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  • 2 日前

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教育
トランスクリプション
00:00直週は安倍元総理銃撃事件で大詰めを迎えている山上徹也被告の裁判員裁判です
00:08なぜ人の命を奪うという決して許されない犯行に至ったのか
00:13裁判で明らかになったのは被告と家族の壮絶な過去でした
00:1714日間にわたる法廷の様子を描いたスケッチの数々
00:30両手で頭を抱える姿
00:33目を閉じ手を組んでじっと耳を傾ける姿
00:46安倍元総理を殺害した罪などに問われている山上徹也被告だ
00:53すべて事実です
00:57私がしたことに間違いありません
01:01基礎内容を認めた山上被告
01:07安倍元総理に対しては
01:13安倍元首相のご家族に何の恨みもありません
01:18私も憎しんが突然亡くなる経験をしていて
01:24弁解の余地はない
01:26非常に申し訳ないと思っています
01:29安倍元首相が亡くならなければ
01:34殺害されなければならなかったのは
01:37間違いだったと思っています
01:40朝鮮半島の平和的統一に向けて
01:44努力されてきた
01:45ハン・ハクチャ総裁をはじめ
01:48皆様に敬意を表します
01:50山上被告はもともと
01:54ハン・ハクチャ総裁が
01:56旧統一協会の幹部を狙っていた
02:00しかし
02:04日本に来る機会が少なかったため
02:07教団に有効的で影響力があるとして
02:12安倍元総理をターゲットにしたという
02:15統一協会に一死報いるというか
02:21打撃を与えることが
02:23自分の人生の意味だと思いました
02:26山上被告の地元奈良に
02:31安倍元総理が応援演説に来ることを知り
02:35偶然とは思えないような気がした
02:38と証言した
02:40裁判の膨張を続けてきた記者は
02:46我々一般の感覚からすると
02:50あれだけ大きな事件を起こしていながら
02:53その最後の後押しとなったのが
02:56偶然というところに
02:58少し引っかかりを覚えるというか
03:00裁判の最大の争点は
03:04事件下の旧統一協会の影響だ
03:08法廷で明らかになったのは
03:11山上被告と家族の壮絶な過去だった
03:16山上哲也被告の裁判では
03:21家族の壮絶な過去も明らかになった
03:25父親は山上被告が4歳の時に自殺
03:30その後母親は旧統一協会に入信した
03:36弁護側の証人として法廷に立ったが
03:40その姿は遮蔽され見えなかった
03:44山上被告の兄で
03:47重い病気がある長男のために
03:50献金を始めたと語った
03:53命がなくなったら
03:56いくらお金があっても
03:58どうしようもないと思いました
04:00他の子供たちに申し訳なかったんですけど
04:03とにかく
04:05あの子の命を守りたいという思いでした
04:08夫の生命保険金や
04:13自宅の売却費など
04:16総額およそ1億円を献金したという
04:19徹也さんがこのような事件を起こした原因を
04:26どう考えますか
04:27私が加害者だと思います
04:32本来の宗教を履き違えていました
04:36献金を一生懸命すれば
04:40家庭が良くなるというのは
04:42大変な間違いでした
04:44旧統一教会に利用されたと話す一方で
04:51現在も信仰は捨てていないという
04:55神様のために本を読んだりして過ごしています
05:01脱海することはできませんか
05:05ううん
05:06できれば今の形でやらせてもらえたらいいなと思っています
05:12そして母親は尋問後
05:17裁判長の制止を振り切って
05:20山上被告にこう呼びかけた
05:23徹也に本当に申し訳なかったと思います
05:28徹ちゃんごめんね
05:32この発言の後すぐに山上被告の表情を見たんですけれども
05:39すると全く目を合わせてなかったんですよね
05:41もし表情を変えずというふうに急いでメモをした
05:44母親の証人尋問の間は
05:46山上被告はずっと手元を見ているというか
05:50どちらかというとイライラしているような
