- 2 日前
【原貫太のオンラインサロンSynergy】
国際協力や社会問題を学び、行動する仲間とつながりませんか?
https://peraichi.com/landing_pages/view/kantahara-salon
アフリカの「サヘル地域」で今、人類の歴史を揺るがす異常事態が起きています。
マリやニジェールなどで軍事クーデターが連鎖する中、現地の市民は軍事政権を支持し、長年駐留していた欧米の軍隊を次々と追い出しています。そして空いた穴を埋めるようにロシアが猛烈な勢いで入り込んでいるのです。
なぜ自国の政府を倒し、ロシアを頼るのか。日本のニュースでは報じられないサヘル地域の深い闇と最新の国際情勢を徹底解説します。
00:00 アフリカで起きている「異常事態」
02:41 サヘルの特徴①壮絶な貧困と資源搾取
05:58 サヘルの特徴②横行するテロと反仏感情
08:58 サヘルの特徴③気候変動と絶望の連鎖
11:39 お知らせ(著書・講演会のご案内)
12:10 なぜクーデターが連鎖するのか?
13:34 アフリカの若者が熱狂するトラオレ大統領
14:47 欧米撤収による「治安の空白」とロシアの進出
15:35 なぜアフリカはロシアを頼るのか?
17:24 ロシアは本当の救世主なのか?
18:13 視点を変えれば「世界の真実」が見えてくる
◆参考文献
『アフリカ経済の真実 ――資源開発と紛争の論理』吉田 敦 (著)
https://amzn.to/3qyIGrT
『アフリカ 人類の未来を握る大陸』別府正一郎 (著)
https://amzn.to/3XwySeh
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アフリカの「サヘル地域」で今、人類の歴史を揺るがす異常事態が起きています。
マリやニジェールなどで軍事クーデターが連鎖する中、現地の市民は軍事政権を支持し、長年駐留していた欧米の軍隊を次々と追い出しています。そして空いた穴を埋めるようにロシアが猛烈な勢いで入り込んでいるのです。
なぜ自国の政府を倒し、ロシアを頼るのか。日本のニュースでは報じられないサヘル地域の深い闇と最新の国際情勢を徹底解説します。
00:00 アフリカで起きている「異常事態」
02:41 サヘルの特徴①壮絶な貧困と資源搾取
05:58 サヘルの特徴②横行するテロと反仏感情
08:58 サヘルの特徴③気候変動と絶望の連鎖
11:39 お知らせ(著書・講演会のご案内)
12:10 なぜクーデターが連鎖するのか?
13:34 アフリカの若者が熱狂するトラオレ大統領
14:47 欧米撤収による「治安の空白」とロシアの進出
15:35 なぜアフリカはロシアを頼るのか?
17:24 ロシアは本当の救世主なのか?
18:13 視点を変えれば「世界の真実」が見えてくる
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カテゴリ
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ニューストランスクリプション
00:00どうもみなさんこんにちはハラカンタです
00:02今アフリカのある地域で人類の歴史を揺るがす
00:05とんでもない異常事態が起きています
00:07皆さんはサヘル地域という場所を知っているでしょうか
00:11アフリカ大陸の北部一帯には世界最大の熱帯砂漠
00:14であるサハラ砂漠が東西に5000キロにわたって広がって
00:18います
00:18そのサハラ砂漠の南側の縁に広がっている帯状の地
00:22域が今回のテーマであるサヘルです
00:25サヘルは半乾燥地域でありその面積は約300万平方
00:30キロメートル
00:30日本の国土面積の約8倍にも相当する広さです
00:34今このサヘルは世界のテロによる死者が集中する最
00:38前線となっており
00:39人類の行く末を占う場所とすら言われています
00:42実はこのサヘル地域の情勢に関しては過去にも動画で
00:46扱ったことがあり
00:47100万回近く再生されるなど大きな反響がありました
00:50とはいえ日本のニュースを見ているだけでは
00:53サヘルという名前自体ほとんど耳にしませんよね
00:56しかし水面下ではここ数年このサヘル地域を震源地と
01:01し
01:01これまでの世界の常識がひっくり返るような異常事態
01:05が連鎖しているんです
01:06サヘル地域に位置するマリ、ブルキナファソ、ニジ
