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君たちは、どう演ずるか?~名優たちから若き俳優たちへの提言~ <地上波版>北大路欣也が語る「人が出会うとは?」 - 2026年04月21日
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00:28作詞・作曲・編曲・編曲 初音ミク
00:57作詞・編曲 初音ミク
01:28作詞・編曲 初音ミク
01:57作詞・編曲 初音ミク
02:22今日は北小路金谷さんをお招きして皆さんに北小路さんの人生といいますか12歳の時からなんと何十年になりますか?
02:52もう68年ですかね68年にわたってひたすら芝居一筋に来られた方ですその間膨大な量の作品群に出演なされてかつ膨大な人間たちというか監督さん含め俳優さん含めもスタッフも含めたらそれこそ千人はくだらないような方々と出会いながら毎日のように演技と向かわれてきた人との出会いから演技というものにお伝えされました。
03:04今日はお伺いする中で皆さんの自分の血となり肉となるというお話が今日はお聞きできると思いますのでよろしくお願いします。
03:34あの僕はね僕のその成り立ちっていうのはちょっと特別だと思うんですよあの父が市川を怠慢でその息子として生まれて私はあの父から俳優をやれとかそういう雰囲気は一切ないその正面時代をね過ごしましたんで12歳の時に突然牧野光雄という大プロデューサーの方がうちにいらしていらっしゃいます。
03:57父が親子だからという映画を撮りますとその子供の倫太郎の役でオーディションをいっぱいしたんだけど見つからないんだと君がぴったりなんだとぜひその倫太郎役をやってくれないかっていうふうにやってくれないかじゃやりなさいっていう感じでねその牧野光雄さんに言われましてねいきなりでしょ。
04:03しばらく黙ってたら光雄さんがねお父さんって言って父に振ってくれたんですよね。
04:12そしたら親父は僕の顔をじーっと見てですねお前が決めろって言ったんですよ。
04:2812歳の少年にねこの人生お前が決めるどうやってっていう感じで父親と少しにらみ合いがあったんですがその時に何か自分の中でワクワクするね何かが湧いたんですよ。
04:41それはねもう小学校の本当に1年生2年生の頃から父親が僕は京都の生まれてね南座っていう劇場へ行くときには必ずね声をかけてくれるんですよ。
04:56お前行くかって言ってまあそういう環境の中にいてそのお話を頂いたんでなんかこうワクワクする怖いんだけれどワクワクする気持ちがあってそれでそのまま父親の前いたら父親は台本読んでたんですけど
04:57スーッとそこに座ってね やらせてくださいと言ったんです。行っちゃったんですよ。だってたら父親は何
05:10?やるのか?本当にやるのか
05:20?って言って例のこと。まあ父親のことはねご存じないかもしれないけど。ちょっと時代劇がかったセリフでね。やるのか
05:21?って。
05:42大変だぞーって言われたんですよ。えらいことを言ってしまったなと思ったんだけれどやらせてくださいってもう心臓バクバクですよ。そしたらわかったと。私はお前に何も教えない。何も言わない。呪監督さんスタッフの方にお任せすると。
05:52そして撮影所行きましたら原健作さんっていうね大先輩の先人の方がいらしてその方が牧野さんから言われたと。
06:15君のセリフその他書法から伝授すると。まず脚本を読んだり。じゃあそこで立ってごらん。座ってごらん。お辞儀をしてごらんとかって。大きな声を出してごらんとかいろんなことを言われながらそれに挑戦しながら万端の準備をしてクランクインをさせていただいたと。
06:27それは親子だかといって皆さん知らないんでしょうけども市川宇多衛門さんという方は東映の大スターでかつ東映の重役でもあるというその辺のところから。
06:57当時東映撮影所には片岡知恵蔵さんという方がいらしてで石川宇多衛門という父がいまして両恩泰っていうね。嵐山に住んでらした片岡知恵蔵先生で山の恩泰。
07:22お前はこれで行くんだぞって言われたのが北王子金谷だったんです。うわぁすごい名前になっちゃったなぁと思って。北王子っていうのはうちの父ですね。金谷北王子が喜ぶなりと書いてあるわけですよ。でも親父見たらずっとも喜んでないんですよ。でもそれで記者の皆様に発表していただいていよいよ本当に撮影が始まりました。
