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司馬遼太郎「昭和という国家」第4回(全5回)
小山ひな子KoyamaHinako
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2 か月前
司馬遼太郎「昭和という国家」第4回(全5回)KOYAMAHINAKOチャンネル15分13㎆320x180元原版
カテゴリ
📚
教育
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00:00
朗読の時間です 柴良太郎作昭和という国歌第4回
00:09
1943年の学徒出陣で旧陸軍に入隊した柴良太郎は22歳で敗戦を迎えました 戦争体験者の柴良太郎は昭和の戦争をどう見たのでしょうか
00:26
私松茂豊が朗読しています
00:35
福沢という人は幕末に幕府の下級の役人 つまり通訳になって2回外遊しています
00:42
2回とも上海に寄っています 上海に寄りますとほとんど植民地化されようとしていて大化功労が立っております
00:54
西洋人は威張っていて中国人は奴隷のごとく働いていた
01:00
福沢が見た光景は西洋人におそらくイギリス人だろうと思うのですが ステッキで打たれて働いているクーリー
01:12
労働者を見たわけです
01:16
福沢という人は
01:18
生まれついて自分の子というものが強い人でした
01:22
子の匂いの強い人でありながら その子が
01:29
公にすっと使用アウフ平弁することのできる人でした
01:35
不思議な精神を持った人でしたから 日本はこうなるのかと思ったようですね
01:42
福沢諭吉は尊王上位というイデオロギーの大嫌いな人でした
01:49
そしてそういうイデオロギーの仲間が嫌いでした
01:54
独立した人間であり ヨーロッパが好きでした
01:58
とにかくヨーロッパを入れなければダメだと思っているわけです
02:03
しかし同時に一方では
02:06
日本は滅びるだろう ヨーロッパに支配されるだろうと
02:11
植民地になるということは こういうことかと思っている
02:18
そして ここが福沢の発想の面白いところでして
02:23
俺の息子は神父にしておかなければならない と思った
02:29
息子は実際には神父にはならなかったのですが
02:33
福沢は神父だったら西洋人に殴られずに済むだろうと考えたのです
02:39
それぐらいショックを受けたようですね
02:44
アジアは低頓している
02:47
中国、朝鮮は低頓している
02:50
ここから抜け出さなければいけない
02:52
ヨーロッパに行かなければいけない
02:55
朱子学のドグマから逃れようと
02:59
これは福沢諭吉を私が拡大解釈して言っています
03:06
福沢は中津藩の侍の家に生まれ、やはり学問は漢学です
03:13
漢学は朱子学が中心で、福沢はこんなイデオロギッシュな学問はダメだと思っていました
03:20
ですから、私が成り変わって言ってもいいと思うのです
03:26
イデオロギーは結局、ドグマとなります
03:31
人間一人一人が勝手なドグマを持つのはいいのですが
03:36
集団が一つのドグマに支配されることがあります
03:40
これは何かの表紙でそうならざるを得ないという
03:45
百年に一度ぐらいはあることかもしれません
03:49
しかし、常時、集団が一つのドグマで支配されますと、その社会は確実に遅れていきます
03:58
ドグマが社会をたとえ二十年支配しても、その社会は低頓する
04:05
ところが、朱子は十二世紀の人です
04:09
朱子そのものは偉いのですが、中国や朝鮮が朱子学を国学として、そのドグマに支配され、数百年が経っています
04:20
ここから抜け出さなければ、やはり自分の息子は上海で見たクーリーのように、ステッキで打たれると思ったのでしょうね
04:29
尊能上位論者ではない福沢諭吉がそう思った
04:33
それにしても白状な言い方ですが、福沢という人はですね、そういうくっきりしたものの言い方をする人なのですよ
04:45
名席でなければいけないと常々思っているものですから、あんなえげつない言葉が出来上がってしまった
04:52
彼は文章を書くときにですね、分かりやすい文章を書きました
04:59
誰にでも自分の思想が伝えられるように、感情が伝えられるように、分かりやすい平易な文章を書けと、塾生たちに言っています
05:13
誰かが、私は普通の人間、無学な人間でも分かるような文章を書きます
05:19
というと、俺は猿にでも分かる文章を書いているつもりだ、という
05:26
極端な言い方ですね、猿がどうして文章を読みますか
05:32
ですから、脱亜入王というような極端な、鮮明すぎる言葉を使いたがるところがありました
05:40
その言葉が、一種の近代日本のえげつなさの象徴の一つとして、今でも言葉だけが独り歩きしているのです
05:51
アジアとは何でしょうか
05:56
誰も定義できません
05:58
紀元前の中国に、春秋戦国という時代がありました
06:04
特に戦国時代には、思想家がたくさん出ました
06:08
そして人間関係が非常に近代的で、人の真理まで分かるような文章が現れました
06:18
中国の近代は古代にあるのかと、古代こそ近代なのかと思うぐらいですね
06:24
その後、だんだん低遁していく
06:29
低遁という言葉は、西洋人が使った言葉で、ここで同じアジア人として使いたくありません
06:38
しかし、宗という時代に、宗学が出現します
06:45
宗学の集大成が朱子学であり、それがイデオロギッシュになり、儒教はドグマ化した
06:52
それが中国の近代を低遁させたのだと
06:56
福沢諭吉はこの低遁とは付き合いたくなかったのですね
07:02
そしてアジアとは何かといえば、要するに停滞である、という強烈な捉え方をしたのです
07:10
それはけしからんと、戦後のいろいろな論客が言ったのですが
07:16
しかし、僕のように生まれつきアジアが好きな人間にとっては、論客たちにもついていけませんでしたね
07:24
