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  • 3 か月前
「マリア 君たちが生まれた理由(わけ)」

Ⓒ1997 AXELA/BREAK


ゲームの感想動画です。※ネタバレ注意

動画内の画像や映像、概要欄のデータはPS版のものです。


【タイトル】マリア 君たちが生まれた理由(わけ)
【ジャンル】インタラクティブ・ドラマ/テキストアドベンチャー
【ハード/プラットフォーム】プレイステーション セガサターン
【発売/配信】1997年12月11日
【開発】ブレイク
【販売】アクセラ
【年齢制限】-
【日本語】音声/テキスト


この動画は好きなゲームについて語るだけの感想動画です。
 考察や攻略の参考にはしないようにしてください。

 ネタバレ注意です。

 映像に乱れが出ている部分があります。

 作品によっては閲覧注意な内容になっていることがあります。

 作品の時代背景や雰囲気などを出来るだけ伝えるため、
 ゲーム内で使用されている名称を使用することがあります。
 そのため、現代の価値観からは不適切な表現が含まれる場合があります。


[動画内使用音声・・・ゆっくりムービーメーカー]

カテゴリ

🎮️
ゲーム
トランスクリプション
00:08自殺を図り、慈愛堂病院に運び込まれた筒井マリ
00:12ア。
00:12マリアの担当医となった高野純は、マリアが精神
00:15状態が不安定であることから、
00:17傷の様子を見ながら、視覚を生かしてカウンセリ
00:19ングを行うことにした。
00:21カウンセリングを続けていくと、彼女がいくつもの人格を
00:24持つ多重人格症であることがわかってくる。
00:26その人格の一人が、11年前にマリアの両親を殺害した
00:30強盗を殺し、床下に埋めたと告白する。
00:33告白通り、筒井家の床下を掘った高野は、白骨死体
00:36を見つけてしまう。
00:38身につけていたものや歯型から、その白骨が11年前に行方不
00:41明になった高野の父であることを確信する。
00:47マリア、君たちが生まれたわけ、の後半をプレイして
00:50いきます。
00:51このゲームはプレイヤーの選択によって展開が変わ
00:53ることがある、インタラクティブ、ドラマです。
00:56動画内で語っているストーリーは、私の選択した流れとな
00:59ります。
01:00前回は、マリアの宝物のオルゴールから手紙を入手
01:03しました。
01:04そこに何が書かれていたのか、今回は第5話からスタート
01:07していきます。
01:15マリアが大切にしていたオルゴールの底に隠されていた
01:18のは、彼女の祖母の告白文でした。
01:21高野はこの手紙に書いてあった告白を、マリアには教え
01:24ないことにします。
01:25マリアのためと言い訳しながら、自分の保身を考
01:28えているのではないか?と、自問自答する高野。
01:32異局にいる高野の元に、珍しくマリアがやってきました。
01:36それはマリアではなく、別人格のホルスです。
01:39ホルスは、オルゴールの中にあった手紙の内容を確
01:42認しにやってきたのです。
01:43ホルスはいつも何かを知っている素振りをしていましたが、その
01:46手紙がマリアの祖母が書いたものということは知りませんでした。
01:50高野は、本当にこの人格がホルスであるか、そしてホルスと
01:53の会話がマリアに聞こえないというのは本当なのかと疑
01:56います。
01:57もし、こんな内容の話がマリアに聞こえてしまっていたら、
02:00手紙に書いてあることを信じるなら、ホルスが告白した殺
02:04人は嘘だったということになります。
02:06手紙には、床下に埋められていた人物を殺した、真犯人の
02:10ことが書かれていたのです。
02:11ホルスにそのことを指摘すると、ホルスはあくまで嘘を
02:14ついていないと言いながらも、
02:16誰だって真実を語るとは限らない、などと言います。
02:19自分もそうだし、マリアも、高野も、二階堂刑事も、
02:23そして手紙を書いたマリアの祖母も、
02:26ホルスは、誰が真実を語っているのか、
02:28これはそれを探すゲームなのだというと、異曲を出ていきます。
02:32高野が隠している秘密に、ホルスは強い興味を持ち
02:35つつあるようです。
02:37マリアの施設行きまで時間がありません。
02:39高野が探し出したいのは、筒池と高野の父との隠さ
02:42れた接点です。
02:44その謎を知っているのは、高野が知る限りマリアだけです。
02:48高野の元に、希望の丘教会の神父、ニコライ、レビーから
02:51電話がかかってきます。
02:53ニコライ神父は、身寄りのないマリアの貢献人です。
02:56高野が会いに行った時は、マリアの過去について詳細
02:58を聞き出すことはできませんでしたが、
03:01ニコライ神父は、マリアのこととは関係ないかもしれないが、
03:04と、前を起きし、マリアの父の話をします。
03:07マリアの父、筒井純一郎は弁護士でした。
03:10筒井氏が亡くなる直前まで担当していた案件が、慈愛堂
03:13病院の件だったと言います。
03:15高野が訪ねて行った時に、ニコライ神父は慈愛堂病
03:18院に聞き覚えがあると言っていました。
03:20しかし、それ以上深い話をしなかった理由がありました。
03:2412年前、ニコライ神父と筒井夫妻の知人である青沼幸
03:27子という女性が、
03:28階段から落ちて病院に運ばれます。
03:30青沼幸子は妊娠中であり、その事故で母子は命を落
03:33としてしまいました。
03:34母子の死因は病院側のミスではないかと、
03:37遺族は青沼幸子が運び込まれた慈愛堂病院を訴
