- 4 hours ago
Category
📺
TVTranscript
00:00The most recent roadway roadway is faster than 100 thousand miles.
00:12The city of Tokyo and the神奈川 are closest to the town of the east,
00:22This is the one here.
00:27It seems like
00:30私は今その橋のたもとに来ています。
00:40ご覧ください。
00:42大型のトラック。
00:44もうどんどん目の前を走りすぎていきます。
00:52しかしこの高速大志橋、55年の時を経て老朽化しました。
01:00この巨大な橋をスライドさせて駆け替える前代未聞のプロジェクトが2年前行われたんです。
01:22風の中のスバル、砂の中の銀河。
01:34みんなどこへ行った、見送られることもなく。
01:44地上にある星を誰も覚えていない。
01:54人は空ばかり見てる。
01:58見守られることもなく。
02:04地上にある星を誰も覚えていない。
02:08人は空ばかり見てる。
02:12目覚めよ、赤い空から。
02:18教えてよ、地上の星を。
02:22地上の星は今どこにあるのだろう。
02:34ご覧ください、こちらは今回の舞台、高速大志橋の180分の1のサイズの模型です。
02:44実際の橋の長さと重さは東京タワーとほぼ同じサイズなんですよね。
02:50今回の工事、何が大変だったかというと、この橋をスライドさせて、まず古い橋が退場します。
03:01続いて今度は新しい橋も同じくスライドさせてカーリングのように入ってきてピタリこんな驚きの工法が採用されたんですよね。
03:17高速大志橋が開通したのは1968年京浜工業地帯と都心を結ぶ日本の大動脈となった。
03:37だが半世紀余りを経て橋は老朽化。
03:492012年までに行われた点検の結果、1200カ所を超える亀裂が発覚した。
04:00埼玉県八王子、道路が陥没した現場です。
04:09近年、インフラの劣化による深刻な事故は相次いでいる。
04:15高速大志橋も崩落の危険性が指摘され、かけ替え工事が急がれた。
04:28だが交通の要所を長期間ストップさせる大工事は、人々の暮らしに大打撃となる。
04:40100万台の方に利用していただいて、非常に重要な社会負担になっている。
04:51首都高の大志橋を止めれば、周辺交通が混雑、重大するに決まっている。
04:55一時的にしろ使えなくなるというのは大問題。
04:59他の都市高速道路では、2年以上通行を止めて橋をかけ替えた例もある。
05:12しかし、今回は生活への影響を考え、通行止めを2週間にとどめたい。
05:22それが首都高速道路の要望だった。
05:27そんな前代未聞のミッションを託された技術者がいた。
05:42石割ひろたか、48歳。
05:52計画から施工まで、プロジェクト全体を指揮する工事管理者を任された。
06:01何をお願いしていたんですか?
06:03何もお願いしてないんですよ。
06:06怪我もせずですね。
06:08何も起こらず、一日が平和に過ぎるようにってちょっと思いを込めて、
06:13あえて何もお願いしないお願いをしているって感じで。
06:18おはようございます。
06:20長年、橋の工事に携わってきた石割にとっても、今回のプロジェクトは耳を疑うものだった。
06:35普通に2ヶ月、3ヶ月、普通にこう、まあかかるなっていう工事を2週間で、古い橋と新しい橋を同じ橋で入れ替えるんです。
06:47何だこれはと。
06:49すごいな。
06:51これなかなかやばいなっていう。
06:55一般的な掛け替工事は、迂回路を設け、交通を確保してから行うことが多い。
07:07だが、高速大志橋は川岸に住宅街が迫っていた。
07:17この上に迂回路を作るわけにはいかない。
07:20この上に迂回路を作るわけにはいかない。
07:29石割たちは、とんでもない計画に挑むことにした。
07:34それは、新しい橋を別の場所で作り、船で運ぶというもの。
07:48東京ベイエリアと横浜の2カ所で、巨大ブロックを製作。
