00:00家族を捨てた母親か
00:04小梅は気づいたんだと思います
00:06だけど僕に話しても取り合ってもらえないと思って
00:10それで
00:10自ら乗り込んだということか
00:13申し訳ありません
00:17急ぐぞ
00:20小梅のもとへ
00:30なんであんたが
00:32久しぶりに娘に会って他に言うことないの
00:40初音ちゃんお客さんかい
00:42ああ人籍の子なの
00:44急用みたいで
00:46ちょっと抜けるわね
00:47はいよ
00:59いい暮らししてるのね
01:04男者
01:06だったら何なの
01:09その人知ってるのかなと思って
01:11あんたが別れた亭主と会ってたこと
01:13うん
01:15お父さんここに来てたでしょ
01:20一体何のことかしら
01:22この宿
01:23都合の前に立ち寄ったのよお父さん
01:26お得意さんがいるからって
01:29まさか相手があんたとは
01:31その時は思っても見なかったけど
01:34偶然でしょ
01:35私会ってないわ
01:37お父さんに何をやらせたの
01:40だから違うと言ってるでしょ
01:42あんたと同じほくろの女が
01:44下原の屈指に千人街を持ち込んだそうよ
01:50おかげでこっちが疑われたわ
01:52とりあえず黙っといてあげたけど
01:55猿と取引していたのはあんたね
02:00自分は手を汚さずに
02:02お父さん一人を働かせて
02:04千人街で大儲けして
02:06邪魔になったから
02:07切り捨てたんじゃないの
02:11何の話かわからないわ
02:13もう帰ってくれる
02:19心配しないで
02:20今さらあんたを突き出そうとか
02:22思ってないから
02:25私はこれから一人で生きていかなきゃならないの
02:29少しくらい
02:30いい目を見させてくれない
02:33お母さん
02:39あんた私の子だね
02:42ちょっと待ってなさい
02:45それにしても大したものね
02:48あの正真物をどうやって焚きつけたの
02:51女の子をさらって猿に食わせるとか
02:56そんな度胸
02:57自閉にあるわけないじゃない
03:01私はただ仕事を頼んだだけ
03:04分けありの荷物があるから
03:06佐々木まで運んでくれってね
03:09分けありの荷物
03:14じゃあお父さんは猿のことを知らなかったの
03:17言ったら引き受けないでしょ
03:20案の定佐々木から戻ると真っ青な顔でね
03:24なんてことさせてくれた
03:25こんなの二度とごめんだって
03:29でも結局スゴーも引き受けてくれたわ
03:33どうして
03:34もうやらないって言ってたんでしょ
03:37それがね
03:38あいつ千人街を素人に売って
03:40地下街に目をつけられちゃったのよ
03:44中央にいたら親子ともども命がない
03:47こうなったら自分たちも猿に食われたことにして
03:49どこか田舎に逃げようって
03:52スゴーの話に乗っかったのね
03:56それも計算のうちじゃないの
03:58千人街なんてお父さんに扱えるわけないもの
04:02そのことを分かってて
04:03スゴーに行くしかないように仕向けて
04:06私が?まさか
04:09挙句の果てにお父さんに全部押し付けたんでしょ
04:13自分一人の仕業だって
04:14フミに書くように命令して
04:16あのフミはジヘイがあんたのために書いたのよ
04:20え?
04:21両親ともに人殺しじゃ
04:23小梅がかわいそうだ
04:25悪党は俺一人でいいってね
04:29あれがあったから地下街も手を引いたのよ
04:32最後までジヘイはあんたのことばかり考えてた
04:40あっどうこれ似合うじゃないそうだ直打ちの人が戻るから3人
04:47でおいしいものでも食べに行こうそれにしてもよく似てるやっぱ
04:54り親子ね
05:01あったしの親はお父さんだけよ
05:03あんたなんて母親じゃない
05:07絶対に
05:18こんなとこに一人でノコノコやってきてさ
05:21バカじゃないの
05:31親なら子供を殺すわけないって思ってんでしょ
05:34甘いのよ
05:38私は父親に売られたの
05:4013の時
05:41たまった付けの代わりにね
05:44一度じゃない
05:45何度も何度も
05:48冬のある日父親が外で酔いつぶれてた
05:52明日は雪になるって晩で
05:54だから締め出してやったの
05:56そしたら朝には冷たくなってた
06:04地平に見染められた時は嬉しかった
06:07やっと家族を持てたと思った
06:10地平はあたしを大事にしてくれてね
06:12けどあんたが生まれてまたあたしは一人になった
06:23そうねあたしは人殺し
06:29んなんでこんなことになっちゃったの?
