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高市 台湾有事発言の背景, トランプ政権が台湾防衛に日本参戦を要請していた【及川幸久】
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00:00皆さま こんにちは そしてこんばんは 及川幸久です
00:04今日のテーマは 高市台湾有事発言の背景
00:08トランプ政権が台湾防衛に日本参戦を要請していた
00:14ということでお送りいたします ぜひお付き合いください
00:17先週の金曜日にあった高市首相の 台湾有事に関する国会での発言
00:24この影響がずっと続いております
00:281週間以上経って 今までも続いているんですが
00:34この発言の背景にあったものは 一体何だったのか
00:39多分 これじゃないかと思われるのが
00:42トランプ政権が数ヶ月前から 日本に対して台湾有事に
00:49日本は役割を果たせということを 具体的に求めていたということがありました
00:55これは報道されています
00:58これが現在の高市発言の背景にあったのではないか ということについて考えてみたいと思います
01:07まず高市発言なんですが 11月7日
01:11中国による台湾への武力攻撃や海上封鎖があった場合
01:18それは日本の損失危機事態にあたる可能性があると これ発言されたわけですね
01:26安全保障関連法
01:29この安全保障関連法に基づいて
01:33自国への直接攻撃がなくても 日本への直接攻撃がなかったとしても
01:40集団的自衛権を行使して 自衛隊が武力を行使できる可能性があるということを
01:49はっきり言及したわけですね
01:51それに対して中国から強い反発があったということで
01:55今日ぐらいは 今日には中国の国民に対して
02:00中国政府が日本への渡航は危険だと
02:04自粛してくださいみたいな そんなことを言ったとかというのも出てましたね
02:07この発言の実は数ヶ月前
02:12イギリスのFTなんですが 重要なスクープというか 報道していました
02:21それがFTの7月12日ですから 4ヶ月前になるんですけど
02:27アメリカが台湾をめぐる戦争発生時の 同盟国の対応を要求という記事なんですよ
02:36この記事に基づいて この内容が
02:41日本のメディアで一斉に報道されていました この7月に
02:457月ですから 石破政権のときですけどね
02:48どういうことかというと トランプ政権が
02:51もし台湾をめぐる米中戦争が発生したとしたら
02:56そのときには 日本とオーストラリアが果たす役割を明確化するよう
03:01この両国に圧力をかけているという内容なんですよ
03:06これが7月じゃないんです 圧力をかけているのは その数ヶ月前からなんですよね
03:12この記事の中で このトランプ政権を代表して 日本とオーストラリアに
03:18もし台湾有事になったら 両国ともちゃんと一緒に参戦してくれと
03:24役割を果たしてくれということを 圧力という それをかけていた担当者
03:30この人なんですね
03:32エルブリッジ・コルビーという人です
03:35これはアメリカの旧国防総省 今は戦争省というふうになりましたけど
03:42ペンタゴンですね
03:43このペンタゴンのナンバー3 国防次官政策担当の人です
03:49このコルビーという人 実は注目すべき人物なんですね
03:55トランプ大統領の1期目のときに 当時37歳で国防次官法代理に大抜擢されているんですよね
04:06何をやったかというと このトランプ政権1期目のときに
04:11アメリカの国防戦略という 大きな戦略を作ったわけです
04:15ここでそれまでのアメリカの国防戦略から ガラッと変わった内容を作成しているんですが
04:21そのときの担当者なんですよね
04:23何をどう変えたかというと
04:25アメリカの国防戦略の優先順位を
04:28それまではネオコンあたりが イランだイランだと言っていたわけですけど
04:33そのイランから中国に舵を切ったというのを進めた人物で
04:41いわゆる中国封じ込めというのを明確に
04:45アメリカの国防の最優先事項に持ってきた人です
04:50この人がトランプさんの2期目のときに
04:56今回の2期目にはさらに昇進して 国防次官ナンバー3になったわけです
05:02今何をしているかというと
05:05数ヶ月前から日本とオーストラリアとの 国防関係の担当者と会談を重ねていて
05:15そこで台湾友人についての問題を 強く訴えていたというんです
05:21目的は中国に対する抑止力なんです
