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00:00Thank you very much.
00:30I'm going to change my life.
00:32He's been here, too.
00:34He's been here for a long time.
00:38He's been here for a long time.
00:40I'm going to go to Naka Lisa's roots.
00:44We're here for Naka Lisa.
01:00There's a lot of feeling.
01:02You've got a number of people you've had to look.
01:04You have to find yourself?
01:06I've got a number of people.
01:08I've got a number of people.
01:10And everything you've met with the number of people.
01:12And it's something you've ever met with that,
01:14especially for wedding,
01:16I can't find there.
01:18It's such a profound moment.
01:20I can't get there.
01:22There are lots of people we can't find,
01:24we can't find any different questions.
01:26First of all, Lisa's hometown of the city of長崎県東園木町 to visit us.
01:42やって来たのは、この町にある一軒の洋服店です。
01:52Lisaさんの父、中武文さんと母カナエさんです。
01:59結婚してから36年、2人は洋服店を営み、仕事に家庭といつも一緒に暮らしてきました。
02:09私たち夫婦というのは、寝ても覚めてもというか、いつも仕事も一緒だから、いつも一緒にいるわけですよね。
02:17一緒に商売ができてよかったなって思ってますね。
02:21平成元年、2人の長女として生まれたのが、リーサさんでした。
02:28竹文さんの父は、スウェーデン人のアクセル・フリップソンさん。
02:34リーサさんが生まれて3年後に亡くなりました。
02:39アクセルさんの死後、机の引き出しから見つかったものがあるといいます。
02:46うちの父親が残してくれてた書類で、いろんなタイプライターで作ったような書類みたいな、手紙みたいな。
03:01全てスウェーデン語で書かれていました。
03:08私がスウェーデンの言葉とか、そういうのがよく分からないものですから、そのまま保管してた感じなんですよね。
03:18これまで開いて読んだことはないです。
03:21ないです。ないです。
03:23祖父はアクセルは、どんな人生を歩み、なぜ日本へとたどり着いたのか。
03:31それを探るため、まずは翻訳をして文章を調べます。
03:38スウェーデンの歴史に詳しい大阪大学の古谷大輔教授に依頼しました。
03:45すごい。
03:47これは教会が保存している教区簿という資料になりますね。
03:53子供が生まれたり、あるいは結婚したり、あるいは死んだりしたときの、そういった情報が記録されているもので、日本では戸籍にあたるものですね。
04:12先祖代々の記録が残されていた教区簿で、一番古い代まで遡ると。
04:19これはリーサさんの後祖父にあたるんでしょうかね。
04:24アクセルさんの祖父にあたるグスタフ・アルフレッドさん。
04:291854年に生まれているんですけれども、
04:33ユングという小さい村のですね出身だということが分かります。
04:43スウェーデンのルーツを探るため、
04:49高祖父グスタフの生まれたユング村に向かいます。
04:53すごい。
04:54すごい。
04:55ユング村は、スウェーデン第二の都市、
05:00家手掘りからおよそ60キロ北に位置する小さな村でした。
05:09教区簿にあった高祖父グスタフが生まれた場所にたどり着くと、
05:14そこは大きな農場でした。
05:20地元の教徒士か、インゲル・デイケさんに、
05:23教区簿を見てもらい話を聞きました。
05:29ファダー、オネムで、ストーで、
05:32オッケルスタフ・アルフレッド、オエクタ。
