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  • 10 hours ago
Transcript
00:00My wife was driving a car, and I was driving a smartphone.
00:29The Bible says that there is a time for peace.
00:59And a time for war.
01:01This is a time for war.
01:19高級的な平和を阻む
01:21イスラエルとパレスチナの争いの根源とは何なのか
01:24深刻化する紛争を終わらせる試みは何度も行われましたが
01:30その都度失敗してきました
01:32有望でした
01:36決裂までは
01:38外交官ならひたすらやってみるべきです
01:42アメリカの国務長官は中東問題に引き寄せられるんです
01:47国際社会による外交は
01:5010月7日という破局をなぜ防げなかったのか
01:54各国の指導者やハマスの幹部が語ります
01:58私はネタニヤフ首相とイスラエル国民に
02:02火遊びはやめろと警告しました
02:04第2回では問題の解決方法に全く異なる考えを持った2人が
02:11新たな指導者となります
02:12ネタニヤフはアメリカの大統領が
02:17共和党の人間だったらよかったのにと言いました
02:21ネタニヤフはバイデン副大統領に
02:25平手打ちをしたようなものでした
02:27イスラエルの首相が決断した取引が
02:30甚大な影響をもたらします
02:32人質は解放させなければなりません
02:35ネタニヤフがパレスチナのテロリストを
02:39解放したと聞いて耳を疑いました
02:41その中にはハマスの有力者も含まれていました
02:51アメリカの効果は
03:09アメリカもスプレーのパーリングに
03:10画像していたいのやな
03:11旧平和菅
03:14aの国にもまた
03:16有力になるでちに
03:17それは平に向かの真実が
03:19It will be the policy of my administration to actively and aggressively
03:49to seek a lasting peace between Israel and the Palestinians.
04:06バラク・オバマが大統領に就任した時
04:09イスラエルはガザでの軍事作戦を終えようとしていました
04:13作戦は3週間前の大規模空爆から始まり
04:17その後地上部隊が投入されました
04:20狙いはイスラエル南部に向けた
04:25ハマスのロケット団の集中砲火をやめさせることでした
04:28ハマスは2006年の選挙で勝利して以来
04:39ガザ地区を支配
04:40この組織はイスラエル打倒という公約を掲げて設立され
04:45アメリカではテロ組織に指定されていました
04:48オバマ大統領は就任当初
04:55パレスチナ情勢について前向きなメッセージを発信しました
04:59アラブイスラム諸国とアメリカの関係についてもです
05:06私たちはこのホワイトハウスの新たな住人をうまく利用して
05:12パレスチナに利益をもたらそうとしました
05:15ガザでの紛争終結から1ヶ月後
05:22大統領に影響力を持つ有力議員がガザを訪問しました
05:27国連パレスチナ難民救済事業機関が
05:54現地で多くの学校や病院を運営しているのですが
05:57私たちはそのうちの1つを訪れました
06:00すると組織の責任者がケリーに
06:042人きりで話したいと言ってきました
06:07手紙をオバマ大統領に確実に届けてほしいと言われました
06:12誰からの手紙かと尋ねると
06:15指導者の1人からですと
06:17我々は国連を通じて
06:19自分たちの政治的立場を説明する手紙を送りました
06:23我々がいかにしてこの地域に安定安全
06:28そして平和を構築していくかという内容です
06:31手紙はアメリカ総領事である私に託されました
06:39その内容は
06:41ハマスが2国家共存を受け入れる用意がある
06:45というような前向きなものではありませんでした
06:48そこで私たちは無視したんです
06:51返事はありませんでした
06:54大国が選挙民に選ばれたパレスチナ政府から
