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Short filmTranscript
00:00日本語字幕作成者 初音ミク
00:30今夜の今こそ見たいこの1本は2001年放送のMSKスペシャルたった一人の医師としてエリモ・ヘンチ医療の11年です42歳で医師になり家族と離れて単身で北海道のエリモ町に移住してヘンチでの医療に尽くした女性医師を長期間にわたって記録したドキュメンタリーですゲストは現役の医師でありながら作家としても活躍されている南京子さんです
00:59よろしくお願いします
01:00南さんといいますと金沢を舞台に医師の訪問診療の現場を描いた小説命の停車場は映画化もされましたね
01:10この小説でも女性の医師の姿を描かれているんですが今回ご覧いただくこの番組に期待することは何でしょうか
01:19この主人公の方が1回社会に出てそれから年を取ってから医者になったという私も38歳で医師になりましたので
01:28なんか似通った人生を送られているなと
01:31そんなところでこの医師の方がどんな風に患者さんに向き合って診療をされていたのかということを見させていただくことで
01:41私も自分を見つめ直すきっかけにしたいと思っております
01:44わかりました
01:45それでは番組を一緒に見てまいりましょう
01:483月29日
02:01数々の送別会も終わり
02:05エリモを去るまであとわずかになってしまった
02:0811年の間旅人のつもりで過ごしてきたのにいつの間にかこの土地に根を下ろしてしまっていた
02:18エリモの風景にも風の音にさえも心が引き裂かれるような痛みと懐かしさでいっぱいになる
02:28医師の鈴木陽子さん60歳
02:3911年前返事医療を志し
02:44たった一人で北海道エリモ町にやってきた鈴木さんですが
02:48今年3月家族のもとに帰ることになりました
02:53エリモを去る間際まで
03:03鈴木さんは診療所に来ることのできない人たちの家に出向き診療を続けています
03:10はい、はい、はい、はい
03:12もう最後はやっぱり武田さんにおうとかな
03:17ねえ、ねえ
03:22いいえ、最後はマジホン
03:25では
03:35頑張りましょう
03:41大人は泣かずに
03:42はい
03:42笑ってわかりましょう
03:44はい
03:44笑って笑って笑って笑って
03:49はい、笑って笑って笑って
03:51はい
03:51笑ってね
03:52たった一人で診療所を守り続ける重圧
04:01そして家族と離れて暮らす寂しさ
04:05これは返事医療の厳しい現実と戦い続けた
04:13ある女性医師の11年間の記録です
04:17北海道日高
04:41険しい山並みが太平洋に落ち込むこの海岸線の先端が
04:51えりも町です
04:522月
05:02えりも町には毎日のように強い風が吹きつけていました
05:06この町に暮らす人は6400人
05:13町の人の多くは昆布寮で生計を立てています
05:21都市から遠く離れた場所
05:30そして厳しい自然
05:33この町は昔から意思不足に悩まされてきました
05:38町で人々の健康の拠り所になってきたのが
05:45えりも町立診療所です
05:48診療所には1日に150人もの外来患者がやってきます
05:55人々はここで診療を受け
05:59専門的な治療が必要な場合には
06:01他の町の病院へと紹介されます
06:04朝8時半
06:12鈴木さんの1日は
06:14入院患者19人の会心から始まります
06:18ちょっとじゃあ作れたんだって
06:21はい
06:21えりもに来て以来
06:24時には応援の医師に来てもらいながら
06:27鈴木さんはほとんど一人で診療所を守ってきました
06:31いろいろだから慌てずにね
06:34知っちゃってよくなって
06:36はい
06:36大丈夫だね
06:43汗だったことにないです
06:45さあもう一頑張り
06:49はい
06:50鈴木さんが最も大切にしてきたのが
07:00患者の家を訪ねて診察する応援です
07:05週に一度
07:14広いえりも町を半日をかけて
07:17くまなく回ります
07:18鈴木さんが訪ねるのは
