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  • 2 days ago

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00:00皆さんはリブルフラワーをご存知でしょうか?
00:07それは食べられる花
00:11彩りだけではなく人の心までも華やかにする特別な存在です
00:18舞台は島根県奥出雲町
00:21人口わずか1万人
00:24自然あふれるこの山あいの町から世界の食卓へと羽ばたいた食べられる花の物語ですしかし始まりは厳しい声でした
00:37起用することは遊びじゃないぞと食べる花なんて売れるはずがないそれでも夢を諦めなかった若き青年がいましたお花で人を笑顔にしたいその一心で選んだ険しい道なぜ彼はあえてニッチな市場に挑んだのかそしてどうやってこの花を世界が注目する商品へと育て上げたのか?
01:07鍵を握っていたのはある大胆な決断と食の未来を見据えた驚きの戦略でした今では国内外のスイーツや料理を彩り見る人の心を奪う存在となった食べられる花この一輪の花に託された挑戦と希望今花開こうとするそうだったのかに迫ります
01:37今回の舞台は島根県東部の山に広がる奥出雲町
01:39今回の舞台は島根県東部の山に広がる奥出雲町
01:45豊かな自然に囲まれたこの地に花を咲かせるカンパニーがあります
01:53その名は有限会社アット
01:55今回の舞台は島根県東部の山に広がる奥出雲町
01:59豊かな自然に囲まれたこの地に花を咲かせるカンパニーがあります
02:05豊かな自然に囲まれたこの地に花を咲かせるカンパニーがあります
02:12その名は有限会社トム
02:15今全国の注目を浴びる食べられる花エディブルフラワーに挑んでいるのが若き社長矢沢豊之さん
02:25ビオラカーネーションバラなど6種類の花を年間200万枚出荷しています
02:32オーバーマンだな
02:33彼がこの道を歩むきっかけとなったのはまさかの父さんでした
02:39かつて勤めていた電子部品や菓子を製造する会社が経営難に陥り閉鎖
02:46しかしその片隅で細々と行っていたエディブルフラワーの事業に彼は光を見いだします当時の私は誰も挑戦していないから一番の言ってみたら先駆者になれる可能性を感じて起業したというような感じですね
03:08お花で人を笑顔にしたいその思いを胸になんと借金を背負ってまで事業を買い取り一人で立ち上がったのです
03:19ここから想像を超える物語が動き出します
03:23彩り豊かな花が食材として注目され始めたのは1980年代
03:32アメリカのハーブ農家が栽培を始めたことがきっかけとされています
03:36以来ヨーロッパでは料理やスイーツの仕上げにデリブルフラワーが使われるようになったのです
03:45一方日本にも古くから菜の花や菊を浸しにして花を食べる文化はありましたが
03:54ビオラやバラのような観賞用の花を口にする文化は根付いていませんでした
04:00しかしお花は人を笑顔にする力がある
04:06だからこそまだ誰も本気で取り組んでいないニッチな市場に大きな可能性がある
04:14八沢社長はそう信じて歩み始めたのです
04:19ところが最初に待っていたのは周囲からの厳しい声でした
04:25客観的に見て日本にお花が食べる文化がないからそんなんやっても意味ないんじゃないとか市場自体がニッチすぎて続けていけるのみたいな本当に結構厳しめに言われまして起業することは遊びじゃないぞと本気で言われているようなそんな感じがしました
04:51日本の野菜市場が2兆円を超える中エリブルフラワーの市場は7億円市場規模に大きな差が
05:02それでも当時27歳だった八沢社長はお花で人を笑顔にしたいそんな純粋な夢を胸に2014年事業を立ち上げました
05:15しかし現実はあまりにも厳しく周囲の懸念がそのまま結果となって現れてしまったのです
05:26いろんな飲食店さんとかですね旅館さんとかあの営業に回らせていただいたんですけどもそもそもそのお花にお金を使うなら他のものにお金を使いたいっていうことを言われましてそれ言われた時に私はもう何も言い返せなくて
05:46美しく咲き誇る花々その姿とは裏腹に売り上げは伸びないやはり難しいのではそんな声が周囲から聞こえてくる中でも矢沢社長は決して諦めませんでした信じていたのですこの花には人の心を動かす力があると
06:16笑顔にすることができるそういうねお花ってそういうものだと思っているのでそういうものはやっぱり世の中から絶対なくならない今は知られてないだけなんだというふうに自分に言い聞かせて
