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  • 5 週間前

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テレビ
トランスクリプション
00:00フランスの作家 プルーズとは言った
00:12本当の旅の発見は 新しい風景を見ることではなく
00:19新しい目を持つことである
00:30この夏の間 私は再び本と一緒に旅へ出た
00:47行き先は本の舞台である 私の生まれ故郷 北海道
00:55まだ私が知らない北海道と出会うために
01:02乃木坂46 橋本七海の恋する文学
01:20冬に続いて夏の旅が 今日から始まる
01:25最初の旅は2016年の 本屋大賞を受賞した感動作
01:36羊と鋼の森の舞台へ
01:39それは山の集落で育った青年が ピアノ調律師を目指し
01:46美しい音とは何か追い求める 成長物語
01:53明るく静かに住んで懐かしい
01:57甘えているようで 厳しく深いものをたたえている
02:03夢のように美しいが 現実のように確かな音
02:10僕はその音に憧れて ここにいる
02:17羊と鋼の森の舞台は 北海道十勝大雪国立公園にある秘境
02:24弔牛 作者の宮下夏は この場所に家族と共に
02:31山村留学で1年間暮らし 小説は生まれた
02:39今亡くなったと思われているものが ここにはたくさんあるなと思って
02:46北海道の中でも 最も山深い集落
02:50そこで暮らす人々に出会い 橋本七海が見つけたものとは
02:55北海道の中央へ貴方
03:00которая cloかになって Air privilege
03:04そこから東北海の心に 海人の小説を訪ね
03:11米山の骨楽のrinARS
03:19ご視聴ありがとうございました
03:49新特徴
03:50木野高校の友達と連絡取ってて地元の
03:56明日トムラウシ行く予定なんだよねって言ったら
04:01それって北海道だっけって言われて
04:04北海道の子に
04:06羊と鋼の森の舞台トムラウシは地元の人たちも滅多に行かない卑怯
04:19すごい蕎麦の花
04:25蕎麦が有名なのか
04:29押したいけど押すものがないな
04:31なんかあったかな
04:33ない
04:38お昼ご飯食べますかね
04:43橋本七海流旅の始めは腹ごしらえ
04:49人気ってありますか
04:56天ぷらそばかな
04:57じゃあ天ぷらそばでお願いします
04:59日本一の蕎麦どころ
05:08新特徴の蕎麦
05:10はい
05:11ありがとうございます
05:12早い
05:13いただきます
05:16温かい
05:30野村市行ったことありますか
05:37ないです
05:37だから分かんない
05:38全然全然
05:39私も行ったことなくて
05:42近いですかここから
05:441時間くらい
05:46山なんですもんね
05:48
05:48生活が大変そう
05:53スーパーとかあるのかな
05:56はい
05:58と思います
05:59じゃあその度に山から降りて
06:02そうですよね
06:03大変
06:05でもそれでもそこに住むってことは何かの理由があるんだろうな
06:09地元のお母さんと自然に触れ合えるのが橋本七海の習性
06:16晴れてるすごい
06:29私晴れ女だから
06:31新特マップ
06:34現在地
06:37現在地ここでしょ
06:40どこ
06:43え?
06:45トムラウシどこ
06:46トムラウシどこ
06:48あ、めっちゃこっち
06:51ちょっと
06:51ちょっとトムラウシ
06:55トムラウシが乗ってない
06:56トムラウシは新特徴の地図に入りきれないほど山奥にあった
07:04小説
07:13羊と鋼の森
07:15その意味は鋼の弦と羊の毛のハンマーからなるピアノのこと
07:22物語はトムラウシと思われる山の集落で育った青年が
07:29あるピアノ調律師と出会うシーンから始まる
07:33森の匂いがした
07:35秋の夜に近い時間の森
07:39風が木々を揺らし
07:42ざわざわと葉の鳴る音がする
07:45夜になりかける時間の森の匂い
07:50問題は近くに森などないことだ
07:55乾いた秋の匂いを嗅いだのに
07:59薄闇が降りてくる気配まで感じたのに
08:03僕は高校の体育館の隅に立っていた
08:08放課後の人気のない体育館に
08:14ただの案内役の一生徒として
08:18ボツンと立っていた
08:20目の前に大きな黒いピアノがあった
08:26大きな黒いピアノのはずだ
08:32ピアノの蓋が開いていて
08:36そばに男の人が立っていた
08:39何も言えずにいる僕を
08:42その人はちらりと見た
08:45その人が鍵盤をいくつか叩くと
08:51蓋の開いた森から
08:54また木々の揺れる匂いがした
08:58夜が少し進んだ
09:03僕は17歳だった
09:06高校生だった主人公の青年トムラは
09:13調律師が鳴らす音に
09:15故郷の森の匂いを感じる
09:17そしてこの調律師
09:21板鳥さんとの出会いをきっかけに
09:24自らも調律師になる決心をする
09:27僕の生まれ育った山の集落には
09:37中学までしかなかった
09:40義務教育を終えると
09:43みな山を降りる
09:46それが山の子供たちの宿命だった
09:50同じように山で育っても
09:53一人暮らしが性に合うものと
09:55合わぬものとがいた
09:57大きな学校や人混みに混じれるもの