01:10ェールといった国々で
01:11まるでドミノ倒しのように軍事クーデターが次々と起
01:15きているのです
01:15しかもクーデターによって暴力的に政権が奪われているに
01:19も関わらず
01:20少なくない現地の市民が軍事政権を支持するデモに参
01:24加し
01:24反フランス、反欧米の空気が爆発的に強まっていき
01:28ました
01:28そして長年この地域の治安維持を担ってきた
01:32フランス軍がマリやブルキナファソ、ニジェール
01:35から撤収に追い込まれ
01:36ニジェールにおいてはアメリカ軍マレモが撤収する
01:39という歴史的な事態になっています
01:41さらに欧米の軍隊が去ったその巨大な穴を埋める
01:45ように
01:46今度はロシアの軍事力が猛烈な勢いでこの地域
01:50に入り込んでいるのです
01:51最近アップしたセーファーフランの動画でもこの地域の情勢に
01:55ついて扱いましたが
01:56今サヘル地域で起きている大国同士の覇権争い
01:59を見ていると
02:00世界情勢の激しい動きをダイレクトに感じられるはず
02:04です
02:04日本のニュースだけを見ていると
02:06なぜ自国の政府を暴力で倒すのか
02:08なぜ世界から避難されているロシアを自ら頼るのかと
02:12全く理解できないかもしれません
02:14しかしサヘル地域が長年抱え続けてきた深い闇と絶
02:19望を知れば
02:20その理由がはっきりと見えてきます
02:22今回は以前公開して大反響をいただいた
02:25サヘル地域の基礎解説を大幅にリメイクし
02:28なぜ今この地域でクーデターが連鎖し
02:31欧米とロシアが入り乱れているのか
02:34最新の国際情勢を踏まえて徹底的に解説します
02:37ぜひ最後までお付き合いください
02:39なぜサヘルがこれほど問題になっているのか
02:41いくつかの視点からサヘル地域の特徴を見ていきましょう
02:45まず一つ目はこのサヘル地域には世界の最貧国が集中
02:49しています
02:49サヘル地域には厳密な定義はないものの
02:52例えばニジエルやマリ、ブルキナファソ、チャドといった
02:56国々が含まれます
02:57どの国も貧困率が非常に高い国々です
03:00他の国々と比較してどれくらい貧しいのか
03:03世界各国の発展度合いを測る指標として
03:05人間開発指数と呼ばれるものがあります
03:08簡単に説明するとその国の平均寿命や
03:11学校に通っている年数などをもとに
03:14保険、教育、所得という3つの側面から
03:17その国の発展度合いを包括的に測る指標です
03:20国連開発計画が発表した人間開発指数において
03:24193カ国中、ブルキナファソは186位
03:28マリとニジエルは188位
03:31チャドは190位と
03:32どの国々も最下位クラスとなっています
03:35医療や教育などの基本的なインフラが十分に整備
03:38されておらず
03:39付加価値の高い産業が育ちにくいため
03:41雇用の機会も非常に限られており
03:44若者が行き場を失いやすい状況にあります
03:46しかし国民の大多数が
03:49極めて貧しい生活をしているにもかかわらず
03:52ニジエルやマリ、ブルキナファソ、チャドといった国
03:55々は
03:56実は天然資源にとても恵まれています
03:59この点が市民感情にも大きく関係しています
04:02例えばニジエルは原子力発電など
04:05核燃料に使われるウランの主要産出国で
04:08世界でも上位の生産国です
04:11ニジエルで取れるウランのほとんどは
04:13かつての創始国であるフランスの企業によって
04:15長年開発されてきました
04:17またマリやブルキナファソは
04:19金がたくさん取れる国であり
04:21チャドは豊富な石油埋蔵量を有する国です
04:24どの国も天然資源の輸出によって
04:27国の収入の大部分が占められています
04:30これだけ豊富な天然資源が存在するにもかかわらず
04:34国民のほとんどが国賓生活を送っている
04:37なぜ豊かな天然資源があるのに
04:39国民が貧しいのでしょうか
04:41様々な理由がありますが
04:42国の経済が天然資源の輸出だけに依存してしまえば
04:46それ以外の産業を成長させる必要がないため
04:49国内の雇用が生み出されません
04:51実際に今挙げたような国々では
04:54一部の権力者や外国企業が
