北日本文学賞50回記念、地方発文学賞の意義
2016/01/25 12:30
優れた短編小説に贈られる北日本文学賞が今年で50回の節目を迎えました。
これを記念し、24日、選者の宮本輝さんと女優で作家の中江有里さんが対談し地方発の文学賞の意義を語りました。
北日本文学賞は、個性豊かな作家の発掘を目的に北日本新聞社が主催する短編小説のコンクールで、1966年から続いています。
選者は初代が丹羽文雄、第3回から24回までが井上靖、26回から現在は芥川賞作家の宮本輝さんが務めています。
50回の節目を記念し、24日宮本さんと女優で作家の中江有里さんの対談が行われ地方発信の文学賞が50年の歴史を築いてきた重要性について語りました。
中江さん「50年続いてる中で、その間に生まれたものもあれば、なくなっている文学賞っていうものもかなりあるんですよね」「世の中の流れもなんとなく文学っていうものから離れている」
「書店っていうものもどんどん潰れているっていうなかで、逆に文学っていうものの価値を、しっかりと見据えているような」
また、宮本さんは、新人作家の発掘や育成ではなく、別の角度から評価を続ける理由を熱く語りました。
宮本さん「プロの作家を育てようとか、これからも続けていきなさいよ、頑張って書いていきなさいよって奮い立たせるような賞ではないのだ、と」「その人がその人にとって、その1編の小説、
30枚の短編を書くことによって自分の人生を考えることができたのではないか。そういう意味で、北日本文学賞はそういう賞でいいのだ、と」
一方、対談の後半では、書き手と読み手の両方から小説の魅力について語り合い、会場を訪れたことしの受賞作家、高田はじめさんやおよそ800人の文学ファンは、熱心にふたりの話に聞き入っていました。
KNBラジオでは今月31日に、高田さんの受賞作「かんぐれ」を朗読した番組を放送します。
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