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  • 2 日前

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教育
トランスクリプション
00:00続いての特集は兵庫県知事選挙のあと特命のデマや誹謗中傷をやめさせようと戦い続けている人がいますその一方で自ら拡散したデマを後悔し謝罪する人も出始めていますどうすれば加害と被害の不幸な連鎖を食い止めることができるのでしょうか
00:24斉藤は悪いやつだと思い込まされているんですこれが僕が言うところのテレビによる国民の洗脳なんですよ
00:33橘隆容疑者が繰り返した斉藤知事のパワハラは嘘などという内容はどれほど影響したのか
00:45投票前日から当日にかけて兵庫県民およそ2300人を対象にしたアンケート調査がある
00:55斉藤氏を支持すると回答した人と対立候補の稲村氏を支持すると回答した人たちで正反対の結果が出た
01:07パワハラはマスコミによる熱度と思うかどうかを聞いたところ
01:14斉藤氏医者ではおよそ7割がそう思うと回答した
01:19そして
01:22嘘によって知事を追い残そうとするクーデターがバレた
01:29斉藤氏が辞任に追い込まれたことは
01:35取得権激走によるクーデターと思うかどうかについても
01:40同様の結果となった
01:43調査した田中達夫教授に聞いた
01:49斉藤支持者に深くこうした情報が浸透した理由原因はどんなところにあるか
01:59基本的には利用しているメディアですね
02:02斉藤支持者が利用しているのはネットメディア
02:05特にYouTubeが一番多いんですけども
02:08これだけ大きく事実認識がずれるというのは珍しい
02:12全く違う世界を見ているわけです
02:15さらにマスコミ報道は信用できると思うかどうかの質問には
02:25斉藤支持者では実に8割以上が思わない
02:31またはどちらかといえば思わないと回答した
02:35確信を持ってマスコミは信用できるとは思わないと答えている人が
02:41実は63%
02:4263%もいるんですね
02:44すごいですよ
02:44ややじゃなくてね
02:45どちらかというのではなくて
02:47そのマスコミになってますかね
02:50当時流れているYouTube動画を見れば
02:54そういう気持ちになるんじゃないですかね
02:56兵庫県知事選関係のYouTube動画では
03:02橘容疑者のチャンネルの動画が最も多く視聴された
03:07デモや根拠不明の情報というものも
03:23多く飛び交わったじゃないですか
03:25そうした情報もそのまま受け取られて
03:29投票行動に結びついたという可能性は
03:33それはあるんじゃないですかね
03:34根本的な事実についての認識が違う
03:38それで行動してしまうとですね
03:40それは民主主義にとって最もよろしくない
03:42兵庫県知事選をめぐる動画を作っていたのは
03:48斉藤知事や橘容疑者の支持者たちだけではなかった
03:54関東地方に住むYouTuberの男性
04:001年半前から趣味で
04:04政治系切り抜き動画のチャンネルをはじめ
04:08再生回数が最も多かったのが
04:12兵庫県知事選だった
04:1439万再生ですね
04:16これは選挙期間中の先日だったと思います
04:20まあ驚きはしましたね
04:22斉藤知事は悪役だったはずなんですよね
04:26なのにもかかわらず
04:28なんかものすごく応援のコメントがついていて
04:31兵庫県の皆様
04:34明日はぜひ斉藤さんに投票してください
04:38お願いします
04:39男性は再生回数などに応じ
04:45YouTube側から月に80万円を超える
04:49広告収入を受け取った
04:51普段の収入が1万円だとしたら
04:54急に4万円とか5万円になったりするわけですよ
04:57お金にというか
04:58取り憑かれたような感覚っていうのはありました
05:00実際
05:01競争が起きてくるので
05:03どんどんサムネとかキーワードが過激になっていく
05:06なんかだんだんサムネとかキーワード
05:10嘘じゃね?ぐらいなレベルになってくると
05:12自分はそこから一歩身を引こうというか
05:15男性は立花容疑者の主張が
05:20兵庫県警本部長に否定された時も
05:24動画をアップロードしたという
05:26これ出さないと意味がないっていうのもおかしいですけど
05:32いやなんか立花さんの動画を1個でも出したんなら
05:36これに対してデマでしたっていうのがあるんだったら
05:38デマの方はちゃんと謝罪動画を出すべきかな
05:42っていうふうに思いましたし
05:43報道特集は今年3月
05:49政治系動画が対価を伴う取引の対象になっている実態を報じた
05:56仲介サイトを通じてクライアントが動画制作を発注
06:03受注者には報酬が支払われていた
06:07斉藤知事を支持する動画を制作していた男性は
06:15ご自身は斉藤さんを支持する気持ちっていうのはあった
06:22僕自身はこういうことを思ってないけど
06:25そういうふうにしちゃったっていうか
06:29お仕事としてやってるわけで
06:31報道受け
