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00:00:00おはようございます
00:00:1212月7日サンデーモーニングです
00:00:15今年も残り1ヶ月を切りました
00:00:18予定が立て込む時期ですけれども
00:00:20まだインフルエンザが大流行しているようですので
00:00:24皆様引き続き体調に気をつけて過ごしていきましょう
00:00:27では今週は、東京で開かれたイベントの話題からまいります、日中の緊張が続いていますが、多くの中国企業が参加したようです、駒田さん。
00:00:39ロボットの進化も日進月歩ですけれども、世界最大級のロボット展が開かれました。
00:00:46中国企業が特に力を入れている人型ロボットが進化しているんです。
00:00:51東京で開かれた国際ロボット展には、中国政府が渡航自粛を呼びかける中でも、中国からは80社以上が参加。
00:01:07出店を取りやめた企業はなかったといいます。
00:01:10中国企業からは、政治とビジネスは別との声が聞かれました。
00:01:2050年以上の歴史を持つこのロボット展は、大きな変革期を迎えています。
00:01:26今、ロボットが大きく進化しています。
00:01:29キーワードは、AIとの融合です。
00:01:32クマのぬいぐるみに包まれるように座る、未来の椅子。
00:01:46AIと会話も楽しめます。
00:01:50最近、寒くて朝起きるのがつらいんだけど、どうしたらいいかな。
00:01:55寝覚ましを遠くに置くと、寒きやすくなりますよ。
00:01:59産業用ロボットも、AIによって自立が進んでいます。
00:02:06黄色のサイコロを振って出た目の数字のところに、青を置いてください。
00:02:13口頭での指示を理解した上で、サイコロの目を認識して、物を運ぶロボット。
00:02:19こちらは、ネジを締めるロボットですが、AIによって対象物の動きに合わせた作業ができるようになりました。
00:02:40そして、AIの急速な進歩を受けて、開発競争が激化しているのが、人型のロボットです。
00:02:52先月、ロシアでも初めて披露されましたが、
00:02:56搭乗直後に転倒。
00:03:03各国の開発力に差が出る中、存在感を見せているのが中国です。
00:03:10こちらは、川崎重工が開発したロボット。
00:03:13私たちは人間型なので、人の動作を再現し、作業を代替することができます。
00:03:20まさに、相棒と呼ぶにふさわしい存在です。
00:03:25用途が限定される産業用ロボットとは違い、人の動作を再現できる人型ロボット。
00:03:32例えば、
00:03:32道具を使って、人間と同じ作業が可能に。
00:03:48危険を伴う現場でも。
00:03:52災害現場では、重い障害物をどかすパワーも必要になりますが、
00:03:57さあ、カレードはどうでしょうか。
00:03:59重さ30キロの棚も、軽々と起こします。
00:04:02この棚、実際には30キロのもの重さがあります。
00:04:07無事に、子猫を救出することができました。
00:04:13あえて、人の形であるというところに、何かメリットはあるんですか。
00:04:19この世界は、人間が生活しやすいようにできていますので、
00:04:25ドアの形も、人間が開きやすいような形に設計されていますし、
00:04:29最終的に、全てのことをやろうとすると、
00:04:32人の形というのがベストだと考えています。
00:04:35国際ロボット店で、ひときわ目を引いたのが、
00:04:46軽快に踊るロボットに、ボクシングをするロボット。
00:04:50人のような滑らかな動きを実現したのは、中国の企業です。
00:04:57中国のロボットメーカーと、日本企業の仲介に乗り出した日本の商社は、
00:05:02動きも、価格の安さも、圧倒的に先進的な感じになっているので、
00:05:13一番、社会の現場で、今通用するのが、中国のロボットなんじゃないかなと。
00:05:21人型ロボットで先端を行く中国。
00:05:24最先端技術を結集すべく、政府が支援しているのだといいます。
00:05:28また、中国では、日本と同様に、
00:05:57高齢化社会が急速に進行、労働力不足を埋める切り札としても、開発を急いでいるといいます。
00:06:04新技術立国を掲げる日本は、先行する大国にどう対抗していくのでしょうか。
00:06:13いや、ロボットの進化、本当に目覚ましいんですが、これだけ日中関係が冷え込んでいる中でも、
00:06:22このロボット店には、中国企業が80社を超える数参加しているということで、
00:06:27つまり、中国がロボット産業にそれだけ力を入れていることの表れかと思うんですが、
00:06:34その辺りのデータも見てみましょう。中西さん。
00:06:37はい。こちらは、国内で稼働している産業用ロボットの台数の推移を、国ごとに比べたグラフです。
00:06:452015年までは、日本が世界のトップだったんですけれども、
00:06:51中国はこの10年間で一気に日本の4倍以上まで増加しているんです。
00:06:57また、開発競争が激化している人型ロボットの分野では、関連する特許の出願数で、
00:07:04中国は直近の5年間、圧倒的なトップにあります。
00:07:08背景には、国を挙げた取り組みがあります。
00:07:11中国政府は、人型ロボットについて、
00:07:16AI、ハイエンド製造、新素材などの先進技術を統合したもの、
00:07:21コンピュータ、スマートフォン、新エネルギー車に続く革命的製品だと位置づけているということなんですね。
00:07:30中国が相当戦略的に、このロボット分野に力を入れているのが分かりますけれど、
00:07:36寺島さん、そもそもロボットって日本が得意分野でしたよね。
00:07:41要するに日本人は、鉄腕アトムという、手塚さんの作品もあって、
00:07:46鉄腕アトムって人工知能を搭載した原子力ロボットなんだけれども、
00:07:51これが大好きだから、ものすごくこういうことに関心があるんですよ。
00:07:55そこで確かに、我々の周りを見ても、
00:07:58ロボットの進化というのが、我々を支えてくれていることは間違いない。
00:08:01例えば、医療現場における手術ロボットの進化とか、
00:08:04それから、レストランに行っても、配膳サービスなんていうのが、
00:08:08かなり至近距離になってきたというか、
00:08:10ただ、この段階で、僕、日本人としてというよりも、
00:08:14人間として、人間が人間であることと、
00:08:18ロボットとの違いということによく考えておく必要がある。
00:08:21ロボットというのは、今の段階では、あくまでも目的、手段、合理性で、
00:08:27この目的に関して一番効率的な、
00:08:30要するに活動をするロボットというものを作ろうという、
00:08:33目的、手段、合理性の中から成り立っているんですね。
00:08:36人間のすごさというのは、必ずしも目的、手段、合理性の中で人間は動かない。
00:08:41例えば、愛だとか、友情だとか、連帯だとか、
00:08:46そういう価値のために、人間は動く。
00:08:48計算打算では、必ずしも動かないというところに、
00:08:51人間のある種の偉大さというのがある。
00:08:53だから、ロボットと人間というのを絶えず、そういう視界で考えながら、
00:08:57ただ、ロボットすごいよねと言っていれば、いいものでもない。
00:09:00人間として、こういうロボットが進化してくる時代に、
