00:00経営難のうちの両手桑の木を守るため
00:0615歳も年下の天音さんと結婚することになりました
00:10鈴根と紗友子そっちに行ってへんか
00:13甘いおいしい
00:16ゆかりさんの奥さんの鈴根さんが急に家出して家に来はったんですが
00:22下手よな
00:24鈴根さんは天音さんがずっと心の中で思い続けている大切な人ゆかりさんと結婚しても大丈夫思うたんは天音君がおったからや
00:37するとその翌日
00:48カナンもうカナンは
00:52町工場さん
00:54朝からどないした
00:58あの二人
00:59駆け落ちしはった
01:01え?
01:02駆け落ちって
01:32まさか
01:33まだ暗いうちに二人が歩いてるとこ近所の人が見張ったんや
01:39けど
01:39なんやえらい思い詰めた顔してたって
01:45いちかさん
02:02すいませんね
02:04謝って
02:05すいませんね
02:06謝って
02:07すいませんね
02:08え?
02:09あ
02:11いいえ
02:12あの二人なんや怪しい雰囲気やったもんなあ
02:18どないしよういちかまさかあの二人がまさか心中なんて
02:25え?真珠?
02:26あんたそれはなんぼなんでも飛躍しすぎや
02:31かわいそうにそこまで思い詰めた
02:34そうやから
02:36あのーただいま戻りました
02:38なっどうかしたんですか
02:40どうかしたんですか
02:42どうかしたんですかやないやろ
02:47生きてるわな
02:49あのお母さん
02:51幽霊さんやないな
02:53え?
02:54あんたらどこ行ってたんかちゃんと説明し
02:59あ、はい
03:03紗友子がぐずり出したので散歩に出かけたのですが
03:08なあ天音くん
03:19鈴音が僕の大学を見たいと言ったので連れて行ったら
03:24おう山口何してんの勉強に来ていた友達に捕まってえらいかわいらしい人やな姉の鈴音ですえっお姉さん天音くんがいつもお世話になっています出かける旨は書き残しておきましたがえっ?
03:49何やうちはてっきりあんたらがかけお前さんかけかけかけかけそうやおなかすいたわいつかかけうどん作ってはあ?
04:15まったく人遣いあらいいんやから
04:25けどよかった駆け落ちやなくて
04:31いちかさん
04:33あっはい
04:34何か手伝います
04:35あっほなしょうがお願いします
04:38はい
04:39はい
04:40今朝はすみませんでした
04:52いえ
04:54うちらがちょっと騒ぎすぎたんです
04:572人ともええ大人やのに
05:01いや
05:04大人やからこそ
05:07どこか2人で遠くに行ってしまったんやないかって
05:14いちかさん
05:15あっいえ
05:17うち何言うてんのやろすいません
05:19僕は
05:35いちかさんを置いてどこかへ行ったりはしませんよ
05:40あらめさん
05:42僕たちは夫婦なんですから
05:45いちかさん
05:47こうして駆け落ち騒動は勘違いに終わったんですが
05:51すずねと駆け落ち騒動は勘違いに終わったんですが
06:07すずねとさよ子ここにいてますやろ
06:10いえいはりませんけど
06:14あっ
06:15あのこれは隣の子を預かっていてですね
06:19もうええわ
06:20お兄さん
06:22お兄さん
06:23お兄さん
06:29帰るで
06:32帰るんや
06:33いやいや
06:34お前
06:35お前
06:38兄さん
06:39すずねの話
06:41ちゃんと聞いてやってください
06:46おまねく
06:47君は
06:48は
06:52も
06:53も
06:54元
