00:00経営が傾いたうちの両手を守るため
00:05妹の双葉はホテル経営者の一族とお見合いすることになったんですが
00:11え?
00:12なんと相手は19歳の学生さん
00:15すると双葉は思いを寄せていた料理人のしんちゃんと駆け落ちしてしまいました
00:22好きです
00:23それを知った町子おばさんは
00:27あんたが甘音さんと結婚しなさい
00:30は?
00:32この縁談がまとまらんかったら山口家から援助を受けられへん
00:38桑の木は潰れてしまうんよ
00:40ありえへん話やと断ろうとしたのですが
00:44分かったわ
00:45うちあの青人さんと結婚します
00:50両手を守るためにとんでもないことを
00:53はてうちはこの先どうなることやら
00:58そうか
01:00いちか
01:01ああ 言ってしまった
01:22そうか
01:25いちか
01:27よう決心したな
01:30いやあのなおかあちゃん
01:36そうですか
01:38ではどうぞよろしくお願いします
01:43あのおばさん
01:46ええって言う
01:48ええって何が山口さん家の天音さんやもうぜひ話を進めてくださいって
01:55嘘やほんまや明日あんた非番やろ先方先春って
02:00家やと気使うんやろ喫茶店かどっか行っといてほな帰るわなよかったなええって言うてくれはってお姉さんもう帰らはりますのちょっとええわけないやろ今なら間に合う断ろ向こうも嫌に決まってる弱配ですが兄の代わりに桑の家のために働きますえっよろしくお願いします
02:06えっいいえいいえ何言うてあるんですかうちは20歳前のあなたの家に働きます
02:11とてもとてもとても釣り合わへんでしょう
02:17今なら間に合わないとは具体的にどういうことですかうちは一度結婚したみーですよ
02:24今なら間に合う断ろ向こうも嫌に決まってる弱配ですが兄の代わりに桑の家のために働きます
02:28えっよろしくお願いします
02:31えっいいえいいえ何言うてあるんですかうちは20歳前のあなたとはとてもとてもとても釣り合わへんでしょう釣り合わないとは具体的にどういうことですかうちは一度結婚したみーですよ
02:47構いませんですがうちはもう30歳で構いませんですが子供産めへんかも構いませんその時は養子を取ればいいですがですがうるさいな
03:01これだから京都の人は嫌いだ
03:04取り乱すんやない早断ってもらわなそしたらうちには好きな人がいますせやから僕にもいます
03:23えっだから僕にも好きな人がいます
03:28式の日取りですが6月の対案でいかがでしょう
03:34えっその好きな人はええんですか
03:37はい早く家を出たいので
03:40ほら一日もっと顔上げて
03:51きれい
03:52あんまね
03:53もっとシャキッとせえ
03:54もっと向こうとせえ
03:55なんでなんで
03:56なんでこんなことになったんや
03:58はい花山さんこちら見て
04:06桑の木の皆さん
04:08婿としての務めを果たせるか分かりませんが
04:11息子のあまねを末名号をよろしく頼みます
04:16では乾杯
04:20バイバイ
04:22えぇ結婚式やなぁ
04:41よぉ無事にこぎつけて
04:44お父さんどうぞどうですかサンジューシーのおこけさんにしてはまあまあなかなかですやろせやなまあまあなかなかやまあまあなかなかで
05:14食べられへんのですかああ食べられへんというかというかこんな蛇みたいな気持ち悪い魚をありがたがある京都の人はおかしいと思います何ですかいいえ
05:32よし
05:42よし
05:56京都人のごちそうをけなされる分は我慢できん
06:03皮からそいだハモのみんを包丁で細かくたたいてすり身にするそこに豆腐をつぶしながら混ぜて細かめのみじん切りにしたたまねぎと青糖を混ぜる
06:26おろししょうが塩酒みりん薄口しょうゆで薄めに味をつけてそこにたまごしっかりとねる
06:47空気が入らへんように気ぃつけながら小判型に成形して
06:59油を薄いひいたフライパンで焼く
07:11ええにおいあとはソースやハンブルグステーキ梅ソースがけです四季のお料理全然食べてませんでしたよねおなかすいてはりますよねはあではいただきます