00:09:04自分はどう生きるのかというのを、問い詰めなきゃいけないときに来ていると、
00:09:07僕はそう思っています。
00:09:08ロボットの進化を見るにつけ、ちょっと感じている違和感って、
00:09:11まさに今、寺島さんがおっしゃったことだなと思いましたが、
00:09:15本村さんは、この状況をどうご覧になっていますか。
00:09:18やっぱり日本は、ヒューマノロボットでは世界一だったんですけれども、
00:09:24もう今、視覚が完全に後退していますよね。
00:09:27二足歩行ロボットというのは、やっぱり立っているだけでも難しい。
00:09:31ロシアの例があったように。
00:09:33歩くともっと難しい。
00:09:35しかも、何か相互作用をする。
00:09:37例えば、重いものを動かせば、自分が反動を受けて倒れるわけですから、
00:09:42そういったことが、今、超速の進歩を遂げていて、
00:09:45なぜかというと、ビッグデータをロボットが自分で学習できるからなんですね。
00:09:50昔は、足をこう出して、手をこうしてって、
00:09:53全部、つきっきりで教えていたものを、
00:09:56今、仮想空間で全部できるんですね。
00:09:58中国は、ビッグデータの王国ですから、
00:10:02あらゆるシーンを想定して、
00:10:0424時間ロボットが学習できるんですよ。
00:10:08その点は、もうやっぱり日本は叶わないなという気がします。
00:10:12つい先週でしたか、日本政府が、
00:10:15この人型ロボットの開発に、
00:10:1810年間で4000億円を投じるという、
00:10:20新しい報酬を示しましたけれども、
00:10:23ちょっと遅すぎたかなという感じもしますね。
00:10:26日本だって、人手不足とか、
00:10:29いろんなことで、やっぱり需要が高まっていく中で、
00:10:32今まで世界一だったものを、
00:10:34みすみす明け渡すわけにはいかないという、
00:10:37危機感はね、やっぱり持ち続けていただきたいですし、
00:10:40ただもう一つ、やっぱり寺島さんがおっしゃったように、
00:10:42なんかこの、エンタメとか教育とか産業とか、
00:10:46だけではない、
00:10:47多分今後、人型ロボットというのは、
00:10:49軍事の方にも転用されていくだろうなという、
00:10:51危機感も私は持っているので、
00:10:54その倫理的に進めるという、
00:10:55モデルの国にもなってほしいなと思いますね。
00:11:01では、次にまいりましょう。
00:11:03年の瀬に向けて何かと出費のかさむ時期ですけれども、
00:11:07いつにも増して切実な物価高対策の話題です。
00:11:11その物価高対策として、
00:11:14政府が推奨しているのがお米券です。
00:11:17これを配布しないと決めた自治体が出てきています。
00:11:20一体なぜなんでしょうか。
00:11:21物価高の影響は、
00:11:27年末年始の食卓にも出てきています。
00:11:29ケーキも最近高いので。
00:11:32クリスマスですけど。
00:11:33いや、それはなしです。
00:11:34なしですか。
00:11:37材料費などの値上がりを価格転嫁できず、
00:11:40洋菓子店の倒産も急増。
00:11:42通常の半額以下で販売された、
00:11:48トッピングなしのケーキも人気だといいます。
00:11:55おせち料理の具材もすべて値上がり。
00:11:58価格高騰でメニューを変更せざるを得ないケースも。
00:12:10こうした中、打ち出された政府の物価高対策ですが、
00:12:14一筋縄でいきそうにないのが、
00:12:16政府は自治体への交付金を拡充したうえで、
00:12:301人当たり3000円ほどのお米券配付を推奨していますが、
00:12:35自治体側からは早々に異論も。
00:12:37大阪・片野市の山本市長は、
00:12:51お米券の配付について、
00:12:53経費率が20%を超え、
00:12:56特定の業界への利益誘導にもつながると批判。
00:13:00交付金は水道料金や給食費の支援などに
00:13:04充てる方針だといいます。
00:13:07道理水産大臣の顔色を見て判断をするというのは、
00:13:14やはり私はこのケースではよくないと。
00:13:16水曜日には、政府による自治体向けの説明会が行われましたが、
00:13:23配付しないと決めたところも。
00:13:27こちらの江戸川区では、
00:13:28お米券を配付しない方針ですが、
00:13:31区民はこれをどのように受け止めているんでしょうか。
00:13:34住民の賛否が分かれる中、江戸川区は、
00:13:53お米券配付の代わりに低所得者世帯を対象にした現金給付を行う方針。
00:14:00お米券を推奨する政府の方針に対しては、
00:14:06長期的な戦略的なビジョンがないっていうのは、
00:14:13半年1年、国民がそのお米券で生活楽になるわけではないので、
00:14:21つけがけばみたいな、その場しぬりの政策なんで。
00:14:24難しい価値取りを迫られる物価高対策、
00:14:29その裏付けとなる財源も課題です。
00:14:34火曜日、国の財政を議論する審議会が、
00:14:38片山財務大臣に意見書を提出。
00:14:40安定的な財源を確保するよう、釘を刺したのです。
00:14:51高市政権で決めた補正予算18兆円のうち、
00:14:5511兆円は国債に頼る状況。
00:15:00安定的な財源としての税金をめぐる議論も過強を迎えています。
00:15:04自民党本部を訪れ、減税を訴える業界団体。
00:15:15来年度の税制の見直しを議論する税制調査会へのアピールです。
00:15:22今回、自民党税庁の議論で目立つのは、減税のメニュー。
00:15:27住宅ローン減税、自動車関連の減税、
00:15:30投資に関する非課税枠の拡大などが検討されている一方、
00:15:36代わりの財源として、増税の議論は控えめです。
00:15:41自民党税庁といえば、かつては総理・総裁ですら
00:15:45口出しをためらう正益とも言われた税制の権威。
00:15:51必要と考えれば、世論の反対の強い増税を目指したことも。
00:15:55その税庁会長を6年務めた野田武氏元衆院議員は、
00:16:02消費税の前身ともいえる売上税導入を目指した当時について、
00:16:07税制見直しの議論が過強を迎える自民党税庁。
00:16:26かつて、その税庁会長を6年務めた野田氏は、その役割について、
00:16:32ただ、高市政権となって、その自民党税庁にも変化が。
00:16:51新たな税庁の体制の下、今までとの考え方を少し変えまして。
00:16:59財政規律派で知られる宮沢前会長は交代。
00:17:03その後任に指名された小野寺会長は、総理の意向を重視する考えです。
00:17:10高市総理の発言につきましては、皆さん重く受け止めていらっしゃると思います。
00:17:16高市政権の掲げる、責任ある積極財政によって、
00:17:23財政出動や減税メニューだけが先行することがあってはならないと、
00:17:28野田元税庁会長は警鐘を鳴らします。
00:17:32積極財政、万歳じゃなくて、責任ある財政でいいんです。
00:17:38でなきゃ、法満財政ですよ。
00:17:40国民のまさに生活、暮らしを守っていくというためには、
00:17:50目先の様々な要望に甘い顔をして、
00:17:55積極財政を加速するのはどうなんでしょうか。
