- 2025/7/4
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ニューストランスクリプション
00:00アメリカの大統領が批判した日米安全保障条約は
00:171951年日本の主権回復が決まった日に締結された
00:24独立国に外国の軍隊が駐留し続けることの根拠である
00:309年後に改定されアメリカは日本を防衛し
00:35日本は基地を提供することが義務付けられた
00:39また日本は駐留経費の74%以上を負担している
00:46トランプの理屈はいざというときにアメリカが持ち出すんだから
00:51日本の貢献は小さいと言っているわけです
00:54今のところ日本の中ではアメリカが守ってくれるから
00:58日本は安心だと言うんだけども
01:00それ以外の方法については考えないわけだから
01:02逆に言うとこのアメリカの満足するまで貢献し続けなきゃいけないし
01:08貢献の量お金というかそれもアメリカのいい値で払うしかないと
01:14負担の大部分を背負っているのが沖縄である
01:20戦後冷戦が深刻化する中で
01:23共産主義の拡大を恐れるアメリカは
01:27沖縄に反共の防波堤としての価値を見出した
01:31戦後訪れた日本の独立と引き換えの軍事占領
01:42今も続く苦難の原点の場所
01:45沖縄戦終焉の地で知事はその歩みに思いを馳せた
01:51戦後の廃墟と混乱を乗り越え
01:55人権と自治を取り戻すべく米軍占領下を生き抜いた私たち内南中
02:01人権と自治を取り戻すために歩んだ道
02:07その戦闘に立ち権力に立ち向かった男がいた
02:12この沖縄の大地は再び戦場となることを脅威する
02:19基地となることを脅威する
02:22瀬永亀次郎
02:24演説会を開けば毎回何万もの人を集めた
02:30その絶大な影響力を恐れたアメリカ軍は
02:34亀次郎を共産主義者と断じ逮捕倒獄
02:38出国後に那覇市長に当選しても不礼を改定し追放
02:46非選挙権も奪うなど徹底して力を封じようとした
02:51その弾圧の原点
02:55戦後7年の出来事である
02:58今の県議会にあたる立法院の議員が
03:03アメリカ軍の下で宣誓を行う場で
03:06ただ一人立ち上がらなかった男がいた
03:10それが亀次郎だった
03:14アメリカの政治を起きるの下で宣誓することは何事だった
03:17米民政府もこの琉球政府の立法院議長なんかも
03:25相当衝撃を受けたことは間違いない
03:27この日読み上げられた宣誓文
03:31宣誓する対象として琉球住民の前に
03:36米国民政府並びにという文言があったが
03:40上次郎の要求で削除されていた
03:44しかし
03:45ちょっと英文見せてくれ
03:48英文のあれはまた削ってないんだ
03:51英文はちゃんとね
03:54米国民政府と書いてあるじゃないか
03:56私はねこれはやるべきじゃないと
04:01英語で書かれた先生文には
04:04アメリカ民政府の名が残されていた
04:08亀次郎が先生を拒否したのはこのためだった
04:13その3年後の日記に亀次郎はこう記している
04:19一日も早く祖国に復帰し
04:23沖縄県知事を選挙し
04:27琉球政府ではなしに
04:31沖縄県庁を組織しなければならない
04:34衆参両院議員を選挙し
04:38堂々と日本国民として国政に参加し
04:42奪い取られた民族の独立と自由を
04:46国民自らの手に取り返さなければならない
04:50祖国の人々に理解と共感を広げるために
04:59亀次郎は言論を武器に戦い続けた
05:03そんな父の姿が
05:07次女千尋さんの脳裏に焼き付いている
05:11私の父親のイメージは
05:14後ろに映っている書斎のイメージなんですけれども
05:19いつもこれは夏ですけども
05:23チヂミのシャツを引っ掛けて
05:26それで凄まじい勢いで原稿を書いているっていう
05:29書き続けることで本土に沖縄の実情を伝えようとしていた
05:37獄中で取り憑かれた肝臓病と異病が再発して
05:44ひどく悪化していた
05:46病院で病を養いながら
05:51口述筆記を取ってもらって出来上がったのが
05:54この本である
05:56体よりもそういう沖縄の戦い
06:03どうにかしないといけないっていうことに
06:05突き動かされて色々やっていたと思いますね
06:08自分たちの力ではこの不礼っていうのを
06:12止められないっていうことで
06:14それに対抗するものとして
06:17言論で本土にも訴えていくっていうね
