00:26私は以前、友人から絵本を何冊かもらった。最近は、その絵本を4歳の娘に読み聞かせしている。でもなぜか、頂いた絵本は偶然にも、神様が願いを叶える系のお話ばかりだった。何回も同じようなお話ばかりなので、娘はすぐ飽きるだろう、と思っていたのだが、それどころか、いつも真剣な眼差しで聞いているのだった。けれども、仕事で疲れている時は、すぐに寝てしまって、読んであげられない時もある。
00:48なので、娘は絵本を持ち出してきて、自分で読んでいることが多くなった。今では、すっかり字も覚えてしまったらしい。その頃から、願い、叶う、が娘の口癖になった。娘が通う幼稚園のそばには、神社があって、そこで娘は立ち止まり、手を合わせてお願い事の真似をするようになった。私は、何か欲しいものがあるの
00:55?と聞いたが、娘は首を振った。ある日私はいつものように、娘を迎えに幼稚園に向かった。
01:17すると、幼稚園の先生が出てきて、私を呼び止めた。私に見せたいものがあると言われ、ついていくと、そこは神社の裏手で、小さい木の枝にたくさんの紙片が吊るされてあった。私は以前、神社の木に願い事を書いた紙を100枚吊るすと、願い事が叶う、というお話の絵本を娘に読み聞かせたことを思い出した。
01:33その紙片を見てみると、パパを返してください。お願いします。リオ、と書いてあった。実は私の夫は、1年半前に事故で打開している。私はハッとした。娘の願いはこれだったのだと思った瞬間、私の目から涙が次々と溢れ出した。
02:00先生も、隣で泣いているのが分かった。そうしているうちに、偶事さんが出てこられたので、私は涙を拭き、すみません。娘が、と言った後、吊るされている紙を外そうとすると、もうしばらく、そのままにしておいてください。娘さんの、純粋に信じる心を大切にしてあげてくださいと、優しい口調でおっしゃった。私は、泣きながら、ありがとうございます。当例を言ったが、聞き取れたかどうかは、定かではない。
02:16しばらくすると、娘の口癖が、もうすぐパパが帰ってくる、に変わってきていた。私の目からまた、涙がこぼれそうになったが、娘の前で泣き顔を見せたくないと思った私は、そっと隣の部屋に行って、夫の家居の前で泣き崩れた。
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