00:18:00今回の税制見直しの議論は、国民の暮らしを守るものとなるのでしょうか。
00:18:10野田さんの指摘ももともだと思うんですが、
00:18:12今議論されている税制の見直しというのは、
00:18:15どういうものなのか、詳しく見ていきましょう。
00:18:17杉浦さんから。
00:18:18高市政権の税制改正のメニューですが、
00:18:23主なものを見てみますと、
00:18:25自動車関連では、すでに決まっているガソリン暫定税率の廃止に加え、
00:18:31議論の訴状に上がっているのが、
00:18:33自動車を購入する際に環境性能に合わせてかかる税金の一時停止、
00:18:39そして住宅ローン減税については、
00:18:415年間の延長や中古物件などへの支援拡大などが検討されています。
00:18:47いわゆる年収の壁をめぐっては、
00:18:50非課税となる所得を160万円から引き上げることが検討されていますし、
00:18:56その他では、投資データ利益が非課税になるニーサの対象拡大などがあります。
00:19:02こういった減税メニューが目立ちますが、
00:19:05税収が減った分の穴埋めができなければ、
00:19:08必要な政策を実現するための財源がなくなってしまいます。
00:19:13そこで問われるのが、
00:19:15政権与党で税制を担う幹部議員らの調整力です。
00:19:22自民党税庁の前の会長で、
00:19:25財政規律派の宮沢洋一議員は、
00:19:28去年の税制改正大綱に置き土産として、
00:19:32税収中立という言葉を書き入れました。
00:19:35これはどういうことかといいますと、
00:19:40この水が税金だとすると、
00:19:44減税によって税収が、このように減ってしまうわけですが、
00:19:49この減った分と同じだけ、
00:19:54増税などで穴埋めをしなければならない、
00:19:58という、こういう考え方なんです。
00:20:01例えば、
00:20:03自動車関連の税収は、
00:20:06全体で5.8兆円なんですが、
00:20:10ここから、
00:20:12減税分として、
00:20:14先ほど挙げた、
00:20:15ガソリンの暫定税率廃止などの、
00:20:18自動車関連の減税が、
00:20:20実行されれば、
00:20:22このように、
00:20:231.7兆円の減収となるわけですね。
00:20:28しかし、
00:20:29この分を、
00:20:30どこから持ってきて、
00:20:32穴埋めするのかは、
00:20:34まだ決まっていないんです。
00:20:36老朽化した道路の補修など、
00:20:39道路整備関係にかかる費用は、
00:20:42年6兆円と見積もられていて、
00:20:44税収を確保できなければ、
00:20:46整備計画に影響する可能性もあるんです。
00:20:49責任ある積極財政を掲げる高市政権は、
00:20:54この穴埋めの財源として、
00:20:59企業への税制優遇措置や、
00:21:02補助金のうちの無駄を削減し、
00:21:04財源を捻出する方針ですが、
00:21:06どれだけ削れるのかは、
00:21:08まだ見えていません。
00:21:10また、増税メニューとしては、
00:21:11海外に行く人や外国人旅行者から徴収する
00:21:15出国税を引き上げることや、
00:21:17急増する防衛費に充てるための
00:21:20特別所得税の新設などを検討していますが、
00:21:24減税メニューと比べると、
00:21:26規模感は小さいのが現状です。
00:21:29こうした状況に、
00:21:31自民党で6年間、
00:21:32税調会長を務めた野田武史元衆院議員は、
00:21:36みんなが嫌がる増税の話から、
00:21:40政治家が逃げ回ったら国が成り立たない。
00:21:43税調が嫌われ役となってでも、
00:21:45法満財政を防がなければ、
00:21:47日本円や日本国債の信用が落ちて、
00:21:50インフレを招き、
00:21:51国民の生活が大変なことになると指摘しています。
00:21:55実際、今、国債の価格は下落し続けています。
00:22:00国債は、価格が下がると利回りが上がる関係にありますが、
00:22:07金曜日10年ものの利回りは1.95%と、
00:22:1218年半ぶりの水準となりました。
00:22:16市場からの信任を得ながら、
00:22:18積極財政を貫くことはできるのでしょうか。
00:22:21以上です。
00:22:23積極財政によって財政出動とか減税をすれば、
00:22:28経済が上向くから、税収が上振れするんだという考え方もあるようなんですが、
00:22:33でも、現実を見ていますと、
00:22:35円安、そして国債の下落が進んでいます。
00:22:38この状況で、寺島さん、楽観ばかりしてられないですよね。
00:22:43日本人として今、本当に真剣に考えなきゃいけないのは、
00:22:46アベノミクス再びで日本は救われるんですかということについて、
00:22:51考えなきゃいけない。
00:22:53要するに、異次元金融緩和と財政出動で、
00:22:56結局は、その円安と物価高のスパイラルに、
00:23:00国民自身が苦しんでいるんですよね。
00:23:02ところが、僕自身、もう一歩、政策論の枠組みをもっと柔らかく、
00:23:08考え直さなきゃいけないところに来ているなということを、
00:23:10今日、発言しておきたいんですけれども、
00:23:12給付か減税かと、
00:23:14じゃあ、そのための財源どうするんだという議論ばかり、
00:23:17今、そこでも繰り返してきているわけですけれども、
00:23:20例えば、どういう考え方があるんだろうかということなんですが、
00:23:23新しい次元でね、例えば、企業セクターがありますよね、
00:23:27政府セクターが、あまりにも今、
00:23:29政府セクターが何かやってくれることを、
00:23:31国民も企業も期待しすぎててですね、
00:23:34補助金だ、助成金だという方向に議論が行っちゃうと。
00:23:37だけど今、企業セクターはですね、今世紀に入ってね、
00:23:40企業業績というのは、手堅く、あれ、良くなっているから、
00:23:44年間100兆円を超すんですよ、配当金と内部流報がね。
00:23:48で、それを抽出させる、増税でもって出させろという発想じゃなくてですね、
00:23:53例えば、企業が自社株買いに向かうと、
00:23:56自社株買いのうちの半分ぐらいのですね、
00:23:59社会政策の目的のためのファンドに出してね、
00:24:03例えば、教育だとかですね、
00:24:05格差と貧困だとかいう社会政策にね、
00:24:08企業セクターとか産業とかですね、
00:24:10経済界というところがね、
00:24:12日本国の掲げている課題に対して立ち向かっていくと、
00:24:15何でも政府にやれと、
00:24:17みんなそれに期待してですね、
00:24:19流れていく議論の枠組みから、
00:24:21間違いなく間もなく脱却していかないとですね、
00:24:24どうしたって回答なんか出てこないというかですね、
00:24:27ですから、我々自身の頭も少し柔らかくしてですね、
00:24:31政府に期待してですね、
00:24:33アベノミクスパート2に拍手なんか送っている場合じゃないというのがね、
00:24:36僕の言いたいことですね。
00:24:37大きな発想、転換が必要になってくると。