06:20一つの民族が独立を奪われ
06:25異民族から支配されるということが
06:28何を意味するのか
06:30沖縄の実情を本土の同胞に知ってもらう
06:38共感した本土の読者からは
06:45多くの手紙が寄せられ
06:47中には亀次郎と文通が続くものもあった
06:52それでも民主主義国家と疑いました
07:00内地では想像しがたい困難な情勢下に
07:05日夜検討されている帰家に
07:08心から敬意を捧げます
07:11一方でアメリカは
07:16民主主義国家としての振る舞いを強調していた
07:20作成したカレンダーや冊子で盛んに
07:26沖縄を統治するアメリカの民主主義が
07:30いかに素晴らしいかを徹底的にアピールしたのだ
07:33アメリカの国を明るく楽しく
07:40アメリカ人を優しく自由にしている
07:44その元はこの民主主義なのです
07:48何でも言いたいことは
07:51自由に言える言論の自由
07:54これからの沖縄には
07:58どんどん民主主義のやり方が取り入れられて
08:02どしどし自分の考えていることを
08:06言うことが許されます
08:08しかし
08:12アメリカがやっていることは民主主義じゃないんですよって
08:15民主主義の奥にアメリカって言ってるけどね
08:19真逆のことをしてるんですよって
08:21だから自分たちが民主主義の教えましょうっていうような演説をする
08:26上次郎がそう訴えたように
08:30世界最大の民主主義国家による軍事占領には
08:35民主主義とは正反対の世界が広がっていた
08:39その一つが最も自由を強調していたはずの
08:44言論への弾圧だった
08:47これは日本本土でもプレスコードっていうのがあって
08:50一時期やったんですけども
08:54沖縄ではこれがかなり徹底していて
08:56全部出版許可をもらわなければ出せない
09:00そして配布もできない
09:02これは出版物許可に関する琉球政府文書である
09:09許可を申請した人物の経歴や政治的思想など
09:15徹底した身元調査も行われた
09:18直接の許可権限者は琉球政府だったが
09:23この許可制にはあるからくりがあった
09:27手続きはどういう手続きかというと
09:33琉球政府に申請をして
09:35当時の琉球政府がこれを受け取って
09:39そして米軍に紹介をして
09:42そして米軍の内々の承諾を得て
09:46許可をするというふうなものなんですよ
09:49だから米軍が直接言論出版を
09:52弾圧しているということにはならないような形の
09:56非常に巧妙なね
09:58言論出版の言うならば登録制度というのをね
10:02作ってあったわけですね
10:09亀次郎が宣誓を拒否した式典で発足した琉球政府は
10:15自治政府の形をとっていたが
10:18実質はアメリカ民政府が上部組織となって
10:22その意思を反映させていた
10:24その二重構造は
10:271、2階に琉球政府
10:293、4階にアメリカ民政府という
10:33行政府庁舎ビルの中の配置が象徴していた
10:38まるで睨みを聞かせ
10:41上から押さえつけるかのようだと言われた関係は
10:44ここにも明確に現れていた
10:47琉球政府は琉球における政治の全権を行うことができる
10:58ただし琉球列島を米国民政府の布告、不礼、および司令に従う
11:09沖縄教職委員会が企画した
11:14愛称歌集の発行許可申請が出された
11:18これを教育の場に持ち込まないことを条件に
11:21一旦は琉球政府が許可したが
11:24アメリカ民政府は反対性の歌があるとして
11:29申請を却下したのである
11:31歌集には日本復帰を願う歌が多く収められていた
11:37高校の文芸師も発行の申請が却下されていた
12:00生徒の詩の中にこんな一節があったという
12:07道端の青草はジープの埃をかぶってしおれている
12:15この表現がアメリカ軍のジープが
12:20害を及ぼしたととれるとして
12:22反米思想とみなされたというのである
12:25アメリカ軍への批判や日本復帰運動が強くなれば
12:32安保条約の下で沖縄の基地を安定的に運用することが
12:38脅かされると強く警戒していた
12:41そしてそこにはまだ安定していなかった
12:45本土の政治情勢が影響することへの恐れもあった
12:50沖縄では米軍基地を維持するために
12:55沖縄からの日本との関係を断ち切ること
12:59断ち切れば沖縄の少数だから抑え込めばいいし
13:04そういう意味では補足復帰とか
13:06日本復帰と呼ばれる運動については