07:56それを、高速大志橋の田元に運び、組み立てる。
08:03古い橋を撤去した後、新しい橋を横から滑り込ませる。
08:13いわば、スライド工法。
08:16小さな橋なら用いられることはあるが、この規模で行われた例は、世界でも類を見ない。
08:29普段はやらないような施工法とか設備だったり、それを作ったりして、なんとかできることは、可能性を考えてできることは何でもやる。
08:44めっちゃ難しいんですよ。
08:472017年、11年にわたる工事が始まった。
09:02しかし、すぐに大きな壁が立ちはだかった。
09:08高速大志橋の1.5キロ下流にかかる、多摩川スカイブリッジ。
09:21この橋の下を、長さ130メートル、重さ2000トン近い巨大ブロックを乗せた台船を通さなければならない。
09:32だが、巨大ブロックが橋にぶつかるリスクもあった。
09:43石割が頼ったのは、海を知り尽くした輸送のプロフェッショナル、谷川雅宏。
09:54代々、漁師の家に生まれ、風と塩を体で覚えたたたきあげ。
10:08これまで、数々の巨大な橋の輸送を成功させてきた。
10:15実は、今回立ちはだかる、多摩川スカイブリッジも、谷川が自分で運んだ橋だった。
10:30まさか、この橋の下を、さらに大きい橋を通すなんて、あの、誰がこんなことを考えたんだろうな。
10:42もう嫌だなって思いましたね。
10:46谷川は、石割に伝えた。
10:51多摩川を、甘く見ないほうがいい。
11:03海に近い河口域は、潮の満ち引きで水位が大きく変わり、
11:09船が流される危険がある。
11:11さらに、高速大志橋の田元まで運ぶには、水深が足りなかった。
11:27安全に運ぶためには、川底を掘る、春節工事をするしかない。
11:34それに対し、地元から、声が上がった。
11:43川底を掘られたら、シジミが取れなくなる。
11:49この地域には、代々、多摩川のシジミや魚で暮らしを立てる漁師たちがあります。
11:54この地域には、代々、多摩川のシジミや魚で暮らしを立てる漁師たちがいた。
12:10皆さんの日常を壊すような工事はしません。
12:15石割は、説明に回った。
12:19工事の計画を変えてでも、地元の人たちを守りたい。
12:32その姿勢は、初めて携わった橋の工事で、石割が胸に刻んだものだった。
12:402004年に起きた、新潟県中越地震。
12:51こちら、川に架かる橋が壊れて、渡れないようになっています。
12:56大変危険な状態になっています。
12:58橋が寸断し、複数の集落が孤立した。
13:057ヶ月にわたる橋の復旧工事には、まだ、現場経験がなかった石割も派遣された。
13:127ヶ月にわたる橋の復旧工事には、まだ、現場経験がなかった石割も派遣された。
13:27そこには、橋を通れなくなったことで、買い物や通学、毎日の生活に苦労している人たちがいた。
13:46どうぞ!
13:47地震から2年後、橋は復旧。
13:55ようやく地元に、日常が戻った。
14:01生きていきなさいってね、言ってくれるような、そんなメッセージが来られているね。
14:06本当に命を繋いでくれる多くね、橋だと思います。
14:10橋を作ってくれたってことは、本当、感謝とありがとうの気持ちがいっぱいです。
14:17当たり前の日常を、守るために。
14:24橋屋として、生きていく覚悟を決めた。
14:31ありがたがれるんだったら、いくらでもやりますっていうふうに思いますね。
14:41橋屋は、たぶんみんなそういうふうな感じは、感覚はあるんじゃないかなと思いますね。
14:46多摩川河口域の漁で生活を立てているのは、全部で50件。
14:55その一人ひとりひとりに、納得してもらえるよう、対話を重ねた。
15:05しじみの漁場は荒らさない。
15:13石割りたちは、しじみが多く生息する川の中心部は裂け、岸に近い川底を掘ると約束した。
15:28その結果、台船は川の真ん中ではなく、川岸よりの狭くて、橋が低い航路を通るしかなくなった。
15:43石割りは、谷川に頭を下げた。
15:51この条件で、輸送してくれないか。
15:58当初よりも、さらに厳しい条件での輸送を突きつけられた谷川。
16:06このタイミングしかない。
