなる人が多かったり
00:15:24この9.11前後に
00:15:28トランプの射殺事件の
00:15:31小型版って言ったら ちょっと各社に失礼ですけど
00:15:34こういう形のものがある
00:15:37非常に不気味な流れが 今 生まれつつあるような感じ
00:15:41それと 昨日 討論やったのは
00:15:44著しく ヨーロッパ あるいは
00:15:47あるいは 特にドイツや日本の
00:15:51知的な低下とか
00:15:53単なる経済的に 水防してるだけじゃない
00:15:58こういうものが見えてる
00:16:00500年続いた 世界主導してきた ヨーロッパの
00:16:03もの自体が バラバラになりつつあるんじゃないかって
00:16:07そんな思いで 昨日 一応 皆さん集まってもらって
00:16:10やったんですけど
00:16:11ぜひ 伊藤さん自体もね
00:16:14ぜひ どういう形で
00:16:18ヨーロッパや日本の水防っていうのを
00:16:21見てるか これをお聞きしたいと思ってたんですよね
00:16:24前にも言ったんですけれども
00:16:31西洋の滅落で 西洋の敗北ですか
00:16:35エマニエル・トントンが アメリカだけではなくて
00:16:41ヨーロッパ諸国の 議論のレベルが
00:16:45知的なレベルが どんどんどんどん下がっていると
00:16:48で 今のヨーロッパ人を見ても
00:16:52アメリカ人を見ても
00:16:54価値判断の基準というものを
00:16:58持っているのか 持っていないのか
00:17:00分からないと
00:17:02もっとはっきり言っちゃうと
00:17:03価値判断の基準 持ってないんだろ お前らと
00:17:07でね 価値判断の基準はどこにあるのかと
00:17:11それから 人間が
00:17:13良いことと悪いことを
00:17:16判断するときに
00:17:18その区別は
00:17:20一体どういう理屈を
00:17:23基準として
00:17:25良いことと悪いことというふうに
00:17:27分けるんですかと
00:17:29単にお金が儲かることが
00:17:31良いことなんですかと
00:17:32もしくは目先の
00:17:34ね 役に立つことだけが
00:17:36良いことなんですかと
00:17:38で あのね
00:17:40その良いことと悪いことっていうのを
00:17:43一番 要するに
00:17:45価値判断の一番分かりやすい例が
00:17:48もし このテレビを見ておられる
00:17:51皆さんが
00:17:54あなたは
00:17:5624時間後に死にますよと
00:17:59言われたら
00:18:01あと24時間しかないのかと
00:18:04そしたら
00:18:05あとの24時間って
00:18:06一番大切なことって何だろうと
00:18:09そう思うわけですよ
00:18:11そうすると
00:18:12あと24時間しか
00:18:14あなたは生きてないって言われると
00:18:16みんな慌てて
00:18:18一番大切な価値って何だと
00:18:20いうふうに
00:18:22考え出すわけですね
00:18:24逆に言うと
00:18:26あなたは
00:18:28次の5000年間
00:18:30行きますよと
00:18:32あなたの寿命は5000年ですと
00:18:34言われたら
00:18:35みんな
00:18:37そんな長い時間
00:18:385000年間
00:18:40一体どういう価値判断を
00:18:42一番重要なものだとして
00:18:44生きていけばいいんだろうと
00:18:46やっぱり
00:18:485000年間行きますって言ったら
00:18:505000年どういう風な価値に
00:18:52価値によって自分は
00:18:53価値基準によって生きていくのか
00:18:55ということを
00:18:57少しは考えるわけですね
00:18:59ところが
00:19:01問題なのは
00:19:03人類っていうのは
00:19:052500年ぐらい前から
00:19:0717世紀18世紀ぐらいまでは
00:19:10そういう価値判断の基準ということに
00:19:13あまり
00:19:15悩まなかったんですね
00:19:17それは欲も悪しくも
00:19:19東洋においては
00:19:21仏教とか
00:19:22それからもちろん
00:19:23貧図教
00:19:24それから
00:19:25儒学
00:19:27それから
00:19:28いわゆる
00:19:29司書語教
00:19:30みたいなのがあって
00:19:32それを学べば
00:19:33そこから出てくると
00:19:35そうすると2500年前
00:19:37仏教も儒教も
00:19:39約2500年前から
00:19:42出てきた
00:19:44価値判断をするのに
00:19:45役に立つ
00:19:47考え方のパターンですから
00:19:482500年前から
00:19:5117世紀か18世紀の
00:19:53中頃までは
00:19:55あまり迷う人がいなかったんですね
00:19:58西洋社会においては
00:20:002500年前に出てきたのが
00:20:03ソクラテスで
00:20:05その後プラトンで
00:20:07それからアリストテレスト
00:20:09この3人が
00:20:11ギリシャ哲学の基盤を作ったわけですけれども
00:20:13ここでやっぱり
00:20:15彼らは
00:20:17人間にとって
00:20:18そして社会にとって
00:20:20一番大切な価値判断
00:20:23どういう根拠によって
00:20:26良い価値と悪い価値を
00:20:28分けるのかという議論を
00:20:33我々に教えてくれたわけですね
00:20:36それから
00:20:38200年300年経つと
00:20:40ジーザスクライストが出てきて
00:20:42ジーザスは
00:20:44実は
00:20:46キリスト教というのは
00:20:48表面的には
00:20:49ユダヤ教とか
00:20:53イスラム教徒と同じように
00:20:55一神教の
00:20:57モーゼが
00:21:00神様から
00:21:01モーゼの十回を
00:21:03もらって何たらあかんたら
00:21:04という一神教の世界なんですけれども
00:21:06実は
00:21:08キリスト教には
00:21:10最初からギリシャ哲学が
00:21:12非常に深く
00:21:14組み込まれてまして
00:21:16その証拠を言いますと
00:21:17これキリスト教徒の皆さんは
00:21:19みんな怒るんですけれども
00:21:21ジーザスクライストっていうのは
00:21:23中東のパレシナあたりで
00:21:26お説教してたんですけれども
00:21:28アラム語という
00:21:30ヘブライ語の方言で
00:21:32お説教したんですね
00:21:34ところが
00:21:36キリスト教の
00:21:38もちろん初期の最初の
00:21:40経典というのは
00:21:41神約聖書です
00:21:43神約聖書っていうのは
00:21:44ジーザスが
00:21:45イエスキリストが死んだ後
00:21:46150年経ってできたんですけれども
00:21:49それは全部
00:21:50ギリシャ語で書かれてるんです
00:21:53ジーザスはもちろん
00:21:54ギリシャ語なんか何も知らないわけですよ
00:21:57ところが
00:21:58神約聖書になると
00:21:59全部ギリシャ語で
00:22:01説教したことになってるんですね
00:22:03ここら辺で
00:22:04ここら辺で
00:22:05当時の
00:22:06ギリシャ語
00:22:07当時の
00:22:09シチューカイ世界っていうのは
00:22:10ローマ帝国が一番強かったんですけれども
00:22:14知的な
00:22:17知的な世界
00:22:19インテレクチャルワークの
00:22:21知的な世界っていうのは
00:22:23まだギリシャ語が圧倒的に優越してて
00:22:27特に一番
00:22:29勢力が強かった
00:22:30一番影響力が強かったのが
00:22:33ネオプラトニズムと
00:22:35シプラトン派の
00:22:37哲学だったんですね
00:22:39当然のことながら
00:22:40神約聖書には
00:22:42ネオプラトニズムの
00:22:44理論がいっぱい
00:22:46混ざってるんです
00:22:48そうするとね
00:22:49キリスト教っていうのは
00:22:51どこまでユダヤ的な
00:22:53もしくはイスラム的な
00:22:55一神教が入ってて
00:22:57どこまで
00:22:59プラトンとかアリストで
00:23:01特にプラトンですね
00:23:03プラトンの議論が入ってたのかって
00:23:05すごく問題な
00:23:07今の学者の間でも
00:23:10議論の種になってる
00:23:12話を元に戻しますと
00:23:16ヨーロッパではとにかく
00:23:18ギリシャ哲学とキリスト教が
00:23:20良い価値と悪い価値の
00:23:23違いを教えてくれたと
00:23:252500年前から
00:23:2717世紀末もしくは
00:23:2918世紀の中頃までは
00:23:31ヨーロッパ人は
00:23:33良い価値と悪い価値というものを
00:23:36判断するのに迷わなかったんですね
00:23:39ところが
00:23:40厄介なことに
00:23:4318世紀の後半に
00:23:45啓蒙主義というのが出てきて
00:23:48啓蒙主義の最大のモティベーションは
00:23:52キリスト教の考えをぶっ壊すと
00:23:56そうですね
00:23:58そうなんです
00:24:00ボルテールもディドロも
00:24:02ダランベールもルソーも