07:49その家境に入ってきて凛太郎が歯間をするって裕福じゃない。だから凛太郎はねそんな歯間なんかしなくていいって僕は働きますっていう感情のあまりに自分の涙が出るんですよ。父親母親っていうセリフがあるんだけれど本当の涙が出てこないんですよ。泣くんだよって言われるんだけど泣けないんですよね。
08:06でもう何十回ってテストをしてどうしたらいいんだろうと思ったら母親を長谷川由美子さんっていう船越栄一郎さんのお母さん。そしたら由美子さんがねもう僕はもうこんなになってるときにちょっとセットの隅いらっしゃいって言って隅へ呼ばれて。
08:07いい?って言って。あなたはね監督の言われてることはもう分かってるの。今度は私の目を見なさい。私の言葉を聞きなさい。
08:26で私の感情をちゃんと受け取るのよって。っていうことはねその何十回のテスト見ても聞いてもいなかったの。
08:35もう自分のことしか考えてない。このセリフを言ったときになかなきゃいけないとか。だから対話がなかったわけですよね。
09:02そこで初めて長谷川由美子さんに演技をするときには相手の目を見、相手の感情を自分の体で感じ取らなきゃいけないっていうのを。だから一人ではできないっていうことは初めて分かったんですよ。その本番が始まってね。長谷川由美子さんお母さんの顔を見てたらお母さんがとうとうとしゃべるんだけどその時にだんだん目が赤くなってきて目に涙が溜まって。
09:27最後に目から涙がぽろぽろっとこぼれて凛太郎心配しないでいいのよって言われたときにそのお母さんの涙に僕は誘われて泣けた。本当の涙が出た。それで松田監督のオッケーっていうサインが出てね。そのことは今でも忘れない。
09:38それで真剣にやっぱりそのこの俳優という仕事をねこれから僕ができるかどうかっていうのは子供ながらにね、ある意味で悩みましたね。
09:48宣伝部にいらした笠原和夫さんっていうのはね、仁義なき戦いの本を書かれた方です。
10:00で、私をまずは東京撮影所行って署長さんから、スタッフの皆さんから紹介していただいて、重役の息子で北王子金也って言うんだけど、これからその頑張るんでよろしく頼む。
10:21その中に高倉健さんがいらした。重役さんの息子か。じゃあ仲良くするよりしょうがねえな。とかなんか言われた。どうぞよろしくお願いします。それから可愛がっていただいて長い長い健さんとのお付き合いが始まるんですね。
10:43そして笠原さんも脚本家として宣伝部をお辞めになって活躍されて、その笠原さんの仁義なきにも僕はご一緒できてるっていうね。もうその当時はまだもう夢中になって分かんなかったんだけど、今思うとね、ものすごいことをこの方はしてくださったんだなと思ってね。
11:06今度はいろんな監督さんに何を言われてどういうふうにぶつかってどういうふうにしたかっていう話をお聞きしたいと思います。実は初めて現代劇をやることになったこの海軍という話から始めさせていただきたいと思いますけど。
11:28僕が生まれてこの世に生まれて初めての記憶が防空壕なの。おばあちゃんに抱かれて防空壕にいて上を向いてその屋根の上をアメリカ軍の飛行機がビワーッと飛んでいったのが僕の人生の初めての記憶なの。要するに戦争ですよね。
11:58それでこの海軍をお仕事でいただいたときに、ふっとその防空壕のね、イメージがあって。あ、あれはアメリカ軍の飛行機が上を飛んで、これはアメリカと戦争してハワイに攻撃をする話なんだっていう。なんかそこでこうちょっとこう、駆け橋が出て。
12:20どんどんどんどん始まっていく。いよいよ出航。お母さんとお別れ。立派に努めてまいりますって言って、ある意味のお別れだよね。そのお別れもたださよならじゃなくて、複雑なお別れのシーンだったと思うのね。
12:31それで杉村遥さんの前で、母へっつって、僕の心情弟弟を語って、行ってまいりますって言って、結構長いセリフがあって。カット
12:33!って。OK!って監督がおっしゃった。そしたら杉村遥さん、ダメよんなの。今のOKじゃないわよって言って。あのね、一生懸命言ってるのが分かると。分かるけどね、私には通じないのよって言われたの。
13:15本当にこのセリフをね、自分でしっかり飲み込んで、解釈して、それに生まれる感情を持って、私に言ってるってことにある。いや、確かに一生懸命覚えたセリフを、何とか頑張って伝えなきゃいけないっていう思いの方が強くって、見て、聞いて、感じてっていうその3ポイントを、その時はやっぱり忘れてたのね。
