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  • 3 hours ago
Transcript
00:00シトセって好きな人いるの?
00:08今のところそれに答える義理がないことだけは確かだな
00:12つまり私に対して少なからず好意を持ってるわけですね
00:16俺の日記帳でも盗み見したのか?
00:19だって私たちみたいな人種は線の引き方が上手いから
00:23もし私に女の子として興味がないなら まあそれなりにとか答えてたはず
00:30ただまだ関係を進めたいほどでもないってとこか
00:34体より先に心を丸裸にするのはやめて
00:38ごめんとなんてやりづらい女だ
00:44ねえ私たちって似てると思わない?
00:48打ち破れ Liar
00:53傷つくのが怖いか
00:56砕けたその先で僕を笑う
01:01どこの誰が僕を構えるんだ
01:04空に溢れるフライヤー
01:07揺らいだ矛先に
01:09君は迷う
01:12今の君の声は誰の声なんだ
01:15時より僕は空っぽで話す言葉とはいい距離感
01:25君との日々には嘘はないけど
01:30それでもどっかごまかして
01:33無意識のうちに器用になって
01:37何で今日だって寄りかかり方がわからないや
01:43身動きが取れない
01:46迷路 by meの檻の中
01:52打ち破れ Liar
01:55傷つくのが怖いか
01:58砕けたその先で僕を笑う
02:03どこの誰が僕を構えるんだ
02:06空に溢れるフライヤー
02:09揺らいだ矛先に
02:11君は迷う
02:13今の君の声は誰の声なんだ
02:17どうしてそんなに恋人が欲しい
02:23なぜ相手が俺なんだ
02:25私が普通の女の子みたいに
02:28かっこいいっていう理由だけで
02:30ちとせを好きになっちゃダメ?
02:32ダメなわけないさ
02:34俺だって可愛くて美人な七瀬が大好きだ
02:37いつか恋に落ちる日が来るかもしれない
02:40だけど それは今日じゃない
02:42恋人が必要だから じゃないのか
02:47ひどいなぁ
02:49ちとせをずっと目で追いかけてたんだよ
02:51俺も七瀬の胸をずっと目で追いかけてたさ
02:54どうしたら信じてくれる?
02:56夏の通り雨みたいに唐突で儚いキスでもしてくれたら
03:00あるいは
03:03認めるよ 確かに俺と七瀬はよく似ている
03:08だけど台本通りじゃ ドラマは埋まれない
03:12だとすれば 私はセリフをとちらなければならない
03:16完璧な役者ではなくなるために まるで仮面を外すように
03:20その下に醜い素顔があったとしても
03:23まっすぐ見つめて2回キスでもしてやるさ
03:26私がオペラ座の会心で あなたがクリスティーヌなのね
03:30それじゃ結局千歳が他の誰かと幸せになるのを見送ることになるじゃない
03:36やあよ そんな役回り
03:38やっと七瀬ゆずきに触れた気がした
03:42でも だから千歳なの
03:45仮面をつけてるのに気づいてない相手の前でいきなり素顔を晒すことはできないでしょ
03:51七瀬は普段から周囲の目に自覚的な立ち振る舞いをしてるってことだよな
03:57この容姿だと妬みを受けやすいでしょ
04:02人気のある男の子って大抵一度は私のこと好きになるものだし
04:07俺は理解できるけどそのセリフは大抵の人間から反感を買うぞ
04:12もちろんこんな話をしたのは初めて
04:16似ているどころかまるで鏡を見ている気分だ
04:20恋人になってほしいぐらいだから色恋絡みだろ
04:24だけどモテすぎて困るって前提を共有できる相手じゃないと本音の話ができない
04:30理解してくれると思った
04:33女の子が困ってるのに見て見ぬふりするのは千歳作の美学に反するもんね
04:39ありがとうな七瀬
04:42ずっとメッセージを送ってくれてたんだろ
04:45私は勘違いして好きになったりしないよって
04:50裏を返せば勘違いして自分を好きになったりしない相手だから七瀬は俺を選んだ
04:56参ったなぁ
05:01深くにも今のはキュンときたぞ
05:04だからそういうのをやめろっつーの
05:07それで
05:14それで
05:18ストーカーにつけられてるかもしれないの
05:22心当たりは
05:24最近
05:25夜魂高校の男の子を見る機会が多かった気がする
05:29ヤンコーか
05:31柄の悪い連中が目につきやすい高校だ
05:36これで頼られた理由が分かった
05:43つまり
05:44待った
05:45頼み事をする側の礼儀として私に言わせて
05:49私が千歳に求める役割は二つ
05:54第一にストーカーが一目見て諦めざるを得ないような恋人であること
05:59これは現時点でクリア
06:01第二にタチの悪い生徒が相手でも対処できること
06:05あいにくだが喧嘩なんてしたことないぞ
06:09しないとできないは違うと思わない?