06:58手紙を受け取りながら
07:00真摯な対応を取らなかったことに
07:02我々は失望しました
07:04ハマスはオバマ大統領が
07:11ジョージ・ミッチェル元上院議員を
07:12中東担当特使に任命したことで
07:15突破口が開かれると期待しました
07:17北アイルランドは平行省で
07:20よく知られていた人物だったのです
07:22しかしテロ組織に認定された組織との協議は
07:44論外でした
07:45ジョージ・ミッチェルが深く関わった
07:49北アイルランドの状況とは
07:51全く異なっていました
07:52北アイルランドの場合
07:55準軍事組織は存在しても
07:57その政治部門が武力放棄に言及しました
08:01ハマスは武力放棄の意思がなかった上に
08:05イスラエルの生存権を認めようとしなかったので
08:08対話は不可能でした
08:10もしハマスと対話をしていたら
08:13パレスチナ暫定自治政府の権威を損ない
08:16彼らが外交によって解決しようとしてきた
08:19それまでの努力を台無しにすることになっていたでしょう
08:23ハマスと異なり
08:29パレスチナ暫定自治政府は
08:31国際社会から正当性を認められていました
08:342007年にハマスによってガザから追い出されたものの
08:38ヨルダン川西岸での実験は維持していました
08:42ミッチェル特使は暴力ではなく対話によって
08:46パレスチナ国家を築く意思を示していた
08:49アッバス議長に会いに行きました
08:512国家共存の交渉をするためには何が必要かと
08:57ミッチェルは尋ねました
08:58アッバス議長はこう答えました
09:02そもそも交渉を行うためには
09:05入植地の建設を停止してもらう必要があります
09:09なぜなら自分たちの土地を少しずつ奪い続けている相手と
09:16交渉を行うのは不可能だからです
09:20東エルサレムを含むヨルダン川西岸には
09:24国際法上違法とされる100を超える入植地があり
09:28およそ50万人のイスラエル人が住んでいました
09:32ラマラからは入植地が拡大する様子が見えます
09:37アッバスはこう繰り返しました
09:40自分たちの土地とみなしていた場所が
09:43侵食されていく様子と
09:45入植者を守るための検問所を見ていると
09:48自分が蝕まれていくようだ
09:51入植地の建設は1967年の第三次中東戦争で
09:57イスラエルが圧勝した後に始まりました
10:00その後数十年にわたり
10:03入植地の建設は加速
10:05歴代のイスラエル政府は
10:07入植地への移住を積極的に奨励しました
10:10この拡大を阻止できるのは
10:14イスラエルの首相だけでしたが
10:16新しい首相ベンヤミンネタニアフは
10:20長年にわたり
10:21パレスチナ独立国家の樹立に反対してきました
10:242009年3月に首相に就任したネタニアフは
10:40イスラエル史上最も入植に前向きな内閣を組織しました
10:505月アメリカのオバマ大統領との初会談が行われます
10:58ミッチェル中東担当特使はこう説明しました
11:02今回のネタニアフの訪問で重要なのは
11:06入植活動の完全凍結を実現させること
11:10成功すれば真剣な和平プロセスに取り掛かれるだろうと
11:15真剣な中立者と見られるためには
11:18当時私たちが違法入植地と定義していたものに
11:23目をつぶるわけにはいかなかったんです
11:25違法は違法なのですから
11:28エマニュエルは強く感じていました
11:30パレスチナのいかなる組織にも
11:33厳しい態度を取るとみなされていた
11:35ネタニアフに対しては
11:37最初から非常に強い姿勢を示す必要があるということを
11:42その方法の一つが
11:45入植活動の凍結の要求です
11:48大統領はこのアプローチに
11:50全面的に賛成しました
11:52オバマ大統領は
12:07ネタニアフ首相と2人きりで話したいと申し出ました
12:10私はゲイツ国防長官と一緒に立っていました
12:151時間経つと
12:17彼は少し動揺し始めこう言いました
12:20私は何十年もホワイトハウスに出入りしているが
12:24首脳同士がこれほど長い時間
12:272人きりで話をした例は記憶にない
12:30一方我々は十分に話し合う時間ができたことを喜びました
