プレイヤーにスキップメインコンテンツにスキップ
  • 2 日前

カテゴリ

📺
テレビ
トランスクリプション
00:03もし、その人生の傍らに猫がいなかったら
00:07彼らの作品はこれほどまでに愛されなかったかもしれません
00:14猫と芸術家、その絆を事実をもとに少し想像も交
00:20えて綴ります
00:23お前なしでは生きていけない
00:32我輩は猫である
00:34明治38年、この小説は発表された
00:41後に国民作家と呼ばれる夏目漱石が最初に書いた
00:46小説である
00:51我輩は猫である
00:53名前はまだない
00:59漱石は猫の目を刈り、人間社会や自分自身の姿
01:04
01:04痛烈な皮肉とユーモアを交えて描いた
01:15この主人は人を罵るときは必ずバカ野郎というのが
01:20癖である
01:22他に悪口の言いようを知らないのだから仕方がないが
01:27人の気も知らないで、むやみにバカ野郎呼ばわり
01:30は失敬だと思う
01:40この小説の猫にはモデルがいたのをご存知だろうか
01:45そしてその猫にも名前がなかった
01:52漱石は7種の猫と4年間暮らし、死んだ後は手厚
01:57く葬った
02:03今でも東京早稲田の漱石の住居跡には
02:06猫を供養する石頭が立っている
02:16その猫は文王夏目漱石の人生の曲がり角に現れ
02:21道案内の役を果たした福猫であった
02:45この頃、私の主人、夏目金之助は
02:49まだ作家になっておらず、英語の教師をしていました
02:56胃の薬を忘れですよ
03:01お前はこの家にいるのは嫌なのだが
03:03俺をイライラさせるために頑張ってるんだろ
03:05俺はお前がどうも気に入らないから
03:06そのうち里に帰ってもらおう
03:08おとなしく帰らなければ追い出してしまうぞ
03:14私は何も悪いことをしていないのだから
03:16追い出される理由はありません
03:18子供を残しておめえめえと出て行きますものですか
03:23私だってこの通り足もあることだから
03:25追い出されだってまた帰ってくるまでのことです
03:40当時の主人は神経衰弱にかかっていたのでした
03:45何が何やらさっぱり訳が分からないのに
03:49自分一人怒り出しては当たり散らしております
03:53どうにも手がつけられません
04:00これを持って打ち上がる
04:03手紙なら賛成の切手を貼って出したらいいじゃありませんか
04:07それに父は離縁状なんて受け取りません
04:28よー探偵君
04:31今日は帰りが遅いね
04:33明日もついてくるのか
04:35朝7時に家を出るからな
04:38分かったか
04:47主人は自分が誰かに
04:49始終監視されているような気持ちでいたようでした
04:54それはしばらく続いたのです
05:24ご視聴ありがとうございました
06:06世の周囲の者ことごとく皆狂人なり
06:11それがため世もまた狂人の真似をせざるべからず
06:20そもそも主人の病気は
06:232年にわたる外国での生活が原因でした
06:33明治の日本は欧米列強に追いつくため
06:36近代文明を取り入れることに必死だった
06:42東京帝国大学卒業後
06:44高等学校で英語教師を務めていた
06:47夏目金之介
06:49後の漱石は
06:51明治33年
06:52文部省の達子により
06:54イギリスへと渡る
07:01日本の未来を担う国費留学生として
07:042年間英語の研究を命ぜられたのだ
07:14漱石が目にしたのは
07:15日本とは比較にならぬほど近代化した
07:18イギリスの繁栄ぶりであった
07:25日記には
07:26この地で漱石が感じた
07:28戸惑いが綴られている
07:32日本人の英語は
07:34大体においてすこぶるまずし
07:38せっかくの学問見識も
07:40これがためにめちゃめちゃに見られるなり
07:44残念のことなり
07:50国費留学生に選ばれたにもかかわらず
07:54英語は通じず
07:56大学からも足が遠のいた
