00:10Errte
00:11You
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00:17You
00:25私のすべてを継ぐべきものへ。
00:34この文章をしたためる。
00:42ワインとは何か。
00:45その答えを。
01:42えっ移動?
01:43俺の奴らには信じられんよ。
01:46俺には。
01:47俺の生き方がありますから。
01:50まあ、どっちにしろ。
01:52お前に営業は向いてないな。
01:55ワイン事業部への移動は保護にしてもらうから。
01:57希望の部署、提出しとけよ。
01:59そんな!
02:00追い出さないでくださいよ、営業部!
02:03どうなってるんだ、この店は!
02:06申し訳ございません。
02:08ですが、物処ね。
02:11いえ、ダメージワインでもございませんし。
02:15リシュベルか。
02:18だったらどうしてこんなに渋くて酸っぱいんだ!
02:43えっ失礼しますあっどうしてソムリエルデケントをあっはいデケントです!
02:46おやばい!
02:48えっがいけない。
02:54何言ってしまっても耐えろ!!
03:01What do I have?
03:32What did I have?
03:34What did I have?
03:35No, I don't know.
03:36If I had to put it in the air and put it in the air,
03:39the wine is different from the taste.
03:43Hey, the客!
03:48I've been helping you.
03:50It doesn't matter.
03:51It doesn't matter.
03:52Hey, this is from the customer.
03:56Please tell me.
03:58If you like it, please drink it.
04:00I don't have wine.
04:01I don't have wine.
04:03That's it.
04:04I'm the one that I have to drink.
04:08I can't drink wine.
04:11I don't have wine.
04:14I'll have a good wine.
04:16What?
04:17I'll have to contact you.
04:17All right.
04:49神崎ってあのワインの人?
04:53吉田さん!
04:57雫坊ちゃま、おかえりなさいませ
05:00ああ、そんなことより…
05:04親父、病気だなんて一言も…
05:05神崎先生のご意向です
05:12雫さんにだけは、絶対に自分の病気のことを知らせるなと
05:18先ほど電話でお話しました、弁護士のキリュウです
05:31怪しい…
05:38飲んでやがったのか?
05:41今はの際まで…
05:58息子の俺に、死に際も見せずに…
06:18遺言状…か…
06:30何すか、これ?
06:33遺言状です
06:36神の…雫?
06:41親父の身寄りは、俺一人だって何?
06:44どうせ、ワインのごたくだろ?
06:46ごたくですか?
06:54誰だ?
06:58遠峰一世と申します
07:03バイン評論家…
07:06葬式ならまだ先で…
07:08いえ…
07:12私も一応、戸籍上は先生の息子ですから…
07:20養子縁組みをしたんですよ、先生が亡くなる1週間前に…
07:34おいしかったよ、また来ますね…
07:45ごめんね、みやびちゃん…
07:50他にワインに詳しい人、思いつかなくて…
07:55ううん、ソムリエ見習いの渡してお役に立つなら…
07:59それにしても、神の雫か…
08:00すごい遺言…
08:13神崎先生が所有されていたワインの総額は…
08:16市場価格でおよそ120億円…
08:20二度と手に入らない貴重なワインも多くあり…
08:25そのコレクションは世界中のコレクターの水前の的だ…
08:26くっ… 親父の…
08:30財産が目的かよ!
08:34勘違いしてもらっては困るな…
08:36養子縁組みの話は…
08:40神崎先生から持ちかけられたものだ…
08:46その遺言上には、先生の言葉で…
08:49先生が選ばれた12本の偉大なるワインと…
08:52その頂点に立つ幻の一本…
08:55神の雫と呼ばれるワインが描き出されています…
08:57それらが…
08:58誰の作った…
09:00何という名称のワインで…
09:04何年に作られたものなのか…
09:08期限までに言い当てることができたものに…
09:12遺産のすべてを譲り渡すと…
09:16何考えてるんだよ…
09:18馬鹿げてる…
09:19先生は…
09:22君がワインに関心を示さなかったことを…
09:23気に病んでいらしたのでしょう…
09:26親父は…
09:27ワインのことなんて…
09:29何一つ教えてくれなかった…
09:31教えられなかったものは…
09:33学べないと?
