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  • 3 days ago

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00:00南米アルゼンチンの大湿地帯に世界最大のネズミの仲間がいます。カピバラです。草をはみながら、一見のんびりと暮らしているように見えますが。
00:22大湿地ではたくさんの生き物が命のドラマを繰り広げています。同じ場所にいる獰猛なワニやピラニア。
00:37そんな大自然で生きるためにカピバラは時に激しい争いをすることもあります。
00:45群れの強い絆で生き抜いていくカピバラたち。その知られざる姿に迫ります。
01:00南米アルゼンチンの北東部。
01:03国境付近に広大な湿地が広がっています。
01:07イベラ湿地です。
01:15およそ130万ヘクタール。
01:18日本の四国とほぼ同じ広さの大湿地です。
01:23湿地にはたくさんの沼が点在し、ヨシなどの草が生い茂っています。
01:38そして、その水辺には南米だけに住むひときわ個性的な生き物がいます。
01:50世界最大のネズミの仲間カピバラです。
01:57体長は1メートル30センチほど体重は60キロにもなります。
02:05口には長い上下一対の歯。
02:17これを見ると確かにネズミの仲間に見えます。
02:24カピバラは1日のうち半分くらいは水の中で過ごしています。
02:30カピバラは体温の調節がうまくできません。
02:39そのため気温が上がると水の中に入って体温を下げるのです。
02:45泳ぎがとても得意です。
03:01その秘密は足。
03:07指と指の間には水かきがあります。
03:13水中で前足と後ろ足を交互に動かし、水を蹴って進みます。
03:20指を開き、しっかりと水を捉えています。
03:24カピバラは水辺の環境に適応した生き物なのです。
03:41たくさんの生き物たちを育んでいます。
03:49水の中には恐ろしい敵もいます。
03:53ワニです。
03:55パラグアイカイマン。
04:00カイマンは音もなく獲物に忍び寄り、一瞬で仕留めます。
04:09餌食になったのはピラニア。
04:17イベラ湿地で最大最強の肉食動物カイマンは油断ならない存在です。
04:24カピバラが揃って朝日の方を向いて座っています。
04:42火を浴びて体を温めているようです。
04:49この群れにはメスが3匹、小さな子供たちが全部で9匹います。
04:57カピバラは普通1匹で3匹から7匹の子供を出産します。
05:07子供は生後1か月ほどまだお乳が欠かせません。
05:171匹の子供が父を飲むのをやめ、隣の母親の父に吸い付きました。
05:25そしてまた1匹、次々と隣へ行ってお乳をもらっています。
05:31実は母親たちは血縁関係にあります。
05:42カピバラの子供たちは自分の母親以外からも父を分けてもらえるのです。
05:49母親以外も分け隔てなく父を与え子育てをする。
05:56他の動物ではあまり見られない珍しい行動ですこうした家族に1匹から数匹のオスが加わり一つの群れとなります日が高くなった頃。
06:21家族が動き始めました母親が9匹の子供たちを連れて一列になって泳いでいきます。
06:47向かった先は水路を挟んだ水草の生い茂るところ柔らかくて食べ応えのある大きな水草が目当てだったのです。カピバラはもっぱらこうした水草を食べます。イネ科の草なども大好物です。
07:151日3kgほども食べる体食感です。カピバラは豊富な湿地の草があるおかげで大きな体を保っているのです。
07:309匹の子供を連れた母親が水草を食べに行っている頃ネグラにはオスたちが残っていましたオスの鼻の上にある黒いコブのようなものモリージョと呼ばれる分泌栓でここからにおいのある液体を出します。
07:52オスは自分をアピールするためにその液を草にこすりつけます。
08:041匹のオスが他のオスを追い始めました。
08:13逃げているのは同じ群れの小柄なオス。
08:19実はオスには上下関係があります。
08:34オスは順位を巡って争うことがあるのです。
08:41順位が上であればあるほど群れのメスとカップルになれるチャンスがあるからです。
08:491匹のオスが近寄ってきました。
08:52今度は群れに属さないオス、ホウロウオスと呼ばれています。
09:04ホウロウオスは他のオスを気にする様子もなく縄張りに侵入。
09:10自分のにおいをつけ始めました群れのオスがそれを見ていますこのまま放っておくと群れを乗っ取られる恐れがあります相手を見ながら近づきます攻撃開始!
09:39ホウロウオスに突進!一気に襲いかかりました。
09:46ホウロウオスは鋭い歯で噛みつかれたようです。
10:02一見のんびりしているようですがオスたちは必死で戦っているのです。
10:09夏。
10:16夏。
10:21天気が急変して大雨が降ることもしばしばですカピバラたちは雨に打たれながら水の中でじっとしたまま動こうとしません。
10:392時間降り続いた雨が上がり晴れ間が出てきました。
11:16もうすぐいつもの食事場にたどり着きそうなその時です戦闘の母親がカイマンを見つけましたカピバラにとって子供を狙う恐ろしい天敵ですその距離2メートルこれ以上近づくと危険です。
11:43母親はカイマンを迂回するように動きました。
11:50母親はカイマンを迂回するように動きました。
11:53子供たちも一列になって後についていきます。
11:58しかし1匹の子供が身動きできません。
12:13カイマンが動きました。
12:20水の中で待ち伏せして襲うつもりです。
12:27取り残された子供は別の水路を通ってなんとか草むらに逃げ込みました。
12:41家族とは違う方向です。
12:43無事にみんなのもとへ帰れるのでしょうか。
12:48母親と子供たち。
12:59家族が食事を終えて帰ってきました。
13:05けれども取り残された1匹は結局帰ってきませんでした。
13:12カピバラにとってこれも大自然の中で生きる厳しさなのです。
13:20だいぶ大きくなった子供たち。
13:351匹の子供が母親の方に近づきます。
13:41父を欲しがっているようです。
13:45しかし母親は座ったまま動きません。
13:52せがむ子供に噛みつくような素振りを見せ、追い払っています。
13:58血離れを促しているのかもしれません。
14:08お腹をすかせた子供たち。
14:13草を食べることがだんだん増えていきます。
14:20子供たちも大人の仲間入りをしようとしているのです。
14:26もう間もなく独り立ちを迎えます。
14:32南米アルゼンチンイベラシッチ豊かな自然の中で一見のんびりとしたカピバラの暮らししかしそこには危険と隣り合わせの水辺を生き抜くたくましさがあったのです
14:51皆さんこんにちは。
15:00こんにちは。
15:01こんにちは。
15:03こんにちは。
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