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  • 2025/5/13
トランスクリプション
00:01文化講演会です。
00:03今日は去る7月4日、沖縄県那覇市労働福祉会館で行われた
00:08画家岡本太郎さんの講演、芸術と人生をお送りいたします。
00:30芸術と人生というタイトルになっていますが、ちょっと間違えたんじゃないかと思うのは、
00:44芸術は人生であり、人生は芸術であるというのが私の主張ですね。
00:53そういうわけで、何々と、なんてことはどうでもいいんですよ。
01:01どうも失礼しました。
01:05人間、生きていることが芸術なんですよ。
01:11しかも芸術というのは、ある意味で惨憺たる面があるわけですよね。
01:16皆さんもね、この世の中に生まれてきたいから生まれてきたわけないでしょ。
01:23何か、ある日突然、おぎゃーって言って、真っ赤な場所から飛び出して、
01:32なんていう意識もなく、ね、生まれてきちゃったわけですよ。
01:39この世の中に生きたいからという意志、情熱、自分の意図から生まれてきたんじゃなくて、
01:46それもお父さんもお母さんもね、子供も、あそこで話は少しこんがらがってきますけど、
01:57子供が作りたいからって作ったというよりもむしろ、どうもできちゃったらしいねとか、
02:03じゃあどうしようか、よかったね、どうか、というのはね、
02:14とにかく子供を作りたいという意志でもって、子供を作ったわけ、
02:20まあ人によって様々でしょうけど、
02:22それから生まれた方も、この人生にこそ生きたいなんて思って、
02:28この人生生まれてきたわけないですよ。
02:32むしろ、本当にこの人生というのを初めから知ってたら、
02:35とってもこんな人生、ね、生まれてきたくないでしょうと思いますよ。
02:40どうですか。
02:46しかし、その生まれてきた瞬間はそんな意識がないわけですね。
02:52それから子供の時も、3つ、4つ、5つ、6つぐらいまでは、
02:58あ、俺はどうして人生に、この世の中に生まれてきたのか、
03:02なんて考えている子はいないです、ほとんど。
03:05ただ自由に自分をバーッと爆発させているわけです。
03:08もう、弾をこう、投げたり、転がしたり、ね、
03:15板ざらきと思われる板ざらきじゃないんで、
03:18本当に自分の中にあるものをバーッと爆発させたいんで、
03:22絵を描く、いろんな色を使う、叫ぶ、
03:27自由に描ける、描ける、今ある。
03:31ところが、なってやつ、このつぐらいになってくるってことだ。
03:34おや、そういうわ、人生、この世の中に生まれてきたんだなと。
03:38では、どうしようか。
03:43そういうことで、人間は自分をですね、
03:47本当に絶対感で自分を捉えないで、
03:49自分自身を捉えないで、
03:51なんか人の目を気にするようになる。
03:53つまり、物心がつくるようになると、
03:55人間は、そう言っちゃう悪いですけど、
03:58ダメになっちゃうわけですよ。
04:01これもっと具体的な意味でのね、
04:05具体的な問題としてお話ししますけど、
04:08例えば、絵ですね。
04:10子供が、3つ、4つ、5つ、6つぐらいの子供の閣議は、
04:16実に素晴らしい。
04:18あっと。
04:19ピカソも、とてもかなわないというのは、
04:23お母、なんとか、ターローですか、
04:26とかいうのも、とてもかなわないじゃないかというのは、
04:27すごい色、形を爆発させてますよ。
04:34ね。
04:36で、実に素晴らしい。
04:37で、私、自動眼の審査を毎年何回かやらされてますけど、
04:42審査って言って、私はいわゆる、
04:44何がいいとか悪いとかってことじゃなくて、
04:46あっとぶつかってくるものに対して、
04:47あ、これは、というものを選ぶんであって、
04:52とかく、世の中というのは価値判断で決めるけど、
04:56価値ってものを乗り越えているものこそ、
04:58本当に素晴らしい、芸術であり、人生であるわけです。
05:06それで、つまり、
05:12例えば、物心がついてきて、
05:16人の目を気にするようになると、
05:18例えば、木を描くと、
05:19幹をつけなきゃいけない。
05:21幹には枝がつく。
05:22枝には葉っぱがある。
05:23葉っぱは緑だとか、
05:24というようなことを決めて、
05:27そういうことをやるようになると、
05:28絵が全然つまらなくなってくる。
05:32それから、なんだか、絵が下手じゃないかというと、
05:34あ、そういや、下手かなと。
05:36人の目から判断されると、
05:38自分の目で判断しても、
05:39やっぱり下手だ。
05:41じゃあ、やめると言って、
05:42大抵、やめてしまうわけですね。
05:46それで、まだ絵の方はいいですけども、
05:49音楽なんかというのも、また非常に散々たるものですよ。
05:55子供の時は、歌だったり、キャーキャーキャー、やるけれども、
06:01だんだん大きくなってくると、
06:03声が良くないと、
06:05歌わせてくれなかったりする。
06:06よく、
06:09宴会屋なんかで、ガチャガチャ、
06:11旅館の部屋でガチャガチャやって、
06:14のいますけどもね、
06:15その他いろんな、
06:16ディスコとかあるけど、
06:19そんな話はすっ飛ばしますけども、
06:21とにかく練習して、
06:23指先が良く良くとか、
06:25声が良いと歌えるけども、
06:28声が悪いと、
06:29恥ずかしくて歌えないと言って、
06:31人間、誰でもが、
06:32本当に、この現実的な人生というものは、
06:38展開できなくなる。
06:41ところが、
06:423つ、4つ、5つ、6つぐらいまでの子は、
06:44平気で人の目なんか気にしない。
06:49自分の目も気にしない。
06:50ただ、生命力をバーッと外に向かって、
06:54それが本当の人間の生きがいなんですよ。
06:58この去年ですか、
06:59日本の子供の絵が、
07:03世界の賞を撮ったというのを、
07:05ニュースで聞きましたけども、
07:075つの子だとか、
07:084つか5つの子ですけども、
07:10その子の書いた、
07:12いつ書いたのかって言ったら、
07:13去年書いたっていうんだから、
07:14ちょうど3つか4つの時に書いたアイエスですね。
07:17その時代、
07:18その頃の人の目なんかを気にしないで書く作品って、
07:22一番素晴らしいもの。
07:24だんだん人の目を気にしてくるようになると、
07:27つまらなくなってくる。
07:28見るに絶えなくなってくる。
07:30中学生の絵なんて言うと、
07:32ひどいもんですよ。
07:34高校生の絵って言うと、
07:35見るに絶えない。
07:37確かにうまく書いてますよ。
07:38俗にいううまい絵ね。
07:41うまいってことは、
07:44つまらんことなんです、実際は。
07:45私は今から2,30年前に出した、
07:51今日の芸術という本に、
07:52芸術の三原則として、
07:55芸術はきれいではあってはいけない、
07:56うまくあってはいけない、
07:57こっちはあってはいけない、
07:59というのを三原則にしたんです。
08:00きれいと美しいとは全然違うものですよ。
08:04なんだこれは、
08:05というようなものは美しい。
08:07あら言わねえ、
08:08これはきれいなんです。
08:11ということは、
08:12その時代に合っているからね。
08:13時代のパターンに合っていると、
08:15当初は高松塚の古墳で、
08:18その時代の最高の美人の絵があるけど、
