00:25山口県長門市海辺に突如現れた巨大な構造物まるで現代アートのような姿しかしここでは私たちの食卓に欠かせないあるものが作られているんです一体何だと思いますか?
00:55全然分かんないこちらは塩田にありますえ真っ赤に燃える炎見え立つ窯から生まれるのは白く輝く塩の結晶実はこの塩作り昭和の時代日本から完全に消え
01:50山口県長門市日本海に開かれた湯谷湾の海辺に百姓湾があります
02:03毎朝8時塩作りが始まります2つの巨大な鉄の窯
02:20塩田で濃縮させた海水を注ぎ入れ薪をくべて煮立てていきますこれは1週間ほどかけて行う呼び炊きと呼ばれる作業
02:27じっくりと塩分濃度を高めていくんです
02:48火を絶やさないようおよそ30分ごとに大きな薪を足すこの作業は朝から晩まで1年中続きます
02:58この塩作りを営むのは井上雄善さん
03:23なぜ井上さんはこうした伝統的な塩作りに人生をかけているのかそこには若く日に下した型破りな決断がありましたかつて彼は大手企業に勤めるサラリーマンでしたしかしある日心に大きな疑問が芽生えます
03:41お金がないとなんか生きていけないような現代社会がちょっとおかしいんじゃないかっていうことに気づいたんですねちょっと昔のことを考えればその江戸時代とか例えば自分で必要なものを自分自分で作るっていう暮らしをやってたんですね
03:55その力を現代人は失っててもう一回それ取り戻したらそんなにお金に頼んなくても生活していけるんじゃないかなということに23ぐらいの時に本当に気づいてですね
04:14そして若き日の井上さんが挑んだ道それはなんと自給自足の生活山口県下関市の豊田町に移住し自然の中で生きることを選んだのです
04:32山の中で田畑を耕して魚を釣ったりしながら食べるという暮らしをやり始めたんですね全部自分で自然の中から取ってもしくは育てて食べるとかいう暮らしをし始めると発見もいっぱいありますし季節でこんなに食べ物が変わるとか
05:00毎日毎日が新鮮で楽しかったですね自然の中で生きるすべを身につけた井上さん次に彼が選んだ道が塩作りでした塩はですね生きていくのに実は一番欠かせない食べ物なんですねなのでそれをどうしても作りたかったんですけど当時は政府が許してなかったので
05:06実は日本の塩作りには知られざる歴史があります
05:201971年援業近代化臨時訴訟が施行され昔ながらの塩作りは全面禁止に工業的な製塩法に統一され
05:28私たちが手に入れられる塩はほぼ純粋な塩化ナトリウムだけになってしまったのです
05:47実に四半世紀もの間日本の食卓は多様なミネラルを失った塩の時代を過ごしていたのです そして1997年ついに塩専売法が廃止され様々な製塩法が再び可能になりました
06:05井上さんは念願だった自ら塩を作ることに乗り出します塩作りに最適な場所を求めて日本中を巡りたどり着いたのがここ長年の湯谷湾だったのです
06:28この小さな湯に対して大きな皮が2本あるんですね森の栄養をたっぷりこの家湯に注いでくれるおかげでうまみの詰まったお塩になるんですねうんうまいです普通は飲めないです
06:58塩作りをする前にやっぱ全国回って海水がおいしい場所になるとおいしい塩はできないのでほんとこうやって舐め歩いてここが一番おいしかったへえ井上さんはこの場所で塩作りに挑むことを決してそして彼が選んだ作り方が昭和の時代日本から消えた幻の製塩法だったのです
07:18いやいろんな驚きがありましたけれどもVTR見ながら増田さんね絵に力があるなとおっしゃってましたけど迫力もそうだし見たこともない本当に現代アートみたいに思いましたし自給自足もされていたといろいろ気になりますね
07:40そうですねスタジオには百姓湾の井上さんにお越しいただいていますよろしくお願いしますよろしくお願いいたしますいやー面白いなと思いながら拝見してたんですけど会社のお名前が百姓湾ということですけれどなぜその名前にされたんですか百姓っていうのを意味を調べたらですね100のせいって書くんですね100のせいって意味は100の仕事をする人って意味なんですね
