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  • 16 hours ago

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00:00育たない野菜肥料を何度まいても変わらない土一体何が間違っているのか農家の人たちが長年答えを見つけられなかったその原因それは土の性格ともいえるpH値のわずかな違いそしてもう一つある栄養素の不足が農業の生産性を育てています。
00:30その問題に立ち向かったのは農業とは全く縁のない作っていたのはもともと工業用の石灰農業の知識は何一つありませんでしたしかし一つのクレームがこの石灰じゃ野菜が育たん!
02:30他にも欠かせません。
02:37石灰の始まりは1934年戦後高度経済成長に合わせ製材から石灰製造へと大きく舵を切りました。そんなカンパニーが今全国から注目を浴びる理由。それが10年の歳月をかけて開発し特許を取得したわずか1ミクロンの超微粒子石灰。
04:04石灰の注文も大幅に落ち込みました。
05:41さあというわけでスタジオには鈴木工業の鈴木社長にお越しいただきました。
05:48VTR見ててお仕事として石灰を作ってらっしゃるという出荷してらっしゃる会社ということでよろしいですか?
05:55石灰石を我々購入しましてそれを焼いてそれに水をかけて小石灰という細かい粒子を作っていく小石灰という石灰の種類を作っている会社なんです。
06:08この超微粒子石灰というのはどこからかニーズがあってこういうの作ってくださいと言われて作り始めたんですか?
06:16私が20代の頃に目立ちたかったんです。
06:23目立ちたかった?
06:24ちっちゃい粒子とか真っ白い白色の白い石灰って作ったらどうなるんだろうかなっていうので。
06:31目立つために?
06:32目立つために作った。
06:33カオちゃんやってやろうってことですよね。
06:36でもそれがいろんなふうに広がりを持ってきたっていうのはすごいですね。
06:41全国紙の五大紙には工業系のやつには載ったんです。
06:46そうしたら純風満帆で特許も取得されてほかにはないこの技術でまねできない製品を作られてっていうことだったんですけれどもそれでもやっぱりこのリーマンショックには勝てなかったというかその時ってどれぐらい売り上げとか減少したんですか?
07:03その前と後では大体4割ぐらいもう半分ぐらいになっちゃったでもそんな中クレームの電話が運命を変えるとでもなかなかクレームの電話で運命が変わるなんて何かどういうことなんだろうというね思いますので見ていただきましょうこちらが続きのVTRです一本の電話がカンパニーの運命を変えた?その理由とは?
07:33受注が減少し売り上げも立たない崖っぷちのカンパニーが藁にもすがる思いで売り始めたのは農業用の石灰
07:47それまでも細々と扱っていたものの独自性があるわけではなく売れ行きはかんばしくないそれでも今あるものを売るしかないそんな状況でした
08:03そしてある日一本の電話が鳴りますお宅のせっかいをまいても野菜が全く育たん残ってるなぁ鈴木さんはそのクレームに向き合う決意を固めます
08:23向かったのは鳥取県大仙町クレームを寄せたのはキャベツ農家の持田さんでした
08:36出て出てくださってんの?
08:38畑に巻いて使ってみたんですけどなかなかペーハーが上がってこないということで来ていただいた感じになります野菜作りに大きく影響する土壌のペーハー中でもキャベツは酸性の土では育ちにくいとされ持田さんの畑は酸性寄りでしたうん
09:08キャベツはうまく育たず畑の中ではある病気が広がっていたのです
09:17根こぶ病っていう病気がちょっと出てましてもう名前の通り根にコブができて栄養も水分も吸えなくなってしまう
09:27健康なキャベツは土の中に根をまっすぐ伸ばししっかり水分と栄養を吸い上げます
09:36一方根こぶ病にかかると根のあちこちに白いコブができ太くねじれます 水分も栄養も吸うことができず成長が止まってしまうのです
09:49酸性の土壌で発病しやすく4ヶ月かけて育てたキャベツが枯れてしまう
09:57中にはほとんど収穫できない畑もありました
10:04農業の過酷な現実を突きつけられたカンパニー
10:08なんとかしたい 餅田さんの切実な恋に思いが突き動かされます
10:16餅田さんのそれとか作業している風景を
10:19暑い夏は真夜中に出て仕事をして
10:24朝早朝からまた収穫をしてっていうような
10:28農業の持っているイメージと全然違う世界がここにあったわけですよね
10:33なんか応援したくなって元気づけることをやりたいなぁ
10:40農業の知識はほとんどゼロ
10:43それでも土を変えるための石灰作りに挑み始めたのです
10:50でもなぜ餅田さんの畑では石灰をまいても効果が出なかったのでしょうか
10:57カンパニーは解決の糸口を求め専門機関へ何度も足を運びました
11:04そしてある重大な事実にたどりつきます
11:08それはマグネシウムは石灰のアルカリ効果を高める重要な栄養素
11:21ところが日本は雨が多く水に流されやすいマグネシウムは気づかぬうちに欠乏していたのです
11:30つまり石灰だけでは酸性土壌は変わりづらい
11:36そこでカンパニーはマグネシウム入り石灰を作ることに
11:43専門家の力も借り原料のマグネシウム石灰と自社の石灰を配合新たな製品を畑にまき収穫まで4か月果たして結果は?
