明治10年代、国会開設を求めて全国にひろがった自由民権運動。福島は高知と並んで運動が盛り上がった地域だった。
河野広中らを中心に地方分権を求める声が高まり、士族から豪農そして農民へとその担い手は拡大していく。
しかし、1882年の福島事件を機に運動は政府の厳しい弾圧を受ける。
いま、原発事故で警戒区域となった福島県浪江町にも当時、苅宿仲衛(かりやどなかえ)という民権運動家がいた
。苅宿は投獄されるが、厳しい拷問を耐え抜き、自由を求めていく。
この頃、植木枝盛を初め民間でも多くの私擬憲法草案が作られたが、東北では、五日市憲法を起草した宮城出身の千葉卓三郎、
岩手出身の小田為綱らがいた。小田は戊辰戦争で疲弊した三陸海岸の復興計画を何度も建白したが、採用されなかった。
こうした東北の民権運動家はその後埋もれてしまい、再評価されたのは第2次世界大戦後のことだった。
3・11以後、復興と再生という課題に直面した日本。かつて戊辰戦争の敗北の中から立ち上がり、東北の人々はどのような未来を思い描いていたのか。
番組では、宮城県出身で大河ドラマ「獅子の時代」では会津藩士役を演じた菅原文太さんが、東北各地に民権運動家の足跡を訪ね、民主主義、地方分権の可能性を考えていく。
【出演】菅原文太(俳優)、色川大吉(東京経済大学名誉教授)、
樋口陽一(東京大学名誉教授・東北大学名誉教授)、三宅民夫アナウンサー
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