00:00どうも皆さんこんにちは原カンタです
00:022026年10月10日中東のサウジアラビアで大き
00:06な事件が起きました
00:07首都リアドにある国際空港がミサイルなどによ
00:10る攻撃を受け
00:11少なくとも13人が死亡300人以上が負傷したのです
00:14その翌日にも空港が攻撃されさらに犠牲者が出
00:18ました
00:18サウジアラビアでは最近空港や石油施設への攻撃
00:22が相次いでいます
00:23では一体誰が攻撃しているのでしょうか
00:27今回の攻撃を行ったと主張しているのが
00:30隣国イエメンを拠点とする風刺派という武装勢力です
00:33サウジアラビアといえば世界有数の石油産出国で
00:37あり
00:38軍事力も強い国です
00:39なぜそんな国が隣国の武装勢力から繰り返し攻撃を
00:44受けているのでしょうか
00:45今回は風刺派がどのような組織なのか
00:48なぜサウジアラビアがイエメンの戦争に関わ
00:51っているのか
00:52そして2026年になって再び攻撃が激しくなった理由まで
00:57順番に解説していきます
00:58ぜひ最後までご覧ください
01:00サウジアラビアは中東のアラビア半島に位置
01:03する国です
01:04その南側にあるのがイエメンです
01:07イエメンでは2014年から内戦が続いてきました
01:10現在国際社会から正式な政府として認められている
01:14大統領指導評議会を中心とする政府側と風刺派が
01:19対立しています
01:20南部の勢力なども関わりますが
01:22まずは政府側と風刺派の関係を抑えてください
01:26風刺派とは一体どんな組織なのでしょうか
01:29風刺派はサウジアラビアと国境を接する
01:32イエメン北部で生まれた武装勢力です
01:34ただ最初から武器を持って戦っていたわけではありません
01:38元々は1990年代にイスラム教シーア派の一派
01:42である
01:43ザイド派の宗教や文化を守ろうとする運動として広
01:47がりました
01:48当時イエメン北部には政府が自分たちの地域を軽
01:52視している
01:53政治にも自分たちの声が反映されていないと不満を
01:57抱く人々がいました
01:58風刺派の運動はこうした政治的な不満とも結びつき
02:02政府との対立を深めていきます
02:04そして2004年政府がこの運動を取り締まろうとする中で
02:09政府軍と風刺派との間で武力衝突が始まりました
02:13その後も戦闘を繰り返し風刺派は武装勢力として
02:17力をつけていきます
02:18そして2011年イエメンでも大規模な反政府デモが起きます
02:23当時中東や北アフリカの国々で広がった
02:26アラブの春と呼ばれる民主化運動の一つです
02:29長年続いた政権に対して政治の改革や
02:32生活の改善を求める声が高まりました
02:35その結果翌2012年には大統領が交代します
02:40しかし新しい政府の下でも政治的な対立や
02:43人々の不満は解消されず国内の混乱が続きました
02:47さらに2014年
02:49政府が燃料への補助金を削減すると
02:52ガソリンなどの価格が上がり人々の反発が広
02:55がります
02:56風刺派はこうした不満も背景に勢力を拡大し
02:59同じ年に武力によって首都サヌアを掌握しました
03:04そして2015年風刺派がさらに南部へ勢力を広げると
03:09当時の大統領は国外へ逃れます
03:11この事態に介入してきたのが隣国のサウジアラビア
03:15でした
03:15サウジアラビアにとってイエメンの混乱は他人
03:18事ではありません
03:19国境を接する国で武装勢力が力を持てば
03:23自国の安全保障に影響するからです
03:26しかも風刺派はサウジアラビアと対立するイラン
03:29とも関係があります
03:31サウジアラビアとイランは中東での影響力や
03:34安全保障をめぐって
03:35長年競い合ってきた国です
03:37自国のすぐ南にイランと繋がりのある武装勢力
03:41が支配する地域ができる
03:42サウジアラビアはこれを大きな脅威だと受け止
03:46めました
03:46そこで2015年サウジアラビアは周辺国とともに
03:50イエメンへの軍事介入を開始します
03:52国際的に認められた政府を支援し
03:55風刺派を首都などから追い出そうとしたのです
03:58しかし戦争はサウジアラビアの思い通りには進み
04:02ませんでした
04:02サウジアラビア主導の軍事作戦では大規模な空
04:06爆が行われ
04:07多くの民間人が犠牲になりました
