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  • 16 hours ago

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00:00News 気象情報でした
00:03記録的な高値となった今年の新米
00:11その恩恵を受けるはずの生産者からも戸惑いの声が相次いでいます
00:20上がってくれたのは嬉しいんですけど高くなりすぎて怖い
00:28ほどほどにしていかないと米パーブルじゃないんですけども
00:34いつかは泡は崩壊してしまうんで
00:37米の価格はこの2年異例の上昇
00:452倍以上になり物価高にあえぬ家計を直撃しています
00:51増産という農政の大転換を掲げた国
01:04それを担う米対策チームの舞台裏を記録しました
01:08見えてきたのは日本の農政が積み残してきた根本的な課題です
01:23言い方悪いですけど正直ものはバカを見るような雰囲気
01:32ガクンと米の値段が落ちたときに
01:36じゃあ国は保証というか
01:40そういうのを何かしらしてくれるのかみたいな
01:45米の安定供給をどう実現するのか
01:52今後価格はどうなっていくのか
01:58JAのトップや大手卸売会社の社長に問いました
02:08とりあえず増産に踏み切りました
02:10根本的な問題は解決できていないので
02:14高いということはそれだけ反応が来る
02:18複雑に絡み合い出口の見えない米を巡る混乱
02:25主食の未来は果たして
02:28首都圏にあるスーパー
02:3910月に入って各地の新米が続々と入荷しています
02:43価格は税抜きで5キロ4,000円台後半
02:52中には5,000円を超えるものも
02:57いやまあもう正直しんどいですね
03:03大変やっぱり買うのもためらうかなという感じですね
03:10違うものを食べてパンとかパスタとか
03:16一体なぜ価格はここまで上がったのか
03:23全国有数の米の産地
03:31北海道の旭川市で
03:33価格高騰の内幕を記録していました
03:363月農家の元を訪れたのは
03:46収穫を担うJAの担当者
03:49早くも秋に向けて
03:52提示する価格の水準を探り始めていました
03:55やっぱり2万ぐらいで今は見てるのかな
04:01そうですね
04:02やっぱりそこはそこを下回ることがあってはならないし
04:06期待に応えれるように頑張りますので
04:11よろしくお願いします
04:12生産者が作った米の多くは
04:18JAやそれ以外の民間業者が集め
04:21消費者のもとに届きます
04:23価格に大きな影響を与えるのが
04:28収穫期を迎える前に
04:30JAが示す外産金です
04:33JA以外の業者は
04:39外産金を踏まえ
04:41買取価格を提示
04:42生産者が出荷先を選びます
04:53去年北海道のJAグループが示した外産金は
04:58主力の銘柄で60キロあたり16,500円
05:03店頭価格にすると5キロ2,000円台前半の水準でした
05:08しかし民間の業者がさらに高い金額を提示したため
05:19就貨率が例年を1割も下回る事態に陥りました
05:24その相場の価格を絶対に見誤っちゃいけないっていう
05:33そこを見誤ると
05:36就貨に影響してくるっていうところなので
05:39そこの判断っていうのが
05:41やっぱり今年一番最重要なのかな
05:44去年の反省を今年はないようにしなきゃいけない
05:51一方JAと競合する民間業者
05:58こちらも相場の動向に神経を尖らせていました
06:07外産金何本出すかね
06:122万5千円ぐらい出すのかどうなるか
06:172万円は間違いないと思うわけだよね
06:21正直農家さんは2万円あればいいっていう考えを持ってるんだよね
06:28これは皆さんもそうなんですか
06:31大規模水田農家の人にしたら2万円あればね
06:36十分再生産につながっていくのかなっていう感じで
06:40大規模農家の多い北海道の平均的な生産コストは
06:49玄米60キロあたり1万2千円余りです
06:53生産者の多くが2万円で買い取ってもらえれば
07:02十分だというものの決めきれずにいました
07:05だからうちだけがそうやったって
07:11他のねいろんな業者さんいっぱいいますんでね
07:14その資料がうちらより高くなってみんなそっちの方行っちゃいますからね
07:17だからやっぱその辺の相場を見ながら
