00:01続いてはこちら教育の憲法とも呼ばれる教育基本法につ
00:07いてです教育基本法といいますと辺野古沖で研修旅行中
00:11の船が転覆した事故で耳にする機会増えましたよね文部
00:15科学省が高校の教育内容を問題視する際の根拠と
00:18されました実はですねことしで改正施行から20年の節目とな
00:24りますその改正で教育の目標に初めて盛り込まれたのが
00:29こちら
00:30我が国と郷土を愛するといういわゆる愛国心です当時
00:36愛国心を学校で教えるべきか大きな論争を巻き
00:40起こしました今回NHKはですね当時の自民公明などの与
00:47党の政治家らが法律の改正に向けて非公開で行って
00:51いた協議の議事録を取材を通じて独自に入手しました
00:55その中では愛国心をめぐって激しい議論が交わされています
01:04最大の争点だった愛国心を法律に明記すべきか
01:08について公明党議員からは絶対にやめてほしい自民党
01:14議員からは絶対に入れてほしいと意見が分かれていました
01:21自民党からは前向きな意見として次のような発言が
01:29日本の国を愛することを教育で教えるべきだ
01:36国を愛する心に否定的な感覚があったが国のために
01:41仕事をするという思いは大事
01:49一方で公明党からは慎重な意見が
01:55大上段に愛瀬戸まで規定することはいかがかと思う
02:04時の異性者の都合のいいように利用されかねない
02:13およそ3年にわたるやりとりが残された議事録
02:16は622ページに及びます
02:24当時文部科学省の担当局長としてこの議論に同席
02:27していたゼニア雅美さんです
02:33本当に真剣にご議論いただいたと思いますし
02:38それぞれこれは必要な条文なのか
02:42あるいはこれは直さなきゃいけない条文なのか
02:44ほとんど毎週のように議論していたのを記憶しております
02:51ではこの議事録の意義や愛国心の学校現場での扱
02:55いについて
02:56ここからは富田記者とお伝えしていきます
03:00当時改正に賛否がある中
03:03与党の議論が注目されていました
03:06当時文部科学省はこの議事録について出された情報
03:09公開請求に対し
03:10作成もしていないし保有もしていないと話していました
03:15今回改めて文部科学省に取材したところ
03:17省内を確認したが街頭の記録は見つからず
03:21作成・保有していないという認識に変わりはないとコメ
03:25ントをしています
03:26この議事録について専門家は
03:28政治的な産物として法案が成立するまでの過程を知る
03:32うえで
03:33極めて重要な資料だと話していました
03:36それだけ議論があったものですけれども
03:38今、学校現場ではこの愛国心はどのように扱われているんでしょう
03:42か
03:43現在は学習指導要領に基づき
03:45道徳の授業で先人の努力を知ることや
03:48伝統と文化を大切にし
03:51国や郷土を愛する心を育てることなどが定められて
03:55います
03:56国を愛する心を育むことを大切にした、独自の授業を
04:00行う学校を取材しました。
04:05よろしくお願いします。
04:06お願いします。
04:10福岡県北九州市にある私立の小中一貫校です。
04:16学校の教育方針の一つは
04:19自国の歴史、伝統を正しく学び、美しき母国語を語
04:24る
04:27週に1回行われているのが独自の科目、寺小屋です
04:33授業が行われるのは校内の和室で
04:36礼儀作法が重んじられています
04:42授業では世界で活躍した偉人の功績を伝えています
04:47この日のテーマは、本田の創業者、本田総一郎氏です
04:55戦争に日本は負けた、なんもかも失ったときに、新しい時
05:00代に、日本が世界に誇れるものを作ろう、バイクにしよう、バイク作
05:05ったんだね。
05:14この学校では、国を愛する心を育むことが、世界で活躍できる
05:19人材の土台につながると考えています。
05:25何かの考え方を押し付けるという意識は全然なくて、自
05:29分の国の伝統文化が分かって、郷土とか国のことが分
05:34からないと、やっぱり自分のルーツみたいなのが分からないと、自
05:39分に自信を持って海外に行くっていうのができないのかなという
05:43ふうに思っています。
05:46こうした中、この20年でグローバル化はさらに進み、教
05:50育環境も大きく変化しています。
05:53例えば、その1つが外国人の子どもたちの急増日本語指導
05:58が必要な外国籍などの子どもは昨年度、過去最多と
06:03なっています。
06:05教育基本法が改正された20年前と比べますと、およそ3
06:08倍に増えています。
06:11子どもたちの国籍が多様化する中で愛国心とどう向
06:15き合えばいいのか、学校現場では模索が続いています。
06:22都内にあるこちらの公立小学校でも外国人の児童が増
06:26え、今では全体の3割ほどを占めています。
06:34日本での暮らしをサポートするため、言葉の指導や文化
06:38を伝える日本語学級を行っています。
06:45日本で生きていく、その生きる力ですね。それは学校でつけていって
06:51もらいたいな。
06:55児童の国籍が多様化する中、日本を愛するということだけでいいの
07:00か。現場では試行錯誤が続いています。
07:05日本の祭りを調べるとかもあって、その子の国ではどの祭
07:12りがあったのというような問いかけをしたりとか、それを紹介
07:17したりということもしたことはあります。
07:19道徳の授業も難しいですね、本当に難しいですね、本当に日本が好き
07:25になってほしいし、自分の国も好きでいてほしいし、両方好
07:30きでいてほしいなって。
07:35国を愛する心を重視している福岡の学校では価値観の
07:39押しつけや偏った指導にならないよう意識しているそうです。また
07:44先ほどご紹介した都内の公立小学校に限らず全国
07:47的に外国人の児童が増えておりこうした課題に直面
07:52する学校は少なくないと思います。
07:55愛国心にどう向き合えばいいのか、2人の専門家に聞
07:58きました。まずは愛国心を積極的に教えていくべきだという武
08:04蔵野大学、海塚茂樹教授です。
08:08グローバル化が進めば進むほど自分と国との問題、ある
08:12いは自分は一体何者なのかという自分自身のアイ
08:16デンティティティの問題というのが厳しく問われてくる時
08:19代に入ってきていると。自分たちの努力によって自分
08:23たちが愛するに値する国づくりをしていくというようなですね、向
08:28上的な愛国心ということのあり方というのを追求していく。
08:36信州大学の新井英二郎准教授は愛国心を重視
08:40するあまり排外主義に陥らないよう注意すべきだとしています。
08:47いわゆるその排外主義的なですね、つまり自分の国を優
08:52先してしまい、他国や他社に対して強いたげてしまうというふ
08:57うな部分に行くリスクというのは常にあるかと思います。
09:00違いということがあることは間違いなことではないんだよということを中心
09:05に学級づくりとか子どもの学びということを展開していくということは
09:09すごく大事なことではないかなと思います。
09:15今回入手した議事録からは3年という月日をかけて立場や
09:19考え方の違いをぶつけ合いながら議論している様
09:22子がうかがえました改正から20年今も学校現場で模
09:27索が続けられている愛国心とどう向き合っていけばいい
09:31のか今後も考え続けることが大切だと感じました
09:37ではこの他のニュースコンパクトにお伝えします
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