12:36というのもネタニアフは
12:39人を動かす力があることで知られていたからです
12:43しかし外に出てくると
12:47ネタニアフは青い顔をしていました
12:50彼が自分を抑え
12:54何かに耐えているのが分かりました
12:57大使館に戻るとネタニアフは言いました
13:02オバマは自分に反対する人には
13:05こうすると言って
13:07指で喉元に線を引いたと
13:09ネタニアフは同盟国の指導者に対する
13:14アメリカの大統領の態度に愕然としていました
13:18オバマ大統領のある要求が
13:22ネタニアフ首相をとりわけ困惑させました
13:25オバマ大統領はレンガ一つたりともと言いました
13:29ネタニアフ首相にとって
13:32これは非常に不快な要求でした
13:35レンガ一つたりとも積むなという要求は
13:38要するに最も応える方法で
13:42ネタニアフにボディーブローを食らわせてやるという
13:45アメリカの決意表明でした
13:47入植地における一切の拡張工事や建設工事をやめろとの
13:52最後通帳です
13:54レンガ一つたりとも積まないということは
13:57ゼロを意味していました
13:59完全な凍結です
14:01ネタニアフ首相は
14:04入植活動凍結について
14:06協議を行うことに同意しました
14:09しかし協議が進展する前に
14:15オバマ大統領の努力を台無しにしかねない危機が訪れました
14:19リチャード・ゴールドストーンは
14:31国連に任命され
14:33その年の初めに終結した
14:35イスラエルとハマスのガザ紛争について
14:38調査を行いました
14:399月
14:41ハマスが戦争犯罪を犯していたとの結果を公表しますが
14:45多くの人に衝撃を与えたのは
14:48もう一つの調査結果でした
14:50国連人権理事会で
15:04この調査結果を承認するかどうかの
15:07採決が行われることになります
15:09ネタニアフの指示を受けてアメリカに言いました
15:15ゴールドストーン報告書が承認され
15:18イスラエルに対する制裁が行われたら
15:21和平プロセスの進展はないだろうと
15:24私はアッバス議長にこう伝えました
15:29私たちは入職活動の凍結が近づいていると見ています
15:34そうなれば真剣な交渉への扉が開かれますが
15:38この件はそれを台無しにしかねません
15:41数日で忘れられてしまうビッグニュースの方ではなく
15:45交渉の方に真剣に取り組むつもりがあるのなら
15:48同盟国と協力して採決を延期するために動けますかと
15:54アッバス議長はこう答えました
15:57これはパレスチナが作成した報告書ではありません
16:01国連の報告書を作ったのは南アフリカ人でユダヤ系です
16:06したがってこれは我々の問題ではないし
16:09そんなことはできない
16:11ネタニヤフ首相はより直接的なアプローチが必要だと判断し
16:17情報部の幹部の一人をアッバス議長のもとへ送りました
16:21イスラエルの情報機関の一つ
16:24シンベトのトップがやってきてこう脅しました
16:28あなた方は移動できなくなる
16:31資金を凍結する
16:33軍も動けなくなる
16:35非常に強い脅しでした
16:37こうした脅しを聞いた上で
16:41アッバス議長は
16:43国連でのゴールドストーン報告書に関する
16:48議論の延期を求めると決めました
16:51大勢のパレスチナ人が街頭に繰り出し
16:56議長の決定を非難しました
16:58そこにはガザ地区のハマス支持者と
17:02ヨルダン川西岸のファタハ支持者の双方が含まれていました
17:06アッバス議長は
17:19この件で支持を大きく失いました
17:22しかし
17:24当時受けていた圧力を考えれば
17:28あれは彼にできる唯一の決断でした
17:31支持率が最低となったアッバス議長は
17:38アメリカとイスラエルの影響下にあると見られないように
17:42入職活動の全面凍結の要求を強めます
17:46こうした中
18:12アメリカからネタニアフ首相に対応を求める圧力が高まっていきました
18:18そのような要求には正当性がないので
18:23対応は困難な状況でした
18:26しかし我々がアメリカの圧力に
18:30屈していることも明らかでした
18:33ネタニアフはこの要求を飲もうと言いました