04:56天然資源の利益を独占している一方で
04:59国民の失業率はとても高いままです
05:02例えばニジェールのウラン採掘の実態を見ると
05:05その異常さがよくわかります
05:07長年その採掘を実質的に運営してきたのは
05:10フランスの企業でした
05:12例えば2010年時点の推計では
05:14ウランが輸出の大部分を占める一方で
05:17GDP、国内総生産への寄与は
05:19わずか数%とされていました
05:22こういった状況に対して
05:23市民団体や一部の調査では
05:26ニジェールが持つ資源の収益が
05:28国民には十分還元されていないと批判しています
05:32採掘地域では環境汚染や
05:34住民の健康に悪影響がもたらされてきたことも
05:38指摘されており
05:38こういった背景も
05:39市民感情の反発を強める要因になってきました
05:43豊富な天然資源はあるのに
05:45住民の貧しい生活は変わらないという怒りが
05:48後のクーデターにつながる
05:50強力な反フランス感情の土台となっていたんです
05:54失業率が高い国々では
05:56若者たちが未来に希望を見出せません
05:58そんな若者たちがどうなっていくか
06:01それがサヘル地域が問題される
06:032つ目の理由に関係しています
06:05サヘルが問題になっている2つ目の理由は
06:08テロ組織の活動が横行しているからです
06:10近年アフリカにおける紛争の件数は急増していますが
06:14その最大の要因がこのサヘル地域におけるテロの頻
06:18発です
06:19サヘルではアルカイダ系やイスラム国系の武装
06:22組織が勢力を伸ばし
06:24テロと紛争が悪化してきました
06:26彼らはテロ、誘拐、麻薬取引などの違法活動を行
06:30い
06:30この地域全体の安定を脅かしています
06:33実は一時期日本でもこの組織の関連事件が頻繁に報
06:38道されていました
06:382013年1月アルジェリアのイナメナスという場所
06:42にあった天然ガスプラントが武装勢力によって襲撃
06:46され
06:46日本人10人を含む40人が犠牲となる痛ましいテロ事
06:50件が起きました
06:51今から10年以上前の出来事ですが覚えている方もいるのではない
06:54でしょうか
06:55この事件の反抗声明はアルカイダ系の武装勢力
06:58が出したものでした
06:59サヘル地域、特にマリのような国では様々な武装勢
07:02力が活動していたため
07:04治安回復のために外国から軍隊が派遣されていました
07:07この地域をかつて植民地支配していた元創始国のフ
07:11ランスも軍を派遣し
07:13大きな影響力を持っていました
07:15しかしイスラム過激派組織はフランスが軍事介
07:18入していることに対して
07:19強い敵対心を持っていたのです
07:22日本人10人が犠牲になったテロ事件もフランスが軍
07:25事介入し始めたのと同じ時期に起きています
07:282012年11月にはアルカイダ系の武装組織の指導
07:32者によって
07:32このような声明が発表されていました
07:34フランスの軍事介入はムスリムとアフリカ住
07:38民からの富の略奪を確実なものにするために行われている
07:42ニジエールの抑圧された困窮者の汗が混じったウラ
07:46ニウムと石油を
07:47適正な価格でないままフランスの諸工場に流出
07:50させるということである
07:51またそれはマリやその周辺諸国の金とダイヤモンドの富
07:55を獲得することを目的としている
07:58その一方でマリの人民は最低賃金で彼らに落脱さ
08:02れ貧困と剥奪という泥沼にはまったままである
08:05テロ組織は当時の声明でフランスの介入を資
08:09源目的だと非難しました
08:11要するに反植民地主義を大義名分にして人々を煽
08:16動しているわけです
08:17もちろんテロ行為は許されるものではありません
08:20しかしアフリカはヨーロッパの植民地だった時代から
08:24資源を奪われ続け
08:25独立した後も世界の大国によって搾取され続けている
08:30豊かな天然資源が存在するにも関わらず一部の権
08:33力者と外国によってその富が独占され
08:36大多数の国民にはその利益が還元されず極貧生活を
08:40送っている
08:41そのような不平等に対する強烈な不満がテロ組織が