07:24診療所に来られない人や
07:27自宅に帰してあげた方がいいと判断した人たちです
07:32えりも去る日まであと1ヶ月
07:40この日鈴木さんは一人のお年寄りの家へと向かいました
07:4590歳になる淡路滝江さんです
08:04淡路滝江さんはかつては食道炎の治療を受けるため診療所に通っていました
08:19しかし1年半前に視力を失ってからは
08:24往診に来てもらうようになりました
08:26鈴木さんが気にかかっていること
08:28それは失明して以来淡路さんが元気を全くなくしてしまったことです
08:35鈴木さんが気にかかっていること
08:40それは失明して以来淡路さんが元気を全くなくしてしまったことです
08:4711年前鈴木さんが着任した直後診療所に訪れた淡路さんです
09:04当時79歳
09:06淡路さんは昆布寮をしながら13人の子供を育て上げました
09:12おはようございます
09:18お世話になってしまいません
09:21おねえですか
09:23むにやぎ先生一つ前からですね
09:25本年とすねよ
09:28なんもやぎね
09:32これだけはせいけば本命
09:35もらった薬が効いたお礼にと
09:44この時思いもよらないことを始めた淡路さん
09:48たこぬほにないなまこぬみない
09:56ついたおかたにおはらかにがない
10:05はよいよいよいよいよさって
10:09ねっ
10:10はい
10:11はい
10:12よろしいよ
10:14またね来週
10:16淡路さんはおら貧乏だし他にお礼できねえからと言って
10:24いつも自分で作った歌を歌ってくれる
10:27入院患者のところへも時々見舞いに行っては歌って回るのだそうである
10:37彼女に生活のことを聞いたら
10:4013人もの子供たちを貧乏の中で育て上げたことを誇らしげに話してくれた
10:47ピリもちょよいとこいつぞあおいでこりゃ
11:00腰は曲がっているが少女のように明るい
11:04私は彼女に出会うためにこの街に引き寄せられてきたのではないかとふと思ったりする
11:13初夜図薄い図でこりゃ冬はまた山瀬風が見物だ
11:30はどんとこいどんとこいと
11:33しかし一年半前の失明
11:42それからは淡路さんは歌を全く歌わなくなりました
11:48死にたいとも口にするようになりました
11:52死にたいとも口にするようになりました
11:55死にたいとも口にするようになりました
12:01老いを生きるっていうのは
12:04今までできていたことが一つずつできなくなっていくんですよね
12:13歳をとって死んでいくというのは
12:16バリバリと生きていくよりも難しい
12:22難しいですね
12:23目標が持てないだけに難しいですね
12:31行動、いかみがサポートできるか
12:37そのうち自分もサポートされる方になるんですけど
12:41サポートされる
12:44どういうふうにサポートされたいかということを
12:47いつも考えながら
12:50これから見ていきたいと思うんですけどね
13:00家族と離れ、遠い襟物医師となった鈴木さん
13:06偏知医療を志したのは
13:09主婦として子どもを育てていたときにさかのぼります
13:14お母ちゃんの今の一番の心配はそれがうまい
13:3111年前、エリモへ出発する前日の鈴木さんです
13:37家族は会社員の夫と2人の子ども
13:42鈴木さんが返地の医師になろうと思ったのは
13:4833歳のときでした
13:55普通、パートに出るとか
13:58ちょっといろいろ何かしようかなというような頃がありますよね
14:02専業主婦やってて
14:04そういうときにちょうど自分も何かせんといかんかなというような
14:10専業主婦にちょっと飽きたなというような頃に
14:14テレビを見ていましたね
14:16それでちょうどその
14:20ドキュメントをやっていたんです
14:22平気治療をやっている人の
14:24自転車に乗ってね
14:26押しに行っている
14:28そういう単純な場面なんですけどね
14:30そのときに何かいいなと思って
14:36こんなふうにただ自転車に乗っているおじさんだけども
14:42誰かが必死になって待っている人がいるんやなと思ったときにね