06:26違う形で営業を始めていったという感じです売れないんじゃない知られていないだけだそう信じた矢沢社長が踏み出した思い切った一歩業界の壁に挑んだ大胆な行動とはこの後驚きの戦略が明らかにへえ今日はねリブルフラワーということで増田さんもねお花柄の素敵なお衣装は
06:56最近僕が増えたなぁというイメージがありますけど VTR見てると相当ご苦労があったのかなとか
07:04苦労されてみたいですけれどもお話を伺ってみましょう スタジオにはトムの矢沢社長にお越しいただきましたよろしくお願い致します
07:12よろしくお願いします よろしくお願い致します
07:14あのまず社名トムっていうのはどういう
07:18倒産したって出てたと思うんですけどもその会社の社長がもう一つ持っていた 給民会社を買い取ってスタートしたんですよ
07:26その会社の名前がトムっていうふうになってたってことですか
07:31今ではですね私がトムさんと呼ばれたりすることもありますので
07:35そうか 豊行さんだからトムさんみたいなね
07:40それはよく言われますけどもそうではないんですよ
07:43じゃあその矢沢さんが買い取ったというふうにありますけど
07:47機械や備品あとシステムですねそのすべてを買い取りました
07:51事業そのものを買い取ろうと思ったっていうのはやっぱりそこに価値があるというふうに思われたということですよね
07:55ずっとその仕事をやっていてですね
07:57こう人に喜んでいただくようなものっていうのは
08:00絶対に世の中に必要だなと思って始めました
08:03それは同感です
08:05我々ね私なんか演劇をやっていて
08:08演劇なんか見ない人は一生見ないと思うんですけど
08:11でもまあ世界中からこんだけなくなってないみたいな
08:14そういうなんか自信はありますもんね
08:16お花っていうのが人を喜ばすっていう
08:19育てるお花はどうやって決められているんですか
08:22大前提としてですね
08:23毒性がないっていうことが必要なんですよ
08:26そうだ
08:27あとはですね見た目の可愛さや色の種類ですね
08:31例えばビオラだったら白とか青とか
08:34そういった色んな色の品種があるものを育ててます
08:37まあでもVTRの中では随分厳しいこと言われて売れないというような食べる花なんか買わないみたいなひどい言われようだなと思いますがそれがなんと売れるようになったということで驚きの戦略見ていただきましょうこちらです
08:51売れなかった商品を売れるようにその戦略に迫ります
09:01日本では観賞用の花を食べる文化がない売り上げは思うように伸びず企業は停滞
09:09それでも八沢社長は諦めませんでした
09:14この流れを変えるにはまず知ってもらうこと
09:19そこである方法で認知度の向上を試みたのです
09:24全国でエディブルフラワーを作っておられる方っていうのはおられまして
09:31やっぱりみんな同じ悩みを持っておられてその人たちと一緒になってですね日本エディブルフラワー協会というものを立ち上げまして私はそこの理事の一員としてですね立ち上げから携わりました
09:45そう同じ悩みを抱える全国の生産者たちと手を取り合いエディブルフラワー協会を立ち上げたのです
09:55ライバルじゃないんですね
09:57一人では届かなかった思いを仲間とともに全国へ
10:02シェフやパティシエなどを招いたイベントを各地で開催
10:06食べられる花の魅力を直接体験してもらう心を動かす戦略でした
10:13その結果少しずつ認知は広まり思いに共感する仲間も消費者の輪も広がっていったのです
10:23最初出た時は本当にあのびっくりしましたこんなに人が来られるんだと思って
10:30お客さんのリアクションめちゃくちゃ良かったですね
10:32やっぱりそのお花が食べられるっていうのは知ってはいるけれども
10:37食べたことないっていう方が大半でしたので
10:40料理と一緒に召し上がっていただくだとか
10:43使い方であったりだとかすごいよかったっていうふうに言っていただきました
10:48SNS時代の到来が追い風となり映える写真が流行した2016年頃は料理やスイーツを華やかに彩るエディブルフラワーは飲食店に急速に広がりました
11:04しかし認知度が高まる一方である課題も浮かび上がってきたのです
11:11元気な状態だと花がこうパーって咲いててもやはりそれがしぼんできたりだとかお客様に出せる状態ではなくなったりだとか
11:21それは花の命の短さ
11:25賞味期限積み立ては美しい花も僅か1日で水分が抜けしおれてしまうこれは見た目が命の商品にとって大きな弱点
