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  • 2 日前
第二次世界大戦をソ連から見る意味はどこにあるのか|福井義高

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00:00レーニンはですね3つの対立を利用するべきだと言っているわけですが
00:08まず第一は日本とアメリカの関係であると
00:12レーニン本人の言葉を引用しますと
00:16強大な資本主義が弱い資本主義が奪い集めたものを
00:21全てその手から脱出しないであろうと考えるのは滑稽であると
00:24皆さまこんにちは
00:30本日は第二次世界大戦とソ連の真実というテーマで
00:38福井義孝先生にお話を伺ってまいります
00:40福井先生どうぞよろしくお願いいたします
00:42よろしくお願いいたします
00:44この第二次世界大戦というものを考えるときに
00:50今回はソ連というファクターで考えていこうということなんですけれども
00:54これなぜソ連かと
00:57要は第二次世界大戦をソ連から見る意味というのはどういうところにあるんでしょうか
01:01そうですね
01:01第一次世界大戦がなければソ連という国家は生まれなかったわけですけれども
01:07結局第二次世界大戦というのはソ連がかなりの程度
01:12始まりに関してですね
01:15関与しているという意味でもソ連の位置というのは非常に重要であると
01:20日本の場合は巻き込まれた感じもするんですが
01:23ソ連は自覚的に世界戦争に向かって
01:26着々と歩みを進めていたという側面があります
01:30それはソ連がいわゆる自分自身の世界戦略として
01:34戦争を望んでいたという意味合いになってくるわけでしょうか
01:38そうですね
01:38ですから大きな体制の変革をもたらすわけですが
01:45平和的に実現することは難しいわけですよね
01:49いわゆる革命をということですね
01:50そうです
01:50ですから第二次世界大戦のような非常に大きな戦争で国内が混乱するということは
01:58やはり共産主義革命にとっては非常に助けになるというか
02:03重要な契機になるということですよね
02:06実際にソ連が第一次世界大戦の途中でできるのも
02:10要はロシア帝国自体が第一次世界大戦もボロボロになってしまって
02:14どうにもならなくなって革命になったという局面があるわけですね
02:17それプラス結局ドイツが今戦争しているロシアを倒すために
02:24ボルシェビキ、レーニンたちにそそなかすかというか
02:29援助したわけですよね
02:30だから外国からの援助プラス戦争と
02:33だからその始まりは非常にこうなんていうんでしょうか
02:37あんまりきれいな歴史ではなかったということになります
02:43そういう生まれの言われもあるので
02:47ソ連としては同じことをもう一度繰り返すことによって
02:51言ってみれば共産権の拡大につなげていこうという思惑があったということですね
02:57今回の講座の先生の研究の基本的なスタンスなんですけれども
03:02基本的にはロシアのいわゆるスターリンなり共産党なりレーニンなりが
03:09実際に言ったこと発言したことをベースに見ていくというところでよろしいわけでしょうか
03:14そうですね
03:15ですから例えばスパイものとかだとですね
03:19末端のスパイがああしたこうしたゾルフェ事件そうですけれども
03:23そうではなくて最高首脳がレーニンとかスターリンという人たちがどう考えていたか
03:29それを推測ではなくてですね
03:31現在明らかになっている彼らの本当の発言で読み解くことができれば
03:38それに対して陰謀論という批判はできないんじゃないかなとも思っているわけです
03:42実際にレーニンスターリンがどう考えていたかということということですよね
03:46では早速それを見ていきたいと思うんですが
03:50最初にまずレーニンですね
03:53もちろんロシア革命を成功させた盾役者ですけれども
03:58レーニン知事がどう見ていたかという部分ですが
04:01ここは先生どういう言葉が残っているんでしょうか
04:03これから紹介するレーニンの言葉はですね
04:06これはもうレーニン全集に出ているわけですから
04:09もう別に秘密文書でも何でもなかったわけなんですけれども
04:14まずレーニンの基本純則というのはですね
04:17帝国主義の間の対立と矛盾を利用して
04:22彼らをお互いにですね
04:25消しかけて戦争をさせると
04:28それで彼らがそれによってヘトヘトになった段階で革命を起こすと
04:34要はまだソ連というのは
04:36レーニンが生きていた時代は非常に弱い国だったと
04:40だからすぐには革命はできないけれども
04:43彼らを徹底的に
04:45資本主義国をですね徹底的に弱らせて
04:48最後は我々が全部総取りしてしまうと
04:52という発想だったわけですね
04:54なるほどこれは言ってみれば第一次世界大戦の
04:58先ほどもちょっと出ましたけれども
05:00成功体験をもう一度と言うような
05:02そういうことです
05:03ところになってくるわけですよね
05:05その対立というのはどういうところなのかというところなんですけれども