00:24:40畑山さんはどう見ていらっしゃいますか。
00:24:42今日はね、入り口物価高対策ということで、
00:24:46いろんな話になっていきましたけれども、
00:24:48物価高対策であるはずなのに、
00:24:51物価高対策になっているという実感がなかなか持てないというのが、
00:24:55私たちの率直な感想なんじゃないかなと思います。
00:24:59お米県はやっぱり経費、手数料のことを含めて、
00:25:02否定的な受け止めが多いですけれども、
00:25:04それってやっぱり物価高騰対策なのであれば、
00:25:08いらぬ制度を介さずになるべく直接的に、
00:25:10暮らしが良くなるものであってほしいなと、
00:25:12多くの人が思うからなんだと思うんです。
00:25:14だからこそ、VTRにもありましたけれども、
00:25:16一部の自治体ではお米県ではなくて、
00:25:19水道料金とか給食費に充てるということが検討されていると。
00:25:24でもそうやって自治体が不信しなければいけないというのは、
00:25:27やっぱりどこか最初に出てくる政府の提案がずれているということなんだと思うんですよね。
00:25:31お米の話でいうと、そもそも石破さんと小泉さんの時には、
00:25:36増産してお米の価格を下げようという話だったのに、
00:25:38高市政権になって、それが真逆で減端になると。
00:25:42物価対策の本筋は物価を下げることなのに、
00:25:45もうあんまり話題にもならなくなってしまいましたけれど、
00:25:48お米の価格は上がり続けていると。
00:25:50なので、やっぱり一連の政策の混乱とか、
00:25:54取ってつけたようなお米県の話を見てみると、
00:25:57ビジョンはどこにという気持ちにはなってしまいますよね。
00:26:00そうですね。
00:26:01斉藤さんどうでしょうか。
00:26:03はい、僕こう見ると結構愛国心も強いんですけど、
00:26:07ちょっと心配しているんですね。
00:26:09というのも、高市さんはサッチャーが好きとおっしゃってますけれど、
00:26:13今やっていることはどちらかというと、
00:26:15前の首相で英国のリズ・トラスさんに近いと。
00:26:19彼女は50年来最大の減税をやろうとして、
00:26:24その結果、いわゆるトラスショックというのを引き起こして、
00:26:28辞任になったわけですけれども、
00:26:30その時も結局財源なき積極財政をやって、
00:26:34長期金利が上昇して通貨安になり、
00:26:37株安になったというトリプル安を引き起こしてしまった。
00:26:39日本はまだ株安にはなっていないですけれども、
00:26:42同じようなことが起きるかもしれない。
00:26:44そうすると、例えば円安が進んでいけば、
00:26:47今このインフレもさらに加速しますし、
00:26:50じゃあ円安を抑えるために利上げをしようとなっても、
00:26:53そうすると今度例えば住宅ローンなんかも上がってしまって、
00:26:55庶民の生活が苦しくなりますし、
00:26:57これトリプル安で株安になれば、
00:27:00今結構皆さんニーサとかでお金突っ込んでますから、
00:27:03これで社会が場合によっては大混乱に陥ってしまう。
00:27:08そうなれば高市政権も短命に終わるということで、
00:27:11今は割と減税である種のポピリズムに訴えようとしていますけれども、
00:27:16これがどこまでうまくいくかというのは、
00:27:18ちょっと私は懐疑的ですね。
00:27:20では1週間を振り返っていきましょう。
00:27:2512月1日、月曜日です。
00:27:31ウクライナ東部ドネツク州の要衝、
00:27:34ポクロウシクの中心部にロシア兵が入った際の映像だとして、
00:27:39ロシア国防省が公開した映像です。
00:27:42この日、ロシア大統領府は、
00:27:46プーチン大統領がゲラシモフ参謀総長らから
00:27:50制圧の報告を受けたと発表しました。
00:27:53ポクロウシクは、
00:28:09ウクライナ軍が前線に兵や物資などを供給する拠点で、
00:28:13事実ならば、
00:28:15ウクライナにとって大きな打撃となります。
00:28:17こうした中、ウクライナの和平計画をめぐり、
00:28:22ロシアのプーチン大統領とアメリカのビトコフ特使が会談しました。
00:28:29領土について、一方的に併合したクリミア半島と
00:28:33東部の2州の割上を主張するロシア側に、
00:28:37ウクライナは情報する姿勢を示しておらず、
00:28:405時間に及んだ今回の会談でも、
00:28:43妥協案は見つかっていないということです。
00:28:47トランプ大統領は会談に満足だったと述べながらも、
00:29:00和平協議の今後の展開については不透明だと述べました。
00:29:05解決の糸口見えませんが、寺島さん、一言いいんですか。
00:29:08これはトランプ和平の仲介の限界というのかな。
00:29:12結局トランプ、プーチン、習近平という人たちは、
00:29:15力の論理に共鳴しているわけですよ。
00:29:18そこでなぜこのウクライナが拒絶している問題、
00:29:21領土の問題なんですけれども、
00:29:23我々が国際政治議論するときの、
00:29:25このイロハの2を踏み固めたいんですけどね。
00:29:271941年に大西洋憲章、
00:29:31それが今の国連憲章にも流れていっているんですけども、
00:29:34戦争によって領土を拡大することはやめましょうね、
00:29:38禁止しようという条項をコミットしたわけですよ。
00:29:41これが国連の基軸なんですよ。
00:29:43もし、例えば日本が、
00:29:46これを横目で持って傍観しているけれども、
00:29:49ウクライナ和平に関して、
00:29:51戦争による領土の拡大はいかんのだというところに立って、
00:29:54日本も発言しないとね、
00:29:57北方領土の問題に向ける日本の主張のポイントというのは、
00:30:00ここにあるわけですよ。
00:30:01ですから、そういう意味においてね、
00:30:03戦後、つまり作り上げてきた世界秩序というものをね、
00:30:07どうしていくんだというときの、
00:30:08これ、非常に重要なポイントなんで、
00:30:11その辺りからですね、
00:30:13要するに高みの見物じゃなくて、
00:30:15日本国としても発信しとかなきゃいけないということを
00:30:18言っておきたいですね、よくは。
00:30:21では、12月2日火曜日です。
00:30:24安倍元総理銃撃事件の裁判で、
00:30:30山上哲也被告はこの日、
00:30:32旧統一教会への恨みを募らせ、
00:30:35安倍氏を狙った理由として、
00:30:37私の認識だと、
00:30:39旧統一教会と政治との関わりの中心にいる方だと思っていたと語りました。
00:30:44また、犯行前日に旧統一教会の施設が入るビルに向かって、
00:30:51銃撃したことについて問われると、
00:30:54安倍元総理と統一教会の関係が深いのは、
00:30:58信者間では常識だったが、
00:31:00一般社会ではそう思われていないと思ったので、
00:31:03あらかじめ示しておかないと、
00:31:05違う理由に思われる可能性があったからとしました。
00:31:09被害者参加制度を利用して、
00:31:13安倍元総理の妻、昭恵さんが裁判に出席した水曜日には、
