00:21人間国宝
00:51細川茂春さんの作品は小さな茶碗でも何十万もするそうですよ触る前に行ってくださいよ丸貝は東芸科の細川茂春さん73歳です長男の和樹さんが今朝寝室にいないのを不審に思い探しに来て発見したそうです殺しだ死因は脳座傷後頭部を鈍器で一撃に死亡推定時刻は恐らく
01:03今日の午前1時から3時ぐらいだ結婚が付着してる狂気とみて間違いないね裸足だ
01:17お塚さんはアルサイバーだったんだ半年前から症状が悪化し意識が鮮明になったり不鮮明になったりを繰り返して徘徊におさまったそうだあっ
01:31千恵さんおじさんダメですよ勝手に入っちゃうなんて言ったらおいお酒が変わるなお見事の方ですかはい父のいとこです細川紀美安
01:59上七軒で酒屋をやってますないないどうしましたそこには父が4年ほど前に古美術賞から買った骨董品が置いてあったんですっていうことはこれらは重治さんの作品ではないっていうことですかええ室町時代に作られた古美禅の壺は500枚もしたんだぞ
02:28それがこんな粉々にずいぶんと豪華な凶器ですね人間国語にふさわしい骨董品を狙って忍び込んだ窃盗犯が徘徊してた丸貝と接触して撲殺その線でしょ骨董品の確認にご協力願いますかそれが私は父の作品は管理してますが骨董品の方はよく分からないんですあなたはよくご存じのようですね
02:36いや私はただしげさんに古美術賞を紹介しただけだ本当にどういう意味だ
03:04もう少し詳しくお話もかけますかどうぞどうぞあちらへどうぞどうぞあの泥棒の仕業なんですかああいやそれはまだ何とも失礼ですがああ高木と申します
03:123年前しげはる先生が一線を退いた後は私がこの窯を引き継いでおります木村です
03:19しげはる先生のお弟子さん方ですかこんなことになったのは私のせいなんです
03:43どういう意味でしょう私が昨日納屋の鍵をかけ忘れたんです昨日は窯の火の管理のために裏の工房に泊まっていました和樹さんと一緒に思い出夕食をとったんですがちょっと飲みすぎましてじゃあお二方は屋敷内にいらっしゃったんですかあいえ私は先生に言われて夕方には帰宅しております
03:44そうですか
04:10父の部屋に何か?
04:21すいません勝手にどうしても拝見しておきたかったもんですからあのこの鈴は夜中にお父様が徘徊しても分かるようにつけてらっしゃるんですね
04:34ええ私はいつも隣の部屋で寝ていますこの鈴の音がすれば見に来るようにしてるんですが昨日は熟睡してしまって気づかなかったんです
04:42あなたは陶芸はやられないんですかはい私は作る方ではなく売る方です
04:46五条坂で清水焼を扱う店をやっております
04:49ああ他にご家族は?
04:54弟がいますここには住んでいませんが
05:00和樹さん工芸協会の方が見えました
05:02あすいません
05:04和樹さんちょっと待ってください
05:08今日は冷えますから
05:13ありがとう
05:14和樹さん
05:24あのこちらで働くようになってもう長いんですか?
05:28もう10年になります
05:293年前
05:41精密検査で脳の萎縮が進行していることが分かってから旦那様は釜を高木さんに譲って引退しました
05:46介護もその頃から昼間は私
05:48夜は
05:50和樹さんが
05:52大変でしたね
05:53彼ご結婚は?
06:03相手を見つける暇もなく旦那様とこの家を守るために働いてます
06:08それだけじゃないんですよ
06:10浪江さん
06:11兄貴は?
06:14応接間の方に
06:17阿蘇
06:41今のが次男か何だかうさんくさそうなやつでしたねうさんくさいのは次男だけじゃありません鈴の話をした時長男は熟睡してしまって口では嘘をついても脳が聞いた音を覚えてるんですその音が耳の中で再現されるもんですからつい無意識に手が耳に行ってしまうんです彼は嘘をついていたってことですか?そう!