05:09レーニンはですね
05:103つの対立を利用するべきだと言っているわけですが
05:13まず第一は日本とアメリカの関係であると
05:17例に本人の言葉を引用しますと
05:21強大な資本主義が弱い資本主義が奪い集めたものを
05:26全てその手から奪取しないだろうと考えるのは滑稽であると
05:29要は日本も帝国主義の時代に参入していったわけですけれども
05:34日本が確保したものを
05:36アメリカがそのまま手を込まないと許すはずはないだろうと
05:40これは例えばあれですか
05:41中国市場とかが
05:43そういうことになりますけれども
05:44そこが焦点になるということ
05:46そういうことですね
05:47しかもその時共産主義者というのは
05:51これらの国の内部で共産主義を宣伝するだけじゃダメだと
05:56共産主義政策の本筋はですね
06:01敵意を利用して彼らを互いにいがみ合わせなきゃいけないと
06:05言っているわけです
06:07ということは日本ではアメリカに対する敵意を煽り
06:10アメリカでは日本に対する敵意を煽ると
06:12そういうことですね
06:13要するにそういうことで
06:18対立構図をより明確にしていこうという狙いだというところですね
06:22続きましてもう一つの矛盾ということですけれども
06:27もう一つの矛盾はですね
06:28今までの資本主義国とアメリカは
06:32かなりタイプが違うというレニーには認識がありました
06:36それまでの欧米諸国あるいは日本もなんですけれども
06:40要は他国を植民地にするというスタイルだったわけですが
06:46アメリカはそういう方法じゃなくて
06:49レニーの言葉によると非常に独創的な仕方で略奪していると
06:53米国は植民地を持っていないと
06:56ですからそのような力づくっていうのではなくてですね
07:01経済的にうまく支配していくと
07:05それによってですね
07:06アメリカは他国の植民地批判を非常に批判してたわけなんですよね
07:09この点でもアメリカと他の資本主義国の対立というのは
07:13非常に根本的なものの一つであるというのがレニーの認識でした
07:17やはりこのアメリカからすると
07:19例えばイギリスのあり方とかフランスのあり方
07:22アジアアフリカ非常に広大な植民地を築いていきますけれども
07:26それに対する批判でもあったということなんですか
07:29そうですねだからアメリカは植民地がけしからんという
07:33もちろんアメリカ風の正義感もあったんでしょうけれども
07:35他国が囲い込むことはアメリカにとって
07:38経済的にもプラスにならないですよね
07:40言ってみるとアメリカも後発ですからね
07:43アメリカはもう民主主義であると
07:46自由であると
07:47しかし経済的には強い結びつきを他国と求めると
07:52アメリカに有利な形でということですけれども
07:56ということがあるということですね
07:57第3の対立ですね
08:00そうですねこれはですから太平洋側の日米の対立とともに
08:06欧州側のですね戦勝国と英仏ですね
08:10基本的には英仏とドイツの対立
08:12ドイツというのは非常な強国であるにもかかわらず
08:16ベルサイユ条約で非常に不公平な形でですね
08:19抑えつけられるわけです
08:21その結果ドイツが必ず強大になると
08:25ベルサイユ体制というものは維持できないだろうと
08:30いずれその英仏とドイツの対立は
08:33抜き差しならぬものになるだろうから
08:35それはあわらなきゃいけないということでもあるわけです
08:39そうしますと日本とアメリカの対立
08:42それからアメリカと他の資本主義諸国の対立
08:45それからヨーロッパにおける
08:47いわゆるベルサイユ体制における
08:49ドイツとそれ以外の戦職英仏の対立
08:52それを全部煽っていくんだというところでいくと
08:56ある意味では第一次世界大戦から
08:58第二次世界大戦に至る過程で起きてきたことを
09:02あらかじめレーニンが構想していたというか
09:06考えていたというようなことになるんでしょうか
09:09共産主義者からいくと
09:11歴史は法則に従って進むわけですよね
09:13科学的社会主義ですから
09:15歴史の発展の法則があるということになっているわけですけども
09:19なんかそのレーニンの1920年段階の言葉を見ると
09:24もう本当にすごい予測が当たったなと
09:26やっぱり科学的社会主義は正しいのかなという気もするんですが
09:31実際はそうなるようにスターリンが動かしてたわけなんですよね
09:35なるほどそうするとレーニンの段階では
09:38そういう戦略を打ち立てましたということですけども
09:41レーニンは革命をなくなってしまうので
09:45その後継者となったスターリンが
09:48むしろレーニンが言った通りに動いて
09:51世界をそういうふうに持っていこうとしたという
09:53そうですね
09:54だからレーニンが言った通りになるように
09:57スターリンは次々に手を打っていったということですね
10:00なるほどなるほど
10:01はい
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