14:46いいなと思って
14:48それで自分もやってみようかななんて思ったんですね
15:00鈴木さんは子育てをしながら猛勉強を開始
15:0436歳で大阪市立大学医学部に合格しました
15:08若い学生たちに混じって勉強を続け
15:1442歳で医師の資格を取り
15:17その後大阪の総合病院で経験を積んできました
15:25そして娘が高校を卒業
15:29エリモで医師を探していることを知り
15:33鈴木さんは
15:35ヘンチの医師になる夢を実現させることにしたのです
15:3949歳での旅立ちを家族は励まし応援しました
15:51鈴木さんが着任した当時のエリモ庁立診療所です
16:03この時2人いた医師が相次いで辞めてしまい
16:09住民の間では診療所に対する不信感が高まっていました
16:13新宿に入れない
16:15医師に行く場所に帰ってしまうの
16:172人が3人で
16:192人いたし暇があるです
16:23やっぱりこういうとこはこう投げられていくんだね
16:28田舎がね
16:31と思うよ
16:33今日から
16:35よろしくお願いします
16:39診療を始めた日
16:46その日から都会の病院では考えられない忙しさが待ち受けていました
16:54入院患者の会心から始まり
16:57街中からやってくる100人以上の外来患者を
17:00たった1人で診療しなければなりませんでした
17:05外来の合間のわずかの時間には
17:09集団検診の予定も組み込まれていました
17:17幼稚園から中学校まで合わせて
17:2020の施設600人もの子どもたちを見るのも
17:24鈴木さんの仕事でした
17:27夜、突然の休館にも対応しなければなりません
17:39いつ頃からですか?
17:42晩御飯食べました?
17:45医師が2人から1人となったため
17:49後退はなく24時間の拘束が続きました
17:54診療所のすぐそばにある家で
18:03いつ休館が来るかもしれないと待ち続ける夜
18:08戸惑いが見え始めた着任当時の日記です
18:135月8日
18:17休みの日がない
18:19しかも、いつも電話の音の聞こえるところに
18:22いなくてはならない
18:24まるで軟禁状態ではないか
18:27なんだか悲しい
18:29善人の意思のように
18:31放電してしまったといって
18:33逃げ出してしまうことになるのではないだろうか
18:37こんなことで辛く思うのは
18:40私の認識の甘さだろうか
18:46神経が張り詰める日々
18:53昭和41年に診療所ができて以来
18:57わずか数ヶ月で去っていった医師もいました
19:0110年以上続けたのは鈴木さんただ一人です
19:06テレビを見ながら
19:11辛かったですよ
19:13もうね、こういうところで一人いるでしょ
19:16テレビを見ながらでも
19:17寝ようかと思って
19:19寝つくまで
19:22今、救急車の音がしたら
19:25飛び上がるなと思うような時があるの
19:27ものすぐ神経がビリビリビリ
19:29この辺りの電気がビリビリしているように感じる時がある
19:33本当に寝ようと思ってこうしてて
19:38今、電話が鳴ったり
19:40救急車の音を聞こえたりしたら
19:42もう、本当に血圧がバーン上がるなというような
19:45緊張した状況で待っているというような
19:48そういうような話をしていたらね
19:51平気地で一人で医師をやっている人と話をすると
19:55みんなそう
19:56何にも来ない夜でも
19:59それだけスタンバーして緊張して待っているというのが
20:03誰にも分かってもらえないんですよ
20:06昨日来なくて楽でしたねという評価なのね
20:11大阪市よりも広いえりも町
20:20ここには今、医師が常駐する診療所はたった一つしかありません
20:26全国では平均して600人の住民に1人の医師がいますが
20:41ここでは6400人に医師が1人か2人の時期が続いています
20:47今年の3月にも
20:59辺地の厳しい現実を象徴する出来事がありました
21:03自宅で凸結して倒れた79歳の男性が診療所に運び込まれてきたのです
21:14患者はほとんど意識がありません