05:38グスタフは11歳の時から、
05:54農夫として働き、農業を転々としていました。
05:59ファダーは、ダウンツがどうだったら、
06:161875年。
06:1821歳になったグスタフは、
06:20ある決断をします。
06:23港湾都市として急速に発展していたイエテボリに移り住んだのです。
06:3019世紀の後半頃は、スウェーデンは農業を中心とした社会から工業を中心と社会に変化している時期で、
06:44彼は新しい生活のチャンスを求めて、イエテボリという大都市に移住したんだろうなと。
06:55グスタフは都会に出て一旗あげようとしたのです。
07:01そんなグスタフに1883年、次男エノックが生まれます。
07:08リーサの祖祖父にあたる人物です。
07:13グスタフは30歳で亡くなりますが、エノックは父の思いを受け継ぎ、懸命に働きます。
07:24エノックの孫が見つかりました。
07:27マルガレータ・フィリップソンさんです。
07:3278歳の今も、イエテボリ大学の医学部で腎臓移植の研究をしています。
07:42アービスと作業することによる事があると、
07:46パパパの地囲気の商壇のごと。
07:48アービスを作業することは、
08:03100年前、成功を収めた絵の具が建てた家が今も残っていました
08:16現在はフィリップソン家とは関係のない人が住んでいますが
08:23中を見せてもらうことができました
08:26水道の配管はエノックの会社が手掛けたものでした
08:35事業に成功したエノックは当時には珍しくヨーロッパ中を旅していました
08:561912年、そんなエノックに長男が生まれます
09:13この写真の少年こそ、後に海を渡り、リーサの祖父となるアクセルです
09:20アクセルは父の影響を受け、水道設備などの技術を学びます
09:27家手掘りの技術専門学校を20歳で卒業
09:34ボイラー工事の資格を取得しました
09:42その後、父の会社を手伝いますが
09:45徐々に父譲りの冒険心が膨らんでいきます
09:491952年、39歳にしてアクセルは船乗りになります
09:57船のボイラーなどを整備する機関士として働くことになりました
10:03スウェーデン国立公文書館にアクセルの乗船記録が残っていました
10:11様々な船に乗り込み、カナダのバンクーバーやアメリカのロサンゼルス
10:18インドのボンベイなど世界中を巡っていました
10:22船乗りになって4年後、貨物船アトランド号に乗り込みます
10:30この船がアクセルの運命を大きく動かすことになります
10:36いつものように大海原を渡るアトランド号
10:52しかし、突然船が故障してしまいます
10:57なんとか近くの港へ
11:00やっとの思いでたどり着いたのが
11:05なんと日本の長崎にあるサセボ重工のドックでした
11:10修理には3ヶ月もかかることに
11:16やることもなく、ドックの周りを歩いていると
11:21金網の向こうにいた1人の女性に目を奪われます
11:25背が高くスラッとした女性
11:32アクセルは思わず声をかけます
11:35この街を案内してくれませんか
11:39女性の名はナカ・メレイ
11:44後にリーサの祖父母となる2人の運命の出会いでした
11:50いや、あんなおばあちゃんの写真知らない
11:55すごい
11:56おばあちゃんの写真史上
11:58私、知らないです
12:01今の写真
12:02あの足からのパンが結構長かったです
12:05めちゃくちゃ
12:06編み越しに出会ったというのも
12:09すごい青春ドラマでしたね
12:12高祖父が農業にちょっと見切りをつけて
12:16これからの先を見て都会でチャンスをつかみに行ったじゃないですか
12:21本当にやっぱりどこかやる気だったりガッツが
12:25何か欠けていると今自分がここにいないということが
12:29本当に
12:30全てが奇跡ですよね
12:34ひいおじいちゃんもヨーロッパ中を渡り歩いて
12:39なんかこう冒険心というんですか
12:42そうですね
12:42だから私も本当にちょっと休みができるとすぐ飛行機に乗って
12:48どっか行っちゃう
12:49どっか行っちゃうんです
12:50この間も一泊でロンドン行ったり
12:52行って
12:53一泊で行けるんでしたっけ
12:55いや行けました
12:57行けたの
12:58すごいアクティブだな
13:00まさにルーチだ
13:02ねえ
13:04サセボでスウェーデンから来た船乗りと出会ったリーサの祖母中メレイ
13:15彼女には一体どんな物語があるのでしょうか
13:22メレイの本石地は鹿児島県のチラン町南別府
13:30海沿いの集落でした