07:39とや
07:56とや
08:04とや
08:05とや
08:08とやのえっあっあっいえそれハモなんですよハモどうですかおいしいでしょはあまあ食べられますね食べられるはい素直においしい言うたらええのに
08:35うん
08:36言いました
08:37とやっぱり
08:38とやりょう
08:39言いました
08:40とやりょう
08:41とやりょう
08:42の
08:43とやりょう
08:44とやりょう
08:45てくん
08:46とやりょう
08:47とやりょう
08:48いちかさん
08:49あ、はい
08:51ここまで腕があるのになぜ料理長を務めないんですか
08:55料理長
08:56はい
08:57何言うてますの
09:00うちは女やし女が料理長になれるはずないでしょ
09:04なぜですか
09:05なぜって
09:07そもそも歴史のある料亭の厨房に女は建たれへんのです
09:13なぜ
09:14いや、そやし
09:16仮に女が料理長になんてなったら下で働く料理人の方も嫌に決まってます
09:22これだから古い人間は嫌いだ
09:27古い人間
09:29うちは15の年上や
09:39古い人間に決まってるわ
09:40それ承知で結婚したんじゃないの
09:46結婚したんよね
09:54お母ちゃん
10:00くっつけすぎやて
10:04お父さん
10:14何遍でもめでたいことや
10:20お母ちゃん
10:23何ですか
10:25何ですか
10:25お母ちゃん
10:46はい
11:16あの
11:25はい
11:28お互いに好きな人もいることですし
11:36その
11:37こういうことはなしにしませんか
11:46天音さんそうですねそれは助かります助かる隣の部屋空いてましたよね使わせてもらいますでは
12:16おやすみなさい
12:18ん
12:20ん
12:22ん
12:24ん
12:26何や
12:28ん
12:30ん
12:31ん
12:32ん
12:33けど
12:34ん
12:35ん
12:37ん
12:38ん
12:39ん
12:40ん
12:41ん
12:42ん
12:43ん
12:44ん
12:46ん
12:47ん
12:48ん
12:49ん
12:51ん
12:52ん
12:53ん
12:54ん
12:55ん
12:56ん
12:57ん
12:58ん
12:59ん
13:00ん
13:01ん
13:02ん
13:03ん
13:04ん
13:05ん
13:06ん
13:07ん
13:08ん
13:13ん
13:14ん
13:15ん
13:16ん
13:17ん
13:18ん
13:19ん
13:20ん
13:28ん
13:29ん
13:30ん
13:31ん
13:32ん
13:33ん
13:34ん
13:36ん
13:39ん
13:41ん
13:42ん
13:46ん
13:48ん
13:49ん
13:50ん
13:52ん
13:53ん
13:54Eを原価消却費、Cを取得原価、Sを残存価額、Nを対応年数とし、この式で計算されます。
14:09ご視聴ありがとうございました。
14:39まったく、桑の木らしいなあ、今日予約が入っている団体さん、子供が多いらしいわ、ええ前菜考えてくれるか。
14:52子供が喜ぶものか、何がええかな。
15:09ただいま。
15:13おかえりなさい。
15:14あ、アマネさん、まだ起きてたんですか。
15:18夕食のイワシの梅干しにごちそうさまでした。
15:22おやすみなさいあっはあおやすみなさいこうしてアマネさんとの生活は淡々と過ぎていきました。
16:07あ、うちとしたことが、すみません。
16:14何か大事なものかと思いまして。
16:16あ、はい。
16:17はい。
16:18はい、お風呂入ってください。
16:21風邪ひきますよ。
16:22ええ、一刻も早く捜査してもらいたいです。
16:26あ、すいません。
16:33なんや寿命が縮まったわ。
16:43フフ。
16:56パンドミです。
16:58フランスの食パンのことです。
17:00ちょっと発酵しすぎたけど。
17:02発酵?