07:12それに不安私は先生に言われて夕方には帰宅しております秘密同様そして剣はこの家には相当複雑な事情が隠されているようです
08:11ほかにも身元不詳のいくつかの指紋が検出されたそうですつまり物証面でいえば全員が容疑者ってことかはい一課は窃盗犯の線で捜査を進めようとしているみたいですが検討外れもいいところですね納屋の中の重原氏本人の作品には全く被害がなかった古美術ではないとはいえ人間国王の重原氏の作品にも高値はついているなぜそっちの方には見向きもしなかったのかな?
09:41全然固定っぽくないですうちは本当に買う気のあるお客様にしか美術品をお見せしませんのこれが細川様にお買い上げいただいた品です。
10:02購入したのは全て4年前の同じ日ですねええ。いとこの君安さんの紹介でいらしてまとめてお買い求めいただきました。
10:17その君安さんもよくこちらで購入されるんですか?いいえ。一つ買ってくれたきりですわ。でもそういえばあの人、妙なこと言ってましたけど。
10:41妙なこと。おっ、来たぞ。はい。ありがとうございました。ありがとうございます。大丈夫です。大丈夫です。兄貴、もう俺たち2人だけだな。どうするこの家。こんな時にする話じゃないだろう。まあ心配するな。
11:07お父さんの事件を調べている刑事さんだ。弟の龍二です。先ほどお会いしましたよね。どうも。お父様の写真ですか?ええ。家を選んでおくように葬儀者に言われたもので。これイタリアですね。ええ。向こうの文化交流機関に招聘されて父は10ヶ月ほど焼き物を教えていました。10ヶ月も?僕も付き添いで。
11:30陶芸のこと以外は一人で何もできない人でしたから。根っからの芸術家でいらっしゃったんですね。母は病気で亡くなる直前まで父のことを心配していました。そんな母の苦労を見て育ちましたから、僕は芸術家にだけはなりたくなくて、父の後は継がなかったんです。
11:38長男に支えられてきたからこそここまで来られた。ある雑誌のインタビューで、お父さんもそんなふうに答えてらっしゃいました。
11:51へえ面と向かって息子にそんなことを言う人じゃありませんでしたけどね。ところでこちらのお宅から何かなくなってるものはありませんか?えっ?いえ犯人が納也だけじゃなくてこの重屋の方にも侵入した可能性もあるなと思いましてね。いえ特に思い当たるものは何も。私も。そうですか。
12:33お父様の寝室から当然あるべきものがなくなってるような気がしたんですけどね。私の勘違いですかね。あの一体どういう意味です?ナメさん腹減っちゃったな。頼むよ。はい。
12:41リュウジさんでしたよね。お前お仕事今何されてるんですか。
12:48ギヨンでちっちゃなバーやってます。お金は兄貴に出してもらって。だからもう頭上がらないんですよ。
12:50口では何とでも言えるぞ。
12:55本当に感謝してるって。親父の面倒だって全部兄貴が見てくれたんだから。
12:58お父様と何かあったんですか。
13:04まあ実は僕若い頃一時期親父の下で陶芸の修行してたんですけど。
13:07外で酔っ払ってケンカして。
13:16陶芸が手をけがしてどうする。お前のようないい加減の奴はメイザールだ。出て行け。
13:19あの頃は後継ぎって目で見られるのがプレッシャーで。
13:23俺には親父みたいな才能もなかったし。
13:34父は頑固でしたからそれ以来15年弟と顔を合わせることはありませんでした。
13:39息子は僕一人でいいなんて親戚にいい派なんて。
13:47父がアルツハイマーを発症してようやく龍二はこの家に出入りできるようになったんです。
14:14でも兄貴だけはずっと俺を見捨てなかった本当に感謝してます本当にお前は口ばっかりなんだから本当に感謝してますあの弟やっぱりうさんくさいな表面上は仲良しのふりをして金目当たりにお人よしの兄を利用してるみたいだおおその根拠は?