13:32メレイさんの本石があったのはこの右手側の石垣で囲まれた土地です
13:41茂みに覆われた土地の一角にあるものを見つけました
13:48戸籍を遡ると
14:06メレイの曹祖父に
14:08カクベイという人がいます
14:10調べると
14:13曹祖父から4代遡った人が
14:16石碑に書かれている初代のカクベイだと分かりました
14:20初代
14:21初代
14:21中
14:22中カクベイを研究しているという人を見つけました
14:26坂本浩太さんです
14:30誰中カクベイ
14:31中カクベイ
14:32え
14:33カクベイは船乗りだったといいます
14:37え
14:38カクベイも船乗り
14:39こちらですね
14:40南九州チラン町の南部
14:42南別府地域の航空写真です
14:45見ていただきますとですね
14:47このように小さな入り江がたくさん並んでいます
14:51この入り江のですね
14:53それぞれが平安時代からですね
14:56港として使われておりまして
14:58海運業を営んでいた地域です
15:01カクベイは1715年江戸時代の中頃に生まれました
15:09北海道から台湾まで船で様々な物資を運ぶ海運業を営んでいました
15:16石碑に名を残すほどの功績は船で各地を旅する途中に
15:25カクベイが発見したあるものが関係しているといいます
15:29カクベイがですね
15:32商用で大阪を訪れていた時のことです
15:35あるところに行った時にですね
15:38ひときわ雑草が繁茂している場所があったそうなんですね
15:42不思議に雑草が生い茂る場所
15:46よく見るとそこには動物の骨が落ちていました
15:51カクベイは思いつきます
15:54骨と草が生い茂るのには何か関係があるのではないか
16:00獣骨がたくさん産卵していたと
16:04イシウマの動物の骨です
16:06これは肥料になるのではないかということを気づきまして
16:09その獣骨を持ち帰ってきたそうなんですね
16:14カクベイは骨を砕いて粉にし肥料にしました
16:18すると火山灰からできた薩摩藩の痩せた土壌で
16:26大量の菜種を生産できるようになったのです
16:30鹿児島の歴史を研究する原口泉さんです
16:39今回の中はリーサさんのファミリーヒストリーで調べてました
16:44菜種を作ると菜種あふだがお金になりますし
16:50大量の油かすが出るんですね
16:52その油かすを麺作とか肥料として使った
16:57それが薩摩藩に財源になるわけですから
17:03それが幕末の軍事力の強化に役立ちますね
17:09やっぱり中核兵衛は薩摩藩が明神の立役者となった
17:16財源を確保した功労者の一人ということは言えますね
17:20この功績が認められ
17:25各兵衛に与えられたものが
17:27今もリーサに引き継がれています
17:29こちらにですね
17:31中の名字とあります
17:33この時より中の姓を名乗ることになります
17:37ところでなぜ中という名字になったのか
17:43各兵衛のような海鮮商人は活動範囲だと非常に広いんですよ
17:49中というのは仲良しの中ですよね
17:52やっぱり仲がいいということによって
17:55商売の取引でお互い信頼関係を得ることができると
18:02考えたんじゃないでしょうかね
18:04そして中家は栄え
18:09大正時代まで海運業を続けていきました
18:13時代は変わって昭和6年
18:20初代各兵衛から6代後の中教授と房の間に
18:28女の子が誕生します
18:30後にリーサの祖母となるメレイです
18:34メレイの父は海軍の軍人で
18:39一家はサセボで暮らしていました
18:42メレイの下には4人の兄弟が生まれ
18:49順風満帆な暮らしを送っていました
18:51昭和18年
18:5712歳になったメレイは
18:59サセボ高等女学校に進学します
19:02昭和18年入学の生徒名簿になっております
19:11こちらに中メレイさんのお名前が載っております
19:18当時は高等女学校進学という生徒は非常に少なくて
19:24中メレイさんは家庭環境にも恵まれ
19:28高学心があった生徒さんだったと思われます
19:31メレイの父はこの頃海軍の将校になっていました
19:38当時の将校の給料は高額で
19:42メレイは恵まれた環境で弁学に励んでいました
19:46今回の取材でメレイの同級生だった人を
19:52見つけることができました
19:54渡辺久子さん、95歳です
19:58当時の女学生はみんな
20:02食事もあまりしてはいませんでしたけど
20:08大概の人はやっぱり