アジアには家族的な利己主義があります
07:28
家族さえ栄えればいいというところがある
07:31
一人が管理になりますと、懐に入れ始める
07:36
そして自分だけ太ってしまう
07:38
大統領になったり、首相になったり、あるいは小さな管理になっても、懐へ入れてしまう
07:46
自分の家族だけがうまくいけばいい
07:49
そしてその家族というものは、儒教においても大きく哲学化します
07:56
年寄り、親、先祖を大事にしろという、孔という概念が中心になり、正当化されたわけです
08:05
ですから遠い系列の、数学的なほどに遠い系列の人が、儒教的なロジックから言えば、おじさんになってしまう
08:16
そして、ある管理の前に、そのおじさんが現れます
08:22
俺にその利権をよこせ、と言い出す
08:25
管理は、公のためにそれはできないと考え、私はきれいに生きております、と言っても難しいですね
08:34
お前なんだ、孔というものを知らないのか、ということになる
08:40
結局、利権を渡さなければ、悪口を言われて没落するということが、やはりアジアの一角の、ある時期にはあったわけです
08:51
ですから、近代化が非常に遅れた
08:55
近代というものは、一つの公のため、みんなが一生懸命やることが肝心なのです
09:05
役人たちは、安い給料に甘んじる必要があります
09:10
江戸時代の役人や、明治の役人の姿がいいですね
09:15
例えば、釜石や八幡に大きな製鉄所を作って、近代化のために鉄を作る
09:22
大きな国家資本を投下しましたが、誰もそれを途中で食わなかった
09:28
明治時代では、井上香るの汚職が騒がれたぐらいで、どこそこの中学の校長先生が裏入学させたとか、そんな話はあまり聞いたことがなかった
09:41
そういうことがないことが、国家主導の資本主義社会を作る上では、非常に大事でした
09:50
儒教の場合だと、ややこしくなってしまいます
09:54
アジアは、東南アジアも入りますが、私の知るアジアは、どうしても、中国、朝鮮、その他の中国周辺国家になるのですが、どうしても、管理の汚職を伴ってしまう
10:09
ヨーロッパが清潔であったとは言いませんが、少なくとも、プロテスタンティズムが現れる頃は、管理の汚職は良くないということが、はっきり打ち出された時代でした
10:21
ところが、ある時期からの清潮は、管理の汚職は普通だと、むしろ、汚職をすることが良いんだという体質にさえなっていきました
10:34
もう、汚職まみれで、お団子のような国でした
10:39
今の新中国も、一生懸命そういうものを排除していると思います
10:45
つまり、アジアとは何かということですね
10:50
アジアと一緒になれ、アジアは大事だという人は、本当にアジアを知っているのかしらと思う時があります
10:59
アジアには、きちんとしなければいけないところがたくさんあります
11:04
戦後社会で、いろいろな政治家が登場していますね
11:09
いろいろ競争も激しくなって、選挙民が、つまり、我々市民がですね
11:15
温泉に連れて行ってくれと、大義士に頼んだりします
11:19
大義士のバスに乗ると、方々の温泉に行けるという
11:25
こういう選挙の風土があるのは、極めてアジア的なことです
11:30
大義士はそれを賄うために、あるいは他に理由はあるのでしょうが
11:37
どうしても利権を懐へ入れなければ仕方がない
11:40
要するに、田中角栄さんが一番アジア的ですよ
11:46
江戸時代の人にも、田中角栄さんにあたる人はいないし
11:51
明治の官僚にも、政治家にもまずいない
11:54
山形有友はちょっと怪しいですけれど、まずいない
11:59
それは、今の時代の風土なんだと、角栄さんを擁護する人は言うかもしれない
12:06
しかし、それはやっぱりアジア帰りしてますね
12:10
私の使っているアジアと、それから他の人が使うアジアとは概念が違うかもしれません
12:18
私はアジアが大好きですが、アジアはずいぶん洗い流さなければならないものをたくさん持っています
12:26
そして、洗い流した後に、みんながしっかり飯が食える
12:32
そして、理屈が通る社会を作ることになるのではないか
12:37
話は飛んでいくのですが、これは何も生物的な素質論を言っているのではなく、歴史から言っているのですが
12:48
どうもモンゴロイドというものは、根源的なものを追求するということはあまりしなくて、ノウハウをマスターすることに非常に長じているのではないか
13:00
中国の科挙の試験は古いですね
13:04
これさえ通れば、いつか偉い人になれるというシステムでありますから、科挙の試験というのは魅力的でした
13:12
日本の昔の高等文館試験や、今の上級職試験、もしくは今の選挙制度のようなものです
13:21
チン・シュンシンさんがよく、青函で三台と言いますね
13:28
清らかな函で三台飯が食えるほど懐に入るものだと
13:34
慎重の時、青函は迷惑がられたのですね
13:39
いろいろ便宜を図ってもらうために、少々賄賂を取ってくれた方が、その地域の人民にはいいのです
13:47
地方長官が賄賂を取ってくれて、なんとなくうまくいく
13:52
そういう汚職が機能する社会になっていました
13:55
むしろ、鈍感折と言いますか、その方が皆さん気楽でいい
14:02
それがアジアであります
14:04
そういうものは江戸時代の役人堂にはありませんね
14:09
田沼をきつぐが、どうこう言っても、それは些細なことを古代に書いているだけです
14:15
江戸期の侍は、ちょうど足軽ぐらいまで入れて、国民がだいたい三千万のうちの一割、三百万人ほどです
14:25
非常に清らかでした
14:28
柴良太郎作、昭和という国歌、第四回
14:38
朗読は松茂豊でした
14:41
明日は最終回です
14:44
またこの時間にお会いしましょう
14:46
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ご視聴ありがとうございました
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