16:14潮位が大きく下がる大潮の日しか、輸送は不可能だと断言した。
16:20重さ2000トン近い巨大ブロックを積んだ大潮が、静かに出航した。
16:39石割り、そして谷川にとって、絶対に失敗できない輸送作戦が、幕を開けた。
16:54石割りさんは橋を作る橋を架けるから橋屋。
17:09巨大ブロックの輸送の式をとった谷川雅宏さんです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
17:16石割りさんは橋を作る橋を架けるから橋屋。
17:22そうですねプライドを持ってというところもあるんですけども夢がある仕事の象徴といいますか人のひと言で何か伝わるかなっていうそういうところありますね。
17:33今回の工事なんですけど聞くにつけ大変そうなんですけど時間的制約がかかるというところかと思います。中中工事の最初と最後の日にちがもう決まっていますのでなんとか開通の日を守るというところがミッションでした。なるほど。
17:53まあ当然天候はですねさすがに我々も何もこうできませんのでそれは読めないですねお店頭さん頼みですよね実は私ちょっとアメアメアメ男なんですよなるほどあんまり大きくいないんですけどそうだったんだ
18:11谷川さんも石割りさんに頼まれてまた難しい工事に関わることになってしまいましたね。
18:18そうですね他の工事でも何回かご一緒にはさせていただいたんですけどだいたい無理ってくるのでまた今回もそういうやつかなと思いました。
18:31玉川を甘く見ない方がいいっていうふうにVTRでも話をされてましたけれども
18:38船が通れる部分は制限がある中で掘ってもらったのでそこしか通れないのでそこ以外に船が行っちゃったら座礁しますし
18:50潮の満ち引きによっては下流から逆に上流に流れる流れができたりするので
18:58それに加えて下流の橋の下を通さなきゃいけないっていうのを石割りさんはできるよねって簡単に聞くので悩みましたね。
19:14簡単に言ってないですけどね。巨大ブロックを積んだ大山は東京湾を抜け進路を多摩川へと向けた。
19:32谷川はブロックの上に、そして石割りは大山のへ先に陣取り、安全を確認する。
19:50この日の環境は11時56分。
19:55水位が下がっている2時間以内に、多摩川スカイブリッジをくぐり抜けなければならない。
20:05橋に差し掛かった瞬間、谷川が無線で指示を出した。
20:11雰囲気をゆっくり巻き上げろ。
20:24エンジンのついていない台線は通常、引き舟が牽引することで進む。
20:32当然、引き舟が風や潮で流されれば、台線も流される。
20:45さらに今回は、針の穴を通すような精度が求められる。
20:51そこで谷川は、怒りを川底に沈め、6本のワイヤーでピンと張りながら、ウィンチで巻き取る作戦を取った。
21:04こうすることで、潮や風で流されるリスクを最小限に食い止められる。
21:13いよいよ、スカイブリッジの真下を通過する。
21:26橋とブロックの隙間は、わずか1メートル。
21:35谷川は、ウィンチを巻く速度を調整しながら、注意を払う。
21:43あと少しで、抜けられる。
21:50誰もがそう思った瞬間。
21:58突然、台線が動きを止めてしまった。
22:07原因は、2台のウィンチ。
22:10川の流れが急に強まり、安全装置が危険と判断し、作動してしまったのだ。
22:20このまま潮が満ち、水位が上昇すれば、橋とブロックが接触する最悪の事態もあり得る。
22:34悪い事は、さらに重なった。
22:41それまで泣いでいた風が、急に強くなった。
22:48強くなった。
22:54復旧するのか。
22:56心配そうに尋ねる石割に対し、谷川は答えた。
23:02安心してください。
23:07すぐに治します。
23:14それは、海で生まれ育った谷川が身につけた信念だった。
23:21親父と一緒に船に乗って、予期せぬ事が起こった時に、すごい怒鳴り声で、焦らずに急げって言うんですね。
23:33落ち着いて行動してるなーっていうのは、よく見てるので、
23:38トラブルがあった時に騒いだり、急がせたりしない、何かあった時は焦らずに急げば、襲わったことかなって。
23:46風は一層強まった。
23:52ワイヤーで固定してはいるが、台船は少しずつ押し流されていく。