14:19テーブルのどの席に座るかに人の真相真理は現れる。
14:27テーブルの角を挟んで座る。これは最もリラックスして会話ができる関係。
14:35向き合って座る。これは相手と話をしようとする意思がある関係。ところが龍二さんの場合。
14:40和樹さんとは対角線。一番遠い席に座っていました。
14:48つまり会話をしたくない好ましく思っていない相手だという気持ちの表れだってことですね。
14:52まさか君におかぶを取られるとは思いませんでしたよ。
14:56ま、極めて処方的な知識じゃないですか。
15:00よくできました。ご褒美にこれあげましょう。
15:06馬鹿にして。ていうかこれ。また僕の黙って取ったでしょ。
15:12立派な登り窯ですね。
15:16ああ。どうも。
15:20この登り窯にしか出せない独特の不愛があります。
15:25途中で火を絶やすことは先生が望むことではないと思って。
15:29重原先生の技はあなたが引き継がれたんですね。
15:30はい。
15:32先生はどんなお方でしたか。
15:34ちょっと。
15:40陶器は日常で使うもの。自分はそれを作る職人にすぎない。
15:41いつも口癖のようにそう言ってました。
15:45慎み深い方だったんですね。
15:49ええ。飾っておくだけの陶器なんて馬鹿げてると言って、
15:54ご自分の作品に高値がつくのも内心はご不満だったようです。
15:58そうですか。
16:24失礼小美術師長の安藤さんから聞きました茂原さんが購入した骨董品はいずれ自分のものになるあなたそうおっしゃったそうですねえっああ茂さんが死んだ時一つぐらい片見分けでもらえるんじゃないかなと。
16:37茂原さんはアルツハイモンの症状が進行する前に弁護士立ち会いのもと財産分与を決めています。そこにあなたの名前はありませんね。
16:44もらえないと知ったあなたはあの苗から骨董品を盗み出そうとしたそういう推測も成り立ちますが。
17:14盗み出すなんてしてませんよ最近の警察はほんと失敬だな購入した骨董品は4品とも全部現状にあった何にも盗まれてなかったんだこの残りは何なんだろうどうだすばらしいだろう?
17:21これなんか台湾の古宮博物院にあるのとそっくりでしかもたったの5000円だよ。
17:29へえそりゃ素晴らしいですね。そうか。お前もこの技とならぬ美の良さがわかるか。
17:42僕も感心してるのはお父さんのそのコレクタっぷりですよ。買ってきた骨董品を恥ずかしげもなく自慢するっていうね。おい、ずいぶん嫌なこと言うんだよお前。ええ、正しいコレクター心理なんじゃないんですか?
17:53それよりも逆にタイマーはたいて買った骨董品を一緒に見せることもなく何にじーっとしまいこんどコレクターがいたとしたら、お前ってどういう心理なんですかね?
18:17それはあれだなぁ。心理学の範疇というよりも犯罪学に分類されるべき命題だな。なるほどね。素晴らしい。参りましたお父さん。まあまあいっぱい。これで飲んだらどれだけおいしいかっていう。おい、よそよそ、これは功労だよ。
18:44殻ですからかうな偽物だったはい4つとも全て偽物つまり贋作だったんですやっぱり犯罪学の命題ださすがお父さん室町時代桃山時代などと書いてありますがこの時代にはありえない
19:13復活水素アンモニウムが全ての陶磁器から検出されました復活水素アンモニウムは陶磁器を骨董品に似せるときに使用されることがありますこれを割った人物は贋作だって知ってたんじゃないでしょうかだから地面にたたきつけて壊した行きましょどこへ重治氏に骨董品を売りつけた小美術省のとこでしょ分かってますね
19:22安藤さんいらっしゃいますか?
19:22安藤さんいらっしゃいますか?
19:42I'm Joe.
19:55I'm going to take a look at him.