07:42なるほど だったら100の仕事ができる人になればじゃあ全部お金もいらなくて全部できるじゃないかと昔の人ほとんどそれで暮らしてたんですねそれをもう一回取り戻そうと
08:13本当にいろんな社会から拡絶するというようなことではなくてそういう社会みたいなものを何か目指すというか取り戻すための自分自身でできることをまずは始めるというその何となく哲学のもとにその生き方をするという感じですかね
08:40VTRに塩作りに適した場所を探し歩いたということが出ていましたけれども場所はどのあたりで探されていたんですか東北の方は雪が深いので行ってないんですけど本当南は入り表からですね千葉まで全部海岸線を1年かけて見て回って本当に舐み歩いてですね面白いですね一番おいしかったのが湯谷湾だったんです僕の中ではここられたお客さんみんな飲んでびっくりされますじゃあ今度行ってみよう
09:07でねそのおいしい海の水から塩が出来上がってくるということなのでそれがどういう方法なのかご覧いただきましょうこちらですカンパニーが行う幻の製衣法を大公開2007年井上さんは森と海の恵みが詰まった湯谷湾から海水を引き込み
09:20熊本県天草市で学んだ伝統的な塩作りに挑みましたそれが立体的に汲み上がった浄化式塩田仕組みはこうです
09:33ポンプで汲み上げた海水をこの装置の上部から流すと無数の竹の枝を伝ってゆっくりと滴り落ちていきます
09:51その間に太陽と風の力で水分だけが蒸発し海水が濃縮され何度も循環する間に竹についた海藻からも旨味が加わっていきます
10:02しかしもしも風が吹かなければ濃縮が進まず雨が降ればやり直しになるほど自然任せる
10:22それでも井上さんは自然と対話しながら塩を育てるのですこうして3倍に濃縮させた海水を今度は巨大な鉄の釜で1週間かけてひっくりと炊いていきます
10:37この作業に欠かせないのが大量の薪丸太や廃材を使いやすいようチェーンソーで切り出していきます
10:50もう切れるだけ切ってっていうのを毎週毎週っていうほぼほぼこれが一番メインの仕事ぐらいな感じで塗らないとやっぱ塩ができないですね
11:00一年中行われる塩作り燃料となる薪が重要な役割を果たしているんです
11:13そして炊き続けた海水を煮立てて結晶化させる温滝の日がやってきました塩分濃度9
11:28%だった海水は1週間でさらに濃縮そして27%になると結晶化が始まります細めの薪をくべて一気に加熱
11:57釜の中の海水はグラグラと煮え立ちます結晶が大きく育つよう時間とともに薪をくべるペースをゆっくりと落としていきますこの微妙な温度の変化が独特の塩の風合いを生み出すのです徐々に海水が減り塩の結晶が見えてきました
12:02そしてここからがカンパニーの塩最大の秘密
12:23最初にカルシウムが多い結晶ができてその次にナトリウムカリウムマグネシウムっていう風に4種類実は違う結晶ができるんですね塩に含まれるミネラルは結晶化する順番があるといいます
12:34そのためでき始めと終わりでは含まれるミネラル分が全然違うのだそうですそこでカンパニーが行うのが
12:53カマの中の塩を丁寧に上下に返すことでミネラルのバランスを整えていくんですそして1週間かけて杉樽の中で寝かせます
13:14この時えぐみのある余分なマグネシウムの結晶が溶け出していがり液に戻っていきすっきりとした味わいの塩に仕上がるのです多くの手間暇をかけて完成したカンパニーの塩
13:43これが自然のミネラルをたっぷりと含んだ日本全島の塩なのです海水から今度ダイヤモンドのような結晶が生まれてくるのは何回見ても感動するというかですねその実力は追いがにつきある大手新聞社が企画したおにぎりに合う塩で見事ランクイン
14:10さらにカンパニーの塩は地元の温泉街でも人気となっています高級温泉旅館として知られる星野リゾートの貝長人もその一つ夕食の解析料理などの薬味として使用されています貝ではその都市ならではの食文化を大切にしており
