00:14パイと焼き方の話
00:18ベアトリクス・ボタ
00:20焼く大久保優
00:25昔々あるところにリーピという猫ちゃんがおりました
00:31ある日ダッチェスという子犬をお茶にお招きすることに
00:38リーピのお手紙はこうです
00:40ご都合の良い時にお越しください
00:44とってもとっても素敵なものを手に入れまして
00:50なので白地で縁取りが桃色のパイ皿で包み焼きに
00:56するつもりです
00:57きっと初めて味わう美味しさですよ
01:02一人でペロリ平げること間違いなし
01:06私はマフィンで構いません
01:09とリーピはカキカキ
01:12このお手紙を読んだダッチェスはお返事したためます
01:18では喜んで4時15分に伺います
01:23ところで不思議なこともあるものですね
01:28私もこちらで夕芸はとお招きに伺おうとしていたところで
01:34大層美味なものがございまして
01:39それではお時間通りに参ります
01:41と書いてからダッチェスは終わりにこう付け加えます
01:47ただネズミのパイはちょっと
01:52とはいえ後でぶしつけだなと思い直して
01:57ただけ残して後は消し楽しみにしておりますに書き換え
02:03ました
02:05そしてお手紙を郵便屋さんに渡します
02:09それでもリーピのパイのことが大変気がかりなので
02:14何度も繰り返しリーピのお手紙を読み返しました
02:20きっとネズミパイですわ
02:23どういたしましょう
02:24とダッチェスは独り言
02:27無理ネズミパイを口にするなんて無理ですの
02:32でもお茶会ですもの
02:34口にしなきゃ失礼ですわ
02:37こっちで子牛と豚桃のパイを作るところでしたのに
02:43白地に縁取りが桃色のパイ皿
02:47そうですわ
02:48うちにもございます
02:50リーピのお皿と同じものが
02:54だってどちらもぐいぐい旅佐のところで買ったんですもの
03:00ダッチェスは食べ物置き場に入り込み
03:04棚からパイをおろしてましまし
03:08あとはオーブンに入れるだけ
03:11うっとりするほどのパイ生地
03:15生地が固くずれしないよう
03:17ちっちゃな金物の焼き型を中に入れてございますから
03:23真ん中にフォークで穴を開けて
03:26湯気が逃げるようにしてありますの
03:30もうできればこっちを口にしとうございますわ
03:34ネズミパイじゃなくって
03:37むやみに悩むダッチェスは
03:39またリーピのお手紙を読みます
03:43白地に縁取りが桃色のパイ皿
03:47一人でペロリ
03:49一人でって私のこと?
03:52となるとご自分はお召し上がりにならないってこと?
03:58白地に縁取りが桃色のパイ皿
04:02リービはマフィンの買い出しにお行きになるはず
04:06あ、思いつきましたわ
04:09そうですの
04:10リービがお留守の時に
04:13駆け足でリービのオーブンへ
04:15このパイを入れればよろしいのよ
04:19ダッチェスは自分が冴えていると大はしゃぎ
04:24その頃リービはダッチェスのお返事を受け取り
04:29その子犬さんがお越しになると知るや
04:31すぐさまパイをオーブンにひょいっと入れます
04:36二つ縦に積まれたオーブンには
04:38他にもつまみや取っ手があれこれありましたが
04:43ただの飾りで開けるためのものではありません
04:47リービはパイを入れたのは下のオーブンで扉が固いので
04:53した
04:54上のオーブンは火が強すぎるのよね
04:57とリービは一人ごと
05:01ネズミのひき肉とベーコンのパイ
05:04とろけるように柔らかく肉汁たっぷり
05:08小骨もみんな取ってある
05:11だってこの前のお茶会で
05:13ダッチェス魚の小骨で
05:16喉をつまらせそうになったんだもの
05:19食べるのがちょっと早いのよ
05:23まあ一口も大きめだし
05:26でも育ちのいいおしとやかな子犬よね
05:30いとこのぐいぐいたびさに比べれば
05:33どこまでも上のお客様だわね