03:39えます。
03:40その時の原告側の弁護士が筒井氏だったのです。
03:43この件は遺族と病院側の間で時短となっています。
03:47そのような結果になったのは、筒井氏が強盗に襲われたことと、
03:50遺族が病気で亡くなるということが重なったからでした。
03:54ニコライ神父は、高野が慈愛堂病院の医師であること
03:56から、
03:57このことを話すのをためらっていました。
03:59高野がマリアのことを心から気にかけている。
04:02そう感じたニコライ神父は、事件について話す決心をした
04:05のです。
04:06話しにくい内容にもかかわらず、神父がこのことを
04:09打ち明けてくれたことに、
04:10高野は謝意を伝えます。
04:12神父が語ったことが事実であれば、
04:14病院の過失を立証しようとした筒井純一郎は、
04:18慈愛堂病院にとって邪魔な存在です。
04:20ただ、高野はこの病院に勤め出してから、
04:23そのような医療ミスがあったという話は一度も聞いたことが
04:26ありませんでした。
04:27過去に重大なミスがあったとしたら、
04:29関係者間で注意喚起がなされるはずです。
04:31そうなると、病院ぐるみで事件事態の隠蔽が行われて
04:35いた可能性も浮上します。
04:37会心の時間を知らせるために、ベテラン看護婦の太
04:40田がやってきました。
04:4115年もこの病院に勤めている太田だったら、
04:44と、12年前のことを尋ねてみます。
04:47しかし、太田は12年前は駆け出しだったため、あまり記憶が
04:50ないと言います。
04:51ナースステーションでは噂話をすることも禁止されていた。
04:55と言います。
04:56当時の府庁やベテランの看護婦は、
04:58転勤や退職などで誰も残っていないようです。
05:01当時をよく知っていて、今も病院に残っている人物。
05:04それは神田院長です。
05:07会心後も高野は病院の訴訟事件について考えていました。
05:10もし詳しい人がいるとしたら、大田が言うように神田院長が
05:14該当しますが、
05:15桑原内会長も知っているはずです。
05:17高野は、このことに関して関係者に直接聞くことは得策では
05:21ないと判断します。
05:23まずは患者のカルテが保存されている病歴室で、
05:25過去の診察について調べることにします。
05:28病院事務局で鍵を借りる際には、サインが必要にな
05:31ります。
05:32高野がサインしようとすると、
05:33昨日の欄に桑原の名を見つけます。
05:36気にはなったものの、今は過去のデータを調べることを優
05:39先します。
05:39病歴室のパソコンで青沼幸子の診療記録を検
05:43索します。
05:44が、どんなに探しても、求める記録は見つかりませんでした。
05:48高野は、病院が記録を消したのでは、と疑います。
05:52ただ、記録が見つかったとしても、
05:54それが筒井夫妻の殺害事件と結びつけられる。
05:57かどうかは分かりません。
05:59一番の謎は、高野の父の関与です。
06:02病院の医療ミスの件と、高野の父に何か関係が
06:05あるとは思えないのです。
06:06慈愛堂病院、筒井弁護士、高野の父を結びつける、
06:10表からは見えない何かがあるはずです。
06:13何も収穫がないまま病歴室を出ると、
06:15桑原とばったり出くわしました。
06:17病歴室で何を調べていたのかと桑原に尋ねられた
06:20ので、
06:21高野は思い切って12年前のことについて聞いてみます。
06:24桑原は、医療ミスの噂なんてどの病院でもありそうな、
06:27悪意と中傷に満ちた根拠のないデマだと断言します。
06:31そして、慈愛堂病院のスタッフとして誇りを持つようにと、
06:34高野に言い聞かせます。
06:35高野は、桑原のこの態度を、
06:37あんに首を突っ込むなと言いたいのではないかと感じ
06:40ます。
06:41異局に戻ると本田から電話がかかってきます。
06:44前回電話で話した時の高野の様子が気になっていたよう
06:47です。
06:48本田は、高野がマリアを好きなのかどうか聞きますが、
06:51高野は患者に手を出すことはないと返します。
06:54いつもの会話のノリになったことで、本田は少し安心したよう
06:57です。
06:58本田は高野が思い詰めているのではないかと心配していた
07:01のです。
07:02高野がナースステーションへ向かっていると、
07:04太田看護婦と二階堂刑事が話をしていました。
07:07二階堂は、以前高野から聞いた病院の話を、
07:10太田からも聞いていたようです。
07:12高野は、二階堂がまだ母親の入院先を決めていないこと
07:15に不審を感じます。
07:16一度高野がした話を太田からも聞き出していることを、
07:19二階堂は忘れっぽくなったからと言いますが、
07:22そこへ桑原医師が現れたので、高野は二階堂を紹介
07:25します。
07:26桑原は、高野にあさってまでに報告書を提出するように特
07:29技を刺すと、
07:30刺していきました。
07:32二階堂は、桑原がこの病院で偉い立場なのかと高
07:35野に聞きます。
07:36高野は、桑原が神田院長の次に位置するキャリア
07:39があることを二階堂に話します。
07:41高野が二階堂と話していると、
07:43高野を院長室に呼び出す院内放送が流れます。
07:46二階堂と別れ、高野が院長室へ行くと、
07:49神田院長は特に急ぎの用があったわけじゃないと言います。
07:53神田は、高野の姿が見当たらないことが気になっていたよう
07:56です。
07:57筒井マリアのことで呼び出されたと思っていた高野は、