10:00どうしても弾かれてしまうもの
10:03そしていつかまた
10:07山に帰るものと
10:09放流されて
10:10全く違う場所へたどり着くもの
10:13それらはいいとか悪いとかではなく
10:16自分で選べることでさえなく
10:19ただただ
10:23前者であるか後者であるか
10:26いつの間にか
10:28定められてしまうものらしい
10:30僕は調律という森に出会ってしまった
10:35山には帰れない
10:37羊と鋼の森の主人公
10:44戸村の故郷のモデルとなった
10:46戸村牛は
10:48新徳駅から40キロ
10:50山の中に向かった場所にある
10:52その外に出てから
10:57自分がアセッカーで育ってよかったとか思うし
11:00生まれが田舎であろうが都会であろうが
11:02どういう育ち方をしたであろうが
11:04それがその人自身を
11:06個性づけているというか
11:09その人にしかできないことを
11:11作ってくれている環境というものが
11:15それぞれにあると思うので
11:17そこをうまく自分自身で
11:21活かせるようになるのは
11:23その努力次第というか
11:25見たこともない
11:29山深い道が開けたその先に
11:33戸村牛の集落は突然現れた
11:47ここが羊と鋼の森の主人公の
11:56故郷のモデル
11:57戸村牛
11:59葉っぱが鳴る音がいいな
12:02ザーって鳴る
12:06山の交流館戸村
12:10食事観光案内売店で出てますね
12:15なんかちょっと人の気配感じる感じ
12:18だなこの辺
12:20これ学校かな
12:23簡単な優遇がある
12:26戸村牛ってこういう字書くんだ
12:30戸村の牛
12:34牛に戸村ってこと
12:38唯一ある店らしきところへ入ってみる
12:45鹿肉サンド鹿肉マン
12:48お邪魔します
12:51ハロー
12:53こんにちは
12:56ここはもう戸村市ですよね
13:01ここら辺が一塊で
13:05あとこの先8キロ
13:089キロぐらい先からまたちょっと
13:10今度は牧場さんの塊があるんですけど
13:13買い物とかするところとか
13:15ただスーパー
13:18買い物
13:20一番近いスーパーはここから30キロぐらい離れてるんですけど
13:2530キロ
13:26コンビニも30キロ離れてます
13:28えー
13:29じゃあもう大量買いして
13:31そう
13:33最初はそうですね
13:34なんかサイクルができてくると
13:36慣れてきて
13:37そうですね
13:39足りないものはお借りしたりとか
13:42あ、えー
13:43しながら
13:44あ、じゃあ皆さん仲良しなんですね
13:47そうですね
13:48もう知らない人はいないので
13:49そうで
13:50え、もともとこちらに住んでたっていうことでは
13:54違います
13:55両方とも違います
13:56はい
13:57あともうどちらからいらっしゃったんですか
13:58うちは新潟市から
14:01あ、新潟
14:01はい
14:02えー
14:03私は川崎です
14:05え、どれぐらい前にいらっしゃるんですか
14:07うちは丸4年経って
14:09今5年目です
14:10あー
14:11うちが
14:12もう8月で9年目になるんですね
14:16あー
14:16明け丸9年経つんです
14:18そうなんですね
14:19え、ともらうしに
14:21雇用っていう魅力っていうか
14:24きっかけっていうところって
14:26どこにあったんですかね
14:27私は
14:28子供が3人いるんですけども
14:31川崎でこう
14:32子育てをしていて
14:34ちょっとなんか違和感を感じたんですよね
14:36で、うちの主人が
14:38北海道みたいなところで
14:39伸び子供を育てたいっていうのがあったので
14:42だけど田舎に行けば行くほど住むところも仕事もないので
14:46なんかいいのないかなと思ってたところを
14:50ちょうどここの管理人さんがお辞めになるので
14:53次の方を探してるっていうのを聞きまして
14:56思い切ってきちゃいました
14:57へー
15:00こうギャップとかってありましたか
15:02思ってた以上に自然が気持ちよかったのと
15:08戸村牛の集落は住人のほとんどが本州から来た移住者だった
15:18羊と鋼の森の作者宮下夏は
15:23新潟から来た後藤増美さんの隣に親子5人で住んでいたという
15:28その家に案内してもらった
15:32松と違って
15:33そうですね
15:34クワガトもいますね
15:36そしてここが
15:38以前宮下さん
15:41夏さんが
15:43作者の
15:441年住んでいた家で
15:47そうだったんですね
15:48ここにいらしたんだ
15:50住める家というと
15:54この辺を今見る限り
15:56こことさっきの
15:57さっきちょっと通り越しちゃったんですけど
16:01先生への住宅
16:03
16:04戸村牛の開拓は戦後行われた
16:14満州などからの引き上げ者に
16:18国が未開の地を解放した
16:20ところが1962年
16:25十勝岳噴火による
16:27火山灰が降り積もり
16:29多くの人が山を降りていった
16:31その後集まってきたのは
16:37山村留学などによる
16:40本州からの移住者
16:41今はおよそ
16:4390人が住んでいる
16:45こんにちは
16:59何歳?
