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  • 13 hours ago
Transcript
00:00皆さんおはようございます
00:02番組の案内役を務めます
00:04MBSアナウンサーの福島信弘です
00:06この落語のお時間では
00:08毎月一人の話し家さんをクローズアップ
00:10落語一席とインタビューをお届けしております
00:13本日はここ
00:14MBSチャプラステージで行われた
00:16落語会の様子をお届けいたします
00:20今回ご紹介するのはこの方
00:24桂浅吉
00:271993年5月に桂吉長さんに入門しました
00:32芸の幅は落語にとどまらず
00:35上方落語会が誇る笛の名手として知られた存在
00:39また料理の腕前はNHKの料理番組に出演するほどなんです
00:45本日ご披露いただくのは
00:48化け物使いです
00:50人使いが荒く奉公人が長続きしないご隠居
00:55ある日化け物が出るという噂の家に引っ越すことに
01:00落語を見に来てくれまして
01:01高槻の米朝一文会でございますけどもね
01:05落語を見に来てくれまして
01:10落語を見に来てくれまして
01:15高槻の米朝一文会でございますけどもね
01:17本当に親ばかやなと思いますね
01:20うちの母親はもう私が大好きなんでございますね
01:25もう本当に親ばかやと思います
01:27もう本当に親ばかやと思います
01:30米朝一文会終わってちょっと話したんですけどもね
01:34うちの母親が言うには
01:37あんたが一番良かった
01:40後ろの方までよう声聞こえとった
01:52一番良かった
01:53親ばかですね
01:55その日の出番が
01:57朝吉南高で
02:00船長 米男児やったんでございます
02:03トークコーナーもあってね
02:04私前座やったんでございますが
02:07南高さんはどうやったってきたら
02:09南高さんはな
02:10早口で何言うてるか分からんかって
02:12そんなことないんでございますよ
02:14もう母親 親ばかなんでございますね
02:17米男児兄さんはってきたら
02:19米男児兄さんはな
02:21もう聞かんと帰ったら
02:22むちゃくちゃやなと思いますけども
02:24親ばかなんでございますけどもね
02:26今日はちょっと海難地みたいな話を
02:29聞いてもらいたいと思いますけれども
02:32ここにございましたのが
02:35至ってこの人使いの新井
02:38ご隠居でございまして
02:40奉公人がやってまいりますが
02:42しばらくすると
02:43南さんあのお願いがございます
02:46なんじゃいお暇をいただきたい
02:50なんじゃい暇くれ
02:52はいいろいろ奉公しましたが
02:54安さんぐらい人使いの荒い人は
02:57見たことがない
02:58辛抱をなりかねますで
03:00お暇をいただきたい
03:03あそうか
03:04かわやせんでやめてしまいなあれ
03:07わしらのな
03:08若い自分はな
03:09ままやないで
03:11それぐらいで
03:12それぐらいで
03:13人使いが荒いとなこと言われて
03:14たまりますかいな
03:15やめてしまいなあれ
03:17と返してしまう
03:18次の奉公人がやってまいりますが
03:20しばらくすると
03:21南さんお願いがございます
03:24なんじゃいお暇をいただきたい
03:27なんじゃい暇くれ
03:29はいいろいろと奉公しましたが
03:31安さんぐらい人使いの荒い人は
03:34見たことがない
03:36とても務まりませんので
03:37お暇をいただきたい
03:39かまへんで
03:41やめてしまいなあれ
03:43口入れ屋さんに言うたらな
03:45なんぼても代わりのもんはいてんねん
03:47やめてしまいなあれ
03:49とま 黒方公人黒方公人が
03:51長続きがいたしません
03:54当時この口入れ屋というのが
03:56ございまして
03:57職業圧戦場でございますね
03:59仕事を紹介するんでございますが
04:02あちこちにあったそうですが
04:04有名なところでは
04:06島の内
04:07畳屋町八幡筋に
04:10吉田屋という
04:12立派な大きな口入れ屋がございまして
04:15入ってすぐが広いどま
04:17板の間がずーっと続いておりまして
04:21一段高いところに
04:22番頭さん
04:23長馬格子という結界を張り巡らせまして
04:27はいはい
04:28次いてもらいたいんだが
04:31これがな
04:33紙のおなごしが欲しいということや
04:36紙のおなごし