11:37しかし八沢社長が以前勤めていた会社は花びらの劣化を防ぐドライ加工の技術を持っていたのですなるほどその技術に自らの工夫と情熱を注ぎ込みたどりついたドライエディブルフラワーはあ
12:01積んだ花びらを専用の機械の上に並べて高温の板が入ったケースでプレスします花びらの水分が抜けても色鮮やかな状態元の美しさを保ったまま新たな形で生まれ変わったのです
12:20水分を抜くということは高温で長くプレスをするのが一番いいんですけれどもそれをしてしまうとお花に温度がかかりすぎることによってお花の色落ちであったりだとか茶色くカッペンしてしまうだとかそういった問題があります
12:41ですのでうちは干し花を作るための専用の機械を作ってもらって色がきれいに残った状態でさらに気持ちもするというそういう商品を作っております
12:51試行錯誤の末花を美しく乾かす独自の機械を開発しました
12:58その結果乾燥しても色鮮やかさを保ち長期保存が可能なトライエディブルフラワー作りに成功
13:07なんと賞味期限を1年に伸ばしたのです
13:11最大の弱点だった賞味期限の短さを克服したこの商品は多くの料理人から注目されるようになったのです
13:23今取引させていただいているどもさんの花はですね青色はしっかり青いですしピンクはしっかりピンクですし色落ちしないですね日持ちするっていうのは結構大きいですね大きいですねやはりそのお客様が何人来られるかっていうのはやはり正確には予想できなくて余分に食材準備しておきますそうするとですねやはりロスっていうのが出てきますやはりそのロスをなくすっていうのはすごく大事なところかなと思います
13:50焼き菓子を作るパティシエもその品質を高く評価しますドライエンの魅力はやはり日持ちのするものにやっぱ使えたりとかあとはまあその焼き菓子っていうのはちょっと色味が出にくいショーケースのケーキと違ってフレッシュなものではないのでそういったところにその彩りを持たせるプラスでその日持ちをさせる商品にも使えるところが魅力的だなと思っております
14:16さらにこんなメリットもどういったシーズンにもその年中使えるというかイベント感とかも出せるのでそこはすごい使いやすいなと例えば冬には咲かないはずの桜を真っ白なクリスマスケーキに咲かせるそんな夢のような演出もドライエディブルフラワーなら可能です
14:40色鮮やかな花たちは全国のスイーツ店に広まりカンパニーの売り上げは大きく飛躍しかし八沢社長が見据えていたのはその先次なる舞台は海の向こう海外史上日本の花が世界の食卓を彩る日は来るのでしょうか?
15:04何かVTRチーム僕らも言ってましたけど同業者のライバルじゃなくて仲間なんだっていうあの一発で広がっていくもんだなぁということでしょうかね
15:18そしてそのこちらにドライエディブルフラワーということで僕の大好きな四ツ葉のクローバーと並んできてこれ何ですか?
15:28それはバラの花びらですねバラの花びらって内側と外側の大きさが違うので内側は花びらで商品になるんですけど外側大きすぎて商品にならないものをハートの型で抜いたものになります
15:41こんな綺麗なハートの可愛いのあんのかと思って花によってはあるんでしょうけど
15:47でまぁ先ほどもお話ししてましたけれどライバルじゃなくてねお仲間を作るということで教会を設立なさったその教会は今どういう運営をされているんですか?
15:58そうですねおかげさまで教会の時にいろんなイベントを行ってですね今ではそれぞれの生産者さんたちが忙しくなって
16:07教会の目的が一種達成できたということで今は活動を休止しています
16:14むしろおめでとうございます
16:16それぞれがそんな横乗っていうよりかは自分たちが忙しくなってるってことがもうまず現象として成功してるってことですもんね
16:25でやっぱり時代が通しますねSNSの映え
16:30誰が言い出したんだろう映えるってねこんなの最大の映えじゃないですか
16:36それこそ本当に2017年のですね信号流行語大賞でインスタ映えっていうのができましたよね
16:45あの時にですね本当にうちはちょうど本当にやり始めてしばらく経った時だったんですけども
16:52業務用と交流用と両方合わせてですね売り上げが2倍になりました
16:57さすがおめでとうございます
16:59今年間にどれぐらいの量作られているんですか?
17:02今はですね200万枚作っております
17:05需要がね増えてきそうですけれども
17:07売り上げが上がるにつれてですね生産体制に問題が発生してきました
17:13ですがある方法を使ってですねそれを解決しました生産が間に合わないそれを解決した秘策とは一体?