06:32私はただ幸せになりたかっただけなのに幸梅さん大丈夫ですか幸也
06:56ユキヤから大体のことは聞いている今まで一人でつらかった
07:00ろ本当にコメンひどいことをたくさん言ってユキヤは
07:08来てくれると思ってたわ私のこと疑ってたから
07:14信用できないってユキヤに言われて気が付いたの私を心
07:20から信じてくれる人はもういないんだって
07:52お父さん
08:01あんた助けておくれ
08:05あつね
08:09千人がいか
08:26戻れ
08:41この状況どこかで
08:47待てユキヤ
08:51何か
08:52死んだ
09:16いやひとまず下がるお前はコウメを
09:18お前はコウメを
09:48お前はコウメを
10:21お前はコウメを
10:38お待ちしております。
11:37あ
11:48俺の責任です
11:50申し訳ありません
11:56濱湯様
12:15申し訳ありません
12:19処罰は済んだ
12:22だからバカのことを考えるんじゃない
12:26これは命令だ
12:38三四年前かしら
12:41中央山の裾野から徐々に水がかれ始めて
12:45ついにうちの人の井戸まで
12:48お前からは若い女のとてもうまそうな匂いがする
12:53次はその女を食いたい
12:56それは無理だ
12:57なぜだ
12:58お前の妻かそれとも娘か
13:02ダメと言ったらダメだ
13:04あらいいじゃない
13:07は、はずめここには来るなと
13:12ねえ、女の肉なら別に私じゃなくてもいいんでしょ
13:18ああ、構わない
13:20お礼にもっとたくさんの仙人買いをやろう
13:25ねえ、いくらでもやりようはあるわ
13:38もういいでしょ
13:40縄を外してくれない?痛くて
13:44そんなものではないはずだ
13:47犠牲になった哀れな同胞に
13:50お前が与えた痛みと苦しみは
13:52誰が同胞だって
13:56あんたたちに世話になった覚えはないけど
13:59そっちが仲間だって言うなら
14:01ここから出してもらおうかしら
14:06あんたちに
14:09貴様
14:11誰も助けてくれなかったわ
14:15哀れとか同胞とか
14:16綺麗な言葉を並べて近づいてくる奴は特にね
14:22でもサルは嘘をつかないしお金をくれた
14:26おかげで夢のような贅沢ができたわ
14:31今だってサルに感謝してるわよ
14:36それで?
14:37私を殺すんでしょ?
14:41いいわよ
14:43許してあげる
14:49連れて行け
14:52立て
14:55こんな世の中長くは続かないわ
14:58ほら
15:09わからん
15:11私にはあの女が理解できん
15:14いや
15:16女には同情の余地もない
15:18理解する必要もないのだ
15:21おそらく女は
15:23無骨らしい形で処刑されるでしょうな
15:29自業自得だ
15:31ええ
15:31その通りです
15:33懐かさだ
15:34だったらその下り顔を今すぐやめろ
15:50殿下が刺されたのは僕のせいです
15:54たやすくサルを倒せるなら
15:55大ガラスも一撃で殺せるだろうと
15:59いや
16:00お前のせいじゃない
16:05誠の金羽とは何だと思う
16:08え?
16:11ユキヤ
16:13ナズキヒコはな
16:14ヤタガラスを殺すことができないんだ
16:17え?
16:19金羽にとって
16:20全てのヤタガラスは
16:21慈しむべき対象だから
16:24あいつには殺せない
16:26たとえ相手が
16:27自分の命を取りに来たやつであろうと
16:35そういう生き物なんだよ
16:37金羽は
16:39誠の金羽には心がないとも言われていてね
16:43心が?