14:27百姓の塩がミネラルを含んだまろやかな味で繊細なフグの旨味を引き立てるということで使用していますまた地元の道の駅にはカンパニーのコーナーが設けられ多くの商品が販売されています
14:42健康を気にされる方とか美容関係とか普段からアンテナの感度が高いお客様なんかが購入されるような感じで一度購入されると割とリピーターの方が多いかなと思います
15:01自給自足の生活で自然と生きる道を歩み続け生きる上で欠かせない塩作りを極めた野上さん不自由のない生活でしたがある時大きな問題に気づくのです
15:25田舎が過疎化が進んでいくそれが非常に問題だなというのに気づいてしまってそういう自給的な力は持っているんですけどやっぱり経済的な活動もしないといけないし地域に産業というのを残せないとこの地域自体の仕事がなくなると人がいなくなるんだということに気づいて
15:452017年雇用を増やし田舎を活性化するために百姓湾を株式会社にそしてカンパニーは新たな産業を生み出すために国内ではまだ珍しいある挑戦を始めたのです
16:11いやいろいろ面白いなと思って塩の作り方そのものもすごいなというのもありますしなんかなんとなく井上さんが社会ってものをどういうふうに現代的な社会を捉えてそこから離れたはずなのにもう一回社会性みたいなものを考える瞬間に出会うっていうねその感じもなんかすごいなというふうに思いましたですね
16:33でまぁあんなが美味しい海水とおっしゃってたんでさぞそこからできるお塩は美味しいんだろうと間違いないというわけでスタジオにはカンパニーが作ったお塩を持ってきていただきましたいやーいいですね本当だうまいうまいというかうま味があるありますよね
16:56これ一つですごい料理上手になりそうなそうですねもう失敗しないんですよ料理がで今ね食べ終わってずっと口を味わってんですけど最終的には甘く感じるんですねこれすごいことですよねそうですねえこの塩すごいなえあの塩作りというのはどなたかに教えていただいたんですか
17:25もう24歳ぐらいの頃ですけど薬師間までちょっと1ヶ月かけてバイクで旅する機会がありましてその時に甘くさで塩作ってる人がいるよっていう情報を聞いてあの時代携帯もSNSもないんでもう直接尋ねるしかなくてそうですねで突撃したんですよそしたら本当に塩作ってる人がいてえじゃあそれを教えていただいてえ24の時に出会うんですよねそれ出会ったんですけど作ってはいけなかったんですよ
17:52その方は特別に許可をいただいて先輩校舎から許可をいただいてやってたんでなんですけどそれがやっと解かれるっていうのでその本当に2002年に解かれるっていうので2001年にちょっと僕は旅をしながら海水のうまい場所を見つけるっていうのはそしてなんかVTRの最後になんか豚ちゃんが出てきて新しいことを始めたということでそれがどういうことなんか見ていただきましょうこちらです
17:57カンパニーの新たな挑戦は豪豚
17:59?一体なぜ
18:11?この日井上さんが向かった先塩作りを行っている海を離れ森の中へと入っていきます
18:30オリジナルの発酵資料運んだ先にいたのは豚でした
19:00ここは豚を森の中で放牧して買ってますまだ日本では本当はまだ少ないですねヨーロッパでは結構主流ではないのでにおわないでしょ
19:17森の中をまるで野生動物のように駆け回っています泥遊びをしたり日向ぼっこをしたりミネラルを含んだ土や石ころを食べたり
19:26豚たちにストレスをかけずゆっくりと自然のサイクルで育てるそれがカンパニーのこだわりなのです
19:41おいしいお肉を食べたいと思ったらやっぱり健康なお肉がいいと思うんですよねやっぱりしっかり運動ができて自然に近い状態で飼ってあげることが一番大事だなと思って
20:07そして豊かな海から生み出す塩と森の放牧豚この2つが出会って生まれたのがこちらソーセージや生ハム驚くべきはその加工方法余計な添加物は一切使わず豚肉本来のおいしさと塩のうまみだけで勝負しているんです
