00:25私の全てを継ぐべきものへ。
00:45この文章をしたためる。ワインとは何か。その答えを。
00:50その答えを。
00:53その答えを。
00:57その答えを。
01:13その答えを。
02:11俺には俺の生き方がありますからまあどっちにしろお前に営業は向いてないなワイン事業部への移動は保護にしてもらうから希望の部署提出しとけよそんな追い出さないでくださいよ営業部どうなってるんだこの店は申し訳ございませんですが部署ねいえダメージワインでもございませんし。
02:38リシュベルかだったらどうしてこんなに渋くて酸っぱいんだえっ失礼しますあっどうしてソムリエルデケンタオーあっはい!
03:07はい!
03:51リシュベルに当てるとワインって味が変わるらしいんですよ。
03:56あのこれ先ほどのお客様からですお礼にって。
04:01ああよかったら飲んでよ俺ワインは飲まない主義だから。
04:09そんな…さっきのデキャンタージ神業でしたワインを飲まない人にできるわけな。
04:37次のニュースです。
04:46今日午後3時過ぎ、世界的なワイン評論家の神崎豊氏が水蔵がんにより都内の自宅で亡くなりました。67歳でした。え
04:52?神崎豊って、あのワインの人?吉田さん
05:04!雫坊ちゃん、おかえりなさいませ。ああ、そんなことより。親父、病気だなんて一言も。
05:13神崎先生のご意向です。雫さんにだけは、絶対に自分の病気のことを知らせるなと。
05:20先ほど電話でお話しました弁護士の桐生です。
05:34おやじ。ん?
05:58飲んでやがったのか今はの際までくっふっ息子の俺に死に際も見せずに!
05:59I don't know.
06:15I don't know.
06:18It's a...
06:18...
06:19...
06:20...
06:22...
06:23...
06:24...
06:35...
06:36...
06:37...
06:40...
06:40...
06:40Your father is only one of us.
06:43It's not mine, right?
06:47Yes.
06:54Who's that?
06:56I'm Tomine Yissei.
07:03Wine評論?
07:05I'm still going to go ahead.
07:27いえ私も一応戸籍上は先生の息子ですからはっ養子縁組をしたんですよ先生が亡くなる1週間前にん?
07:57おいしかったよ。
08:01おいしのしずくか。すごい遺言。
08:31うん。
08:40勘違いしてもらっては困るな。養子縁組の話は神崎先生から持ちかけられたものだ。
09:03その遺言上には先生の言葉で先生が選ばれた12本の偉大なるワインとその頂点に立つ幻の一本神のしずくと呼ばれるワインが描き出されています。それらが誰の作ったなんという名称のワインで何年に作られたものなのか。
09:12期限までに言い当てることができたものに遺産のすべてを譲り渡すと。
09:39な何考えてるんだよ馬鹿げて先生は君がワインに関心を示さなかったことを気にやんでいらしたのでしょう親父はワインのことなんて何一つ教えてくれなかった教えられなかったものは学べないと偉大な業績を残された先生も息子の教育には失敗なさったようだ
09:57どうぞワインをお持ちしました先生がお二人がいらしたら永遠の別れを惜しんでワインをとほうブラインドテイスティングですか
10:10はいそしてお二人のうちこの黒い布で包まれているワインの本質について優れた表現を成し得たものにのみこの屋敷に住むことを許すとおっしゃいました
10:30親父俺がワインにそっぽ向いたのがやっぱど気に入らなかったんだなそうかなえっそうだよ俺ワインなんてマジで一回も飲んだことないただのリーマンだよ
10:45えっ本当にキリマンじゃろかちょっとだけコロンビアも混じってるえっ分かるのえっだって香りがん
10:47?ちょっと待ってて
10:55何?あれは何
11:17?何だこれ果物に木の実キノコの匂いまで冷蔵庫にでも突っ込んでたやっぱりすごい嗅覚はあこれワインの香りを知るためのトレーニングツールなんだワインって色や香りも楽しむものだからはあ
11:47メロンとアーモンドいやくるみだな渋皮の香りがする合ってるじゃあこれとこれはあうん獣の匂いムスクだあこれはマッシュルームうそでしょ全部合ってるハッハッ何だか懐かしいなガキの頃から断るごとにめっくり返されましたね
12:05されて親父に訳分からないもの嗅がされてきたからなそれって全部ワインのアロマを表現するときに使うものだよえっデキャンタージだけじゃなかったんだお父さんは雫さんが物心つく前からワインの英才教育をしてたんだね
12:30もっとやってみせてえっとこれとこれとかあっうんうんどうしたの?これこの間のどうぞ
12:59なるほどさすが神崎豊のコレクションだ
13:11きれいだきれいだ
13:41きれいだ
14:19ブルゴーニュ地方のワインそして怒り型のボトルがボルドー地方のものです ボルドーとブルゴーニュはワインの色合いも違います
14:24どうぞ見比べてみてくださいきれい
14:38先生失礼思わず見とれてしまいましたご覧の通りボルドーのワインは色が濃くブルゴーニュのワインは淡い色合いをしています
15:08120億の遺産をそりゃすごいなそれにしてもド素人の息子とワイン界のプリンス東峰一世を勝負させるとはねさすが世界的なワイン評論家は一味違う誰この人藤枝志郎さんここのオーナーソムリエで私の師匠師匠の師匠ねふんちっ名刺代わりに一杯どうぞえっいやあそうなの?