08:00少しホッとして、院長室を出ます。
08:02マリアが施設へ行くまであと6日しかないと、高野は焦
08:05っていました。
08:06時間が欲しいと願う高野の肩を、何者かが叩きます。
08:10高野が振り返ると、そこには見覚えのない眼鏡の女
08:13性が立っています。
08:14女性は、指導学院の渡辺と名乗ります。
08:17マリアが通う高校の教員で、マリアの担任教師
08:20です。
08:20渡辺は壊れた像を取り出して、マリアに渡して欲しいと
08:23言います。
08:24そして、この像についてマリアから詳しいことを聞いて欲しいというの
08:28です。
08:28学校でのマリアは突然暴力的になったり、奇妙な絵
08:31を描き始めることが多かったようです。
08:34加えて、このような壊れた像をこっそり持ち込んでいたため、
08:37何か変な宗教に影響されたのではないかと、渡辺は心
08:40配していました。
08:42教師としては、他の生徒への影響も気にしなければ
08:45なりません。
08:46すでに見舞いは済ませたという渡辺は、マリアが以前と
08:48変わって明るくなっていたため驚いています。
08:51それで、持ってきたこの像を渡しそびれてしまったようです。
08:55渡辺の頼みを引き受けた高野は、この像が何なの
08:58かすぐに分かりました。
08:59マリアの周りで見つかった、あの陶器の欠片はこの像の
09:02ものだったのです。
09:03高野は、壊れた像を持ってマリアの病室へ向かいます。
09:07病室に入ると、マリアはオルゴールの音色に聞き
09:10入っていました。
09:11マリアは、この曲を聞いていると、何かを思い出せそうな
09:14気がしてくると言います。
09:16高野も、同じ気持ちです。
09:18ここ数日で、この11年間隠されていたものが氷塊していくのを
09:21感じていました。
09:23高野は、渡辺から預かった像を出してマリアに見せます。
09:26最初は像に見覚えがないというマリアですが、高野がこれ
09:29まで集めた欠片をはめて組み立てていくと、
09:32まだ足りない部分はありますが、この像は間違いなくマリア像です。
09:36壊れている像の正体に気が付いたマリアは、11年前の事
09:39件が起きた瞬間を思い出します。
09:45つつい家の書斎、大量のバラの花の影に隠れる、幼
09:49いマリアの目に映ったものは、
09:54言い争うつつい純一郎と、男の姿でした。
09:59二人が揉み合っていると、棚の上にあったマリア像が
10:02落下します。
10:04そのマリア像が、つつい氏の頭に落ちると、倒れてしま
10:07います。
10:10言い争っていた男は、慌ててつつい氏に呼びかけます
10:13が、
10:22そして、16歳のマリアは、落ちて砕けたマリア像の欠
10:25片を持ち、自分の腕を切りつけます。
10:30マリアは、一気に紛失する記憶に悲鳴をあげます。
10:43タカノは、混乱するマリアをなだめ落ち着かせる
10:46と、マリアに一つ一つ、思い出したことを語らせます。
10:5011年前、マリアの母親の誕生日の前日に、マリアは
10:53父とかくれんぼをしていました。
10:55花屋の手違いで、一日早く届いていた大量のバラの
10:58花は、当日まで書斎に隠されていました。
11:00マリアがその花の影に隠れていると、男が入ってきました。
11:05その男は、マリアが知らない人物です。
11:07何かを探している様子の男は、机や本棚を調べていました。
11:12そこへ、つつい氏が入ってきて、口論になります。
11:15男は本棚から取り出したファイルを手にしていました。
11:18つつい氏は、男に向かってこんなことをして恥ずかしくないの
11:21か、と問い詰めています。
11:23男は、その言葉に言い訳を繰り返しています。
11:26マリアは、その男の様子が追い詰められているようだった
11:29と言います。
11:29その男が、金色のブレスレットをしていたのをマリアは
11:32覚えていました。
11:33キッチンからは、母親のつついベルナが別の男と
11:36言い争っているのが聞こえてきていました。
11:39ブレスレットをつけた男が、逃げようとしてつつい氏
11:42を突き飛ばすと、つつい氏が本棚に撃突します。
11:45棚の上にはニコライ神父がフランスから持ってきたという、マ
11:48リア像がありました。
11:49その像が弾みで倒れ、つつい氏の頭部に落下してしま
11:52います。
11:53倒れたつつい氏に男は駆け寄り、声をかけていたようなので、
11:56恋ではなかったようですが、
11:58つつい氏の周りには、壊れたマリア像の欠片が散ら
12:01ばっていたと言います。
12:03その後のマリアの記憶は、夢の中のようにごちゃごちゃにな
12:06っていきました。
12:07ソファーに顔を伏せて泣くマリア、薔薇の花の陰
12:10で呆然と立ち尽くすマリア。
12:12そして、剥ぎしりをしながら散らばったマリア像の欠
12:14片を拾い集めるマリア。
12:16今までマリアのそばで発見されてきた陶器の欠片、この
12:19壊れたマリア像がつつい氏の命を奪った像そのものだ
12:22としたら、
12:22なぜ、マリアは狂気である像の欠片を拾い集めて、隠
12:26し持っていたのでしょうか。
12:27マリアはそこだけは今でも思い出せずにいました。
12:30マリアが思い出したことで、ブレスレットの男がつつ
12:33い家に侵入した目的が、
12:35つつい夫妻を殺害することではなかった。
12:37らしいことだけは分かりました。
12:39しかし、マリアにとっては同じことです。
12:42恋にせよ、偶然にせよ、マリアの目の前で父親が
12:45命を落としたのは事実ですから。
