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  • 2 days ago
My Friend's Little Sister Has It In for Me! – Episode 5 – Tomodachi no Imouto ga Ore ni dake Uzai
Transcript
00:00約束通り普通に学校生活を送りながら夢中になれるグッドアイディアを考えたぞ
00:08さあ座ってくれ二人とも
00:11すっげえこの部屋
00:13リオハの兄さん化学賞?
00:16オタクなだけだよ
00:17オタクってレベルじゃないっしょ
00:20橘はそれからひとしきり俺たちが作ったゲームで遊んだ
00:27オズの妹もそれなりに楽しんでくれたようだった
00:32でどうだった?
00:44クオリティ低いっすね
00:47絵もイマイチだし音楽もチープだし
00:51けどゲーム性の面白さだけでこんなに満足するとかありえねえっすよね
00:58なんでこんなにハマれたんだろう
01:01それ
01:01え?
01:03ゲーム性の面白さお前が今言ったそれが答えなんだ
01:07ゲームの本質はごっこ遊び
01:11ごっこ遊び?どういう意味すか?
01:13じゃんけん鬼ごっこかくれんぼどっちボール小学生の頃をよく遊んだろ
01:18飽きるほどしたっすね
01:20ほんとに飽きたか?
01:22いや今やってもなんだかんだ盛り上がる気がするっす
01:26だろそれはトップレベルに完成度が高いゲームだからだよ
01:31うん
01:32分かりやすいルールと勝利条件が設定されてプレイヤーはひたすら勝利を目指す
01:37ゲームも遊びも同じだろ
01:39確かに
01:41本当に面白いゲームは何も飾らなくても面白い
01:44予算がなくても工夫さえすれば
01:47俺たちでも世界中のファンを魅了するゲームが作れるんだ
01:50唯一制作にハードルがあるとすれば
01:54プログラミングの知識と技術だけど
01:56オズならどんなアイデアでも形にしてくれる
01:59でも今聞いた通り音楽のクオリティが低いんだよな
02:04音楽のどこかにいい音楽作ってくれる奴がいればな
02:10何が言いたいんすか
02:13二人とも俺たちとゲームを作らないか
02:18ゲーム私もですか私は何も
02:23大丈夫だオズの妹ってだけで採用やることは死ぬほどあるしな
02:28雑すぎませんか
02:31正直かなり惹かれるっすけど
02:35お世話になってるお問い先輩を裏切るのはありえねんっす
02:40お問いの許可ならもう降りてるぞ
02:42アサギのクリエイティブ活動全然オッケー
02:46むしろ推奨
02:49さあ選べよあとは
02:51お前たちがやりたいかどうかそれだけだ
02:55イロハが不良しなくて済むならそれがいいと思うっす私も
03:01タチバナさん
03:02イロハも絶対やった方がいいっすよ
03:05協力したらおもろいゲームやり放題ってことっしょ
03:08これまでのつまんない毎日にさよならバイバイできるわけで
03:12ごめんなさい私はそれ遠慮しておきます
03:17タチバナさん迷惑かけてごめんねもう仲間にしてほしいなんて言わないから
03:25イロハ寂しい雰囲気出すのやめろってば私らの関係終わるみたいじゃん
03:31そんなことないよ路上ライブがあったら呼んですぐに駆けつけるから
03:36それは嬉しいっすけど
03:41これからゲーム作りの作戦会議するよね
03:44私邪魔だと思うからちょっと出かけてくるね
03:47イロハ?まっ
03:49ってはや!
03:51お前たちはここで待っててくれ
04:01ちょっとちょっとちょっと
04:03Hey yo どうして逃げてきちゃったの?
04:06一緒にゲーム作りめちゃくちゃ楽しそうじゃんよ
04:10わ、私もそう思う
04:13イロハちゃんは不良になりたかったわけじゃないもの
04:162人の言いたいことはわかるよ
04:18でもねゲーム作りに誘われたときの橘さんの反応を見て
04:23思い知らされちゃったんだ
04:25何がだよ
04:27橘さんには音楽をやりたいって軸がある
04:32だから居場所を変えても自分を変えずにいられる
04:35イロハちゃんにはそれがない?
04:38そりゃそうだよ
04:40橘さんに憧れて羨ましかっただけだもん
04:43だって私は何かをやりたかったんじゃなくて
04:46橘さんみたいになりたかっただけだから
04:48オーノーそれってワナビーって言うんだろう
04:53容赦ないね
04:55でもその通りだと思う
04:58イロハちゃん遠慮してない?