17:29生のエディブルフラワーの生産者は海外にもいますしかしドライ加工まで手掛ける人はあまり存在しませんでしたその空白地帯に挑んだのがカンパニー目指したのは世界の美食をリードする食の都フランス華やかなスイーツを彩る存在として評価され
17:55やがてフランス以外にも広がっていきました今では売り上げの4割が海外市場まさに世界を魅了する花の革命がここから始まったのですしかし業績が伸びる一方でカンパニーはある問題を抱えていましたそれは人手不足
18:23自然豊かな奥出雲は花の栽培には理想的な環境しかし人口が少ないこの町では需要に対して圧倒的に供給が追いつかない成長を妨げる深刻な問題でしたところが八沢社長は見事この問題を対決させたのです
18:48奥出雲町というのは少子高齢化というふうに言われていてお年寄りが多いんですよねそういう方たちが活躍できる場を作ることによって人がいないっていう問題は解決できるんじゃないかなとそれは地域に眠るまだ使われていない力依頼したのは地元の女性たち
19:16もともと庭で草花を育てていた人や兼業農家など奥出雲には花づくりに長けた名人が数多くいたのです
19:27なるほどすごいすごい
19:28カンパニーは苗を植えたプランターと専用の乾燥機械を各家庭に預け水やりから収穫さらにはドライ加工までを委託
19:42完成した商品はすべてカンパニーが買い取る仕組みです
19:47なるほど
19:48地域の人の力で世界に誇る商品を育てるこの分散型生産モデルが供給不足の壁を打ち破ったのです
20:01私はとにかくお花が好きなのでこういうことができてまた収入になるというのが一番いいのかなって張り合いがあります
20:14現在この取り組みに参加しているのは16人
20:18カンパニーにとっては人手不足の解消
20:22地域の人たちにとっては自宅で無理なく収入を得られる
20:26まさにウインウインの関係が生まれました
20:30しかも自分が育てた花が海を渡り
20:35フランスのスイーツや世界のレストランで使われていると伝えると
20:40こんな感じで使われてらっしゃいました
20:43これはこれは何ですか
20:47確かに
20:48デザートですか
20:52今では地域の人たちによる生産量がなんと全体の9割を占めるまでに拡大
21:052024年度には過去最高の売り上げを記録しました花を食べる文化なんて根付くわけがないそんな恋に背を向け独自のアイデアと情熱で小さな市場に光を灯し続けた矢沢社長その歩みをこう振り返ります
21:25やっぱりエディブルフラワーそのものの可能性もとても大きいんじゃないかなと思っていてかわいいなこれ写真撮りたいなっていうそのポテンシャルっていうのはやっぱエディブルフラワーだからこそあるものだと思っているのでその本当可能性を信じてここまでやってきてよかったなと思います
21:44人口1万人の山あいの町から世界の食卓へかつて注目されなかったエディブルフラワーは今や世界を彩る存在に花の美しさが人と人をつなぎやがてこの世界をもっと優しく照らしていくのですいやすばらしいですねなんかすてきな輪がどんどんどんどん広がってるっていう若者の
22:14方たち協力者の方たちっていうのは皆さんもお花の栽培には長けていらっしゃる方なんですか ご自宅で畑や田んぼでまぁお花を育っている方がとても多かったのであの皆さんもすんなりあの作ることができました
22:30お花って無農薬ですよね そうですね口に入れるものだからこそそういった薬が使えないということですので受け入れなきゃいけない部分もあって出たらそのお花を外に出すとか
22:44っていうまあ対策をしたりとかしないといけなくてですね 昔病気でそのバーベナというお花が全滅したこともあります
22:51若者の皆さんもそれ丁寧にやってらっしゃるから 精査がどんどんできているということですよね
22:57はいそうです素晴らしい あの地元の奥出雲町をですねその押し花の街と産業化させていきたいなと思っています
23:06そうするとですね一度町から出ていった本当の若者が帰りたくても帰ってこれないっていうのが今現状であって
23:13そういう若者たちをそのトムとして受け皿になって働いてもらうと
23:19そういうことそれをすることによってやっぱり田舎って
23:23戻りたいけど戻れないっていう子たちがたくさんいるっていうのを聞いているので
23:26もっともっとこうやって田舎を元気にしていきたいなと思っています
23:30素晴らしい
23:30さあそれでは八島さん最後に今日の学びをお願いします
23:34はい今回は
23:37笑顔は必ず人を幸せにする
23:41お花で人を笑顔にしたいっていう一番最初の思いっていうのを貫いておられるっていうことが
23:50もちろん笑顔の裏側にはすごい大変なこともご努力も苦しかった日もあったでしょうけれど
23:56なんかそこさえぶれてなかったら
23:58そりゃ人を笑顔にするっていう
24:02とか自分も笑顔になっているってことは
24:05必ず幸せの輪が広がっていくっていう
24:08いいスパイラルが生まれていくっていう
24:10それを貫くっていうことがとっても
24:13人生にとって大事なのかなっていう勉強になりました
24:16これからも本当に大変ですし
24:19でも広がりがすごい楽しみにしておりますので
24:21頑張っていただきたいと思います
24:22今日はどうもありがとうございました
24:23ありがとうございました
24:26ありがとうございました
24:27ありがとうございました
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