00:24:04キリスト教的な価値判断をぶっ壊してやりたいと
00:24:07これが
00:24:09だから彼らは
00:24:11フランス革命が起こった途端
00:24:13彼らはキリスト教会と修道院に襲いかかったでしょ
00:24:18それでフランスの何千ものキリスト教会と修道院を
00:24:22メタメタに破壊して
00:24:25それでキリスト教的な価値判断というものを
00:24:29全部
00:24:31フランス文明から
00:24:33排除しようとしたわけですね
00:24:35それでおばかさんだから彼ら
00:24:37理性崇拝とか言って
00:24:39理性こそ神様だと
00:24:41言って
00:24:42それが理性っていうのが一体何なのかというと
00:24:45あんたが得して僕が損してるんだったら
00:24:47それは理性に反するとかね
00:24:48そういう感じで
00:24:50とにかくね
00:24:52それで19世紀の人間が
00:24:54みんなマテリアリストになって
00:24:57お金が儲かればいいと
00:24:59物質的に豊かになればいいと
00:25:01それから生存競争で
00:25:04勝つ人間がいいんだと
00:25:06そのマテリアリシティックな
00:25:08利益の計算を捨てればそれでいいんだと
00:25:13一番前面に出してきたのが
00:25:15ベンサムですイギリスの
00:25:18それと同時に
00:25:20競争して勝てばいいんだと
00:25:23人間なんて所詮ね
00:25:25猿から
00:25:27猿よりも毛が3本増えただけの
00:25:31猿からちょっと進歩しただけの
00:25:33アニマルに過ぎないと
00:25:35アニマルが
00:25:36猿山の競争で
00:25:38誰がボスになるかということで
00:25:40争っているのと同じように
00:25:42人間も競争して勝てばいいんだと
00:25:45それがダーウィニズムですよね
00:25:48ダーウィン主義
00:25:50ダーウィン主義ってのは
00:25:51競争して勝った奴が勝ちだと
00:25:53負けた奴はしょうがないだろうと
00:25:55もちろんそれに反発する形で
00:25:57共産主義とか社会主義が出てきたんですけれども
00:26:0019世紀の人間が
00:26:02そういうことをやっている
00:26:03最中に
00:26:07人間にとって一番重要な
00:26:10価値判断のスタンダードっていうのは何なのかと
00:26:14その価値判断の基準を
00:26:18決める根拠は何なのかということを
00:26:22みんな見失ってしまったわけです
00:26:26そこにニーチェが出てきて
00:26:28神は死んだんだと
00:26:29ニーチェは
00:26:32ニーチェが特に憎んでいたのが
00:26:35ソクラテス、クラトン、ジーザスと
00:26:39この3人をニーチェは憎んでいたわけです
00:26:42この3人が勝てた価値判断を
00:26:45私は壊してみせると
00:26:48一生懸命
00:26:50十数冊を書いたわけですね
00:26:53なんでこんなことを言うかっていうと
00:26:55僕は若い頃3年間ニーチェ狂いで
00:26:58ニーチェばっかり呼んでたから
00:26:59ある意味でニーチェの被害者なわけです
00:27:03すごく馬鹿になっちゃったわけですけれども
00:27:07ニーチェが好きで
00:27:09とにかく19世紀にそういう
00:27:13価値判断の基準とか
00:27:15良い価値と悪い価値の区別は
00:27:17それは私が好きなものが良い価値で
00:27:21嫌いなものは悪い価値だとか
00:27:23私にとって得になる価値判断だったら
00:27:26それは良い価値判断だけど
00:27:28私が損するんだったら
00:27:30そんなのは認められないとか
00:27:32そういうものすごく野蛮な議論が
00:27:35一般化するようになったわけですね
00:27:37それでもちろん20世紀になって
00:27:40共産主義と資本主義の対決ということになって
00:27:44もちろん日本の保守派は
00:27:48資本主義が正しいんだと
00:27:50いうふうに思うようになりましたけれども
00:27:53僕ももちろん
00:27:55共産主義は嫌いなんですけれども
00:27:57資本主義っていうのは結局
00:28:00うまく立ち回って
00:28:02いっぱいお金儲けした奴が
00:28:05お金儲け競争に成功した奴が
00:28:09立派なんだと
00:28:11これが資本主義でしょ
00:28:12これね
00:28:14ほんとね
00:28:1516世紀17世紀の人間にとってみれば
00:28:19そんな簡単なこと言っていいのかと
00:28:21もちろん
00:28:23だから17世紀までの人間は
00:28:25うまく立ち回って
00:28:27お金儲けした奴が一番偉いんだなんていうね
00:28:29価値判断は
00:28:31絶対受け入れられないわけですよ
00:28:33もちろん当然
00:28:35ソクラテスにしてもプラトンにしても
00:28:37ジーザスにしてもお釈迦様にしても
00:28:39そういうのは受け入れられないわけですね
00:28:43ところが琉球世紀20世紀になると
00:28:46そういう僕に言わせれば
00:28:49すごく安っぽい
00:28:51安易な
00:28:53価値判断をみんな受け入れるようになってしまった
00:28:56それで
00:28:59皆さん多分お気づきだと思いますけれども
00:29:02グローバリズムという感覚も
00:29:05結局これなんですよ
00:29:07要するに国境をなくして
00:29:09人間も
00:29:11資本も
00:29:12技術も
00:29:14情報も
00:29:16どんどんどんどん
00:29:18お金儲けの都合に合わせて
00:29:20どんどんどんどん移動すればいいんだと
00:29:21人間というのは
00:29:23だから外国人から安い
00:29:25外国から安い労働力を
00:29:28どんどんどんどん引っ張ってくれればそれでいいんだと
00:29:30それによって文化が壊されるようが何だろうが
00:29:33とにかく
00:29:34グローバリズムも
00:29:36キャピタリズム、資本主義も
00:29:38金儲けしたやつが勝ちだと
00:29:40金儲けすることがいいことなんだと
00:29:42目先の
00:29:44エコノミックオポチュニティを
00:29:46マキシマイズ
00:29:47最大化することが
00:29:49人間にとって一番いい生き方なんだと
00:29:51で、もう一度元の話に戻しますけれども
00:29:552500年前から
00:29:5717世紀までの人間にとって
00:30:00こういうね、安易な
00:30:03価値判断っていうのは
00:30:05パストリッシング、驚くべき
00:30:07野蛮な
00:30:09価値判断なわけです
00:30:11それにね、だから
00:30:13今起きていることって
00:30:1421世紀の初めになって
00:30:15グローバリズムに対する
00:30:18みんなの反発っていうのは
00:30:20少なくとも
00:30:212500年前から
00:30:231800年ぐらいまでの
00:30:25人間にとっては
00:30:27そういうのに反発するのは当然でしょうと
00:30:29言えるような現象なんですけれども
00:30:31最近
00:30:33200年ぐらい、もしくは150年ぐらい
00:30:35人間の価値判断能力が
00:30:37すごく麻痺してきましたから
00:30:39だから
00:30:41グローバリズムが
00:30:42正しい価値判断だと
00:30:44思っちゃう人が
00:30:46大きな
00:30:48例えば日本なんかは
00:30:50朝日新聞とか毎日新聞だけじゃなくて
00:30:53読売新聞も、産経新聞も
00:30:55グローバリズムの見方して
00:30:57グローバリズムに反発すると
00:30:58お前は
00:30:59ポピュリストだと
00:31:01いうふうに
00:31:02軽蔑するわけでしょ
00:31:04で、朝日毎日読売参経の連中が
00:31:08どれぐらい
00:31:10勉強してるのかどうか
00:31:11私は疑ってるんですけれども
00:31:13彼らはすごく偉そうな態度で
00:31:16お前なんかポピュリストの議論をやってるだけだと
00:31:19こうくるわけでしょ
00:31:21だけど、過去2500年間の
00:31:23価値判断の歴史から言えば
00:31:24それが、ポピュリストの反発っていうのは
00:31:28納得できるわけですよ
00:31:30はい
00:31:32いや、全くそうです
00:31:34だから、ちょうどね、昨日
00:31:36討論やった時も
00:31:38左も右もっていうのは
00:31:40全く同じ穴の無地なんてね
00:31:42あらこだやってるのが無駄な話っていう
00:31:45今おっしゃってた大事なものが
00:31:48それを基準に
00:31:50ただ方法論を言ってるだけってね
00:31:51左的な言い方と
00:31:53右的な言い方みたいな形で
00:31:55やってたけど
00:31:57結局は大事なものが全部抜け落ちてて
00:31:59それのところの中でわーわーやってもって
00:32:01私は猿山の猿が
00:32:03やってるようなもんでね
00:32:06結局根本のところが全然
00:32:08これ、なんでだろうっていうのが
00:32:11やっぱりね、第一次世界大戦っていう
00:32:13きっかけじゃないかとか
00:32:15いうのは文学上いろいろあるともあって
00:32:18そういうイメージを持ってたんですけどね
00:32:19やっぱり抜け落ちたのが
00:32:23さっきちょっと今宗教の話とね