05:01遠慮って…
05:03ずっと自分を前に出さないようにしてるよね
05:09それは…
05:11Hey you!
05:13それは良くないよ
05:15スーケー
05:19あっ…
05:20な…
05:22なんでここに…
05:24見られた…
05:26見られた見られた…
05:28確かに見た!
05:30だけど安心してくれ
05:31ドン引きしたりはしてないから
05:33それ…
05:34絶対本当はドン引きしてるやつじゃないですか
05:36うん…
05:38確かに一瞬引いた
05:40だけど安心してくれ
05:41途中から素直に演技が凄いって感想しかなかったから
05:45やっぱり最初は引いてたんじゃないですか
05:47安心してくれって言ったら安心すると思ったら大間違いですよ
05:51細かいところに気づくなよ
05:53適度な鈍感力は人生を豊かにするんだぞ
05:56この流れで上から来ます?
05:58今は大星先輩が責められるシチュですからね
06:01風の音も出ねえ…
06:05ああ妹さん…
06:07今見たことは誰かに言ったりしないから…
06:10そう睨まないでくれるか…
06:12言わない代わりに脅迫するんですよね…
06:14やらしいこと要求するんですよね…
06:16しねえよ…
06:17本当変わってますよね…
06:18大星先輩って…
06:19自覚はしてる…
06:21なお立ち悪いですよ…
06:26あのさ… さっきの一人芝居なんだけど…
06:31虫返すんですか?
06:33演技力が凄すぎて正直感動したから…
06:37え?
06:38最初声だけ聞こえたときはさ…
06:40三人いるかと思ったんだよ…
06:43声も出てくる…
06:46人格も全然違う三人が…
06:50会話してるようにしか聞こえなかった…
06:52でも超絶シュールでしたよね…
06:54姿見ても凄さは変わらなくて…
06:57むしろ一人なんだと知ったときが一番感動した…
07:00そ… そうですか…
07:04ありがとうございます…
07:07俺はお前のファンになった…
07:09え?
07:11けど… あれはそういうのじゃないんで…
07:14ただの退屈しのぎの遊びっていうか…
07:17うん…
07:19小学校の頃…
07:20日曜日にやってたアニメのキャラが可愛くて…
07:23真似してたんですよ…
07:25子供なら誰しも一度は通る道だ…
07:27ですよね…
07:29でも… 私の真似っ子を見た瞬間…
07:32なぜかママがすごく取り乱しちゃって…
07:36怒ったり悲しんだりして…
07:38それからなんです…
07:40娯楽に触れずに勉強しろって言われたのは…
07:43理由は聞いたのか?
07:44分かりません…
07:46何も言ってくれなくて…
07:48でも悲しそうな顔を見てると…
07:51それ以上私も何も言えなくて…
07:53だから母親の言いなりになってるってわけか…
07:57はい…
07:58でも…
07:59やっぱり家からテレビがなくなると退屈になっちゃって…
08:03自分で勝手に物語を想像したり…
08:06自分で演じたりしていたんですけど…
08:08物語とかキャラを作る才能ゼロなんで…
08:11見かけた人とかクラスメイトとかを参考に役作りをしてるだけなんです…
08:16はぁ… だからテンプレっぽかったのか…
08:19えっ…
08:21けど台本もなしにあれだけ演じられるんだから…
08:24十分すぎるだろ…
08:26そ… そうですかね…
08:30というか大星先輩演劇とかやってるんですか?
08:34全然…
08:35あっ…
08:36ただ、うちの母親が役者のメイクとかをやっててさ…
08:40小さい頃はたまに現場に連れてってくれたんだよ…
08:43へぇ…
08:44お前の演技力はずば抜けている…
08:47いろんな役者を大勢見てきた俺が言うんだから間違いない…
08:50あっ…
08:53真面目に褒められると照れますね…
08:56たぶん人の顔色をうかがうのがうまいんだろうな…
08:59だから見ただけの人間をリアルに演じられるんだ…
09:03言われてみたら… そう… なのかもしれません…
09:07自覚はなかったですけど…
09:10でも… 自ら母親を裏切れないし…
09:13おずともぎこちない関係になってる…
09:15まぁ… はい…
09:18お兄ちゃんは実際私のこととか興味ないだろうなって思ってますし…
09:23ママのことも…
09:24正直つぼしです…
09:26だから外側から強引にねじ曲げて欲しかった…
09:30不良集団の友達に誘われて仕方なく…
09:33自分の責任にならない環境で…
09:35無理やり自分を変えさせてもらいたかった…
09:38悪いな… 耳が痛いこと言っちまって…
09:43いえ… いいです… 多分… 本当です…
09:46俺が… お前を強引に娯楽に誘って…
09:50無理やり母親の言い付けを破らせてやる…
09:53だから… コヒナタイロハの人生を…
09:56俺に預けてくれないか…
09:58あっ…
10:02人生って… ちょ…
10:04いきなり何壮大な話をしてるんですか?