20:11じゅんぐりしているような体型の人が多かった中に
20:15メレイさんはスラッとした方が来て
20:17おとなしくてもの静かなきれいな方だったと思っています
20:22しかしこの年、メレイの運命が大きく変わります
20:30父の教授が戦地に赴任することになりました
20:375人の子供を残し向かったのは
20:43ギルバート諸島のタラワ島です
20:46赴任して8ヶ月後
20:52アメリカの艦隊がタラワ島を包囲
20:55戦闘が始まります
20:57戦いの最初
21:02アメリカ海軍の艦砲射撃による
21:053000トンの砲弾がこの島に撃ち込まれました
21:08まるで火山島のようだと
21:11火柱が上がったと言われています
21:13教授さんが所属する
21:17サセボの陸戦隊の指揮官は
21:19九州男児の意地を見せるのはこの時だと
21:22各陣、粉骨最新、玉砕せよと命じています
21:26その中に教授さんもいたと思われます
21:28激戦の果て
21:32父教授は戦死します
21:3442歳でした
21:36最愛の父を失ったメレイ
21:43母、房とメレイには
21:454人の兄弟たちの生活がのしかかりました
21:49メレイは何とか女学校を卒業し
22:02すぐに家族のために働き始めます
22:05仕事はなんと
22:10アメリカ軍の将校の家のメイドでした
22:13この時のことを
22:19メレイから聞いていた人がいます
22:21メレイの長女
22:23竹村マリーさんです
22:25やっぱりある程度のお給料を稼げるところ
22:32弟妹たちがいて
22:35家族のために少しでも
22:37給料のいいところでということで
22:41米軍のハウスメイドをしたということは聞いています
22:44おじいちゃんはやっぱりアメリカとの戦争で
22:49亡くなっているから
22:50やっぱり気持ち的には
22:52ちょっと悩むところもあったんだろうと思いますけど
22:56それよりは
22:57家族を守らなきゃ
23:01おばあちゃんを助けて
23:04兄弟たちに
23:06ご飯を食べさせなきゃっていう方が
23:09強かったんじゃないですかね
23:10父の命を奪った戦争の相手
23:15アメリカ
23:15その軍の将校の家で懸命に働き
23:19英語も習得しました
23:21するとメレイは
23:26働きぶりを評価され
23:27別のある仕事に推薦されました
23:30中流部の方に
23:35働いていたっていうのを聞きました
23:37事務経営だったと思います
23:40英語が達者だったから
23:44そういう事務の方に回って
23:46お仕事してらっしゃったんだと思ってますけど
23:49アメリカ軍の基地で職を得たメレイ
23:54その基地の隣にあったのが
23:57船の修理を行う
23:59あのサセボ重工のドックでした
24:01そのサセボ重工業のドックと
24:08母が勤めてた
24:12米軍のオフィンスが
24:14金網越しに
24:16場所的にあったらしくって
24:19そこで父が母を見染めて
24:22声をかけたという事で
24:24お嬢さんお嬢さんって
24:27あのサセボの町を知らないから
24:30案内してくれないかな
24:32みたいな感じで
24:33声をかけてきたらしいです
24:35アクセルはつらい状況の中でも
24:40明るくたくましく生きる
24:41メレイに引かれます
24:432人の年の差は18歳
24:48しかしメレイもまた
24:50年の離れたアクセルの
24:52温かさに惹かれていきます
24:54母も父のことを
25:00なんていうかな
25:01亡くなったおじいちゃんの
25:02ぐらいに思ってたんじゃないかな
25:06娘だけど
25:08うん
25:08だけどちょっと
25:11被るところがあるんじゃないかな
25:13って私が勝手に思ってるんですけど
25:15アクセルは
25:19船が横浜や神戸に
25:21入港するたびに
25:23列車を乗り継ぎ
25:24メレイに会いに
25:25やってきたといいます
25:26そして出会ってから4年
25:312人は結婚を考えます
25:33しかしこの時大反対したのが
25:38メレイの母フサでした
25:40母フサの胸の内を
25:46直接本人から聞いたという人がいます
25:49メレイのいとこ
25:51西田佐都子さんです
25:53結婚したらスウェーデンで
25:57プラスっていう前提でしたから
25:59そうすると娘とはもう二度と会えない
26:03それだけは嫌だったから大反対でした
26:06本当に困った娘だっていうようなことを
26:10口に出していましたね