08:21今、あの顔して表に出たら、
08:23ちょっと恥ずかしいですね、
08:23ほっぺた、目がこんなふなっている。
08:27それから、戦前は私は覚えているけど、
08:30子供の時に、
08:31私のおばあさんが京橋で、
08:34しょっちゅう頭の毛を真っ黒に塗っていましたよ。
08:39その自分が赤毛であるということは、
08:41恥ずかしくて外に出られなかった。
08:42知事でっけってのは恥ずかしかった。
08:45ところが今、
08:46街中で見ていると、
08:47あれ何黒人かってわからないよね。
08:49真っ赤でね、
08:51金髪みたいについて、
08:53知事でっけでね、
08:55それがいいことになったんですよ。
08:56戦後ですよ、これはね。
09:00それから、
09:01男の子だって、
09:02大人だってね、
09:03大人前、
09:04地味なものしか着なかったの。
09:06地下の裏は派手なものを着ている。
09:09それから、
09:10男の子はね、
09:11何かこう、
09:12破れた、
09:16ズボンみたいなものを、
09:18縫い込んだような、
09:20それが印刷になったりしていることもある。
09:24何だそんなものを着て、
09:25いや、これは今アメリカでもって流行っているんです、
09:28と言うと、
09:28ああそうか、
09:29ああそうなら、
09:30ということを言うたり、
09:30人間が全く自分の、
09:38全く自由な、
09:41生き方、
09:42生命力でもって生きていなければ、
09:44これは芸術じゃないわけです。
09:45人生もそうでなきゃいけない。
09:51これはね、
09:52話し出すと大変だからやめますけど、
09:54教育の問題もそうなんですよ。
09:58教育だってね、
10:00教育力だけが基準になって、
10:03教育力なんてなり、
10:06むしろ自分を捨ててしまう、
10:09自分を失ってしまっている、
10:11自己存在というものを忘れてしまっている、
10:13というのが教育力があって、
10:15本当に自分を生かしている人の方が、
10:17かえって教育力を捨てちゃうことがある。
10:21ところが、
10:21学校のシステムというのは、
10:23教育だけで順番をしてですね、
10:27順番がありますよ。
10:34落雷させられたり、
10:37褒められたり、
10:38さまざまですよ。
10:41そうじゃなくて、
10:44全く自由に生きる、
10:47本当の生き方をするような、
10:49人生を身につけることが、
10:51本当は教育でなきゃいけない。
10:53しかも教育ということは、
10:54私は反対なんですよ。
10:56教ということは、
10:58教えるということですね。
10:59生くて育てること、
11:00これは2つ全然違ったもの。
11:03だから、
11:08この問題も話しすると長くなるから、
11:10またいずれの、
11:12あれにしますけども、
11:14とにかく、
11:15本当に平気で、
11:17人の目なんかを気にしない。
11:18まず、
11:19人の目を気にしないということは、
11:20自分の目を気にしないということでもあるわけですよ。
11:22私は展覧会、
11:26去年も、
11:27一昨年も、
11:29今年も、
11:31展覧会あちこちやってますし、
11:33また来年は外部でもやることになってますけど、
11:35そのカタログに、
11:36私が文章を書いた中に、
11:38現実の問題で、
11:42人の目なんかを蹴飛ばせと。
11:44人の目を蹴飛ばすということは、
11:45自分自身の目を蹴飛ばすことだという文章を書いてますよ。
11:49これは本当ですよ。
11:52目としたって本当の目じゃないですからね。
11:54いろんなこと、
11:55気軸を考えながら、
11:56どうかこうかなと言って、
11:58気にしているものは、
11:59本当の目じゃないですよ。
12:00本当の目というのは、
12:01平気でもって、
12:02宇宙全体に広がる。
12:05それが本当の目なんだけども。
12:07だから、
12:07蹴飛ばせは蹴飛ばせだと、
12:08逆に、
12:09世界が広がってくるわけですよ。
12:11人生が広がってくるわけですよ。
12:12また、
12:13面倒くさい問題になるから、
12:14お願いしますけども。
12:22つまりは、
12:22人生、
12:25即、
12:27芸術であり、
12:29芸術即、
12:30人生であるはずなのに、
12:32前は下手だ、
12:34なるほど下手だと言うと、
12:35辞めてしまう。
12:36野球ってありますね、
12:38プロ野球、
12:38僕は、
12:39もう10年くらい前に、
12:40NHKのテレビで、
12:44討論をしたわけですよね。
12:46その時、
12:46なんだ、
12:47プロ野球なんて、
12:48あんなものはスポーツじゃないんだ、
12:49って言ったんですよ。
12:50びっくりした顔してましたけどね。
12:52あれはね、
12:56上手いものしかできないようになっているんですよ。
12:59上手いなんとか、
13:00いやしいことですよ。
13:00よくね、
13:05県になんかに行くと、
13:07県の人がついてきて、
13:08これは、
13:09我が県で作った、
13:11野球場ですと。
13:14観客席、
13:15何万人入る観客席があります、
13:17得意になるから、
13:17どんなに作るんですよ、
13:18なんだと。
13:20県民の、
13:21その金を、
13:22こう、
13:22ね、
13:22税やその他でも、
13:23絞り上げて、
13:24それで、
13:25なんで野球場で作るのかと。
13:27野球の癒やしさっていうのは、
13:30わずかな人間しか動いていない。
13:32あと、みんな座って見てるだけ。
13:34何がスポーツか。
13:35スポーツってない。
13:36下手な奴ってもうまくても下手ともいいから、
13:38どんどん全身をぶつけて、
13:40体を動かすからがスポーツなんだと。
13:45ひどい、
13:45それが野球なんかになるとね、
13:47二人しか動いていない。
13:49ピッチャーとキャッチャーね。
13:52バッターを立って、
13:53こう、
13:55振らないで。
13:56三振にすると、
13:57これ、
13:59動いていない。
13:59ピッチャーとキャッチャーしかい。
14:00何がスポーツかと。
14:02それよりも、
14:04その県民の金を、
14:06市民の金を取り上げたならば、
14:10下手なら、
14:11下手な方が得意になって、
14:13全身を動かせるような、
14:15そういうスポーツの場所を作ると。
14:19本当ですよ、人間。
14:20本当にね、
14:21人が見てるから恥ずかしいからって、
14:23引っ込んじゃうけど、
14:24特に、
14:25小学校の1、2年くらいまでは、
14:27まだ体に動かしてるけど、
14:28あとはもう、
14:29学校の校庭っていうんだって、
14:30もう、
14:30上手い子しか使わさせられないし、
14:34お前、どいてろって、
14:35言われなくても、
14:36自分でどいてしまう。
14:40下手なら、
14:41下手の方がいいんだ。
14:43そして、
14:44下手なら、
14:45ふるに、
14:46むしろ、
14:46下手な奴の方が、
14:47人の目なんかを気にしないで、
14:49ふるに自分の体を動かす。
14:50そうすると、
14:51全身が燃え上がり、
14:53ね、
14:54体も、
14:55精神も、
14:55全部が燃え上がる。
14:57そうすると、