04:38くすりどんややな
04:40どしょうまちのくすりどんや
04:43じゅういちやさんゆでな
04:45まことにええおちやで
04:47紙のおなごしが欲しいということや
04:50まことにええおうちお給金もええで
04:52お子たちはいてはれへんさかいな
04:54そういった用事はないわ
04:56誰ぞいてくれる人はないか
04:58あっあんたいてくれる
05:00あー大きに大きに
05:02ほんだこれ持っていて
05:03中になあの地図も入ってるさかいな
05:05あんじょう決まったらまた人走らせますよってに
05:08頼んましたで
05:10はぁ一件決まったよかったよかった
05:12よかったよかったよかった
05:14えーと次が
05:15あっ次がな
05:16南波
05:17南波のつき米屋さんやで
05:19おとこしが欲しいということや
05:21これはな
05:22米をつく職人やないで
05:24ざったな用事をしてくれちゅうことや
05:27ついた米をな
05:28袋に詰めたりな
05:29そこら片づけたり
05:31少々年がいっとってもかまわんちゅうことや
05:33おとこし
05:34誰ぞいてないか
05:36あんたいてくれる
05:37あー大きなのな
05:38ほら持っていて
05:39中に地図も入ってるさかいな
05:40安城決まったらまた人走らせますよってにな
05:43頼んましたで
05:45はぁ
05:46よかったな
05:47つまったな
05:48えーと次が
05:53どこや
05:54佐々木のご隠居
05:55天賀茶や
05:57佐々木のご隠居
05:59うん
06:00まあまあ知ってるもんも多いと思うがな
06:02おとこしが欲しいということや
06:04家の用事をなんでもやって欲しいちゅうことやが
06:07まあお給金はええんじゃがな
06:09人使いが並大抵やない
06:11荒い
06:12うん
06:13お給金はええねんで
06:14まあまあ辛抱して勤めてくれたら
06:15まとまったものにはなんねんけど
06:16いてくれる人はないやろうな
06:21あの番頭さんはわしそこ行かしてもらおうかの
06:26やめとき
06:27やめとき
06:28なんじゃいなんじゃい話しとくなる
06:29やめとき
06:30知らんなんがいな
06:32えっ
06:33天賀茶や
06:34昇天下
06:35佐々木のご隠居
06:36人使いが悪いてなもんやないで
06:37海外心のもんみないてんねん
06:383日で帰ってくるわ
06:393日でわしがていたかな
06:402日で帰ってきたわ
06:41おい
06:422日ぐらいで驚いてたらいかんで
06:44あの壁の隅の隅のほうに座ってるやつは
06:57朝いてその日の夕方に泣きながら帰ってきたよ
07:00やめときな方へえらい目に遭う
07:10I was in the city of Osaka, and I had to work hard to get money and pay for money.
07:19I said, you are not.
07:22I have no idea, but I have no idea.
07:27I don't have to worry about it.
07:30I don't have to worry about it.
07:32I'm not sure if you're a person who's a person who's a person who's a person who's a person who's a person.
07:37He said to me, you can use this one, right?
07:40He said to me,
07:42I'll go somewhere,
07:45I'll go somewhere,
07:46is there you?
07:48I don't know,
07:50I don't know,
07:52I need to go somewhere.
07:54I'll go somewhere,
07:55I'll go somewhere else.
07:57If I'm going somewhere else,
07:58I'll go somewhere else.
08:07I don't know if this one gets involved with a busy day.
08:13But this one gets involved with just a few weeks long ago.
08:16So you can see who he is.
08:18And who's he?