00:32:25やっぱりもう一つは
00:32:27ある意味での哲学というか
00:32:29イデオロギーは蔓延したけども
00:32:31右だ左だって
00:32:33ただ、哲学
00:32:35こういう哲学や宗教っていうのは
00:32:37本当に薄くなったっていうかね
00:32:39どんな考えでもいいと思うんだけども
00:32:42というようなのがすごくあって
00:32:44共通するのはそれと
00:32:45それともう一つ
00:32:48前もちょっと伊藤さんとお話ししたとき
00:32:49出たかもわからないんだけど
00:32:51ロシアの歴史っていうのは
00:32:53ヨーロッパ近代がスポッと抜けてるっていう
00:32:56こういうヨーロッパの近代主義を
00:32:59経験してないのがプーチンに
00:33:01現れてるみたいなね
00:33:02こういうことを我々は持ってましてね
00:33:05ロシアがなぜ反グローバリズムでいられるかっていうのは
00:33:08もちろんスラブの大地や民族主義、文化
00:33:13もっと言えばロシア政教とか
00:33:15こういうのがあるんですけども
00:33:17面白いのは
00:33:19これちょっと逆に違ったら言ってもらいたいし
00:33:22意見聞きたいんだけど
00:33:24ロシア政教って現在論ないんですよね
00:33:27だから仏教もそうなんですけども
00:33:29基本的に否定してないんですよ
00:33:33欲望のままにリンゴ食っちゃって
00:33:37寿命ができたみたいなね
00:33:39聖書のスタートの部分がないっていうね
00:33:43これ非常に私も後で知って驚いたんですけど
00:33:47やっぱりそういう意味で言うと
00:33:49この辺のね
00:33:51我々が笑われるけども
00:33:54道徳とかごく当たり前の
00:33:56皆様のおかげさまとか
00:33:59こういった日本人が持ってた感覚っていうのが
00:34:04やっぱりどんどんどんどん消えてるっていうのは
00:34:07今言った庶民レベルでも
00:34:09体感してきた道徳や
00:34:12周りに対する思いやりとかね
00:34:15まだ残ってるものが
00:34:17今戦後の80年で相当消えてきたんじゃないかと
00:34:20いうのを今お話し伺ってても
00:34:23私も実は高校の時に
00:34:26ニーチェ来るよってことで
00:34:28勉強しないでずっと
00:34:30授業中読みまくって
00:34:32アジビラのように読んでたっていうかね
00:34:35ワクワクしなくて読んでたっていうのはあったんで
00:34:38今ちょうど
00:34:40そういう時期はやっぱり
00:34:42ニーチェはあるんだなと思いまして
00:34:44びっくりしたんですけども
00:34:46どうですか
00:34:48ヨーロッパにもさっきおっしゃった
00:34:49神は死んだっていう言い方
00:34:51あるんですけども
00:34:53ある意味で言うと
00:34:55そういう技術者の哲学もなくなったし
00:34:57キリスト教のそういった
00:35:00宗教信というのかな
00:35:02宗教
00:35:04どういう宗教にしろ
00:35:06そういうものが非常に薄れてる
00:35:08特に日本の場合も
00:35:10無宗教っていう人いるけど
00:35:12基本的にまだ庶民レベルが残ってるものが
00:35:13政治家やいわゆる
00:35:16エリート層というのかな
00:35:18エリートは思わないけど
00:35:20こういう人たちの中に本当に消えてしまってる
00:35:23これが本当に果たして
00:35:26我々が日本が取り戻せるかとか
00:35:28本来のものをヨーロッパや
00:35:30日本が取り戻せるかっていうのは
00:35:33ちょっとテーマがありましてね
00:35:35その自覚がなければ
00:35:37全く再生ってのはありえないっていう気がしてるんですけどね
00:35:40この辺どうですか
00:35:44今足りないものっていうのを
00:35:46お話に伺いながら
00:35:48突っ込んでもらいたいんですけど
00:35:50僕にそのことを教えてくれたアメリカ人が数人いまして
00:35:58僕はご存知のように
00:36:03アメリカの悪口ばっかり言ってるんですけど
00:36:06素敵にはアメリカ人の恩恵をかなり受けているわけです
00:36:13どういうアメリカ人の恩恵を受けたかっていうと
00:36:16僕に最大の影響を与えたアメリカ人っていうのは
00:36:25みんな保守派なんですけれども
00:36:28単なる保守派ではなくて
00:36:31正当派
00:36:32オーソドクス
00:36:35オーソドクシー
00:36:36正当的な西洋文明を守ろうという
00:36:41立場を取った人なんです
00:36:44こういう立派なアメリカの思想家
00:36:48アメリカもしくは言論人っていうのは
00:36:51圧倒的に少数派です
00:36:53ですから僕はアメリカに長くいるんですけれども
00:36:56僕が本当に立派だと思うアメリカ人っていうのは
00:37:01ほとんど全員ですね
00:37:04全員少数派なんです
00:37:06僕はもうソクラテスと同じで
00:37:08それから西部さんと西部住さんと同じで
00:37:12少数派が正しいに決まってるというのが
00:37:15僕の考えですから
00:37:16僕は別に少数派の見方
00:37:21というか応援ばっかりしてて
00:37:23恥ずかしいと思わないんですけれども
00:37:25そういう少数派の人たちが
00:37:2819世紀の末あたりから
00:37:321950年代ぐらいまで
00:37:36約60年間に渡って
00:37:39アメリカ文明の
00:37:41進み方
00:37:45彼らから見れば
00:37:46逮捕です
00:37:47アメリカ文明がどんどんどんどん悪くなっていくと
00:37:50多数派はアメリカ文明がどんどんどんどん
00:37:54良くなっていくというふうに思ってたんですけれども
00:37:56その時にアメリカ文明はどんどん悪くなっていくと
00:38:00悪くなっているというふうに議論した人が
00:38:0410人ぐらいいて
00:38:06そういう人たちがちょっと名前をあげますと
00:38:09ヘンリー・アダムスとか
00:38:11それからハーバードで古典学の教授だった
00:38:12古典学の教授だったアービング・バビットとか
00:38:15バビットの学弟で
00:38:17ハーバードの哲学家の教授になるはずだったんですけれども
00:38:22ハーバードから逃げ出して
00:38:24アメリカからも逃げ出してしまった
00:38:26T.S.エリオットとか
00:38:28それから僕の大好きな国際政治学者で
00:38:32外交官のジョージ・ケナンとか
00:38:35それから新学者のラインホルド・ニーバーとか
00:38:39ハンティントンさんもこの系統に入ります
00:38:44ハンティントンも圧倒的に少数派の方です
00:38:48ですから彼はほら
00:38:50アメリカがグローバリズムをやろうと
00:38:53文明の衝突という方法を出して
00:38:57そんなの絶対失敗するに決まってると
00:39:00グローバリズムなんかうまくいくわけがないと
00:39:041996年に言ってるわけでしょ
00:39:06アメリカがグローバリズムを始めたの
00:39:101992年ですよ
00:39:12その4年後にハンティントンさんは
00:39:15こんなの失敗するに決まってるだろうがと
00:39:18すごいんですよあの人
00:39:20ハンティントンさんは
00:39:23もうアメリカの政治学会と国際政治学会で
00:39:27完全に孤立して
00:39:29もう誰もハンティントンさんを相手にしないと
00:39:32今から考えてみれば
00:39:35あの人が正しかったわけです
00:39:37全くそうですね
00:39:39それにも関わらず
00:39:41アメリカのアカデミズムでは
00:39:44ケチョンケチョンにけなされて
00:39:46ひどい目に遭ったんですよ
00:39:48とにかくね、僕が尊敬するアメリカ人っていうのは
00:39:52みんな少数派なんです
00:39:53そうですね
00:39:55もう20世紀の初めから彼らは少数派で
00:39:59で、彼らは結局アメリカの
00:40:03アメリカの大学人アカデミズムが
00:40:06支持した
00:40:10学派っていうか考え方のパターンは
00:40:13あれですね、プラグマティズムと
00:40:16プログレスシズム
00:40:20プログレスですね
00:40:22要するに進歩主義
00:40:24要するにプラグマティズムと進歩主義というもの
00:40:28それからもちろんリベラリズムだけど
00:40:30そのリベラリズムも
00:40:3220世紀のリベラリズムであって
00:40:35ロックとかアダム・スミスが議論していたような
00:40:4018世紀の
00:40:42もしくは17世紀のリベラリズムではないわけです
00:40:4420世紀のは全然質が違います
00:40:47それは
00:40:49だけど、とにかく
00:40:51プラグマティズムとリベラリズムと
00:40:54プログレスシズム
00:40:56この3つだけを振りかざして
00:40:59社会を運営しても
00:41:01うまくいかないに決まっていると
00:41:03先ほど名前を挙げた
00:41:056,7人のアメリカ人っていうのは
00:41:09全員オーソドクシー
00:41:11正当派のアメリカ人で
00:41:12ですよね
00:41:15で、彼らを
00:41:16クラシシズムと
00:41:19クラシシストと呼ぶこともあるんですけれども
00:41:21だから僕はアメリカに長く住んでて