14:58本当に人間的な生き方ができるわけですよ。
15:00そういうことばかりじゃなくて、
15:05さまざまな問題がありますけど、
15:07長くなりますから、
15:08飛ばしますけどね。
15:09だいたいね、
15:13今の教育の問題は、
15:16本当になかなかやめるんですけども、
15:21とにかく、
15:22人間は、
15:23全然人間的に生きてなきゃいけない。
15:26体も、
15:27ふるに体を動かし、
15:28そして、
15:30人に笑われようが、
15:35感心されようが、
15:36かまわない。
15:38ふるに自分の体を、
15:39人の目なんかを気にしないで、
15:40動かしてください。
15:41そしたら、
15:42本当に、
15:42人間は人間として、
15:44心身、
15:45全身で、
15:47心と、
15:48体と、
15:49一体で、
15:50生きることができますよ。
15:50それが、
15:53問題が非常に複雑になりますけども、
15:57そういうようなことになったのは、
15:59だんだんそういうふうに、
16:00社会が、
16:01虚しくなってきたのは、
16:04誰でもが、
16:04よけなくなってきて、
16:05誰でもが、
16:06絵を描くことができなくなって、
16:08ね、
16:09誰でもが、
16:10歌が歌えなくなったり、
16:13ということになってきたのは、
16:14かなり、
16:16人間文化の中で、
16:18かなり経ってからですよ。
16:19私は、
16:21世界中誰も言わなかったことだけども、
16:24農耕文化というものを、
16:27第一次産業革命、
16:29という、
16:29私は言っているんですよ。
16:30誰ものこと言っていないんですけどね。
16:32普通、
16:32第一次産業革命というのは、
16:3418世紀から19世紀にかけて、
16:36動力を使って機械を回転させて、
16:39そして、
16:39物を生産するという、
16:41それが第一次産業革命だったわけです。
16:44今度はまた新しい、
16:46いろんなコンピューターシステム、
16:48どんどんどんどん、
16:50すごいものができてくる。
16:54それに従って、
16:56逆に、
16:57人間は本当の生き方ができるのかというと、
17:00それは逆ですね。
17:03万博の時に、
17:04進歩と調和というのが、
17:06テーマだったんだけど、
17:07それは私は全く反対だったんですよ。
17:09人間は少しも進歩していない。
17:11逮捕していますよ。
17:12今、さっき言ったように、
17:15農耕文化のことを言いましたけれども、
17:17初めは、
17:19誰でもが、
17:19狩猟、
17:20最終時代には、
17:22矢糸とか、
17:27矢糸の意味ですね、
17:29何か持って行って、
17:301日かかり、
17:312日かかって、
17:32こう、
17:34獲物を待っている。
17:36出てきたら、
17:37パッとそれを持って、
17:38認める。
17:39そしてそれを担いで、
17:43部落に帰って行って、
17:44みんな分けて食べ合う。
17:47生身でみんな生きていたわけですよ。
17:50そういううち、
17:51農耕文化になると、
17:52種をパラパラパラパラ迷っていくと、
17:54それが何もしないうちに、
17:56バーッと何百倍、
17:58何千倍になってくる。
18:01それに、
18:02見合う人口が増えてくる。
18:04そうすると、
18:05今度は、
18:05農耕の土地をまた広げていく。
18:07そしてどんどん巻く。
18:09巻けば巻くほど、
18:10どんどんどんどん増えてくる。
18:12そして人口がどんどん増えてくると、
18:15つまり、
18:17今まで生身でみんな生きていたはずの人が、
18:19そうじゃなくて、
18:21階級社会というのができてくる。
18:24また、
18:25この階級社会の問題を展開してくるところが、
18:28とても長くなりますから、
18:30飛ばしますけれども、
18:33人間、
18:33今、
18:34皆さん、
18:36ね、
18:37幼稚園、
18:39小中学校、
18:41高校、
18:41大学、
18:42出て、
18:44何を望んでいるかというと、
18:46会社に勤めることですよね。
18:48会社に勤めなきゃ、
18:49食っていけない。
18:51女房をもらうこともできない。
18:53子供ができたら、
18:54それを育てることもできない。
18:57会社を選ぶわけですよね。
18:59一流会社、
18:59できるだけなら一流会社で。
19:01例えば、
19:04何でもいいですよ、
19:06自動車会社でも何でもいいのか、
19:07自動車に夢を持っているから、
19:10自動車会社に行ったって言って、
19:11全く一日中、
19:13自動車と関係ないことしかしていない。
19:14ある人の部屋があって、
19:18何とかしてるってのがあって、
19:19その人の隅の方に机があって、
19:23椅子があって、
19:24いつでも腰掛ける、
19:26毎日腰掛けてる椅子、
19:27毎日知ったって、
19:27土曜日と日曜日は違いますよ。
19:30それで、
19:31右から来る書類を、
19:33に反応したりなんかして、
19:35それで左に回すと、
19:37そんなことしかしていない。
19:38本当に自分のやりたいことを、
19:42一日中もやっていない。
19:44土曜日曜日になると、
19:45またね、
19:45女房、息子、娘なんか連れて、
19:48決まりきったら、
19:49なんとかなんとかなんとか、
19:50そんな話してもしょうがないですけど。
19:59そして、本当に、
20:02自分のやりたい仕事をしている人って、
20:07ほとんどの社会にはいないわけですよ。
20:14つまり、
20:15人口が増え、
20:18産業が増えるに従って、
20:21職業文化というのが始まるわけですよ。
20:24職業というのは、
20:25決まってきて、
20:26狭い職業にして、
20:28例えば、
20:28なんとか会社に入ったところで、
20:30なんとか室、
20:31なんとか室ってあって、
20:32その人、
20:33部屋ごとに行って、
20:33違う。
20:34やることも違う。
20:35自分のやりたいことは一切できない。
20:43そして、
20:44決まりきったことしかやれない。
20:47もし、
20:48重役クラスとか部長、
20:49室長クラスに、
20:53から命令がしたときに、
20:55これは間違っている。
20:56いや、
20:58部長、
20:59これは違っています。
21:00これなきゃ本当じゃないと、
21:02なんて言ったら、
21:03クビになりますよ。
21:05それで、
21:06失敗したら、
21:07本当にクビだし、
21:08それで成功したって、
21:09何だいつは、
21:10ってことなんで、
21:11とにかく上から、
21:13決められたものを、
21:14そのまま受け継いにくことが、
21:16今の、
21:18毎日の、
21:19職業の、
21:20あり方ですよね。
21:25もう、
21:25その、
21:27産業革命が、
21:28できてからってものが、
21:29みんなそうなるわけですよ。
21:30それまでは、
21:31誰でもが、
21:32例えば、
21:32お祭りのときにね、
21:34あの、
21:351年に何回か、
21:371回でも、
21:372回でもいいですけども、
21:38祭りにあるときになると、
21:40そのときに、
21:41あの、
21:41お面をかぶって踊る。
21:42昔ね、
21:43それはもう、