12:47マリアの記憶では、マリアの母を殺害したのが誰だ
12:50ったのかは分かりません。
12:51マリアが聞いた、母とキッチンで言い争っていたという男
12:54の仕業なのか、書斎に入ってきた男なのか。
12:58マリアは、自分が知らないところで、両親が殺されるほどに
13:01恨まれていたかもしれないと考え、ショックを受けます。
13:04少なくとも、マリアが目撃した男の様子は強盗という雰
13:08囲気ではなかったからです。
13:09もし、自分の両親がとんでもない悪事に巻き込まれていた
13:12らどうするかと、高野に尋ねます。
13:15真実を知らないよりも、知っている方がいいとマリアに
13:18言ったのは高野自身です。
13:19それなのに、高野はマリアに真実を打ち明けるのを
13:22恐れていました。
13:23自分の父が、マリアの両親が命を失う原因になったか
13:27もしれないなどと、マリアには口が裂けても言えない事実です。
13:31マリアは、人を憎むことはいけないことだと、イエス、キリ
13:34ストの言葉を引用します。
13:36汝の敵を愛せ、汝を迫害する者のために祈れ。
13:39マリアの両親はカトリック教徒であり、マリアも幼
13:42い頃からこの言葉が好きだったと言います。
13:44しかし、本当にひどい目に遭った時、人は人を憎まずにい
13:48られるだろうか。
13:49そうも考えるようになっていました。
13:52憎まずにいられるならそうしたいが、悪人をそのままにしてお
13:55いても良いのだろうか。
13:56と。
13:57書斎に現れた男が欲しがっていたファイルには、一体何
14:00が書かれていたのか。
14:02マリアは事件の真相が知りたいと言います。
14:05過去のことを思い出した時に、分からないことをそのままにせ
14:08ず、解決しなければと強く思うようになったのです。
14:11そろそろ休んだ方がいいと、タカノが話を切り上げ
14:14ようとすると、
14:15マリアは、いつもと違う頭痛がする、と言い出します。
14:18そして、イシスが現れました。
14:20イシスは、タカノに別れを告げるために出てきたと
14:23言います。
14:24いつからか、イシスはマリアの代わりに泣くのではなく、
14:26笑ってみたいと考えるようになっていました。
14:29それはマリアから笑顔を奪うことになってしまうと、オシリス
14:32から言われます。
14:33イシスが笑いたいなら、自分のためだけに笑ってほしいというオ
14:37シリスは、
14:37マリアの元を離れて、二人で遠いところへ行こうと約束
14:40します。
14:42イシスは、マリアが一人で泣けるだろうかと心配して
14:44いましたが、
14:45人はいつだって一人で泣くものだからマリアは大丈夫だ、というタ
14:49カノの言葉に安心し、去っていきました。
14:51お別れだね。
14:52さよなら、先生。
14:54さよなら、イシス。
14:59マリアちゃん。
15:05疲れたのか、眠ってしまったマリアを起こさずに、タカノ
15:08は病室を出ます。
15:09記憶を取り戻したことで、マリアの中に変化が起き
15:12ています。
15:13そのことが、人格の統合をもたらしているようです。
15:16入院したばかりの頃のマリアは、明らかに不安定
15:18でしたが、今は過去を直視し、自力で立ち直ろうとしています。
15:22かつてのマリアはキリスト教の教えを守り、
15:25両親を殺害した犯人に対して、憎しみを感じる自分の
15:28罪深さを恐れていました。
15:30いくつもの人格を作り、一人一人にそれぞれの役割を
15:33持たせ、自らの苦痛を和らげなければなりませんでした。
15:37しかし、今のマリアは悲しみも憎しみも、自分の中
15:40に起こっている事実だと自覚し、向かい合っています。
15:43タカノのカウンセリングが必要なくなる日が近い。
15:46それは意思としては喜ばしいことではあります。
15:49タカノはマリアが離れていくことに寂しさと、恐れの
15:52ようなものを感じる、複雑な心境になっていました。
15:55タカノの父がマリアの両親の事件に関わっている
15:58ことで、二人の間には深い溝があります。
16:01そして、マリアが声を聞いたという、もう一人の男の謎が残って
16:04います。
16:05タカノは、マリアがそう考えたように、どんな事実があろう
16:08とも、事件の全貌を調べるという覚悟を決めます。
16:12翌日、ホンダから電話がかかってきます。
16:15ホンダは、タカノが重大な隠し事をしていることに気が
16:18付いています。
16:19しかし、まだホンダには判明したことを話さないことにします。
16:23タカノにすらわからない謎が多く残っていますし、何より
16:26話せないのはタカノの父のことです。
16:28父の話を抜きにしてマリアのことを相談するのは難しい
16:32です。
16:33タカノは、一人になると事件についての要点をまと
16:36めます。
16:36一つ目、タカノの父と一緒にマリアの家へ侵入
16:39した人物が誰か。
16:40二つ目、二人が何の目的で筒池に侵入したか。
16:44三つ目、タカノの父が関わった理由。
16:46四つ目、タカノの父を殺害した真犯人と、真の動機
16:50は何か。
16:51四つ目に関しては、マリアの祖母の告白文がありますが、
16:54どうも何か引っかかるのです。
16:56タカノの父と一緒に筒池に侵入した人物なら、
17:00真実を知っているかもしれません。
17:02タカノは、筒井純一郎が勤めていたという、中アザブ法律
17:06事務所へ電話をかけてみます。
17:08電話口に出たのは、弁護士の坂井という人物です。
17:11筒井弁護士の娘のマリアが、怪我で入院しているということ?