09:36偉大な業績を残された先生も…
09:39息子の教育には失敗なさったようだ…
09:44どうぞ…
09:48ワインをお持ちしました…
09:49先生が…
09:50お二人がいらしたら…
09:52永遠の別れを惜しんで…
09:54ワインをと…
09:56ほう…
09:57ブラインドテイスティングですか…
09:59はい…
10:00そして…
10:01お二人のうち…
10:02この黒い布で包まれている…
10:04ワインの本質について…
10:06優れた表現を成し得た者にのみ…
10:09この屋敷に住むことを…
10:11許すとおっしゃいました…
10:17親父…
10:19俺がワインにそっぽ向いたのが…
10:21やっぽど気に入らなかったんだな…
10:23そうかな…
10:25えっ…
10:26そうだよ…
10:27俺ワインなんて…
10:28マジで一回も飲んだことない…
10:30ただのリーマンだよ…
10:32えっ…本当に?
10:35えっ…
10:36キリマンじゃろか…
10:40ちょっとだけコロンビアも混じってる…
10:41えっ…
10:42わかるの?
10:43えっ…
10:44だって…
10:45香りが…
10:46えっ…
10:47ちょっと待ってて!
10:55何?
10:57あれは…
10:59何?
11:00何?
11:01あれは…
11:02何?
11:11あれは…
11:12トレーニングツールなんだ…
11:14ワインって…
11:15色や香りも楽しむものだから…
11:17えっ…
11:19メロンと…
11:21アーモンド…
11:22いや…
11:22くるみだな…
11:23シブカワの香りがする…
11:25合ってる!
11:27じゃあ…
11:28これと…
11:28これは?
11:29あ、うん…
11:31獣の匂い…
11:33ムスクだ…
11:34あ、これはマッシュルーム?
11:37嘘でしょ!
11:39全部合ってる!
11:42あ、はっ…
11:44なんだか懐かしいな…
11:46ガキの頃から…
11:48事あるごとに目隠しされて…
11:49オヤジに訳わかんないものを…
11:51嗅がされてきたからな…
11:52それって…
11:56全部ワインのアロマを表現するときに使うものだよ!
11:58えっ?
12:00デキャンタージュだけじゃなかったんだ…
12:01お父さんは…
12:02雫さんが物心つく前から…
12:04ワインの英才教育をしてたんだね!
12:10もっとやってみせて!
12:11えっと…
12:12これと…これとか…
12:14あ、うん…
12:16あっ…
12:21あっ…
12:24えっ…
12:25えっ…
12:27えっ…
12:27えっ…
12:27えっ…
12:27どうしたの?
12:28これ…
12:29この間の…
12:37どうぞ…
12:47えっ…
12:49えっ…
12:49えっ…
12:50えっ…
13:07えっ…
13:08It's beautiful.
13:24Shizuku?
13:34Shizuku-bo-chama!
14:00うん東峰氏からは、一週間待つと事遣っております。しずくさんがこのワインをどう表現するか、楽しみに待っていると。なあ、何をさせたいんだ。俺とあの東峰ってやつに答えてくれよ、親父。
14:20では、フランスワインの最も基本的な2つの生産地をご紹介しましょう。撫で型のボトルがブルゴーニュ地方のワイン。そして、怒り型のボトルがボルドー地方のものです。ボルドーとブルゴーニュはワインの色合いも違います。
14:27どうぞ、見比べてみてください。きれい。先生?
14:41失礼。思わず見とれてしまいました。ご覧の通り、ボルドーのワインは色が濃く、ブルゴーニュのワインは淡い色合いをしています。
15:07そりゃすごいな。それにしても、ド素人の息子とワイン界のプリンス、東峰一世を勝負させるとはね。さすが世界的なワイン評論家は一味違う。誰、この人。藤枝志郎さん。ここのオーナーソムリエで私の師匠。師匠の師匠ね。ふーん。名刺代わりに一杯どうぞ。
15:28え、いや、だから俺、ワインは飲んだことなくて。ワインってのは競争の道具なんかじゃないぜ。仲間と気軽に、うまい飯食いながら飲むもんだ。うん。はっ。同じ香り。ああ。
15:53しずくさん、どうしたの?いや、音楽が聞こえた気がして。なんだっけな。イギリスの70年代ロック。
16:20あははは。面白いこと言うな。でも、分かるよ。こいつはそういうワインだ。君の感性はちょっと驚きだな。初めてワインを口にする人間とは思えない。たまたますよ。なんつーか、悪くないかもって。まあ、値段はとても神崎豊氏のコレクションには及ばないだろうけど。
16:50でも、高ければうまいなんてもんじゃない。だから、ワインの世界は面白いのさ。ゆっくり楽しんでくれよ。ワインの世界の入り口をね。いらっしゃいませ、三島社長。お待ちしておりました。挨拶はいい。例のものは。はい。1ヶ月前に届いてございます。さすが、ギルマール様。素晴らしいコレクションでございますね。
17:02カシスとトーストの香りっていうと、どう?これじゃないな。もっとこう、森の奥の土
17:06?みたいな香りだった。だったら、これは
17:14?しずくさんなら、ボトルに残ってる匂いからでも、ヴィンテージを絞り込めるかも。ヴィンテージ?