24:04橋脚にぶつかる。
24:06誰もが息を呑んだ。
24:09その瞬間。
24:16小型の台船がクッションとなり、衝突を食い止めた。
24:28この小型台船。
24:30最悪の事態を想定して、谷川が配置しておいた切り札だった。
24:36あ、よかったっていう。
24:42そうですね。もうやりたくないですね。
24:47こんな運び方は、危ないですからね。
24:5040分後、再びウィンチが動き出し、巨大ブロックは無事通過した。
25:05巨大ブロックを繋ぎ合わせ、新しい橋が組み上がった。
25:16ついに、世界に類を見ない難工事が始まる。
25:23通行止めは2週間。
25:31最大の難関。
25:34スライド作業にかけられるのは、わずか2日。
25:42石割が頼ったのは、絶大な信頼を寄せる人物だった。
25:49中村つかさ。
25:5751歳。
25:59油圧ジャッキを操作する、ジャッキオペレーター。
26:05はい、キャッチ。
26:08油圧ジャッキとは、橋や線路など、巨大な構造物を、
26:12水平方向や垂直方向に動かすための装置。
26:27中村は、東京スカイツリーや、JR渋谷駅など、
26:32全国150を超える現場を渡り歩き、
26:37日本のインフラを支えた、凄腕だ。
26:41その中村をもってしても、高速大柴市は、
26:48どの現場よりも、手強かった。
26:58古い橋の撤去は、
27:00ジャッキでまっすぐ引っ張る、
27:02一般的な工法を取れば済む。
27:05しかし、新しい橋は、
27:10川岸にある住宅や道路への影響を避けるため、
27:15川崎側に寄せて設置されていた。
27:21そのため、斜めに動かしながら、
27:25接続する必要がある。
27:27中村は、石割を尋ね、頭を下げた。
27:35スライドの実験をさせてほしい。
27:41費用は、こちらで持つ。
27:43事故とかも減らしたいし、仕事をとりあえず、
27:53なんていうんですかね。
27:55うまく終わらせたい。
27:59百戦錬磨の中村にとっても、
28:02これほど大きな橋を斜めに動かすのは、
28:05初めての挑戦だった。
28:07掛け替え工事の1年前。
28:14橋を想定した鉄骨を、
28:20レールの上でスライドさせる実験が行われた。
28:25レールの摩擦を調べていた中村が、
28:30声を上げた。
28:31摩擦が大きく、滑りが悪い。
28:37このままじゃダメだ。
28:42本番では、重さ4500トンの橋桁を、
28:49複数のジャッキで同時に引っ張る。
28:52同じ力で引っ張っても、摩擦の差があれば、
28:59少しずつずれてしまう。
29:02さらに、ジャッキは引っ張ることしかできず、
29:08行き過ぎても戻すことができない。
29:10もし、大きくずれてしまったら、
29:19中村は、震えた。
29:24最悪はもう桁が落ちちゃうんで、
29:31本当の最悪の最悪はですね、
29:35100人近くは、確実に、
29:39なくなってしまいますね。
29:41もしあれが崩れて、落ちてくるとすれば。
29:44巨大な構造物を動かせるジャッキは、
29:51扱いを誤れば、破壊的な力を生む。
29:59これまで、ジャッキの捜査中に起きた、
30:02悲劇的な事故は、いくつもあった。
30:05中村は、何百という作業員の、
30:15命を、預かっていた。
30:24橋が落ちる夢で、うなされるほど、
30:28追い詰められていた。
30:35中村と石割たちは、話し合いを重ね、
30:41一つの案に、たどり着いた。
30:44レールの摩擦を減らすために、
30:49滑りを良くする、ステンレス板を貼る。
30:56だがそれは、当初の計画にはない変更。
31:00実行すれば、コストの増大は避けられない。
31:06それでも石割は言った。
31:12私が何とかします。
31:15石割にとって、中村は、数々の難工事を、
31:29共に乗り越えた、戦友だった。
31:36中村さんができないことは、できないですから、
31:39やれないんですよ。
31:40このままではできないから、できるためにはこうしたら、
31:44っていう、そういう話をしたりしますね。