17:1511年前の事件が、いまだに彼女の心に暗い影を落と
17:18しているということを話すと、
17:20坂井は、少しだけなら質問に答えてくれると言います。
17:24まずは、筒井夫妻殺害事件の容疑者がいたかどうかを
17:27尋ねると、答えはNOということです。
17:29容疑者さえつかめず、迷宮入り状態になっているとの
17:32ことです。
17:33もう一つ、筒井弁護士が担当していた地愛道病院の医
17:36療ミス事件について尋ねます。
17:38この事件関係で、筒井弁護士が誰かから恨まれる、
17:42ということがあったのかどうかです。
17:44しかし、坂井はこの件に関しては答えられないと言います。
17:47そもそも、弁護士という職業は恨まれることが多いものだから
17:51と。
17:52ただ、地愛道病院の件で、嫌がらせや妨害を受けた
17:55ことは一度もないようです。
17:57最後に、二階堂という刑事を知っているかどうかを尋ねます。
18:00すると、今日、ちょうど二階堂刑事から、法律事務所に電話
18:04がかかってきたようです。
18:06内容について詳しいことは話せないが、11年前の事件につ
18:09いての電話だったと坂井は言います。
18:12医療ミス事件があったのは12年前。
18:15地愛道病院の院長選は11年前です。
18:17病院の不祥事の話は、院長選に影響を及ぼすの
18:20ではないでしょうか。
18:22この医療ミスの件が封じられたのは、大きな理由がある
18:25からとしか考えられません。
18:26高野がこの秘密を暴いてしまったら、高野だけではなく、病院で
18:30働く全ての者がその余波を受けることになります。
18:33そのことを考えると、高野にも迷いが生じます。
18:37高野は、二階堂刑事が本当は病院の剣を負っているの
18:40ではないかと考えていました。
18:42高野がここで引き下がったとしても、いずれ二階堂が
18:45暴くかもしれません。
18:46マリアのためにも、そして自分のためにも、この真相は自分
18:49の手で掴み取らなければなりません。
18:52他の人が先にたどり着いてしまったら、真相を自分が
18:55知ることは困難になるでしょうから。
18:57正当に情報を入手することを考えた高野は、当時の
19:01新聞を調べることにします。
19:02高野の大学時代の友人、深井が勤める関東新聞社
19:06会部に電話をすると、内勤中だったという深井がすぐに
19:09電話に出ます。
19:10高野は、深井の大野目の治療を約束し、11年前の弁
19:14護士不採殺害事件と、
19:15慈愛同病院の医療ミス事件の記事を調べても
19:18らいます。
19:19後ほど、深井からメールで二つの事件の記事が届きます。
19:23弁護士不採殺害事件については、目新しい情報はあり
19:26ません。
19:27生存者としてマリアの名前が新聞に出ていたようですが、
19:30この記事では、マリア、とひらがな表記に誤植されています。
19:34慈愛同病院の件については、病院に記録はありませんでした
19:37が、
19:38新聞には載っていることから、実際にあった事件だということが証明さ
19:42れました。
19:43新聞でも時短で終わったことが載っています。
19:45突然病院側と原告側の時短が成立したのは疑問です。
19:49弁護士が死亡したとはいえ、いきなり時短が成立するのは
19:52唐突な印象を受けます。
19:54やはり当時を知る人に詳しく話を聞かなければ。
19:57と、高野はニコライ神父に会うことにしました。
20:01電話で会う約束を取り付けてから、希望の丘教会へ向
20:04かいます。
20:05ニコライ神父の元に行き、医療ミス事件について新聞
20:08記事を調べたことを話します。
20:10神父から聞いた話は、記事の内容と比べても驚くほど
20:13正確だったのです。
20:14それを聞いたニコライ神父は、高野に謝罪します。
20:18本当は慈愛同病院のことをよく覚えていて、高野がそこの
20:21意思と聞いて疑念を抱いていたのだと。
20:23しかし、真実を知りたいという高野に、ニコライ神父は知って
20:27いることを話しはじめます。
20:28当時、青沼幸子は運び込まれた慈愛同病院の格下
20:31をたらい回しにされていたのです。
20:33その頃の慈愛同病院は、いかにコストを抑え多くの
20:36患者を受け入れるかに厄介になっていました。
20:39金儲けのノウハウがはびこり、医療機関としての
20:41理念は失われていたのです。
20:43青沼幸子と、お腹の中の子供は亡くなってしまったの
20:47です。
20:47夫の青沼慎太郎は、病院を訴えます。
20:50その時に弁護人を務めたのが、筒井純一郎です。
20:54筒井夫妻が強盗に殺害されてしまうと、公認には同じ
20:57中アザブ法律事務所の境弁護士がつきます。
21:00境は、示談をした方が有利だと青沼慎太郎を解き
21:03伏せます。
21:04それまで筒井弁護士がやってきた、真実を立証するという努力は、
21:08水泡に期してしまいました。
21:09ニコライ神父は、病院側から境弁護士に何らかの働
21:13きかけがあったのではないかと考えています。
21:16それは想像に過ぎませんでしたが、そのことでニコライ神父は病院
21:19に対して不信感を持ったのです。
21:21高野が病院の記録を調べても出てこなかったのは、何
21:24ら不思議なことではない。
21:26と。
21:26ニコライ神父は、初めて高野に会った時、慈愛堂病院の
21:30医師と聞いてマリアの実を案じていました。
21:32しかし、今はそんな先入観や偏見で心が曇っていた自分を
21:36恥じていると言います。
21:37高野が牢を厭わず、マリアのために献身的になっている
21:40姿を見て、気持ちが変わったと言います。
21:43ニコライ神父から、真実に向かって突き進むようにと激励
21:46され、高野は病院に戻ります。
21:49徹底的にこの件を調べて、記録を必ず復活させる
21:52と誓います。
21:54高野は、神田院長に事件のことを直接聞くことに決め
21:57ます。
21:58院長室へ行きますが、神田は留守のようなので、後で出直す
22:01ことにします。
22:03身寄りがない高野を、親代わりになって面倒を見てくれた
22:05神田のフリになることを調べている。
22:08そのことに後ろめたさがあることは確かです。
22:11が、決心が鈍る前に話をしなければなりません。
22:15異局に戻ると、二階堂刑事が部屋の前で待っていました。