18:39ヨルダン川西岸については少しの間要求を飲む
18:43ただエルサレムは除くと
18:46連立政権を維持しようとするなら
18:49どんな状況であっても
18:51エルサレム問題に触れることは許されませんでした
18:55イスラエルとパレスチナは
19:01共にエルサレムを自分たちの使徒だと主張していました
19:041948年のイスラエル建国後の
19:10第一次中東戦争以来
19:12西部はイスラエル
19:14東部はアラブに分割されました
19:161967年にイスラエルが東エルサレムを占領し
19:21最初の大規模入植地を建設
19:24その後10カ所余りが建設され
19:27拡張されてきました
19:29エルサレムはユダヤ人とアラブ人が
19:34共に暮らしていますが
19:35イスラエルの法律では
19:37ユダヤ人は建設するなということはできません
19:41ネタニアフ首相は凍結大将を
19:44ヨルダン川西岸のみで押し通しました
19:47凍結期間はわずか10ヶ月です
19:50我々は何かしら情報しなければなりませんでした
19:5510ヶ月など一瞬です
19:57わずか10ヶ月です
19:59そんなものは大したことではありません
20:02ネタニアフ首相の提案は
20:07レンガ一つたりともという
20:09アメリカのオバマ大統領の要求からは
20:12程遠いものでした
20:13レンガ一つたりともではありませんでしたが
20:17期待していた以上の内容だったので
20:20同意しました
20:22クリントン国務長官は
20:25アッバス議長にそれを伝えました
20:27アッバス議長は
20:29対象に東エルサレムが含まれていない上
20:33期間が短すぎることが不満でした
20:36私は言いました
20:38これを受け入れて
20:39真剣な交渉を始めるか
20:41それとも拒否するか
20:43あなた次第です
20:45彼はこれは無益どころか
20:47何の意味もないと答えました
20:49パレスチナ側は反発したものの
20:552009年11月25日
20:57イスラエル政府は
20:5910か月の入職活動凍結に入ると発表しました
21:03それから4ヶ月足らずのうちに
21:10オバマ大統領は
21:12バイデン副大統領を
21:13イスラエルのネタニアフ首相の下に
21:16送り込みました
21:17この訪問は
21:22波乱含みのスタートを切った
21:24二国間関係の修復が目的でした
21:27バイデンはおそらく
21:30イスラエルの最良の友であり
21:32ネタニアフの長年の友人です
21:34エルサレムのヤドバシェムで
21:37私たちはようやく腹を割ることができました
21:41ヤドバシェムから出たところで
21:44東エルサレムでの入職地建設の
21:47発表があったと聞かされました
21:49デニス・ロスト
21:51当時国家安全保障会議の
21:54イスラエル担当責任者だった
21:56ダン・シャピロが
21:57携帯電話を手に
21:59これは一体どういうことだと
22:01駆け寄ってきました
22:02危機的状況でした
22:05一つたりともレンガを積むなと言っている
22:08政府を代表するバイデンにとって
22:10大きな侮辱でした
22:12ネタニアフ首相が知っていたかどうかは別として
22:16東エルサレムに1000戸以上の
22:19入職者向け住宅を建設するという
22:21発表が行われました
22:23ネタニアフがバイデン副大統領にした行為は
22:36言語道断です
22:38エルサレムに乗り込んでいったら
22:411000戸以上の住宅の建設を発表されたんです
22:45あれはまるで平手打ちでした
22:47バイデン副大統領だけにとどまらず
22:50オバマ大統領
22:52
22:53そしてオバマ政権全体への平手打ちでした
22:57なぜなら
22:59入職活動凍結の文言にこそ
23:01背いていないものの
23:03その精神に背く行為だったからです
23:06この強い非難という言葉でさえ
23:29不十分と感じたパレスチナのアッバス議長は
23:32イスラエルとの直接交渉を拒み続けました
23:36ホラー映画で不穏なBGMが
23:40どんどん高まっている時のような気分でした
23:43入職活動凍結の解除日が迫っていることを
23:47誰もが分かっていたからです
23:49ついにアッバス議長は