31:46やっぱり、信頼できる仲間ですね。
31:50石割は、上司や関係先に、
31:56ステンレス板の必要性を訴えて回った。
32:00そしてついに、
32:06スライドレールに、
32:08ステンレス板が装着されることになった。
32:112023年5月28日。
32:21いよいよ橋をスライドさせる、
32:24運命の日を、
32:26迎えようとしていた。
32:28もう一方、ゲストにお越しいただいています。
32:35油圧ジャッキの捜査を担当されました中村司さんです。
32:40よろしくお願いいたします。
32:41お願いします。
32:43中村さん、今回のこの巨大橋をスライドさせるっていう、何がどうこれ、難しかったのか。
32:50難しかったのか。
32:52お願いします。
32:54真っすぐ引くために、まず5台のジャッキがあるんですね。
32:59これですね。
33:01真っすぐ引くためのジャッキ。
33:03で、あともう一つですね、この桁のですね、後ろに、こういうジャッキが仕込んであるんですけど。
33:12ここにもジャッキが。
33:14で、これで横に動かしますという。
33:16これを組み合わせて、斜めに行くような計画で。
33:22縦ジャッキ、横ジャッキを合わせて操作することで、端をこう斜めに動かすと。
33:30ちょっと今当たってますけどね。
33:32模型で手で動かすのも大変なのに。
33:35いや、模型で手で動かしたら今当たってました。
33:38ジャッキで動かした方が楽です。
33:41これ、何台ぐらいのジャッキが必要になったんですか。
33:44実はこれ3軸で上げ下げもあるんですよ。
33:48ああ。
33:49そうすると全部で65台ぐらいのジャッキを一応データ見ながら、その辺の制御もしないといけないんで、余計に難しいというのが。
33:59谷川さん、巨大ブロックの輸送作戦、もう映像を見ているだけでハラハラしたんですけれども、止まっちゃいましたよね。
34:0810分ぐらいかなと思ったんですけど、ちょっと40分はそうですね、聞いてみたら長いなと思いましたけど、それだけ集中してたってことですよね。
34:21どのぐらいの時間最悪かけても大丈夫か、今どのぐらいの位置まで行ってて余裕があるかは、私は頭にはあったので、現場の人にも時間はあるというふうには伝えました。
34:34なるほど焦らず急げとそのお父様の言葉は現場でやっぱ実現その体現されてらっしゃるわけですね僕はすごい焦るので急がなきゃいけないんですけどちょっと焦んないように相手にも焦らせないようになるべく言ってたと思います。
34:56僕も一緒に乗船はしていて近いところにはいたので潮位の関係で当然潮位が増してくれば船が橋桁に撃突してしまうというそのような時間の話もあるのでちょっと聞いたりはしたんですがそこはしっかりと通過してもらえるかなっていうのはちょっと信じておりました。
35:20なるほど無事にこう通過できた瞬間というのはもうほっとされたんじゃないですかそうですねでも越えた瞬間は次の段取りを考えてたと思いますね橋を下ろすまでは下ろして川から出るまではあのほっとはしないですね
35:432週間にわたる通行止めが始まった
35:56車の往来が消えた巨大な橋は不気味な静けさに包まれた
36:05朝6時200人を越す作業員が古い橋の撤去に動き始めた
36:18その輪の中に中村の姿もあった
36:24一つ一つジャッキを点検し自ら最終確認を行う
36:33工事全体を統括する石割は中村にスライドの指揮すべてを託していた
36:46すべての情報はもう中村さんに集約されているのでもうお願いしますしかなくて
36:55多摩川に浮かぶ集中管理室
37:00中村はそこで指揮をとる
37:04はいスタート
37:08まずは撤去する橋をスライドさせる
37:17巨大なジャッキ一つ一つから送られる膨大なデータに
37:24中村は目を配る
37:27中村たちが設置したステンレス板
37:35その効果でジャッキごとの誤差は最小限に抑えられていた
37:4955年間日本の経済発展を支え続けた高速大柴氏が
37:56その役割を負えゆっくりと退場していく
38:032時間後
38:10古い橋の撤去が無事完了した
38:17せーの
38:19せーの