22:18やはり、二階堂が頻繁に病院を訪れていた目的は、母
22:22親の病院探しではありませんでした。
22:24しかし、高野が考えていたように、過去の病院の件を調べている
22:28のではないと言います。
22:29二階堂が追っているのは、あくまで警報、に触れる事件だという
22:33のです。
22:34高野は、思い切ってマリアが事件当日のことを思い
22:37出したということを報告します。
22:39その内容は、二階堂が5歳のマリアから聞いた証言と
22:42一致していました。
22:43記憶が薄れたり変化するどころか、全く変わっていないこと
22:46に二階堂は驚きます。
22:48二階堂が帰った後、異局の電話が鳴ります。
22:52それは桑原委長で、神田委員長が委員長室で倒れたという
22:55知らせでした。
22:56高野は急いで委員長室へ向かいます。
23:31昔、病気で体が弱かった高野は、長い入院生活を送っていました。
23:36その時に高野を見てくれたのが神田医師です。
23:39神田は、高野の命の恩人なのです。
23:42高野は、先天的臓器異常のため、小学生の頃に腎臓
23:45病を患っていました。
23:47中学に入学する頃には、臓器移植しか残されていないというほど、
23:51病状が悪化してしまいます。
23:53父母は臓器提供を申し出ますが、検査の結果は不適
23:56合となり、両親からの移植は不可能となります。
23:59絶望する高野の元に、臓器提供者が見つかったという朗報
24:02が入ります。
24:03その時の嫉妬医が、神の右手、と呼ばれている神田医師
24:07でした。
24:07移植後の拒絶反応を乗り越えた高野は、まるで
24:10生まれ変わったかのようにみるみる元気になります。
24:13高野が命の恩人である神田の実を暗示、落ち込む
24:16中、二階堂から電話がかかってきます。
24:18高野は、臨床が倒れたため忙しい胸を二階堂に伝えます
24:22が、
24:22もう少しで筒井不採殺害事件の容疑者が割り出
24:25せるかもしれない、という二階堂の言葉に興味を惹かれます。
24:29後で、二階堂と直接会って話すことを約束します。
24:33高野は、二階堂が来るまでに神田の様子を見に行
24:36くことにし、病室へ向かいます。
24:38神田が眠っているのを見て、起こさないよう部屋を出ようと
24:41しますが、神田は目を覚まします。
24:43思いのほか元気があるような神田の様子に、高野は
24:46ほっと胸を撫で下ろします。
24:48異局で待っていると、約束通りに二階堂がやってきます。
24:52二階堂は、最後の頼みとして、マリアにもう一度だけ会わ
24:55せて欲しいと言います。
24:56高野は捜査に協力することにし、マリアの病室へ二
24:59階堂を連れて行きます。
25:01二階堂は、マリアにあの日家に侵入してきたのが、本当に
25:04二人組だったかどうかを確認します。
25:07マリアはその質問に、間違いないと答えました。
25:10二階堂は、それだけをマリアの口から確認したかったと言って、
25:13病室を出て行きます。
25:15マリアは、犯人が捕まるかもしれないということに喜びながら
25:19も不安も感じていました。
25:20もし、自分が知っている人が犯人だったら、それを恐れているの
25:24です。
25:25高野は異局に戻ると、マリアが入る予定の施設
25:28へ提出する報告書作成に取り掛かります。
25:31二時間後、報告書を完成させて桑原遺町に届けに行きます
25:35が、不在です。
25:36高野は、桑原の机の上に報告書を置こうとして、書類
25:39が目に入ります。
25:41それは、筒井マリアの住民票です。
25:43住民票を見て、初めてマリアの本当の名前がひらがな
25:46の、マリア、だったことに気が付きます。
25:48自殺を図った時に握っていた陶器のかけらに、マリア、
25:52と書かれていたため、カタカナだと思い込んでいたのです。
25:55つまり、新聞記事に書かれていたのは正しい表記だったということです。
25:59そこに桑原が戻ってきました。
26:01なぜここに筒井マリアの住民票があるのかと尋ね
26:04ると、
26:04施設の方で用意しておいてほしい、と言われたからだと桑
26:07原は答えます。
26:09報告書の方も、正しい字の方を使うようにとのことです。
26:12タカナが部屋を出ようとすると、桑原はなぜ12年前の
26:15ことを調べはじめたのかと、聞きます。
26:18タカナは、友人の新聞記者から医療ミスの話を聞き、
26:21気になったからだと答えます。
26:23その好奇心が神田院長を追い込むかもしれないのに、それ
26:26でもいいのかと桑原は重ねて問います。
26:28桑原は、筒井マリアが12年前の医療ミスの事件を
26:31担当していた、筒井弁護士の娘だと知っていたのです。
26:3512年前の事件。
26:36亡くなった妊婦のことを桑原は未だに忘れられず
26:39に夢に見ると言います。
26:40熱血そのものだった筒井弁護士が、無責任に病院を休
26:44断して嗅ぎ回ったことを、桑原は苦々しい様子で語ります。
26:48そのせいで、失われたことがあるなどというのです。
26:51タカナがそのことについてさらに聞こうとしますが、古い話
26:54を知る必要はないと一周されます。
26:56証拠がなければ、それはデマと変わらないのだという桑原は、
27:00もうタカナと話すつもりはないようです。
27:03タカナが医局へ戻る途中、慌てた様子の太田看
27:06護婦を見つけます。
27:07呼び止めて、何があったのか尋ねると、神田院長の姿
27:10が見当たらないと言います。
27:12看護婦に黙って病室から出て行ったようです。
27:15タカナが院長室を覗いてみると言うと、太田にク
27:17リーニングから戻ってきた白衣と上着も届けて欲しいと頼ま
27:20れます。
27:21そのクリーニングされた神田の服の中に、カワジャンが含
27:24まれています。
27:25タカナは、神田がカワジャンを着ているところを一度も
27:28見たことがなく、驚きます。
27:30そして、カワジャンという言葉に嫌な予感がします。
27:33マリアが病院を抜け出した時に、カワジャンを着た
27:36男につけられたと言っていました。
27:38ポケットに入れたままクリーニングに出されたようで、カワ
27:41ジャンには鍵がつけられていました。
27:43院長室へ行ってみますが、やはり神田院長の姿は見
27:46当たりません。
27:47タカナは、太田から頼まれた上着と白衣をロッカー
27:50に入れようとしますが、