05:37リービは石炭を積んで
05:40暖炉の底をきれいに
05:43それからバケツを持って外の井戸まで出て
05:47やかに入れる水をくみます
05:50次に取り組むのはその部屋のおととのえ
05:54というのもこの台所は今も兼ねていたのです
06:00玄関口で敷物を一つ一つパタパタした後
06:05きっちりと敷き直しまして
06:08暖炉の前に敷くのはうさぎの毛皮
06:12暖炉の上の時計や置物のほこりを払い
06:16テーブルや椅子も磨いたりこすったり
06:21続いて荒い縦の真っ白なテーブルクロスを広げ
06:26とっておきの瀬戸物のティーセットの支度
06:30暖炉のそばの釣戸棚から取り出します
06:35ティーカップには白にピンクのバラがあしらってあり
06:39取り皿は白地に青
06:43テーブルを整えたリービは水差しと鶏皿を手に
06:48野原を下って巻き場へ
06:51ミルクとバターを取ってくるのです
06:55戻ってきた時に下のオーブンを覗くと
06:58パイの具合もいい感じ
07:01肩掛けとよそいきの帽子を身につけ
07:04リービはカゴを手にまたお出かけ
07:08村のお店でお茶っ葉一包みと角砂糖を500グラ
07:14ム
07:15あとマーマレードを一瓶買うのです
07:18ちょうど同じ頃ダッチェスもお家を出ました
07:23二人のお家は村の端と端にあります
07:28リービが道すがら出会ったダッチェスは
07:31布をかぶせたカゴを下げていました
07:35お互いにお辞儀だけして口はかわしません
07:40あとはお茶会がありますからね
07:43角を曲がって見えなくなると
07:45ダッチェスはすぐさまひたすらに駆け足
07:50リービのお家へ一目散
07:53店に入ったリービは
07:55いるものを買って
07:56いとこのぐいぐいたびさと
07:59楽しい世間話をしてから外へ出ます
08:03いとこのたびさはおしゃべりの後に本音が出まして
08:08子犬だなんてまるで総理村には猫がいないみたいに
08:13午後のお茶にパイですって結構ですこと
08:18とぐいぐいたびさ
08:20リービはパン焼きティモシーのところに寄ってマフィ
08:24ンを買いました
08:25そうしてお家に帰ります
08:28すると何やら裏口からガサゴソという物音が
08:35ちょうど表から家に入った時でした
08:39パイにしては変な音ね
08:42スプーンはまだしまってあるし
08:44だとしたらとつぶやくリービでしたが
08:48そこには誰もおりません
08:51手こずりながらも下のオーブンの扉を開けて
08:55パイの向きを整えます
08:58焼きネズミのいい香りがしてきました
09:02その時にはもうダッチェスが裏口から忍びてた後
09:09決体なことですわ
09:10入れ替わるはずのリービのパイがオーブンにござい
09:14ませんの
09:15どこにも見当たらないなんて
09:19家中お探ししたのに
09:21こっちのパイは程よく温まった上のオーブンにお入
09:26れしました
09:28他の取っ手は回りませんし
09:30きっとみんな見た目だけのものですのね
09:33とダッチェス
09:36それにしてもネズミパイをお片付けしとうございましたのに
09:40どこへやったのかさっぱり
09:44この音はリービのお帰りね
09:47急いで裏から出ないと
09:50お家へ戻ったダッチェスは
09:52美しい黒の毛並みに櫛をかけます
09:56それからリービへの手土産に
09:59庭のお花から花束をこしらえました
10:03あれこれするうちやがて時計が四度なります
10:09リービは探りに探って
10:11戸棚にも食べ物置き場にも
10:14誰一人隠れていないと納得した後
10:18上に上がってお着替えしました
10:22お茶会用の藤色の絹のワンピース
10:26それから刺繍入りのモスリンのエプロンに
10:30前掛けを身に付けまして
10:33リービはつぶやきます
10:35あらあらあの引き出し開けっぱなしにしてないはずよ
10:40誰かが私の鍋つかみ付けようとしてたってこと?