20:50いいでしょうその風合いが何とも味があって。
21:19なるほどやはりここでしたか勝手に動きまんのはおこことは後で申し訳ありませんがこれをお借りできますでしょうかいろいろと調べたいことがあるものですから何を調べるの実は清原さんが安藤光子さんから購入した骨董品はすべて贋作だったんです当然これも贋作の可能性がありますえ?
21:21贋作?はいくそその安藤さんも殺されましたそんな
21:41彼は嘘をついていません。贋作であることも安藤さんが殺されたことも本当に知らなかったみたいですね。
21:47いや、重原さんだけは贋作だって知ってたんじゃないでしょうか。
21:48どうしてそんな馬鹿げたまめを?重原さんは飾っておくだけの高い陶器を嫌ってました。なのに大金を払って一度で4つの骨董品を買って奈良にしまい込んでるんです。ほら矛盾してるでしょう。
22:18でももし贋作であることを知っていたとすればそこにある一つの意味がある。彼の真理が見えてくるような気がするんです。
22:37贋作を作ったのが誰だか判明すればすぐに分かります。これも贋作だったよ。やっぱり同じ復活水素アンモニウムで古びた趣に加工してあるんだ。復活水素アンモニウムを購入するには特別譲渡書に署名なつ印が必要です。
22:42L.P.科学の記録によると京都地区に10年前の2001年大量の復活水素アンモニウムの販売してますね。購入したのは繁盛。
23:11まさか贋作を作ったのは細川重治いや2001年は重治氏は日本にはいませんでした贋作を作ったのは10カ月間イタリアに行っていた重治氏に代わって工房を任されていた人間です
23:39父はたくさんの弟子を育てましたが中でも高木は一番優秀でした何で贋作作りなんか才能の無駄遣いだ才能の無駄遣い父は陶芸を人をだます道具にするような人間を許すはずがない高木にだまされていたんですよ病気のせいで判断力が鈍っていたんです
23:57裏口に葬儀者の方が見えましたはい桐島さん彼女とよく目が合うみたいですねよく目が合うのは気がある証拠えっ?
24:14たった今殺された安藤光子の爪に付着していた皮膚炎からお前のDNAが検出された彼女を殺害したのはお前だな安藤光子は売りさばいた贋作を作ったのは?
24:35あいつとは昔からの知り合いで12年ほど前にいい儲け話があると持ち掛けられて私に任せて鴨なんてすぐ見つかるわよ2人で力を合わせればきっと儲けできる
24:54高手のつく小祝りや小鼻善をまねしていくつ作ったか数えけれない実際に儲けたのはあいつだけだったそれでも構わなかったなのに警察に目をつけられた途端
25:24俺を捨てて高飛びしようとしたからいつまでそこに突っ立ってんのよくそっくそっ細川重治氏との間には何があった何もない俺は先生は殺せない重治氏は安藤光子から贋作を購入してたそれ
25:31俺は知らなかったミツコは俺に客の情報は漏らさないだから先生の遺体が発見されたとき
25:47初めて知ったなんで先生はあんなものをあの元作もお前が作ったものだな違うあれは
26:04お出かけですか私たちもお供しますついでにお話ししたいことがあったら何でも伺います行きましょ
26:20龍二さんはあの人は勝手に納屋の合鍵を作って時々お金になりそうなものを盗み出してたんです
26:30龍二を家に入れるなこんなろくでもない男親子の縁は来たはずだ
26:47あんたまともじゃんじゃあその時は重治氏の意識ははっきりしてたんですねはいするとこの前刑事さんがおっしゃってたことなんですけど
27:06これがなくなってたんでしょ この湯呑みここにもここにも映ってますでもどうしてわかったんですか寝室の枕元のお盆の上には水差しはありましたがコップがありませんでした
27:10あったのは後だけ不自然でしょ
27:36旦那様がいつも大切に使ってた湯呑みです大切にええ子供の頃カズキさんがお作りになったそうです一度壊れてしまったんですけど出入りしていた金継ぎの職人さんに直してもらって大切に使っていらっしゃいました金継ぎっていうのは確か