21:44原始時代には、
21:45素晴らしい面を作る。
21:46みんな自分のかぶる面を、
21:48自分で作るんですよ。
21:51そして、
21:52みんなが集まって、
21:53みんなが歌って、
21:54みんなが踊る。
21:56それが祭りだった。
21:57ところが、
21:59農耕文化が発達したり、
22:00何かそういう、
22:01産業が発達してくると、
22:04そんなことをしている日前に、
22:05やらなきゃいけないことが、
22:06いっぱいあると。
22:07だから、
22:08俺は、
22:09この面は、
22:10作ってくれと。
22:12で、
22:12その、
22:13お面作りし、
22:14面を作れ、
22:15特別なやつに頼むわけ。
22:17その代わり、
22:18こっちで生産したものと、
22:19交換するかと。
22:22今はね、
22:23いろんなところで、
22:24お祭りしたり、
22:25お面をかぶった、
22:28まつりだけど、
22:28自分で、
22:29掘ったお面をかぶって、
22:30踊っている人が、
22:31嫌しない。
22:31そのうち、
22:34また今度は、
22:35木を切ってこなきゃいけない。
22:37木だけ切る役割ができる。
22:41それから、
22:41それを引っ張ってくる役割がある。
22:43それを掘る役割がある。
22:44それから、
22:44それに色をつける役割がある。
22:46どんどんどんどん、
22:48全体的に創造しなきゃいけない。
22:52芸術として、
22:53人生として、
22:54全体的にやらなきゃいけないことを、
22:56文明化されてしまうわけ。
22:58そこで、
23:02なんか本当に、
23:03全人間的に、
23:04生きられなくなってくる。
23:07今さっき言ったように、
23:09会社なんかでもって、
23:10部長とか、
23:11課長とか、
23:12重役クラスに対して、
23:14恨みを持って、
23:14ちくしょうと思って、
23:16いながら、
23:18出社して、
23:19廊下なんかで会うと、
23:20にっくり笑って、
23:21こいし。
23:24本当に自分の気持ちを、
23:25本当に外に出すことができないのは、
23:27現在の状況です。
23:34もう話、
23:34あっちとびこっとりとしますけれども、
23:38この、
23:39人口がどんどん増えて、
23:41文明が発達するに従って、
23:43文化、
23:44人間が生身で生きて、
23:45全人間的に生きているということが、
23:47失われてしまっている。
23:51それからさっき、
23:52進歩と調和に反対だったというのは、
23:54進歩のことについて言いましたけど、
23:55調和というと、
23:56日本語で調和というと、
23:59自分の本当にやりたいことを、
24:00何割か下げて、
24:01相手のことを気にして、
24:03お互いに慣れ合うことが調和ですよ。
24:06そうじゃない。
24:07私は太陽の塔というのを作ったけど、
24:10あれは絶対に、
24:11あの万博全体が、
24:15機械で生産されたような機械で生産されたような、
24:19現代の工業を得意とするようなものになるだろうと、
24:24それに対してその反対をやってやろうと思ったんですよ。
24:27今から何千年、何万年前の、
24:29石器時代の人間のやつを作ったんじゃないかと、
24:31しかも日本人が世界に対して、
24:34いささか気にしている団子パナというのを、
24:37得意になってひけらかしているところ。
24:41そして、つまりは、
24:42あたりとまるで正反対なものを作った。
24:46むしろその逆なことをやって、
24:48ぶつかり合うことが調和なんであって、
24:50お互いに遠慮し合ったり、
24:53気にし合って、
24:54気を使って、
24:57慣れ合うということが、
24:59普通常識や調和ということにされていますけど、
25:01そうじゃなくて、
25:02ぶつかり合うことは、
25:03フェアにぶつかり合うことが調和なんですよ。
25:06何も殴ったり何かして、
25:08喧嘩することじゃないんですよ。
25:10精神的にパッと本当のことを言って、
25:12いや、そうじゃない、こうだ、
25:14いや、こうしろ、あだ、
25:15パッパッパッパッ、
25:16きれいに、
25:17純粋なぶつかり合い方をすることによって、
25:20両方が生きてくるわけです。
25:25とにかく、
25:27人間というのが、
25:28今の現代が、
25:31とりわけ日本では、
25:32そういう傾向が非常に強いですけど、
25:33いろんな産業がどんどんどんどん拡大して、
25:37生産が拡大していくことに従って、
25:39得意になっている面がある。
25:41辛抱を呼んだりして、
25:42ああ、これは日本は、
25:44日本は何とかで世界一クラスだとか、
25:48世界のトップだとかなといって、
25:50そんなこと得意になって、
25:51自分が何もしてるわけじゃない、
25:52得意になったけども、
25:53逆に、
25:56かえってそのために、
25:57一人一人の存在が、
25:59虚しくなっているということは、
26:00確かですよ。
26:03あの原始時代に、
26:04生身のまま生きていた、
26:06人の目も気にしないで、
26:08生身で生きた時の方が、
26:10どうくらい人間的に生きていたら、
26:11分からない。
26:11私は瞬間瞬間に、
26:16喋っているうちに、
26:18何を喋っているのか、
26:19忘れちゃうという体験。
26:21これは、
26:22これは大事なことなんだね、
26:23ある意味ではね。
26:28時間を記憶する、
26:30時間を通して、
26:32いろいろ判断したい、
26:33記憶したいということは、
26:33意味ないので、
26:34瞬間瞬間に忘れちゃって、
26:36瞬間瞬間に、
26:37燃え上がっているのが、
26:38本当の生き方なんで、
26:39昨日はどうだったとか、
26:42明日はどうなるだろう、
26:42なんてことを考えちゃダメなんで、
26:44その瞬間に、
26:45燃え上がらなければいけない。
26:51そこで、
26:52とにかく問題は、
26:54自分を生身で、
26:58試していかないといけない。
26:59そのためには、
26:59何も人をぶん殴ったり、
27:01人の悪口を言ったり、
27:02何か意地悪するんじゃなくて、
27:04本当に自分も、
27:06他人も同じもんだと。
27:07同じ目と目をぶつけ合わせて、
27:11さっき蹴飛ばしたけども、
27:12蹴飛ばしても、
27:13ということは、
27:14おかしいことなけれども、
27:16目と目が、
27:16パーッとぶつけ合って、
27:18本当に人間、
27:19対人間として、
27:20そして、
27:21絶対にお互いに、
27:22ごまかし合わないこと、
27:23ということが大事だと思うわけですよ。
27:27それで、
27:27本当に今の社会では、
27:29いわゆる会社に勤めている人ばかりの、
27:31あらゆる面、
27:32生活をしている人も、
27:35それから、
27:36家庭の主婦になっている人も、
27:37そうだろうけども、
27:39会社に勤めている人は、
27:41一日中、
27:44焼いたいこともしないで、
27:46ただ決まりきった、
27:47型取りのことを、
27:48そうすれば、
27:50給料はもらえるし、
27:52生活ができるから、
27:54安心だから、
27:55ってやっているわけですよ。
27:56だけども、
27:58自分の本当の実力との試すチャンスは、
28:00全然なし。