23:53二国家共存に向けた交渉のため
23:55ネタニアフ市長と初会合を行うことに同意しました
24:03凍結解除まで1ヶ月を切っていました
24:05アッバスがようやく関与してくれたことに
24:27安堵しましたが
24:28あれほど長い時間を要したことには失望しました
24:32翌日
24:36両首脳はアメリカ国務省で
24:39共に交渉の席に着きました
24:41私はネタニアフとアッバスの間に座り
24:46ネタニアフにはこう伝えました
24:48交渉に進展が見られたら
24:51入職活動の凍結延長を期待していると
24:55そしてアッバスにはこう言いました
24:58あなたが正義を持って交渉を進めるなら
25:01紛争の核心となっている問題について
25:04できる限りのことをすると
25:06ネタニアフは非常にオープンに
25:12イスラエルとパレスチナは
25:14共存すべきだと明言しました
25:17入職活動凍結の終了まで
25:45残り10日となり
25:47ネタニアフ首相は
25:49アメリカのクリントン国務長官と
25:51パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長を
25:54エルサレムに招待しました
25:56将来的にパレスチナ国家が
26:11樹立した暁には
26:12移行期間にヨルダン川西岸に
26:15何らかの国際機関を駐留させても良いと
26:18アッバスは初めて述べました
26:20この国際機関は
26:22イスラエルの占領軍であってはならないものの
26:25イスラエルが何らかの形で
26:27参加することは可能だと
26:30これこそ真の突破口だと思いました
26:33イスラエルの安全保障の継続について
26:36パレスチナが認めたことは
26:38それまで一度もありませんでした
26:41彼は初めてこう言ったんです
26:43我々が国家となったとしても
26:46イスラエルが安全保障上の
26:48懸念を抱くのは当然です
26:50将来のパレスチナ国家内の平和維持活動に
26:55イスラエルが一定の役割を果たすという原則を
26:58パレスチナの議長が認めたのは初めてでした
27:01問題はこの多国籍軍がどの程度駐留するかでした
27:06アッバスが1年から3年というと
27:11ネタニアフは鼻で笑ったので
27:13アッバスは5年でどうですかと聞きました
27:18それでも不十分と感じたネタニアフは
27:21首を横に振ります
27:23そしてついにアッバスは
27:26ネタニアフを問い詰めました
27:28パレスチナ人が国境を自分たちで
27:32コントロールできるようになるまで
27:34どれくらいの期間が必要なのですか
27:36ネタニアフは大声で答えました
27:40何十年もだ
27:42その瞬間
27:46アッバスの体から力が抜け
27:49表情を失いました
27:51この交渉は終わった
27:55というメッセージが全身から伝わってきました
27:59この時アッバス議長は
28:03イスラエルを率いているのは
28:05いかなる妥協にも
28:07一切関心を示さない人物だと気づいたんです
28:11これがネタニアフ首相とアッバス議長が
28:16高級的和平に向けた手順について
28:18対面で話し合った
28:20最後の機会となりました
28:22和平交渉の決裂後
28:38ガザ地区とヨルダン川西岸の人々は
28:41ハマスとファタハの和解を求めて
28:43街頭に繰り出しました
28:44ハマスがガザ地区を掌握してからの4年間
28:48あらゆる和解の試みは失敗に終わっていました
28:52頼れる相手が他にいなくなったアッバス議長は
28:58中立の地でハマスと会合を行うため
29:00ファタハの代表団を派遣しました
29:03我々はいつもハマスに
29:07イスラエルの標的になっているのは
29:11全てのパレスチナ人だと言っていました
29:14だからこそ我々は
29:18共に占領に対抗して
29:20団結し続ける必要があるのだということも
29:24分断は対立感情を強めます
29:30しかし実際に相手に会えば
29:33共通点に気づきます
29:35こうした会合を開くことで
29:38ファタハとハマスの間に
29:40真の理解が生まれました
29:41数日間の交渉の後
29:47両者は1年以内に選挙を実施し
29:50その間首相代行を置くことで合意しました