28:00割れたりかけてしまった陶器を漆でつないでその上を金分で装飾するっていう修繕方法でしたねはいあの湯呑みがなくなったのもあの人のせいだと思いますあれを見てリウチさんこの部分の金溶かしたらいくらになるかなこれっぽっちの金を監禁できるわけないだろ
28:21俺そんな大事なことをどうして今まで黙ってたんですか和樹さんに口止めされました和樹さんに弟さんの生活の面倒もあの方が見てます本当に家族思いの優しい人なんです
28:26あなたにとって和樹さんは大切な人なんですね
28:52高木さんが全て事業しましたあなたには詐欺罪の共犯容疑がかかってます10年も前の話だし事故とかになんないかなダメどうこう願いますか
29:19分かりました分かりましただから何も知らないんですって
29:47あの贋作の作者は彼でした高木が龍二を誘ったのは龍二に人並み外れた陶芸の才能があったからだそうです才能10年前イタリアに行ってた頃彼が工房に出入りしてたことを弟子の木村さんが帰国した重原氏に教えてましたしかし木村さんは高木が関与してることまでは気づいていなかった龍二が勝手に来て怪しげなものを作っていたとだけ告げたそうです
30:17辞め金にだいぶ借金あんな贋作作りに手を貸したのは金目当てか面白いと思って面白い
30:37その通り頭いいですねうんその通りあのクソ親父俺の才能を全然認めなかったでも俺の作った贋作にコロッと騙されて大金払ってまぬけなところはお人よしの兄貴そっくりだ
31:07それは全然違います
31:37そうなる前に自分の手で買い集めようとしたんです
31:45お前はどこで何をしてたお前はどこで何をしてた自分の家にいたよ
31:56それを証明できるんだいない父親が死んだら遺産が入る取り立て屋にそう言ったそうだな
32:21弁護士呼んでもらえませんかまさか弟が父を驚いたふりをされなくても結構ですよあなたお手伝いの奈美恵さんに弟さんのこと口止めされてましたよねお父さんを殺したのは弟さんだって気づいていたからかばうためにそうしたんでしょう
32:50その通りですお恥ずかしい話ですがリュウジならやりかねないと思ったんですところでこの奈美はあなたが作られたんですよねええ僕が中学の時に父の誕生日プレゼントに作って送った拙いものです
33:11お手伝いの奈美恵さんはこの奈美がなくなったって言ってるんですけれども心当たりありませんかきっと父がどこかに置いたんでしょう病気のせいで冷蔵庫の中に老眼鏡を置いたりしてましたからああそういうことですか
33:25こうなったらあいつが一日も早く罪を償ってやり直せるよう兄としてできる限りのことはするつもりですあとは細川隆二が自供すれば決まりですね
33:42いえ龍二さんは本星じゃありませんじゃあ誰だって言うんですテーブルの座り市の話を覚えてますよねもちろんですよ目のつけどころはなかなかでした褒めてあげましょうでも一つだけ勘違いをしています
34:06君は最初に座っていたのが和樹さんだって思ってましたよねええでももしその順番が逆だったとしたらまさかそんな
34:32そろそろ本星を落とす決定的なピースがやってくる頃なんですけどね決定的なピースおらきた犯行現場には4つのココヒーがいてこれがありました重春さんが大切にしていた湯呑みですこれで全てのピースが揃いました
35:05どうしたんですこんなところでお話なんてあなたにお伺いしたいことが2つありましてねまず一つ目の質問ですお父様が大切にしていたあの湯呑みあれあなた中学生の時に作ったっておっしゃいましたよねええおかしいんですよ
35:31いいえねあの湯呑みを金継ぎした職人さんのところにお話を伺いに行ったんですよそしたらその職人さんはおおこれかこれかカエルの子はカエルだね小学生でこんな良いもんが作れるなんてさ確かに小学生って言ったんですよ言い間違いか記憶違いでしょそんな話をしに言わざわざ
35:41じゃあ2つ目の質問です人類最初の殺人事件でご存知ですか旧約聖書に出てくるお話なんですけどね