07:59さらに当時は日本円の価値が低く
08:03見知らぬ地で貧しい孤独な生活を強いられた
08:14天々と下宿を変わった後
08:17この5番目の下宿で
08:181年4ヶ月を過ごす
08:29生活を切り詰めて購入した
08:31400冊を超える本を傍らに
08:341人下宿にこもり
08:36ひたすら文学の研究に没頭する日々が続いた
08:45日本人であることの劣等感と
08:47国を背負ってきたという重圧
08:55漱石は次第に心の均衡を失っていく
09:03ルスタクの妻京子にあてて書かれた手紙が残さ
09:07れている
09:10当地にては金のないのと病気になるのが一番心細
09:16く走路
09:17病気は貴重までは謝絶するつもりなれと
09:22金のなきには並行いたし走路
09:31その頃私は一向に知らなかったのですが主人にまつわ
09:37る妙な話が聞こえてきていたのでした
09:43こんにちはこんにちはあらどうぞ中へいえいえここでいいんですまつめく
09:49んから何か頼りはありますかこの間手紙が来まして何だか
09:54胃が悪い食べ物が合わないなどと申しておりましたそうですかそれ
10:00以外はどっこも悪いとも書いてきませんかその他別に
10:05何とも書いて参りません
10:09その手紙というのは自分の手で書いたものですかええ自分の手
10:15でございました手紙が自分で書けるくらいなら大丈夫ですなあはは失
10:23礼します失礼します
10:31主人がおかしくなったというもっぱらぬ噂が日本に伝わって
10:36いたのです
10:43当時の言葉で言うと神経衰弱なんですよね今の言葉で
10:47言えばノイローゼでしょうねあるいはうつ病でしょうかね
10:53そううつんじゃないんですねそうではないと思いますからうつ病だと思いますよね
10:59昭和史研究の第一人者半藤和俊さん
11:04妻のマリコさんは漱石の孫
11:07半藤さんには漱石関連の著作も多い
11:14本当は自分は文学をやりたいんですが文部省から命じら
11:19れているのは英語の勉強に限っているんですよね
11:21文部省は必ず報告書出せといかに自分が英語
11:26を勉強したかって
11:27漱石は英語の英文字を勉強していませんから文学を勉
11:31強してますから報告書ないわけですよね
11:34文部省が早く出せ早く出せってから白紙の報告出
11:37したって言うんでしょう
11:40そういうようなところは漱石としては漱石じゃないんですよ
11:45金之介という先生はものすごく頑固で強情だったんでしょうね
11:52我が道を行くってとこあったんでしょうね
11:55だから周りから見るはこれもまた変人ですよね
12:04留学中漱石をさらに悲しませる知らせが届いた
12:10文学の才能を認め合い俳句の詩でもあった親友正
12:15岡四季が35歳の若さで亡くなったのだ
12:20その衝撃は大きく漱石の文筆に対する意欲は急激
12:26に失われた
12:30ロンドンに住み暮らしたる二年は最も不愉快の二
12:35年なり
12:37自己の意思をもってすれば
12:40世は生涯英国の地に一歩も我が足を踏み入る
12:45ることばかるべし
12:53そんな漱石の思いとは裏腹に
12:56日本はイギリスと同盟を結び国中が沸き立っていた
13:02漱石が帰国したのは日英同盟締結から一年後のことだ
13:07った
13:36日本はイギリスと同盟締結の時代に
13:45イギリスから帰国した翌年
13:49まだ主人の機嫌が悪かった夏の初め頃かと覚えております
13:59あの猫が我が家にやってきたのです
14:22猫が入ったー
14:27
14:28お母様
14:32ほら
14:33
14:34ほら
14:38あっちいけ
14:39猫!猫!
14:43あっち行け!あっち行け!
14:46猫!
14:46あっち行け!あっち行け!
14:47あっち行け!あっち!
14:51猫!
14:52猫!
14:55猫!
14:58猫!
14:59ほら!
15:02はぁ…
15:04奥様!奥様!奥様!