15:10いや だから俺ワインは飲んだことなくてワインてのは競争の道具なんかじゃないぜ
15:25仲間と気軽にうまい飯食いながら飲むもんだ同じ香り
15:53雫さんどうしたの?いや音楽が聞こえた気がしてなんだっけなイギリスの70年代ロック
16:02面白いこと言うなでもわかるよこいつはそういうワインだ
16:11君の感性はちょっと驚きだな初めてワインを口にする人間とは思えないたまたますよ
16:31なんつうか悪くないかもってまあ値段はとても神崎豊氏のコレクションには及ばないだろうけどでも高ければうまいなんてもんじゃないだからワインの世界は面白いのさゆっくり楽しんでくれよワインの世界の入り口をね
16:50いらっしゃいませ三島社長お待ちしておりました挨拶はいい例の者ははい1ヶ月前に届いてございますさすがギルマール様すばらしいコレクションでございますねえ
17:19カシスとトーストの香りっていうとどうこれじゃないなもっとこう森の奥の土みたいな香りだっただったらこれはしずくさんならボトルに残ってる匂いからでもヴィンテージを絞り込めるかもヴィンテージ?ブドウが収穫された年のことこれなのかおやじの別れのおやじのおやじのおやじのおやじのおやじのおやじのおやじのおやじのおやじのおやじのおやじのおやじの
17:46ええ神崎豊のコレクションをかけた勝負ええそれはぜひ買ってほしいわねコレクションを手に入れたら売りさばくのはまかせてで勝負の相手は?
18:15ビール会社の社員ですよワインは初心者だそうです勝負も同然じゃないだといいんですがこのワインはオペラサロメ血の匂いの観音そのものだ
18:18本当はね血みたいに濃い
18:25ご満足いただけた大変だったのよどこを探しても見つからなくて
18:29産地のイタリアでも手に入りにくいワインですが
18:36ブドウを極端に間引いて作るこのワインは通常の8分の1の量しか生産されない
18:39ビジネスとして成り立たないわ
18:43狂気としか言いようがないこだわりです
18:44何のため?
18:59レゾンデートルそれは存在する理由己がここにあるための狂気ですよ
19:20だから非常事態なんですってばタイムリミットまで3時間しかないんですよ後で同じの返しますから先生のワインは所有者が決まるまで私が管理することになっております一本たりとも持ち出すことはできません
19:45ごめんダメだった親父のコレクションえっお父様のいらないと思ってたんだけどなそっちは知ってるショップに聞いてみたけど全滅だったあのワインにはお目にかかったことすらないって
20:02アンリジャイエ
20:04申し訳ございません
20:06謝って済むと思ってるの
20:13篠原君と言ったねこのワインがどういうものか知っているかな
20:14はい ブルゴーニュワインの神様と言われる名状像かアンリジャイエのボトルにして700本しか作られていない最高傑作その幻のグレートヴィンテージ
20:30クロポランツーです
20:45今夜やってくる商談相手のギルマールは私の15年来の友人でねフランス有数のワイン商だ そしてこのワインは今夜の商談の鍵を握っていた
20:53このワインはギルマールがわざわざ航空便で送ってきたものだ
20:59商談がまとまらなければ当社の損失は1億円を超えるだろう
21:011億
21:02森久保君 篠原君も荷物をまとめておくようにこうなっては責任を取ってもらわざるを得ない
21:12待ってください割ったのは私です
21:16その君を雇ったのは店長だ管理責任を問われる
21:24だったらギルマール様がいらっしゃるまで私に代わりのワインを探させてください
21:26くどい
21:33篠原君君もワインを愛するものならわかるだろう
21:38ブルゴーニュワインの神様は一人しかいない
21:39くどい
21:56他の作り手で代用することなどできないんだよ
21:59俺が探し出します
22:00雫さん
22:25彼女がワインを割ってしまったのは元はといえば俺が彼女に面倒なことを頼んでしまったからです今夜の商談に必要なワインは俺が全力で探し出します君は?太陽ビール営業部のいえ今度新設されるワイン事業部の神崎雫です
22:34あなたが大嫌いで大嫌いで会いたくてしょうがない冗談じゃない
22:37売れなされて止められないみたいにI miss you
22:52ごまけさないでと言ってもとぼけたように笑うから伝えたい話はできずに
23:00甘いビールを踊り乗っかれ思い出と今のマリアジュは踊れない足跡を辿ってく
23:06現実なんて興味ないほら幻想だっていいんじゃない
23:09グラスを傾けば
23:13あなたが大嫌いで大嫌いで会いたくてしょうがない
23:17互いにやっと気づいてももう叶えはしたいでしょ
23:21勘違いさあ愛だなんて酔っ払ってるんじゃない
23:24冗談じゃない運命は最低
23:38止められないみたいに
23:39I miss you
23:42あなたが大嫌い
23:46ごまけさないでと言ったらとぼけたように笑ってよ
23:49あの日の続きをしようよ
23:57毎日を踊り乗っかれ思い出と今のマリアジュは終わらない永遠の残し
23:58テリアジュは終わらない永遠的に
24:00俺の時代は終わらない永遠の残り
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