13:09断らずしなければいけない
13:10これが強くなってくれば
13:11日本の左右の対立のようなところに
13:15沖縄も入っていって
13:17左側が沖縄が強くなったら抑え込む難しくなりますね
13:21だからそういう関係を断絶するためには
13:25復帰運動などは許さないし
13:27これを日本と沖縄の間の人の投稿についても
13:31厳しく制御すると
13:33これは沖縄が日本のような左右対立が
13:36沖縄に流れてこないようにしたかったわけです
13:40整理されないまま表に出ていなかった
13:46亀次郎の原稿の存在がこのほど明らかになった
13:51沖縄60年代の戦い
13:55亀次郎はその前書きでこう位置づけている
13:59今沖縄県民の戦いは
14:05暗い沖縄から明るい沖縄への
14:10そして本土の人民とともに
14:14明るい日本への
14:17苦湯を終わらせ
14:19雨湯を実現するための戦いとして発展している
14:24その一つが言論弾圧との戦いだった
14:31亀次郎の主張が乗る人民党の機関紙
14:38人民の発行許可申請に対し
14:42琉球政府は当初許可すべきと考えていた
14:46しかしこれを覆したのがアメリカ軍だった
14:50直筆の申請書には
14:54民主主義を強く訴える亀次郎がいた
14:58一方的に言論出版の自由が
15:04権力によって抑えられることは
15:07大衆の正しい声と批判を圧殺するものであり
15:11民主主義の鉄則に反するものであります
15:16度重なる不許可に
15:21亀次郎ら人民党は
15:24琉球政府を相手に法廷闘争に踏み込んだ
15:27裁判記録には
15:31アメリカ軍が許可しなかった理由が残されている
15:35ニュースを客観的に取り扱うというよりも
15:40それを曲げ偏見を持って書き
15:44しかもそれは琉球住民を惑わせ
15:47混乱させるために役立てさせることは明らか
15:51この書簡が琉球政府が判断を変えた根拠となった
15:59琉球政府側は
16:02自らの立場についてこう述べている
16:05行政主席は
16:09高等弁務官の指令の趣旨を執行する機関
16:14そして裁判所は
16:18権利者ではない
16:20アメリカ軍の判断による不許可は不当であり
16:24違法と判断
16:26上訴審でも
16:28本来の許可権限者である
16:31琉球政府が判断すべきだと断じた
16:34沖縄の言論が
16:37自由を勝ち取る大きな節目となった
16:41それでもなかなか許可を出さない
16:47琉球政府の太田主席を
16:49亀次郎が訪れた
16:51主席
16:53しっかりしろ
16:54自ら与えられた権利まで放棄して
16:58私は傀儡でありますと言ってはならん
17:02勇気を持って
17:04自分の意思で許可するべしと
17:07知った激励しているんですよ
17:10年が明けて
17:14ようやく発行の許可が出た
17:17亀次郎は
17:18言論出版の自由の戦いでの
17:21歴史的な勝利と記した
17:24しかし戦いが終わったわけではなかった
17:28アメリカがさらなる圧力をかけていたのである
17:33新聞発行の許可が出ても
17:41なおアメリカ軍の弾圧が続く実態が
17:45亀次郎の日記に残っている
17:47人民の印刷を受け負う印刷所に
17:52公務員を名乗る男性がやってきて
17:55こう告げた
17:56印刷をやめろとは言わんが
18:00それを続けていると
18:02将来君のところの注文は
18:05どこからも断られるように手配している
18:07これは上からの命令で動かせないから
18:11そのつもりでするなら続けるんだね
18:15人民党で亀次郎を支えた
18:19中松陽善さんは
18:21当時人民の編集長だった
18:24何箇所も歩きましたね
18:28町工場、印刷工場はですね
18:32ほとんど断られるか
18:37一回ぐらい吸ってくれるか
18:39裏口からね
18:41CICや警察がね
18:45来て脅すんですよ
18:47すると印刷会社は
18:51次々と値を上げた
18:53もうこれ以上はできません
18:58という形で断られると
18:59あの
19:01やっぱりそうだったかということに
19:05発行が滞ると
19:09許可は取り消されるため
19:11自前の印刷所を
19:13急ごしらえで建設
19:14そして
19:18上次郎は書き続けた
19:20この裁判をきっかけに
19:23占領下の沖縄から
19:25出版物の許可制は
19:27撤廃された
19:28そんな長い