07:21うちらは値段をつけるしかないですし
07:23背景にあったのは米の流通に起きていた異変
07:31その内実を生産者が明かしました
07:34これまで米の取引は地元の業者が中心でしたが
07:48今全国から次々と商談が持ちかけられているというのです
07:54商談相手の多くが米を確保できるか不安を抱えているといいます
08:17首都圏着で一番高いのが税込みですけども
08:26総量込みで4万前半というのはあります
08:30やはりお米がそんなに集まらない地区は
08:35どんな手段を取っていてもやっぱり欲しいんだなという
08:40ほどほどにしていかないと
08:45米バブルじゃないんですけども
08:48いつかは泡を崩壊してしまうんで
08:52そして概算金が決まる8月
09:01北海道のJAグループが示したのは2万9千円
09:09去年より7割以上引き上げられました
09:13これを受けて競合する民間の業者は
09:233万円を超える金額を提示
09:26店頭価格が4千円台後半となる水準です
09:30すんなに高くなると思っていなかったので
09:36これだけ高くなったらこれを輪らして
09:41米が暴落したらまた農業も大変なことになる
09:45そういう競争はあまりやりたくないんだけどね
09:49どんなものは釣り上げちゃうからね
09:50JAの概算金は各地で異例の高値となりました
09:59米不足への不安が連鎖したことで
10:03新米の価格は高騰していったのです
10:06JAのトップと米卸大手の社長は
10:14この事態をどう捉えているのか
10:16スーパーさんの店頭には米が十分並んでいる中で
10:25出てきた7年産が去年よりさらに高いということもありまして
10:29消費者の中では納得がいかないような状況になっているかな
10:34というふうに思います
10:35そこでやっぱり私らも米卸の立場としても
10:40もう一度考えないといけない
10:42いかにこの流通をシンプルにしていって
10:47それでできるだけスーパーさんの店頭価格で
10:49リーゾナルな価格で消費者に提供できるように
10:53することを考えないと
10:54これが大きな一つの課題かなと
10:57消費がそれじゃなくて減ってしまうんじゃないかなと
11:00いうふうに懸念しております
11:01外産金が高かったからだというような
11:06ご主張をされる方も結構いたんですけれども
11:09JAが自らの利益のために外産金を釣り上げている
11:15そのような指摘は事実でないと考えております
11:19JAグループは生産者が営農を継続できる
11:24農家所得の実現を目指します
11:27また必要な数量を確保して
11:30消費者の皆様に安定して
11:33お米をお届けすることを目指しております
11:36そのため
11:38集荷業者の動向も踏まえながら
11:41各産地で外産金の価格の設定を
11:45行っておるところでございます
11:47今後の価格については
11:50ズバリどうなっていくと思うんですか
11:52米の生産費や規模や
11:59条件によって差がございます
12:01一々に適正な価格水準について
12:04申し上げることはできません
12:06米の生産費に再生産に必要な設備投資や
12:11後継者が増えるような経営なども
12:13加味した価格の実現が必要であると考えております
12:17令和の米騒動とも呼ばれる今回の混乱をめぐり
12:308月
12:31農林水産省は異例の謝罪を行いました
12:35価格高騰の要因に米不足があったことを
12:51初めて認めたのです
12:54政策の不備を突きつけられた農林水産省
13:01米対策チームの現場にカメラが入りました
13:05水田農業対策室の笠原健室長です
13:12今回反省検証の反省の中で需要が伸びたとか需要とのギャップがあったとか言いますけどいわゆる需要増による供給の不足とかは実はこれ対応できてなかったりもすると不足っていう場合をさ限定的に捉えすぎていたのではないかっていう
13:33判明したのはこの2年間で76万トンもの米が不足していた現実です
13:46これまでの農政の常識にとらわれていたことが一因でした
13:54今まで需要のトレンドを下がるっていうのを前提としてやってきて
14:03今後も人口は減ってくるんで下がっていくんじゃないかっていう風な思いで
14:09いろんな計算受給未投資を出してきた反省の一つとして
14:13過去のトレンドにとらわれすぎたっていうのはあるんだと思います