10:07楽しいんだろ?
10:08何がです?
10:09演技… 誰かを演じること…
10:12それは… そればっかやってましたし…
10:16なら… 役者こそが目指すべき道なんじゃないか?
10:19あっ…
10:21橘の真似事じゃない…
10:23コヒナタイロハだけの夢だ…
10:25しっくりこないか?
10:27役者…
10:28一緒にやろうぜ! ゲーム作り!
10:31大星先輩…
10:34絶対に母親にはバレないように気を付ける!
10:37だから頼む!
10:39どうしてそんなに必死なんですか?
10:41ただの他人なのに…
10:44オズの妹だからだ!
10:46お前のためじゃない!
10:52途中で投げ出したりしません?
10:54絶対にしない!
10:55オズの活動も妹の活動も…
10:57しっかり支え続ける!
10:59それ… やめてください!
11:01え?
11:02妹って…
11:04なんか微妙なんで…
11:05下の名前で呼んでください!
11:07イロハさん…
11:09呼び捨てでいいのでは?
11:11イロハ…
11:12はい!
11:14よろしくお願いしますね!
11:17大星先輩!
11:19一週間後…
11:29俺はイロハを呼び出した…
11:32やっぱりやりもくだったんですね…
11:34待て!
11:35どうしてその結論に至った!?
11:37君をプロデュースするよって誘ってから数日で自宅に呼び出す…
11:42こういうのは大抵…
11:43コンプラの厳しさがまっさっこん!
11:45なゲス展開は絶対許されません!
11:47鍵もかけないし、常にスマホを構えてていいし…
11:51少しでも怪しい挙動を感じたら通報してもいいから!
11:54とにかく入ってくれ!
11:55うん…
11:56わかりました。そこまで言うなら…
11:58適当に座ってくれ…
12:03飲み物は…
12:05睡眠薬をもられる可能性を考慮して遠慮します…
12:08もらねーよ…
12:11これって…
12:14演技の参考になりそうな資料だよ…
12:17もしかして大星先輩が買ったんですか?
12:20まあな、お前の小遣いを使わせるわけにはいかないだろ?
12:23こういう本、家には置けないだろうし…
12:26自分の部屋に隠したらバレないと思います…
12:28いや、バレる。絶対にバレる!
12:30やけに断言しますね…
12:32全国の男子はみんな母親の恐ろしさを知っている…
12:38どんな巧妙な隠し方をしたところで、必ず見つける!
12:42はぁ…
12:43これは俺の家に置こうと思っている…
12:45なるほどー…
12:47それを口実に私を定期的に呼び出すと…
12:51口実って言うな!
12:52俺だってこんな誤解されそうなことしたくないっての!
12:55こ…
12:56ごめんなさい…
12:58せっかく私のために色々用意してくれてるのに…
13:02変に疑ったりして…
13:03しようらしいな…
13:05こういうとこ優等生らしいというか…
13:09お、おう…
13:10まあ、年頃の女の子には必要なことだろう…
13:13うん…
13:14イロハが警戒しなくていいように、安心して時間を預けられるように…
13:20俺はしっかりと感情に線を引く…
13:23そう決めた…
13:24こうして俺とイロハの二人だけの秘密の時間は始まった…
13:29それからは体力作りや発声練習をしたり…
13:33演技講座の動画を見たり…
13:35映画の鑑賞会をしたり…
13:37アニメの音声を消してアテレコをしたり…
13:40そんなこんなで俺とイロハは毎日のように演技の練習に時間を費やした…
13:45そしてイロハは…
13:47コヒナタイロハという女優は開花していった…
13:51新学期を迎え、俺とオズは3年生になった…
13:56お前ら、よく来たな…
13:59で、わざわざ俺たちを呼んだってことは…
14:01おう、できたぞ…
14:03お問いスタジオ完成だ…
14:05おう、ついに!