00:41:24アメリカの主流派を受け入れるどころか
00:41:28長く住むほど
00:41:30少数派が正しかったと
00:41:32で、オーソドクシーがやっぱり正しかったんだと
00:41:35で、オーソドクシーを受け入れる人間からすると
00:41:41人間のものの考え方にはやっぱり3段階あるんですね
00:41:46で、一番質の高い考え方
00:41:49考え方
00:41:50それから中ぐらいの考え方
00:41:52それから一番質の低い思考力のあり方と
00:41:57で、僕はこの3つをPPPと呼んでるんですけれども
00:42:02一番上の、一番質の高いものの考え方が
00:42:06フィロソフィー、もしくはレリジョン
00:42:10哲学か宗教
00:42:13これが、最初に言っちゃいますけれども
00:42:16人間にとって最終的に
00:42:19一番大切な価値観というのは何かと
00:42:23それから人間が価値判断の基準を
00:42:27持てるか持てないかと
00:42:29これはね、哲学か宗教を
00:42:33学ぶ以外にないんですよ
00:42:34哲学か宗教からしか出てこないです
00:42:38どういう価値判断が
00:42:40望ましい価値判断なのかと
00:42:43で、2番目のPがパラダイム
00:42:46で、パラダイムっていうのは
00:42:48物の考え方のパターンという意味で
00:42:51で、単純に言っちゃいますと
00:42:53学問にもいろいろな学問がありますけれども
00:42:56その学問の中にも学派というのがあって
00:42:59何々学派とか
00:43:01例えば経済学の場合には
00:43:02マルクス経済学派と
00:43:05それから経済学派
00:43:07それからマネタリスト学派
00:43:09新古典派学派と
00:43:11それから合理的期待派学派とか
00:43:13それからハイエクとかミーゼスのオーストリア学派とか
00:43:16いっぱい分かれるわけですけれども
00:43:18これが全部パラダイムレベルの議論です
00:43:21そうすると、考え方のパターンですよね
00:43:23だから、哲学とか宗教とは違って
00:43:27もうちょっと具体的になって
00:43:29どういう考え方のパターンを採用するのが一番いいのかと
00:43:343番目のPが
00:43:37ポリシーレベルの議論です
00:43:40目先の具体的なポリシーを
00:43:43どういうふうに解決すればいいのかと
00:43:46それで、ちょっと
00:43:47これはアメリカに来て
00:43:524、5年、4年目か5年目に気がついたんですけれども
00:43:56やっぱり日本人とアメリカ人の
00:43:59考え方には違いがあるなと
00:44:02で、なんで違いがあるんだろうと思ったら
00:44:06アメリカ人っていうのは、少なくとも
00:44:09パラダイムレベルの考え方を
00:44:12きちんと述べるのがうまいと
00:44:14私はこのパラダイムを使ってるから
00:44:18このポリシーは
00:44:20こういうふうな見方から分析するんだと
00:44:24だから、自分がどのパラダイムを使ってるのか
00:44:27ということを意識して
00:44:29目の前の現実を対処する
00:44:33どのポリシーを適用すればいいのか
00:44:37という議論に行くんですね
00:44:39ところが、日本人の議論っていうのは
00:44:41ほとんど全てね、ポリシーレベルの議論なんですよ
00:44:46で、このポリシーを採用すれば
00:44:50うまくいくかいかないか
00:44:52それから、我々にとって得になるか
00:44:56損になるかと
00:44:58要するに、コストベネフィットアナリシスですよね
00:45:02とにかく、コストと利益を計算して
00:45:08それからもしくはフィーゼビリティ
00:45:10フィーゼビリティっていうのは
00:45:12実現可能性っていう意味ですけれども
00:45:14実現可能性があるのかないのかという
00:45:16議論をして
00:45:18それで満足しているわけです
00:45:20ですから、日本人の間では
00:45:23パラダイムレベルの議論すら
00:45:25はっきり出てこないですね
00:45:27これが国際政治の議論になると
00:45:30非常に明らかになってきて
00:45:32日本の左翼は
00:45:34憲法9条を守っていればいいんだと
00:45:37日本は悪い侵略戦争をしたんだから
00:45:40他の国に謝り続ければいいんだと
00:45:43これ、パラダイでも
00:45:45クソもないんですよ、こんなの
00:45:47日本は悪い国だと
00:45:49だからもう二度と軍備を持って
00:45:50取っちゃダメだと
00:45:51いう議論なわけでね
00:45:53保守派の議論っていうのも
00:45:55これもね、パラダイムなんかないんです
00:45:58アメリカにくっついてはいいんだと
00:46:00アメリカは世界が強いんだから
00:46:03強い国に逆らったらそうすると
00:46:06だから、しかもアメリカが
00:46:08本音では日本を独立させないと
00:46:11言ってるんだから
00:46:13日本が独立するのなんか無理だと
00:46:15だから日本はアメリカの言いなりになって
00:46:17アメリカの命令を聞いて
00:46:20アメリカが要求してくる武器を買って
00:46:22それで自衛隊の将校みたいに
00:46:25もしアメリカが部分的に憲法を変えた方が
00:46:27アメリカにとって都合がいいと言うと
00:46:29それじゃあ憲法を改正しましょうと
00:46:31アメリカ様のために憲法を改正しましょうと
00:46:34こうくるわけね
00:46:36そうするともう、要するに岡崎久彦とか
00:46:38そこから拓磨忠也とか
00:46:40ああいう人たちの考え方のパターンで
00:46:42どうやったら日本はアメリカにしがみついて
00:46:47捨てないで捨てないでと
00:46:49私たちを守ってちょうだいと言って
00:46:51アメリカに捨てられないで済むかと
00:46:54これパラダイにも何でもないわけ
00:46:57ね、左翼も保持派も
00:47:00朝日も毎日も
00:47:02読売も三景も
00:47:04パラダイなんかどこにもないわけ
00:47:05これひどいですよ、本当に
00:47:08悲惨なところでね
00:47:10だけど、だから僕は
00:47:13アメリカに来た4年か5年経って
00:47:15どこが違うんだろうと思ったら
00:47:17やっぱり僕はアメリカ人の言ってることに
00:47:20いつも賛成するわけではないんですけれども
00:47:23まだアメリカ人は議論するときに
00:47:26私はこのパラダイムを使ってるから
00:47:29このポリシーに関しては
00:47:31こういう風に評価しますという
00:47:32議論があるんですけれども
00:47:35日本の場合はそんなのないんです
00:47:38要するに好きか嫌いかとかね
00:47:40今度のウクライナ戦争にしても
00:47:43ロシアが悪いに決まってると
00:47:45ウクライナ人がかわいそうだと
00:47:47ウクライナ人は民主主義やるって言ってるのに
00:47:48ロシアはひどいと
00:47:50もうこんなのね、感情論に過ぎなくて
00:47:53どのパラダイムを使ってるのか
00:47:55全然関係ないんですよ
00:47:57とにかく自分たちが怖いのは
00:47:59自分たちがパラダイムレベルの議論すらしてない
00:48:03すらしていないということに
00:48:06単に日本のマスコミ人と
00:48:10政治家が気がついてないだけじゃなくて
00:48:13財務省、外務省、計算省の
00:48:18役人たちも気がついてないんですよ
00:48:22気がついてないですね
00:48:24自分は東大法学部もしくは東大経済学部に出たから
00:48:28自分ぐらい頭のいい人間はいないんだと
00:48:31思ってるみたいなんですけれども
00:48:33パラダイムレベルの議論をしないわけ
00:48:36僕の友達に東大経済に出たやつで
00:48:40ものすごく優秀なやつがいて
00:48:42そいつは学者になったんですけれども
00:48:43彼と経済の議論をしてて
00:48:49このパラダイムを使えばこう言えるけど
00:48:52あのパラダイムを使うとこういうふうに言えるだろうと
00:48:56僕が言ったら
00:48:58そしたら僕の友達が
00:49:00おい伊藤監督、日本人はパラダイムの議論はしねえんだと
00:49:03お前そんな議論したって無駄だぞと
00:49:07日本人はそういうの相手にしないんだと
00:49:09そういうのが、彼はもう
00:49:13イエール大学に7年も留学してた人間だから
00:49:17パラダイムレベルの議論をしなきゃ
00:49:21筋が通らないってことを
00:49:24着物を生じたんですよ
00:49:26だけど日本に帰ってきて
00:49:29半年ぐらい経ったら
00:49:31パラダイムレベルの話をしても
00:49:33相手にしてもらえないんだと
00:49:34目先のポリシーレベルの話をすると
00:49:38相手にしてもらえると
00:49:40じゃあもうパラダイムレベルの議論はやめたいと
00:49:43ほうがいいと
00:49:45それで皆さんね
00:49:47だからパラダイムレベルの議論も大切なんですけれども
00:49:52一番上のフィロソフィーレベル
00:49:55もしくは宗教レベル
00:49:58人間にとって
00:50:00生きる意味は何かと
00:50:02ミーニング・オブ・ライフ
00:50:05生きる意味は何なのか
00:50:07生きる目的は何なのか
00:50:09ミッション・オブ・ライフ
00:50:11ミーニング・オブ・ライフと
