00:00頭脳の格闘技、将棋
00:02女性たちの前には厚い壁が立ちはだかってきました
00:07女流騎士たちが向き合う現実
00:18その葛藤と挑戦を見つめます
00:22今、石山女流3冠が入出されました
00:322025年1月、その対局は大きな注目を集めました
00:39騎士編入試験5番勝負の最終局
00:47勝てば将棋界初の女性棋士が誕生する大一番です
00:52藤井聡太六冠をはじめとする173人の棋士が
01:00様々な棋戦でしのぎを削る現在の将棋界
01:04棋士になる条件に男女の区別はありませんが
01:11未だ女性棋士は生まれていません
01:17女性として初めての棋士を目指し
01:20この歴史的な一戦に挑んでいたのは
01:23西山智香さん
01:25普段は女性限定のプロである
01:31女流棋士として戦っています
01:33ここまで男性棋士相手に2勝2敗
01:40合格に大手をかけていました
01:43しかし
01:46ここで西山智香女流3冠の投了135手で
01:55正木寛太余談の勝ちとなりました
01:57悲願達成はなりませんでした
02:01今後のことについては家に帰って
02:05一旦整理してから考えたいかなと思っています
02:10騎士になるためには2つの方法があります
02:16王道の手段が騎士養成機関の奨励会に入会し勝ち抜くこと
02:236級から始まり余談に商談することで
02:27騎士になれるのです
02:28しかしその道は狭きもんです
02:33もう一つが今回西山さんが挑んだ編入試験という制度
02:39女流棋士は棋士との公式戦で一定の高成績を上げると
02:48編入試験の受験資格を得られます
02:50編入試験で5人の棋士と対戦し
02:57参照すれば合格
02:58棋士になることができるのです
03:001974年
03:06騎士とは別のプロ制度として誕生した女流騎士
03:1050年がたち現在女流騎士は72人います
03:18中でも二郷といえるのが西山智子女流二冠
03:27そして福間かな女流六冠です
03:29現在8つある女流のタイトルをこの二人が分け合っています
03:392022年
03:44女流騎士として史上初めて編入試験に挑戦したのが福間さん
03:49そしてその2年後に挑戦したのが西山さんでした
03:56惜しくも快挙を逃した二人が考える
04:04壁を越えるために必要なこととは
04:08精神力が強くないと上がれないと思うので
04:13そういった打たれ強くて何度も立ち上がるような精神力があれば
04:21女性騎士になれるのかなというふうに個人的には思っています
04:26いろいろ経験して思うのは鈍感の方がいいのかなとは思うんですけど
04:34あまり他のこと脇目も振らずにやれるとか
04:39周りを見すぎないとかは結構かなり大事なのかなと思っています
04:49頭脳の格闘技といわれる将棋の世界で
04:55なぜ女性の騎士がいないのか
04:58そこに男女の違いは関係しているのでしょうか
05:03脳科学を研究している細田千尋淳教授を訪ねました
05:10男性の脳と女性の脳を比較してみた時に
05:16いわゆる男性らしいとか女性らしいとか
05:18言われているものが100%女性とか男性とか
05:23言われるのはほとんどないということが分かった
05:26能力知能という意味で男女差は絶対にないはずなんですね
05:32絶対にって生きていいかどうか分かるんですけどないはずなんです
05:34では将棋界で生まれている男女の差は
05:40一体何によるものなのか
05:41トップ棋士である羽生義晴九段はこう指摘します
05:47やっぱり最近でも例えば子どもの大会でも
05:55だいぶ増えてきましたけども
05:57例えば自分が小学生の頃だと
06:00女の子で将棋の大会で出てたのって
06:02本当に1割いるかいないかとかそういう感じだったので
06:06やっぱり一番大切なのはとにかく母数を増やすっていうことが
06:11やっぱり非常に大きいと思うんですね
06:14現在日本の将棋人口は460万
06:21男女比は8対2と男性が圧倒的に多く
06:26この競技人口の偏りが大きな要因ではないかというのです
06:31将棋教室に通う女の子の母親は
06:37将棋界はこうやっぱり今女力者の方が
06:43かなりご活躍されてはいるけれども
06:46どう考えても男性がご活躍されてきた歴史が長いので
06:50母としてはこう難しい世界だし
06:55どうなのかなっていう不安はやっぱり正直あります
06:58女性にとってはこんな現実もあります
07:03女流六感の福間さんは2024年12月に長男を出産