13:25でもその通りだなって思ってた。そしたら例えば、自分の母とか姉とか兄弟にね、別れる時ってどんな思いで言うんだろうとか。
13:37もう少し、お母さんだから甘えていいんじゃないかなとかっていうふうに思えるようになったのね。で、本番行きましょうって。3回目くらいの本番で、OKって。分かった
13:39?覚えておいてねって言われた。
13:51杉村遥さんに、絞り出してもらったんだと思う。そういうなんかね、思い出があります。
14:06で、星ゆり子さんとコンビで、これが、あの、絶賞シリーズっていうので、何本もね、続くことになるんです。運送会社のトラックの運転手の役でね。
14:27まあ最後に星くんと恋人同士なんだけど、すごい揉め事があって、星くんを引っ叩かなきゃいけない。階段を引きずり下ろしてね、引っ叩かなきゃならないっていうシーンがあったの。もうね、どうしたらいいかっていうくらい、テストの時も。でも監督は、こことここは引っ叩いてくださいよっておっしゃるわけ。
14:56先生が、はい、わかりました。で、ここはこれ引きずり下ろしてくださいね。下ろしたらこれ馬乗りになってください。そして上から引っ叩いてください。さあ、本番ですって。で、僕は監督のとこ行ってね。これ、本当に引っ叩かないとダメですかって言ったら、ダメです。ああ、でも、星くん大変だと思うんですけど、ダメです。
15:24引っ叩いてください。相手は女優さんです。やってくださいって言われた。厳しいじゃないですか。これ、僕できるかなって思ったら、岡崎光三さんが、ちょっとおいでって。そーっと隅に連れてって。最初の上のところは、引っ叩いてって。
15:41で、ここ、階段をずらしてきて。こことここは、カメラ後ろへ回ってるから、本当に当てなくても大丈夫。要するに、その雰囲気だけ出してくれればOK。それを聞いて、ああ、よかったーす。
15:47いや、岡崎さんもそう思われたんだろう。これ全部やったら大変なことになると思う。それで、いよいよ本番になって。
15:56ペンパパーッ。ペンパパーッ。ゲアッ
16:04!泣いてるわけよね、星君。で、カットって言って、星君の顔見たときに、本当に泣いてるわけよ。星君が痛くて。
16:06and the looks like this.
16:12Then the camera is like,
16:13the camera is like,
16:15the face of the camera is like,
16:16and I'm like,
16:16I'm like,
16:17this is an idea
16:21of the feeling of the character
16:24that I'm talking about.
16:28I'm so impressed with this.
16:33I think it was
16:44今度は逆に殴られる方、仁義なき戦いよ。これもまた深崎監督っていう人も。
17:11そうすると山中と大友っていう二人の千葉新さんと二人の役があってもちろん文太さんが主役なんだけどまあ広島始動編っていうのはその山中大友っていうのがね中心になって始まるところだった。で本を読ませていただいたら僕大友で来てたの。大友だすごいんですよ。
17:30この千葉さんのスタイル見ても分かるように。でどう呼んでも僕はね大友に行かないんだよね。で千葉さんのやる山中の役部、僕の後でやらせてもらう。その山中の役部とスーッと入っていけるの。で大友って言ったらお呼び呼び呼びしようなーって。
17:47それで申し訳ありませんかっつってプロデューサーのとこ行って僕は山中をやりたいんですと。大友は僕できないですと。いやもうこれ千葉ちゃんに決まってるんだよと。で千葉ちゃんに聞いてくださったらなんでふざけるなって怒ってますって言って千葉ちゃんが怒ってる時。
17:55いやそこをなんとか山の顔をやらせてくださいって。でまた行ったけどダメだっつってるって。で監督もダメだっつってるって。
18:16うわーと思ってるクランクインの10日ぐらい前に千葉ちゃんからそんなにあいつがうるさく言うんだろ勝ってるよっつって電話があったって。うわー千葉ちゃんありがとうって。