00:50:13ミッション・オブ・ライフっていうのは
00:50:15宗教か哲学か
00:50:17どっちからしか出てこないんです
00:50:20だから先ほど言いましたように
00:50:22あなたが24時間しか生きていないといったら
00:50:26どの価値が一番大切かと
00:50:28もしくはあなたの寿命が5,000年あるとしたら
00:50:31その5,000年間
00:50:33どういう価値判断を一番重要だと思って
00:50:365,000年間生きていきますかと
00:50:39いうことを考えたら
00:50:41これですね
00:50:43哲学か宗教を使って
00:50:45議論するしかないんですよね
00:50:46だから最終的にはこの3つが
00:50:503つをちゃんと分けて
00:50:53考えないと
00:50:55生産的な議論はできないです
00:50:59この3つをきちんと分けて考えないと
00:51:02単なる口喧嘩になっちゃうんですね
00:51:05口喧嘩ばっかり何百時間何千時間やっても
00:51:10生産性ゼロなんですよ
00:51:12でね
00:51:14先ほど水嶋さんがロシアのことをおっしゃったので
00:51:18僕なりのロシアに関する
00:51:21感想を言いますと
00:51:23ロシア人というのは驚くに
00:51:26現在の世界諸国の中では
00:51:29一番まだね
00:51:32我々には哲学的判断が必要だ
00:51:35宗教的な判断が
00:51:37宗教的な視点が必要だと
00:51:39いうことに気がついている民族なんです
00:51:42これね驚くべきことなんですよ
00:51:45だって今の世界中の
00:51:47ヨーロッパ人もアメリカ人も
00:51:49ラテンアメリカ人もほとんど
00:51:51それでもちろん中国人も
00:51:53ほとんど忘れているのに
00:51:55ロシア人だけね
00:51:57まだ我々にはこの宗教的な
00:52:00見方が足りないとか
00:52:02それから
00:52:04理学的な視点からはこう言えるだろうと
00:52:06だからアレキサンダル・ルーガにしても
00:52:10僕の好きなセルゲイ・カラガノフにしても
00:52:12プーチンにしても
00:52:14宗教レベル
00:52:16哲学レベルの議論を
00:52:18やりたがるんですよ
00:52:20そういうのはロシア人は
00:52:22この2つを出してこないと
00:52:23満足しないわけです
00:52:25これってね
00:52:27さすがでね
00:52:29ロシア人なかなかやるじゃんと
00:52:31だって今のアメリカ人もヨーロッパ人も
00:52:34できないんですよそういう議論を
00:52:36だからね
00:52:38ロシアが単にね
00:52:40ウクライナ戦争で勝つとか負けるとか
00:52:42そういう問題じゃなくて
00:52:44ロシア人というのは
00:52:45そういうね
00:52:47知的なもしくは
00:52:50平時上的な真剣さというものが
00:52:54この21世紀になってもまだ残っている
00:52:57民族なん
00:52:59これ不思議なんですよ
00:53:01本当に
00:53:03さっきね
00:53:05プーチンにしろ色々挙げてくれましたけど
00:53:08この人たちが本当に驚くのは
00:53:11西洋のそういうものに対する
00:53:15しっかりした批判精神を持っているのと
00:53:18さっき言った宗教心ですよね
00:53:21だからもしかしたら人類の
00:53:24唯一残った
00:53:26ロシア人といっても
00:53:28ロシア自体はたくさんの民族が入ってますけど
00:53:31そういうものと共通に持っているものはね
00:53:34人類の遺産というか財産になるかもわからないと
00:53:37はっきり言うと我々は怪我されちゃっているところがあってね
00:53:43それで今ちょうど伊藤さんのお話を聞いていて
00:53:46戦後の敗戦直後に言った有名な
00:53:50小林秀夫が大変
00:53:54ずっと日以来の狂ってるという感じのタイプなんですけど
00:53:59やっぱりあの有名な言葉の中で言うと
00:54:04戦後の頭のいい人はみんな担当反省するがいいと
00:54:11僕はバカだから絶対反省なんかしないっていうね
00:54:14あの言い放った言葉っていうのは
00:54:16象徴的で
00:54:18今言った宗教の問題も全部すっ飛ばして
00:54:22一番さっきのレベルで言うと
00:54:243のレベルでじゃあこれから敗戦だから民主主義にしなきゃいけないとかね
00:54:29あだこうだ何の反省も考察もないままね
00:54:34戦後の80年にスタートしちゃったっていうね
00:54:38昭和20年から我々のこういうもの自体の
00:54:42それもまともな反省じゃないとおっしゃってたように
00:54:45本当にこうしたらいいだろう
00:54:47こっちの方が得だろう
00:54:48こっちの方がいいだろうとかね
00:54:50こういったね小手先のことをずっと80年続けてきて
00:54:55庶民レベルでは残ってるでしょうけども
00:54:58日本人の持ってる宗教信や
00:55:01こういったもの自体をやっぱり全部消し去ってきたっていうか
00:55:05ちょっとねさっき
00:55:12昨日ちょっと紹介した
00:55:15あれですけども
00:55:18さっきちょっと言った
00:55:21あれか
00:55:23タカカルソンか
00:55:25昨日ちょっと紹介してご存じかもわかんないですけど
00:55:27国というのは国土じゃないんだと
00:55:33人のあれだっていうのをね
00:55:35道目と行きよと似たようなことを書いた
00:55:39この男こんなのを書くのかという感じがしたんですけども
00:55:43やっぱりねそこの部分が本当に今
00:55:47日本の政治見てる
00:55:50今の現在の政治見るとね
00:55:52もう伊藤さんのおっしゃる通りなんですよ
00:55:53いわゆる第2レベルも第3レベル
00:55:58第3レベルはあなたこだかしまくしくやってますけどね
00:56:01今言った宗教といわゆる哲学っていうか
00:56:06国語学もちゃんとあるし
00:56:08我々はいろんなものを持ってるんですけども
00:56:10それと言葉自体が
00:56:12これちょっとあえてちょっと言わせてもらうと
00:56:15日本語がものすごくもうダメになってますね
00:56:19この間ですね小学校小学5年生という
00:56:24昭和13年に出てる
00:56:26学習雑誌があるんですけど
00:56:29これ小学5年生の付録の歴史ものを書いたものなんですけど
00:56:34これ今の日本の大学生読んでも読めないと思いますね
00:56:38もう小学5年生がこれみんなで読んでた本なのかと
00:56:42雑誌ね
00:56:44というぐらいやっぱり知的なレベルも
00:56:47それともう一つ言うと
00:56:49そういうふうに今飼い慣らされちゃった
00:56:52今言った第2レベル第3レベルまでいかないようになってるっていうね
00:56:58それで絶望する人たちがどんどん出てきてるっていう
00:57:01非常につらい話なんですけども
00:57:05あのただ今言ったように気がつく
00:57:09これじゃまずいぞっていう人たちも
00:57:11だんだん出てきたんじゃないかなと
00:57:13信じたいんですけども
00:57:15それとちょっとこれせっかくお話いただいたら
00:57:17聞きたいんですけど
00:57:19ケナンなんていうのはやっぱり
00:57:21私はすごい男ですごい人だと思ってるんだけど
00:57:24やっぱり外れ者扱いなんですか
00:57:28正当派として
00:57:30ケナンは完全に外れ者扱いです
00:57:32日本でも相当有名な人なんですよね
00:57:36我々もね
00:57:38それでもやっぱりアメリカでは主流の人間じゃないんですね
00:57:42いいことをあれだけ言っても
00:57:44あの
00:57:46ケナンが
00:57:48かわいそうなのは
00:57:51彼は
00:57:54第2次大戦が始まる前から
00:57:57ロシア大使館に勤務してまして
00:58:02で、第2次大戦前っていうのは
00:58:06ソ連に対する警戒感っていうのがあまりないときで
00:58:12で、特にフランクリン・ルーズベルトは
00:58:17スターリンとうまくやっていけるのは
00:58:20俺だけだという
00:58:22根拠のない思い上がりを持ってて
00:58:25で、ソ連は同盟国として
00:58:29非常に頼りになる国だと
00:58:30そうすると
00:58:32ケナンは
00:58:341930年代の初期から
00:58:38ソ連の共産主義っていうのは
00:58:41決して信用できるものではないと
00:58:43とてもね
00:58:45同盟国、同盟関係を持てるような相手ではないと
00:58:49で、ケナンにちょっとエピソードで話がずれますけれども
00:58:52ケナンは
00:58:53東アジアについてもちょっと勉強してて
00:58:57で、あのね、ケナンが1930年代に
00:59:03言い始めたのは
00:59:05東アジアでやっぱり3つの大国があると
00:59:08で、その3つの東アジアの大国っていうのは
00:59:12ソ連と中国と日本であると
00:59:16で、彼はこの3つとも我々にとって
00:59:20同盟国としてふさわしい国であるかどうかわからないと
00:59:26だけど
00:59:28アメリカとして
00:59:30アメリカから見ると一番立ちの悪いのは
00:59:33中国だと
00:59:35で、その次に立ちの悪いのは
00:59:38ソ連だと
00:59:40で、日本人がチャーミングであるかどうかは別として
00:59:44日本人が少なくとも