26:11それは私が聞いています
26:13結婚を諦めるのか
26:17メレイは悩みます
26:19するとアクセルが言いました
26:22自分はもう二度と
26:24スウェーデンには帰らない
26:26自分が日本に住むから
26:31母をスウェーデンに連れて行くことはない
26:35というようなことで
26:38おばあちゃんを説得したように聞いています
26:41周囲の反対を乗り越え
26:45二人は結ばれます
26:47アクセル48歳
26:49メレイ30歳の時でした
26:52すごいですね
26:56なかなかすごいラブストーリーですね
27:02なんかドラマになりそうな
27:04諦めたら多分もう
27:06そこで終わりでしたもんね
27:09なんかおじいちゃんがかっこよかったですね
27:11ねえ
27:11じゃあ俺がこっち住むよ
27:13なかなか純愛ですよね
27:16中家のルーツが見つかっているじゃないですか
27:20初代
27:21あれは
27:22初代すごくないですか
27:23薩摩藩の財源に貢献しているわけですから
27:28そっからの
27:29しかも中がずっと中で
27:32しかも仲良しの中で
27:34仲良しの中ですよ
27:35ファミリーの歴史
27:38昭和37年
27:43アクセルとメレイの間に
27:45長女マリーが誕生
27:47その2年後には
27:49長男の竹文が生まれます
27:52後のリーサの父です
27:54かわいい
27:55しかし子供が生まれても
27:59家族が一緒に過ごすことは
28:01なかなか叶いませんでした
28:03アクセルの仕事は
28:07外国に出る船乗り
28:10ひとたび海に出ると
28:112年家に帰れないこともありました
28:14アクセルにとっても
28:28愛しい命令や子供たちに会えない日々は
28:32辛いものでした
28:33机の中にあった書類を見ると
28:39当時のアクセルが
28:41この生活を変えようと
28:42もがいていたことが分かりました
28:44スウェーデンの企業とやりとりをした手紙
28:51そこにはボイラー
28:53輸入とあります
28:55船に乗らなくてもいい
28:58輸入の仕事ができないか
29:00模索していたと思われます
29:02しかしこの計画が
29:07実現することはありませんでした
29:09長く続く父親に会えない日々
29:16それでも竹文が
29:19心待ちにする時がありました
29:21それは船が荷物の積み下ろしで
29:27日本の港に寄る時でした
29:29ある日のこと
29:34竹文はメイリーに連れられて
29:37列車を乗り継ぎ
29:39佐世保から横浜へと向かいます
29:42なんか旅行に行くみたいな感じで
29:48ワクワクして
29:49横浜まで電車で行って
29:53港に着くと小さなボートに乗って
29:57父の待つ貨物船へと向かいました
30:00国ボートの小さいやつに乗って
30:04ずっと行って
30:05だんだん沖合で大型貨物船が近づいてきて
30:10でタラップが
30:12船にタラップが階段がつけてやって
30:15それで乗って上まで
30:18父の方がいるところに行ってましたね
30:21みんな喜んで
30:22やっぱり抱きついたり
30:24やっぱりこうね抱っこしてもらったりとか
30:27やっぱりそんな感じでした
30:28父は得意げに船の中の自分の持ち場を
30:35案内してくれました
30:36すごいなって
30:40やっぱり子供ながらに
30:42ボイラーとか機械とか
30:44やっぱりそういうものがすごいなって
30:46船乗りはたくましいっていうか
30:48まあ素晴らしいなっていうことですね
30:51夜は家族全員で
30:55父の船室に泊まり
30:57一家団乱のひとときを楽しみました
31:00しかし一緒にいられるのは3日程度
31:06船は荷物を積んで出航し
31:09竹文たちは佐世保へと帰っていきました
31:13まあ子供ながらに寂しいというか
31:18やっぱりそういうのはあると思うんですよね
31:20だからまた次いつ会えるかな
31:23みたいな感じで帰ってたかとは思います
31:26竹文が手元に大切に残していたものがあります
31:32それは14歳の誕生日に届いた
31:36父アクセルからの手紙でした
31:39誕生日おめでとう
31:43ナイジェリアより
31:47昨日ノルウェーからの船が来て
31:54佐世保からのたくさんの手紙を受け取ったよ
31:57ありがとう
31:58この後はアメリカへ行き
32:03佐世保の家に帰るよ
32:05みんな元気でパパより
32:07父が家にいないことだけでなく