00:31:17山上被告から昭恵さんに対して、
00:31:20直接謝罪を述べることはありませんでしたが、
00:31:23翌日の最後の被告人質問では、
00:31:26ご家族に何の恨みもなかった、
00:31:29弁解の余地はないと、
00:31:31遺族に対して初めて謝罪をしました。
00:31:37一方、韓国では、
00:31:38旧統一協会トップ、
00:31:40ハン・ハクチャ被告の初公判が開かれ、
00:31:43前のユン政権との
00:31:45癒着疑惑で起訴された内容を否認。
00:31:49翌日には、
00:31:50イ・ジェミョン大統領が、
00:31:52旧統一協会を念頭に、
00:31:54政治介入した宗教団体について、
00:31:57解散命令も含めた
00:31:58法的な対応を検討するよう、
00:32:01閣議で指示しました。
00:32:04これで山上氏への被告人質問を終わりました。
00:32:07政治と旧統一協会の距離の近さなど、
00:32:12改めて見えてきましたが、
00:32:13本村さん、どこに注目されましたか。
00:32:16後半を、私は一回も時間に見られていないんですけれども、
00:32:21一連のやり取りの中、報道などを通じて浮かんできたというのは、
00:32:27やっぱり宗教ビジネスの実態ですよね。
00:32:30人の不幸につけ込んでというと、
00:32:33あれかもしれませんけれども、
00:32:34信心を利用する形で寄付をどんどんさせる。
00:32:38そこの影には、
00:32:39本当にこうやって崩れていく過程や、
00:32:42人の将来というのがあるわけですね。
00:32:44もう一つは、やはり政治との距離ですね。
00:32:49こうしたことを山上被告が、
00:32:51国名に再現をして、
00:32:54語ってみせるというのが、
00:32:56この後半の意味だったと思います。
00:32:59最後の最後で謝罪の言葉が出たと聞いていますけれども、
00:33:02ただ、理論整然とそうやって自分の論理を語る山上被告の言動と、
00:33:10この衝動的な殺殺という事件との繋がりが、
00:33:15今のところ、自分はまだ整理できていないんですよね。
00:33:1912月18日が論告休憩と聞いていますけれども、
00:33:23そこにどういう一般の殺人とは違う何かが盛り込まれるのか、
00:33:28反映されるのかというところに注目しています。
00:33:32では続けます。
00:33:34同じく2日の火曜日です。
00:33:38アメリカとカリブ海を隔てて位置するベネズエラ。
00:33:42トランプ大統領の指示で、
00:33:44アメリカ軍は9月以降、
00:33:46犯罪組織の麻薬運搬船とみなした船を攻撃、
00:33:5182人を殺害したとしています。
00:33:55攻撃をめぐっては、
00:33:56ヘグセス国防長官が皆殺しにしろと命令、
00:34:009月2日の攻撃の際に、
00:34:02生き残った乗組員を殺害したと報じられています。
00:34:07戦闘能力のない乗組員の殺害は、
00:34:09国際法違反に当たるという批判も上がる中、
00:34:13トランプ氏はこの日、
00:34:27ベネズエラへの地上攻撃を示唆。
00:34:30地下石までの訓練を公開し、
00:34:33カリブ海に空母艦隊を派遣するなど、
00:34:36ベネズエラ政権への圧力を強めています。
00:34:39これまで反米を掲げてきたベネズエラ、
00:34:44トランプ氏はマドゥロ大統領に退陣を求めているとみられますが、
00:34:49マドゥロ氏は植民地にも奴隷にもならないと反発しています。
00:34:54これは中国と親密なマドゥロ政権にくさびを打ちたいという、
00:35:01トランプ氏の狙いもあるようですけれど、
00:35:03斉藤さん、どう見ていますか。
00:35:04そうですね。
00:35:05今、南米ではベネズエラだけではなくて、
00:35:07コロンビアのペトロ政権であるとか、
00:35:09ブラジルのルラ政権も含めて、
00:35:11要するにディリンキングと呼ばれる、
00:35:13今までの植民地時代から続く欧米依存をやめて、
00:35:18もっと自立をしていこう。
00:35:19それを支援しているのが、新しい大国としての中国で、
00:35:23それは要するにアメリカは気に入らないわけですよね。
00:35:26だから介入しようと言っている。
00:35:28こういうやり方というのは、
00:35:30ただ今もこれは要するにウクライナの問題もそうですし、
00:35:34中東の問題もそうですし、
00:35:35今台湾もそうですけれど、
00:35:36アメリカは自分の覇権を守るために、
00:35:39そうやって気に食わなければ介入するということを世界中でやっている。
00:35:42トランプが始めたことでは別になくて、
00:35:4570年代のチリのクーデターもそうですし、
00:35:47イラク戦争の時もそうですけれど、
00:35:49彼らはそういうことを繰り返し繰り返しやってきた。
00:35:52日本や欧米、欧州、EUですね、
00:35:55それをいつまでそこに乗っかって支援をするのか、
00:35:58これは習近平やプーチンを批判しても、
00:36:01人権や民主主義を掲げても、
00:36:03やっぱり空虚なダブルスタンダードだというふうに、
00:36:05グローバルサウスからは言われてしまう。
00:36:07やっぱりもっと日本がやるべきことというのも、
00:36:10考えなければいけないというふうに思います。
00:36:11はい。
00:36:12では1週間続けます。
00:36:14この日、政府与党が夫婦同姓を維持しつつ、
00:36:24結婚前の旧姓の通称使用を拡大する関連法案を、
00:36:29来年の通常国会に提出する方向で調整していることが分かりました。
00:36:35旧姓の通称使用拡大に関する法制化は、
00:36:39高市総理が自民党総裁選の公約に掲げ、
00:36:43日本維新の会との連立合意書にも、
00:36:462026年通常国会に提出し、
00:36:50成立を目指すと書き込まれています。
00:36:52選択的夫婦別姓の導入を推進する議員からは、
00:37:10早速、選択的夫婦別姓を潰しにかかるということだ、
00:37:16という批判が出ていますが、
00:37:18政権幹部は、選択的夫婦別姓とは切り離した議論としています。
00:37:25切り離したといいますが、
00:37:26でもこの通称使用の拡大を法制化すれば、
00:37:30選択的夫婦別姓に対しては、
00:37:33大きなブレーキになるかと思うんですが、
00:37:36本村さんはどう見ていますか?
00:37:38その通りですよね。
00:37:40切り離して考えられない問題なんですよ。
00:37:44まず法案を作って提出して、
00:37:48国会を通そうという手間をかけるのであれば、
00:37:53選択的夫婦別姓の法案を作った方が、
00:37:56よっぽど、つまり今日本評判悪いですかね、
00:37:59同性を強制している、稀な国です。
00:38:02それを解消する上でもとてもいいと思う。
00:38:06合理的に考えてもそう思うんですけれども、
00:38:09やはり高市さんの信念、個人的な信念と、
00:38:12それから高市さん的な思想を持っている、
00:38:15支持者の人たちへの忖度ということですよね。
00:38:19ちょっと見ていて、
00:38:21どうかなという感じは持っています。
00:38:25畠山さんどうでしょう?