28:02そこで、
28:03会社から、
28:04夕方、
28:06時間がピシャッと、
28:06また決まっているんですよね。
28:07何時って。
28:09会社を出る時間帯ね。
28:11で、
28:11出て行って、
28:13何をするかというと、
28:14街の中、
28:16街を歩いているうちに、
28:17ドアを開けて、
28:19ちょっとポケットからに、
28:21手を突っ込んで、
28:23こんな丸いものをね、
28:25ガチャンと入れるんですよ。
28:26入れると、
28:28ガラガラガラッと出てくる。
28:30はぁ、
28:31初めて、
28:32喜びを感じたりする。
28:34自分の実力をね、
28:36感じた、
28:38俺はやっぱり良かった、
28:40うーん、
28:40なんて思っているんだけども、
28:42入れても出ない。
28:43また入れても出ない。
28:45また入れても出ない。
28:46ああ、やっぱり俺はダメなんだな、
28:48と思うのも今います。
28:51本当の自分の力で試すになくて、
28:54もう、
28:55その昼間も機械に、
28:57揺り動かされ、
29:02ね、それが終わってからも、
29:03全部、機械によって、
29:06自分ってものが、
29:10揺り動かされちゃって、
29:12本当の自分になり得ないわけ。
29:14しょうがない。
29:15それから、
29:16我が家に帰るわけですね。
29:17ポンポンと、
29:18戸を叩いたり、
29:19ベルを鳴らす。
29:21そうすると、
29:21ドアが開くんですよね。
29:22これまた、
29:26いろいろな個人差がありますけどね。
29:29結婚して、
29:30したばかりぐらいの時はね、
29:34お互い顔を見合って、
29:35二声を洗って、
29:37うちに中に入ってくる。
29:40それが、
29:40何週間、
29:41何ヶ月、
29:42すると、
29:43お互い顔も見なくなっちゃってね。
29:45もう、
29:45開けるのは誰だか、
29:46分かりきしちゃってるし、
29:47別の話を見ても、
29:49どうってことはない。
29:51どうも失礼します。
29:58そして、
29:59まあ、
30:00年代にもよるけれども、
30:01息子娘がいる。
30:03毎日同じ顔をしてる。
30:05だから、
30:05食べ物が出る、
30:06夕飯が出ても、
30:07同じような味しかない。
30:09そこで、
30:11たった一つの救いは、
30:13パチンとこう、
30:14スイッチを入れると、
30:15巨人なんとかせんとか、
30:19っていうのがあった。
30:21自分がバットを振るわけじゃないですよ。
30:24自分が弾を掘るわけじゃない。
30:26ただ、
30:26目で見てるだけで。
30:28それから、
30:29こんなものをかぶった、
30:31二本刀を刺したのが、
30:34悪大官、
30:35悪大官って言っちゃうあり、
30:36悪大官って言うんだ、
30:39つまり、
30:39悪獣役、
30:40悪質調、
30:43何でもいいですよ。
30:44そういうやつを、
30:45ズパリズパリズパリって切っちゃって、
30:47さっとまたね、
30:48うまくまた、
30:49入れますよね。
30:51さらっと刀をね、
30:53さらにさらにさらに入れて。
30:54そして、
30:55おい、
30:57これだけ残しちゃったんだ、
30:58金出せなんて言わずに、
30:59知らん顔して、
31:00さらっと、
31:01こういうものをかぶって、
31:04さらっと、
31:05ではまた来週、
31:05というような感じで、
31:06一日中、
31:12上の重役クラスに、
31:14もう頭を下げて、
31:14沸かしたのが、
31:16自分の代わりに、
31:17バッサリバッサリ、
31:18まあ、
31:20そんなことはやりましょう。
31:26これも、
31:27実際は、
31:28自分は何にもしてるわけないですよ。
31:30ね。
31:31野球で、
31:32さっき言ったように、
31:33ボールを投げて、
31:33わけないけど、
31:34バットを振ってるわけがなければ、
31:36悪大観を、
31:37悪重役を、
31:39切り捨ててるわけないのに。
31:41パチッとこう、
31:42スイッチを入れただけですよね。
31:44動かした体はね。
31:53本当にそういった意味で、
31:56今の人生は、
31:57虚しくなってことは確かですよ。
31:59世界中その面があるわけです
32:03この前フランスからジャン・ホーシュ教授という
32:10日本でもよく知られている映像記録の教授がやってきて
32:15私の映画を撮りに来たんです
32:18マクセル・モース教授という
32:21生きている時にフランスの民造学の親であるということになっていたんだけれども
32:27生きている間に2冊ぐらいしか本出していなかったんです
32:31イメージが消えてしまっているので
32:33私とレビストースかな
32:37あと3人ばかり撮ってイメージを上げようというので
32:42私のところに写真を撮りにしたんです
32:43写真を撮っている時に私の作品をまず写真を撮って
32:47なぜあなたは美術家であるのに
32:50マクセル・モース教授のあれになって民造学をやったんですか
32:55というから僕は社会分業に反対だからと
32:58人間みんな職業を持っているんですよ
33:01しかもだんだん狭くなるわけですね
33:03昔は下駄屋さんとか何とか屋さんだって
33:09かなり広い範囲であったかもしれません
33:12だんだん狭いセクションの中に入ってきちゃう
33:15さっき言ったのはお面もそうだし
33:19誰でもがお面を作って
33:23お祭りになるとみんなが踊り
33:25みんなが歌ってたのがだんだん声のいい人だけが
33:29舞台に上がって歌を歌う
33:32声が良くないとダメなんですよね
33:35音楽ってやったら
33:36それで女の子なんてひどいもんですよ
33:40美女でないとあんまり舞台に上げさせてくれないよね
33:44それで美女で得意になっているのはいいけども
33:47やがて年を取ってくるとね
33:49迷いしましょう
33:50まだ美術の救いというのは
33:58下手ならば下手なことがいいという
34:00例えばピカソの絵なんて見てくださいよ
34:02なんだこれ誰がこんなに痛い出して
34:04終わりに汚い絵をかけて捨てちまえ
34:06いやこれはピカソですって言うと
34:08ああそうかなるほど
34:09これは日本人の習慣性もある
34:13自分の生の目で見ないでね
34:15ところが音楽ってのは
34:20全然音が出ないような楽器を使ったところはしょうがないし
34:24声が悪かったら歌えない
34:27それに対して絵は下手な方がいい
34:31私がさっき言ったように
34:33綺麗と美しいとは正反対のもの
34:35綺麗なものは絶対美しくない
34:37美しいというものは綺麗じゃないんですよ
34:39むしろ集約
34:41だから日本語で目指して
34:43集約美ということがありますね
34:45私のだいぶ前に展覧会をやったときに
34:50店員さんがやってきて
34:54店番をしている会場を番している店員さんがやってきて
34:59先生の前で2時間ほど若い女の子が
35:02じーっと見てました最後に何と言ったと思いますか
35:06何と言ったんだった
35:08あら嫌な感じって言った
35:11そうしたら僕は喜んじゃって
35:13そうなんだよそうなきゃいけないんだよ
35:15それが芸術なんだって
35:17びっくりした顔してましたよ
35:20町の中に汚いものがいっぱいありますよ
35:23電信柱の下に犬の糞とか猫のひなりとかね
