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  • 2017/1/17
“アスベスト被害”国を提訴
2016年12月20日 20時33分
札幌市内にあった建材の製造工場で働き、去年、呼吸困難などに陥る病気と診断された70代の男性が「国が健康被害の防止策を怠った」などとして、国に対し
およそ1200万円の損害賠償を求める訴えを札幌地方裁判所に起こしました。
訴えによりますと、札幌市在住の70代の男性は昭和35年から6年間、札幌市東区にあった建材の製造工場でアスベストを使って保温機能を高める建材をつくる
作業に携わり、去年6月、肺の周りにある2枚の膜が炎症を起こし、呼吸困難などに陥る病気と診断されました。
男性は「病気は、国が工場に排気設備の設置を義務づけなかったことなど健康被害の防止策を怠ったのが原因だ」として国に対し1200万円あまりの損害賠償を求めています。
アスベストを扱う工場での健康被害をめぐっては、おととし最高裁判所が大阪南部の泉南地域で昭和33年から昭和46年までの間、工場に排気設備の設置を
義務づけなかったことを違法だとして初めて国の責任を認めています。
これを受けて国は、同じ時期にほかの工場で働いていた人たちについても和解の方針を示していて、今回の裁判でも原告側は国側に和解を求めています。
男性の弁護士は「アスベストの被害にあったほかの多くの人に賠償を受けられる方法があることを知ってほしい」と話しています。


北海道 公害 裁判

アスベスト 大阪府

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