18:40決まりました。10日ぐらい経った時に監督に呼ばれて。うん。これで良かったなって言われた。やつに千葉さんの大友も素晴らしかったらしいね。あのカラーってやるね。で僕の山中ってのはまぁちょっとしたこう内向きのね青年だったんで。
19:09キャラクターとしてはこれが正解だなって言われたの。はぁーよかったーって思う。それからまぁお互いにねどんどんどんどん進んで最後に広島ロケで千葉さんにものすごいリンチを受けるシーンがある。トラックの下から引きずり出されて運動場を引っ張り回されて張り倒されて張り倒されてまた引きずり回されてまたトラックの下に逃げ込むっていうね。
19:23そういう。だから僕は殴られっぱなし蹴られっぱなしのシーンなの。千葉さんは蹴りっぱなし、殴りっぱなしなの。千葉さんはその計算もあったのかなと思ってね。
19:35はぁーこれかーと思うぐらいに激しい格闘シーンだった。
19:46で、お互いにまだ若かったしね。20代だったから乗り越えられたんだと思います。その終わった後はね、もう誰も口が聞けない。
19:59もう現場で、はぁはぁ、はぁはぁ言うだけで。で、気がはないかーっていうね。監督の声が聞こえて、気がはないっていうことは分かったよ。わかったーっつって。
20:09なんか皆さんがね、いい格闘が取れたっつって。だからその時に、なんかこう、千葉さんの思いと僕の思いがね、ここで合体したんだと思う。
20:37だからすざましいシーンですよ。でも僕の、僕が大友やったらこれできなかったと思う。あの、千葉さんのような迫力はね、僕には出せなかったなと思う。だからこうなってて、本当に監督がおっしゃったようにね。よかったなーって。この脚本が笠原和夫さん。僕を少年時代に、みんなに紹介してくれた。笠原さん。
21:09やっぱり勝さんの話が、どうしても聞きたいんですけども。勝慎太郎さんという天才がやっぱり。金谷勝宗司さんのご子息で。お兄さんが富三郎さんで。弟さんの勝慎太郎さん。もう皆さん、皆さんご存知です。ものすごい大スターだったわけですよね。それである日、富三郎さんの方を先に僕は知っていたのでね。
21:28あれ、突然呼び出されたんですよ。悪名を選んだ、悪名をな。ああ、民谷二郎さんの盲取の貞がもう、二人でやるのはすごかった。でも、しょっちゅう見てた。へえ、そうですか。いや、楽しみですね。それでな、お前にさ、盲取の貞をやってもらった。
21:45えっ、いや、あれ、富三郎さんの忙しくて出られないって言うんだよ。いや、それは、じゃあ、富三郎さんがあくまでお待ちになったらどうですかって言ったら。待ってねえんだよ。いや、僕はもうできませんって言った。いきなりね。
22:01おい、俺の言うことが聞けねえのかって。いや、はい、分かりましたって言って、そこで分かりましたって言っちゃったんだよ。
22:29それからはまあ、京都へ行ってね。初日が始まった。えー、どんどんやっていくんだけど、勝さんはOKを出さない。あくる日も出ない。あくる日も出ない。毎日NGなの。違う、違う、違う、違う。ダメ、今日やめ。今日やめって言って、どこ行くんだ、祇園へ飲みに行くの。違うだろ、お前って。飲みながら、説教しながら。
22:55で、3日目、4日目行く。やった、ダメ。もうダメならダメなんだね。もう頭きちゃったわけ。もう明日ダメって言われたら東京へ帰ろうと思って。ホテルも引き払って。もうトランク詰めて会社行って。さあ、その日のシーンが、行ったら違うシーンだったんだね。あの、自分がもともといた親分の小さな事務所をね。頭きてぶっ壊してね、帰っちゃうっていう猛虜の沙汰のシーンだった。
23:06今日はな、これやるから。もうここのセットを潰しても何しても、何でやっても構わないから。ええ、もうこうなったら今日は帰るんだから。
23:25もうよーいスタートからってめちゃくちゃやっちゃったのよ。こんなのそうやってガラスを割るあるもの全部やってもうバーってくれてバーって。もうその今までのNGに対する怒りもあってバーってやってバーンって蹴飛ばして表に出ちゃったの。
23:45そしたらカツさんがね、OKだよ、それだよ、つって。要するにその時の感情っていうのはさ、猛虜の沙汰だったんだね。それをカツさんは作ってたのね。こいつにはこうしなきゃ、こういうふうにならないだろうっていうのを分かってたんじゃない。
24:10監督がOKしてるのがNGなんだから。それだよ、お前って言われて、そっから僕の猛虜の沙汰は始まった。そしてその夜も、おい行くぞって、ギオン行くって。で、お茶屋さん行って、三味線持ってこいよって言って。あの方はもう三味線もプロのプチューのプロ。お前ちょっと弾けって言って。