06:34仲介サイトはガイドラインを改定
06:38政治活動などに関連する仕事の依頼を禁止した
06:43ところが今月
06:46国会中継や会見映像の切り抜きショート動画編集者を募集します
06:53複数の発注者が政治系動画制作の募集をしていたことが分かった
07:01番組の取材に対し仲介サイトは
07:06ご指摘いただいた仕事について
07:10ガイドライン違反となることが確認できましたため
07:14中断対応をいたしました
07:17ユーチューバーの男性は
07:22政治系動画の発注はなくなるどころか
07:25XなどSNS上にも広がっていると感じる
07:30政治チャンネルで発注したことはないですけど
07:35ちなみに単価は上がってきています
07:38編集単価
07:391本につきこれだと4000円か2万円って書いてあるじゃないですか
07:43半年前とかはもっと安かったです
07:46めっちゃ儲かるっていうことと
07:48あとそれだけお金目的でやってる人が増える
07:52メディアとSNSの問題に詳しい
07:58厚生大学の藤城博之教授はこう警鐘を鳴らす
08:04動画サイトとかSNSってアクセスを集めると
08:08お金が儲かるアテンションエコノミーって仕組みなわけですけども
08:11ものすごいやっぱり選挙そのものを変質させたというか
08:15人々の注目によって経済的価値が高まるアテンションエコノミー
08:23選挙への悪影響を防ぐためにはどうすればいいのか
08:28プラットフォーム企業にファクトチェックみたいなものを求めるっていうのは
08:35今の利益最優先の企業体質の中でなかなか難しい部分がありますよね
08:43プラットフォーム規制をどうしていくか
08:46結構ヘイトとか誹謗中傷とか発言側に注目が集まりがちなんですけども
08:51問題なのはそういうことで注目するとお金が儲かるって仕組みが問題なわけなので
08:56こういう規制って表現の自由を既存する非常に危険な側面もあるので
09:02発信して儲けるって言うと儲けを抑制するっていう
09:06これだとやはりリスクは少ない
09:09表現の自由を既存するリスクは少なくなると思うので
09:12こちらの方が早急に進めていく必要があると思います
09:15誹謗中傷と戦い続けてきたのは
09:21竹内元県議だけではない
09:23百条委員会の元委員丸尾牧県議
09:28人生の中ではでも一番辛かった1年ですよね
09:32非常にしんどいことたくさんありました
09:35丸尾の事務所に行くし
09:38竹内丸尾を奥田に見つけたら皆さん教えてください
09:42行きますから
09:43あの告発文書を書いたのは竹内だけじゃなくて
09:48丸尾牧も書いてるんです
09:49丸尾いつでもかかってこいよ
09:50この虚偽の発言で名誉を傷つけられたとして丸尾県議は
09:58立花容疑者に損害賠償を求め裁判を起こしている
10:03SNSでこんな誹謗中傷も受けた
10:10大ボラ吹き
10:14斎藤卸の黒幕の一人
10:18丸尾県議は誹謗中傷に対し
10:23発信者情報の開示請求や削除を求める裁判を
10:29XやYouTubeを運営するGoogleなどのプラットフォーム事業者らに対して何度も起こしてきた
10:37対象となった投稿の数は延べ100件以上
10:45だがその道のりは険しかった
11:04だがその道のりは険しかった
11:08最初に行った発信者情報の開示請求は
11:15裁判所が開示決定を出すまでに7ヶ月かかった
11:20さらに開示決定が出ても
11:26決定から4ヶ月が経った今も
11:39プラットフォーム側から
11:41投稿者の電話番号やメールアドレスなどが開示されていないのだ
11:47被害者の立場でいうと
11:51ずっと心理的な負担が続いている状況ですよね
11:55民事だとかも含めて検討はしたいんですけれども
11:59前進めない状況が今あるんですね
12:02プラットフォーム側は
12:05なぜ開示が遅れているというふうに説明しているんですか
12:09そうですね
12:11対応に時間がかかっているという説明にとどまっておりますので
12:17このため丸尾県議は
12:21プラットフォーム側に
12:23栽培所の決定に従うよう求める
12:26間接強制と言われる手続きを申し立てた
12:30プラットフォーム側が従わなければ
12:36制裁金が課されることになる
12:38場合によっては制裁を加えてもらって
12:43連絡先を開示するということを
12:45速やかに行ってほしいというふうに思います
12:47藤代教授はプラットフォーム側の責任について
12:54簡単に拡散できる仕組みを
12:57プラットフォームが作っているということなんです
12:59ボタン一つですぐに拡散できる
13:02そして拡散した方がさらに自分のところに
13:06いいねがついたり
13:07自分が評価されるという仕組みがある
13:09なので拡散しやすい仕組みを
13:13作っているプラットフォームの責任というものを
13:16問う必要があると思うんですね
13:17今回立場の容疑者が逮捕された
13:19でも仕組みが変わらなければ
13:23ずっとこれは逮捕し続けなければいけない
13:28根底の問題は治らないので
13:30デマや誹謗中傷を後悔する人も出始めている