19:33言論統制の一方で
19:35アメリカは
19:36自らの沖縄統治を
19:38来産する雑誌を
19:40大量に住民に配って
19:42PRに勤めていた
19:44沖縄と日本を
19:48切り離すことで
19:49基地を安定的に
19:51運営しようと
19:52弾圧を続けてきた
19:54アメリカだが
19:55安保条約を改定した
19:571960年以降
20:00その価値観に
20:02変化が生まれていた
20:03政治的には日本を
20:06あるいは抱き込む
20:07ようなことの方が
20:08アメリカの
20:09同盟というか
20:11軍事的な基地を
20:11維持するための
20:12大事なんだ
20:13軍事的な機能の
20:15この削減したものを
20:16どうするんだと
20:17言うと
20:18だからこそ
20:19沖縄の
20:19沖縄にこの基地の
20:22いろんな負担を
20:23打つ場
20:23日本からの基地を
20:25減らすことによって
20:26保守政権が
20:27支持を受け
20:29保守政権は
20:30アメリカとの関係を
20:31大事にするということですよね
20:33つまり一石二鳥の
20:34日本人もある意味で
20:37アメリカ新兵を
20:38支えるようにして
20:39沖縄人々の負担の上で
20:43アメリカの自由な
20:44軍事的な展開を
20:46アジアの中で
20:47できるようになったと
20:47市政権を返還しても
20:50沖縄に基地を
20:52維持できると
20:53判断したアメリカは
20:54沖縄返還をカードに
20:57交渉を進めた
20:58そして日本は
21:00基地に関する経済的負担の
21:02多くを負うことになった
21:04幸いにして
21:06佐藤政権は
21:08政権が欲しいが
21:10軍事基地については
21:11アメリカの要望通り
21:13でいいかまわない
21:14交渉の基本が
21:16アメリカは
21:18つまり自分たちが
21:19インシャティブに逃げている
21:20アメリカのカードが
21:23最大化するところが
21:2469年の末
21:25沖縄の日本復帰が決まった
21:291969年を境に
21:32今の安保の形が
21:34固まったのだ
21:35アメリカの
21:49いろんな理屈
21:51というと
21:52沖縄の人のために
21:53という理屈なんですね
21:54日本が要望するから
21:57移転をします
21:58という
21:59つまり自分たちが
22:00減らしたいというわけではないので
22:01相手の要望なので
22:03財政負担は
22:05当然要求した人ですよね
22:06というふうなことを
22:08論理的に導こうとした
22:09あの美しいです
22:12沖縄の島を
22:13珊瑚礁に取り巻かれて
22:14あの美しい
22:16海
22:17運用道路
22:19道路も全部取られて
22:20水源地も取られて
22:21全部日本国民である
22:24沖縄県民の
22:25手にかえって
22:26初めて
22:28平和な
22:30島が
22:31沖縄県の
22:32回復ができるんだ
22:34亀次郎の日記には
22:37こんな言葉が
22:38残されている
22:39美しい祖国
22:46日本を取り戻す
22:49本土と一緒に
22:55何かをやるっていう
22:56姿勢で
22:58本土にも訴えてるので
23:00例えば
23:02独立っていう
23:04ことを
23:05色紙に変えてる
23:05ことがあるんですよ
23:06あれは
23:07沖縄の独立ではなくて
23:09日本が独立してない
23:10っていうことを
23:11言ってるわけですよ
23:12我が国も
23:15早く独立を取り返し
23:17自分の中にはっきり
23:19祖国を見出し
23:21人民に含むする
23:22楽しさが
23:23無比のものになる
23:25時代を
23:25作らなければならない
23:27一つ一つ
23:31民主主義を
23:32勝ち取った末に
23:34たどり着いた
23:35祖国
23:35亀次郎が
23:37沖縄と一途に
23:39歩んだ道の先に
23:40あったものは
23:41何だったのか
23:43その目に
23:45今広がる風景は
23:47どう映るのだろうか
23:49ご視聴ありがとうございました
23:50ご視聴ありがとうございました
23:52ご視聴ありがとうございました
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