24:37チン、トン、シャン、やっても思って。チン、トン、シャン。うん。三味線はな、誰でも音は出せんだよって。ちょっと弾けしてくれよって。大事なのはな、チンじゃねえんだって。チンからトンに行く間の、ここに心はあるんだって。だからチン、トン、シャンっていう間があるだろって。
24:55ここができなければ、三味線はならないんだって。だから、お前がセリフ言うだろって。次の言う前の、この無音の時間に、お前の心があるかないかで、次のセリフは決まるんだよって。
25:08あ、なるほど。この無音のところに自分の思い、表現の思い、感じを全部作らなきゃダメだ。出なかったらな、喋るなって。
25:18なんか、全然今までと違う演劇のね、お芝居の教え方をしてもらったっていうか。
25:36もう一つ、名称と言われる木下圭介監督にも、大変面白い話があるという。これ大役なんですよ。加藤郷さんの主演だった。ところが郷さんがどうしても舞台かなんかがあって、その時期に、スリランカオールロケですから、時期外せないって。
26:02空いてる俳優さんを探してたんで、空いてたんです。記者会見をね、本当は郷さんでやる予定だったんで、金谷でやるっていうことの記者会見をする。高峰秀子さんと先生と僕の3人でしました。で、実はこうこうこうで、金谷くんで私も一生懸命やろうと思ってるって言ったら、
26:31秀子さん、嘘よ先生、昨日あんな目のギョロギョしたの嫌だって言ったでしょって言って。新聞記者の目の前で。言って、そんなこと私は言いません。言ってたじゃない、あの目のギョロギョしたの。私は嫌だって言って。俺の目ダメなんだなぁと思いながら。でもクランクインしました。スリランカへ行きました。先生がそばに来られました。えー、君のそばに今カメラは寄れません。
26:33は?今はロングで撮ってます。で、よーいって言ってカメラ探すと遠くの方にいるわけ。だから僕のお芝居をまだ寄りでは撮れない。なんかよーいって言うと目が大きくなっちゃうし、なんかすると体が硬くなるっていうようなことだったと思う。よーい。
27:15スタートがかかるわけ。で、小牧ちゃんがセリフを始めて、その何もしないまま僕がセリフを言っていくとオッケーな。でもその時カメラは小牧ちゃん向きなの。
27:24で、金谷君、あのね、強い人間を演じるときにはね、弱さを出すの。
27:43そういう転換もあるのよって。あ、なるほど。で、ガーッとやるときにガーッとやってる。逆にそれ弱いんだって。
28:10強い人はもうすっと。かかってきたら良ければいいって。ああ、なるほど。もう全然今までの僕の、なんていうか、尺姿が変わってきちゃって。で、そう思いながらまあだんだん、だんだん、あの、仕事が進んでいって。で、やっと見たら、キャメラが寄ってんの。僕向いて、その辺に来てる。ああ、あっちからここまで来た
28:11!って言って。
28:37で、適度に行ったら、あっちも来てるって。カメラが寄ってきたの。あ、僕少し変化があったのかなと思って。で、いよいよ最終場面になって、秀子さんのとこで別れるとこあった。そしたら、カメラがここにいたの。もうそれで俺感動しちゃってね。泣くシーンじゃないの、涙が出てきた。
28:53そろそろ言ってる間、その、カメラが寄って。笑で、ボロボロ、涙が出て。で、最後、その、ソリランカの海岸でね、僕は呆然と海の夕日を見ながら、その自分の、なんていうのね、今までやってきたこと。
29:11一人でね、味わうシーンがあったら。で、先生がそばへ来たの。カメラ、ものすごく遠いけど、ものすごい望遠よって言われたの。で、ここはね、もうあなたの自由におやりなさいって。
29:34一番いいところを撮ってるから、カットがかかるまでは、自由にしてなさいって。で、ここにお茶があって、紅茶があって、それを飲みながら、歩いてる人もいるわけだし、ジャバー、ジャバーって、夕日がだんだん、こんな夕日がね、落ちてくるのを見ながら、ひとつき間のロケだったんで、結構長かった。
29:40そういうのかと思いながら、その紅茶を飲んでて。もうその撮影してるって、忘れちゃったの
29:58?もう、長い時間だったんだよ。そしてもう夕日がこう、傾いて。だったら、カットーって声がかかって、あ、終わったんだ。だから、そんなところまで、僕を自由にしてくださったわけ。
