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  • 2 days ago

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00:30あなたの周りに膝の痛みに悩む人はいないだろうか
01:00関節外科医桑沢彩乃は親身になって患者と向き合う
01:05太ももとすねの間の軟骨がすり減った女性は
01:14骨が直にぶつかる激痛に苦しんでいた
01:18大変だったね頑張りましょうね
01:25桑沢はこの変形性膝関節症のエキスパート
01:30手術は変形した骨の両端を切除し
01:39形を整えることから始まる
01:42太もも側に取り付けるのはチタン製のインプラント
01:49すねの骨にも台座となる金属のプレートを固定し
01:59隙間にフリーチレンのクッションを入れる
02:02こうして人工関節に置き換えられた膝は
02:11痛みなしに滑らかな曲げ伸ばしが可能になる
02:19OKです
02:23つまり生活を取り戻す手術
02:27多い日には1日5件
02:33年間600件余りの奨励を手掛けている
02:37よろしくお願いします
02:41文字通り次から次
02:45リーダーさんに次の膝いいよって言って
02:51リーダーさん次お願いします
02:553つの手術室を行き来していた
03:00トントン拍子に行っているのはミスでいけないというか
03:05ミスはしないです
03:06ミスはしないですか
03:07ミスはしないです
03:09途中でこうやっぱ
03:11触って板の方の声を聞いていると
03:15どうすればいいかだいたい分かるので
03:17手技の正確さと速さに見学者も多い
03:23手が止まらないというのはすごいんですよ
03:26全く止まらなかったので
03:28本当に上手
03:31手術を受けたあの女性
03:3710日目でここまで来た
03:41階段もやったの普通で
03:44こんなに歩けるようになると思わなかったです
03:48久しぶりの外なんじゃないですか
03:51そうですね
03:51しかも距離も長いからあれですよ
03:55痛みから解放され
03:58退院していく者は
03:59みな笑顔
04:01何よりも患者の思いを大切に
04:07だからこそ
04:10結果が全ての外科医は
04:12どこまでも優しく穏やかだ
04:16都内の自宅から勤務先まで
04:25車で1時間ほど
04:27埼玉共同病院には
04:32久保沢を頼ってくる患者が
04:34引きも切らない
04:35手術を控える75歳の西村勲さんは
04:51右足の曲げ伸ばしが辛くなり
04:54時に痛みも伴うという
04:57膝関節の病変は
05:26患者によってさまざまだ
05:27例えばさっきの西村さん
05:31外側から10ミリで切ると
05:35内側のところは
05:37画像をチェックしながら
05:40インプラントのサイズや位置を検討する
05:4210ミリで切った時に
05:46内側がギリギリかなとか
05:48もしギリギリで
05:49少し骨が足りない
05:50ないところが出ちゃうんだったら
05:52あと2ミリ切り下げて
05:55この辺で切ってあげた方がいいかなとか
05:57ほんの1ミリが
06:00患者の満足度を
06:02大きく左右することになるらしい
06:05スポーツが趣味だったという西村さん
06:14体格はガッシリとしている
06:18言うことを聞かなくなった足も
06:21見た目はたくましかった
06:24自分を鼓舞するようにつぶやくと
06:30改めてレントゲンを見つめ直す
06:32ここで手術のプロセスを最後までイメージするのが
06:38桑沢のルーティンだ
06:40患者を感染症から守るため
07:07医師の術技は完全な滅菌状態に保たれる
07:12西村さんは骨が太く筋肉も発達していた
07:20片足の重さはおよそ13キロ
07:37膝関節の手術は過酷な肉体労働でもある
07:43注目したのは大腿骨の先端部
07:56骨極とは骨から伸び出したトゲのようなもの
08:11膝の軟骨がすり減ると異変に反応して
08:17骨が異常に発達することがある
08:19西村さんの骨極は膝の屈伸を阻害し
08:27周辺の組織を刺激して痛みの一員になっていた
08:32それらをすべて削り落としていく
08:45やはり厄介な力仕事
08:52骨極は膝の裏側にも
09:12筋肉や人体に囲まれ
09:27視野も限られる膝の裏側
09:29他の組織を傷つけず
09:33トゲだけを取り除くのは至難の技だ
09:36見えないところは指先で探る
09:42ここまで完璧を期する医師は少ない
10:05トゲの処理が終わって
10:06ようやくインプラントの埋め込み
10:10縫合するのは皮膚の下
10:17胸皮はシールで固定するので傷跡も目立たない
10:23普段40分ほどの手術に
10:311時間近くを要した
10:33良い骨を捨てました
10:38良い骨を捨てました
10:40硬かった