14:06で、どこに?
14:08おっ…
14:09くら?
14:11あれからお問いにも変化があった…
14:14立花をはじめとした不良たちのために、音響スタジオを作ってしまったのだ…
14:19へぇ、すげぇな…
14:21本格的ですね…
14:22じいさんばあさんを説得して、将来もらえる予定だった財産、めっちゃ前借りしたわ…
14:28そんなことまで?
14:30人生かけてんなぁ…
14:32おいおい、人事みたいに言うな…
14:34きっかけ作ったのは秋なんだぞ…
14:37それを言われると耳が痛い…
14:39収録費用がほぼタダになるのは正直ありがたい…
14:43おとい神!
14:44いな、なんかもうおといって呼び捨てにするのも気が引ける…
14:49おといさんと呼ぶべきかもしれない…
14:53あの、ブースの方も見ていいですか?
14:55見ろ見ろ、むしろ小日向にはそっちの方が大事だしな…
15:00そいや秋、いろは以外の声優はどうすんだ?ネットで探す感じか?
15:05ひん、いや、その必要はない…
15:08ん?
15:09声は全部いろはが担当する…
15:12ん?
15:13そりゃ無茶だろ…
15:15ゲームってめっちゃキャラ出るだろ?男キャラも出るだろうしさ…
15:19そう思ってた時代が俺にもあったんだが…
15:22ん?
15:23私、いつでも行けますよ!
15:26ああ、おといさんに見せてやれ!お前の実力を!
15:30はい!
15:31お手並み拝見、だな…
15:41ああ…
15:44ああ…
15:49マジか… これは予想以上にすごいの来たな…
15:56だろ?
15:58なんでお前が得意気なんだ?
16:00専属マネージャー兼プロデューサーだからな…
16:03俺が育てたと言っても過言じゃない…
16:06あ、いや過言だった…
16:09もともと才能あったし、あいつ…
16:12こうしてイロハの声優活動が始まった…
16:15ただしそのことは俺たちの秘密となった…
16:19映画面白かった…
16:21楽しめたみたいで何よりだ…
16:23なんかもうかっこよすぎて…
16:25ほほう… イロハもやはりイケメンに弱いと見える…
16:29顔っていうか職業とか設定ですね…
16:32少年心をくすぐられるっていうか、ワクワクするっていうか…
16:36意外だな…
16:38何がです?
16:39そういうワクワクは男特有のものかと思ってた…
16:42ああ、今の時代そういう価値観は古いですよ…
16:46たしかに…
16:48女の子にああいうかっこよさが理解できないと思ったら大間違いですから…
16:53いや、バカにしたつもりはなくて…
16:55冗談ですよ、怒ってませんから…
16:58私が怒ったらこんなものじゃないですよ…
17:00どうなるんだ?
17:01ガン無視です。口も聞いてやりません…
17:04想像するだけで心がえぐられるな…
17:07そうならないようにしっかり心がけてください…
17:10お、おう…
17:12なんて…
17:14調子に乗りました…
17:16ごめんなさい…
17:18そこで一歩引くあたり、イロハだよな…
17:23調子に乗ってお説教ポーズとか、私らしくないですからね…
17:28そうだな…
17:30今日はありがとうございました、大星先輩…
17:35おう、お礼を言われるほどのことじゃ…
17:38けど一人じゃ絶対来ませんでした…
17:41そうか?
17:42お兄ちゃんが言っていた意味が、なんとなく分かった気がします…
17:46ん?
17:47秋と一緒にいると、明るく照らされたような気持ちになる…
17:51らしいですよ…
17:53あっ…
17:54うん…
17:57ん?
17:58星みたいですよね、先輩…
18:04大星だけに!
18:06ギャグかよ…
18:07えっへっへっへっ…
18:11実は、お兄ちゃんと久々に話したんです…
18:14そうなのか?
18:16ゲーム制作を楽しんでるみたいですよ…
18:19前は私にもママにも興味なさそうで…
18:22部屋に閉じこもって、無表情でつまらなそうに機械いじってましたから…
18:26嘘だろ?だって、機械いじりは大頭の…
18:31楽しみだって思ってるんですよね…
18:33でも、楽しそうな顔を見せるのは大星先輩にだけなんですよ…
18:37お…
18:38お兄ちゃんが今楽しそうなのは、大星先輩と一緒だからなんじゃないでしょうか…
18:43俺はただの友達だよ…
18:46なら…
18:48お兄ちゃんが求めていたのは、好奇心を向けてくれる人だったのかもしれませんね…
18:53うん…
18:56そんなもんかねぇ…
18:59そんなもんです…
19:06ほれ…
19:07お…
19:13お…ヘッドホン…
19:17余計なお世話かもと思ったんだが、あったら便利だろ?