27:51ロッカーには鍵がかかっています。
27:53カワジャンについていた鍵がロッカーのものかと思ったら、
27:56違うようです。
27:57仕方ないので、上着と白衣を机の上に置くことにします。
28:01タカノの頭の中に、この鍵が机の鍵なのではないかという
28:05考えがよぎります。
28:06罪悪感を感じながらもタカノは、鍵を机の引き出
28:09しの鍵穴に差し込みます。
28:11予想通り、その鍵は引き出しの鍵でした。
28:13中には神田宛の大きな封筒が入っています。
28:16封筒の中には、日記帳が入っています。
28:19日記は神田のものではなく、なんと筒井純一郎のものです。
28:23日記の最後の記録は11月29日、筒井夫妻が殺害さ
28:27れる前日です。
28:28そこには、慈愛堂病院のカルテ偽造に関する物的証
28:31拠が、ほぼ出揃ったと書かれています。
28:34しかも、その偽造を行ったのが神田医師であるということも書か
28:37れています。
28:38筒井氏の手元には、差し替えられる前のカルテがあ
28:41ったのです。
28:42日記の内容は衝撃的なものでした。
28:44封筒に入っているということは、何者かが神田宛に送ったと考
28:48えられます。
28:49封筒に差し出し人の名はありませんが、それができる人物
28:52は、
28:53高野が考える限り、マリアしかいません。
28:55マリア本人ではなくとも、マリアの中にいる人格の誰
28:58かがやったのかもしれません。
29:00神田が、マリアに脅されていた可能性が考えられます。
29:04高野は、慌ててマリアの病室へと向かいましたが、マリ
29:07アはいません。
29:08神田の姿が見当たらないことと、何か関係があるかもし
29:12れません。
29:12高野は外来待合室やナースステーションなども探
29:15し回りますが、
29:16すでに夜の闇に包まれていて誰もいないです。
29:19高野がマリアと神田を探し回っている時間、屋上へと
29:22向かう二人の影がありました。
29:24それは、神田院長とマリアです。
29:26神田は、高野が屋上で特別なセラピーを行うと言
29:30っていると、マリアを誘い出したのです。
29:32高野がマリアを探し回っていると、太田看護婦と出
29:35くわします。
29:36二階堂刑事が来ているということで、太田は高野を探していたの
29:40です。
29:40医局に二階堂を待たせているというので、高野は急いで戻
29:43ります。
29:44もっと早く、二階堂刑事に事件のことを相談しておけ
29:47ばよかったという、激しい後悔が高野を襲います。
29:51医局で待っていた二階堂と共に、マリアを探して病院内
29:54を走り回っても、やはり見つかりません。
29:56再び医局へと戻ったところ、
29:58向かいの塔の屋上にいる人影が目に入ります。
30:04神田は屋上でマリアと二人きりになった途端に表
30:06現します。
30:07なぜ自分の元に日記を送ってきたのか、目的は何だ
30:11とマリアを問い詰めます。
30:12マリアは神田の問いかけに、そんなことは覚えがないと
30:15否定します。
30:16しかし、マリアが何と答えようとも。
30:18神田は、初めからマリアを自殺に見せかけて殺すつ
30:21もりで、ここに連れてきたのです。
30:23マリアは、自分の両親を殺した犯人が、神田であること
30:26を知ります。
30:28地愛道病院のために、逮捕されるわけにはいかないという神
30:31田を、
30:31マリアは憎悪の目で見つめます。
30:33そして、たとえ自分を殺したとしても、過去は変えられないと言
30:36います。
30:37神田はマリアにメスを向けながら、悪魔の仮面
30:40をつけ続けていたことで、
30:41自分が人間なのか悪魔なのかわからなくなってしまった
30:44と笑います。
30:45たくさんの仮面をつけて生きてきたマリアには、よくわか
30:48っていました。
30:49神田の悪魔の面もまた、醜い本性の一つなのです。
30:53どの仮面も別人などではなく、間違いなく自分の中から
30:56生まれてきた一部です。
30:57マリアは、突然自分を抑えつけるようにすると、うめきは
31:01じめます。
31:02そして早く逃げろと神田に言います。
31:04そうしないと、マリア、が神田を殺すだろうと。
31:06そう言った途端にマリアの表情は一変し、殺してやる
31:09と叫んで神田の首に手をかけます。
31:12カタカナの、マリア、は、ずっとこの時を待ってマリアの中
31:15に潜んでいたのです。
31:17マリアの異様な殺意に、ひるみながらも神田が
31:19メスで襲いかかると、
31:20そこにタカノと二階堂が飛び込んできました。
31:23神田は隙をついてマリアの首にメスを突きつけて
31:25人質にします。
31:27自分を生かしてくれた人が、そんなことができるわずはない。
31:30その気持ちからタカノは説得を試みます。
31:47しかし、説得することはできず、神田は走り出し、屋上から飛
31:52び降りてしまいます。
31:58座り込んでいたマリアを、タカノと二階堂は気にか
32:01けます。
32:03タカノと二階堂には見えていませんでしたが、マリアは静か
32:06に笑っています。
32:07その表情は、
32:21屋上から飛び降りた神田院長の治療には、タカノを
32:24含む外科病棟のスタッフが当たりました。
32:26しかし、治療の甲斐なく、神田は浴長域を引き取ります。
32:30神田が持っていた筒井純一郎の日記には、何者かが青
32:33沼幸子のカルテを筒井家に送ってきたことが書かれて
32:36いました。
32:37そのカルテを探しに、神田とタカノの父は筒井家
32:40に忍び込んだのです。
32:41誰が青沼幸子のカルテを筒井氏に送ったのか、な
32:44ぜタカノの父が神田と共にカルテを盗むために
32:47筒井家に忍び込んだのか。
32:49この二つの謎がありますが、一つ目の謎については警察は
32:52重要視していないようで、わからないままになりそうです。
32:55慈愛堂病院の関係者の誰か。
32:58ではありそうですが、
32:59二つ目の謎は、二階堂刑事が真相を知っている。
33:03ということで、それをタカノに話してくれるそうです。
33:06そのために医局へ訪れた二階堂と共に、病院の裏庭で
33:09話すことにします。
33:11病院の裏庭のベンチに腰掛けると、二階堂はタカノ
33:14に、体はもう大丈夫なのかどうか尋ねます。
33:17タカノが昔、治療のため臓器移植をしていることを二階