13:37竹口元検議を斎藤知事を貶めた主犯格と決めつけ
13:46拡散された動画
13:48立場な容疑者のXにも引用され
13:52249万回閲覧された
13:55この人物は同じ動画の中で
14:03丸尾検議についても
14:04知事の疑惑のネタをでっち上げたと伝えていた
14:09なが丸尾検議から開示請求を受けたと知り
14:16謝罪の手紙を送ってきた
14:18YouTubeの収入で家族を支えてきましたが
14:25現在は生活面でも困難が続いており
14:30別の収入手段を模索しております
14:34誤った情報や表現により
14:41ご迷惑をおかけしたことを
14:43真摯に反省しており
14:45恩便にご対応いただきますよう
14:50心よりお願い申し上げます
14:53率直に謝罪をしていただいたということは
15:00ホッとする
15:02反面素直に100%
15:05はいもうこれでいいです
15:10終わりますということにはならない
15:12この男性は斎藤知事を支持する立場から
15:19丸尾検議らへの攻撃を繰り返していた
15:23丸尾落選させてください
15:27丸尾真希の議員辞職を要求します
15:33今年3月
15:48男性も発信者情報の開示請求をきっかけに
15:53丸尾検議に謝罪した
15:55事実に基づかない批判を展開し
15:59さらには辞職を求める署名運動をし
16:03多大なるご迷惑をおかけしたこと
16:06お詫び申し上げます
16:08だがその後
16:11斎藤知事を支持する人たちから
16:15態度が180度変わった
16:18などと批判されるようになり
16:21反論すると攻撃はさらにエスカレートした
16:24斎藤知事者から個人情報を測定され
16:29住み込みで働いていた場所
16:33とか僕の住所ですね
16:36とか勤務先取引先
16:38取引先の関わっている人間のことまで
16:42晒されて
16:43正直殺害予告まで来たんで
16:46ご自分に
16:47メール
16:48X上で
16:51どんな内容なんですか
16:52お前を殺しに行くと
16:54ネット上には
16:58名前と顔写真も拡散された
17:01男性は職を失い
17:06引っ越しを余儀なくされた
17:08環境を変えたことをきっかけに
17:19Xのアカウントを削除すると決めた
17:23私自身人に対して行ったことは自らに返ってくるということを身をもって経験いたしました人生の転換期を迎えにあたりSNSから身を引く決断をいたしましたこのアカウントを消すんですねはい消します誹謗中傷は自分の人生も壊すと言って男性は削除ボタンを押した
17:52今誹謗中傷されている方はやはり自分に跳ね返ってくるっていうのを考えてないと思うんですよ
18:05自分に返ってきた時の怖さっていうのを考えればもう少し冷静沈着に言葉を選んで投稿できると思いますしその情報を確かめることもできると思うんですけど
18:19僕と同じような過ちを犯す人が出ないように僕は今は願ってます
18:25デマや誹謗中傷が飛び交った兵庫県知事選では大手メディアはその選挙戦の最中にファクトチェックをしたり問題の深刻さを報じることができませんでした
18:39そのことへの反省が私たちの番組がこの兵庫県知事選の問題を報じ続けてきた出発点の一つです
18:47デマや誹謗中傷は人を傷つけるだけではなくて選挙や民主主義をも歪めかねないのでこれからも考えていく必要がありますよね
18:56発信者の匿名性の問題もあると思うんですね
19:00丸尾県議はものすごい労力と時間をかけて一件一件裁判に向けた準備を進めています
19:06丸尾県議は最後までやりきるとおっしゃっています
19:10それは匿名での発信でも責任を問われるというルールを裁判を通して確立したいと考えているからだそうです
19:17言葉の暴力というのは時として物理的な暴力より人を傷つけてしまうことがある
19:24ただ言葉だけに注目してしまうと表現の自由を制限するリスクもあるわけですね
19:31そこで藤代教授は誹謗中傷までが収益につながるシステムをまず見直さなきゃだめだと強調していました
19:40デマや中傷によって選挙を歪めた人物が潤ってしまうシステム
19:46どう見てもおかしいですよね
19:48私はもう一つプラットフォーム企業が持つアルゴリズムの問題もあると思っているんです
19:54プラットフォーム側は利用者の検索履歴とか位置情報などを大量に蓄積して
20:00一人一人が次に何を望むのかということをかなり正確に予測できるまでになっているというんですね
20:06それは利用者のプライバシーの問題とか中毒性の問題
20:09社会の分断の問題などをはらんでいないでしょうか
20:13EUではすでにアルゴリズム規制が始まっています
20:16日本でも議論が必要ではないでしょうか
20:19そしてもう一つ今週は去年の兵庫県自治選を巡って動きがありました
20:26斉藤知事とPR会社の社長が公職選挙法違反の疑いで告発されていた件について
20:33神戸地検は県議不十分で不寄所処分としました
20:37地検は斉藤知事側が支払った金が選挙運動の対価と認定するには疑義があったとしています
20:46以上特集です
20:48ご視聴ありがとうございました

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