05:26中国に対する抑止力というのは アメリカの抑止力という意味じゃなくて
05:32アメリカと同盟国による 対中国の抑止力を強化しようということなんですね
05:39なので 日本とオーストラリアに 対案をめぐる戦争に備えるように説得しているのが
05:47このコルビーさんなんですね
05:49具体的には2点あります
05:52防衛費の増額 そして集団防衛
05:57この防衛費の増額というのは ずっとニュースにもなっているし 話題になっていて
06:03今回のトランプ大統領の来日時に
06:09高市首相はトランプ大統領に2% GDPの2%の防衛費
06:16これを前倒しで来年の3月には達成します という約束をしているわけですね
06:22この防衛費の増額というのは
06:25トランプ政権は何も日本だけじゃなくて
06:28ヨーロッパのNATO それからオーストラリア
06:31これみんなに要求しているわけなんですけど
06:33台湾にも要求しているわけなんですが
06:35これはあると
06:37それからもう一つが集団防衛なんですね
06:41この集団防衛
06:42コレクティブディフェンスという
06:45これは何かというと
06:47集団防衛に入っている国々の
06:51一家国への攻撃がもしあった場合
06:55それは全加盟国への攻撃とみなして
06:58共同で防衛にあたる相互防衛協定ということで
07:03これを要求しているんですね 今
07:07トランプ政権が
07:08日本とオーストラリアに
07:10このFTの記事の中では
07:12台湾有事への直接的な対応となる
07:16具体的な作戦計画と演習が
07:20日本とオーストラリアとの間で進められているというんですよ
07:24だからもう台湾有事に対して
07:30具体的に日本とオーストラリアが入って
07:33例えば広報支援であったとしても
07:37とにかく参戦して
07:38何をやるかという具体的な作戦演習
07:41これが今進められているんだと
07:43という話なんです
07:46だからこの辺の話がもう数ヶ月前から起きているとしたら
07:51石破さんの時からこの話がもう進んでいるとしたら
07:53今回の高市さんの1週間前の発言というのは
07:58どうもその一端を表したように見えるわけです
08:03このコルビーという人の考え方なんですけど
08:09こう言ってますね
08:10我々は戦争を求めているわけではない
08:13中国を支配しようともしていない
08:15我々がしていることは
08:17アメリカと同盟国が
08:19日本とオーストラリア
08:20この場合は日本とオーストラリアですね
08:22アメリカと同盟国が外交を裏付け
08:26平和を保障するための軍事力を確保することだ
08:31平和のための軍事力
08:35これを確保しようとしているんだと
08:38だから抑止力の強化なんですね
08:41そのために日本とオーストラリアに対して
08:46防衛費を増額
08:48そしてそれだけじゃなくて
08:50集団防衛ということで
08:52具体的な役割を決めとこうよという話になっているということなんです
08:55ただこのトランプ政権
08:59そしてこのコルビーさんの
09:01この方針に対して批判がある
09:04批判があるというのは
09:05どうもこのFTの記事だと
09:07この圧力を受けている
09:08日本とオーストラリアの担当局から批判が出ているというんですね
09:13それはなぜかというと
09:15党のアメリカは曖昧だからです
09:18アメリカの戦略的曖昧政策というものですね
09:25これ何かというと
09:27アメリカの台湾政策ですね
09:28アメリカの台湾政策というのは
09:31アメリカは台湾を大事だ大事だというふうに言うわけです
09:34同じ民主主義の価値観を共有しているので
09:37ただ中国は台湾は自分のところの国であって
09:42一つの中国だというふうに言っている
09:45それに対してアメリカも
09:47表面的にはそれを認めているわけです
09:49一つの中国を
09:51だから台湾を独立した国として認めて
09:56そして台湾を守るんだということは
09:59今のところ言ってないんです
10:01これが曖昧にしているんですよね
10:03これずっと歴代の大統領が曖昧にしてきた
10:06台湾をアメリカが防衛するかどうかについては
10:10言及しないという政策だったわけですね
10:14ところが一つ前の大統領のバイデンは
10:18アメリカが介入するって結構言ってましたね
10:21結構言ってた
10:22これは多分ネオコンが言わせていて
10:26アメリカと中国の間を煽って
10:32逆に台湾危機を
