00:00どうぞ
00:30あぶなかもんたい
00:32今までの人の中では一番強そうなお方たい
00:35にゃーこの前の人の方が強そうじゃ
00:39なんでも化け物に食われてしまうたもんな
01:00わーすっごーい
01:20今度は大丈夫かもしれんな
01:24きっと退治してくれるじゃろ
01:30わーすっごーい
01:48こりゃー化け物出てこーい
01:54わしがたいしちゃうわーい
01:56よーし出てこんとは卑怯なやつ
02:05よーしそんならこっちから出かけるぞ
02:08だいじょうだろうかもうだいぶ時間がたっとるんかー
02:36だいじょうだろうかー
02:38うん
02:40あ、あの豪傑さんじゃ
02:47立てて、誰か
02:50立てて
02:53飲み込まれてしまった
03:02昔、鹿児島県古代島での話じゃった
03:15中津川の川中に大きな池があった
03:18周りを薄音したクスの木に囲まれてない
03:22何やら薄気味悪い感じじゃった
03:26それで島の人々はこの池にあまり近寄らんかった
03:31大きなウナギが住んでおって人々を飲み込むという噂じゃった
03:37この話を聞いてほうぼうから豪傑が集まってきた
03:44わしがやちょるわい
03:48あ、お侍さんおやめなせ
03:52あの池に行って帰ってきたものはおらんで
03:56はあ、これで一体何人目じゃ
04:01その頃島の小さな神社の観主さんで日傘山丼という方がおられたが
04:10この人がこの話を聞いて自分が大ウナギを退治してやろうと決心した
04:16おいが大ウナギを退治します
04:23えぇ、大ウナギを退治じゃと誰も成功したもんがおらんのじゃけ
04:30やめなされ
04:33おいのことなら心配いらん
04:36考えがあります
04:38いやーやめとったほうがいい
04:40何しろあそこの大ウナギと来たら人の味を覚えとるけ
04:45いい餌が来たと思って人のみにしおるばえ
04:48日傘山丼今からでもいいやめとったほうがいい
04:53そりゃそりゃ
04:53本人のう
04:55危なかもんじゃ
04:56行けから帰ってこれなんだらどないするんじゃ
05:00どうぞ
05:02どうぞ
05:07お待ちしております
05:37さあ
06:07お待ちしております
06:37日傘山ドンが飲み込まれてしまうぞ
06:40大うなりは日傘山ドンを人のみにしてやろうと近づいてきた
06:47ところが日傘山ドンの長いふんどしが目に入り
06:51これは自分より大きいやつかもしれんと
06:54しばらくは様子を見るつもりで一緒に泳ぎ始めた
06:58お待ちしております
07:28お待ちしております
07:58お待ちしております
08:28お待ちしております
08:58大きかね
09:00大きかうなぎじゃ
09:03それにしても日傘山ドンは大したもんじゃ
09:07よかったよかった
09:09この話はさっそく殿様の耳にも伝わった
09:17それは良いことをしてくれた
09:21何かお待ちしております
09:51日傘山ドンは日傘山ドンは日傘山ドンは自分の退治したあの大うなぎをこの船で供養するつもりだったのじゃろう
10:04それから船はだんだんやがてはなくなってやがてはなくなってしもうたただ人々は殿様からもらったこの船をお船と呼んでいた
10:22それでこの池のあったあたりの川をお船のあった川と呼んでいたのじゃがいつの間にかお船川と呼ぶようになった