08:19He says, Who's he?
08:20And who's he?
08:21He says, What?
08:22I've come to吉田屋.
08:23I've come to吉田屋.
08:25I've come to吉田屋.
08:26He said to吉田屋.
08:28He's come to吉田屋.
08:29You're a gentleman.
08:30You're a man.
08:32You are a man.
08:34a a
08:35奉行人が表から入ってくれずがあるとい
08:38裏へ回んなでぐらい買って口へ回んなで
08:43よし妖有もろっこないん強こさん
08:45市から仕込みなおしじゃない
08:47そこそなたれそこそなたれ
08:49誰がを雑負をあていうた
08:55わしが心主の佐々木分山
08:59よろしゅうごとの申します あの leadership
09:02吉兵衛と申しますいやいやうちは奉公人は代々ゴンスケと決まってんねん お前も今日からゴンスケ
09:1226代目 よろしいおとの申します
09:17まあまずお膳から片付けてもらおうかお膳なそこへ運んでな
09:22荒いもんやそこに水壺があるわ桶で水汲んでな たわしでゴシゴシゴシゴシ擦ってあのたらざるにふせといてやというわけで
09:33まあ大概この目見え初日というのは挨拶ぐらいで済むもんですが 佐々木のご隠居を噂通りの人遣いの荒さ
09:44もう初日からコキ使うんでございます またこのゴンスケの方も皆が要勤め上げなんだところやっちゅうなんで
09:53維持でも勤めてやろうちゅうなんで 毎日毎日くるくるくるくるくるよう働く
09:593年の月日が流れまして あの男さんわし今あのとこ屋へ行かしてもるとりましてな
10:08そこで聞いたんじゃがあの近々 宿替えするちゅうのはほんまか
10:15ああまだ言うてなかったかいやいや いいのがあったんや
10:20ここより立派でな 庭も拾うてな
10:24なんちゅうてもな ここを売った金で釣りが来るちゅうぐらいのもんでな
10:29いっぺんに話をつけてきた
10:32あそかの あの男さん
10:35そのうちがバケモン屋敷いうのはほんまか おいおいおいおいおい
10:40うちらから引き出すやつがあるかい あれは噂や噂な
10:45しばらくな人が住んでなかったし ちょっと寂しいところにあるんで
10:50人が面白がってそういうことを言うてる あれは噂や
10:55ああそうかの あの男さん お願いがございます
11:00なんじゃい お暇をいただきたい
11:04なんじゃ暇くれ わしが人使いが洗いちゅうのんか
11:08いやいやいや 人使いが荒いのはもう慣れてきました
11:13もう3年も勤めてますんで そしたらもう怖いんじゃ
11:19何が怖い バケモンが怖いんじゃ
11:22あれは噂や言うてる いやいやいや
11:25火のないとこに煙はたたんと申しましてな
11:29ええ バケモンと聞くだけで もう震えが止まりません
11:34男さんはご存じないか知りませんがな
11:37バケモンちゅうのは ほんまにいておりますんで
11:40ええ お暇をいただきたい
11:44ああそうか いやいや お前はな
11:47堅い人な男や いっぺん言うたら聞いかがなかったら
11:50わかった 暇やろう ありがとうさんでございます
11:53ご無理申します
11:55ほな 団さん
11:56団さんとは人はもう 主人でもなければ
12:01家来でもないな
12:03なんじゃいなんじゃえ
12:05まあまあ 衆収の縁は切れるということやな
12:09ほな 団さんにあの一言 申し上げたいことがございます
12:14うん 何を申し上げんねん
12:17炭酸は人使いが荒いというよりは
12:21人使いが下手じゃ
12:24例えば こんなことがございました
12:28ゴンスケ 豆腐こうてこうちゅうて
12:31わしが豆腐こうて帰ってきたら
12:33今度はゴンスケ 油げこうてこうちゅうて
12:36油げこうて帰ってきたら今度はゴンスケ
12:39おからこうてこうちゅうて
12:42同じ所へ何遍も行ったり来たり行ったり来たり
12:47それやったら初めにゴンスケ
12:49豆腐と油げとおからこうてこうちゅうてくれたら
12:53用事はいっぺんに過ごし
12:55その間に他の用事もできます
12:59わしも気持ちよう働ける
13:02団さん 人を使うわ
13:05苦を使うちゅうてな
13:07いっぺん米朝師匠の100年目裏句を聞いて勉強せ
13:12何を偉そうに言うてんね
13:14わしもな 宿会まではここで勤めさせてもらいますで
13:19団さんも米朝師匠みたいな奉公人に慕われる
13:24立派な団さんになってくだせ
13:27とまあゴンスケに一本取られまして
13:30宿会の当日
13:31団さん 今日はな
13:34わし一人で宿会させてもらいます
13:37他に人を雇おうとな
13:39礼にもかかりますしな
13:41ゴンスケドン あれどうします?