00:59:45アメリカを裏切るという点では
00:59:49一番裏切る可能性が低いだろうと
00:59:54だから、この3つの東アジアの大国で
00:59:58アメリカは
01:00:00日本との関係を大切にしなければいけないと
01:00:03これね、1930年代の時点でそう言ってるんですよ
01:00:07ですよ、すごいですよね、これは戦争の前ですからね
01:00:09で、1930年代から彼は
01:00:13アメリカが、特にね、当時のニューヨーク・タイムズなんかひどくて
01:00:17もう、真相派
01:00:19ロシア万歳、ソ連万歳と
01:00:21で、なんでかっていうと
01:00:23ロシア革命をやった連中の
01:00:26実行した連中の7割が
01:00:29ユダヤ人なんですよ
01:00:31それで、ニューヨーク・タイムズってもちろん
01:00:34ユダヤ系の新聞だから
01:00:35だから、ユダヤ人がリーダーシップを取って
01:00:39ロシア革命をやったのが嬉しくてしょうがないんです
01:00:42そうですね
01:00:44だから、1920年代と30年代のニューヨーク・タイムズっていうのは
01:00:48もうね、ソ連に都合のいいことばっかり書くわけです
01:00:51で、アメリカの
01:00:54それに引きずられて、アメリカの民主党も
01:00:57真相、真路の
01:00:59ソ連万歳という感じだったんですね
01:01:01その時にケナンは国務省内部で
01:01:05ほとんど孤立して
01:01:07ソ連は危険だ危険だって言ってたんですね
01:01:10ところが、ご存知のように
01:01:131947年に
01:01:15マーシャル国務長官が
01:01:18ソ連封じ込め政策
01:01:21それからマーシャルプラント
01:01:23この2つをやりましたよね
01:01:25で、この2つ
01:01:27これ、プランを書いたのは
01:01:29両方ともケナンです
01:01:32で、とにかくね
01:01:34マーシャル国務長官の隣の部屋に
01:01:37ケナンの執務室があって
01:01:39それでとにかくね
01:01:41マーシャルとケナンは
01:01:43一日中会って
01:01:45これはこうしましょう、あれしましょうと
01:01:47だから、マーシャル国務長官が
01:01:49決めたように見えますけれども
01:01:51実質的に、ソ連封じ込め政策と
01:01:54マーシャルプランを作ったのはケナンなんですね
01:01:55ところが、面白いことに
01:01:59ケナンの次、じゃなくて
01:02:01マーシャルの次のアチソン国務長官になったら
01:02:04ケナンはアチソンと
01:02:07パシーともう
01:02:09衝突してしまって
01:02:11で、結局ね、アチソンと
01:02:13それから次のダレス
01:02:15国務長官によって
01:02:17国務司法から追放されたんです
01:02:20そういうことか
01:02:21で、そう、で、彼が追放された理由は
01:02:25あのね、だから
01:02:26ソ連に対して封じ込め体制を作ったんだけれども
01:02:30彼は、ケナンは
01:02:33ソ連の共産主義っていうのは
01:02:35長持ちしないと
01:02:37で、そもそもマルクス主義という
01:02:40イデオロギー自体
01:02:41人間性にものすごく反する
01:02:44イデオロギーであると
01:02:46だから、共産主義体制なんていうのは
01:02:4950年か60年経てば
01:02:52ボロボロになるに決まってると
01:02:54だからアメリカは辛抱強く
01:02:57コンテインメント
01:02:59封じ込め政策を続けているべきで
01:03:02ソ連の共産主義体制を
01:03:05叩き壊すようなことはしてはいけないと
01:03:07攻撃的なことはするなと
01:03:10だから
01:03:121920年代と30年代は
01:03:15ソ連を警戒しなきゃダメだと
01:03:17ソ連を信用しちゃダメだと
01:03:19言ってたケナンが
01:03:211950年代になると
01:03:23ソ連に対して
01:03:25あまり強硬な
01:03:27対決的な
01:03:29攻撃的な外交はやらないほうがいいと
01:03:32そうすると当時の
01:03:34アメリカは真っ赤沈むでしょ
01:03:35そうです
01:03:37お前は赤の味方をするつもりかと
01:03:40ケナンは赤の側に立って赤の弁護をしていると
01:03:44言ってこれまで一目にあったんですよ
01:03:47そうするとね
01:03:49ケナンっていうのはすごく悲劇的な人で
01:03:51あれだけアメリカ外交史で
01:03:54重要な役割を果たしたのに
01:03:561920年代、30年代は
01:03:59ソ連は危険だ危険だって言ってたから
01:04:01孤立してたし
01:04:021950年代になると
01:04:05逆にダレスの強硬な
01:04:08反ソ連政策を衝突してしまって
01:04:12それでケナンは弱腰であると
01:04:16ソ連に対して弱腰だと
01:04:19言うんで
01:04:20共和党の右翼からビンビンビンビン攻撃されると
01:04:24で、だから
01:04:26ケナンっていうのは
01:04:28僕から見ると
01:04:30ものすごく苦労してます
01:04:32で、ハンティントンと同じように
01:04:35孤立しても
01:04:38自分の意見を変えないと
01:04:40でね、ついでに言うと
01:04:42ミヤシャイマンが今その立場にいるんです
01:04:45ミヤシャイマンはものすごく孤立してます
01:04:48そうなんですか
01:04:50ひどい目にあってるんですけど
01:04:53意見を変えないんですよ
01:04:55だから時々ああいう立派な人間が出てくるんですよ
01:04:58アメリカっていうのは
01:05:00ミヤシャイマンはね
01:05:02ここ何年
01:05:04とりあえず一番しっかりした外交評論っていうか
01:05:09我々もミヤシャイマンはこう言ってるって
01:05:12必ず言うような人だった
01:05:14アメリカで今、今でも孤立してるんですか?
01:05:17トランプ政権になっても
01:05:19っていうか、ミヤシャイマンのことが分かってる人は
01:05:23熱狂的に支持してますけれども
01:05:25アメリカのマスコミは
01:05:29そもそもニヤシャイマンのことは一切報道しないです
01:05:33なるほどね、それは分かりますね
01:05:36で、国際政治学者としての実力はね
01:05:40彼が一番なんですよ
01:05:42そうですね、ずるけてますよね
01:05:44一番優秀な国際政治学者が
01:05:47アメリカの大手マスコミでは
01:05:50完全にシャットアウトされてるわけです
01:05:52やっぱり不健全な状態っていうのが
01:05:58分かりますよね、これ
01:06:00そういう意味ではね
01:06:04実は今日ですか
01:06:07YouTubeの中で
01:06:11日本の政府ですけど
01:06:16YouTubeのいろんな投稿を
01:06:17いろんな投稿を我々もやってるんですけども
01:06:20チャンネルさくらで
01:06:22ものすごくステルス版とか
01:06:24表だった版とか
01:06:26いろんなことを我々はやられてるんだけど
01:06:28政府がね、百何十万回かな
01:06:32YouTubeに
01:06:35このましからざる映像ということで
01:06:37抑えてくれと
01:06:38日本政府がやってたっていうのが
01:06:41ちょっと今日明らかになってね
01:06:44いやー、他の政府もやってるんだけども
01:06:47ちょっと他の政府よりも
01:06:49インターネット上のあれに
01:06:51日本の政府がよく絡んでるっていうのは
01:06:54ちょっとこれは来週
01:06:56私の番組でやるつもりなんですけどね
01:06:57やっぱりそういう意味では
01:07:01これまでの自民党政権の
01:07:06こういう都合の悪いのは
01:07:09全部止めちゃう、見せない、黙殺
01:07:12こういうのがずっと行われてたって
01:07:15昨日ちょっと言ったんですけど
01:07:17日差しと信濃殿下が
01:07:21青年の儀を行ったんですね
01:07:23普通これ
01:07:25まもなく天皇になられる方ですから
01:07:29愛子内信濃殿下のときは
01:07:32すごく派手にね
01:07:34青年大人になられましたと
01:07:37ところが文春は
01:07:40一行も一枚の写真も
01:07:44載せてないんですよ
01:07:45こっちの方も
01:07:48本当に全然関係ない
01:07:50記号秘伝下の話を
01:07:52心配してるとか懸念してるとか
01:07:54つまりね
01:07:56あからさまに
01:07:58こういったものがね
01:08:00日本の場合は
01:08:02抜け抜けやるようになってきてる
01:08:04だから言論の自由とか
01:08:06なんとかって言ってる
01:08:08どこじゃないぐらい今進んでるんで
01:08:10今、宮下山さんの話聞くと
01:08:12ねえ
01:08:14でもあの
01:08:16良心があるのかなって
01:08:17本当に聞くんですけど
01:08:18あれだけのことは
01:08:20あれだけの人をね
01:08:21の話とかね
01:08:23報道したくなるじゃないのかと
01:08:25普通のジャーナリスティックな気持ちを持つ人だったらね
01:08:28宮下山は何と今これを考えてんだろうとかね
01:08:32聞きたくなるっていうのは
01:08:33ないんですかねそれ本当に
01:08:34すごいですね
01:08:36あの
01:08:38やっぱり僕は