21:27患者はほとんど意識がありません
21:29脳に重大な障害があるかもしれない
21:35しかし診療所には脳の状態を調べるCTスキャンも手術室もありません
21:42できることは酸素吸入や血圧を安定させるなどわずかです
21:53すいません、エルモココ診療所の鈴木です
21:5879歳の男性なんですけども
22:02今日10時半頃に自宅で凸結してちょっと倒れてるのを
22:09家の人が発見されて連れてくれてますんですけど
22:12それでそちらの方に送らせていただきたいんですけども
22:17支給車でこれからもやりますので
22:20鈴木さんはすぐに応急処置を済ませ
22:25患者を別の町にある総合病院へと転送することにしました
22:30救急車が向かったのは40キロ離れた2つ隣の町です
22:45到着した病院で患者の脳に血腫があることが分かりましたが
22:52その病院にも脳神経外科の専門医がいません
22:58患者はさらに45キロ離れた病院に転送されることになりました
23:04病院に着いたのは
23:19家族が救急車を呼んでから3時間半も後のことでした
23:32鈴木さんに患者の死が知らされたのは
23:35翌日のことです
23:38やっぱり怒った人が亡くなると辛いんですよ
23:50いつも自分を責めるようなところがあってね
23:54もうちょっと何かしてあげられることがあったんでなかったかというような
23:58チェックばっかりするんですよね自分の
24:01やったことのね
24:03北海道では医師が一人しかいない町や村の数は
24:2230近くにも上ります
24:31一方、都会での病院の過等競争や医師過剰
24:36都会と返地の医療格差は広がり続けています
24:43襟も町が鈴木さんにかかる負担を減らそうと
24:47もう一人医師を探し始めたのは2年前
24:51その半年後、ようやく若い医師が来てくれることになりました
25:03常駐の2人体制になったのは
25:06鈴木さんが来た以来初めてのことです
25:1419人の入院患者の中に
25:17この日、鈴木さんが退院させることにした人がいます
25:22昨日お風呂行ったんだね
25:24よかったね
25:26赤おときてもらった
25:28気持ちよかった?
25:30村中浩一さん、70歳
25:33鈴木さんが着任当時から診てきた患者です
25:42村中さんは3年前の脳梗塞で寝たきりになりました
25:47その後の精神的な落ち込みは激しく
25:50食欲をなくし、様々な慢性疾患を併発していました
25:54よかったね
25:55もうちょっとだ
25:57帰ろう
25:58すぐ行ってあげるからね、何かあったら
26:00帰ってもね、うん、大丈夫だ
26:03脳梗塞を起こす前の村中さんです
26:10エリモン生まれの村中さんは
26:16子供の頃から昆布の仕事一筋に生きてきました
26:22しかし、体の半分が麻痺し
26:25仕事に復帰できる見込みがなくなり
26:28食べる意欲すら失っていったのです
26:31一回もしゃべれないし
26:38おはようって言うて
26:40おはよう
26:42おはようって言うて
26:43おはようって言いなさい
26:45おっきゅくん
26:46おはよう
26:50声出るんでしょ
26:51おっきゅくん声出すんだ
26:53先生、余力してみなさい
26:55すごいから
26:58村中さんは
27:00脳梗塞が原因で
27:02うまくしゃべれないようになって以来
27:04家族以外の人に話しかけようとはしません
27:13鈴木さんは
27:14村中さんが元気を取り戻せるようにと
27:17自宅に返してあげることにしました
27:251週間おきの往診で病状を把握し
27:28何かあったときは
27:29いつでも駆けつけられる体勢をとりました
27:39まだ元気だった頃から
27:40村中さんの生活を知り
27:42体を見てきた鈴木さんの判断です
27:45彼はあそこの家にいるときが一番幸せなんです
27:55これはもう確信できますね
28:01家にいるときの表情とか
28:06家族の関わり方
28:10そういうのを見ていると分かりますよね
28:15帰ろうねと言ったときのうれしそうな顔