14:17日本の米の消費量は食生活の変化などから1960年代に減少に転じ
14:28米余りの時代になりました
14:30そこで採用されたのが需要に合わせて生産量を抑える
14:39いわゆる減炭政策です
14:47本格的に始まったのは1971年
14:51農家からは収入が減ると激しい反発がありました
14:57変炭政策から全くですね
15:01任意に見ずですよ
15:03私たちはこの1割減炭は1割減法則を考えております
15:08生産の抑制を迫られた産地は質の向上を図ることに
15:33活路を見出そうとしてきました
15:35生産を抑える仕組みは米の価格を維持するため
15:46今も形を変えながら続いています
15:49国が主食用の米の需要量を推計
15:58それをもとに各県に設置された組織が
16:02生産量の目安を設定し
16:04結果的に米を作る量が調整されています
16:08番組の調査では
16:16北海道や秋田県など14の道や県では
16:20原則個別の生産者まで米を作る目安が
16:24配分されていることが分かりました
16:27減少していく需要を予測し
16:35それに合わせて生産を抑制していく政策
16:40これまで綱渡りで続けられてきましたが
16:44今回その限界があらわになりました
16:48インバウンドの影響などで需要が想定外に増加
16:56さらに生産の現場でも異変が生じています
17:03質の向上に活路を見いだしてきた日本の米作りが
17:12近年の猛暑によって岐路に立たされているのです
17:17精米の時に割れるなどして
17:34主食用としては出荷できない米が増え
17:37その分生産量がめべりしているのです
17:40選別の時に弾かれてしまうので
17:46収量が減ってしまう
17:49ここ最近やっぱり高温が続いていて
17:53なかなか難しいかなというところはありますね
18:00暑さの影響への懸念は
18:06日本の米の3割を占めるコシヒカリでも
18:102年前には猛暑により品質が各地で低下し
18:15米不足の一因になったといわれています
18:18農林水産省は検証の結果
18:23米全体で2年間に16万トンがめべりし
18:28生産の不足につながったとしています
18:31産地に対して暑さに強い品種への切り替えを促していますが
18:42生産者からは戸惑いの声も上がっています
18:45意識を転換して光を止めるとか
18:55言い込め多種作るのも手なのかな
19:03受給の動向を見誤った農林水産省
19:24対策チームは農業関係者への説明に追われています
19:29先月農林水産省は米の需要見通しの算出方法を
19:58インバウンドの動向などを含める形に見直しました
20:02今までなかった時代に突入しているという意味での
20:11不透明感というのはあるんじゃないかなというふうに思います
20:14日本が直面する主食米をめぐる混乱
20:22その本質はどこにあるのか
20:25農業政策が専門の西川邦夫教授に聞きました
20:34生産の方は生産調整というふうな形で
20:41供給量を絞ってそれで価格を維持していきましょうと
20:45それに対して流通の方は自由化をしていこうというふうな形で
20:50ずっと進めてそこら辺が非常にアンバランスな形で進められてきました
20:55結局じゃあ誰がこの米政策の主体なのかというふうなことも
20:59非常に不明瞭になっていて
21:01そういった不明瞭になっている
21:04誰が何をやっているかよく分からないというふうなところが
21:07今回の米騒動のどこに原因があったのかというふうなところの
21:12解決を阻んでいる一つの要因にはなっていると思います
21:16日本の米のコストですね
21:20カイフロニアに比べて3倍高いと
21:23さらに西川教授は
21:27需要の減少を前提にした政策の副作用を指摘します
21:32日本の方はですね
21:361970年代以降生産調整をしていく中で
21:40そういった収量が増える品種に対してですね
21:44なかなか研究投資が行われなかったと
21:46以前は中国とかに比べてもですね
21:49日本の収量とは高かったんですけども
21:51現在は中国にも抜かれた
21:53韓国にも抜かれているというようなそういう状況ですね
21:55かつて日本の単位面積あたりの米の収穫量は
22:03オーストラリア、スペインに次ぐ世界第3位でした
22:14しかし今その順位は15位まで大きく後退しました
22:20生産性の面で世界に遅れを取るようになっています