04:09物資の輸送が制限されたことも
04:11人々の暮らしに深刻な影響を与えています
04:15一方風刺派もミサイルやドローンで
04:18サウジアラビアを攻撃するようになります
04:21風刺派は戦争が長引く中で
04:23イランから武器や軍事技術の支援を受け
04:26その関係を深めてきました
04:28ではサウジアラビアはなぜ
04:30強い軍事力を持ちながら
04:32風刺派を倒せなかったんでしょうか
04:34まず風刺派は
04:35少人数で活動する武装集団ではありません
04:38首都サヌアを含む広い地域を支配し
04:41行政組織や軍事力も持っています
04:44サウジアラビアが空爆を繰り返しても
04:46それだけで風刺派の支配を終わらせることは
04:50難しかったのです
04:51さらに風刺派と戦う政府側も
04:54決して一枚岩ではありません
04:56例えばイエメン南部には
04:58国から独立して
05:00自分たちの国を作りたいと考える勢力もあります
05:03風刺派と戦うという点では協力できても
05:06その後誰が国を治めるのかについては
05:09意見が一致していないんです
05:11こうして戦争は長期化しました
05:132022年には国連の仲介によって
05:16一時的な停戦が実現し
05:18大規模な戦闘は減りました
05:20しかし停戦しても
05:22政治的な対立が解決したわけではありません
05:25和平交渉もまとまらないまま
05:272026年に入って
05:28情勢が再び大きく動きます
05:312026年に入って
05:33戦闘が再び激しくなった背景には
05:35中東全体の情勢の変化もあります
05:382月末アメリカとイスラエルがイランを攻撃
05:41し
05:41新たな戦争が始まりました
05:433月にはイランと関係の深い風刺派も
05:47イスラエルに向けてミサイルを発射し
05:49この戦争に加わります
05:50さらに7月風刺派は
05:52サウジアラビアの港に出入りする
05:55船の通行を妨げる
05:56海上封鎖を宣言しました
05:58こちらの地図をご覧ください
06:00イエメンの西側には航海があり
06:02その南の出口には
06:03バブ・エル・マンデブ海峡という場所があります
06:06アジアとヨーロッパを結ぶ船が行き来する
06:09世界の貿易にとって重要な通り道です
06:139月風刺派は
06:15この海峡に近い港や島を掌握し
06:18船の通行を妨害しやすくなりました
06:20こうした戦闘が続く中
06:22風刺派はサウジアラビアによる
06:24空爆などへの報復だと主張し
06:27サウジアラビアの空港や
06:28石油施設への攻撃を繰り返しています
06:31冒頭で紹介した
06:32リアドの国際空港への攻撃も
06:34こうした対立の中で起きたものです
06:37つまり風刺派が
06:38サウジアラビアを攻撃する背景には
06:40サウジアラビアがイエメン政府を支援し
06:43風刺派と戦っていることがあります
06:45風刺派は海上輸送や
06:47サウジ国内の施設を脅かすことで
06:50サウジアラビアに軍事作戦をやめるよう
06:52圧力をかけているんです
06:54では世界有数の軍事力を持ち
06:57高性能な防空システムまで備えている
06:59サウジアラビアが
07:00なぜ首都の国際空港への攻撃を
07:03防ぎきれなかったんでしょうか
07:05しかも空港が攻撃されることは
07:07サウジアラビアにとって
07:09死傷者が出るだけでは済まない
07:10大きな問題です
07:12この点を詳しく説明する前に
07:14少しだけお知らせをさせてください
07:15私原カンタは
07:16世界を無視しない大人になるために
07:18という本を自費出版しています
07:20私自身が国際協力の活動を始めた
07:22原点について書いた一冊です
07:24興味のある方は
07:25ぜひ動画下のショップから
07:26お買い求めください
07:27サウジアラビアは
07:28ミサイルやドローンを撃ち落とすための
07:30高性能な防空システムを持っています
07:33しかしこうした攻撃を
07:34全て防げるわけではありません
07:36今回の空港攻撃では
07:38まず複数のドローンを飛ばし
07:40さらに種類の異なるミサイルを
07:42組み合わせた可能性が指摘されています
07:45こうした攻撃では
07:46防御する側も
07:47複数の兵器に対応しなければなりません
07:50サウジアラビア当局は
07:51なぜ今回の攻撃を防ぎきれなかったのか