10:46下に戻ってお茶を入れたティーポットを
10:50オーブンの上に置きます
10:52もう一度下のオーブンをのぞくと
10:55パイは素敵なきつね色で
10:58ほかほか湯気が出ていました
11:01暖炉の前に腰を下ろして
11:04子犬を待つリービ
11:06下のオーブンにしてよかったわ
11:09上のはきっと熱すぎどころじゃないわね
11:12あら?
11:13戸棚の戸がなぜか開いてる
11:17まさかほんとに誰かがこのうちに?
11:22よじきっかり
11:23ダッチェスはお茶会へと足を向けます
11:27村をビューンと突っ切ったので
11:30早すぎてリービのお家へ続く小道で
11:34ちょっとばかり時間をつぶす羽目に
11:39えーっともうリービはこっちのパイを
11:42オーブンからお取り出しになってるかしら
11:45とダッチェス
11:47にしても残りのネズミパイは
11:50一体どうなりなんでしょう
11:53かっきり4時15分
11:56体操をしとやかに
11:58トントンと叩かれるドアの音
12:02リブストンの奥様は
12:03ご在宅?
12:05と玄関にて
12:06ダッチェスはお尋ねします
12:09どうぞこんにちはダッチェスさん
12:12とリービは声を張りました
12:16お元気そうで
12:18それはもうおかげさまで
12:20あなたはどうですの?
12:22リービさん
12:23とダッチェス
12:25お土産にお花を持ってきましたの
12:29うーん素敵なお花
12:32まあ美味しそうなパイの匂い
12:35そうなのよネズミとベーコンのね
12:39食べ物の話はそれくらいにして
12:41とダッチェス
12:44素敵な白のテーブルクロス
12:46焼き加減はもうよろしいの?
12:49まだオーブンの中?
12:52たぶんあと5分ってとこね
12:55とリービ
12:56もうほんのちょっとだけ
12:59お茶入れますわ
13:01待つ間
13:02お砂糖はいります?
13:04ダッチェスさん
13:06ええお願い
13:07リービさん
13:08あと一つ鼻先にのせてもよろしい?
13:13いいですとも
13:14ダッチェスさん
13:15なんてお見事
13:17まあ愛らしい
13:19可愛らしい
13:21ダッチェスは
13:22自分の鼻先に角砂糖をのせ
13:24くんくん
13:27あのパイのかぐわしいこと
13:29大好きなコウシと豚
13:31じゃなくて
13:32そのネズミとベーコンね
13:35そこでうろたえて
13:37砂糖をことし
13:39ティーテーブルの下へ
13:40探り入る羽目になったので
13:43リービがパイを取り出す際に
13:45どちらのオーブンを開けたか
13:47見逃してしまうダッチェス
13:50リービはパイをテーブルに置きました
13:53とってもそそる匂いがします
13:57テーブルクロスの下から砂糖を頬張りながら出てきた
14:01ダッチェスはそのまま椅子の上に座りました
14:06とりあえずパイを切り分けてあげますね
14:10私はマフィンにマーマレードをつけて食べるつもり
14:14ですから
14:15とリービ
14:17そんなにマフィンのほうがお好き?
14:21中に焼き方が
14:24何ですって?
14:25とリービ
14:26な、中身
14:28これ
14:28マーマレード?