08:44特に行き場のない若者を集めて活動する大義名分にな
08:49ってしまっているんです
08:491つ目に壮絶な貧困
08:522つ目に横行するテロを見てきましたが
08:54これらの背後で大きな影響を与えているのが3つ目
08:58の理由です
08:58サヘルが問題になっている3つ目の理由は世界で最も気
09:02候変動の影響が現れているからです
09:05サヘル地域は気候変動の影響を最も強く受けて
09:09いる地域の一つです
09:10長期間にわたる干ばつ、降水量の減少、砂漠化な
09:13どがこの地域を襲い人々の生活に甚大な影響をも
09:18たらしています
09:18干ばつが発生すると農作物が成長するために必要な
09:22水が手に入らなくなります
09:24干ばつや降水で毎年のように数百万人規模が食糧
09:28危機にさらされる
09:29これがサヘルの現実です
09:31砂漠化も深刻な問題で農地が毎年のように失われていきます
09:35気候変動によって農業ができなくなると人々は壮絶な
09:40貧困に陥ります
09:41そして壮絶な貧困に耐えられなくなった一部の若者が
09:45テロ組織に取り込まれていくのです
09:47テロ組織が不満を抱える貧困層の若者にまず差し
09:51出すのは
09:52その日の生活の糧や保護、そして自分の居場所となる所属
09:56先です
09:57明日生きられるかもわからない絶望の中で、それが抗い
10:01がたい魅力に見えてしまうんです
10:03さらに一説によると、こうしたテロ組織に取り込ま
10:06れ、自爆テロを実行する若者が家族に残す報酬は
10:10日本円にして約14万円だと言われています
10:13自爆テロを実行するということは、当然自らの命を犠牲にする
10:17ということです
10:18命の対価がたった14万円というのは、私たちの感覚からす
10:22ればあまりにも少なすぎると感じるかもしれません
10:25しかし、この地域一帯には、1日あたりわずか数十円という
10:30収入で暮らす超貧困層の人々が大勢います
10:33自らの命は失われるけれど、その14万円さえあれば、残さ
10:38れた家族がしばらく生き延びることができる
10:41そう思い詰めて、自爆テロを実行する若者もいるのかもし
10:45れません
10:45テレビや新聞で目にするテロのニュースは、その恐ろ
10:49しさばかりが強調され、背後にある構造的な理由
10:52が見えてきません
10:53しかし、そのようなテロが起きる背景には、壮絶な貧困や
10:57格差、搾取されている現実への不満
11:00さらには、気候変動によって生活が脅かされている事実な
11:04ど、様々な要因が複雑に関係しているのです
11:07ここまで、サヘル地域が抱える貧困、テロ、気候変動という3
11:12つの根深い問題を見てきました
11:14この絶望的な状況を打破するために、西側諸国は民主
11:18主義というシステムをこの地域に持ち込み支援してき
11:21ました
11:22しかし、ここからが最新の異常事態、つまりクーデターの連鎖
11:27の真相に繋がっていきます
11:29なぜ、今この地域でクーデターが連鎖し、欧米とロシア
11:33が入り乱れているのか
11:34最新の情勢を見ていきましょう
11:36その前に、一つだけお知らせを挟ませてください
11:39私、原カンタは、世界を無視しない大人になるために、という本を自
11:43費出版しています
11:44私自身がアフリカでの活動を始めた原点につ
11:50いて書いた一冊です
11:51興味のある方は、ぜひ動画下のショップからお買い求めください
11:54一冊700円です
11:56また、全国各地で講演会も行っています
11:59国際協力や社会貢献をテーマに、原カンタの講演会
12:02の開催にご関心のある企業や教育機関の皆様
12:06少しでも興味がございましたら、概要欄のリンクからお気軽
12:09にお問い合わせください
12:10西側諸国の支援を受けて、サヘル地域の国々でも、選
12:13挙で選ばれた政権はありました
12:15しかし、深刻な汚職や治安の悪化
12:18そして、一向に生活改善の兆しが見えないことによって
12:22彼らは、国民からの信頼を失い、軍によるクーズター
12:26を止めることができませんでした
12:28さらに、フランス軍やアメリカ軍が長年駐留して、
12:32対テロ作戦を行っていたにも関わらず
12:35この地域の治安は、一向に改善しなかったのです