13:44これどうします?と聞かれたら
13:45はえって 邪魔じゃでな
13:47わし一人でやらせてもらいますで
13:48とうとう あの団さんはあの
13:51誤会所でも行ってな 好きな
13:53ゴーでも売って 夕方ぐらいに帰ってきたらええで
13:57わし一人にお任せください
14:00というわけでゴンスケ第八車を借りてきまして
14:04行ったり来たり行ったり来たり
14:07すっくり宿会を済ましてしまう
14:10はあ ゴンスケえらおそなって済まらんだ
14:12いやいやわしの相手がもう一番もう一番言うて
14:16今自分なってもだ
14:18えらいおそなってつまらんだ
14:20はあ なんさお帰り遊ばせ
14:23もうやがお声を済みました
14:25そうかそうか
14:26どれどれどれどん
14:28おお なるほど
14:33さすがゴンスケやな
14:35大きに大きに見事なもんや
14:37ほんならな まあ今日はな
14:39ゆっくり休んで
14:40あのお風呂でも入って
14:41飯食うて 泊まって行ったらええで
14:46なんねえなんねえなんねえ
14:48お暇をいただくっちゅう約束で
14:50まあ今日ぐらい泊まって行ったらええがな
14:52いやいやいやいやいや
14:53その一晩が命取りになるかも分かりません
14:57え もう失礼しません
14:59最前からぞうぞうぞうぞ
15:01寒気がしておりますんで
15:03え 火も西の方へ傾いてきたし
15:07遠くの方でお寺の鐘が鳴っております
15:12カラスも鳴いております
15:18ああああああ
15:21言うたら何でもやってくれます
15:25お暇をいただきたい
15:28分かった分かった
15:30そこそわんなれ
15:33そこそわんなれ
15:35お座部を当てんかいな
15:37ようやってくれた
15:39ああいやいや
15:40これなぁ
15:42きめの吸金やな
15:44これなあの
15:45吸金とは別にわしから別に包んどいた
15:49これなあのわしが気に入って使うてる
15:52高麗製品の煙草入れや
15:55何度の時にお金にかえたらええで
15:57これ持って行きながら
15:59ダンさん
16:04さてはもうバケモンに取り付かれたな
16:07誰がや
16:08誰が気持ちだけや持って行きながら
16:11ありがとうございます
16:14ありがとうございます
16:15ほなあのダンさんもくれぐれもバケモンに食われんように気ぃ付けてくだされ
16:20さいならごめん
16:23ああ
16:24ええ方向人やった
16:26ああ
16:27あれだけの方向人ちょっとない
16:29ようやってくれたな
16:31何やこれは
16:32ああ
16:33晩飯の支度か
16:35最後まで一本取られたな
16:38晩御飯を食べます
16:40お膳の前でうとうとうとうとうと
16:44夜が更けて参ります
16:46生暖かい風が吹いてく
16:51安堵の明かりがついたり消えたり
16:56ついたり消えたり
16:59表示が独りでに左右に
17:03ああ
17:04ああ
17:05ああ
17:06寒気した
17:07ああ
17:08ああ
17:09ああ
17:10そこに来たわ
17:15
17:16誰や
17:17子供か
17:18え?