16:46むしろ感情と言うべきかな
16:48実際あいつ自身もそう言っている
16:51嬉しいとか悲しいとか
16:53今まで自分は感情を持った記憶がない
16:56君主が正しい判断を下そうとする時
16:59ご自身の心は邪魔なものでしかないからだろうって
17:04思い当たらなくもないような
17:07特にお前は
17:08二度い目に遭ってるからね
17:12けどね
17:12ナズキヒコに感情がないというのは
17:15絶対に嘘だと
17:16私は思っているよ
17:20それでも
17:21あまりに大きな金羽の使命を前にすれば
17:25あいつの心も水に濡れた紙みたいに
17:28儚くなって
17:30本人も気づく前に
17:31溶けて形をなくしてしまうんだろうね
17:41殿下がお目覚めになったぞ
17:55よかった
17:56よかった
17:59ナズキヒコ
18:00俺だ
18:01分かるか
18:04ナズキヒコ
18:12神様
18:37殿下
18:38傷は大丈夫ですか
18:41もうほとんど痛まない
18:43お前こそ顔色が悪いが
18:44ここで休んで待つか
18:46ご冗談を
18:47殿下の身にまた何かあったら
18:54あれだ
19:08知らぬい
19:13なぜこんなに
19:14私が伏している間に
19:17心火が広がったようだ
19:33知らぬいは人間の作り出す光だ
19:36人間の
19:39人間は
19:40闇という闇を照らさずにはいられない生き物だ
19:47その勢いは凄まじく
19:49こうして山内のそばまで迫っている
19:52いや
19:55すでに偏狂の村がいくつも飲み込まれ
19:57消滅した
20:00遠からず
20:01猿どもはまた現れるだろう
20:05山内の水は枯れ
20:06民の心は荒れる
20:11ほころびもますます広がり
20:13そしていずれば人間も
20:16それが山内の崩壊なのですか
20:19山内は消えてしまうのですか
20:21崩壊の真の姿は私にも分からない
20:25だが確実に来る
20:27なぜそこまで生きれるんです
20:30私が生まれてきたからだ
20:33誠の金は
20:34常にその時代に望まれる力を備えて送り出される
20:39ランセには癒やしの力を
20:41災害の世には生き抜く英知を
20:44そして私には
20:47山内の崩壊を食い止める力を
21:01僕はどうすればいいのですか
21:04タルヒに戻り家族を守るのであろう
21:10じゃああなたは一人で山内を守るんですか
21:15これからも誰も知らないところで
21:18ほころびをつくろい
21:19自分の感情を押し殺して
21:23私は全てのヤタガラスの王さ
21:26一羽を救うために全てを捧げる
21:30それが私の喜びだ
21:52山内の崩壊を守る
22:01墓地に戻る
22:02これからもあなたのそばにいて支えることが最良の選択です。
22:07ユキヤ。
22:08誠の金融は仕事はできても自分の面倒は唐騎士
22:11でしょ?
22:12危なくてほっとけませんよ。
22:19金融陛下に付してお願い申し上げます。
22:23これより後、私たる日のユキヤは、
22:26この命尽き、体朽ち果て、
22:29魂の最後の一辺が消えてなくなるまで、
22:32あなた様に忠誠をお誓い申し上げます。
22:45いずれお前は、私の懐刀となろう。
22:49だが、そのために辛い思いもすれば、苦しいこともあると思う。
22:55必要になればお前を切り捨てるかもしれないし、
22:58時に私は、最良の主ではないかもしれない。
23:02それでも構わないかどうか配下の末席に加えてください
23:38何も考えたくない。
23:41疲れてしまった夜、雨を外してグラグラ。
23:46さすがに昨日は、ちょっと遊びすぎたかもない。
23:52疲れてしまった夜、雨を外してくれ捨てるかもしれない。
24:22ああ、ゆ、ゆきや。
24:26お久しぶりです、一流先輩。
24:28なんでお前、警訴員には来ないって。
24:32ああ、ちょっと気が変わりまして、
24:34山内衆になるのも悪くないかなって。
24:37あ、あ。
24:38ま、どうぞお手柔らかに