05:53そんな雰囲気を感じましたね
05:55母親の信仰によって振り回されてきた家族
06:01その後山上被告の妹が証言席に座った
06:08語られたのは宗教2世が置かれた過酷な現実だった
06:15母は教祖の写真を飾って
06:20祭壇を置いて壺を置きました
06:23毎晩毎晩お祈りしていました
06:28食事に行こうと言われてついて行ったら
06:32統一教会のイベントで裏切られた気分でした
06:36母は統一教会と上野兄のことで頭がいっぱいで
06:42私には無関心でした
06:44私に40度の熱が出ても
06:48統一教会の活動に行っていました
06:51母親は韓国の教団本部にも足を運んでいた
06:582002年母親が自己破産すると
07:02生活は困窮していく
07:05山上被告の兄にあたる長男は
07:10母親に反発し
07:12暴力を振るうようになったと話す
07:16上野兄は大学進学の件で揉めるようになり
07:22お前の献金のせいで進路を決められないんだと
07:26母親を叱責したり
07:28包丁を振り回したりしていました
07:31母が悲鳴を上げ
07:34兄を止めるのがつらかったし
07:36毎日家に帰ったら
07:39母親が殺されていたらどうしようと不安で
07:42家が燃えていたらどうしようと
07:46緊張感でつらかったです
07:48山上被告の妹は
07:54母親からたびたび
07:57金を無心されるようになった
08:00他の信者に金を返さないといけない
08:05家賃を滞納していて金をくれと
08:09必死の行走で道路で私にしがみついて
08:14私は母親を2、30メートル引きずりました
08:17恥ずかしくてみじめでした
08:20母親が私に連絡してくるのは
08:24金を無心する時だけでした
08:26母親の不利をした
08:30統一教会の信者だと思いました
08:33母親の不利をしているから
08:35私は突き放せない
08:39この発言の際は非常に涙声で
08:44説明をしているというところが
08:46印象的でした
08:47そしてそれを見ている山上被告も
08:50表情は正直変わらないんですけども
08:53妹の話にはすごく真剣に耳を傾けているなという
08:57妹を大切にしなければという思いは
09:00そういった行動一つから見ても
09:03感じることができましたね
09:04裁判では山上被告が
09:10兄と妹に保険金を残すため
09:13自殺を図っていたことも明らかになった
09:16しかし母親の信仰は変わらず
09:222015年
09:23兄が自殺
09:25その時の様子を妹はよく覚えていた
09:29警察署で兄の遺品を渡された時
09:35徹夜は声を上げて泣いていました
09:40兄の遺体から一晩中離れず
09:44俺のせいと
09:45つらそうでした
09:46山上被告は
09:52兄の自殺をきっかけに
09:54教団への復讐を決意したという
09:57被害者救済に取り組み
10:03裁判でも弁護側の証人として出庭した
10:07神谷新一弁護士
10:09事件後
10:11山上被告の妹から相談を受けたという
10:15継続的に
10:18お母さんとの関係について
10:20法的な目で見ると
10:23こういう問題があるとか
10:24こういう点があるというようなことを
10:26含めたアドバイスをしました
10:28関係性を工夫していくというか
10:32お母さんに複雑な思いはあるんだけど
10:34やっぱりお母さんだし
10:36そして
10:37この人も被害者なんだと
10:41事件を起こした山上被告について
10:47妹は裁判でこう証言している
10:51大好きなお兄ちゃんでした
10:56担任の先生が徹夜について
10:58真面目で努力家と褒めていて
11:01自慢の兄だと思っていました
11:0310代後半の頃
11:06私が家に帰りたくなくて
11:09帰らなかったら
11:10一晩中探してくれていた
11:13私たちは統一協会によって家庭が破綻した被害者でした
11:19相談する窓口も探しましたが
11:23親が入信した子供の相談窓口は見つけられなかった
11:28徹夜は絶望の果てに事件を起こしてしまったんです
11:34実は神谷弁護士は大学時代
11:40旧統一教会の信者だった
11:43数ヶ月で脱会しその後弁護士に
