00:01はい続いてはこちらです
00:06山崎豊子原作のドラマ第一の子
00:20戦後の混乱で中国に取り残された日本人孤児の過酷
00:25な反省を描いた物語です
00:30上川孝也さんと中田井達也さんが出演したこのドラマ
00:34は大きな話題を呼びました
00:39ドラマから31年あの大地の子が舞台になりました
00:45描かれているのは開拓団として満州に渡り戦後現地に
00:49取り残された日本人孤児とそれを取り巻く人々です
00:53日中の歴史を背景に描かれたこの作品
00:56国際情勢が緊迫化する中問いかけるメッセージとは
01:00何か取材しました
01:05先週から始まった舞台大地の子
01:10中国で生きる日本人孤児陸一新の過酷な人生を描
01:14いた物語です
01:19日本人であるがゆえに差別を受ける日々
01:23日本侵略主義の種であったことを隠していた罪
01:29私は私はそんなことはしていない
01:33お父さん
01:36幸いにも中国人の夫婦に引き取られた一新
01:41育ての親の愛情を支えに生き抜いてきました
01:48一方で実の父親は一新たち家族と生き分かれ
01:53日本で孤独に生きていました
01:58戦争に翻弄された孤児やその家族
02:01名もなき人たちが歴史の狭間で懸命に生き抜
02:06く姿を描いています
02:13演出するのは栗山民谷さん
02:17これまで戦争を題材とした多くの舞台を手掛けてきました
02:23過去から学ぶというかね
02:26それによって現在を知るということがすごく大事で
02:30昭和という時代をもう一度私たちは何をしてきたのか
02:34そしてどこへ向かっていこうとしたのか
02:36それをやっぱりこの大事の子という作品を通して
02:40もう一回転生できれば
02:45栗山さんが大切にしたのは
02:48その時代を生きた人たちをリアルに描くことです
02:55実の父親が満州に残した家族について語る場面の
02:59稽古
03:01栗山さんは演じる増岡さんのセリフが気になりました
03:07関東軍が開拓団を見捨てて
03:10遠の昔に逃げておったということです
03:14どうにかして満州に帰りたかったんですが
03:16地元に戻って開拓団の帰りを待つよいはかない
03:24栗山さんは戦後の混乱で家族を探しに行けない苦
03:28悩を
03:29にじませてほしいと伝えました
03:56今自分がやっている芝居あるいは喋っている言葉
04:00そこに嘘はないかというのをもう一度自分が体験してく
04:04れと
04:05本当にお客様の前に舞台の上でそれがいるという
04:10人生を追った人たちがいるという風に喪失感というか
04:14それをいかに自分で演じるんじゃなくて
04:17自分の中でそれを何とかしてその境地にたどり着きたい
04:26第一の子で描かれた中国に残された日本人の孤児
04:33孤児の調査は日中国交正常化を受けて
04:3845年前に本格的に始まりました
04:41しかし今も全体の半数以上が肉親を探し出せていません
04:49舞台が大切にしたのは
04:51長年厳しい状況に置かれた人たちの思いです
05:01一心は中国で貧しい暮らしを強いられていた妹と
05:0637年ぶりの再会を果たします
05:30本当に何の声も上げられずに死んでいった人たち
05:33未だに探し当てられない人たちというのがたくさんいて
05:38その人たちの声を今回の舞台で
05:42お客様に届けるというやっぱり思いもすごくあるので
05:46全然自分たちをかけ離れた人を演じるというよりは
05:49自分たちの話としてお届けしたいな
05:53物語の終盤
05:58実の父親は探し続けていた息子が一心だったと分か
06:03ります
06:20苦難の中で懸命に生き抜く人たちと
06:23国を越えて生まれる人間同士の絆
06:31世界で戦争が絶えず日中関係も冷え込む今
06:36改めてこの作品を多くの人に届けたいと言います
06:42国同士の関係というのは
06:44そういういつの時代にも良かったり悪かったりすることはあると思うん
06:48ですけど
06:48でもやはり人同士の関係というのは
06:51昔も今も良好なものはあると思うので
06:55今こそこのお互い両国の気持ち
07:00大切にしないといけないなと思っております
07:05今は戦争の時代だと地球の裏側で今この瞬間に
07:10何人の子供が殺されたのか
07:13そういうことと同じことを僕たちは体験しなければいけない
07:18忘れてはいけないということと同じなんですね
07:21それが現代史をやっぱり見つめていくということじゃないかなと思います
07:28栗山さんは演劇で戦争を描くことについて
07:32戦争で命を失った人たちに
07:34現代の俳優の肉体と言葉を与えることだと話していました
07:40今朝のニュースをお伝えしながらも感じたんですが
07:42今世界は先人たちの思いとはかけ離れた方向に進
07:46んでいますよね
07:47そうですね
07:48時が経てば人間は忘れてしまう生き物ですけれども
07:52だからこそこうした演劇などの力を借りながら
07:55折に触れて記憶を知り平和を守る歩みを
07:59今こそ続けていきたいと感じました
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