10:34台湾有事を起こしたかったのかもしれないんですが
10:37トランプさんになってから
10:40この曖昧戦略にまた戻っているんです
10:43どう行動するかについては言及を避けている
10:47トランプさんはこのことについて
10:49台湾を守るんですかどうなんですかって
10:51何回も聞かれているんですけど
10:53それに対してトランプさんは
10:54その質問に対しては答えたくないということで
10:57はっきりと答えないんですね
10:59というのはこれはやっぱりトランプ政権は
11:03アメリカファーストなんですよね
11:05アメリカファーストだから
11:07台湾有事にアメリカが台湾を守るってことは
11:13中国と戦争をやるってことなんで
11:16トランプ政権がやらなきゃいけないのは
11:19それではなくてアメリカファーストなんだと
11:22だから台湾を守るかどうかっていうのは
11:26優先順位低いんだと
11:27というふうなのが原則はそうなんですよ
11:32でもだからといって
11:33だからといって台湾を
11:35台湾有事の時に台湾に対しては
11:38助けに行かない
11:40守りに行かない
11:40ということにしてしまうと
11:43今度は中国という大国を増長させてしまうし
11:48この東アジアにおける同盟国
11:51日本とか韓国とかオーストラリアとか
11:54こういうアメリカの同盟国の信頼を
11:58全て失ってしまう
11:59これはアメリカの国益にとって
12:01アメリカファーストという観点から見ても
12:04それはまずい
12:05ということで
12:06現時点では曖昧に戻して
12:09実質的には中国に対しての抑止力
12:14その抑止力の部分で
12:17アメリカ一国の抑止力ではなくて
12:21日本 オーストラリアも含めた
12:24抑止力というものを
12:25求めてきているということを
12:28表しているわけです
12:29これがアメリカファースト
12:31で
12:32トランプ大統領は
12:35台湾の防衛を約束していない
12:38いないのに
12:41アメリカが他国に明確な約束を要求することは
12:45非現実的であるという
12:47そういう批判が今起きているわけなんです
12:49そんな中で
12:51このトランプ政権の
12:55コルビーさんから
12:58圧力をかけられているという
13:00日本とオーストラリアは
13:01どういう反応をしているかって
13:02このFTの記事によると
13:03日本の防衛省
13:06台湾の緊急事態という
13:08仮定の質問には答えるのが難しいということで
13:11答えていないですね
13:14それからオーストラリア
13:15オーストラリア軍の台湾への派遣
13:19これを事前に約束することは
13:22拒否するというふうに答えたそうなんですね
13:25現時点では多分そうなるんでしょう
13:30このコルビーの政策のことを考えると
13:37この人自身は
13:39実はウクライナ戦争に関しては
13:44ウクライナ向けのアメリカの武器の供与
13:47これはもうやめさせたのは
13:50どうもこの人らしいんですね
13:51この人がトランプ大統領に行って
13:53もうやめるべきですと
13:54だから非常に今までのアメリカの中のディープステイト
14:01グローバリスト中心のやり方とは
14:04逆に言っているんです
14:06この人は
14:08こう言っています
14:10我々はインド太平洋地域の同盟国に対し
14:14トランプ大統領がヨーロッパで行ったのと同様の対応を取っていると
14:20つまりトランプ大統領がヨーロッパで行ったことって何かというと
14:26もうアメリカは
14:29アメリカはウクライナ戦争に関わらないので
14:34自分たちで防衛兵を上げてくれと
14:37ロシアを敵国に考えているみたいだけど
14:43とにかく自分たちで防衛兵を上げてくれと
14:46アメリカファーストなのでと
14:49それと同じことをアジア太平洋地域でもやろうとしていると
14:53決して見放すわけじゃないと
14:55ヨーロッパに対しても決して完全に見放す
14:59トランプ政権になったら
15:02ヨーロッパからも中東からも東アジアからも
15:05全部兵を引くんだという
15:08方向性としてはそうなんですけど
15:11でも完全に引くということではないんですね
15:14かなり引くけど
15:15アメリカファーストなんで
15:18しかしアメリカが引いた分だけ
15:22それぞれの国がお金出して防衛費増額して
15:28十分でやってくれと
15:29ということを表しているわけですね