29:53イスラエルの首相は状況を注視していました
30:23超えてはならない一戦を超えたと考えたのは
30:33ネタニアフ首相だけではありませんでした
30:36誠実だが複雑な性格の
30:40アッバス議長と交渉するだけでなく
30:42イスラエルの生存権の承認と
30:45暴力放棄に同意していない
30:47ハマスとも交渉しなくてはならない
30:49これは難しい状況です
30:52私たちはまさにこうした壁に突き当たりました
30:56ハマスとファタハが
30:59統一協定に署名してから10日後
31:02アメリカの中東担当特使は
31:04和平を断念しました
31:06私は身を引きました
31:10イスラエルとパレスチナ双方の
31:13人々の不信のレベルを考えると
31:16それを乗り越えて合意に至るのは
31:19極めて困難だという結論に至ったからです
31:231ヶ月後
31:29ファタハとハマスの合意は
31:31暫定の首相の選出で意見が合わず
31:34崩壊しました
31:35一方
31:38重大な事態が進行していました
31:40ネタニアフ首相は
31:44ハマスに対して強硬姿勢を貫くと
31:47常に主張していました
31:49ネタニアフは首相に就任すると
32:07ハマスが政権を掌握した際に
32:09イスラエルが強化していた
32:11ガザ封鎖を継続しました
32:13ハマスがロケット弾を製造することを阻止し
32:17ガザに厳しい経済的圧力をかけることが目的です
32:21これに対してハマスは
32:24エジプト経由で物資を搬入するための
32:27トンネル網を作り上げました
32:28ガザの住民に食料や医薬品
32:33水を届けるためのトンネルです
32:35なのに彼らはなぜトンネルを開通させたのかと問います
32:40地上を封鎖されたから地下に潜らざるを得なかったんです
32:45しかし2008年から2009年までのガザ紛争の間に
32:51トンネルは別の目的で使われていました
32:54当時20本ほどのトンネルがあるだろうと考えられていましたが
32:58実際には200本ものトンネルを経由して
33:02多くの軍事物資が密輸されていたんです
33:05国連によるとガザの住民の8割が
33:16食料を援助物資に頼っていました
33:19イギリスのトニー・ブレアは
33:23パレスチナとイスラエルの仲介のために設立された
33:27中東カルテットの特使でした
33:29彼が最も力を注いでいたのは
33:32パレスチナの経済を立て直すことでした
33:35ブレア特使はスタッフにガザを調査するよう命じました
33:55失業率も飢餓の指標もガザの数値は非常に悲惨でした
34:01しかし明らかになった現実に私は驚きました
34:06施設団のメンバーが私のところに来て
34:10地下経済が活況を呈していると報告してきました
34:13地下経済というのは文字通りの意味です
34:17ハマスは地下のトンネル網で運ばれる物資の一部を
34:21自分たちのものにしていました
34:23部下はガザで最新式の携帯電話を
34:27格安で手に入れていました
34:29ガザ封鎖はハマスに害を及ぼしていないどころか
34:34力を与えていたんです
34:35我々の政策は逆効果で変更する必要がありました
34:41イスラエル当局者の中には
34:45封鎖を緩和すべき時が来たと考える者もいました
34:49しかしネタニアフ首相には
34:53緩和を拒む理由がありました
34:552006年6月にハマスに捕らえられ
34:59それ以来ガザで拘束されているイスラエル兵
35:02ギラド・シャリートの存在です
35:05主席補佐官はシャリートが拘束されている限り
35:10規制の緩和はできないと言いました
35:12我々がイスラエル兵のシャリートを拘束したのは
35:28イスラエルの刑務所に収監されている
35:33パレスチナ人を解放するためです
35:36敵との長い歴史を通して
35:38彼らが屈するのは武力による抵抗だけだと学びましたから
35:432009年12月
35:48ハマスに対して強硬姿勢を貫く
35:51ネタニアフ首相の公約が試されます
35:53ハマスがシャリートと引き換えに
35:57イスラエルに収監中のパレスチナ人
35:591000人の釈放を要求してきたのです
36:02ネタニアフ首相はこの申し出を拒みました
36:08イスラエル側からは要求を引き下げるよう