32:15もう一つ竹文には寂しい思い出がありました
32:19実は竹文の国籍はスウェーデンで
32:26名前はフリップソン・アクセル・エノックでした
32:29周りの子供たちとは違い
32:33目立つことからからかわれることもあったといいます
32:37私もこういう養子をしているもんですから
32:42鬼ごっこでもそうじゃないですか
32:44こうわーって言って
32:46なんか言って逃げたり追いかけたりとか
32:49そういう時鬼ごっこの感覚で
32:52わーがいじーみたいな感じで
32:54なんか嫌だなっていう感覚ではあったんですけど
32:58まあ仲間外れにされるよりはいいから
33:02やっぱりこうそういう風にして遊んでました
33:05我慢して
33:07逆にその
33:09あのー
33:10のけもんにされた方が
33:13いやもっと寂しいから
33:14天気が訪れたのは
33:18竹文が高校生の時でした
33:20竹文は父の影響もあり
33:26工業高校へ進学していました
33:29ある朝
33:34学校に行く途中の電車で
33:37気になる人を見つけます
33:39後にリーサの母となる
33:44山崎かなえでした
33:46山崎家は香川県の旧祖豪村で
33:53代々農業を営んでいましたが
33:56戦後早速の始めが
33:58業商で身を起こし
34:00長崎で洋服の問屋として
34:03成功を収めます
34:04そして長男のすすむは
34:10同じ長崎で洋服店を開きました
34:13その長女として生まれたのが
34:19カナエ
34:19子供の頃から歌がうまく
34:24女子校のコーラス部に所属していました
34:32そんなカナエに一目惚れした竹文は
34:35通学の電車で声をかけます
34:38私が気になるから今度どこか
34:45遊びに行こうかとか
34:47いろいろどこに住んでるのとか
34:51いろいろよく学生が話すような感じですよね
34:58ああいう顔ですから
35:01相当プレイボーだろうなと思ってました
35:06ああいう顔っていうのは
35:10目立つ顔でしたから
35:12全然違いました
35:16なんか本当
35:19性格と一緒で一途でした
35:23一目惚れから一途
35:27カナエは一途な竹文に惹かれ
35:30二人は交際を始めます
35:32当時の二人の様子を
35:38カナエの友人に聞くことができました
35:40もう相思相愛がすごくて
35:47もう二人以外何も見えてないって感じですよね
35:50ラブラブ
35:51ラブラブ
35:52喧嘩も多分したんでしょうけど
35:54多分仲直りして
35:56しかし一つ問題がありました
36:00それはカナエが通っていた学校が
36:06当時男女の交際を厳しく制限していたことでした
36:10その時一肌脱いだのが
36:16カナエの父
36:18ススムさんでした
36:19ススムさんは
36:23カナエと竹文を信頼し
36:25高校に出向いて
36:27言います
36:28私も高校生らしい付き合いなら
36:36許していいという風に
36:39結論出てますんで
36:41どうも学校も
36:43ぜひそれを認めてやってもらえませんかと
36:46もらえませんか
36:49という風に言いました
36:51そしたら
36:52分かりましたと
36:55周囲に見守られ
36:592人の一途な交際は
37:01高校大学と続きます
37:03一途
37:05誓いのことは
37:07平成元年
37:102人は結婚
37:11これを機に国籍を日本に変え
37:18名前を竹文としました
37:20そしてその年
37:27長女リーサが誕生します
37:31すごい生まれたての
37:35実感が湧かない感じで
37:39でもやっぱり愛おしくて
37:43やっと家族で
37:453人で生活ができる
37:48というような感じで
37:50やっぱり嬉しかった
37:51結構小煩悩でした
37:54だからお休みの日
37:56私がお店に行っていい感じで
38:00どっか連れて行くのは
38:02パパの仕事みたいな感じだったですね
38:04そうですね
38:05すごい人
38:06仕事がどんなに忙しくても
38:10リーサが寂しい思いをしないように
38:13少年時代に孤独を味わった竹文は
38:19家族が一緒にいる日常を
38:22大切に守っていきました
38:25すごーい
38:31すごーい
38:32いかがでしたか
38:33え、でも
38:34そうですね
38:36いや、なんか
38:41自分のことになったら
38:44こんなの見出てくるんで
38:45結構寂しかったんですね
38:48うちの父も