17:03何年生?
17:08こんにちは
17:09こんにちは
17:12何歳?
17:13集落の子供たちが近づいてきた
17:19始めは照れながらも
17:26アイドルということに関係なく
17:29近くで遊び出す子供たち
17:32橋本奈々美も
17:39思わず素の表情に
17:41地球みんな
17:50Tシャツ見せて
17:52地球のみんな
17:54バドミントン一緒にしよう
17:56きっと楽しい
17:57ねえねえ
17:58なんか痛い
18:00アントを見れないの
18:02すごいきっちり映る
18:07すごい
18:09バイバイバーイ
18:21バイバーイ
18:23ありがとうね
18:25なんか
18:31少人数だからこそ
18:36年の差が離れてたら
18:37みんな友達みたいな感じが
18:39あったなって
18:40普通
18:4110歳って多分
18:43小学4年生で
18:457歳って
18:45小学2年生くらいですよね
18:47なんかその学年差で
18:49遊んだことってないなって
18:51私の周りでは
18:52そういうのが普通に行われてる
18:55かわいい
18:55どうしたの
18:56集落の人々が
19:01帰宅する時間
19:02こんにちは
19:03かわいい
19:06僕の
19:07何に着てるんだ
19:08そこには
19:11失われたはずの
19:13古き良き日本の風景が
19:15あった
19:16こんにちは
19:18イエーイ
19:19ダメだ
19:21バイバイ
19:24逃げてくれた
19:28じゃあね
19:32バイバイ
19:33ありがとう
19:34翌日
19:42子供たちが通う
19:44トムラ牛小中学校を訪ねた
19:46羊と鋼の森の主人公
19:49トムラも通っていたかもしれない学校
19:52おはようございます
19:55こんにちは
19:56橋本七海です
19:59お願いします
20:00すごい
20:02もう写真がたくさんある
20:03すごい
20:06どこからどこが
20:09保護者の方
20:09保護者はほとんどいないんです
20:12一人二人の
20:13ですよね
20:14卒業生が来てくれてるんです
20:16ホットホームですね
20:17みんな家族みたいなんですよね
20:21写真には
20:22入学式に関係がない
20:25集落の人たちが
20:26いっぱい写っていた
20:28給食は
20:34この部屋で
20:35小中学生が一緒に食べるという
20:38いつもこの人数を
20:41全部
20:41お二人で作ってくれてるので
20:44
20:449時半くらいから来て
20:46すごいでも嬉しいですね
20:48出来立てが食べれるって
20:50そうなんです
20:50本当に
20:51美味しいです
20:52今日はジャージー牛だ
20:54本日のメニューは
20:57トムラ牛さんジャージー牛の
20:59すき焼き
21:00肉は近くの牧場が
21:02タダでくれた
21:03全校生とは
21:20小中学生合わせて
21:2214人
21:23半数以上が
21:25本州から来た子供たち
21:28年齢に関係なく
21:37一つになって食べる
21:39いつの間にか
21:43橋本七海も
21:44その輪の中に
21:45校内で見かける子供たちは
22:03誰に対しても自然で
22:06キラキラしていた
22:07しかし
22:10この近くには
22:12小説と同じように
22:14高校がない
22:15間もなく義務教育を終え
22:18集落を離れなければならない
22:20中学生に
22:21話を聞いた
22:22さっき給食一緒に
22:25食べさせてもらってさ
22:26めっちゃみんな仲良さそうで
22:28知らない人いない感じ
22:29みんな知り合いみたいな
22:31みんな友達みたいなところが
22:32すごい羨ましいなと思って
22:35みんな生き生きしてるし
22:36本当に蝶中関係なくさ
22:39仲良くしててさ
22:41素敵だなと思ったんだ
22:43みんなはさ
22:46そういう
22:46高校は外に出なきゃいけない
22:49っていうのがさ
22:49なんとなくみんなの中である
22:51あります
22:52ちょっと不安だなとか思う
22:55ちょっと不安です
22:56不安
22:57何が一番不安
22:59お料理がちゃんとできるから
23:00それにちょっと自分一人で
23:09くらしたいかなとか
23:10だよね
23:11やっぱりいつも家に帰ったら
23:13誰かがいるっていうのが
23:14安心するもんね
23:15でもね
23:16夢とかってある?