01:08:40それは
01:08:42少なくとも過去150年間
01:08:45さっきの話に戻りますけれども
01:08:48人類が
01:08:50哲学的なもしくは
01:08:52宗教的な価値規範っていうのを
01:08:55失ってきて
01:08:57損したら損すると
01:08:58ね
01:09:00得するように動き回る方が
01:09:03効率が賢いやり方であると
01:09:06で、この
01:09:08人類が150年間
01:09:10要するに問題はね
01:09:12哲学と宗教があったときには
01:09:15人間が生まれてきたのは
01:09:18正しい価値判断を実行するために
01:09:23生まれてきたのであって
01:09:24自分の利益を自分になって得になることを
01:09:30最大化するために生まれてきたのではないと
01:09:34で、哲学と宗教の一番重要な点は
01:09:38たとえ自分が損しても正しいことやれと
01:09:41そういうことですよね
01:09:43これを教えるために哲学と宗教はあるんです
01:09:46ところが最近150年間の
01:09:49欧米諸国の知的なトレンドっていうのは
01:09:52もろに実利主義
01:09:56小売主義
01:09:58それから便乗主義
01:10:00オポチュニズム
01:10:02要するに経済学なんていうのは
01:10:04オポチュニティをマキシマイズするのが
01:10:07賢い生き方だと
01:10:09そうすると何かっていうと
01:10:11何か得になるようなトレンドがあったら
01:10:13そのトレンドに飛び乗って
01:10:15自己利益を最大化するのが
01:10:18賢い生き方であると
01:10:19アバートビジネススクールとか
01:10:23ああいうとこ行く奴はみんなそれを習うわけですよ
01:10:26自分の利益だけを最大化して
01:10:29僕が悪いんだと
01:10:31経済学もそういう風に教えてるじゃないかと
01:10:34そうするとね、要するに
01:10:36そしたら今のアメリカのマスコミ人で
01:10:41ミヤシャイマーって評判悪いでしょ
01:10:43その評判の悪いミヤシャイマーを取り上げて
01:10:48ミヤシャイマーに好意的な記事とか評論を書いたら
01:10:53それを書いた記者とか編集者は
01:10:57そのマスコミの新聞社でもテレビでも
01:11:00そういうことをやると損するわけですよ
01:11:03それはそうですね
01:11:05そうですよ
01:11:07だからミヤシャイマーなんか取り上げて
01:11:09褒めたら自分の出世にもうマイナスになると
01:11:12そっちになっちゃうからね
01:11:14そういうのものすごく多いわけ
01:11:16あのね、だからマスコミで働いてるやつの
01:11:193割か4割か5割は
01:11:21ミヤシャイマーの言っていることは正しいって分かってるんです
01:11:24だけどミヤシャイマーにインタビューして
01:11:27ミヤシャイマーの意見を
01:11:29テレビとか大きな新聞で伝えるようなことをやると
01:11:33自分が左遷されてしまうと
01:11:36自分の国にならないと
01:11:38そうするとね、とにかくアメリカ人全員が
01:11:42自分が得するように立ち回らなきゃダメだと
01:11:47自分が得するように立ち回るのが正しいんだと
01:11:50なるほど
01:11:52子供の時からそういう風に教えられてるわけでしょ
01:11:55そうするとね、アメリカ政府が間違った戦争をやっても
01:11:59みんな黙ってるんですよ
01:12:01黙ってる方が得だから
01:12:03そうですね
01:12:05ええ、だからね、とにかくね
01:12:08敵枠とか宗教っていうのは
01:12:10少数派の立場に立たされた場合でも
01:12:14これは正しいと思ったら妥協しないと
01:12:17そうするともっともっと損するわけです
01:12:20そうすることが分かってても
01:12:23少数派の立場を取るというのが
01:12:26哲学と宗教が教えることで
01:12:29だからその一番上の価値判断を教えてくれる
01:12:34哲学と宗教を
01:12:36日本だけじゃなくて
01:12:38欧米人も失ってしまったというのは
01:12:41ものすごく恐ろしいんです
01:12:42いや、全くおっしゃるとおりでね
01:12:45今、宮下山さんに対する
01:12:47アメリカのマスメディアの姿勢というのは
01:12:50全く日本にも全て当てはまる話ですからね
01:12:55そういう時代になってしまったということなんですけど
01:13:00それとちょっと時間もだんだん来たんで
01:13:03一つついこの間
01:13:06いわゆるイスラエルの問題なんですけども
01:13:11カタールに、米軍の騎士のあるカタールの首都のドーハに
01:13:19イスラエルが無断で
01:13:21ハマスの幹部を
01:13:25和平協議に来た幹部を
01:13:27殺すために空爆したっていうのがあって
01:13:30トランプさんが
01:13:32事前にしてたんですかって言ったら
01:13:34ノーって言ったという
01:13:35非常に不愉快だという話があるんですけども
01:13:39この問題ね
01:13:41実際は
01:13:43完全にアメリカはもうイスラエル
01:13:45コントロールできてないんじゃないかと
01:13:47極端な言い方をする人は
01:13:49アメリカがイスラエルを
01:13:51支配してるんじゃなくて
01:13:53イスラエルがアメリカを支配してるんじゃないかと
01:13:56実際にはイスラエルもアメリカも
01:13:59支配してる人たちが
01:14:01支配してるんだろうってことが
01:14:02現実かもわかんないですけど
01:14:03この問題は
01:14:05あのトランプという
01:14:07誇り高いというか
01:14:09ああいう人が
01:14:11こういう状態に置かれてる
01:14:13多分事前に知らされてなかったっていうのは
01:14:17本当じゃないかと
01:14:19ウィトコフが
01:14:21知らされたときは
01:14:23すでに空爆した後だったっていうような
01:14:25報道もあるんですけども
01:14:27この無断で
01:14:29アメリカに無断で
01:14:30軍事援助が止められたら
01:14:32イスラエル一発で終わっちゃうんですけども
01:14:35そういう国の
01:14:37この事件
01:14:39トランプの反応とか
01:14:41ちょっと一言コメントをもらえますか
01:14:43どういうふうに
01:14:44僕は
01:14:47アメリカが知らなかったはずはないと思ってます
01:14:51だけど
01:14:53アメリカ知ってたということになると
01:14:55カタールは軍事同盟国ですから
01:14:58そうですね
01:14:59軍事同盟国で
01:15:01カタールには
01:15:03米軍が持ってる
01:15:05中東で持ってる
01:15:07空軍基地で最大の
01:15:09空軍基地がカタールにあるわけでしょ
01:15:12だからその
01:15:14国に爆弾を落とすということに
01:15:17事前に通知しないわけがないんですよ
01:15:21反応するしね
01:15:23カタールの
01:15:25空域っていうのは
01:15:27全て米軍が管理してて
01:15:30他の国から怪しい飛行機が飛んできたら
01:15:33米軍がすぐ対処できる体制にあるわけですね
01:15:37イスラエルから15機も
01:15:41ジェット戦闘機が飛んできて
01:15:43ミスタイルを打ち込んできたら
01:15:45もし米軍が知らなかったら
01:15:47敵国のどっかのロシアの戦闘機か
01:15:51トルコの戦闘機か
01:15:52それは分からないけれども
01:15:54とにかく分けるのは分からないやつが
01:15:56突然入ってきてミサイルを打ち込んだっていうので
01:16:01反撃体制を取るわけですね
01:16:03それ一切やらなかったわけでしょ
01:16:06そしたら知らないわけないんですよ
01:16:09だけどトランプとしては
01:16:12知ってたとは言えないんです
01:16:14そうですね
01:16:15そしたらカタール政府が怒り出して
01:16:18それじゃあアメリカ軍はもう出てってくれと
01:16:21お前たちに空軍基地なんか使わせないと
01:16:24こうなるわけでしょ
01:16:26で、僕が気が付いたのは
01:16:29そもそもだからアメリカ政府が知らなかったわけはないと思いますし
01:16:34そういうことですね
01:16:35これトランプのパターンなんですけれども
01:16:39イランにトランプが爆弾を落としたときも
01:16:44トランプはイランとこの核問題を交渉で解決するという方向で進めていて
01:16:53もしかしたら来週か10日以内に
01:16:57イランとアメリカの交渉がまとまるかもしれないと
01:17:01そういうふうに報道されてたわけですね
01:17:04ところが突然
01:17:05イスラエルが攻撃し始めて
01:17:09それでアメリカも一緒になって
01:17:13バンカーガスターを十何発で打ち込んだりして
01:17:17そのときに
01:17:19イランの軍隊の最高幹部がみんな自宅に帰ってたでしょ
01:17:25っていうことは他の国から突然空爆されるとは思ってなかったわけですよ
01:17:29なんで思ってなかったかっていうと
01:17:33アメリカが非常にイランに対して好意的で有効的に
01:17:39このイランの核問題はお互いに情報し合って
01:17:44新しいJCPOA
01:17:47オバマが作ったような核開発を低いレベルに抑える
01:17:53目的の合意をもう一度作りましょうと