33:20堂は知っていました。
33:22タカノは、当時嫉妬した神田のおかげですっかり元
33:25気になった、神田には感謝している、と言います。
33:28二階堂はそれを聞くと、実はもっと感謝しなければいけない
33:31人たちがいる、と言い出します。
33:34それは、誰よりもタカノの体の心配をしていた両親です。
33:38そして、タカノの移植手術を成功させたのは、タカノの
33:41父親が命を懸けたからだというのです。
33:44これがタカノの父親が、神田に協力した理由です。
33:47タカノの父は、タカノの移植を優先させるということを
33:50条件に、カルテを盗みにつつ池に侵入します。
33:53当時、神田は医療関係者とは無関係な協力者を
33:56探していました。
33:58そうすれば、慈愛堂病院の件と、強盗を結びつけら
34:01れる可能性が低くなるだろうと考えたのです。
34:04タカノの父は、息子の命を救いたい一心で、神田に
34:07協力してしまったのです。
34:09マリアの祖母、筒井雅子の告白文もあるため、長年未
34:13解決だった事件は一気に解決となります。
34:15このルートでは告白文の詳細は判明していませんが、タカノ
34:19の父を殺害したのはマリアの祖母でした。
34:22不採の事件後、筒井家を訪れたタカノの父を見た
34:25マリアが、この人が犯人だと指摘したことで、筒井雅子
34:29は感情的になってしまったようです。
34:32ただし、これは筒井雅子が本当のことを書いているということが前提、の
34:37事実ではあります。
34:39二階堂は、マリアにはタカノの父の話はしないことに
34:42しようと言います。
34:43この真実は、タカノと二階堂の心の中だけに秘めてお
34:46くことになりました。
34:48二階堂は、マリアの様子を尋ねます。
34:50マリアは施設域が保有となり、病気も開放に向
34:53かっています。
34:55二階堂が筒井純一郎について、タカノに何かを言
34:58おうとすると、高校の制服を着たマリアがやってきます。
35:01マリアは、二階堂刑事に青年のお祝いと言って花
35:04を渡します。
35:05それは白いバラです。
35:06マリアは、これから希望の丘教会に行くから、タカノも一
35:10緒にどうかと誘いに来たのでした。
35:12ニコライ神父にあの壊れたマリア像を渡すために、タカ
35:15ノはマリアと共に希望の丘教会へ行きます。
35:18希望の丘教会は夕日に染まっていました。
35:21ここに何度も足を運んでいたタカノは、今日初めてこの景色
35:24を美しいと感じます。
35:25ここに訪れていた時は、景色を見る心の余裕がなかったの
35:29です。
35:30ニコライ神父に挨拶をします。
35:31マリアの施設域が保留となったのは、ニコライ神父が
35:34保護者となったからです。
35:36マリアが教会の金が新しくなっていることに気が付く
35:39と、
35:39ニコライ神父は、今年から大晦日のカウントダウンをする
35:42ことになったと言います。
35:44みんなで大晦日に集まって、98年を迎える約束をしました。
35:49タカノは、持ってきたマリア像をニコライ神父に渡します。
35:52肩の部分は欠けたままで、欠片は見つかっていませんが。
36:02ニコライ神父は、見せたいものがあると教会の中に二人
36:05を招き入れます。
36:07そこには大きなクリスマスツリーがあります。
36:15ニコライ神父は、欠けたマリア像をクリスマスツ
36:17リーの根元に置くことにしました。
36:26マリアのお父さんとお母さんは、よくあそこに座って、
36:31私の説教を聞いてくれました。
36:34ニコライ神父から、両親がミサの時にいつも座っていた席
36:37を聞いたマリアは、同じところに座ります。
36:47父と母も、ここでお祈りしたのね。
36:57マリアは、今、何をお祈りしたの?
37:03父と母にはさようならって。
37:08あとは
37:10そして祈ります。
37:11父と母に、お別れを。
37:13それから
37:17秘密です。
37:25今回のプレイで到達したエンディングは、真犯人が自ら
37:29命を断つエンディングです。
37:30このエンディングは結構たどり着きやすいエンドだと思
37:33っています。
37:34このエンドでは、真犯人が自殺し、マリアの人格の一つ
37:37である、マリア、は消えていないとみられます。
37:40ラストの意味深な笑顔は、マリア、のものではないでしょうか。
37:43おそらく、第3章までの選択肢や行動はそこまでラ
37:47ストの分岐には影響がないと思われます。
37:494章以降、バラエンをどうするかの選択と、調べたこと
37:52をどこまで人に話すか、が結構重要っぽいです。
37:57エンディングムービーは、今回のエンディングとベストエンドと思
37:59われるエンディングで共通となっています。
38:02エンディングは4つで、選択によってかなり違う結末を迎
38:05えます。
38:06最悪なラストが、個人的にはものすっごく感動するラストだ
38:09ったりして複雑な気持ちです。
38:12ここまでプレイしてまいりましたが、ストーリーは所々突っ込
38:15みどころがあるとしても、かなり面白いと思います。
38:18現代劇なので、ゲームが発売された90年代後半の雰囲気
38:22がよくわかります。
38:23当時を知っているなら、懐かしく感じる描写が多いのではない
38:26でしょうか。
38:27レトロゲーをプレイする醍醐味です。
38:29ルートによっては判明しない謎があったりするので、別の選
38:32択肢を試したくなります。
38:34とはいえ、ごまごまとセーブできるわけではないので、実機で
38:37やるなら周回プレイは楽ではないと思います。
38:40今見ると、アラはありますが、ムービーなど映像の作りは
38:43丁寧です。
38:44特に、人格によって表情が変わるマリアの顔は良
38:47いし、声優さんの演じ分けも上手いと思います。
38:50そして、作品の雰囲気に合っている音楽や効果音も良い
38:53です。
38:54難解な内容でも、軽快で読みやすい文章でサクサ
38:57ク読ませるというのはすごいと思います。
38:59惜しむ楽は、時代が進むに従ってプレイする方法が
39:02失われていくことですね。
39:05かなり好きなゲームなので、楽しく再プレイさせていただきました。
39:09それでは、今回はこの辺で。
39:11おやすみなさい。
39:12おやすみなさい。
39:15ご視聴ありがとうございました。

お勧め