23:18将来どうなりたいなとか
23:19すごいみんなあるんだ
23:23例えば
23:25看護師
23:26なるほどね看護師さん
23:29ネイリスト
23:30ネイリスト?
23:31おしゃれ
23:32ロボット技術者
23:33すごい
23:36国際公務員か弁護士
23:39どん真中です
23:41真中?真中
23:43なんかね
23:45ここまでちゃんとみんな
23:47自分の意見をはっきり持って
23:48それをちゃんとはっきり
23:50人に伝えることができる
23:51しかも
23:51今日初めて会ったじゃない
23:53みんな
23:54だけど初めての人にも
23:56ちゃんと自分はこう思ってます
23:57っていうことを言えるのって
23:58すごいなって思うの
24:00なんでかな
24:01みんなが知り合いみたいになってるから
24:07そんなに隠し事とかっていうのを
24:11作ることがない
24:13みんなが知り合いで
24:15みんなのことよく分かってるから
24:17自分の意見が
24:18こう伝えやすいのか
24:20あとみんなが受け入れてくれる
24:23へー
24:29素敵だね
24:30みんな優しいんだね
24:31かわいいね
24:33この子供たちの姿を見た作家
24:38宮下夏は何を持ったのだろう
24:41羊と鋼の森
24:45主人公の戸村は
24:48本州の調律師専門学校を卒業し
24:51北海道の地方都市の楽器店に就職する
24:56しかし
24:58美しい音とは何か分からず
25:01自信を失っていた
25:03そんなある日
25:11高校時代に出会った
25:13板取さんの調律を
25:15再び目撃する
25:16そして
25:18故郷の山の集落に対して感じていた
25:21本当の思いに気づかされていく
25:25自分が迷子で神様を求めてさまよっていたのだとわかる
25:31迷子だったということにも気づかなかった
25:35神様というのか
25:38目印というのか
25:40この音を求めていたのだと思う
25:45この音があれば生きていけるとさえ思う
25:5010年も前に森の中で
25:53自由だと感じた
25:55あの時のことを思い出す
25:57体から解き放たれることのない
26:01不完全さを持ちながら
26:03それでも僕は
26:05完全な自由だった
26:07あの時
26:09僕のいる世界の神様は
26:12木であり
26:14葉であり
26:15実であり
26:16土であったはずだ
26:17今は
26:20音だ
26:21この美しい音に導かれて
26:25僕は歩く
26:26目印を探して歩いていけるということは
26:30僕も神様を知っているということだ
26:33見たことはない
26:35どこにいるかもわからない
26:38だけどきっといるのだ
26:42だから美しいものがわかるのだ
26:45僕がピアノの中に見つけたのは
26:49その感覚だ
26:51許されている
26:54世界と調和している
26:56それがどんなに素晴らしいことか
27:00言葉では伝えきれないから
27:03音で表せるようになりたい
27:06ピアノで
27:08あの森を再現したい
27:10そう思っているのかもしれない
27:14主人公のトムラがこの集落で育ち感じた
27:28許されているという感覚
27:31いる人皆さんが本当にキラキラしてきれいだし
27:35生徒のみんなとか
27:37どんなふうになっていくのかなみたいな
27:39なんか女の子たちもみんな素直でかわいくて
27:42なんかどんなきれいな女性になっていくんだろうとか
27:45ここで育った子たちってどういう大人になっていくのかなとか
27:49すごい色々感じたので
27:51なんか
27:53すごい好きになりました
28:01恋する文学
28:03次回は羊と鋼の森後編
28:07義務教育を終えると山を下りるのが宿命の子どもたち
28:1215歳でこの場所から社会に育たせる親たちの思い入れ
28:20親が思ってるって思うだけでこう投げてくるっていう
28:25もらっている
28:28作家宮下夏が弔牛で感じ伝えたかったものとは
28:33作家宮下夏が弔牛で感じ伝えたものとは

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