35:59カインという兄とアベルという弟がいました2人はそれぞれ父である神に贈り物をしたんですね神は弟の贈り物の方を痛く気に入りましたそれに嫉妬した兄はなんと
36:22弟を殺してしまったんですその話になぞらえて親の愛情を独占する弟に兄が嫉妬する真理をカインコンプレックスと言います私はこの事件はそのカインコンプレックスが引き起こしたと思っているんです
36:45あなたリュウジさんに嫉妬してるでしょなんで僕が弟に嫉妬しなきゃならないんですかこの湯の海これ本当はリュウジさんあなたが作ったんじゃありませんかえ
36:51?覚えてらっしゃらない無理もありませんあなたまだ小学生でしたからね
37:19お兄さんを手伝うつもりでろくろを回しただけだったんでしょうところが初めての陶器作りにもかかわらずこんなに完成度の高いものが作れてしまったんですその時あなた思い知ったんじゃないんですか父親に必要なのは陶芸の才能のない自分じゃないリュウジだけなんだあなたはお父さんの後を継がなかったんじゃありません継げなかったんですそしてその後と
37:39お父さんは知っていましたその父親の愛情をつなぎ止めるためにあなたは献身的に尽くし介護にも明け暮れただがその一方で感動された弟を金銭的に援助することによって
38:04意図的に父親から遠ざけた弟思いの兄という姿は見せかけの縁に本当は心の中は弟への憎しみでいっぱいだったはずですナミエさんにリュウジさんのことを口止めしたのもリュウジさんのことを心よく思っていないナミエさんがそのうちに誰かに喋るだろうということを
38:18あの夜拝会に出た父親を追いかけてここへ来たあなたはあることを知ってしまった4年前お父さんがこれらを買った理由そしてナヤにしまってあった理由を
38:35知りたくなかった知らずにいたらあんなことには
39:15お父さん部屋に戻りましょう風邪をひいてしまいますよリュウジリュウジは本当にいいものを作るこれもこれも
39:43実によくできているほれぼれするな他の人が買ったらまずいだろうだからお父さんが買ったお前は本当に才能がある小学生でこんなものまで作れたんだからなああ
40:08知っていたんですかリュウジ違う僕はリュウジじゃない和樹だこんな
40:34こんなにこんなにバラバラなんでなんでお父さんはいつもリュウジリュウジってかわいそうになんで僕を見てくれないんだうわー
40:52んんんんん
41:11I don't know.
41:51I don't know.
42:15初めて六郎に触る龍二を一輝が一生懸命教えていた兄弟二人が力を合わせて作ってくれた死んだらあの世にも持っていきたいくらい
42:23大切な私の宝だ
42:29兄と弟
42:37お父さんにとってはどちらも大切な息子であることに変わりなかったんです
43:06バカだよバカだよ!
43:07兄弟!
43:11どうして?
43:13兄弟!
43:15どうして?
43:57愛情を素直に子供に伝えられなかった父親よねその過ちに気づかないまま亡くなってしまったわけだし
44:01カインとアベルの話の結末はどうなるんですか?
44:06カインがアベルを殺した後
44:11神はカインをエデンの東に追放したがそれ以上の処罰をすることはなかった
44:13えっそうなんですか?
44:15それどころか
44:24カインが他のものに狙われないようにカインを殺した者は誰でも7倍の復讐を受けるそういう過去までお与えになったんだよ
44:25どうして?
44:29自分の過ちに気づいていたからでしょうね
44:33兄が弟を憎むようになったのはなぜなのか
44:41言ってみれば神様は人類最初の殺人事件の本星が自分だって分かってたっていうことです
44:44神様だって過ちを犯すんですからね
44:48人間だったらなおさらです
44:51おや?
45:04大切なのはその過ちを素直に認めることです
45:07あぁ、You Say Good-bye
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