12:02やっぱり病気は1年目で3分の1半分以上も減って次の年はもっと減ってみたいな。
12:13土壌が中和し猫不病はほとんど発生しなくなったのです
12:20やっぱりうれしいですね。病気もほとんど出なかったので
12:26こうして餅田さんの畑に再びキャベツが力強く根を埋めました
12:34クレームで気付かされた課題カンパニーは技術と執念でその解決策を導き出しましたこの石灰をもっと多くの農家へ届けたいしかし鈴木さんの胸にはある不安がよぎります
12:55土地を変えていったときにどうなるのかな?
13:00大山の土だからうまくいったのか果たして他の土地でも同じように土壌を中和できるのか再現性のためにカンパニーは新たな挑戦を迫られます。
13:16いや全然違うジャンルにね入っていくっていうのはそうですしもともと畑に石灰をまくっていうのがベースにあったってことですよねそれをやって多分じゃあ文字田さんはじゃあこの石灰が駄目だったら違うところの会社のものを使ってもいいじゃないですかだけどなんか文字田さん側としてもすごい必死になったからちょっともうこれどうしてくれんなと。
13:46ただその文字田さんの気持ちになったら何かその思いの強さみたいなのもあったからこそ何かその縁が結ばれたのかななんて思ったりもしてこうクレームを受けたままで終わるっていうのは何か借人さん終わるって言ったらおかしいんですけどねまあメーカーとしては悔しいんでそれじゃあ石灰の良さを分かってもらいたいなっていうそうですね不具合がお互いにあるのならそれを解消したいというふうに
14:16そういうことはマニュアル通りにならないっていうそうですね何かがあるっていうことですよねそれを見つけたいなって思ったんですよね
14:24でもまあそこで問題なのはここでは聞くけど他で聞くのかっていう不安ですねそこもプロだなと思いますけれどいろんなことをじゃあどういうふうに試していくのかという新しい挑戦が始まりますのでそれをご覧いただきましょう
14:37カンパニーの新たな挑戦土地を変えてもうまくいくのか
14:44次なるテストの地に選んだのは広島県瀬良町
14:54標高400メートル昼夜の寒暖差が激しく農業が盛んな土地です
15:02まずカンパニーは町役場を訪ね悩みを抱える農家を紹介してもらいます
15:10出会ったのはキャベツ農家の東さん
15:15こちらがかつての畑の様子
15:20一面に広がるはずのキャベツにポッカリ空いた隙間
15:25ネコブ病の影響で収穫量は5分の1まで落ち込むこともあったといいます
15:32ネコブ病ね
15:33いや最初は半信半疑でしたよ
15:36そんな怪しいね魔法の何か肥料みたいなのってあるんかな
15:41ネコブ病をなくしたい
15:46その一心で東さんはカンパニーの実験に
15:49半信半疑ながら応じました
15:52早速土を採取して調べたところ
15:57酸性の強さはダイセンと同じレベル
16:00そこで同じ量の石灰を投入
16:03ところが
16:06土壌は中和せず失敗に終わったのです
16:12原因は土壌の性質
16:16セラとダイセンでは全く違っていたのです
16:20実はこの必要な石灰の量を見極めること自体
16:27農家にとって非常に難しい課題だったのです
16:33例えばその肥料の袋に10アールあたり
16:37これぐらい入れてくださいみたいな書いてあるけど
16:40指標としてね
16:41あるけどなかなかその通りにやってもうまくいかなかった
16:45例えばアルカリ性にするには
16:47どのぐらいの肥料をどれだけ入れたらいいのかっていうのが
16:50僕らはやっぱり科学的な部分では素人なので
16:54なかなか分かりづらかったっていうところですね
16:57東さんが愛知からセラに移住してきたのは11年前
17:03初めての土地で土の性質を見極めるのは
17:08簡単ではありませんでした
17:10どんな石灰をどれだけ巻けばよいのか
17:14手探りの日々が続いていたのです
17:17多くの今若者が新規収納で農業はしてるじゃないですか
17:23古い農家さんとか代々農家さんをやってられるところっていうのは
17:28土づくりっていうものの基本は農家さんがやれるんで
17:33こういうふうになってこういうふうになったら
17:35ちょっと石灰多めに入れへんけんよとか
17:37こういうふうになってきたら
17:39こういうふうにしてはいけんよっていうのが
17:41分かってる農家さんはいいんだけれども
17:43石灰は少なすぎると効果は出ず
17:48多すぎるとアルカリ障害で作物は生育不良に
17:53絶妙なバランスが求められるのです
17:56さらに東さんの畑は一箇所ではありません
18:02畑は点在し日当たりや水はけもバラバラ
18:07つまり土壌は畑ごとに異なっているのです
18:12必要なのはそこでカンパニーはアナログながら大胆な一手に出ました土を1か所ずつ採取し徹底分析そのデータから畑ごとの濃線を作成石灰を売るだけでなく最適量を算出し提案する
18:41新たなサービスを誕生させたのですそしてその処方箋をもとに再び畑へ果たしてキャベツはどう育ったのでしょうか?
