00:10妻は生まれつき耳が聞こえない初めて会ったのは手話サークルだった彼女の明るい笑顔と懸命に手話でコミュニケーションを取ろうとする姿に僕は惹かれた
00:19顕著者である僕との間には言葉の壁があったそれでもゆっくりと時間をかけて僕らは心を通わせ愛を育んできた
00:31結婚してからは2人で手話の辞書を照らし妻の横で手話の勉強をしながら小さな幸せを刻んでいる僕が帰宅すると家の中にはいつも音がないただ音楽だけが流れている
00:38妻は耳が聞こえないけれどもいつもすぐ玄関に駆け寄ってきておかえりと手話で迎えてくれる
00:52やがて妻のお腹はふっくらと膨らみもうすぐ生まれてくる我が子を優しく包み込んでいる 態度を感じるたび妻はお腹を撫でながら手話で僕に伝えてくる僕はその合図をそっと心に書き留め喜びと不安が入り混じる日々を送っている
01:05妻は胎児へ語りかけるように指を動かすお腹の君へ元気に育ってねママはここにいるよ早く会いたいな そして僕たちはいつからだろうか手話を使わなくてもお互いに何を言いたいのかが
01:08なんとなくわかるようになった 出産の日病院の窓からは穏やかな午後の日差しが流れ込み二人の手は交差するように重なり合った
01:24妻は痛みに耐え僕の手を握り返しては一つ一つのサインを確かめる分娩室の静寂はやがて赤ん坊の小さな泣き声へと変わった
01:32けれどその声は妻の耳には音として届かない西日が彼女の輪郭をぼんやりと照らし穏やかな顔で僕の方を見た
01:36僕には彼女が何を言わんとしているかはっきりとわかる
01:48僕にしかわからない僕だけに向けられた目の奥の輝きと表情 退院後赤ちゃんを寝かしつけてソファーに座っている妻を僕は後ろから抱きしめながらありがとう愛してると心の中だけで言った
02:01鶴と妻は私もと手話で言った聞こえないはずなのに僕はわかったのと聞いた鶴と妻は手話であなたのことは何でもわかるのといった涙がこぼれてきた
02:06んんんん
02:08You
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