12:38国民の我慢は、ついに限界に達しました
12:41現地では、対テロというのは建前で
12:43本当は、俺たちのウランや金を搾取し続けているだけじゃない
12:48か
12:48という疑念や不信が強まりました
12:51そうした怒りが頂点に達した時、立ち上がったのが、現地
12:55の軍人たちです
12:56彼らは、武力で政府を倒し、軍事政権を樹立しました
13:00これが、マリ、ブルキナファソ、ニジェールでドミノ倒
13:04しのように起きたクーデターの連鎖です
13:06西側諸国から見れば、クーデターは、民主主義を破壊する
13:11悪です
13:11しかし、上とテロに苦しみ続けてきた、現地の市民からす
13:16れば違います
13:17無能な政治家を追い出し、欧米の支配を終わらせて
13:20くれる強いリーダーが、ついに現れたと
13:23軍事政権を支持する声が上がったんです
13:26軍事政権は、国民の支持を背景に、長年駐留していたフ
13:31ランス軍やアメリカ軍を撤収させる流れを作
13:34りました
13:34その象徴とも言えるのが、ブルキナファソで実権を
13:38握ったイブラヒム・トラオレ・ザンテイ大統領です
13:41彼は当時、わずか34歳という若さで、クーデターを主導し、
13:45国家元首に就任しました
13:47そして、就任するや否や、長年駐留していたフランス軍を国
13:52から追放し
13:52欧米が主導するIMFや、世界銀行からの融資も拒否する
13:57という、強烈な反植民地主義の姿勢を打ち出したのです
14:01彼は演説の中で、自ら反逆を起こす覚悟もない、奴
14:04隷に同情する価値はないと語り、他国に依存しないア
14:08フリカの自立を力強く訴えました
14:11欧米が押し付けてきた民主主義に幻滅し、貧困にあ
14:15えいでいたアフリカの若者たちにとって、西洋の支
14:18配に真っ向から立ち向かう彼の姿は、まさに新た
14:21な時代の希望として映ったのです
14:24さらに、現代ならではの現象として、彼の力強い演説の
14:28切り抜きや、彼がアフリカの団結を訴える様子を
14:32AIで生成したディープフェイク動画マルモが、SNSを
14:36通じて一気に拡散しました
14:38その結果、彼はブルキナファソ国内に留まらず、アフ
14:41リカ全土の若者たちから熱狂的な支持を集めるカ
14:45リスマ的な存在になっているのです
14:47しかし、ここで新たな重大な問題が発生します
14:51欧米の軍隊が追い出されたことで、現地の治安維持
14:54に大きな穴、いわゆる治安の空白が生まれてしまった
14:58のです
14:58現地の軍隊だけでは、凶悪なテロリストたちに完全に対
15:02抗できず、サヘルの国々は窮地に立たされました
15:06そこにすかさず入り込んできたのが、ロシアです
15:09ロシアは、民間軍事会社を現地に送り込み、欧米
15:13の軍隊が抜けた穴を埋めるように、テロリストの相当
15:16作戦や軍事政権の護衛を引き受けています
15:19しかし、もちろんボランティアで人助けをしているわけ
15:22ではありません
15:23彼らの狙いは、治安維持の支援をして政権を守って
15:27やる代わりに、その国の天然資源などの貴重な権
15:31益を引き渡してもらうという、極めてしたたかなビジネスなんです
15:35ここで皆さんは疑問に思うかもしれません
15:38なぜ危険な匂いがするロシアに自ら頼ろうとするの
15:42か
15:42その答えこそが、欧米のダブルスタンダード、つまり二重
15:46基準に対する強烈な怒りです
15:49アメリカやフランスなどの西側諸国が支援する
15:52とき、彼らは多くの場合、もっと人権を守りなさい
15:56民主的な選挙を行いなさい、といった条件をつけてきます
15:59しかし、アフリカの人々からすれば、何百年も奴隷貿
16:04易や植民地支配を通じて、アフリカを搾取してお
16:07いて、今さら正義の味方ぶって説教するな、というのが本音
16:11です
16:12一方のロシアは、支援の条件として、民主化や人権
16:16の改善を強く求めてくることはありません
16:19相手がクーデターで政権を握った軍事独裁者であろう
16:23と、内政には干渉せず、契約さえまとまれば、すぐに
16:27武器を空輸し、戦う部隊を送り込んでくれます
16:30これは、前回の動画で解説した、中国がアフリカで支持される理
16:35由と同じ構図です