38:49やっぱり
38:50すごい寂しい思いは
38:51それが初めて知りました
38:53今
38:53でも私は本当に
38:57マジでずっと一緒だったんですよ
38:59あのお店があって
39:00その上に家があって
39:02だからもうずっと
39:05で、どっか遊びに行くのも
39:07絶対誰々ちゃんちにとか
39:10何時に
39:11何分だけいて
39:13何分で帰ってくるとか
39:14こと細かに言わなきゃいけなくて
39:16すごーい
39:17本当に厳しかったんですよ
39:19寂しい反動だったのか
39:21分からないですけど
39:22それが愛だったんですね
39:24って思って
39:25私はただ厳しいってだけで
39:27思ってたんで
39:28今日のファミリーヒストリー
39:30ご覧になっていかがですか
39:31大事なものなんですかって
39:33聞かれた時に
39:33え、うーん
39:35普通に一番最初に家族
39:37普通に今まで出てきてたんですけど
39:40よりそれが
39:42なんか
39:43ちゃんと
39:45家族ですって
39:47伝えたいって
39:48リーサさんは
39:52両親
39:53そして2人の妹に囲まれ
39:56温かい家庭で育まれていきます
39:5915歳で
40:05少女雑誌のモデルとしてデビュー
40:08数々の映画やドラマで活躍していきます
40:15またいらしてください
40:19子供たちも喜びます
40:22リーサさんは
40:2623歳の時に結婚
40:27自分も家庭を築いていきます
40:30父竹文さんが
40:37今も大切に撮ってある
40:391枚の写真があります
40:41あら、おじいちゃん
40:41おじいちゃん
40:42幼いリーサさんを抱く
40:45祖父アクセルさんの写真です
40:47うちの父も
40:52横になっている時に
40:54抱いたりとか
40:56幸せいっぱいというか
41:00アクセルさんの喜び用は
41:04特別なものだったといいます
41:06弟のところに子供が生まれたとなると
41:12もう大騒動だったですね
41:14嬉しくて嬉しくて
41:16父からすると
41:18もうスウェーデンには帰るつもりはなくて
41:20日本で生活を始めて
41:22子供たちまた孫たち増えて
41:26もうそのために
41:28嬉しかったんじゃないかなと思います
41:30アクセルさんは
41:3468歳で船乗りを引退します
41:37その後はメレーさんと
41:45スウェーデンという名のレストランを開き
41:48仲睦まじく暮らしました
41:51アクセルさんは
41:55アクセルさんがメレーさんを思う気持ちを
41:57伺い知れるものがあります
41:59これは父が母のために作った鏡です
42:07それはアクセルさんがメレーさんの45歳の誕生日に送ったプレゼントです
42:14メレーさんが長く愛用していた兄弟
42:20それが古くなったとき
42:22鏡を取り出し
42:24手作りの飾りをつけたのです
42:26そしてその裏には
42:281月30日は母の誕生日なんですね
42:32アート型なんですね
42:34母にもうゾッコンっていうところでしょうね
42:36家族への愛の強さは竹文さんたちへ引き継がれ
42:51リーサさんたちにもまた引き継がれています
42:59アクセルさんには機嫌がいいときに口ずさむ
43:03お決まりの歌がありました
43:07モナリーサ モナリーサっていう感じで
43:12必ずも長期限のときに出てくるお歌なんですね
43:18この歌にちなんで
43:20リーサと名前をつけたのは
43:22少年時代父の不在で寂しい思いをしたこともあった
43:27竹文さんでした
43:29よくリーサを抱いたりすると
43:35モナリーザ モナリーザって言って
43:37そしてモナリーザ モナリーザのリーサなんですよ
43:43今回の取材でこのアクセルさんの歌声が
43:47残されていることが分かりました
43:49亡くなる3年前
44:07増えていく家族を喜び
44:10歌う祖父アクセルさんの姿です
44:15中リーサさんのファミリーヒストリー
44:22家族の愛を求め
44:25一途に思い合う人々の姿がありました
44:29ああすごい本当に
44:40いや愛されてたなって思いますね
44:45ファミリーヒストリー岩崎裕美さん
44:51先祖は奄美大島の島歌の名手歌者でした
44:55歌手に反対する父
44:57その裏には知られざる物語だ
44:599日火曜夜
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