00:38:26救世資料の方が面倒だと思うんですけどね、
00:38:31やっぱり思うというか、
00:38:31これまで多くの人が実際に不便不利益を訴えてきて、
00:38:35銀行口座、年金、社会保険、確定申告、
00:38:38あらゆる場面で不便が生じてきて、
00:38:41だからこその拡大だというふうに言うんだと思うんですけれども、
00:38:44名前の問題って国内だけじゃないですから、
00:38:46例えばパスポートに括弧書きで救世があっても、
00:38:49実際にトラブルが起きていますし、
00:38:51国際機関であれば公的な使命が必要だというようなケースもありますし、
00:38:54国内的に通商仕様を拡大しても、
00:38:58やっぱり国際的には通用しない場面ってたくさんあると思うんですよね。
00:39:01だからなぜ煩雑な仕組みに固執して、
00:39:04わざわざ拡大しようとするのかというのがもう下せないなと。
00:39:07よく言われるのがやっぱり日本の伝統文化だからというふうに言われるんですけれども、
00:39:11日本で夫婦同棲の歴史ってせいぜい130年程度の話で、
00:39:16150年前とか見てみれば、
00:39:17そもそも苗字が義務化されていなかったような日本があったわけですよね。
00:39:21苗字義務化されてからもしばらくは、
00:39:23政府が夫婦別姓でいいと推奨していたような時期もあると。
00:39:27選択的夫婦別姓制度を今、在会も求めていて、
00:39:308割の人が賛成という統計もある中で、
00:39:34選択的なのになぜ選択的夫婦別姓制度さえも実現できないのかと、
00:39:39もうそれに尽きるかなと思います。
00:39:41おっしゃる通りかと思います。
00:39:43さあ、同じく3日水曜日です。
00:39:49159人が死亡、31人が安否不明となっている香港高層マンションの大規模火災。
00:39:58正義が訪れますように、
00:39:59香港出身でカナダに事実上亡命をしている民主活動家のシュウテイさんが、
00:40:06この日、SNSにこう投稿しました。
00:40:08現場近くの公園には、連日多くの人が県下に訪れていますが、
00:40:26書き込まれたメッセージには、
00:40:28正義はどこにあるのか、香港の人は怒っているといった政府批判も。
00:40:33こうした政府批判の広がりを恐れた香港当局は、
00:40:40先月末から署名活動をしていた男性らを逮捕。
00:40:44デモの再燃も警戒して、支援物資を配る活動を中止させるなど、
00:40:49徹底的に封じ込める構えです。
00:40:53政府への批判に対しまして、
00:40:55香港にある中国政府の出先機関は、
00:40:58反中文氏が虚偽情報を流して、
00:41:00香港政府への恨みを煽り立てていると非難していて、
00:41:04処罰すると警告しています。
00:41:06また、虚偽の情報を撒き散らしたとしまして、
00:41:09やはり中国政府の出先機関は、
00:41:12外国のメディアの記者ですとか、
00:41:14責任者を聞き取りしているということです。
00:41:18では、今週のニュース、12月4日木曜日です。
00:41:21真っ黒に焼け焦げたガスコンロ。
00:41:26この住宅では、コンロを使おうとしたところ、
00:41:37ガスが勢いよく出て、火が燃え広がったといいます。
00:41:43この日、山口県宇部市で大規模なガス漏れが発生。
00:41:46警察などによりますと、ガス漏れや火災の通報が
00:41:5060件以上あったということです。
00:41:53事故原因は、
00:41:56供給元の山口合同ガスによりますと、
00:42:09ガスの圧力が通常より高くなる異常が発生。
00:42:12工場から各家庭への供給網の途中にある
00:42:16圧力調整装置の一部で、通常のおよそ12倍の圧力がかかったことが確認されたということです。
00:42:23今年2月に点検した際には異常はなく、圧力が高まった原因は調査中としていますが、一時、およそ1万2500件のガスの供給を停止する事態となりました。
00:42:37やはり拙速で乱暴なやり方だということは指摘をしました。
00:42:51衆議院の定数を今の465から1割を目標に削減する法案、事前の自民党内の手続きでは批判も出る中、日本維新の会との連立維持を重視し、この日、国会に提出されました。
00:43:11与党だけで期限を決めて、数も決めて、もしだめだったら、自動削減でしょ、もう二重三重に乱暴すぎると。
00:43:21野党側が特に問題視しているのは、1年で結論が出なかった場合に、小選挙区25、比例代表20を自動的に削減する条項です。
00:43:34さらに野党側は、定数削減よりも政治と金を巡る審議を優先すべきだと主張、国民民主党と公明党は先月、企業・団体献金の規制を巡る法案を提出しています。
00:43:53国会にはルールってあって、先に入れたものから先に出す、まずこの裏金問題、政治と金の問題をしっかりやらなきゃだめでしょう。
00:44:04定数削減法案は、終盤国会で最大の争点になる見通しです。
00:44:11はい、この件についてどうでしょう。畠山さん、どう見ていますか。
00:44:17これまで何度言ったかわからないんですけれども、論点ずらしはやめましょうということをやはりもう一度言いたいですよね。
00:44:24問いたいことはたくさんあるんです。なぜ議員削減なのか、なぜ1割なのか、日本の国会議員が本当に多すぎるのか、
00:44:31あと自動削除の条項もやっぱり乱暴だなというふうに思うんです。
00:44:35でもやはり本質はそこではなくて、あくまで本質は政治と金の問題のはずで、
00:44:41徹底的に裏金問題を解明して解決するというのが国民の多くが望んでいるということは繰り返し示されてきていると思うんです。
00:44:49それでも何度も形を変えて論点をずらす、話をそらすと。
00:44:54なので、そんなことより、まさにそんなことよりですよ。
00:44:57企業団体研究の話をやりましょう。裏金問題の実態解明をやりましょう。
00:45:02政治と金の問題に正面から切り込みましょうということを言いたいかなと思います。
00:45:07はい。斉藤さんどうですか。
00:45:09小選挙区制とかを制度的に見直していくみたいな議論は別にやってもいいと思うんですけど、
00:45:14この削減っていうのはやっぱりちょっと稚拙で、実際1986年からその時がピークで51議席減って、
00:45:22じゃあこの40年50年で日本良くなったかって言ったら、別に良くなってないですよね。
00:45:27それでもう一回50減らしてみたら、数十億浮くかもしれないけれど、そんななんかせこい話をしてもしょうがないわけであって、別に議員の数が多いわけでもないので、やっぱりむしろちゃんと秘書のためのお金をもっと増やすとか、議員の人たちがもっと国民の意見を反映して、国会での議論に集中できるような、そういう環境づくりをするためだったら、別にお金を使ったらいいじゃないかとか、そういうような議論をむしろ積極的にしてほしいと私は思っています。
00:45:54同じく5日、金曜日です。
00:46:00去年、首都圏で相次いだ闇バイトによる強盗事件。
00:46:044都圏で合わせて18件。
00:46:07横浜の事件では75歳の男性が死亡しました。
00:46:12これまでに実行役や現金回収役など51人が逮捕されていましたが、
00:46:18この日、警視庁などの合同捜査本部は初めて指示役4人を逮捕したと発表。
00:46:26強盗傷害などの疑いで逮捕されたのは、福知博人容疑者、村上カルラ容疑者ら4人です。