07:54調査を進めています
07:56しかも空港が攻撃されれば
07:58被害は死傷者だけに留まりません
08:00飛行機の欠航や空港の閉鎖によって
08:03多くの人の移動や仕事に影響が出ます
08:06サウジアラビアは近年
08:08石油に依存した経済からの脱却を目指し
08:11海外から観光客や企業を呼び込もうとしています
08:14そのため国の玄関口ともいえる
08:16国際空港の安全が脅かされることは
08:19経済面でも大きな問題なんです
08:21一方
08:22イエメンで暮らす人々も
08:24大きな影響を受けています
08:25ユニセフによると
08:262026年9月には
08:28わずか2週間で
08:2910万人以上が戦闘を逃れて
08:32家を離れました
08:33多くの学校が閉鎖や休校となり
08:36子供たちの教育にも影響が出ています
08:39イエメン南西部のタイズ周辺では
08:41戦闘で物資が届きにくくなり
08:43食料や燃料も不足しています
08:46サウジアラビアでは
08:47空港が攻撃され
08:49イエメンでは
08:49空爆や地上戦が続く
08:51どちらの国でも
08:52人々の暮らしが脅かされています
08:55私はサウジアラビアや
08:57イエメンを取材したことはありませんが
08:592025年に
09:00同じ中東のイラクを取材しました
09:02かつてISIS
09:04いわゆる
09:04イスラム国が支配していたモスルでは
09:07戦争で破壊された建物が残る一方
09:09市場には
09:10魚や野菜が並び
09:11買い物をする人々がいました
09:13中東というと
09:14戦争やテロのイメージが浮かぶかもしれません
09:17しかし
09:18そこにも日々の暮らしを送る人々がいます
09:20今回のニュースを見るときも
09:22軍事的な動きだけでなく
09:24そこで暮らす人々に
09:25何が起きているのかを
09:26私は考えたいと思います
09:29イラクでは2003年にアメリカがフセイン政権を
09:33倒した後も
09:34混乱が続き
09:35やがて
09:36過激派組織ISISが台頭しました
09:39軍事力で相手を倒しても
09:41政治や社会の問題が残れば
09:43再び争いが起きる可能性があるんです
09:45もちろん
09:46イラクとイエメンでは
09:47戦争の原因も歴史も異なります
09:50ただ
09:51イエメンでも
09:52風刺派と政府側だけでなく
09:54国内の複数の勢力や
09:56サウジアラビア
09:57イランの利害が関わっています
09:59戦争を止めた後
10:01誰が国を治め
10:02対立をどう解決するのか
10:04そこまで考えなければ
10:06平和を実現するのは難しいと思います
10:08私が2025年に
10:10イラクで撮影した現地取材の様子は
10:12複数の動画で公開しています
10:14このシリーズを見ることで
10:16イラクを切り口に
10:17中東の戦争やその背景について
10:20理解を深められるはずです
10:22概要欄に
10:23イラク現地取材シリーズの再生リストを貼ってお
10:25きますので
10:26興味のある方はぜひご覧ください
10:28また
10:28今後機会があれば
10:30イラクで取材した内容をもとに
10:32なぜ中東では戦争が絶えないのかという
10:34さらに大きなテーマについても
10:36掘り下げていきたいと考えています
10:38まだチャンネル登録がお勧めでない方は
10:40見逃さないためにも
10:41ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします
10:43私が運営するオンラインサロンシナジーでは
10:45世界で起きているニュースや社会問題について
10:48メンバー同士で意見を交換しています
10:50YouTubeを見た後
10:51もう一歩踏み込んで学びたい方は
10:52ぜひ概要欄のリンクから
10:54シナジーのホームページをご覧ください
10:55またこのチャンネルには
10:56活動応援メンバーというメンバーシップがあります
10:59こうした解説動画や
11:00海外取材など
11:01ハラカンタの発信活動を
11:02応援してくださる方がいましたら
11:04ぜひご覧においてください
11:05応援のほどよろしくお願いいたします
11:07ということで
11:07今回も最後までご視聴くださり
11:09ありがとうございました
11:10また次回の動画でお会いしましょう
11:11ご視聴ありがとうございました