20:20井上さんがこうした加工品作りに力を入れる理由それは農業の厳しい現実と向き合う中で見つけた答えでした
20:38野菜とかはいっぺんにダメになったりすることがしょっちゅうあるんで 最近の悪天候って非常にやっぱり育てるのが難しくなってきてて1年間通してちゃんと収入が成り立つっていうところで言うと
20:43家畜っていうのはすごく魅力ですね
21:08井上さんが目指すのはただ自分が生きるためだけの営みではありませんこの地でこの自然と共に生きる暮らしを次の世代につないでいくこと神奈川県出身の北口さんは大学卒業後役所を挙げここで働いて10年になります
21:26生きる力をつけたくて田舎暮らしとかしたことなかったので自分で作った野菜含めこの後ろ含めですけど自分の育てたもので囲まれて生活しているわけじゃないですかそこはすごい
21:52こうフォーク度が高いといいますか楽しいしまだまだこれからだとは思うのでどんどんどんどん前に進めればぐらいな感じになってますけど田舎を復活させるそんな志を持った仲間とこの地を守り続けていきたいカンパニーの挑戦はこれからも続きますうん
22:06自給自足という生活を井上さん選ばれてでもそれがさらに会社を作ると販売を始めるというようなことにもなるんですけどそれはなぜなんですか?
22:19過疎化の流れの中でどんどんこう人がいなくなっていって空き家が増えて工作放棄地が増えていくっていう中でどうしたらいいんだろうって考えたときにカンパニーっていう語源を調べたんですよ
22:21はい そしたらですね共にパンを作りパンを食べる仲間っていう意味なんですねカンパニーってへー本当に十数年もやってて何をやってたんだ我々はっていうくらい初めて聞きましたそうですかそれはいいなと思って共に家庭を作ってそれを食べて一緒にそれを販売するっていう仲間にすればいいんだと思ってそれをしたくて会社にしました
22:43過疎化が進んでいるようなこの田舎の地域で産業化というのは難しさもあるんじゃないかと思うんですけれども僕たちの得意なのは自給自足をやってたんで手作りがやってたんで手作りがやってたんですけど本当に十数年もやってて何をやってたんだ我々はっていうくらい初めて聞きましたそれはいいなと思ってともに家庭を作ってそれを食べて一緒にそれを販売するっていう仲間にすればいいんだと思ってそれをしたくて会社にしました
23:10過疎化が進んでいるようなこの田舎の地域で産業化というのは難しさもあるんじゃないかと思うんですけれども僕たちの得意なのは自給自足をやってたんで手作りが得意なんですねなので普通の会社と違ってコストをかけずに事業が起こせるんですねそうすると何がいいかというと妥協しなくていいんですよ本当にいいものだけ作ってそれをじゃあ世の中に出そうということができるので
23:36それをもっともっと一品ずつやっていきたいなっていうのでそれが100できることのどんどんそれが増えていってるってことですねそうですなるほど素晴らしいさあそれでは八嶋さん最後に今日の学びをお願いしますはい今回は本当の意味のコミュニティとは何ぞやとにかく一回いろんなことが効率化されている社会から出て
24:01そうじゃないなんか地に足のついたことをご自身でやり始めて地に足がついたコミュニティというものをもう一度ちゃんと再生するためにはどうしたらいいのかという次のフェーズに行った時にというのが今の状態だと思うんですけれどもそこから始まるコミュニティというものが効率じゃなくてつながる何かみたいな
24:23それが生まれていく社会になると僕も嬉しく思うしそれを井上さんと薬師さんは引っ張ってくださる先駆者なんだなと思って勉強になりました一度現地に行って海の水を飲んでみたいと思いますので本当に頑張っていただきたいと思います今日はどうもありがとうございましたありがとうございました
24:24ありがとうございました
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