28:18あの人はまだあそこの家の主なんです
28:33大黒柱
28:34あんな風になっていても
28:35多分ねきっと精神的な大黒柱じゃないかなと思うんだけど
28:40やっぱりその人だけでなくて
28:44その病気だけでなくて
28:46その家族とか家族とか
28:48その人の生き様とか
28:50価値観とか
28:51そういうものを全体的に理解して
28:54そして何がこの人に一番幸せかというふうに判断して行う医療ですね
29:01やっぱりでも最初の2年だけで帰ってたら
29:05それは到達できなかったと思う
29:08やっぱり10年以上いたから
29:10見えてきたものがたくさんあって
29:13鈴木さんは町との契約を当初2年間にしていました
29:282年以上は一人で暮らす寂しさに耐えられないのではないかと考えたからです
29:34契約を伸ばす決心をしたのは
29:41遠くで暮らす家族に起きた辛い出来事がきっかけでした
29:46これからは
29:50アオリオのおれさまの町で
29:51アオリオのおろさなピンションの歩セクシーン他にかけて
29:55アオリオのおれさまなきゃ
29:57アオリオのおれさまなきゃ
29:59アオリオのおれさまに
30:142年の契約が終わろうとしていた秋
30:17大阪にいた頃子供たちと一緒に聴いたロックンロールが
30:24一人で過ごす夜の鈴木さんの楽しみでした
30:28家族と遠く離れて暮らす寂しさも募り
30:39大阪に帰ろうという気持ちに傾いていた日々でした
30:42そんな時にかかってきた一本の電話
30:51夜の10時半頃に電話が鳴った
30:59夫から出会った
31:01秋が会社で倒れた
31:04脾臓がパンパンに腫れているらしい
31:09翌日の検査で息子の秋に
31:1212センチの腫瘍があって
31:14しかも悪性の可能性が高いことが分かった
31:17頭が混乱する
31:20秋が癌
31:231ヶ月後 腫瘍を取り除くため
31:349時間に及ぶ大手術が行われました
31:38手術は終わりましたが
31:44腫瘍が良性か悪性かは
31:47組織検査待ちということになりました
31:51遠くエリモで結果を待つ毎日
31:57鈴木さんが思い出していたのは
32:01医師になる決心をした時のことでした
32:04当時息子の秋さんは4歳
32:12秋が育っていくと同時に
32:19私の中にも変化が起きてきた
32:22秋と同じくらいの子供にも
32:27その母親にも親しみを感じた
32:29私の母性愛はふつふつと毎日湧き出し
32:34自己中心的だった私を
32:37それではいけないと思うように変えていった
32:40私の医師になった原点である秋が死んだら
32:47全て何の意味もない
32:49私自身の人生さえも
32:59診療所の電話が鳴ったのは
33:10手術から8日目
33:13午後4時でした
33:14大阪の病院の外科部長から電話が入った
33:22病理組織の結果が出ました
33:25悪性ではなく良性です
33:29地脇を持ったまま
33:31私は泣き出した
33:33診察机に向かって座っていると
33:40待っている患者さんたちのあちこちで
33:43よかったよかったと
33:46ささやき合う声が聞こえてきた
33:48命の息吹が感じられた
33:52目に見えるものすべてが
33:55生き生きと輝いていた
33:56カルテの文字が
34:00にしんで見えた
34:011992年春
34:14鈴木さんは町との契約を延長し
34:18エリモに残ることにしました
34:20息子の病気という辛い出来事を乗り越えた
34:28鈴木さんの決心です
34:30やっぱり身近なものがそういう病気して
34:37やっぱりこう
34:39医者としての何言うかな
34:42あり方とかいうね
34:43そういうのがだいぶ変わったんですね
34:45もうすごくその
34:47感情の周囲の人の不安というのがね
34:54いかに大きいものであるかと
34:56たとえ些細なね症状であろうと
34:59そういうのが今までだと
35:04なんでこれくらいのことでね
35:05大騒ぎするのよぐらいに思って
35:07思ってたようなことでも
35:11本当にそれは心配するだろうなと