22:29日本のですね
22:37稲作っていうのは
22:38その縮小する市場に合わせてですね
22:40生産をしてきたので
22:41稲作自体もですね
22:44縮小してきた
22:44結果として
22:46海外から見るとですね
22:48日本の米作りとか
22:50お米の市場っていうのは
22:51非常に特殊な
22:53ガラパゴス化したような市場になってしまったと
22:55生産の需要も
22:58どんどんどんどん縮小していくっていうのはですね
23:00スパイラルに陥ってきたのかなという風に考えています
23:03今回の価格高騰を受けて
23:16米を増産に増産に取り組める支援に転換をいたします
23:24コメを増産に増産に取り組める支援に転換をいたします
23:38米を増産に増産に対応できるようにすることで
23:48価格安定につなげる狙いです
23:51水田農業対策室の笠原室長です
24:03増産をどう実現していくのか
24:12そのための予算の在り方について
24:14検討を進めていました
24:16稲作農家、米農家全体を強くしなきゃいけないっていう
24:24メッセージを出してもらわなきゃいけなくて
24:26そのためにうちらとして何ができるかっていうのを
24:31予算として考えていくと
24:32ポイントとしてはですね
24:37米を増産をしていくっていうことは
24:40米の農家、米を作ってらっしゃる生産者の方々が
24:45意欲を持って米の生産に取り組んで
24:48きちんと営農ができて生活ができて
24:51産業として成り立っていくっていう姿なんじゃないかな
24:54というふうには思っています
24:56なので米を、言い方を変えるんであれば
24:59米を増産できるような環境、体力を整えていく
25:04先月笠原さんが訪ねたのは富山県
25:13100ヘクタールを耕作する大規模な農業法人から
25:27ヒアリングを行っていました
25:29これまで示された目安に従って
25:56生産量を抑えてきたこの農業法人
25:59複雑な心境を口にしました
26:02大山県はその目安にしっかり沿ってね
26:11やっていきましょうっていう言い方悪いんですけど
26:14だから正直者はバカを見るような雰囲気もあったりとか
26:18こんだけ米価が上がっていくとやっぱりそうなっちゃうんですよね
26:21これだけ高い時に本当はもっと作れたらね
26:26増産を目指すのであれば
26:34生産性向上につながる支援を
26:37国も強化してほしいという要望が伝えられました
26:41これ家で乾燥してやってるんですよね
26:46そうです
26:47何か国として何かしてほしいとかってありますか
26:51その点在しているところをやっぱり
26:54もうちょっときれいにまとめていただくような
26:59そういった政策なりがあればありがたいです
27:03やっぱりスマート農業とかって言いますけど
27:07いろんな自動のトラクターとかコンバインとかってあるんですけど
27:13田んぼが小さいと活躍する場所があまり
27:17実はそうなんですね
27:18やはり基盤整備がしっかりしたところほど
27:22そういう効果っていうのは出るのかなと
27:32米の生産性を高めるため
27:34日本各地で課題となっているのが
27:37水田の大区画化です
27:39小さい水田を集めて大きく作り変えれば
27:50限られた人や機会で
27:52より多くの米を効率よく生産できるようになります
27:56もう一つが新たな技術への支援です
28:08例えば
28:15田んぼに水を張らずに直接種をまく関連直破
28:20生産性を高めて増産を実現しようという
28:24意欲ある生産者も出てきています
28:27普通の田植えだとこんなのに半日よくわかるんですよ絶対
28:323,4人で
28:33今度は僕40分くらいで終わる
28:3530分かな一人で
28:36まず次のステップは1000ヘクタール
28:38これから2000ヘクタール3000ヘクタールの
28:41やっぱり経営規模っていうのは
28:42十分こう見据えていけるかなと思ってますね
28:46農林水産省は生産性向上につながる分野に
29:00重点的に予算を振り分けていく方針です
29:03生産性向上の努力をするですとか
29:12こういった営農の努力をする
29:14そういった取り組みに対して
29:17お支払いをしていく
29:18そのコストをやっぱり国がリスクとして見て
29:20そこで補填をして
29:22っていうような考え方に変わってくるんじゃないか