35:27いろんな汚いものがありますよ
35:28ゴミくずやね
35:29それを2時間もじーっと見てて
35:32あら嫌な感じって言っちゃう人はいないですよ
35:35初めから気もつけないですよ
35:38汚いものがね
35:39すーっと通り過ぎちゃうだけ
35:40だから芸術は何だこれはと思いながら
35:44それを乗り越えようとしながら
35:46戦い続けるのがこれが芸術ですよ
35:51私が山梨の県立美術館で
35:54去年2ヶ月間の大きな背中をやった時に
35:59帰る時に若い人が
36:01ああ疲れた
36:02もう来るのはやめよって言ったって言うんですよ
36:05そういうのか言ってまた来るじゃないかと思うんですけどね
36:07本当に戦いなんですよ芸術はね
36:11人生即戦いであり即芸術である
36:14芸術即人生であり
36:16芸術即戦いです
36:18人間そのフェアに戦うこと
36:22本当に純粋に自分を持っているから
36:25そういう引きつけられるわけですよ
36:27何だっても引きつけられるってことは
36:28自分が純粋だからですよ
36:30でもあるところまで来ると
36:32叶わないって気になってきて
36:34あれ降りてしまうけど
36:36その時点から人生観を変えてくるということは
36:40あり得るわけですね
36:42また瞬間に忘れちゃいましたけど
36:46それから芸術はうまくあったらいけないっていうのは
36:52うまいっていうことはね
36:54あれですよ
36:55手先だけを訓練する
36:58いろんな職業があるじゃないですか
37:01線だけを一生懸命
37:02それを繰り返すことによってうまくなる
37:06僕は生きている作家の名前はあげませんけども
37:13有名な作家でもっていろんな画集なんか出たりしてみますけども
37:19ある時ある新聞に色付いて載ってみて
37:25なんだひでえだなと思った
37:26有名な絵描きなんですけどね
37:29線はね
37:32線が描いたってうまく一見見えるけれども
37:35全部死んでるんですよ線が
37:37無条件にバーッと下手なら下手なのがいいんだぐらいの
37:41そんなこと思う必要もないですよ
37:43バーッとこうやると線が全部生きてくる
37:47子供の家は素晴らしいですよ
37:50さっき言ったからも言ったように
37:51事実に素晴らしい家は
37:53こんな天才がやがて天才でなくなっちゃう
37:56誰でもが6つ7つぐらいまでみんな天才なんだ
38:03それがやがて7つ8つぐらいになってから
38:08物語がついてくると人の目を気にしてきて
38:12自分の基準自分の実力とか自分の程度というのを測って
38:18他人とね
38:22物語をあれして測ってくると
38:27みんな天才的存在から老いてしまうわけですよ
38:33だから本当には皆さんだって誰でもかつては天才だったわけですよ
38:36それが途中で老いちゃったんですよみんなね
38:39この皆さんのことを言うつもりじゃなかったんだけど
38:50だからそういうわけで
38:51人生ってものを
38:54誰々がお金持ちだかとか
38:57誰々が有名だとか
38:59誰々が才能がある
39:00自分には才能がない
39:02そんなことでもって人生を考えちゃいけない
39:05人生生きてる以上絶対感で生きてなきゃいけない
39:08これはつまらない余談になりますけどね
39:16私が展覧会やってたときに
39:18あるテレビ局からやってきて
39:22ちょうど
39:24何だったんですかね
39:25セ・リーグとパ・リーグとの決勝戦かなんか
39:29明日かあるけれども
39:33どちらを悲喜しますかって
39:35どっちも悲喜しちゃうよな
39:37勝手に野球やってるの勝手にやってるの
39:39知ったことないよって
39:41どちらが勝つと思いますかって
39:42勝つ方が勝つだろう
39:45とにかくね
39:50こういうことがあるって僕が言ったんですよ
39:53負けた方が
39:55バンザイと言えと
39:57勝った方が
39:59あ、勝ったのかな
39:59勝った方が
40:02あ、勝ったと思えばいいと
40:03負けた方がバンザイと言えと
40:05だって
40:08負けた方が
40:10ベストを尽くして
40:11相手を勝たしてやったんです
40:13勝たしたのは
40:19負けた方が
40:19勝たしてやったんだ
40:21そういう風に考えなきゃいけないんですよ
40:24負けた
40:25がっくりする人じゃない
40:26あ、勝った人やった
40:28って得意になればいいんですよ
40:29というのはね
40:33全く一般の常識とは
40:35離れたことを言いますけど
40:37とにかく人生無条件に生きること
40:42無条件ということは
40:43様々な条件の中に
40:45無条件で生きること
40:46無条件というとね
40:48とかく本当に条件がないことのように思うけども
40:52無条件と言うと
40:52逆に条件があるから無条件なんですよ
40:55これは難しい話になるので
40:57これは非常に弁償的な説明になってしまうけども
41:01人間はいつでもその条件的状況の中で
41:06カーッと挟まれて
41:09血だらけになったって言ってもいいぐらいに
41:12無条の中に人間とは生きているんですよ
41:15それをそれでがっかりしちゃって逃げちゃって
41:18安全に生きているからみんなつまらなくなる
41:21その苦しい生き方
41:23矛盾した生き方の中で自分を貫くと
41:26自分は燃え上がるわけですよ
41:29そうすると人生は芸術になるわけですよ
41:34芸術は人生です
41:37とにかく安全にやること
41:42人の目を気にして
41:44無難に生きていることということが
41:50今の人生を虚しくしているし
41:53しかも例えば芸術なんて
41:56よく私に言うのがいますよ
42:00私には芸術は分かりませんが
42:02なんだって
42:04芸術が分からないけど人間じゃないじゃないか
42:06本当ですよ
42:08自分が何とかかんとかって
42:11自分の枠にはめてものを考えるから
42:13もう全て人間でもなくなり
42:17芸術でもなくなり
42:19存在でもなくなるわけですよ
42:21とにかく人間というのは
42:30さっきから言ったように
42:31生まれてきたいから生まれてきたわけじゃない
42:35生まれちゃったわけですよ
42:37そして
42:38本当にやりたいことが必ずしもできるわけじゃない
42:42できなきゃできないでいい
42:44ただその情熱を燃やせばいいわけですよ
42:47結果がどうだろうが
42:50結果のことを考えることが人間として癒やしいことで
42:55結果を乗り換えなきゃいけない
42:57いずれ私はとかね
43:02いずれ何とかということだとか
43:05そういうことを考えずに
43:07瞬間瞬間に燃え上がって生きることが大事なんです
43:10自分という存在はこの世の中のこれパチッと小っちゃい存在で
43:15それで結構
43:16私は
43:18ずいぶん昔の話になりますけどね
43:23私の25歳自覚の頃ですね
43:29その時フランスの哲学者や
43:32有名な教授や中と
43:35本当に兄弟みたいな
43:37みんな僕よりずっと年は上だけど
43:38お父さんおじいさんぐらいの年の人たちと
43:41よく友達づき合いしてたんですよ
43:45私は日本人は日本人としか付き合わないけども
43:49私はフランス人とかギャグ人としか付き合わないで
43:53日本人という意識を持ったことはないんですよ
43:56どういうわけだかもしれない
43:58面白いことはね
43:59パリの街を歩いていくとね
44:02大勢フランス人がどろどろ道を歩いて
44:06小道をね