17:24ブドウが収穫された年のこと。これなのか。親父の別れのワインは。待ってて、空き瓶を。あっ
17:26!あっ!あっ!もう、どうしよう。
17:45へぇー、神崎豊のコレクションを賭けた勝負?ええ。それはぜひ、勝ってほしいわね。コレクションを手に入れたら、売りさばくのは任せて。で、勝負の相手は?
18:15ビール会社の社員ですよ。ワインは初心者だそうです。あははは、勝ったも同然じゃない。だといいんですが。おお、おお、おお、おお、おお、おお、おお、おお、このワインはオペラサロメ。血の匂いの感能そのものだ。
18:22本当はね。血みたいに濃い。ご満足いただけた
18:44?大変だったのよ。どこを探しても見つからなくて。産地のイタリアでも手に入りにくいワインですが。ブドウを極端に間引いて作るこのワインは、通常の8分の1の量しか生産されない。ふっ、ビジネスとして成り立たないわ。狂気としか言いようがないこだわりです。
18:45何のため?レゾンデータル。それは、存在する理由。己がここにあるための狂気ですよ。
19:08だから、非常事態なんですってば。
19:21タイムリミットまで3時間しかないんですよ。後で同じの返しますから。先生のワインは所有者が決まるまで、私が管理することになっております。一本たりとも持ち出すことはできません。
19:30ごめん。ダメだった。親父のコレクション。え
19:32?お父様の?いらないと思ってたんだけどな。そっちは?
19:45知ってるショップに聞いてみたけど、全滅だった。あのワインにはお目にかかったことすらないって。
20:02うーん。アンリ・ジャイエ。
20:06申し訳ございません。あ、謝って済むと思ってるの
20:13?篠原君、と言ったね。このワインがどういうものか、知っているかな
20:31?はい。ブルゴーニュワインの神様と言われる名状像家、アンリ・ジャイエの。ボトルにして700本しか作られていない最高傑作。その幻のグレートヴィンテージ。クロポランツーです。
21:00うん。今夜やってくる商談相手のギルマールは、私の15年来の友人でね。フランス有数のワイン商だ。そしてこのワインは、今夜の商談の鍵を握っていた。はっ。このワインは、ギルマールがわざわざ航空便で送ってきたものだ。商談がまとまらなければ、当社の損失は1億円を超えるだろう。
21:01え、1億?森久保君。はい。篠原君も荷物をまとめておくように。こうなっては責任を取ってもらわざるを得ない。待ってください
21:11!待ったのは私です!
21:24その君を雇ったのは店長だ。管理責任を問われる。だったら、ギルマール様がいらっしゃるまで、私に代わりのワインを探させてください!
21:25くどい!篠原君、君もワインを愛するものならわかるだろう。ブルゴーニュワインの神様は、1人しかいない。
21:56ほかの作り手で代用することなど、できないんだよ。
22:00俺が探し出します。しずくさん
22:15!彼女がワインを割ってしまったのは、元はといえば、俺が彼女に面倒なことを頼んでしまったからです。今夜の商談に必要なワインは、俺が全力で探し出します。
22:16君は?太陽ビール営業部の、いえ、今度新設されるワイン事業部の、神崎しずくです。
23:09ごまかさないでと言っても、とぼけたように笑うから、伝えたい話もできずに。甘いビロードに乗っかる、重りで遠い間のマリアジュは、戻れない足跡を辿ってく。現実なんて興味ない。ほら幻想だっていいんじゃない。グラスを傾ける。
23:27あなたが大嫌いで、大嫌いで、会いたくてしょうがない。願いにやっと気づいても、もう叶えはしないでしょう。勘違いした愛だなんて、酔っ払ってるじゃない。冗談じゃない。運命はさないで、止められないみたい。I
23:27miss you. I hate you. I love you. I miss you.止められないみたい。I
23:35miss you. I hate you. I love you. I miss you.
23:57あなたが大嫌い。ごまかさないでと言ったら、とぼけたように笑ってよ。あの日の続きをしようよ。甘いビロードに乗っかる、思い出と今のマリアジュは、終わらない。永遠の幻。
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