00:46:33直接の逮捕容疑は、去年10月、指示役の4人が別の男3人と共謀し、
00:46:45千葉県市川市の住宅に押し入って現金を奪った上、
00:46:4810人の女性に暴行を加えて眼底骨折などの大けがをさせた疑いです。
00:46:54捜査関係者によりますと、4人は匿名流動型犯罪グループ特流のメンバー。
00:47:03否得性の高い通信アプリ、シグナルで9つのアカウントを使い分けて、
00:47:08実行役らに指示を出していたとみられます。
00:47:11逮捕された4人のうち3人は、去年9月に千葉県船橋市で起きた障害事件の捜査対象で、
00:47:193人が去年11月、多額の現金をもって日本から出国しようとしていたところを逮捕・起訴されていました。
00:47:29合同捜査本部が3人の携帯電話を押収して解析したところ、
00:47:34現金回収役の男とのやり取りに関するデータが発見され、
00:47:39指示役を特定する捜査は大きく前進しました。
00:47:43また、特流特有の人間関係の脆さも逮捕の後押しとなりました。
00:47:49ある捜査幹部は、指示役と実行役は事件をきっかけにつながっただけで、
00:47:55その関係は気迫と話していて、
00:47:58逮捕された実行役らは目視することなく供述することが多いということです。
00:48:11合同捜査本部は引き続き、事件の全容解明に向け捜査を進める方針です。
00:48:19そして、今日未明に入ってきたニュースです。
00:48:23自衛隊の戦闘機が中国の戦闘機から断続的なレーダーの照射を受けたと防衛省が発表しました。
00:48:30防衛省によりますと、
00:48:34昨日夕方、沖縄本島の南東の航海上空で、
00:48:39両空侵犯を警戒してスクランブル発進した自衛隊の戦闘機に対し、
00:48:44中国海軍の空母から飛び立った戦闘機がレーダーを照射。
00:48:49地上や艦船からではなく、
00:48:53中国軍の航空機からレーダーの照射を受けたと防衛省が公表したのは、
00:48:58今回が初めてです。
00:49:01防衛省は、安全のため位置関係を図るとしても、
00:49:05今回のような断続的な照射は必要ない、
00:49:09必要な範囲を超える危険な行為だとしています。
00:49:12この日、上海で行われた日本のアニメイベント。
00:49:42人気アニメ、ワンピースのエンディング曲が披露される中、
00:50:01突然真っ暗に。
00:50:07駆け寄ったスタッフが何かを告げると、
00:50:09歌手の大月さんは、退場を余儀なくされたのです。
00:50:16翌日、予定されていた浜崎歩美さんの上海公演も中止に、
00:50:22浜崎さんのSNSには、
00:50:24誰もいない観客席に向かって歌う様子が投稿されました。
00:50:28日本関連のイベント中止が相次ぐなど、
00:50:34強硬姿勢を崩さない中国。
00:50:414日、習近平国家主席と会談したフランスのマクロン大統領は、
00:50:47台湾問題をめぐり、
00:50:48一つの中国政策を堅持すると発言。
00:50:51国際社会でも、中国は攻勢を強めています。
00:50:57さらに、中国は東アジアの海域に、
00:51:01一時100隻を超える過去最大規模の艦船を展開していると報じられました。
00:51:06背景には、台湾のライ政督総統が、
00:51:14来月、先月、防衛力の強化を発表したことがあるとみられています。
00:51:21台湾をめぐる緊張が高まる中、
00:51:24万一台湾有事となった場合、
00:51:27日本にどんな影響が及ぶのでしょうか。
00:51:29直接日本が攻撃を受ける事態、
00:51:34それを武力攻撃事態と呼びますが、
00:51:38日本はその時初めて憲法に基づき、
00:51:41個別的自衛権による武力行使が可能となります。
00:51:46その憲法解釈を変更し、
00:51:482015年に安保関連法が成立。
00:51:56これにより、個別的自衛権に加え、
00:52:00日本が直接攻撃を受けていない場合でも、
00:52:03集団的自衛権による武力行使が可能となりました。
00:52:09ただ、行使できる事態については、
00:52:11憲法9条に従い、
00:52:13極めて限定した形で規定されたのが、
00:52:17損立危機事態です。
00:52:20アメリカなど密接な関係のある他国が攻撃を受け、
00:52:25その結果、日本の損立が脅かされ、
00:52:29国民の生命、自由及び幸福追求の権利が
00:52:33根底から覆される明白な危険がある事態だと
00:52:37規定されます。
00:52:40高市総理は、台湾で海上封鎖が発生し、
00:52:44中国が武力行使した場合は、
00:52:47損立危機事態となりうると答弁。
00:52:50つまり、日本が武力行使しうると解釈できるのですが、
00:52:55実際、自衛隊はそうした状況でどう動くのでしょうか。
00:52:59安保法制の成立当時、自衛隊制服組トップである統合幕僚長だった河野克敏さんに話を伺いました。
00:53:11安倍政権になって、集団的自衛権に踏み込もうということだったんですよね。
00:53:17しかしながら、今の憲法がある以上、
00:53:20フルフルの集団的自衛権は無理だということで、
00:53:24限定的ということで。
00:53:25日本は台湾に紛争が発生した時に、
00:53:29関与できる仕方というのは、
00:53:31日本単独ということは基本的にあり得ないんです。
00:53:33あくまで、アメリカが攻撃を受け、危機的状況に陥らない限り、
00:53:53日本が武力攻撃することはあり得ないといいます。
00:53:56実は、こうした制約の大きい孫立危機事態とは別に、
00:54:04もう一つ重要なフェーズがあるのです。
00:54:07今回の高市総理の答弁で、
00:54:22台湾有事に関連し指摘された孫立危機事態、
00:54:27それよりも手前のレベルが重要影響事態です。
00:54:30日本の安全保障の重要な影響を与えるというレベルなんです。
00:54:33ほっといたら、日本に重要な影響が及ぶと判断した時には、
00:54:39アメリカ軍に対して広報支援はできますよと。
00:54:43日本の平和及び安全に重要な影響を与えるとされるこの事態。
00:54:48自衛隊は武力行使はできず、
00:54:51あくまでアメリカ軍などの広報支援に活動が限定されるのです。
00:54:56こうした幅広い概念である重要影響事態に対して、
00:55:04武力行使ができる孫立危機事態は、
00:55:07より一層危機レベルが上がった事態ですが、
00:55:10その幅はあるように見えて全くないこともあり得ると、
00:55:15河野さんは言います。
00:55:16では、自衛隊が武力行使するかどうかの事態。
00:55:46自衛隊を誰がどう判断するのか。
00:55:49その時こそ、政治が軍事に優先する、
00:55:53いわゆるシビリアンコントロールが重要だと言います。
00:55:58自衛隊はシビリアンコントロールですから、
00:55:59政治の下で動くわけですよね。
00:56:01政府というのはやっぱり選挙の結果、
00:56:03そして民意が反映された政府ができているはずなんですよ、
00:56:07日本においてはね。
00:56:08ただですね、世論が常に正しいというわけではありませんからね。
00:56:11世論が大きくなればそっちに行こうなんていうことは、
00:56:14やっぱり国を誤るもとになりますので、
00:56:16エスカレーションさせる前に、