06:12千歳しかいないの
06:14お願いします 私と付き合ってください
06:18七瀬は勘違いしている
06:21現状 七瀬の彼氏認定されることはデメリットしかないな
06:25好きにしていい
06:26私のこと好きにしていいよ
06:29千歳が望む限り何度でもどんな願いでも受け入れる
06:33それなら釣り合わない
06:35全くどこまでも俺みたいな奴だ
06:39いいのか?何をお願いするか分からないぞ
06:43他人の時間や労力を奪うことに無自覚でありたくないの
06:47どう 策
06:50どう? 策
06:52分かったよ ユズキ
06:55契約成立だね
06:57何度でもどんな願いでもだったか?
07:04I'm sorry.
07:06I'm sorry.
07:08I'm sorry.
07:10I'm sorry.
07:12I'm sorry.
07:14Wait...
07:16Wait...
07:18Please...
07:20I thought you were going to finish this time?
07:24I'm sorry...
07:26I'm sorry...
07:28...
07:42...
07:44...
07:46...
07:52言わないんだね 俺たちみたいなタイプは弱みを見せてもいいんだよなんて言われることが死ぬほど嫌いだろう
08:01だから頼ろうなんて思わなくていい弱さを他人に預けようなんて考えるな
08:07俺の力を借りるのが合理的だと思った時だけ好きに使えばいいぞ
08:12その時作がそばにいなかったら
08:15ヒーローを呼ぶときは大きな声で名前を叫ぶと相場が決まってる
08:20時に山と聞いて連想する者は 谷間
08:25見てたな ジェフンゲフン
08:31あ サークーおはよう
08:34俺 ゆずきもたまたま
08:37たまたまじゃないよ れいさく
08:40ん?サークー あああゆずきの家まで迎えに行って一緒に登校したんだ
08:48ん?ゆずき?んー?
08:53その私たち付き合うことになったの
08:57え?
08:58えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
09:01何それそんなの聞いてない
09:04こう勢いというか つい2人とも盛り上がっちゃって
09:08柵は勢いに流されて誰かを選んだりしないもん!
09:12どうせ柵が厄介事持ち込んだに決まってる!
09:15そんなんじゃないよね?
09:19流されたわけじゃないよ
09:21ほら柵困ってる!優しいから断れないの!
09:25えっと、ゆうこ。私と柵が付き合い始めるってそんなにおかしいこと?
09:30うんおかしい!少なくとも今の柵と柵じゃ絶対にありえない!
09:36That's it, but I don't know what to do now, isn't it?
09:43I'm so sorry! I'm so sorry!
09:47Hey, I'm so sorry!
09:48Well, that's what I'm talking about.
09:51So, that's what I'm talking about.
09:53Are you okay?
09:55Well, I'll do it.
09:57Saku-kun, you're going to be able to fight for yourself, isn't it?
10:03Oh, yeah, but I'm going to be careful, you're okay
10:11Oh, yeah, I'm going to find you for a reason for Yuzuki.
10:17I'm not alone. I'm not alone.
10:21I'm going to keep Yuzuki's name.
10:24I'll do it for you.
10:27Well, I think it's just Yuzuki's name.
10:32You're so good.
10:34Let's go.
10:36I'll see you later.
10:38Are you going to get married?
10:40You're not going to get married?
10:42You're gonna be a revenge.
10:44I'll try to get married.
10:48You're going to get married.
10:50You're going to get married.
10:52That's it.
10:54I'll get married.
10:56I'll get married.
10:58カッパー
11:00それで、クラセンはどう思う?
11:04前世でどんな得を積んだら、Dカップの美少女JKと秘密の関係になれるんだ
11:09なこと言ってる限り、来世もクラセンだよ
11:12フッ
11:14千歳。あんまり一人で無茶な真似はするんじゃねえぞ
11:18警察とかに頼れってこと?
11:20今のままじゃ、まず相手にされないだろうな
11:24つまり…
11:25You should do it.
11:27For the hero to kill someone,
11:29you need to make the right path to the right person.
11:34It's difficult to do it.
