平野区母子殺害 3年ぶり差し戻し控訴審
(大阪府)
死刑判決が差し戻され、その後、大阪地裁で被告が無罪となった、大阪市平野区の母子殺害事件で、差し戻し後の控訴審が3年ぶりに再開された。
大阪刑務所の刑務官森健充被告(58)は、14年前、大阪市平野区のマンションで義理の娘・森まゆみさん(当時28)と孫の瞳真ちゃん(当時1)を殺害し、
部屋を放火した罪に問われている。
現場のマンションの階段にある灰皿から見つかった1本のたばこの吸い殻から森被告のDNA型が検出され、犯行の直接的な証拠はないものの、状況証拠だけで
1審では無期懲役、2審では死刑が言い渡された。
しかし、上告審で最高裁は「吸い殻は変色があり、かなり以前に捨てられた可能性がある」などと死刑判決を破棄。差し戻された大阪地裁の1審で、逆転無罪が言い渡された。
2013年に開かれた差し戻し後の控訴審で検察側は、新しい証拠の提出を目指し、凶器となった紐などのDNA鑑定を新たに請求。
大阪高裁は、これを認めた。
DNA鑑定は、さまざまな検査薬を使って、長期間にわたり行われた。
結果が出たことで、控訴審が3年ぶりに開かれることになった。
23日開かれた第2回控訴審。
新たなDNA鑑定の結果、凶器からは被告のDNA型が検出されなかったことがわかった。
検察側は鑑定した医師への証人尋問で「時間の経過によって結果に影響が出たのか」と質問。
それに対し医師は「時間の経過が検査結果に影響を及ぼした可能性は低い」と答えた。
後藤貞人弁護士は「自分たちが鑑定を請求していて、おかしい。検察は証拠のたばこをなくしといて、あれを鑑定しろそれをしろと。捜査の方法がおかしい」と述べた。
森被告の犯行だという確かな証拠が得られなかった、検察側。
次回、控訴審の9月までに、新しい証拠をそろえる必要があり、検察が無罪を覆すのは、難しい状況となった。
[ 2016/6/23 18:42]
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