10:42良くなりますよ
10:46あ、ねじもださんおはようございます
10:59ちょっと歩いてみようかこのまま
11:02ごめんね
11:02疾悪した患者への向き合い方にも
11:07彼女の個性がのぞく
11:09西村さんは以前のように家族旅行やスポーツを楽しめそうだ
11:26大勤は夜8時頃
11:33手術が立て込むと昼食を抜く日も少なくない
11:38帰り道
11:42時々無償に食べたくなるものがある
11:45とっておきのご馳走が
11:51わかめ入りの豚骨ラーメンだ
11:54幸せですね
12:11餃子も頼めばよかった
12:151977年静岡の生まれ
12:26父が歯科医だったこともあり
12:28ごく自然に医師を目指した
12:31リュウマチの内科医として出発したが
12:36人工関節で人生を取り戻す患者を見て
12:40整形外科への転向を決意
12:42その研修を担当した現在の上司は
12:48周囲から上がった反対の声を覚えている
12:51当時整形外科男性の社会で
12:56女性で成功したモデルがほぼなかったので
13:00整形外科の部長が
13:02じゃあ握力30とか40あったら
13:05整形外科として認めてやるって言って
13:07彼女なんかダンベル上げて
13:09なんか握力一生懸命鍛えて
13:11とうとうそれクリアしちゃったんですよね
13:13けれどその頃桑沢は離婚してシングルマザー
13:20まさに古軍本当の日々だった
13:24保育園を預けるのも多分うちの子が一番最初だし
13:30迎えに行くのも一番最後みたいな感じですよね
13:34最初から
13:35とにかく娘を守らなきゃっていう方が強かったんですよね
13:40送っていかなきゃいけないわけで
13:43稼がなきゃいけないし
13:45目の前に来た仕事をやっぱりこなそうとしてましたよね
13:49今や関節手術の実績は国内トップクラス
13:57一方で手術に頼らず患者の血液を利用する
14:03APS療法にも貪欲に取り組んでいる
14:06さらには最新機器も積極的に導入
14:14切るべき骨の長さや
14:19インプラントを埋め込む最適の角度など
14:220.5ミリ単位で割り出す装置の使い手としても知られている
14:27先端技術の豊富な知見から
14:38講演会の機会も多い
14:40札幌では同じ分野の医師たちに
14:47注目されている先端機器を生かした
14:50手術のコツを伝授した
14:51斜め35度で影響を削るように引きずり出してくる
14:58そういう風にすると
14:59動画で見ているようにこれもさっさか削れます
15:03軸を取る精度に関しては相当注意しないと
15:07人間のエラーでずれてしまうことがあるよ
15:10というところを認識していただきたいと思います
15:13手術を前にした患者がまた一人
15:18何とか歩くことはできるけれど
15:26助けがないと立ち上がることも難しくなった
15:2982歳の今井かねさん
15:32初心の段階から
16:02痛みの現況は膝だけでなく他にもあると指摘していた
16:07大腿骨のこの先端の部分
16:10実は股関節も悪かったですよってお話をしましたよね
16:14そうですよ
16:15先生の方がすぐに見抜いていただいて
16:18悲しいことないですよ
16:20花間の病院では分からないですもんね
16:23どうだったの
16:24うちの中を綺麗に周りをやりたい
16:27それが自分の趣味なんで
16:29最低限それだけをやりたいです
16:32自宅のある栃木から何度も通ってもらうのは大変だ
16:39久保沢は手術を一度で済ませようと考えた
16:45膝と股関節の手術を両方こなせる医師は少ない
16:51ただし
16:54ちょっと今日は診察できないぐらい痛い
16:59ちょっとね足持てない
17:01痛くて
17:02久保沢自身が右肘に問題を抱えていた
17:09仕事の合間を縫ってのMRI検査
17:18連日の力仕事が思わぬ事態を招いていた
17:25ハンマーを振るい重い足を抱える日常に疲弊した右肘
17:33半年前に手術を受けたばかりなのに
17:47痛みがぶり返していた
17:54痛みがぶり返していた
17:58これ今日の時点
18:01傷がつれるとかね
18:05術後に腫れてどんな痛みになるかとか
18:08傷の周りってやっぱり少し神経が切れるので
18:11触ると違和感があるんですけど
18:14実後の患者さんってそういうことを言うわけですよね
18:18自分が手術を受けて
18:20さらに患者さんの気持ちが分かるようになったなと思って
18:23膝と股関節を同時に治療する
18:30今井さんの手術が始まる
18:33終了までは2時間と見積もっていた
18:51すり減った右大腿骨の先端が切除された
19:12画像だけでは分からない細部
19:2320の3
19:24関節の隙間の距離を計測し
19:29インプラントのサイズを選択する
19:3211の7
19:44今井さんも痩せた筋肉や弾力が衰えた人体を指先で確かめた
19:51予定が?