17:19誰やそこにいてんの
17:20小僧さんが
17:21どこの小僧さんや
17:23人の家へ勝手に会えたら
17:25あかんやないかい
17:26どこの小僧
17:27うつもいてたら
17:29顔を上げてみ
17:30
17:31一つ目小僧やないかい
17:33おい
17:34お前か化け物ちゅうのは
17:37お前か
17:38はあ
17:39まあ
17:40お膳片づけてもらおうか
17:42お膳片づけて
17:45何を首をかしげてんのおい
17:47お膳を片づけてな
17:49お膳
17:50ベロベロバーは後からでええなおい
17:52お膳をか
17:54お前人の家勝手にあがといて
17:56ちょっとぐらい用事していきながら
17:58そうそうそう
17:59お膳そこで運んでな
18:01洗い物や
18:02水壺があるやろ
18:03おけで水くんでな
18:05たわしてごしごしごしごしごしこすって
18:07洗ったらざるに伏せといて
18:09そうそうそう
18:10済んだか済んだか
18:12まだ帰ったらあかんでおい
18:13まだ帰ったらあかん
18:15すぐに帰ろうとすな
18:18え?
18:19布団敷いて
18:20布団そこに
18:22布団がある
18:23押し入れから布団出して
18:24布団敷いて
18:25そうそう
18:26トコトコトコトコトコトコトコトコトコ
18:27そこの押し入れ開けてな
18:29そうそう
18:30敷き布団を敷いてな
18:31枕はこっち側
18:33枕こっち側
18:34そうそうそう
18:35掛け布団をかぶって
18:36お前が寝るんやないかなおい
18:39枕元のそばにな
18:41あの
18:42煙草も置いといて
18:43そうそう大きな大きな
18:44済んだか済んだか
18:45おいおいおいおい
18:46まだ帰ったらあかんでおい
18:47なんもでも用事はあんねや
18:50肩をたたきなさい肩を
18:53肩をたたきなさ
18:54そうそう
18:55後ろに回って肩をな
18:56そうそう肩をトントントントンと
18:58おお
18:59大きいに大きい
19:00ああ
19:01ええ安倍や
19:02子供は手がしなるしおさがいな
19:04ああ大きいに大きいに
19:05ああ大きいに
19:06ああ大きいもおいもおいも
19:07ああそこ座そこそこそこそこそこそこな
19:08わしの前そこ座んなで
19:10うん
19:11誰がお座ぶを当ていうとん
19:14よう起きてくれたな
19:16いやいやああここの主の佐々木文在も
19:20なっ
19:21お前は今日からゴンスケや
19:2527代目よろしいお頼もうします
19:28ちょっと庭へ回ってもらおうか
19:30庭へ回りまして、塀の際の草むしりをびっちりやらされる。そのあとももう立て続けに用事を言われる。井戸の水組み、巻き割り、井戸の前の溝掃除、落っこ会のチラシの挟み込み、いろんなことやらされまして、もうヘトヘトになって、あのお神さんお願いがございます。
19:54お前しゃべれんのんかいなんじゃいあのお暇をいただきたいなんじゃ暇くれはい朝ぐらい化け物使いの荒い人は見たことがないという化け物使いというお話でございます。
20:10桂旭さんの化け物使いをご覧いただきました。ここからお話伺っております。どうぞよろしくお願いいたします。よろしくお願いします。
20:34まずは1993年、桂吉長さんに入門した朝吉さんにそのきっかけを伺います。
20:42初め入門志願に行ったのは霊長師匠です。手紙書いたんですよ。
20:48それでまあお返事いただいて、霊長師匠にまあそれをきっかけにあのお礼を言いに行ったりしていろいろまあ会おうとしたんですけども、まああかんと。
21:00霊長師匠が最終的に言わはったのは、今上方落語を教えられるのは桂吉長屋って言わはったんです。
21:07へえ。
21:08吉長そこへ行けと。
21:10霊長師匠がおっしゃったんですか。
21:12霊長師匠が今上方落語を教えるのは桂吉長屋。自分の弟子の名前を。
21:17わかりましたって吉長さんをね、めがけて行ったんですが、ピアという雑誌で調べて。
21:24雑誌で?