30:27で、極めつけが八甲田さんでございますけども、これのご縁っていうのは、やっぱり高倉健さんの、仲良くしなきゃしょうがないなって言ってから、長く私と付き合ってくださった、ひとつの流れの中で生まれた作品だと思います。それで、僕は体が本当に小さかった。健さんが182センチあって、立派な体してらしたし。それで、健さんが東京でまだ1軒しかなかった。
30:56アスレチッククラブに入ってらしてね。東京に行きにしかなかったのよ。で、ある日、朝起こされてね。もうちょっと乗れって、車に乗せられて、どこ行くんだろうと思って。アスレチック行ったの。脱げって。で、体操着に着替えて。で、やれって、始まったの。健さんはもう、だってやってらっしゃるわけだから。僕、息が上がっちゃうじゃない。すぐに。何やってんだってね。だんだんって。他にもメンバーの方いっぱいいるわけでしょ。で、腹筋やれとかなんて。
31:14やって。全部できないわけ、なかなか。そしたら、周りに見てる人はね。健さん、それ、かわいそうですよ。今日来たばっかりじゃないですかって。もう、さらに。勘弁しちゃいなさいって。ほっといてくださいって。ほっといてくださいって。そんな体ね、役者なんかできるわけないんですよって。おいで
31:15!なんつって。
31:23その日、もう気絶するぐらいやらされて。で、最後に終わって、サウナ行って。はい。
31:35役者っていうのはな。体を鍛えとかないとできないぞ。これは行かなきゃダメだと思って、そのアスレスチッククラブに入会させてもらって。
31:54ある日、健さんが。おい、この原作読むよって。原作もらったのが、八甲田さんだったの。で、読みます。もう読みます。興奮しました。素晴らしい。今度な。映画になるんだよ。え
32:01?そしたら、プロデューサーの方が電話かかってきてね。八甲田さんを撮るんだけれど。
32:28神田隊員の役にね。やらないか。もう飛んでね。やらせてください。つって。で、健さんに報告に行って、実はこうやって健さんの話が来ました。つって。おお、神田隊、よかったなあ、お前。なんつって。そこで健さんが初めてね。徳島隊を健さんがやられて。神田隊っていうのは、その健さんを徳島隊を憧れて憧れて見く後輩なわけをね。
32:45っていうことは、もう健さんと僕っていうのはその通りになっちゃったわけ。僕はずっと憧れて、だから僕の感覚の中にはもう作らなくて言うわけ。そしたら健さんいろんなアイデアを下すって。
33:04冬の八甲田で冷夏でするときの下着はこういうもの持っていかなきゃダメだぞ。こういうの用意しろ、こういうの用意しろって言うの。全部教えてもらって。で、どうしてもこれが手に入らないって言ったら、健さんわざわざアメリカまで行ってね。その下着を買ってきて、僕の分まで買ってくれて。全く徳島隊員なのよ。
33:18僕は神田隊で、ありがとうございます、ありがとうと聞きながらそういうのを準備して。そして健さんが先に八甲田に入られて、僕は後だったんで出発はうんと遅れてたんです。
33:40そしたらまた雪の世界だとこれが必要だ、あれが必要だっていうのを発見されて、その伝達もいただいて。それから最後にラクダの上下がベストかなっていうのが来たのね、電話で。そしたらもうすぐお前ね、デパート行って買ってこいっつって。
34:09デパートに買って。でもね、ラクダのシャツってね、高かった。びっくりした。でもその健さんにいただいた素手の下着も十分。その日の天候、それから時間によって自分で変えなきゃいけない。あんまり暖かすぎるとね、軍服で1時間も2時間もあると。汗びっしょりになるんですよ。こっからつららが垂れるぐらい。もうそれは大変なの。
34:11歩くのは現場までどれぐらい?1時間半って。摂中抗群するんですよ。現場まで歩くんですよ。骨臭も全部して。そしたら健さんたちはもう何日か歩いてるから、実にいいリズムで立って歩けるわけ。僕はその日初めての摂中抗群なの。もう3分の1ぐらいでね、歩けなかったんです。やばいって、健さんすいません。いいよ、ゆっくり来いよって言って。健さんたちはどんどん行っちゃった。
34:42それで、スカイ温泉っていうところに泊まってるのね。
35:12そこはもうロケ台が刈り切ってるわけ。
35:25スタッフの方々と僕だけです。俳優さんはね。残ったの。それで毎日、摂中抗群をしたんです。お正月も休みなしに。
35:35負けないように。僕は神田隊として戦闘を歩くんですよ。200人近い隊の戦闘を歩く。僕が歩けなかったらもうアウトじゃないですか。