15:22猫嫌いの私はすぐに外へつまみ出すのですがいく
15:27らつまみ出してもいつか知らんまた。
15:32おいこの猫どうしたんだあらまたですか何だか知らないけれど家
15:42に入ってきて仕方がないから誰かに頼んで捨ててきて
15:44もらうと思ってるんですいやそんなに入ってくるなら置いてやればいい
15:49じゃないかそうですかでは捨てずに置きましょうかうん?
16:08腹が立つやら根気負けがするやらともかく主人
16:14のお声がかりなので猫はこの家で暮らすことになったのです。
16:22それから猫は大いばりでいたずらが治ったわけではなし
16:27それどころか一層ふざけ散らしておりました。
16:32ほらもうあっち行ってなさいほらあっち行ってねえ
16:37わぁあさば〜あさば
16:41アサバ〜あさば〜あさば〜あさば〜 マサちゃんお
16:57るさい猫!
17:14あるとき私がもみりょうじをお願いしてきてもらったと
17:18きのことです
17:20びっくりするようなことを聞いたのでした
17:26あら猫
17:28ごめんなさいその猫ひたすらばっかりしてほんと困ってるんです
17:33よ奥様この猫全身うん足の爪まで苦労ございますがこれは珍しい福
17:47猫でございますよ飼っておきになったらきっとお家は繁盛いたします
18:30ほーらたくさん福を持ってくるんだよ
18:48そしてこの猫は本当に福を運んでくれたのです
19:04その頃日本は日露戦争のただ中にあった
19:14漱石は東京帝国大学講師と第一高等学校教授を
19:19兼任
19:23親友正岡四季の死後文筆からは遠のいていた
19:32ただ四季の弟子高浜巨師とは付き合いが続いていた
19:37巨師は文芸師ホトトギスを主催していた
20:09失礼します
20:11最近みんな文章熱が非常に盛んでほとんど毎月集まって
20:15山会を開いています
20:17四季先生が言った文章には山がなくてはダメだという主張
20:21から名付けられた会です
20:24どうです今度文章を作ってみたらどうですか
20:30なかなか暇がなくてな
20:32今月も根岸の四季九路でやることになっていますから
20:35それまでに何か書いてみてください
20:37行きがけに立ち寄りますから
21:07ご視聴ありがとうございました
21:21ご視聴ありがとうございました
21:47ご視聴ありがとうございました
21:49ご視聴ありがとうございました
21:58ご視聴ありがとうございました
22:09ご視聴ありがとうございました
22:39ご視聴ありがとうございました
23:06ご視聴ありがとうございました
24:20ご視聴ありがとうございました
24:25ご視聴ありがとうございました
24:57ご視聴ありがとうございました
25:54ご視聴ありがとうございました
26:27ご視聴ありがとうございました
27:22ご視聴ありがとうございました
27:56ご視聴ありがとうございました
27:57ご視聴ありがとうございました
28:34ご視聴ありがとうございました
29:04ご視聴ありがとうございました
29:41ご視聴ありがとうございました
30:10ご視聴ありがとうございました
30:57ご視聴ありがとうございました
31:54ご視聴ありがとうございました
32:01ご視聴ありがとうございました
32:41ご視聴ありがとうございました
33:27ご視聴ありがとうございました
34:32ご視聴ありがとうございました
35:27ご視聴ありがとうございました
36:23ご視聴ありがとうございました
39:35ご視聴ありがとうございました
40:00ご視聴ありがとうございました
40:48ご視聴ありがとうございました
41:08ご視聴ありがとうございました
43:37ご視聴ありがとうございました
44:04ご視聴ありがとうございました
44:53ご視聴ありがとうございました
45:07ご視聴ありがとうございました
45:32ご視聴ありがとうございました
47:26ご視聴ありがとうございました
49:57ご視聴ありがとうございました
54:02ご視聴ありがとうございました
54:56そして
54:57ご視聴ありがとうございました
56:27ご視聴ありがとうございました
57:03ご視聴ありがとうございました
57:57ありがとうございました
58:55ご視聴ありがとうございました

お勧め