01:17:59言ってたからイラン軍はみんな安心してしまって
01:18:03重要な軍人がみんな自宅に帰ったわけですね
01:18:07で、トランプは
01:18:10イスラエルが突然
01:18:13イランを攻撃し始める
01:18:16知ってたんですよ
01:18:17知っててイランと友好的に交渉で話し合いでまとめるから
01:18:26だからイランは安心していいよというムードを作り出してたわけですね
01:18:32だからイランはトランプに騙し討ちされたと思ってるんです
01:18:38で、今度のハマスとの交渉にしても
01:18:41あの交渉案を持ちかけたのはトランプでしょ
01:18:47トランプが
01:18:49ハマスとの定戦交渉をカタールでやろうと言い出して
01:18:56それでハマスの重要人物を何人か呼んできたわけでしょ
01:19:01で、何人かカタールの使徒に来てみたら
01:19:06突然イスラエルに殺されたと
01:19:08そうするとイランにしても
01:19:12ハマスにしても
01:19:14トランプが交渉で話をまとめましょうと
01:19:18言ってイランが安心して
01:19:21ハマスが安心して
01:19:23現地に乗り込むと突然
01:19:25イスラエルに殺されると
01:19:27このパターン同じでしょ
01:19:29そうなんです
01:19:31そうするとトランプは2回とも
01:19:33交渉しよう
01:19:34交渉しよう、交渉で決着をつけようと
01:19:37結論を出そうと
01:19:39言いながら
01:19:41イスラエルが特許
01:19:44攻撃して彼らを暗殺するということを
01:19:48100も承知で
01:19:50交渉で話をまとめようと言ってたわけですね
01:19:52だから僕は
01:19:55トランプは最初から
01:19:56イスラエルがこういうことをやるのを
01:19:58知ってたと思います
01:20:00そうですね
01:20:02要するにだから2回も
01:20:04同じ
01:20:06イランに攻撃したの
01:20:08確か6月だったと思いますけれども
01:20:11イランに対しても
01:20:13ハマスに対しても
01:20:15交渉でこの問題を片付けましょうと
01:20:17言って現地に行ってみたら
01:20:19殺されてしまった
01:20:20だから今後ね
01:20:23僕はアラブ諸国で
01:20:24イスラム教諸国で
01:20:26トランプが交渉で
01:20:28話をまとめましょうと
01:20:30言ったら
01:20:32本気にする国なんかないと思いますよ
01:20:342回も騙し討ちしてるから
01:20:36そうですね
01:20:38だからそうなると
01:20:40ウクライナの和平交渉も
01:20:43プーチンとはちゃんと
01:20:45現実に今はどんどん
01:20:47ロシアを攻めてるじゃないですか
01:20:48ウクライナの
01:20:51占領地をね
01:20:53こういうのもやっぱり
01:20:54承知の上だと
01:20:56今の伊藤さんの説明聞くと
01:20:58やり方が見えてきてますからね
01:21:01なるほどね
01:21:03このウクライナの件は
01:21:06ちょっと複雑で
01:21:08もうあの
01:21:10トランプはプーチン勝つに決まってると
01:21:14分かってるんです
01:21:15ありますね
01:21:17数日前なんですけども
01:21:19ウクライナの最高指揮官の
01:21:22アレキサンドルシルスキーという
01:21:28陸軍大将がいるんですけども
01:21:31彼は現在のウクライナの戦況っていうのは
01:21:34ウクライナにとって有利な戦場で
01:21:38ロシア軍とウクライナ軍の戦力の差と
01:21:44戦闘人員の差は3対1であると
01:21:47ウクライナにとって不利な地域では6対1であると
01:21:50そうすると全ての戦域において
01:21:55ロシアとウクライナを比べると
01:21:583対1か6対1の差で
01:22:01ロシアが圧倒的に有利なんですね
01:22:04そうするとこの戦争をしばらく続けておけば
01:22:08プーチンはもっともっと占領地を増やせる
01:22:12そうでしょうね
01:22:14僕はトランプは
01:22:17トランプだけじゃなくて
01:22:19ダンスも
01:22:21このウクライナ戦争は
01:22:23プーチンに勝たせるしかないと
01:22:25分かってるんですよ
01:22:27だけど
01:22:29プーチンが勝って
01:22:31どんどんどんどん占領地を増やすのを
01:22:33認めたというふうに
01:22:37マスコミに報道されると
01:22:38マスコミとそれから民主党から
01:22:42バンバン叩かれるわけですね
01:22:45だからプーチンが何回やるたびに
01:22:48トランプは大げさに叫び立てて
01:22:52それは絶対許さないと
01:22:54ロシアに対してもすごい制裁を加えると
01:22:57プーチンは即刻そういうことはやめるべきだと
01:23:01わめき立てるわけです
01:23:03わめき立てて
01:23:04結局僕小規模な制裁しかしなくて
01:23:09プーチンは痛くも痒くもなくて
01:23:11結局僕思うに
01:23:13プーチンは今の
01:23:15ウクライナの一番下の方の
01:23:184つの州
01:23:19ザポリージャー
01:23:24それから
01:23:26ドネツクと
01:23:28ルハンスク
01:23:30ヘルソン
01:23:32その上の4つの州を
01:23:34プーチンは多分
01:23:36自分が占領するか
01:23:38もしくは
01:23:39定戦交渉時に
01:23:42中立地帯にしたいんだと思います
01:23:44そうですよね
01:23:46で、まだね
01:23:48その
01:23:50占領している4つの州と
01:23:52その上の州の4つの州を
01:23:55干渉地帯にする
01:23:56非武装地帯にすると
01:23:58いうことを要求するのに
01:24:00十分な
01:24:02条件ができてないと思うんです
01:24:05だからプーチンは
01:24:07多分ね
01:24:08というかロシア軍は
01:24:10あとね
01:24:123週間か4週間か5週間欲しいなと
01:24:15思ってると思うんですね
01:24:17で、その期間
01:24:19トランプは一生懸命
01:24:21怒ったふりをしなきゃいけないんです
01:24:23プーチンはけじからんと
01:24:26このことは許せないと
01:24:27すごい制裁かけてやると
01:24:29そういうことを言いながら
01:24:31プーチンに
01:24:32どんどんどんどん
01:24:33占領地を増やさせて
01:24:36拡大させてるわけでしょ
01:24:39だからこの場合は
01:24:41トランプは
01:24:43プーチンとお互いに
01:24:45お芝居してると思います
01:24:47ヨーロッパ相手に
01:24:49それからアメリカのマスコミを相手に
01:24:51プーチンとトランプが
01:24:52また喧嘩してると
01:24:55パフォーマンスをやってると
01:24:57僕は思ってます
01:24:59全くその通り
01:25:0150日のあれとか
01:25:03いろんなことやってましたけど
01:25:04東海にするとか
01:25:06結局何も
01:25:08プーチンの思い通りにやらせてますから
01:25:10おっしゃる通りだと思いますね
01:25:12ありがとうございます
01:25:14ちょっと一つだけ
01:25:16これはアメリカの人たちが
01:25:18どう思ってるかなんですけど
01:25:19これもトランプのあれですけど
01:25:2260万人中国人留学生入れるっていうのは
01:25:25どう受け止められてるんですか
01:25:27伊藤さんはどうですかこれ
01:25:29発表したのは
01:25:31急に変えたっていうか
01:25:33あのー
01:25:34第一トランプ政権の時から
01:25:38トランプは厳しい対中政策を実行すると言いながら
01:25:47突然弱腰になったり
01:25:49大幅に情報したりするパターンを繰り返してるんですね
01:25:53そうですね
01:25:55トランプっていうのは
01:25:57いろんなところから圧力をかけられると
01:26:02自分の都合で
01:26:04短期的な
01:26:06筋の通らない妥協をするんです
01:26:09そうですね
01:26:11どうしようもないですよ
01:26:12そういう人間なんだから
01:26:14そうですね
01:26:16この60万人受け入れるっていうのも
01:26:18誰かが
01:26:20シリコンバレーか
01:26:22それともアメリカの金融業者か
01:26:24誰か知らないんですけど
01:26:26誰かが圧力をかけてきて
01:26:28トランプがその圧力に情報した方が
01:26:31自分にとって得だという風に
01:26:33短期的に判断したと思うんですね
01:26:36これはもうね
01:26:38第一トランプ政権の時からのパターンです
01:26:42こういうことをやるのは
01:26:44誠に明快なお答えいたり
01:26:47その通りだと思います
01:26:49長い時間いろいろありがとうございました
01:26:51前半は手つまくそっちの話と
01:26:54後半は現状分析ということで
01:26:56大変面白いお話になりました
01:26:58ありがとうございました
01:26:59ありがとうございました
01:27:29ご視聴ありがとうございました
01:27:59チャンネル登録よろしくお願いします
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