06:56そうですね
06:57そや
07:03ゆかりさん
07:12うちな
07:14分かってる
07:15紗友子のことなんやろ
07:17ウバと話して
07:21お前とおられる時間を増やしたらええ
07:24それだけのことやないか
07:26それだけのことやない
07:32え
07:33あんたと一緒になって2年
07:36うちなりにええ嫁になろうと
07:38頑張ってきました
07:39けど
07:41けど
07:45なんや
07:48あんたは一遍も
07:53優しい言葉をかけてくれへんかった
07:55うち
08:00勘違いしてたんです
08:01ゆかりさんが一緒になってくれゆうたんは
08:05うちのことが好きやからやって
08:06けど
08:07そうやなかった
08:09山口家の後取りが欲しかっただけなんや
08:13もう帰ってください
08:24おい
08:26兄さん
08:27あんまねえ
08:28あいつをここに戻せ
08:29おい
08:34おい
08:38何しめてんのや
08:40今日はもう帰ってください
08:42お前
08:44兄に向かって
08:46ここは桑の木です
08:49ここでは
08:50僕の言うことに従ってもらいます
08:52どいつもこいつも
09:00俺をなんやと思うてんねえ
09:03あ
09:03待ってください
09:04なんやスズネ
09:09もう意地払うと
09:11帰ってき
09:12あ
09:13あの
09:16これ
09:18お荷物になりますけど
09:20なんや
09:23帰り道食べてください
09:25いちかさん
09:39すみません
09:41せっかくのお休みやのに
09:42面倒ばっかりかけてしもって
09:44気にせんといてください
09:45いちかさん
09:46兄に何を渡したんですか
09:49ああ
09:50あれは
09:52白玉粉に水を加えて
10:03玉がなくなるまで混ぜる
10:05砂糖を入れて皿に混ぜ
10:11光沢が出てきたらバットに移す
10:14バットごと蒸し器に入れて
10:19強火で蒸す
10:20これや
10:28蒸している間にフルーツを白あんで包む
10:40生地が蒸し上がったら白あんを包んでいく
10:47フルーツ大福です
10:58フルーツ大福
11:00食べてみて
11:02いただきます
11:09おいしい
11:26ほんまに
11:28ほんまにおいしい
11:49うち
11:59天音くんの大学に行ったときな
12:04コナンはまた今度家寄せてもらうわ
12:08うん
12:09あ、玲子先生
12:11先生
12:12こないだ提出したん見てくれました?
12:15見た見た
12:15ようかけてたわ
12:17ほんまですか?
12:19ありがとうございます
12:19あの女の人
12:22キラキラして見えた
12:26うちの四段広い世界には
12:32かっこいい女の人がいるんやなって思った
12:36それに何より
12:42桑の木の厨房に立つ市香さんを初めて見たとき
12:46主をお小さじ市いたしてください
12:49はい
12:49杉野さん、次焼き物お願いします
12:53はい
12:54京ちゃん、次の器もお願いします
12:56はい
12:57今日の団体さんに桑の木の味を
13:03しっかり刻んで帰っていただきましょう
13:05はい
13:06はい
13:06この辺りが
13:09なんや
13:11熱うなって
13:19いちかさんは
13:20ほんまにすごい
13:22ほんまにかっこええ
13:25こんな立派な両手を背負って立つなんて
13:31せやのに
13:36うちは
13:38すずねさんは
13:47かっこええですよ
13:50え?