35:44で、バイーン、非訓練した。それで、1週間また用意して、健さんが入って来られて。それからはもう、毎日のように撮影が始まるわけですよ。
35:56キャメラを撮ってるでしょ。先頭が切れても後ろ歩いてるわけですよ。で、僕らはもう超えてるんだけど。で、だんだんくたびれてくるじゃない。スピードがた。押さー
36:00!って言って、木村大作さんが怒鳴るわけ。また上がるなー
36:05!って。で、映ってないね、僕らは。それで、カットー
36:10!って言ったら、前の10人ぐらいはね。バタバタバタッと倒れる。
36:38それが毎日続くわけ。それで、この雑納が出てきましたね。これね、その時に使った雑納をね、記念にもらったの。どうしても欲しいっつって。全員これ持ってるんですよ、ここが。で、この中にケンさんに言われたいろんなもの。グリスだとか、アメとか、ちょっと小さいのにウイスキーを入れたものとか。セリフの前なんかは、ウイスキーをこう。
37:01ここが温まるでしょ。セリフ言えるの。そのままだともう、かげられちゃって。じゅくじゅくじゅくじゅくじゅこんなになっちゃう。凍ってるんだから。これもケンさんのアイデアなんだね。これを見ると思い出すのはね、その、すごい体験をね。で、崖を登った話。
37:08クラタタイで加山雄三さんが出てらして、後からいらしたわけね。で、現場一緒に。加山さんあれ。
37:25雪男だから。もう雪はもう、すごいわけよ。それで歩くときも、もうちゃんと歩けるしね。で、待ってるときに、だいたい僕ら現場で、3時間から4時間、5時間は待つの。
37:34何を待つかって、その吹雪を待つんです。晴天は取らないんです。ほとんど取らない。吹雪を待つわけ。で、加山さんが、おい。いつもこんなに長く待つのか
37:48?っていうから。えー、だいたい2、3時間はもう、当たり前ですね。つって。うーん。で、加山さんは、木村大作さんと森田一郎さんとは、黒沢組でね、一緒にやってらっしゃるから。おい
37:52!って感じで、その、しゃべれるわけよ。まだかよー
37:53!と。
37:55で、僕らも、まだですかー!とか、なんとか言って、木村大作さんの方に、声が上の方にいるわけだから。そしたら、木村大作さんの声で、高倉大は6時間待ったぞー
38:21!って聞こえたのよ。あいたー、県産6時間待ったのだから。こら、俺は何も言えなくなっちゃったな、と。それで、その、おいらせの、この絶壁をですね。この200人が上がるわけですよ。
38:33その先頭ですよ、僕は。で、撮影がいよいよ始まって。で、さして、さして、さして、さして、ぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐっ。
38:45これの連続行くわけ。上がっていくわけ。蹴って、さして、って。そして、だいたいね、そうだな、20メーターぐらいはあったかな。
38:57で、あと5、6メーターのところまでは、なんとか行ったの。そして、行こうかなくなっちゃった。あ、これを、僕が落ちてたら、みんな落ちるわけじゃないですか。
39:14どうしようと思ったら、木村大さん、何やってんだ。上がってこいって、声はげんげん聞こえるんだけど、どうにもならない。わーっと思ったら、この軍下の、右足の軍下の下にね、ふっとなんかね、あったかいものを感じたの。
39:15あれ?って思って、なんだろうって。で、グッと踏ん張ったらね、ガーッと足が上がったのよ。で、次に刺さったの。したら、この手も次へ刺さって、その3メーターを上りきることができたわけ。それで、僕は落ちないから、全員助かったわけ。で、加山さんも上がってきたの。で、気がついたのよね。
39:50僕の真後ろに加山さんいたわけよ。今の加山さんっつったら、そうだよって。もうね、これはこうやらない限りね、お前は登れないと思ったんだっつって。
40:10手で僕の足を支えて、上げてくださったの。それで僕、分かるな。でも、それは加山さんが、雪に対する感覚がものすごいからね。いろんな経験をされてるから、そういうアイデアが出たんだと思うよね。
40:36違う人だったら自分のことでいっぱいじゃない。それだけ加山さん余裕があったのよね。それで助かって全員嫌がったの。わあ。わあ。命の恩人加山さん。だからもう僕の人生は助けられ人生だね。助ける方は全然やってないような気がするんだよ。いやいやいや。ほんとに。