19:56タイプ7です
19:577
19:58これで6でいってもいいのかなというのが
20:05はい、思います
20:07このおばあちゃんの5年齢考えた時に
20:10そんなにきつい膝を作りたくないので
20:13臨機応変
20:18関節への負荷を少しでも軽くするため
20:22予定よりひと回り小さなインプラントを使おうと決めた
20:27関節に挟むポリエチレンの厚みも見直した
20:47ごめん、10回もらおうかな
20:54クッションを薄くすれば遊びが生まれ
20:57膝の屈伸は楽になる
20:59でも負荷が軽すぎても問題だ
21:04こうして桑沢は予定していたものよりも1ミリ薄いクッションを採用
21:191ミリ薄いクッションを採用
21:26今度は股関節
21:41大好きな植木いじりを今井さんが再開できるように
21:562時間弱で手術は終わった
22:08手術中に全ての五感をフル活動して
22:16どうなんだろう、どうなんだろうって
22:18いろいろ確認したり数値を測りながら
22:21解読していってるわけですよね
22:23ずっとそれが私がよく言う膝と対話してるってことなんだけど
22:27観察力、あとは決断力
22:30それに対してどうしようってすぐに手を打てるかっていうのが
22:35大事なのかなと思いますけどね
22:3820日後
22:45今井さん、起きてらっしゃる
22:50来週末ぐらいを目指して頑張ろう
22:54目指して
22:56おやきも待ってるし、ずっと長いしちゃうと
22:59みんなも寂しいだろうしね
23:01治したから、元気にならなきゃダメよ
23:04
23:14膝と股関節の同時手術を受けた今井さん
23:181月後には、すでに立ち上がれるようになっていた
23:25そこの椅子に行きます
23:26はい、お願いします
23:28退院まではあと少し
23:32こんな姿を目にするときが
23:36主治医には何よりの喜びだ
23:40歩くの楽しい?
23:44うん、楽しい
23:46素敵じゃない
23:48ゆるいからちょっと上がるけど
23:50すぐ手に行ってる
23:52すごいじゃん、杖もなくても歩けるようになってきた
23:54本当にね、夢のよ
23:56これが本当に夢のよ
23:58これが本当に夢の
24:00夢の天才
24:02頑張った頑張った
24:04すぐないっちゃうって
24:06すぐないっちゃうからね、もう
24:08お気に入りください
24:10お気に入りください
24:12保険で、モテてね、一応ね
24:14転ぶと怖いからね、会社の道をね
24:16100%の結果を出すなら
24:21120%の努力をするしかない
24:24覚悟を決めて志したこの道を
24:28桑沢彩乃は
24:30まっすぐに歩み続ける
24:35次回の情熱大陸は
24:37百本家、吉田恵梨香
24:41私にはまだ描きたい世界がいっぱいある
24:45エンタメを通していいものを作るってことが
24:47イコール私に戦うだから
24:50ご視聴ありがとうございました
25:03ご視聴ありがとうございました
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