13:56かっこええ
13:57お母さんです
13:58あわん言うと思いますけど
14:22スズネ
14:28外でお話ししましょう
14:33すずねさんは
14:51大丈夫です
14:51ゆかりさん
15:07うちは
15:12すまんかった
15:15えっ
15:17ほんまにすまんかった
15:24ゆかりさん
15:28うちな
15:29なんや
15:32さよこのそばにいて
15:38一緒に笑って
15:40喧嘩して
15:41さよこが成長するのと一緒に
15:46母親として
15:48一緒に成長していきたい
15:50あとうちな
16:01女学校の頃
16:02お勉強はいまいちやったけど
16:05洋装の授業が好きやったんや
16:09さよこに
16:14自分で作ったお洋服着せてやりたい
16:17それがうちの夢です
16:22わかった
16:38ほんまですか
16:42夢やったらしゃあないやないか
16:45けど
16:47なんでさよこの服だけなんや
16:50俺の服は
16:51作ってほしいんですか
16:54なあさよこ
16:58お父ちゃんとお揃いの服着たいわな
17:02いやいや言うてます
17:05なんでやさよこ
17:07すまんかかて
17:09いやいやなあさよこ
17:11はい
17:20ありがとう
17:22頑張りすぎたらあかん
17:25鈴根の悪い癖や
17:27ほどほどにやで
17:29分かった
17:31けど
17:34ゆかりさんがうちに謝ってくれるとは思わんかった
17:38うちの願いを聞いてくれるとは思わんかった
17:43それはきっと
17:46兄さんが
17:47いちかさんのフルーツ大福を食べたから
17:49え
17:51なんやこれ
18:06うまい
18:17中のこしあんは
18:32すずねさんが作ったものです
18:34あまとうのゆかりさんのために作れるようになったんです
18:40いちかさんの料理には人の心を変える不思議な力があるんや
18:50なんや
18:54あまねくんは
18:58いちかさんのことが好きなんやね
19:01え
19:02ほんまに好きなんやね
19:04なに言うてんねん
19:06はは
19:06顔はかなってる
19:08やめろや
19:09すずねさん
19:13忘れ物です
19:17おきに
19:18いちかさん
19:23あまねさんをよろしくお願いします
19:28はい
19:33それからしばらくしたある日のこと
19:43はい
19:50くわのきです
19:51ああ
19:52いちかちゃんか
19:54古川や
19:55ああ
19:55今日中
19:56お久しぶりです
19:58ほんまにご無さてえな
20:01ああ
20:02あまねくんいてはるか
20:04ああ
20:05すいません
20:06今出ていまして
20:07ああ
20:09いやあのな
20:11実はあまねくんから
20:13預かってるものがあってな
20:15え
20:15うん
20:17大学届けや
20:19大学やめて
20:21くわのきの仕事に
20:23専念したいて
20:24そこまで思い詰めてはったよなんて
20:36いちかさん
20:39ただいま戻りました
20:41あまねさん
20:46大学を辞めたら飽きません
20:49え
20:50絶対に飽きません
20:52ですが
20:55もう時間が
20:56時間
20:57いちか
20:58山口のお兄さんから電話があってな
21:02明日二人で
21:04うちに来るように伝えてほしいって
21:06明日
21:07うん
21:09あまね
21:16もうすぐ約束の一年や
21:19約束
21:21お前はここで約束した
21:23桑の木の経営が
21:26一年で持ち直さんかったら
21:29桑の木を建て替えて
21:33山口のホテルを作る
21:37え
21:37あの
21:39あまねさん
21:40それって
21:41なんや
21:41いちかさんに言うてなかったんか
21:44えらい水臭い夫婦やな
21:47桑の木はもう少しで
21:50山口家の援助なくやっていけます
21:52お前まだそんなこと言うてんのか
21:54今までの援助も
21:56全て返済できます
21:57それを証明してみせます
21:59証明
22:00どうやってすんねん
22:04来月
22:05京都で料理人のコンテストがあります
22:07そこで
22:09いちかさんが入賞することができたら
22:12桑の木を潰す計画は
22:16白紙にしてください
22:17お前
22:19この後に及んで何言うんや
22:23父さん
22:27分かった
22:42これが最後のチャンスや
22:49うちが料理人のコンテスト
22:53桑の木の存亡かけて
22:56はあ
22:58一人いますが
22:59ここまでのひとつも
23:00蓮根がいたら
23:02お前ら
23:03大人
23:03を割るために
23:04最後に
23:04アスターの木の存亡を
23:05入賞することができたら
23:05一個
23:06大人
23:08を
23:08入賞して
23:09と
23:09もな