11:36If you're a child, I'll just go ahead and do it.
11:40I'm not sure.
11:42But, just talk about it.
11:44The teacher is like this time.
11:48Let's do it
12:18七瀬って腹の中では何考えてるかわからないっていうか
12:22なんか気に入らないんだよね
12:24あのな、仮にも彼氏に向かって言うか
12:27え、裏で影口叩く方が感じ悪くない?
12:32私、本人にでも普通に言うし
12:34いっそ清々しいな
12:36ねえ、千歳くんの連絡先教えてよ
12:39それもまた彼氏ホヤホヤの男に聞くかね
12:44ん?
12:48行くね、七瀬と鉢合わせしたくないし
12:52ばいばーい
12:55面と向かって文句を言えると行きまいてた割には
12:58やけにあっさり引くんだな
13:01おーし、すっちとせ
13:04また?
13:06待ってた覚えはないぞ
13:07一日の終わりに春ちゃんの元気な笑顔を見れて嬉しいくせに
13:12なーに人の彼氏とじゃれてるのよ
13:16お待たせさく
13:17ゆずきね
13:18デオドラントシートもスプレーもない
13:20春、貸して!
13:22ってうるさかったんだから
13:23ちょ、私はいいじゃん千歳でしょって言ったら
13:26だからよ、だって
13:28なーに乙女しちゃってんだか
13:30調子に乗るな
13:34もう
13:35思い出し笑いだったら怒るよ
13:42すまん、練習後のアセケアグッズとか抜かりなさそうなのに
13:47出かける前にチェックしたときは間違いなく入ってた
13:50カバンを置いてたのはジョバスの部室か?
13:53鍵はかけてないし
13:56誰かが入っても部員じゃなきゃ気づかないだろうね
14:00普通ならパニックに陥ってもおかしくないのに
14:03ちょっと強すぎるな
14:04それにしても、仮に盗難だとして
14:08なんでゆずきのデオドラントシートなんて狙うかね
14:11ちょっとどういう意味を
14:12せっかくなら脱ぎ立ての制服だろ
14:15最悪でも使用感のあるタオルだ
14:18うううう
14:19リアルなドン引きはやめて
14:20不自然ではある
14:23亡くなったら女の子が分かりやすく困る実用品
14:26そして困る理由はこれから彼氏と会うから
14:30女子目線の嫌がらせか?
14:33ねえ、サクン、デートしよっか
14:35なんでだよ
14:37恋人同士はデートするものじゃない?
14:39別に構わないけど、部活は?
14:43明日からテスト期間で休みでしょ?
14:45あ、そっか
14:46けど週末に練習試合あるって?
14:49あれは特別
14:50県外の競合校で前から決まってたの
14:54だったら全言撤回だ
14:56ん?
14:57応援に行くから勝てよ、試合
14:59そしたらご褒美デートってことにしよう
15:02サクってそういう熱いこと言うタイプだっけ?
15:05ゆずきの熱いところを見てみたくなったのさ
15:08言っておくけど
15:09私って結構すごいからね
15:11真似するわけじゃないが
15:13本当に勝ったら何でも一つ言うことを聞いてやろう
15:16はい、現地取った
15:18何してもらおうかな
15:20ありがとう、サクン
15:26何のことだ?
15:28さあ、何だろうね
15:30その気があるなら、お礼に太ももぐらい触らせてくれてもいいぞ
15:34バーカ
15:35サクくん、サクくん
15:45あ、あれ、ぼーっとしてた
15:48うーん、こっちこそごめんね
15:50ルースリーフは待ってないかなって
15:53ああ、あれよ
15:55はい
15:56ありがとう
15:58今日はメガネなんだな
16:00あ、やっぱり変
16:02変だなんて思ったことはないぞ
16:04去年を思い出してちょっと懐かしい
16:07あんまり思い出さないで欲しいかな
16:10もともとメガネキャラだったんだ
16:13見た目のことを考えてなくて
16:15そういうのどうでもよかったの
16:18俺がコンタクトにしてくれって頼んだんだよ
16:20メガネを取ったら美少女でしたよりも
16:23美少女が不意打ちでメガネをかけるのにときめくタイプなんてね
16:27へえ、覚えておくよ
16:40エスキ
16:41ん?
16:57見えたか?
16:59知ってる人はいないと思う
17:01しばらく一人でも大丈夫か?
17:04どうするつもり?
17:06なに?