07:10わずか3か月の休みを経て
07:14実践復帰を果たしました
07:16どうしても結婚出産の適齢期と
07:21キャリアのピークっていうのが重なってくると思うので
07:24その辺りをやっぱり両立できるような制度を作っていただけたら
07:29よりこう女流騎士を目指す子も増えると思いますし
07:3212月福間さんは会見を開きました
07:38妊娠中体調不良などにより
07:42タイトル戦で不先輩になったことについて
07:45私にとって将棋は全てであり
07:50何にも変えがたいことであります
07:53先輩の最低は本来なら素直に
08:01喜ばしいはずの妊娠を素直に喜べず
08:05当時はどうしようもなく苦しかったです
08:10福間さんの出産後日本将棋連盟は
08:15対局日程が出産予定日の前後14週と重なった場合
08:20対局者を変更するという新たな規定を作りました
08:25これに対し多くのタイトルを持つ福間さんは
08:31今後妊娠した場合タイトル戦との両立が不可能になるとして
08:36規定の見直しを求めたのです
08:39自立上の先輩であり
08:44第二子を持つことは無理だと絶望的な気持ちになりました
08:49妊娠をしてしまったらタイトルか出産家を選択しなければならず
08:57どちらか一方を諦めなければいけない状況であるので
09:05将棋界の未来に強い不安があります
09:10会見を受け日本将棋連盟は問題となった対局者変更の規定を削除
09:19妊娠・出産などの事情がある場合は
09:23可能な限り調整を行うことを決めました
09:26都内の将棋教室で西山さんが子どもたちと手合わせしていました
09:40女流棋士が活躍すれば女性の将棋人口も増えていく
10:07気持ちを新たにしたひとときでした
10:09女流棋士をめぐってはこんな動きも
10:39女流棋士の皆さんがまたこれを一つの糧にして
10:44さらに上を目指していこうというようなモチベーションになってもらえれば
10:49非常に嬉しいというふうに思っています
10:51女流タイトルの最高位博麗を通算5期獲得すれば
10:58棋士の権利が与えられるという新たな制度ができました
11:022025年博麗のタイトル4期目を獲得した西山さんは
11:09あと1期タイトルを獲得すれば棋士の資格を満たすことになります
11:15私は将棋人生で勝ったらこうなるとか
11:21あんまり考えてやってきたことがないので
11:24とにかく与えられた目の前の一戦を頑張るしかないかなとは思っているんですけれど
11:31周囲の緊張感も結構伝わってくるかなというのが
11:36今回の防衛の博麗戦の時も思いましたので
11:40次回もより感じるような環境になるのかなというのは思っています
11:46そして福間さんにも棋士への大きなチャンスが巡ってきました
11:522度目となる棋士編入試験の受験資格を得たのです
11:57自分一人の時間が必然的に少なくなってきたので
12:04そういう目では苦労しているところはあるんですけど
12:09ただそれよりもやっぱりやる気というか
12:15モチベーションはすごく上がって充実しているので
12:19今の方が情熱があるというか気がします
12:26かなり厳しい戦いにはなると思うんですけど
12:30自分なりに力を尽くして全力で戦いでいきたいと思っています
12:39さらに2025年
12:45福間さん西山さんをもしのぐ活躍を見せたのが
12:49伊藤沙恵女流四段
12:51トップクラスの男性騎士を次々撃破し
12:58旋風を巻き起こしました
13:00勝てるわけないとは思ってないというか
13:06そういう精神状態で臨むことは
13:11自分にとってはあんまりいい方向に進まない気がしているので
13:16いい将棋を指して結果がついてくれば
13:20嬉しいよねという感じで指しています
13:23女流騎士全体のレベルが上がってきていると
13:28西山さんは語ります
13:301勝2勝重ねても騒がれなくなったというか
13:38という環境になっているのは
13:40女流騎士にとっては結構
13:42それも進歩の一つなのかなとは思っているので
13:48誰かが突出してじゃなくて
13:51女流騎士何人かが
13:53たくさん勝てるようになっているという状況だと思っているので
13:58もう結構騎士との垣根っていうのはだいぶ
14:02うーん
14:05範囲なくなってきているというのがやっぱり
14:07大方の見え方だと思っています
14:10女流騎士から騎士へ
14:15壁を乗り越えるその時は確実に近づいています
14:21verde
14:33ご視聴ありがとうございました