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  • 2025/5/8

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トランスクリプション
00:002003年3月
00:02イラクは大量破壊兵器を保有している
00:18それが理由でした
00:3042日間に及ぶ攻撃で10万人以上が命を落としたイラク戦争結局肝心の大量破壊兵器は見つかりませんでしたこの誤った戦争をいち早く指示した国
00:48あの日がイギリス各国と共同して武力行使に踏み切った場合日本政府としてはこの決断を指示します小泉総理はなぜ世界に先駆けて支持を表明したのか当時の官房長官福田康夫氏が初めてその背景を語りました
01:14まあ日本が先に支持してくれてもそしたら自分たちもね見りやすくなると
01:19今舞台裏が明かされます
01:232001年9月11日
01:38世界はこの日を境に終わりのないテロとの戦いに突入しました
01:44ルッシュ大統領はテロの首謀者をアフガニスタンのタリバン政権がかくまっているとみて攻撃
01:52イギリスをはじめ国際社会はこの攻撃を支持しました
02:01日本もテロ対策特措法を成立させて自衛隊をインド洋に派遣
02:09アメリカ軍への給油活動など広報支援を展開しました
02:15この戦闘でアメリカ軍は拷問した捕虜から無視できない証言を引き出します
02:23それはアルカイダとイラクとの関係を結びつける情報でした
02:29アルカイダはイラクから専門知識を求めている
02:34生物科学兵器を手に入れようとしている
02:38ブッシュ大統領は動きます
02:50こうして攻撃の矛先をイラクに向けていったのです
02:54日本はこの動向を憂慮していました
03:01国連の決議を出してほしいと国連の決議が出ればですね戦争に至らないかもしれないと
03:09小泉総理は外交による解決を目指します
03:14ブッシュ大統領との首脳会談の度に
03:19国連の枠内で行動するよう働きかけました
03:22国際協調体制を取ることができるように
03:30今後も一段の努力をすべきだということを
03:36いろいろな例を挙げながら
03:39私はブッシュ大統領にお話をいたしました
03:43そして迎えた国連総会では
03:47武力攻撃は国連決議に基づいて行うと
04:03ブッシュ大統領は宣言します
04:06その後国連によるイラクの査察が始まりました
04:10しかしアメリカはイラクがまともに
04:15査察を受けていないとして独自に調査を開始
04:18大量破壊兵器の保有を指摘し
04:22アメリカの世論を戦争へと駆り立てていったのです
04:27我々でやるしかないでしょう
04:32クセインをやっつけて
04:34この国の平和と結束を守るべきだ
04:37これに対し国連では
04:41フランスやロシア中国などの常任理事国が
04:45戦争へ突き進むアメリカを牽制します
04:48さらに
04:59反戦デモは各国に広がり
05:05人々は国連の査察継続を叫びました
05:09こうした声にアメリカ最大の盟友イギリスも
05:16戦争支持にはお呼び越しだったのです
05:20日本の立場は
05:24日本としても国際社会の一員として
05:30また日米同盟国としてですね
05:36責任ある対応をしていかなければならないと
05:41どこか歯切れの悪い発言には理由があります
05:45状況を正確に判断する材料があまりにも乏しかったのです
05:50特別な情報を出してくれという要求は随分しました
05:55アメリカに対して
05:56そのぐらい我々情報に飢えていたんですよ
05:59私どもはね結局国連が発表する
06:03それから米国が発表するもの
06:05そういうことを信ずる以外の情報はなかったんです
06:09確証を示さぬまま
06:13アメリカは戦争への動きを加速
06:15国際社会で孤立を深めていったのです
06:30この頃福田氏はアメリカのベーカー駐日大使から
06:34協力を要請されたといいます
06:37ブッシュ大統領も本当に困ってんだと
06:41本音を言っているわけ
06:43で海戦を支持してほしいという
06:47米国のね期待希望がありました
06:50というのは軍隊をね
06:5230万集めてそこで引き下がったらね
06:54何を言われるかわからない
06:56ブッシュ大統領は
06:57よーこしブッシュとかね
06:59日本は判断をさられていたのです
07:04イラク攻撃2日前
07:11この演説で戦争へのカウントダウンが始まると
07:28世界各国から批判の声が上がります
07:31国連常任理事国5カ国のうち
07:37ロシアフランス中国が反対
07:40残るイギリスは賛否をめぐって
07:45国内で激しい議論が交わされていました
07:48海戦を支持する国が現れない中
07:52福田氏に一本の電話が入ります
07:55イギリスからでした
07:58イギリスの希望はしかし総理には伝えられません
08:28福田氏が電話を切って間もなく
08:44アメリカがイギリス各国と共同して
08:52武力行使に踏み切った場合
08:53日本政府としてはこの決断を支持します
08:58ブッシュ大統領の演説から3時間
09:03小泉総理は世界に先駆けて攻撃を支持しました
09:08それを待っていたかのように
09:12イギリスをはじめオーストラリア
09:14スペインなど30カ国が攻撃支持を表明
09:18戦争はアメリカと有志連合軍による
09:31凄まじい空爆で幕を開けました
09:33かつての湾岸戦争では
09:42アメリカからの協力要請から回答まで時間がかかった上
09:471兆7千億円の財政支援で応じた日本
09:51その対応はトゥーリトルトゥーレイト
09:57少なすぎて遅すぎるとアメリカから国評されました
10:01湾岸戦争の対応に対するですね
10:05海部内閣の視線についてはどう考えますか
10:07これはね非常にもたつきぶりを指摘されましたけども
10:11総理自身がちょっとね
10:12迷うすぎた嫌いが
10:14今回は西米同盟を考え
10:19真っ先に支持を表明したのです
10:22日本が海戦を支持するとアメリカは非常に大きく評価してくれるとそれは効果抜群だったとアメリカにも高く打ったとその後の日米関係が極めて順調な一つのきっかけを作ってくれた
10:40その結果日米関係はかつてないほど緊密になりました
10:46しかし
10:49攻撃の大義だった大量破壊兵器は見つからず
10:5710万人を超える犠牲者を出します
11:06戦闘終結後イラク国内は大混乱に陥りました
11:10繰り返されるテロがやがてあのイスラム国を生むのです
11:17イラク戦争を支持したイギリスではブレア首相が責任を問われました
11:28検証を経て作成された6420ページもの報告書は
11:33戦争が過ちだったと結論付けています
11:37世界に先駆けて戦争を支持した日本も検証し
11:44報告書を公表しています
11:46ただしわずか4枚
11:50しかも
11:52当時イラクに大量破壊兵器が存在しないことを証明する情報を
12:00外務省が得ていたとは確認できなかった
12:04概要をまとめただけのものでした
12:092年前小泉元総理はこう話しています
12:15私は全く妥当なもんだと日米同盟の重要性を考えてアメリカは戦争を踏み切ってね大量破壊兵器
12:26あれはイラクがどうして左札に応じなかったっていう方をどうして非難しないのか不思議だ
12:33イラクの不正義が左札を受けすれば戦争が起こらなかったんだよ
12:37同盟国の何たることを分からない人が批判している
12:40イラク戦争から私たちは何を学ぶべきなのでしょうか
12:47ご視聴ありがとうございました

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