35:15だって分からないということは
35:17やっぱり不安なことなんですよね
35:19分かっててもあんなきゃ不安やったんからね
35:37エリモを去るまであと2週間
35:47こんにちは
35:49目の見えなくなった淡路さんの往診です
35:56来たよ
35:59来たよ
36:01来ましたよ淡路さん
36:06生きることの難しい老いを支えてあげたい
36:22そう考える鈴木さんは
36:25この1年半の間
36:27淡路さんが元気を取り戻すように
36:29腰や肩の懲りを取る注射を打ち
36:32励ましてきました
36:33曲がってるだけだ
36:42これは長いこと使い込んだよ
36:44なんかしょうがないね
36:45はい
36:47着任当時の鈴木さんに
36:50貧乏だし他に俺できないからと言って
36:54自分で作った歌を聞かせてくれた淡路さん
36:57たこぬほにないなまこぬみない
37:06ついたおかたぬおはらかにがない
37:14はよいよいよいよさって
37:17歌を歌わなくなった淡路さんへの最後の励ましです
37:34プレゼント
37:36もうね私も引っ越しするのにいらないから
37:40いらないって言うと悪いけど
37:43いらないから
37:43それからラジオがついててカセットがついてるんで
37:47いいかったね
37:49よかったね
37:49これねコンセントどこにあるかな
37:52あわおどりのテープがあったから
37:59持ってきてあげた
38:00これはねこれ聞くたびに先生のこと思い出してね
38:04はいはい
38:04いやいやいいかったね
38:06いいかったね
38:07えーとこうだ
38:09これね二つ目の子を押す
38:12ほら
38:12おわり
38:22面白いでしょ
38:24かわいいかわいい
38:30次はまたできた
38:52なかずに踊れ
39:00こら踊れ
39:01運動にもなるんだから
39:05踊ろう
39:06そっかで踊ろう
39:07はい
39:07先生踊ろうから
39:22鈴木さんが家族のもとに帰ることを考え始めたのは
39:441年半前
39:46もう一人の医師藤戸周作さんが診療所にやってきたのがきっかけでした
39:52それで
39:5339歳の藤戸さんは
39:58大学を卒業後
39:59東京の大病院で下界として働いてきました
40:03しかし細かく専門化された大病院での医療システムに疑問を感じ
40:09返事医療を志すようになったのです
40:12都会だったらどこの病院出身だとか
40:18どこの大学出身だとか
40:20そういうので
40:21あの先生はいい先生だなとか
40:23一つのそういうものの中で評価が決まってくるけれども
40:28壁地に入ると
40:29どこ出身でも
40:31どこの大学での先生でも
40:33そんなのみんなあまりよく分からないし
40:36とにかくきちんとやってくれる人が
40:41そして答えをきちんと出してくれる先生がいい先生なんですよ
40:44本当はすごく大切にして力になってあげなきゃいけない人だとか
40:48そういう人をこう
40:51見抜きながらしっかり力になるべきところに力になってあげる
40:59そういう術は教わったような気がします
41:02やっぱり安心を残していかなければやってきた意味がないでしょう
41:08今までもう頼り切ってたのにボンといなくなるというと
41:13裏切るようなもんでないですか
41:15それからもうすごくしっかりした後継承が来たということで
41:19もう本当にこれで本当に最終章がきっちりかけたというか
41:27本当にいい機会を多分神様がね
41:31そろそろ逃げ道を作ってくれたんじゃないかと思っているんですけどね
41:493月下旬
41:54エリモンされまであと1週間
41:59往診をする老医師の姿をテレビで見たのをきっかけに
42:0742歳で医師になった鈴木さん
42:10こだわり続けてきた往診最後の日です
42:19この日向かったのは元気を取り戻してほしいと
42:24海のそばの自宅に返してあげた村中さんです
42:27こんにちは
42:29診療所です
42:32失礼します
42:33こんにちは
42:34元気そうだ
42:40よかったね
42:43ご飯も食べてる?