16:36中国もまた、欧米のように、人権や民主主義といった条件を
16:40押し付けず、ただ莫大な資金でインフラを作ってくれる
16:44からこそ、歓迎されています
16:45今回はそれが、経済ではなく、軍事の面で、中国からロシアにその
16:50まま置き換わっているというわけです
16:52さらに、冷戦時代、旧ソ連は、アフリカの独立運動
16:57を支援し、大規模なインフラ施設を建設してくれた、という
17:00歴史的な記憶もあります
17:02このような背景もあり、ウクライナ侵攻が起きた際にも、国
17:06連の採決で、アフリカ諸国は危険や欠席が目立
17:10ち、西側諸国とは足並みを揃えませんでした
17:13このような事実を知り、アフリカの視点から世界を見てみ
17:16ると、私たちが普段ニュースを通じて抱いている世界
17:20の見方とは、全然異なる見方があることに気づかされ
17:24ますよね
17:24では、ロシアが彼らを救う救世主になるのかといえば、
17:29決してそんなことはありません
17:30現実に、ロシアの部隊が入った地域では、深刻な人権
17:34侵害の疑いが繰り返し報告されています
17:37例えば、マリ中部のモウラという村では、数百人規模の民間
17:42人が死亡した可能性を国連などが指摘しています
17:45また、欧米の支配から抜け出そうとして、ロシアに頼った結果、
17:49今度は国の権益や安全保障といった国家の命綱その
17:54ものをロシアに握られてしまうという、新たな形の支配という
17:58危機にも直面しています
18:00これは、前回の動画で中国による支援を当てにした結果、自国
18:04の資源や重要インフラを中国に握られてしまうリスクに、
18:09アフリカ各国が直面しているのと同じことが起きて
18:12いると言えるかもしれません
18:13ここまでの情勢を踏まえた上で、確かなことが一つあります
18:17私たちが普段目にしている国際ニュースの多くは、
18:21東京やニューヨーク、パリといった先進国の視点から
18:24発信されたものです
18:26そのレンズを通せば、クーデターは悪であり、ロシアは問
18:29答無用のならずもの国家にしか見えません
18:32しかし、カメラの向きを変えて、サハラ砂漠の南側で、
18:36今日を生き延びるのに必死な人々の視点から世界を
18:39捉えてみてください
18:40善と悪の境界線は、たちまち揺らぎ、これまで正義だ
18:44と思っていた欧米の振る舞いが、全く別の無慈悲な姿
18:48勢に見えてこないでしょうか
18:50日本の国際ニュースをぼんやりと見ているだけでは、なぜ
18:53政府をクーデターで倒すのか
18:55なぜ世界から孤立しているロシアに頼るのか、と疑問に
18:59思うばかりですが
19:00その裏側には、極端な貧困、気候変動による絶望、そして長
19:05年自分たちを搾取し続けてきた欧米の偽善に対する
19:09強烈な怒りが複雑に絡み合っています
19:12大手のメディアが報じる西側諸国から見た善悪
19:15の基準だけで世界を単純に判断していたら、この世界の実態
19:19を正しく捉えることはできません
19:21多角的な視点を持つことで、初めて本当の国際情勢の
19:25姿が見えてくるのです
19:29今回は過去に反響が大きかったサヘルの基礎解説に加
19:33えて、この数年間のアフリカでの動きから国際情勢を
19:37読み解いてみましたが、いかがだったでしょうか
19:39ぜひ皆さんの感想をコメント欄で聞かせてください
19:41今回のようなテレビや新聞では報じられない世界の裏側につ
19:45いて、もっと深く学びたい方は、ぜひ私が運営するオンライ
19:49ンサロンシナジーを覗いてみてください
19:51YouTubeでは扱い切れないテーマや、では私たちが具体的に
19:55何ができるのかという議論もシナジーでは行われています
19:58概要欄にリンクを貼っておきます。ぜひチェックしてみて
20:01ください
20:01これからも大手のメディアでは知ることが難しい世界の今
20:05を伝えていきます
20:06こういった動画を今後も見たいという方は見逃さないように、ぜひ
20:09これを機会にチャンネル登録よろしくお願いいたします
20:12ということで、今回も最後までご視聴くださりありがとうございました
20:15また次回の動画でお会いしましょう
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