19:21でも、家に置いとけないですよ…
19:23だからこれは、俺の家に置いておく…
19:26じゃあ、今までみたいに、先輩の家で映画見たり、音楽聴いたりするときに…
19:31違う…
19:32ほら、こいつを持ってけ、合鍵だ…
19:35あっ…
19:36映画やアニメを見たり、音楽を聴きたくなったら、いつでも自由に家に来ていい…
19:42いいんですか…
19:43あっ…
19:45ありがとうございます、大星先輩…
19:49お前、また勝手に持ち出して…
19:58勝手にじゃないですよ、そもそも私がもらったものですし…
20:02あの時はこんなウザケラになるとは思わなかったんだよ…
20:05うれしいくせに、先輩、私に惚れ込んでますもんね…
20:10お前の才能に、な、省略すんな!
20:13ふへ…
20:14はぁ…
20:15七色の声の持ち主、お前は紛れもなく天才だよ…
20:20ふへへへ…
20:23調子に乗られると尺だけどな…
20:26えー、褒められて伸びるタイプなのに…
20:30やっぱお前んち、前から変わってないのか?
20:33変わってたらこんな可愛い子が顔出しNGしませんよ!
20:37はぁ…
20:38私、先輩には感謝してるんですよ…
20:42先輩のおかげで今の私があるんですから…
20:44どうだかな…
20:46才能をプロデュースしてくれる人がいるなら、俺である必要はないと思うが…
20:50ほら、橘みたいに…
20:52あの後すぐにプロの目に留まったんですよね…
20:55渡米して音楽活動…
20:57そんなチャンス、俺にはとても用意できない…
21:00でも橘さんも先輩には感謝してると思いますよ…
21:04だから今でもクロヤギに楽曲を提供してくれてるわけで…
21:08俺はただ…
21:10唯一無二の才能を持った人間に活躍の場がないなんて許せない…
21:14そう思っただけだ…
21:16先輩は成功のために一番効率的なやり方を選んだだけ、ですよね…
21:21ん?
21:22でもそんな効率的な策に巻き込まれた結果、幸せになっちゃって…
21:28先輩は責任とっておとなしく感謝されやがれってのがイロハさんの主張です…
21:33だからわざわざ来たのか?
21:36俺に釘を刺すために…
21:38ピンポンでーす!
21:40ったく、おせっかいな後輩だ…
21:42そこはほら、先輩の後輩だから…
21:45うん…
21:46うん…
21:54おっ…
21:57私はまだ知らないでいる…
22:01どうですか?癒されます?
22:04癒される?
22:05えへへ、先輩のデレゼリフいただきました…
22:09もうちょっと素直になってほしいんですよね…
22:11だって寂しいもん…
22:13寂しい?
22:15友達の妹って距離感は居心地いいですけど…
22:18友達ってストレートに表現できる関係も素敵じゃないですか…
22:22そこまで近づかないと不安か?
22:26そりゃ不安にもなりますよ…
22:29ただで再学年は…
22:31え、別にいいじゃないですか、細かいことは…
22:35とにかく、先輩の卑屈な陰キャオーラがうざいんで、どうにか変えていきたいんですよ、イロハさんとしましては…
22:41一理あるか…
22:44マシロが加わったことによって、人間関係のバランスに変化が生じた…
22:49これは至急解消しなければならない…
22:52今夜のイロハの言動はそのサインだ…
22:56なあ、イロハ…
22:58なんです?
22:59明日、買い物に出かけないか…
23:02えっ!?
23:05他のみんなも誘う…
23:07たまには友達の妹じゃなくて…
23:10友達ってやつを試してみようじゃないか…
23:13えっ!?
23:16あ、あ…
23:18えっ!?
23:19えっ!?
23:20えっ!?
23:25えっ!?
23:26えっ!?
23:27えっ!?
23:28えっ!?
23:29えっ!?
23:30えっ!?
23:31えっ!?
23:32えっ!?
23:33えっ!?
23:34えっ!?
23:35えっ!?
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