11:48今は宗教2世を救済する活動をしている
11:53裁判ではどうすれば事件を防げたか問われ
12:00涙流れにこう証言した
12:02自分が圧倒的に努力不足だったと思います
12:08もっと早く相談窓口を作ることを
12:13弁護士としてすべきだったと
12:15これはどういう思いから
12:18そういうふうにおっしゃったんでしょうか
12:20普段被害が起こってから
12:22統一協会に損害賠償するとか
12:23そういうことに手いっぱいになっちゃって
12:25もっと根本的なところに
12:27目を向けて努力することが
12:29本当に不足していたと
12:30それをちゃんとやっていれば
12:32防げたんじゃないかということですね
12:35すごいやっぱり
12:37後悔があって
12:39特に妹さんの証言は
12:43胸に迫るものがありましたね
12:46はい
12:46あんなのにセキララに
12:47最初から語ってたということは
12:49もちろんないですよ
12:51みんな傷を抱えて
12:55それを話すことそのものに
12:58自分を傷つくし
12:59もっとこう
13:01差別されるんじゃないか
13:02ひどい目に遭うんじゃないか
13:04あれはもう
13:06哲也さんのためだけに
13:09力を振り絞ったんだと思います
13:11妹の声を聞いた
13:17山上被告は
13:19家族間でトラブルが始まった頃
13:24妹は小学生で
13:27一番傷つけられていると思っていて
13:30何か最低限してあげられることを
13:34してあげるべきだと
13:36自分も父のように
13:38生命保険金を残して自殺すれば
13:42役割を果たせば
13:43それでいいと思いました
13:45妹が証人として出てきたことについては
13:49非常に辛い思いをさせたと思います
13:53来月判決が言い渡される
14:00山上被告の裁判
14:02一方で旧統一協会の解散命令についても
14:08年度内に東京高裁の判断が示される可能性がある
14:13その旧統一協会に今週
14:17大きな動きが
14:19辞任を決意いたしました
14:23改めてお詫びさせていただきます
14:27申し訳ありませんでした
14:29田中富弘会長が辞任を表明した
14:36田中氏と共に活動したこともある
14:42教団の元職員が
14:44今のタイミングで
14:48辞任というのは
14:50意味が分からないというか
14:53ふさわしくない
14:54信者から見ても
14:56なんでって思うでしょうし
15:00会社命令も
15:03まだもう少し出る可能性もあるし
15:06そこまで粘っても
15:09よかったはずじゃないですか
15:11辞任の理由について田中氏は
15:17交際での解散命令の真理に
15:20区切りがついたことなどを挙げた
15:22会見では新会長に
15:28堀正一氏が就任することも明らかにされた
15:32堀氏は信者である両親の元に生まれた
15:36二世信者だ
15:37去年韓国で行われた教団のイベント
15:48反白茶総裁に花を捧げる幹部らの中に
15:54田中氏と堀氏の姿があった
15:57新会長の堀氏は
16:00教団の新アジア太平洋大陸会長を務めていた人物だ
16:06私のコントロール下じゃなく
16:09世界本部のコントロール下にある人材だったので
16:12日本に
16:14呼び戻すと言いましょうか
16:17取り戻すと言いましょうか
16:19したがってこの交代に
16:22世界本部が指導して動き始めたわけじゃなく
16:25もちろん逆です
16:26田中氏は自発的に辞任し
16:30会長の交代は
16:32世界本部が主導したわけではないと強調したが
16:37教団の元職員は
16:40自分の意思や責任というのは
16:43神から与えられるもの
16:45人事や天事って言われって言ってまして
16:50あくまでも神がその意思を与えた
16:55その責任を与えたというふうに捉えるので
16:58それを辞任っていうことは
17:02放り出した神を否定するみたいな感じになるんですよね
17:06田中会長は自らの辞任ではないのではないかと
17:12最終決定するのは
17:14やっぱり韓国本部なり
17:18総裁が決めること
17:20外さなきゃいけなかったことがあったのかなと思ってしまいますよね
17:26その韓国では