17:08気分転換のお散歩さ
17:10えっ、ちょっと
17:12なあなあ
17:28さっき七瀬ゆずきと同じテーブルにいたやつだよな
17:31だな
17:33一応あいつの彼氏なもんで
17:35じゃあ、お前が千歳作か?
17:37富士高の千歳作は多分俺だけだと思う
17:40紹介してくんね、七瀬ゆずき
17:43俺の彼女だって伝えなかったか?
17:45お前有名なやりちんなんだろ?
17:47そんで、七瀬ゆずきもすぐやらせてくれるんだよな
17:51そのおいしいネタ、どこで仕入れたの?
17:54うちの先輩が七瀬ゆずき狙ってるらしくてさ
17:57えっ、その先輩って怖い系?
17:59超怖えよ
18:00すぐ殴る
18:02んで、美人でやれそうな女に目がない系
18:05じゃあ、その先輩に命令されたから
18:08ここ最近ゆずきのこと付け回してたの?
18:11は?
18:12答え合わせはお預けか
18:14ごちゃごちゃ言ってねえで連絡先を教えろよ
18:17仲良くしようぜ
18:23そうすりゃ解放してやるからさ
18:27へへへへ
18:31アメリカ式ね
18:32OK
18:34ふざけんなよ、てめえ
18:40ここまでは予定通り
18:42今喧嘩を売っておけば
18:44こいつらのメンツ的に
18:46まず俺をやり込めるか、ゆずきに直接話をつけるか
18:50今後の行動はほとんどこの二択に絞られる
18:53おいこら!
18:54なに調子こいてんだよ!
18:56てめえ!
18:57おい!
18:58なにやってんだよ!
18:59ちっ
19:06ああ、しらけた
19:08もういいわ
19:09でもお前のことは先輩に伝えておくから
19:12ゆずきは俺と清く正しくお付き合いしてるんだから
19:16ちょっかい出さないでくれると助かるな
19:18きっ
19:20あいつらなのか、ストーカーって
19:26ま、今のところ最有力候補だろうな
19:43水切り、得意だったんだけどな
19:46ごめんね
19:55あんなことさせてごめん
19:58しさくん
20:00あんなことがしてみたかったんだよ
20:03だけど、殴られそうになってた
20:07まさか、あんなひょろっちぇ奴らのパンチなんて当たるもんか
20:11もういいからしばらく黙っとけ
20:16七瀬ゆずきになったら戻ってこい
20:20きっとこんなふうに
20:22七瀬ゆずきが七瀬ゆずきでなくなってはいけない
20:28カツ丼食べたい
20:30あ?
20:32カツ丼、ヨーロッパ圏の
20:35なんだよ、ヤブコラボに
20:37福井県民ならこんなときはカツ丼でしょ
20:40それにしても、さくすごいね
20:43あんな怖そうな相手に堂々としてて
20:45覚えておくといい
20:47おしなべて男というのは
20:49股間をほんの4割程度の力で蹴り上げるだけで停止するという
20:53致命的な設計ミスを抱えてる
20:56そうなの?さくも?
20:58いいか、試すなよ、絶対試すなよ
21:01そっか、覚えておくね
21:09はい、ご褒美
21:11身体張ったのに報われねえ
21:35かっこよかった、サンキュー
21:37頑張った甲斐は、あったかもな
21:44早く行くよ
21:49華奢で、美しくて、凛々しい背中が遠ざかっていく
21:54誰もが強くは生きられない世の中で
21:57それでも強くあろうと意地を張るその後ろ姿は
22:01とても綺麗に見えた
22:03曲がり角の向こう側で
22:09ゆらゆらと揺れる陽炎
22:13焼けるアスファルト
22:15蹴り飛ばして
22:17はしゃぐ僕が浮かんで消えた
22:22追いたくても離れた
22:28青臭い夏の残像
22:32駄菓子屋で
22:34飛び干したサイダーの
22:37飛びる影を見てた
22:41絡みと音が鳴る
22:44水玉を取ってみたかった
22:48欲しいもので
22:50溢れるのは
22:52今も変わらないんだな
22:58街角に溶ける影帽子
23:01光の粒が煌めいて
23:05揺れる夏の
23:07木々の隙間を
23:09歩くの
23:11日に似ている
23:13水面に映る
23:15夕焼け空
23:17ばかり綺麗だと
23:19思うのかな
23:21思い出が
23:22突破一つで
23:23乱暗しだして
23:25眩しいって
23:27嫌になっちゃうな
23:29消えないのに掴めないな
23:35青色のバッシュ
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