42:44はい
42:44ご飯食べてますよ
42:47退院から1ヶ月
42:51村中さんは自分で食事ができるまで体力が回復していました
42:57村中さんは内臓は悪くないんだから
43:08しっかり食べて
43:09長生きしてね
43:11体の麻痺や慢性疾患を抱えながらこれから迎える老いの日々
43:19海のそばで家族と暮らすことで元気に生きてほしいと鈴木さんは願っています
43:25おつゆも吸うようになったですね
43:28自分でおかずもね
43:31箸もって
43:32脳梗塞でうまく喋ることができなくなり
43:35家族以外の人に話しかけなくなった村中さん
43:39おつゆも
43:43先生の何か言ってくださいね
43:47すぐしゃべるからね
43:50先生のお金を買って良かったね
43:53おななかさんおななかさん
43:55これで最後だね
43:58今日が最後の日だから
44:01何か言って
44:03ねバイバイとか
44:05ちゃんと言ってください
44:07どうもあれがとって言っているんだ先生ね
44:14わかったわかった
44:16元気で長生きしてね
44:20ね
44:20本当に先生のお金だ
44:24本当にこんなに元気になったもの
44:26長生きするのよ
44:30ね
44:31心配ばっかりかけてね
44:35これだら今年
44:40西ちゃんに花見に行こうねって言ってだって
44:43西ちゃんに行っている
44:45山さんに行って言って行ったもんね
44:47本当に良かったわ
44:49良かった
44:50ね
44:51良かった
44:52良かったね
44:54良かったね
44:58良かったね
45:00良かったね
45:01助かったね
45:04先生にもらってね
45:05寒すぐなるね
45:06今度ね
45:07先生のお金になるからね
45:09また会おうね
45:16石になることを夢見た33歳の時
45:29それから27年
45:32鈴木さんのエリモでの最後の往診が終わりました
45:40またね
45:42車に乗り込んでしばらく
45:56窓を流れるエリモの風景を見ながら
46:00涙が止まらなかった
46:02たくさんの人たちの顔が次々と浮かんでは消えていく
46:07今は亡くなった人たちも
46:11私の心の中では笑顔で生き生きとしている
46:15みんな優しい目をして私を見ている
46:20こんなにも多くの人たちの信頼に支えられ
46:26この11年間を私は生きてきたのだ
46:30私は夢を実現できた
46:34しかし今 胸に押し寄せるこの感情は何だろう
46:40とても切なくてつらい
46:433月30日
47:08鈴木さんがエリモを離れる日です
47:12先生 先生
47:13はい ありがとう
47:15はい ありがとう
47:17はい ありがとう
47:19はい
47:20はい
47:22はい ありがとう
47:23はい ありがとう
47:24はい ありがとう
47:25はい ありがとう
47:26はい ありがとう
47:26診療所の前には大勢の患者が駆けつけていました
47:30吉田さん 頑張ってください 泣かないで
47:33頑張って
47:35ありがとう
47:36鈴木さんがエリモを去った後
47:43兵庫県の淡路市まで夫と2人だけで小さな診療所を開く予定です
47:49ありがとう
47:51応診を中心にして一人一人に安心を与えられる診療を行おうと考えています
48:00絶対来てね 先生 エリモにまたね
48:03ありがとう
48:04ありがとう
48:05エリモ町の皆様 11年間本当に充実した生活を送ることができました
48:11エリモ町のことは決して忘れません
48:14また遊びに来ますのでまた覚えておいてください
48:17淡路市前の方へも待ってますので来てください
48:20お元気でー
48:25水田さん 休んでください
48:27さよなら
48:32元気をつけて
48:33またね 元気でね
48:35お元気で
48:36出発します
48:38元気をつけて
48:40どうもありがとう
48:44ありがとう
48:46ありがとう
48:48ありがとう
48:50誰かが必死になって待っている
49:04そんな医師への夢を抱いて
49:07返事医療を志した鈴木さん
49:104月
49:16その小さな明かりは
49:19新しい医師へと引き継がれました
49:22audible
49:23神学から
49:36運営卓
49:42長石
49:44栗