44:07人を縫ってね
44:08私のところでやってきてね
44:10あのどこどこ街はどこにありますかって
44:12僕に聞くんですよ
44:13それが何度でもあった
44:15そのことを戦後に
44:18ついでに
44:19僕が日本人にね
44:22付き合った日本人に話したら
44:24やっぱり戦後4回ありましたよ
44:28パリで
44:29あのどこどこ街やったこと
44:31わざわざフランス人がいっぱいいる中を
44:34縫って私のところやって
44:35私は日本人という意識を持ったことない
44:39日本人ぐらいまで日本人という意識を持っているのが少ないぐらいなんで
44:43それが逆に精神を閉ざしてしまう
44:47神経を閉ざしてしまうということなんで
44:48この話するとなんかなんかやめますけれども
44:51なんでこんなこと言いらしたんだまたすぐに忘れて
44:53それで私は25歳の時に
44:59悩みない打撃
45:00いつでも
45:03あの
45:04とってもたまらなくなって
45:06映画館に入って入って
45:08映画でも見ようと
45:09映画館に入っても
45:10映画館に見ないんですよ
45:11自分の運命
45:12自分のことを考える
45:13自分の心の中にはね
45:15炎が燃え上がっているという意識するわけですよ
45:18じゃあ炎が燃え上がったら
45:22どうしてその炎を生かさないのか
45:24それから迷ったわけですよ
45:29そして
45:31ふっと気がついたことが
45:33人間ってはいつも
45:36人間はいつもね
45:36二つの道の
45:38キロ
45:39分かれ目のところにいるわけですよ
45:41この道を取ろうか
45:43この道に進もうか
45:45程度の低いのもありますよ
45:48電車にしようか
45:49タクシーにしようか
45:50程度が低いけど
45:52迷うのがありますよね
45:54まあまあ
45:56いっぱいありますからね
45:57紅茶にしようか
45:58コーヒーにしようか
45:59まあその後はどうでも
46:00人間もっと深刻な意味でね
46:03この道に進もうか
46:05この道に進もうか
46:06いつでも分かる道にいるわけですよ
46:09誰でもが
46:10道徳的に常識的に
46:13安全な道を選ぶ
46:14この道を選んだら安全だ
46:16それが
46:17道徳的な
46:20あれになっては
46:20基準になっては
46:21この道行ったら
46:23死んじゃうんじゃないか
46:24よし
46:25じゃあ俺は死んでやる
46:26そしてそれを決定したのは
46:2925歳の時です
46:31それはもうずっと続けてるんですよ
46:34私が日本に帰ってきて
46:37美術界を見たらば
46:39もうひどいもんでね
46:41展覧会場に行ったって
46:43くすんだような色ばっかりしてね
46:45その時はわびさび渋みっていうのが
46:48芸術として大事なことだよ
46:50原色を使っちゃいけないことになっている
46:52それからみんな性格が似てるんで
46:55みんな同じ人が描いてるような絵にしか見えない
46:57つまらない
46:58そこで私はマッカンマキルマサオっていうのを
47:01いろいろバーっと見つけてやったわけですよ
47:06そして数年して
47:09あの
47:10ほらあの平和条約
47:13高和条約ですか
47:14あれがアメリカでありましたね
47:18そしたら初めてそれが終わった後で
47:20外国からどんどん絵が日本にも紹介されて入ってくるようになった
47:24そしたら原色の色がボンボン
47:27それから僕の悪口を言ったのは原色を使うようになりだしたんですよ
47:31こんな形でいるんですよ
47:36とにかくもしこの世の中で僕の言ったように
47:41芸術っていうのは心地は綺麗ではないといけない
47:45上手かったわけない
47:46心地は上手かったわけない
47:47荒い言わねえなんていうのはろんなもんじゃないですよ
47:50レベルが低いから荒い言わねえと安心してみられる
47:53なんだこれは
47:54ゾッとするような感じのもの
47:58これが素晴らしい芸術なんですよ
48:00だから嫌われるような仕事をしてやろうと
48:04そしたら死んじゃうんじゃないか
48:06つまりみんなに問題にされない
48:08それから憎まれるだろう
48:10それから新聞雑誌やなんかに記事にもならないだろう
48:15そしたら絵は売れないだろう
48:18売れないと食っていけないだろう
48:20食っていけなくなったら死んじゃうんだろうと
48:23よしじゃあ俺は死んでやろうと
48:25もしそれが逆転してうまくいったらば
48:28結局数的にこの若者たちがゾッと盛り上がってくるだろうと
48:36別に盛り上がらなかったですけどね
48:39しかし私はそれを決意したら死んでやると
48:42死ぬってことを決意した
48:43だから好かれないよ好かれないよか
48:48ところが私の背中あちこちやるんですけどね
48:52レコーディアブに人が入ったりなんかするんで
48:56売れてはいませんけどね
48:58売れる必要はないんで芸術はね
49:01見てもらえばいいんで
49:02だからよく私はモニュメントを今いくつもモニュメント作ってますけど
49:08パリにもあるしパリにも壁画を
49:11フランスの歴史で初めてのことなんでね
49:14外国籍の人にパリのど真ん中ですよ
49:18外戦門の次のとこにポートマイオに国際センターって
49:22そこに5000人ぐらい入る行動がある
49:25その前に私が5点の大平剣を描いてるんですよ
49:29幅6メートルの
49:31これはもうフランスの歴史にないんで
49:34ピカソがあって戦後になって
49:37国連ビルができた時にやったんで
49:41国連ビルだからできたんで
49:43それが友達してる
49:44モニュメントとかそういうこの壁画の良さっていうのは
49:52誰でもが自由に見られる
49:55ところがいわゆる額縁付きのこう
49:59なんとか銘画ですなんていうのと
50:01個人がお金持ちがね
50:03自分がいいか悪いか知らないけども
50:06画商さんにね
50:07これお金になればお買い得ですっていうのは
50:09ああそうかって言って金を出す
50:11それで貯めておく
50:13まあそんなこともいいんですけど
50:14そうするともう
50:16お蔵の中に入っちゃったりね
50:18大瀬妻の中に置いてあるだけで
50:20誰にも飲めにも触れない
50:22それよりもああいう大焼けの場所の中にパッとあるってことは
50:25いいと思っているわけです
50:31とにかく絵が商品になるってことは芸術じゃないってことですよ
50:38本当の芸術な商品じゃないこと
50:41さっきから言ったように
50:44職業を分化されてきてから
50:46さまざまな職業ができて
50:47そして階級社会ができ
50:50さまざまなあれができてから
50:52どうしてもお金を
50:54儲けなきゃいけない
50:54癒やしいもんですよ
50:56なんとか銀行というところから
50:58印刷したこんな紙があるでしょ
51:00私はあまりよく知らないけども
51:02そんなものを出さないと
51:04食べられなかったり
51:06電車にも乗れなかったり
51:09流しちゃいろいろとにかく
51:12そういう世の中の中で
51:15最も自由に
51:17生きることを前提としてはいけない
51:19しかしそのあたしでさえ
51:21あの嫌しき足りないお札をね
51:24使って切符を買って
51:26電車に乗ったり
51:27飛行機乗ったりするんですよ
51:28ここに来るんだってね
51:31紙切れを出さないといけないんですよ
51:34別の紙切れをこっちに回してくれる