29:25全ての農業者の皆様に
29:28同じようにかつ今まで以上に
29:31お金が行くっていうことには
29:33ならないような気はしてます
29:35しかし国が打ち出した増産への方針転換には
29:43懸念の声も出ています
29:45自民党の藤木真也参議院議員です
30:01JA出身のいわゆる農林族議員の一人で
30:06自身も米作りをしています
30:08藤木市は経営体力の弱い小規模農家の立場も
30:33考慮するよう訴えています
30:35経営感覚が優れてらっしゃって
30:42条件が整って
30:44規模拡大ができる
30:45そういうところはどんどん進めていただく必要もあると思います
30:49ただ一方では
30:51どんなにやりたくてもやれないっていうところも
30:54あるんだということもまた事実ですので
30:56藤木市の元には補助金の行方を懸念する声も寄せられています
31:06国は生産者が主食用の米ではなく
31:27大豆などに添削することに対して補助金を支給しています
31:32水田活用の直接支払い交付金
31:38その額は毎年3000億円規模に上り
31:43米の生産を抑え価格を維持する手段となってきました
31:47また添削に対する補助金を収入の支えにしている生産者が
32:02少なくないのも現実です
32:04米製作の見直しによって補助金というのが
32:22減らされるんじゃないだろうかとか
32:24そういう不安が農家の方に非常に多くあると思うんでですね
32:27しっかりそういうところは
32:29しっかりとお金をつけながら
32:31やはり製作を作っていく必要があると思います
32:34そして増産を進めた先に
32:40米余りが起こるのではないかという
32:42不安の声も上がっています
32:44それでこれが今年の割合の朝
32:53作付け
32:54作付けの割合
32:5550ヘクタールの水田を管理する農業法人
33:00水田の半分近くを大豆や小麦などに添削しています
33:05来年に向けて米を増産すべきか検討していますが
33:15増産ってなかなか厳しいよねっていう
33:20米もいつまで高いかも分からないわけですし
33:26日本全体で米が増えましたってなって
33:34そこまでは良かったとしても
33:40その後今度ガクンと米の値段が落ちた時に
33:46じゃあ国は何かそういう保証というか
33:50そういうのを何かしらしてくれるのかみたいな
33:56農林水産省は今回の増産は
34:07あくまで需要に応じた増産だと説明しています
34:11輸出などで需要も拡大するとしていますが
34:20果たして実現可能なのか
34:22道筋は不透明です
34:25増産という言葉一つ取ると
34:29作るだけ作ればいいんだ
34:31需要関係なくですね
34:33っていうようなのが頭に浮かんじゃうかもしれないんですけど
34:36やっぱりそうじゃない
34:36何も農家の方々を繰り締めるという考えは一切なくて
34:44不安の声に一つ一つ答えていく
34:46丁寧に答えていくことによって
34:48いろんな課題がクリアできていくんじゃないかな
34:51というふうに思っています
34:52主食である米の未来はどうなっていくのか
35:04米は日本では食料安全保障上最も重要な作物です
35:11しかし長期的に見ると
35:16米生産の先行きは不透明です
35:192040年には生産者の数は現在のおよそ半分以下にまで減少
35:32業界団体によれば
35:36国内で最大限生産しても
35:39需要を満たせなくなるおそれがあるとしています
35:42今効果的な手を打たなければ自分たちの経営も成り立たなくなる
35:55米卸大手の会社では危機感を強めています
36:01稲作はもう70歳を超えていると言われているんですね
36:08ということはこのままやったら稲作農家がどんどん減っていくやん
36:12どんどん面積が落ちていくやんと
36:14社長言うように米作れる能力がある間に
36:20多分担い手とかを本当に作らないと
36:24多分大変なことになるんじゃないかなという
36:27この米卸が2年前に立ち上げたのが
36:34新規の大規模生産者を育成する会社です
36:38埼玉県の農家と協力して
36:42手厚いサポート体制を整えました
36:44新規収納を希望する人に
36:50社員として給料を支払いながら
36:52必要な技術や知識を学んでもらうのです
36:56なんかそれ見るとこいっぱいあるんじゃない
37:00前見て横見て