15:32こうも言っていますね
15:37対中国の抑止力強化は
15:3920年かけることはできない
15:42そんなに待ってられない
15:45そんなにゆっくりやってられない
15:47これは中国に対して
15:50みんなで抑止力を強化するということは
15:53アメリカの利益だけでなく
15:54インド太平洋地域の同盟国にとっても
15:57非常に大きな利益となるからだ
15:59というふうに言っています
16:01果たして
16:03これが事実として進んでいたのは確か
16:08このことが高橋さんの台湾UJの発言に
16:15関わっていたかどうかは分かりませんが
16:18今後のトランプ政権の方針というのは
16:22今後も見ていくためにとって
16:26非常に重要な内容だと思います
16:29最後にお知らせをさせていただきます
16:33明日ですね
16:3511月16日日曜日19時から
16:38ザ・コアのこのチャンネルの
16:40ザ・コアのオンライン講演会を行います
16:43このザ・コアでは月に1回
16:45オンライン講演会ということで
16:50いつもは国際情勢の速報的なニュースを扱っているんですけど
16:56それからちょっと離れて
16:59ちょっと俯瞰してですね
17:00今の国際情勢の中で非常に重要な大きなテーマ
17:04これをオンラインで講演するということをやっています
17:08今月のテーマはこれです
17:11イスラエルシオニスト特集
17:14トランプはシオニストに支配されているのか
17:18という内容です
17:19このところ
17:21イスラエルハマス戦争で
17:23シオニストという言葉が
17:26もう広まってきたわけなんですけど
17:27そもそもシオニストとかシオニズムって一体何なんだと
17:31これ
17:31ユダヤ教ですから
17:33実はこのシオニズムとかシオニストということを
17:37正確に理解するためには
17:40ユダヤ教の宗教
17:42宗教としてのユダヤ教の根本を知る必要があるんですよね
17:46ユダヤ教の最大の特徴は何か
17:50それはメシアです
17:52メシアがやってくるって
17:54メシアがやってきて
17:56我々ユダヤ民族を救ってくれるんだって
17:59これがユダヤ教の根本なんですよ
18:01そのこととこのシオニスト
18:03すごく関わっているんですね
18:05この辺のところを
18:08お話ししようと思っています
18:09それからもう一つ
18:12このザ・コアから始まりました
18:16一般社団法人ザ・コアフォーラムが主催します
18:19ザ・コアフォーラムを
18:22昨年からもう3回やってるんですけど
18:25今回4回目12月に行います
18:29今回は特別です
18:31シカゴ大学の名誉教授
18:33ジョン・ミア・シャイマーを
18:34招聘することになりました
18:36ミア・シャイマーの来日です
18:39ミア・シャイマー先生に
18:40年末なので
18:422026年はどうなるかということを
18:45見通してお話を伺うことになっています
18:48講演していただきます
18:49会場は東京ビッグサイト
18:52国際会議場ということです
18:55プログラムとしては
18:5714時から19時まで
18:59結構5時間やるんですけど
19:01長くやるんですけど
19:02基調講演を
19:04このミア・シャイマー教授に
19:06やっていただいて
19:07その後にディスカッションということで
19:09特に日本に関連したところを
19:12ディスカッションしたい
19:14そこに賛成党の
19:16上谷総平代表参加していただきます
19:18私も参加します
19:20今のところこの2つのプログラムを
19:23公表しているんですが
19:25それ以外の論点
19:27追加のプログラムというのは
19:31今後発表しようと思っております
19:33これご関心のある方
19:36ぜひとも
19:38概要欄にリンクを入れておきますので
19:42まずはそちらを見てください
19:44このイベント
19:45とっても重要なイベントになります
19:47今ですね
19:48これ1000人の会場なんですけど
19:51だいたい7割ぐらい埋まっているんですよ
19:54あと3割残っています
19:56できたら満席にしたいので
19:58満席にして
19:59宮下山教授をお迎えしたいので
20:01皆さんの参加をお待ちしております
20:04今日はここまでです
20:05ご視聴誠にありがとうございました
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