36:11強い圧力がかかりましたが
36:14私たちは一歩も譲りませんでした
36:171年半後
36:27シャリートは依然として拘束されており
36:30ネタニアフ首相への圧力は高まっていました
36:33さらに首相は自らの経済政策に対する
36:37大規模な抗議活動に直面していました
36:41ハマスの要求は変わりませんでした
36:47ネタニアフ首相は閣僚を集め
36:50取引について採決を行いました
36:53私は直感的にも
36:57理屈の上でも
36:59この取引に反対でした
37:03しかし責任が首相の方に大きくのしかかると
37:08首相は閣僚に指示を求めます
37:10私は分かりましたと言いました
37:13もしそれが首相にとって非常に重要なことであり
37:17他に選択肢がないのなら
37:19支持しようと思ったんです
37:22ネタニアフ政権は
37:33収監されていた1027人のパレスチナ人を釈放しました
37:37そのうち280人は
37:40テロの計画と実行の罪で
37:42終身刑に服していました
37:44ネタニアフが1027人のパレスチナの殺人犯
37:54最悪のテロリストたちを釈放したと聞いて
37:58耳を疑いました
38:00彼はハマスを壊滅させるために
38:04あらゆる努力をすると誓っていたにもかかわらず
38:08パレスチナ暫定自治政府を無視して
38:11ハマスと取引した
38:13さらには今後ハマスの指導者になり得る者たちを
38:18解放してしまった
38:19その中には
38:21ヤヒヤシンガルも含まれていました
38:241988年に逮捕されたヤヒヤシンガルは
38:31イスラエルのスパイと疑った4人の
38:34パレスチナ人を殺害した罪で
38:36終身刑を4度宣告されていました
38:39ガザに戻った彼は英雄として迎えられました
38:44同志ヤヒヤシンガルと再会した瞬間
38:49感動で胸がいっぱいになりました
38:5125年近くも離れ離れでしたから
38:55その後シンガルはガザでハマスを率いて
39:252023年10月7日の襲撃を立案することになります
39:30シンガルの釈放からわずか1年余り
39:38ハマスによるイスラエルへのロケット弾での攻撃は
39:41ますます頻繁になっていきました
39:442012年11月14日
40:02ネタニアフ首相はハマスの司令官の一人を
40:05殺害するよう空軍に命じました
40:08それに対抗してハマス側は
40:13テルアビブに向けて初めてロケット弾を発射しました
40:16停戦合意に至るまでの1週間
40:25イスラエル空軍はガザを爆撃し続けました
40:29カタールを拠点としていたハマスの指導者が
40:43勝利宣言のためガザを訪れました
40:45愛するガザの地に足を踏み入れた瞬間
40:50驚くほど心が穏やかになりました
40:53パレスチナへの愛があふれ胸が高鳴りました
40:57ミサイルの模型から登場したのは
41:22真の政治はミサイルから生まれるという
41:25我々のメッセージです
41:27バラク・オバマが中東和平を積極的に進めると約束して
41:43大統領に就任してから4年
41:46交渉再開の見通しは暗いものでした
41:51しかしアメリカの新たな国務長官ジョン・ケリーは
41:55パレスチナとイスラエルを再び交渉のテーブルに
41:59つかせてみせると意気込んでいました
42:01ケリー国務長官は交渉再開に必要な条件を聞き出すために
42:11アッバス議長を訪ねました
42:13パレスチナ人の大半は
42:16アッバス議長が有意な立場にあるとは考えていませんでした
42:21そこで彼はハマスと張り合わなければならなかったんです
42:26アッバスは
42:27ハマスはシャリーとたった一人を差し出し
42:31千人のパレスチナ人を釈放させたと言いました
42:36アッバスはこう言いました
42:38我々はイスラエルのカモにされていると見られがちだ
42:43我々がこの交渉に臨むのであれば
42:46ハマスが得たものと同等か
42:48それ以上の成果を示す必要がある
42:51アッバス議長は
42:53自分もパレスチナ人を釈放できることを証明したかったのです
42:58彼の頭にあったのは
43:011993年のパレスチナとイスラエルのオスロ合意でした
43:06これは二国家共存へ向けた真の第一歩でした
43:10合意の一環として