38:20だがここまでは序章に過ぎない
38:24いよいよ新しい橋を斜めにスライドさせる難工事に取り掛かる
38:36ここからは65台のジャッキを中村はコントロールする
38:45制限時間は残り12時間
38:48世界初の超絶ミッションが幕を開ける
38:52ではこれからスタートしますよ
38:59スタート
39:01重さ4500トンのコンクリートと鉄の塊がゆっくりと動き出した
39:11開始から3時間
39:18開始から3時間
39:25現場の作業員から緊急の無線が入った
39:33このまま橋が進めば進行方向にある足場にほんのわずか接触する可能性があるという
39:52スライドにかけられるのは残り9時間
39:59現場周辺では通行止めの影響で渋滞が起こっていた
40:11足場を解体すれば2時間のタイムロスとなり開通が遅れかねない
40:20それでも中村は迷わず指示を出した
40:28スライドを停止
40:32足場を撤去する
40:35いや難しいんですよ
40:45実際
40:46止めるのは
40:47嫌われるしそのお客さんによったらねだいぶ怒る人もいるでしょうけど
40:52でもそれでも事故起きて苦しむよりは全然いいと思うんで
41:00そこはやっぱ重要かなと思いますけどね
41:02止める強さというかないといけないかなと
41:06工事開始から9時間後
41:16ここからは最終局面
41:20事前に作ってある4つの橋脚の根元と橋についた上部を合わせる
41:28橋脚の上下が大きくずれれば安全性に支障をきたす
41:43300メートルもの橋で許される誤差はわずか2センチ以内
41:50少し動かしては測量しまた動かすという地道な作業を繰り返す
42:12だがここで予想外の事態が
42:19東京側だけが予定よりも5ミリ行き過ぎてしまった
42:40このまま引っ張り続ければ全てを2センチ以内に収めることが難しくなる
42:49だがジャッキーは行き過ぎても戻すことはできないのだ
42:57その時だった
43:13中村が動いた
43:215台の大型ジャッキのうち2台だけをわずかに動かした
43:34すると橋が時計回りにずれ行き過ぎた部分が戻った
43:44長年の経験で最悪の事態を回避した
43:53延べ2000人の作業員
44:04最後には人力で動かす小型ジャッキまで投入して挑んだ
44:11極限の作業
44:14朝5時
44:25はい
44:27終了となりますのでありがとうございました
44:29中村は見事制限時間内に託された仕事をやり終えた
44:40通行止め開始から2週間
44:55予定通り掛け替え工事は終了した
45:01間もなく日常が取り戻される
45:22開通と同時に1台のトラックが通り過ぎていった
45:29おー一周雨だ
45:40また日常が戻りましたね
45:47再び命を吹き返した高速大志橋
45:54それは人知れず戦い続けた橋屋たちの誇りと技術の結晶だった
46:09本当にほっとほっとしましたね
46:24全てこう乗り越えられて
46:26で1台目やっぱ見れるとそこはやっぱあのうれしかったですね
46:34中村さんあの橋がちょっとずつ動いていくあの映像
46:43本当に緊張感がありましたけれども
46:46VTRで見た集中管理室のモニター
46:50あの数字を見て中村さんはどういう状況が分かるものなんですか
46:58一応頭の中にその3Dじゃないですけどこれがもうそのまま立体でこうあるようなイメージですかね
47:06なんか65あるジャッキのどれとどれを動かしたらどう動くかこれが動きすぎてるからこっちの動きを止めようとかそれが想像できるかどうかですよね
47:21集中管理室から出られるときにちょっとフラッとされていたようにも見えたんですけれど
47:30多分やっぱり気がちょっと抜けたんでしょうね
47:33もう多分これから先もこういう工事ってほぼないと思うんですよね
47:39これを規模でやるってなると
47:40いややっとちゃんとできたんだなって
47:44はいご家族にちょっとお話をディレクターが聞いたら日に日に痩せていったと食事も取らないしとそういうふうに聞いてましたけれどもそのプレッシャーをどういうふうに乗り切ったんですかはい一応これで毎朝行く時に見てるんでこれはどういう色紙なんですか?