18:59まいたらどうなったんですか?
19:03病気ですかすかだった畑がご覧のとおりびっしり立派なキャベツができるように収穫量はなんと1.5倍にアップしました
19:18いやまあびっくりしましたけどああこんなことが起きるんだっていうのは正直そんな感想でしたねもう本当に助かってますね励みになるし頑張ろうってなりますよね
19:36カンパニーはこの石灰をミノリーナと名付け処方サービスとともに2022年から本格的に販売を開始するとミノリーナの評判は口コミで少しずつ広まっていきました
19:55そのたびに各地の畑の土壌分析を行い年間500もの土を診断 治験をどんどんためているのです
20:09現在福島から鹿児島まで広がりを見せ40軒以上の農家が採用
20:17土造りに寄り添うことで生産者に希望を与えています
20:24単なる石灰メーカーだったカンパニーはそのものづくり精神で研究と調査を重ね徹底的に人に寄り添い新たな扉を開きました
20:37でもなんとなく東さんの思われることも分かるような気がするっていうかこんなまいたからって一発でなくなるかみたいなその疑いは何か分かるような気がするんですけどだからそうやって土を調べてその性格を調べてというその人たちに合った肥料を作るっていうのはすごいことだと思いますけれどその大切な肥料を作るというのも
21:07次セラに移されましたけどそれは何かなぜセラの町を選ばれたというのは何ですかセラっていうのは大山みたいに火山ではなくてですね一般的な高原の土なんで岡山にも結構多いんだけれども
21:23広島は私どものお客さんが少なかったんで逆に言うと実験しやすい試験をしてもらいやすく失敗した時でもね被害は最小限にこう言っておけめれるかなって思いながらなるほどじゃあビジネスとしてのリスクも考えてあとは新規のお客さんということもあるしうまくいけばそういうようなことですかね
21:53キャベツ畑っていうのはまあなんとなくこう流れとしてわかるんですけどキャベツ以外にもその肥料というのは使えるんですか
22:00要は土づくりの資材ですので今あのネギとかね麦とかそういったあのそういう連鎖障害って言われる用途に対しての最初の土づくりとしてですね調整をすることで病気とか害虫を抑える効果が今は出てきてますね
22:21そしてまあ商品名にもっても処方箋っていう医療ってことはまあそのいろんな土壌に合わせてその違いに合わせて肥料を作りになるってことだから
22:31今も一軒一軒そういうふうに回っておられるんですか
22:35そうですよね
22:35そうですかすごく丁寧に細かく回らなきゃいけないから人手不足なんてことはないんですか
22:42まあ魔性的な人手不足は人手不足なんですけどこのミノリーナっていうのをホームページに上げたらですね
22:48若手の若い頃が農業を応援するとかそういったところの植物系のところで興味を持って入手してくれると。
22:59だからそれも処方箋っていうのが入ってるだけでなんかちょっと研究職みたいなねやっぱりそういうふうになるとちゃんと探して今の若い人たちとちゃんといろいろ探して自分の興味で合うところに就職するっていうのはとってもそれがいいマッチングになってるって感じですかねそうですよね皆さんが興味を持っていただくというところがねいい冷蔵になってますよねはいさあそれでは八嶋さん今日の学びをお願いします
23:29ピンチもチャンスも予告なく現れる
23:33世の中って結局嫌なこともいいことも本当に予告なくガンっていきなり来るわけですよね
23:41ビーマンショックもそうだしクレームの電話もそうだしだからそれをどう受け止めるか そしてどう行動するかっていうのは受けた側の本当に思い一つだなぁと思って
23:53意外とカロンさんは穏やかに見えてすごいちゃんと芯のあるチャレンジャーなっていうことがよくわかってその姿勢を見ているとなんか僕らもなんかもしとても大変なことがあったときに
24:08それをどう受け止めて前に進むのかという人生の生き方としてはすごく勉強になったかなという感じがいたします
24:17まあでもこれからどんどんまた広がっていくし大変なことだと思いますけれども頑張っていただきたいと思います今日はどうもありがとうございました
24:23ありがとうございました
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