17:33ハン・ハクチャ総裁が
17:35前大統領の妻や側近に
17:38不正に金品を提供したなどとして
17:41逮捕・起訴された
17:43更にイ・ジェミョン大統領は旧統一教会を念頭に政治介入した宗教団体への解散命令などの法的対応も検討している
17:56韓国の本部の今の状況と
18:01この田中会長の辞任っていうのは
18:04関係性があると思う
18:07関係性は当然あると思いますね
18:09今お金がすごくやっぱりなくなってきて
18:14献金が減っているので
18:15裁判にも総裁の
18:18裁判にも非常にお金がかかると
18:21とにかく不安だらけなんです
18:23いいから何もないんです
18:25辞任会見で田中氏は
18:30山上被告の裁判についても言及した
18:34今回の山上哲也君の
18:43事件に起こした事件について
18:50背景に家庭連合が存在していたことは事実なので
18:55ここはしっかりと向き合っていかなきゃいけないと
18:5940年近く旧統一教会の被害者救済に取り組んできた
19:07山口博弁護士
19:09山上被告の裁判で証言し
19:14宗教2世の問題に早く取り組んでいれば
19:19事件を防ぐことができたのではと訴えた
19:222世の問題は単純にお金を取り戻すだけの話じゃなくて
19:27心を取り戻すといいますかね
19:29決して簡単じゃないんですよね
19:32もっと早くよりどころというか
19:35SOSを出せるところが
19:38早くしていればという
19:41そういう反省はずっとあるんですよね
19:46私としてはもう金に対して
19:51やるべきことを
19:53もうちょっときちっとやっていれば
19:55あなたがこんなことをしないでも
19:57済む事態になったと思うんだけども
20:00申し訳なかったねと
20:01それはずっと持ってましたね
20:11MBSの清水記者です
20:15お願いします
20:16裁判で明らかになった山上被告と家族の過去は
20:21本当に壮絶なものでしたけれども
20:23今後の裁判の焦点はどこにあるんでしょうか
20:26裁判を通して宗教2世の苦しみや
20:30家族の置かれた窮状というものが
20:33当事者の生の声で語られて
20:35明らかになったということは
20:36社会的に一定の意義があったといえます
20:39こうした老いたちをどう評価するかが
20:42裁判の焦点といえます
20:43これについて検察側は
20:46老いたち自体は事件には直接関係なく
20:49刑罰を大きく軽くするものではないということで
20:52あくまで事件そのもの
20:54安倍元総理を銃で撃って殺害した行為について
20:57どういう刑事責任を負わせるべきか考えてほしい
21:00という主張をしています
21:01来週18日が検察側は休憩を述べるわけなんですけども
21:08この場でどういった料金を求めるかが注目されます
21:11たとえどんな事情があるにしてよ
21:14人を殺害するという行為は許されないものですけれども
21:18被害者遺族である安倍昭恵さんですね
21:22彼女は法廷でどのようなことを話したんですか
21:26裁判の中では
21:28一周期を終えて書簡をつづった
21:30常心書が読み上げられまして
21:32死を実感し思い出すと涙が出ます
21:35夫にただ生きていてほしかった
21:38長生きしてほしかった
21:39などと突然大切な人の命が奪われたことへの
21:44悲しい心情が明らかになりました
21:46一方で山上被告が狙った相手が
21:49なぜ安倍元総理でなければならなかったのかは
21:53裁判を傍聴していても
21:54反然としなかったなというふうに感じました
21:57旧統一教会への恨みを募らせた末に
22:00安倍元総理の殺害を実行に移した最後の決め手を
22:03偶然と山上被告は証言しているわけなんです
22:06一刻の元総理を殺害しようと実行するには
22:10それ相応の覚悟がないとできないはずなんですけども
22:13そこを偶然と表現していることに
22:16傍聴した私のような記者としては
22:18少し理解が追いつかないなというふうに感じました
22:21ご視聴ありがとうございました

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