43:13イスラエルは有罪判決を受けたパレスチナ人を釈放
43:16しかし20年経っても
43:19100人余りが依然として収監されていると
43:22アッバス議長は不満を述べました
43:25彼が求めたのは
43:27オスロ合意以前に収監された者たちの釈放でした
43:33ネタニアフ首相は4ヶ月間
43:37釈放の要求を拒否し続けました
43:40我慢の限界を超えたケリー国務長官は電話をかけます
43:46ケリーはこう言いました
43:49オスロ合意以前に収監した者全員を
43:52釈放して交渉に入るか何もしないかだ
43:55ネタニアフ首相は閣僚を招集します
43:59私はこう考えました
44:01何らかのアクションが必要ならば
44:05すでに30年も40年も刑務所に
44:08収監されている人々を釈放する方が
44:11入職活動を再度凍結するよりも
44:14容易だろうと
44:15ネタニアフ首相は2014年3月末までに
44:23収監されている人々を4回に分けて釈放することに同意
44:27こうして交渉が始まりました
44:30ネタニアフ首相は3回目までの釈放を実行しましたが
44:51交渉が停滞していたため
44:534回目の釈放は拒否しました
44:56結局
44:59収監されている残りの人々は
45:02釈放されませんでした
45:04交渉が硬着状態にある中
45:11アッバス議長はハマスと協議を行うため
45:14自分の政党
45:15ファタハの代表団を派遣しました
45:18私たちはハマスのイスマイル・ハニーヤの邸宅を訪れましたが
45:25特に新しい議論はありませんでした
45:28我々のスローガンは常に
45:30アッバス議長がいつも口にする通り
45:33ガザなくして国家なし
45:36ヨルダンガは西岸なくして国家なしなんです
45:39我々ハマスは
45:43統一政府の受立のため
45:46私が率いる政府を放棄することで合意しました
45:50協議は2時間で終わりました
45:55これまでは首相のポストをめぐって
45:58協議がまとまりませんでしたが
46:00この時
46:017年ぶりのパレスチナ統一政府を
46:04受立することで合意しました
46:06アッバス議長は
46:10他に手段がなく必死でした
46:12彼は問題を一つ解決したと思ったかもしれませんが
46:16実際には私たちが
46:19決して相手にしないテロリスト集団と
46:22手を組むことで
46:23大きな問題を生み出してしまったんです
46:26これでネタニヤフは堂々と
46:28彼らはイスラエルとの和平よりも
46:30テロ組織ハマスとの提携を選んだといえる
46:33免罪符を手に入れました
46:35外交には成熟度という考え方があります
46:51自分たちで成熟させることができるケースもあれば
46:56できないケースもあります
46:57交渉が成立するための要素を揃えられず
47:01うまくいかないケースがあるんです
47:04それから3ヶ月足らずのうちに
47:13ハマスとイスラエルの衝突は激化
47:15イスラエルはガザで新たな空爆を開始しました
47:19さらにイスラエル国内のトンネルから
47:25ハマスの戦闘員が姿を現すところを
47:28イスラエル軍が発見します
47:30ネタニヤフ首相はハマスのトンネル網を破壊するため
47:41ガザへの大規模な地上侵攻を開始しました
47:45この51日間の戦争は
47:52それまでのイスラエルとハマスの戦争のうち
47:55最も長く最も多くの死者を出しました
47:59ご視聴ありがとうございました
48:29ご視聴ありがとうございました
48:59BS世界のドキュメンタリー
49:01国連安保理の常任理事国だけが持つ拒否権が
49:04世界に与える影響とは
49:06改革の可能性を下げる19日夜
49:12イスラエル強制と圧力の村
49:17BSスペシャル21日夜10時45分
49:27弾丸空港トンボ帰りツアー
49:32モンボルの大草原にある空港を徹底取材
49:36BSで21日金曜夜8時
49:39すごい景色です
49:41日本百名山スペシャル
49:45秋の日本アルプスへ
49:47北中央南3つのエリアを巡ります
49:51放送はNHKBS
49:5322日土曜夜7時30分
49:56歌える
50:00スペシャル
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