53:27意外にそうでもないんですよ身近なところに目標ってありまして例えばこう庭に行ってお花を摘んできて病棟で飾ったりすると皆さんが褒めてくださるんですよねわあきれいなお花飾ってくれてありがとうとそう言われると患者さんにニコッとされてでそれであのじゃあまた行こうかしらとかそういった日々の小さな目標ができてきて
53:57あのそれが自然にこうリハビリになったりとかそうこうしているうちに食欲も出てきたりとかあの血液データも良くなったりとか
54:07血液データが良くなるんですか
54:09リハビリがもうたくさんだとそういうような方もいらっしゃいますけれども
54:15シャルウィーダンスって手を差し出すと手を差し出して立ってくださる
54:20シャルウィーダンスねなるほどリハビリの人にシャルウィーダンスいい言葉ですね
54:26やっぱり人間って社会的な存在ですから誰かが私を必要としてくれているとか誰とかなとつながりがあるってことが生き甲斐になっていくんですね
54:39そうだと思います
54:40自分が安全で受け入れられていてもしかして人の役に立っているかもしれないってありがとうって言われてっていう
54:50そういうことって医療薬とかそういったことよりも高齢者をぐんぐん元気にさせるなとそんなような気がします
54:59なるほどね
55:01こうやって改めてですねこの番組をご覧になって
55:06南さんにとってこの番組ってどんなものでしょうね
55:10医師の原点を見せていただいたような気がしています
55:15誰かがやらなきゃいけない誰かがいなきゃいけない場所に
55:20そういう場所だから自分がいるんだと
55:24そういったこう使命感ですね
55:27すごく尊いことだと思いますし
55:31私も同じ医師として身が引き締まる思いがいたしました
55:37はい こんにちは
55:46忙しいね
55:48忙しいね
55:50食べすんだ
55:51まだやね
55:52まだまだ
55:53だからや
55:54はい
55:56はい
56:00はい
56:01えりもはやっぱり私の中では特別で
56:05みんな一人一人と深く付き合えたという感じしますよね
56:10えりもの人たちにずっと
56:13鈴木先生がいたななんて
56:16思ってもらえたらいいなと思うように
56:19そのように生きていきたいと思ってるんですけどね
56:22音楽
56:31In this area, a type of health is so important to help the lifestyle.
56:44This is the life of the life, which is not only related to all kinds of life.
56:51健康っていうことを考えるとね、その肉体的なもちろん健康とかね、側面もあるんですけれども、推進的な側面であるとか社会的な側面がある。こういった視点がですね、特にその地域医療の中ではですね、大切になってくる。
57:09家族背景とか生活背景も含めた人を全体として見れるお医者さんになりたいと思っています。
57:17地域の人と仲良くなりたいっていうのがあって、地域の住民の方から何々先生、お魚いるとかお野菜いるとか、そういう姿を見て、僕もそういう医師になれたらいいなと思っています。
57:31患者さんの人生をより良いものにしていくっていうことだと思うので、そのために患者さんの人生に寄り添った寄り添いになっていきたいと思っています。
57:41時をかけるテレビ
57:45本当に大きな架け橋になってくれたんじゃないかなと思いますね。
57:57NHKスペシャル形じゃないんですよ。
58:03一瞬だけ使っていただいてどうして真っ黒なんだ?
58:06語り尽くせない世界がそこにある23日日曜夜9時明宝焼失伝説の名刀蛍丸が消えたその船で運んだと思うで80年目の新証言とは24日月曜午後6時5分日本最強の白スペシャル!
58:31城には、いまだ解明されていない数々のミステリーがありました。
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58:43ライフ秋24日月曜夜9時30分恋でマジ喰らう許可願をファックスで送りよりとファックス!
58:59みんなのベスト紅白まだまだ届けますスペシャル皆さんから寄せられたメッセージとともに紅白の名シーンをお届けします総合25日夜7時30分。
59:26解体キングダムあのヘリで解体するんですかヘリコプターと天空の取り食が挑む日本初の空中解体候補BS22日夜9時朝の考え方をできるだけ知りたいと思います。
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