40:58でもラストシーンのケンさんとお会いする。ここシーンしかないんですもんね。あ、お会いするとかね。それでそのケンさんが最後に踏破されてね。僕の妻である小牧ちゃんに会いに来るところがあって。その時には僕は棺に入ってるわけですよ。でもケンさんは神田隊員もついてると思ってるわけ。
41:11で実は小牧ちゃんが主人はって言ってその看護家をね。そこでケンさん初めて神田隊員が亡くなったっていうのを真実として知るわけじゃない。
41:22最後に神田隊員はって言って棺を開けるまでのシーンがあるわけ。前半のシーンも入れるとかなり長いシーンで。でケンさんも朝は出発だし。
41:43僕は前の日から女監督さんに相談してね。明日は僕は棺の中にいるから。もう誰よりも早く棺の中に入って待っていたいと。いや大丈夫ですか。いやそうしたいって言った。わかりました。って言って前の日に準備をしてくれて。
42:06僕だけ早めにね。現場へ到着させてもらって。それでケンさんの入る30分ぐらい前かな。そろそろ準備しようつって。棺の中に藁を引いてあるんだけど。でそこに入って僕は一応回路をもらって。だから飲み水も。飲み水はこれと同じで水筒があるんで。それにもらって。
42:32約ね、棺に入って5、6時間。ずーっと棺にいました。でケンさんが棺をバッと開けて。初めてそこで僕の亡骸を見るわけじゃない。僕は見れないわけよ。目をつぶって、じーっとしてなきゃいけないわけ。
42:57でそこでケンさんのすごいお芝居があって。その日は別々に帰ったと思うね。お風呂に入って。2時間ぐらい入らないと温まらないの。でやっとこう、清浄に戻ったところでね。あのケンさんの部屋に行って。ありがとうございます。さーっつって。おう、ご苦労さんっつってね。ケンさんのニコッとした顔を見てね。
43:21ああ、よかった。そのね、撮影のあれが相馬灯のようにこう。その神田隊らしさ。そのらしさって何だろうって考えると。それは徳島隊に対する感謝しかないよね。その、ありがとうございますってのは簡単に言えるけどね。それ以外に僕は何かお貸しできないかなと思ったのが、
43:47その火継ぎに入ってることだったの。それでその場面僕見てないのよ。死者の時に初めてそのシーンを見たわけじゃない。その最後の時はもうね、涙止まらなかった。そのシーンだけじゃなくて、その、前半からそのスタッフの人たちの苦労。いろんなことが思い出されるし、俳優さんの苦労。
44:16逃げて帰った俳優さんもいるし、この辛さに耐えられないっていう人もいたし、それを支えてくれて、毎日現場でご飯を作ってくれた人がいるのよ。それを食べるのがまた何とも言えない力になった。皆さんもこれからいろんな出会いがあると思うのね。それを大切に一つ一つ積み上げていっていただきたいなと思います。
44:36ありがとうございました。ありがとうございました。何も言うことございません。どうもありがとうございました。どうもありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。
44:37That's what I wanted to do with my own time, and now I'm going back to my own life.
44:49I don't want to talk about my own life, but I don't want to talk about my own life.
44:54I don't want to talk about my own life, but I don't want to talk about my own life.
45:32I don't want to talk about my own life.
45:34I'm getting tired.
45:38I'm getting tired.
45:38I'm trying to enjoy it.
45:40It's a great game.
45:42It's not fun to talk about it.
45:43I think that I want to be a hero' life.
45:51君たちはどう演ずるかはTVerで配信中。FODではノーカット完全版を配信中。
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