00:56:19外交も含めてですね、日本として努力をする。
00:56:22そこは政治が責任を持って国民に説明をするということだ。
00:56:25政治の責任は我が重大だということですね。
00:56:30日中の対立が続く中、
00:56:32改めて政治の責任の重さが問われています。
00:56:36この孫立危機事態というのは、
00:56:47極めて幅の狭い、限定された状況を指しているわけです。
00:56:53自衛隊に武力行使を命じ得る事態を指すわけですので、
00:56:57本当にもう限定的な用語なんですが、
00:57:01それに加えてね、実際どういう事態で軍事面のリアリティと合わせて解釈しましょうとなると、
00:57:07私も本当にテクニカルすぎて、理解するのがすごい大変だったんです。
00:57:13そうしたすごく難しい言葉、難しい状況であるにもかかわらず、
00:57:18人気の高い高市さんがね、
00:57:21これはどう考えても孫立危機事態になり得るというふうにおっしゃれば、
00:57:25そうだ、その通りだろうというふうに世論にも火がついてきかねないなという、
00:57:30そういった危うさを今回感じました。
00:57:34皆さんどう受け止めたか。
00:57:35寺島さん、いかがでしょうか。
00:57:36まさにその危うさなんですよね。
00:57:38その台湾有事というのを考えるときに、
00:57:40日本人として常に忘れてはいけない一点があるんですよ。
00:57:44それは何かというと、台湾には米軍基地はないんだということなんですね。
00:57:49米対同盟でも何でもないんです。
00:57:51アメリカ自身も一つの中国論にフランスと同じようにコミットしている。
00:57:55日本もそうなの。
00:57:56そこで仮に中国が台湾に武力行使して、
00:58:00米軍がそれを守るために仮に動いたとしたら、
00:58:04米軍の基地の一番台湾に近いところにあるのは沖縄なんですよ。
00:58:09ですから中国にしてみれば、
00:58:11米軍が動くということは沖縄が敵地攻撃能力の対象になるということになってしまうわけですよ。
00:58:17もし沖縄が巻き込まれたら、
00:58:19運を言わさず日本国土に対する攻撃ですから、
00:58:23日本国がこの危機に対して自動的に引きずり込まれていく危機があるんだということなんですね。
00:58:29だから日本の政治というところがものすごく慎重でなきゃいけない。
00:58:33そこで例えばどういう努力が必要なのか。
00:58:36在日米軍というものに対してですね、
00:58:40だからこそ地位協定というものを絶えずテーブルに持ち出してですね、
00:58:45日本の主体性が確保できる方向に持っていっておかなきゃいけないんです。
00:58:48もう一つはアジアでの平和構築のためにね、
00:58:52日本がどういう構想を持って努力しているんだということをですね、
00:58:56絶えず中国に対しても朝鮮半島に対してもアピールしていくぐらいの力がなきゃいけない。
00:59:00特に東南アジアの国々になってじっと日本を見ているわけですよ。
00:59:03そこで日本の政治責任ということをなかなかいいことをおっしゃったと思います。
00:59:08なぜならば日本の政治リーダーがどうしても忘れてはいけないこと。
00:59:13それはね、不必要な戦争に自衛隊員をも含めて日本人を一切巻き込んではいけないということなんですよ。
00:59:21このボトムラインでもって構えなきゃですね、
00:59:23この問題に対する見えてこないというかですね、そこを言っておきたいですね。
00:59:28畑山さんいかがでしょう。
00:59:30日中ってやっぱり国家関係って極めて脆弱だなと思うんですけれども、
00:59:34でもそんな中でも草の民間の積極的で重層的な交流というのがこの間ずっとあって、
00:59:41それが隣国同士としての友好とか、あるいは経済も支えてきたと思うんです。
00:59:46それがやっぱり政治家の発言一つで壊れかねないというのが一つ残念だなというポイントですけれども、
00:59:52他方でもう一つ問うべきは、集団的自衛権の行使と、それから孫立危機自体という2つの概念ですよね。
00:59:59VTRの中にも出てきましたけれども、安倍政権下でもともとは憲法9条の下では認められないとされてきた集団的自衛権が条件付きで認められるというふうにされて、
01:00:10その条件として出てきたのが孫立自体危機。
01:00:14その概念が作られて法制化されていったという経緯がありましたけれども、
01:00:18ただ日本が攻撃されたわけでもないのに、日本が他国を攻撃するということは、
01:00:24攻撃された国から見たら日本の先制攻撃ということになってしまいます。
01:00:29そのような行為が、戦争を放棄して公選権を否認するという日本国憲法にかなう形でできるというふうに考えるのは、
01:00:37相当に難しいということは専門家がずっと指摘していることなんですよね。
01:00:42なので国際的な現実性、合理性から見ても、そういった行為はリスクの高すぎる無謀な行為だというふうに思います。
01:00:49さらに今回ありましたけれども、その孫立危機自体という事態の認定を、
01:00:55時の首相や政権というのが恣意的に行いかねない、行い得るということが今回浮き彫りになったと思うので、
01:01:02やっぱりこれを機会に改めて論ずるべきは、
01:01:05私は集団的自衛権の行使とか安保法制の違憲性、危険性なんじゃないかなというふうに思っています。
01:01:11日中の対立から政治の責任の重さが見えてきますが、斉藤さんいかがでしょうか。
01:01:16いやまあね、こんな時期なんで、マルクス研究者も役立つんじゃないかと思って、
01:01:20私先週上海に行ってきたんですよ、日中有効のために。
01:01:23すごいやっぱり新日の方も多くて、やっぱりそこは誤解しちゃいけないと思うんですよね。
01:01:28でもその時に感じたのが、今日の冒頭もありましたけど、
01:01:31ロボットとかAIとか電気自動車とかの発展が、とにかく中国今すごいです。
01:01:36これもう大国であって、日本はもう中国としっかり関係を結ぶことなしに、
01:01:40自分の国益を実現することはできないですし、
01:01:42その時に単にアメリカにいつも追従している防衛費も増やしていくというふうに中国に思われれば、
01:01:48中国は別にもうアメリカと交渉して、日本は無視すればいいとなっちゃうわけですよね。
01:01:52そういうのはダメなので、むしろ台湾の問題とか、
01:01:55尖閣諸島の問題があるからこそ、もっと話すような対話をする、
01:01:58そういう政治家も自民党にもっと増えてほしいと思いました。
01:02:01本村さん、高市政権って、なんかこう、有事だっていうストーリーに、なんか浸水しているように見えてしかたがないんですね、それで、例えば防衛費を倍増する、防衛装備費の輸出規制を撤廃する、比較三原則を見直すみたいな、
01:02:18それは全部中国にとって一番刺激になることですよね。
01:02:23私自身はやっぱり外交に勝る抑止はないと思っています。
01:02:28国民がそこをちゃんと意識していたいと思っています。
01:02:33サンデーモーニング、今朝はこの辺りで失礼します。
01:02:37どうぞ、良い一日を。
01:02:38ご視聴ありがとうございました。

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