17:04ああ、このパンの種お風呂で。
17:07はい。
17:08あ、けどアマネさんはご飯と梅干しの方がいいですよね。ありますよ。
17:13いえ、このパンはいただきます。
17:21まあ、この匂いにはあらがえへんか。
17:25おはようさん。
17:28いただきます。
17:29いただきます。
17:30いただきます。
17:31おはようさん。
17:32もうカナンはうまいうますぎるやないのん。
17:45いつもより発酵しすぎたと思ったけど。
17:48こういうのを怪我の香味を言うんやろか。
17:54どうですか?
17:59どうですか?
18:05うまいです。
18:06ほんまですか?
18:07はい。
18:08このパン、昼にいただいてもいいですか?
18:21お母さんの分を残しても、まだ余計にありますよね。
18:25え、これでええんですか?
18:28お弁当なら作りますよ。
18:30いえ、これでいいです。
18:33そうですか。
18:35うまいです。
18:57太りそうだ。
19:00うーわ。
19:01大祭弁当か。
19:03うまそうやな。
19:04うまそうやな。
19:05ちょっとくれえよ。
19:06嫁さん、年上なんやろ。
19:08いくつやっけ?
19:0930。
19:1030!
19:114。
19:124。
19:134!
19:16年上の女房は、金のわらじを吐いてでも探せや。
19:22君、桑の木のいちかちゃんのところへ向こう入りしたんやってな。
19:27はい。
19:28私は長年桑の木に通うてたんやけどね。
19:33先代がおらんようになってから足が遠のいてしもうて。
19:38ほう、桑の木では最近はこういうもん出してるの?
19:42いえ、これは。
19:43ああ。
19:44いちかちゃんのスペシャルか。
19:45うん。
19:46結構、結構。
19:47うーわ。
19:48ええなあ。
19:49愛されてるんやなあ。
19:50うん。
19:55えなあ。
19:56なあ。
19:57なあそれ。
19:58うわ。
19:59また行くのや。
20:00おいしい。
20:01えぇ、俺もこっちだよ。
20:04出汁か
20:09ただいま
20:17あのね
20:20どの意思だの
20:22いちかさん
20:25この店は顧客名簿を作ってないのですか
20:28え
20:29作ってません
20:31それで先代の突然の死とともに貴重なデータが無理になったというわけですか
20:37データ
20:38それでは客を逃がすはずです
20:42今日古川教授と話しました
20:46古川教授懐かしいな
20:50懐かしい
20:52足が遠のいたお客には手紙を出すなどできるでしょう
20:57えいやそれは
21:01あまねさん待って
21:03ここは双葉が継ぐはずやったんで
21:07最近の経営のこと
21:09いちかは何も知らんのです
21:12そうでしたね
21:13すいません一方的に
21:15いえ
21:16しかし
21:18このままでは本当に駄目だ
21:21この店を僕に任せていただけませんか
21:31任せる
21:33このままではいくらうちの家が援助しても
21:37そう遠くない時期に食わなきは潰れてしまいます
21:40僕がこの店を建て直します
21:52そのためには料理も今のままではダメです
21:58今の桑の木が出している料理は
22:01基本のだしがおろそかにされている
22:04けどあなたの料理は違う
22:08あなたの料理はどんなにアレンジを加えても
22:13だしがしっかりしている
22:15今日作ってくれた卵サンドもそうでした
22:18基本を抑えながら柔軟な発想力がある
22:24この桑の木が新しく生まれ変わるためには
22:28あなたの料理の腕が必要です
22:31あまねさん
22:33あなたはこの桑の木の厨房に立つべきです
22:38うちは
22:45うちは
22:53まだ
22:55あなたのことを信用していません
22:59分かってるな
23:041年や
23:071年のうちに立ち直らんかったら
23:12桑の木を潰して山口のホテルを建てる
23:18たっぷり