37:03ですね
37:04ただそれだけじゃねえじゃん
37:06このエンジンの音とかさ
37:07機械の振動とか
37:10はたまた匂いとか
37:11そういうのも感じてやらないといけないからさ
37:14難しいんだよ結構
37:15でしたね
37:16ずっとちょっと神経を張ってないと
37:19そうだね
37:20100人辞めて1人増えるみたいな
37:25そんなレベルもっとかな
37:26なかなか
37:28でもやっていかないとね
37:30崩壊しちゃうからねえ
37:34社員には4年をめどに独立を促します
37:40その際農地の紹介や高額な機械のレンタル
37:47さらには生産した米の販売も支援します
37:55こうして安定した経営ができる大規模生産者を育てるのです
38:02農家以外の人を中心に応募があり
38:16この2年で6人が入社しました
38:19農家さんのところ
38:48川上のところが一番今大変で
38:52これ一番グラついている中で
38:54私らとしてできる
38:55やっぱりきちんとそこをサポートしていかないと
38:58私らのビジネス自体ももう成り立たないようになってしまう
39:01これはもう国も我々卸しも業界も
39:06あと国民もやっぱり情報を共有して
39:09やっぱりみんながこう
39:11ウィンウィンじゃないですけど
39:13いい形っていうのにやっぱり納めるべきかな
39:16というふうに思うんですよね
39:17米農家の赤字を防ぎ
39:25地域全体で生産の減少を食い止めようという
39:29模索も始まっています
39:31鳥取県のJAでは従来の概算金を見直し
39:41去年独自の方法を始めました
39:44我々がその価格がどんどん上がっていくことに対して
39:55参加しないということですね
40:00その方法とは米の生産に必要なコストを保証する
40:08生産費払いです
40:09ポイントは農家が米を作るために必要な
40:17肥料や機械代などの平均的な生産コストを算出すること
40:22秋に米を集める際
40:27まずその金額を農家に支払います
40:30米を売って儲けが出た場合は
40:39翌年の夏に追加で支払い生産します
40:42従来の概算金はその時々の市場価格に影響され
40:54農家が赤字に陥ることも少なくありませんでした
40:58一方生産費払いは
41:02かかったコストを保証する仕組みになっているため
41:05多くの農家の経営が安定するとしています
41:09今年生産費として支払われるのは
41:2060キロあたり2万2千円です
41:23中山間地域が多い鳥取県
41:31作付け面積が小さくなるほど
41:33生産コストは上昇します
41:36生産者の8割以上は1ヘクタール未満です
41:46その規模の農家が経営を続けられる水準に設定したのです
41:52鳥取独自の方法はどう受け止められているのか
42:01山あいの0.8ヘクタールの農地で米を作っている農家です
42:08これが確定申告をした書類です
42:1748万の赤字
42:18これまで赤字が続きながらも先祖代々の農地を守るため農業を続けてきたといいます
42:27今までのような価格の安いことでは
42:31もうとてもとても辞めるというか
42:33理論する人多かったと思いますけど
42:35極端な収入が上がらないかもしれないけど
42:38作る側にしては安心感につながっていくという気持ちはありますね
42:46小規模の農家を守る生産非払いは
42:52大規模生産者にとってもメリットがあるといいます
42:56低いコストで生産が可能な大規模生産者は
43:06得られる利益が多くなります
43:08その分をさらなる投資に回す余地が生まれるのです
43:16鳥取県のJAはこうした仕組みを活用して
43:25大規模生産者に対しさらなる規模の拡大を促そうとしています
43:31来年以降も投資していく傾向も立てやすいし
43:41しっかりと規模拡大して農地守れるようにしていくためには
43:44必須なことなので
43:46導入にあたっては
43:52より高い値段をつける民間業者に
43:55米が流れる心配もありました
43:57それでも今年の収穫量は
44:02去年のおよそ2倍になる見込みです
44:04狙っているのは
44:12大きな意味での価格の安定
44:15一番は生産者にとって
44:19自分たちが生産をするコストを
44:22割り込むような価格で売ることはない
44:24消費者の方から見ると
44:27こういうふうに決めているのねと