51:36それで乗ってくれる
51:38ああいう癒やしい条件
51:40本当に癒やしい条件の中に
51:44純粋にまた生きていかなきゃいけない
51:46人間の運命というのがあるわけです
51:48本当に人間が例えば東京から
51:57沖縄でもいいし大阪でもいいし
52:02行くという時にお砂糖を出さなきゃいけない
52:07あるんですよ
52:10仕方ないから持っているんですけどね
52:13それを出して
52:14行く先を言わなきゃいけない
52:16大阪
52:16行くやったらジャラジャラとして
52:19お釣りが来るんですよ
52:20なんだ
52:21しょうがない汚いけどしょうがないポケット入れる
52:23そうするとただ一番新しい綺麗な紙って言ったら
52:29切符ですね
52:30しかしそれもこの大きな駅の中に入っていくと
52:35たった一人しか通れない場所ができているんですよ
52:39そうするといかにもにらめた顔して
52:41怪しいなめつきしてこうやって
52:43パチッパチッパチッと切るんですね
52:45そしてやっと入れるわけですね
52:48そして目的の場所に行くわけです
52:50人間が東京から大阪東京から沖縄へ行くのは
52:54これは人間として純粋な行動であるはずなのに
52:57そういう様々な条件があるわけ
52:59そういうような人間というのは
53:01そのどうにもならない癒やしい条件と
53:05それからそれに対して
53:07息通りを感じる純粋さというものを持ちながら
53:11それに耐えて
53:11伸びていくということが人間の本当の生き方です
53:15だから人間というのは
53:18癒やしいものとそれから純粋なものとの間に挟まれて
53:22自分をキリキリ前にさせて
53:24そしてそれを逆にバッと爆破させることが
53:30本当の人間の生き方ですよ
53:31私がちょうど戦争が始まって
53:39この第二次戦大戦
53:41ヒットランの軍隊がいよいよパリに侵入し始めてきた頃です
53:47私はリクサンブルの公園を
53:51パリの真ん中にある公園ですけど
53:52そこを歩きながら
53:54ああ俺はもう殺されるんじゃないかと
53:57反対ですからね私ヒットランに対して
54:00殺されるんじゃないかと
54:03自分というのは
54:04ハイピカ
54:07このハイのね
54:09なんていうんだ
54:11ちっちゃいのが
54:12こういうのがいいじゃないですか
54:13アリですよ
54:16アリみたいな存在だと
54:19この宇宙から見るとね
54:20しかしもし俺は死ぬんだろう
54:22よし
54:23じゃあ死んでやろうと
54:25死んでもかまない
54:26だけどももし俺が死んだら
54:29瞬間に同時にこの宇宙が消えてしまうだろう
54:34これ本当のことですよ
54:36皆さんの中で
54:38この皆さんによって
54:40死んでごらんなさい
54:41瞬間に宇宙が消えちゃいますよ
54:44あなたにとってですよ
54:48全て存在の意味自体が消えてしまう
54:57消えるってことと
54:59その瞬間に絶対感で生きているってこととは
55:03いつでも
55:04いつでも
55:05並んでいるわけですよ
55:08いつでも一緒にあるわけですよ
55:11だから人間は死と生とが
55:12死と生とが
55:15同時に自分の目の前にしょっちゅうあるわけですよ
55:19私は幸せという言葉が嫌いなの
55:24幸せというのは
55:25インチキ言葉ですよ
55:27定主はいい社員で
55:31優秀な社員で
55:33月末にはお金を持ってきて
55:35給料を持ってきてくれる
55:36息子娘は学校で優等生だと
55:39おじいさんおばあさんは健康だと
55:42日差しがいい
55:43なんか縫い物をしているなんて
55:46私は幸せだと思っているけど
55:48その何件かの隣に
55:51どのくらい苦しい生き方をしている
55:53死のほどの苦しい思いをして生きている人が
55:56いるかもしれないし
55:56世界全体の運命を考えてくださいよ
55:59今は中東の方面でもそうだし
56:03この間はニースと
56:07あっちとの南米の問題もあったし
56:13その他アメリカ
56:16その他朝鮮でも
56:18韓国と北の朝鮮との問題から
56:22人間あらゆる意味で
56:24その他いろんなことがありますよ
56:27そういう人のことや
56:29そういう運命を考えなければ
56:30幸せだった
56:31だから若い連中が
56:33幸せなら手を叩こう
56:35ポンポンとやっていると
56:36蹴飛ばしてやろうと思うんですよ
56:37本当に人間の運命全体を考えたら
56:40絶対幸せであり得ないですよ
56:42自分だけが運命の運良く生きているなんて
56:46いうことのくらい
56:47いやしいことはないですよ
56:48人間全体のために
56:51だから私は幸せってことは反対なんですよ
56:57幸せって言ったことはない
56:58ただし日本語としては困るんですよね
57:02死と対面した時だけが
57:04人間本当に生きるんですよ
57:07危険を犯すこと
57:09だから私は危険だけを犯して
57:11危険を犯している
57:11このことは私の
57:14私のスキーローにも書いたら
57:16これ話すと何か言えますけどね
57:18命がけで始まった頃に
57:21命がけでこれ飛び降りたらば
57:23こう降りたらば
57:24ひっくり返って首の根でも
57:26おるんじゃないかと
57:27この後方死ぬの中かっこよくないなと
57:29だけどここに上がってきた以上は
57:32死んでもと思って滑ったんですよ
57:36そしたら体自分が燃え上がるものでした
57:38スターンとひっくり返った
57:40そしたら自分がひっくり返ったというか
57:43自分の目の前で地球がひっくり返ったように見えた
57:46とても地球に親しみを覚えて
57:48肩をポンポンと叩いて
57:50とにかくね
57:53もう死と対決するとき
57:55その好きなことは
57:57本当に大したことじゃないんだけど
57:59人生いつでも死と対決して
58:01これやったらどうかと
58:03さっきも言ったけども
58:04その一番危険を犯すときに
58:06燃え上がるわけですよ
58:07本当の意味の危険を犯す
58:09危険だって悪い危険じゃないですよ
58:11本当の筋を通すときに
58:13逆に燃え上がるんですよ
58:14それを日本語にあるんですよ
58:17言葉がね
58:18歓喜
58:19わかりますね
58:20歓喜ってことは
58:21ただ言葉に文字があるんですよ
58:25言葉じゃないんですよ
58:26私は幸せだ
58:28僕は幸せだっていうことだけど
58:30僕は歓喜だ
58:31私は歓喜です
58:33って言ったら
58:34あなた歓喜さんって人ですかって
58:36間違いないじゃんね
58:38そういう言葉がないの
58:40歓喜と幸せってことは正反対で
58:44危険性がないのが幸せで
58:47危険に対するときに
58:50本当の歓喜
58:51燃え上がる喜びがあるわけですよ
58:55これをだから
58:57芸術と人生
58:59人生即危険であり
59:02死と対面していることだ
59:04っていうことは芸術ですよ
59:08芸術自体が安全で
59:10お値段が高く売れて
59:12えー結構ですね
59:13なんて言われるような芸術は
59:15芸術じゃない
59:16なんだこれは
59:17って言うのは
59:17物々が芸術です
59:18だから私の先を見てください
59:20なんだこれはって言うのは
59:21物ばっかりですよ

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