21:25雑誌で調べて。
21:26落語界の情報をね。
21:27はい。
21:28王子寄せという落語界に出てはるのがわかって、で6時半開演なんですけど、4時ぐらいからずっと待っててね、楽屋の近くで。
21:36でも僕よう考えたらあの吉長さんの顔を知らんかったんですよ。
21:41ええ。
21:42今みたいにね、インターネットで簡単に調べるときじゃないですからね。
21:45霊長師匠しかも見えてなかったんです。
21:48でもなんとなくあの大きなカバンを背負って金縁眼鏡で前を通った方が、吉長さんちゃうかななんとなくわかったんです。
21:58当てずっぽですか。
21:59当てずっぽです。
22:00で、たったったったったったって走って近づいていたんですよ。
22:04はいはい。
22:05この時師匠とずっと言ってましたけども、あの、刺されると思ったらしいですね。
22:09それはね、若者が急にね、突進してきたらそれはびっくりしますもんね。
22:13ほんで弟子にしてくださいって言ったら、いや急に来られてもあかんで、急に来てもあかん。
22:18でもその、その時に返す言葉をもう用意してまして、私あの、米朝師匠の推薦でやってまいりました。
22:27だいぶ話が大きくなってますね。
22:29そうです。はい。
22:30推薦かーってなって、通えと。しばらく様子見るわってなって、弟子にしてもらうことになった。
22:37へぇー。
22:38結構時間かかった。
22:40じゃあ、米朝師匠のおかげみたいなところも大きいですね。
22:43米朝師匠の名前出してなかったら、弟子には取ってくれてなかった。
22:47また、落語だけでなく笛の名手として活躍する浅吉さん。
22:53落語中に笛などの演出が入る、はめ物でも貝に花を添えているんです。
22:59浅吉さんといいますと笛の名手として。
23:02名手というか。
23:03上方落語界ではもう名が通っているというところかと思いますが。
23:06あまりご自身では言いにくいところかもしれませんけれども。
23:09そして今日は実際に笛を持ってきていただいて。
23:12何か持ってきてって言われたから持ってきました。
23:14そういうところに。
23:16ということで、今回は特別にひと節披露していただきました。
23:21こんな感じの作品です。
23:48ありがとうございます。
23:52やっぱりいい音といいますかね。
23:55落語で拍手が多かったと思います。
23:58そんなことはないと思いますけれども。
24:00これやっぱり笛で今度落語界があるから来てくれませんかということもあるわけですね。
24:07あります、あります。
24:08これやっぱり落語で呼ばれるのと笛で呼ばれるのは緊張感といいますか違いみたいなものがあるんですか。
24:14僕の中では笛は責任感がものすごくあって、特に落語のはめ物が入る話では落語をぶち壊してしまうこともあるんで。
24:26やっぱり笛の役割って落語のプラスにならないのはダメなんですよ。
24:31とにかく話のプラス邪魔してもあかんし。
24:33だから人の口座を壊すわけにはいかないという。
24:36いやもう絶対それはダメ、やってはダメなんで。
24:38恐怖感ですよね。
24:40もう自分の落語やったらね、自分の責任、自分だけですけど、笛は相手のあることなんで、責任感はちょっと違いますね。
24:48そういうものですか。でも大事なお役目ですよね。
24:52今日はですね、桂浅樹さんにお話を伺いました。どうもありがとうございました。
24:57どうもありがとうございました。
24:58ありがとうございました。
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