48:11一応誕生日の時に娘2人と奥さんとなぜかワンちゃんも入ってるんですけどくれるんです
48:20いつも優しくてバカみたいに面白いパパが大好きだよ
48:26高校生になったらパパと2人で旅行とか行ってみたいねって
48:32いいですね
48:34仲良しですね本当に
48:37うらやましいですね
48:38そうですか
48:38本当にそこだけは幸せだなと思います
48:43石割さん
48:46いろんな橋を架けていらっしゃったわけですけれども
48:50今回の高速台市橋の工事って
48:54石割さんにとってはどんなプロジェクトだったんでしょうか
48:58この橋の着手から開通まで
49:03共用開通まで
49:04およそ6年ぐらいなんですけども
49:07いろんな方がですね
49:09関わってくれて
49:11ようやくそのゴールというか
49:13完結できた
49:163人だけではなく
49:18本当にこの工事に携わった
49:21すべての協力会社さんが
49:25もう一つ足りなくても成立しないので
49:28その業者さんみんなが
49:30この結果がちゃんと開通できたという
49:36その価値かなと思います
49:38いい橋です
49:41いい橋ですよね
49:45谷川さんはまたこういう難しい工事を依頼されたら担当されますか?
49:56ちょっと嫌ですけどね
50:02信頼のおける仲間なので
50:07ぜひともまたよろしくお願いします
50:08頑張ります
50:0911月14日
50:23世界で最も優れた構造物を表彰する大会が開かれた
50:30高速大柴市が見事
50:42最優秀賞を受賞
50:45短期間で難工事をやり遂げたことが評価され
50:53世界に日本の技術力の高さを知らしめた
50:58石割博さんは今も
51:09高速大柴市の工事を続けている
51:13古い橋の撤去と最終の仕上げを担っている
51:22大柴市に100年維持してですね
51:30ずっと使い続けてもらえたら本当に嬉しいなので
51:34それにつきます
51:35ジャッキオペレーターの中村司さん
51:47若き職人たちに
51:51己の技と心を伝えている
51:55ダメな時は下手くそってしっかりやる
51:59ちゃんと怒ってもくれるんで
52:00だからこそ尊敬できる上司です
52:03補修関係が増えていくんで
52:05これから
52:05みんな余計に仕事が難しくなると思うんですよ
52:09補修は
52:09どうも言わせていただきます
52:11首都高速道路では
52:16現在5カ所の大規模更新が進められている
52:27日常を守る戦いは
52:29終わらない
52:32次回の新プロジェクトXは
52:47用水路を作り
52:5075万人の命を救った物語
52:531人の日本人医師の覚悟
52:56未解決事件
53:03ファイル8は
53:04日本赤軍対日本警察
53:07知られざる攻防の舞台裏に迫る
53:10今夜10時
53:11今夜のゲストは
53:16バーミングタイガー
53:18モサオ
53:20ビエラ
53:23放送は今夜11時
53:26大河ドラマ
53:30ブラボー
53:30歌丸ならできる
53:32我号は
53:33トース仲裁
53:34社楽とする
53:35社楽というのは
53:36誠元内だな
53:38毎週日曜
53:39手前がドーン
53:41NHKスペシャル
53:46熊異常事態の真相
53:48どんどんしてる
53:49どんどんしてる
53:49追跡調査で
53:51熊被害の背景に迫ります
53:5330日日曜
53:55夜9時
53:57鶴瓶の家族に乾杯
54:00一人一人いない
54:03ゲストは
54:04後藤久美子さん
54:06何食べますか
54:07何いただきますか
54:09お楽しみに
54:11夜ドラ平休み
54:15してやべえかもな
54:17秀樹
54:18元気ねえな
54:20あんた優しすぎる
54:22おかえりヒラニー
54:26ただいま
54:26ドラマ展
54:29柴野を着て
54:30最終回
54:31福ちゃんがいたから
54:34この柴はもう
54:36お前らとにも
54:37ここまでやってこら
54:39福ちゃんは偉いだね
54:40終わり
54:41ファミリーヒストリー
54:45中梨沙さん
54:46父方の祖父はスウェーデン人
54:48乗っていた船が
54:50突然の故障で日本へ
54:51運命の出会いが待っていました
54:5312月3日水曜夜7時50分
54:56ご視聴ありがとうございました
54:57ご視聴ありがとうございました
54:59ご視聴ありがとうございました
Be the first to comment