44:29理解していただける価格と
44:33基本的なそこの信頼関係があれば
44:37それこそ持続可能な生産
44:40あるいは持続可能なお米の消費というのが
44:43あるのではないかなと
44:44思っているんですけどね
44:46農林水産省は2027年度から
44:55水田政策の根本的な見直しを行うとしています
44:59たださすがにねっていうところもあるんだ
45:02政策がどういう形で降りてくるかっていう
45:06やっぱり不安っていうのはありますよね
45:08そういう不安の声にやっぱり応えていくし
45:11期待の声があるんだったら
45:13何に期待をしているのか
45:15何が欲しいのかっていうのを
45:17ちゃんと見ていくっていうのが必要なんだ
45:19農政の転換を実現し
45:23日本の米作りを立て直せるのか
45:26問われています
45:27難しいんですけど
45:31難しい難しいって
45:33言うのは簡単なんですけど
45:36実際我々は米の供給に対して
45:38責任を負っているっていうふうに思ってますし
45:41いろんな人たちの意見が食い違うからこそ
45:46いろんな課題が見えてくる
45:48令和の米騒動が投げかけたもう一つの課題
45:58西川教授は生産者と消費者の間にある
46:09隔たりを埋める必要があると指摘します
46:13生産者にとっても消費者にとっても
46:21やはり譲れない部分っていうのがあると思うんですよね
46:24生産者だとやっぱりそれは
46:26生産費の部分っていうことになってくると思います
46:30生産費がちゃんときちんと賄われないと
46:35生産継続することできません
46:36消費者にとってみたら
46:39家計に無理がかからないようなですね
46:41そういったお米の価格っていうのが重要であって
46:43そこが現在やっぱり非常に乖離している
46:46その行き違いが今後も続くようであれば
46:50生産者はこれからも
46:52結局高いお米を作り続けるでしょうし
46:55消費者は安い米を求め続けるっていうことで
46:57いつまでたっても両者が交わらないというふうなことになってくると思います
47:01お互いがですね
47:03お互いの置かれている立場っていうのを
47:05よく理解し合っていくことで
47:07両者がですね
47:09折り合うような
47:11折り合うことができるような価格っていうのも
47:13決まってきて
47:13それが結局は日本のですね
47:15米の生産っていうのを維持していくことに
47:18つながるんじゃないかなというふうに考えています
47:20先月下旬新潟県で首都圏の消費者が参加する稲刈りの体験ツアーが開かれました
47:39産地の現状を知りたいという人たちが数多く集まっていました
47:47これやっぱ倒れてるのが重いから
47:56いや違いますよ
47:57結構今年土砂降りで
48:00ここに来る前は率直に高いなというのは正直な意見です
48:08ただやはりそれはこういう生産者のご苦労を考えると
48:12安いのかな
48:14どうですか
48:14あんまりにも安すぎると
48:20最終的には私たちだってお米が食べられなくなっちゃうわけなので
48:25生産者も消費者を応援する価格帯になってほしいと思っています
48:30米の価値をみんなでですね
48:32維持できるようにしていけたら
48:34そういった間柄になりたいなと
48:36これまで当たり前のように口にしてきた
48:41日本の主食米
48:43その未来は決して約束されたものではないことを
48:50今回の混乱は突きつけています
48:54NHKスペシャル
49:07地獄と言われるガザで
49:09パレスチナ人カメラマンサラームが見たものは
49:1219日日曜夜9時
49:17100日目
49:21舞台は羽田空港
49:23脳章19名
49:2419来てない
49:25全部脱出っすわ
49:27全部脱出
49:28放送は13日月曜夜7時30分
49:31脳章
49:32あかん
49:33ラチ
49:36ですか
49:37俺たちが相手にするのは北朝鮮
49:40国交もない国だ
49:42北朝鮮に送ってください
49:44誰かを救うことは
49:46国益ではないんですか
49:48未解決事件
49:52北朝鮮による拉致
49:54外事警察など100人を超える証言から浮かび上がる
49:59事件の真相
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