北谷の縄文土器は西日本で製作か
2017年05月19日 15時18分
沖縄県北谷町の遺跡から見つかり縄文時代の終わり近い晩期に東北地方を中心に分布していた土器の特徴を持つ破片は、土の成分から西日本でつくられた可能性が高いことがわかりました。
この土器の破片は、沖縄県北谷町の平安山原B遺跡で平成21年の調査で見つかった縦横およそ5センチの土器の台座の部分です。
およそ2500年前の縄文時代の終わりに近い晩期に、東北地方を中心に分布した「亀ヶ岡式土器」の特徴と一致する、工字文と呼ばれる文様が施されています。
「亀ヶ岡式土器」に詳しい青森県の弘前大学の関根達人教授などが分析し、結果について、19日北谷町役場で記者会見しました。
この中で、関根教授らは、破片に含まれていた火山性のガラスの大きさから、西日本でつくられた土器の破片である可能性が高いとしています。
また、工字文の数の多さは、北陸や中部地方で作られたものに似ていて、土器を作る技術が東北から北陸や中部地方に伝わり技術を持った人が西日本に移り住んだと推定しています。
「亀ヶ岡式土器」の特徴を持つ土器やその破片は、今回の北谷町での発見で、北海道から沖縄まで全国各地で見つかったことになります。
関根教授は、「当時の文化や製品が東北地方から全国各地に伝わったことが興味深く、縄文時代の研究が一段と進んだことになる」と話しています。
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