14:30と
14:30慌てて言い直すダッチェス
14:33果たしてパイは
14:35味わい深く
14:36マフィンは
14:37ふわふわ
14:38ほかほか
14:39どんどんなくなります
14:41パイは
14:42ことさらに
14:44きっと
14:45と
14:45ダッチェスは考えごと
14:48きっと
14:48自分で取り分けたほうがよろしゅうございましたわ
14:53ですけどリービ
14:54おきりになる際
14:55何にもお気づきにならなかったみたいね
14:59あら
15:00こんな細切れの
15:02具の中に
15:03入れたんでしたっけ
15:05細かく
15:06ミンチにした覚えは
15:07ないんですけど
15:09それに
15:10うちのより
15:11火の強いオーブンですのね
15:15やっぱり
15:15ダッチェスは
15:17食べるの早いわね
15:19リービは
15:20考えごとをしながら
15:21五つ目のマフィンに
15:23バターをぬりぬり
15:25パイ皿の中身は
15:26どんどんなくなっていきます
15:29ダッチェスは
15:30もう
15:30四盛り目が終わって
15:32今は
15:33スプーンで
15:34中をこね返していました
15:37ベーコン
15:38もうちょっといります?
15:39とリービ
15:40お構いなく
15:41リービさん
15:43ただね
15:43焼き方
15:44いずこかなって
15:47焼き方?
15:48何のこと?
15:50パイ生地の
15:51固崩れを防ぐ
15:52焼き方が
15:53と
15:53ダッチェスは
15:55黒い毛並みに
15:56埋もれた顔を
15:57真っ赤にします
15:59まあ
16:00そんなの
16:01入れてませんよ
16:02ダッチェスさん
16:03と
16:04リービ
16:05ネズミパイには
16:06いらないと思いますけど
16:09ダッチェスは
16:10スプーンを
16:11こねくり回して
16:12見当たりませんの
16:13と
16:14そわそわ
16:15焼き方なんて
16:17ないですって
16:18と
16:18戸惑う
16:19リービ
16:21ございますの
16:22リービさん
16:23いったいいずこへ
16:24おきえに?
16:26と
16:26ダッチェス
16:28絶対
16:29そんなもの
16:30ありませんよ
16:31ダッチェスさん
16:32プディングや
16:33パイには
16:34金物は
16:35使わないことに
16:36してるんです
16:37とっても
16:38危ないでしょ
16:39ほら
16:40丸飲みに
16:41しちゃった時とか
16:43と
16:44最後のところを
16:45ひそひそと
16:46体操
16:47びくついた
16:48ご様子の
16:49ダッチェス
16:50パイの中を
16:51かき回すばかり
16:54うちの
16:54大おばの
16:55スクウィンティーナ
16:57いとこの
16:58ぐいぐいたびさの
16:59おばあさんですけど
17:01クリスマスプディングに
17:03入れる
17:04指抜きのせいで
17:05おっちんでね
17:07だから
17:07私
17:08決して
17:09プディングや
17:10パイに
17:10金物なんか
17:11入れないんです
17:13顔を
17:14ぎょっとさせる
17:15ダッチェス
17:16パイ皿を
17:17傾けます
17:19焼き方は
17:204つしか
17:21持ってませんけど
17:22みんな
17:23戸棚の中ですし
17:26ひー
17:26と
17:26声をあげる
17:28ダッチェス
17:29死んじゃいますの
17:30死にますの
17:31焼き方を
17:32丸のみですの
17:34ひゃー
17:34リーヴさん
17:35ぐるじーですの
17:38気のせいですよ
17:39ダッチェスさん
17:40焼き方なんて
17:42ないんです
17:43クーンと
17:44もだえながら
17:45ダッチェスは
17:46身をよじらせます
17:49ひー
17:49ぞくぞくしますの
17:51焼き方を
17:52丸のみ
17:53このパイには
17:54ないですって
17:55と
17:56言い切る
17:57リーヴィ
17:57ございましたの
17:59リーヴィさん
18:00きっと
18:01私それを
18:02手を
18:03貸しますから
18:04横になります
18:06どこの具合が
18:07悪いんですか
18:08ひゃー
18:09もう
18:10体中が
18:11苦しゅう
18:12ございますの
18:13飲み込んだ
18:14焼き方
18:15大きゅうて
18:16金物で
18:17周りが
18:18ひだひだで
18:19尖ってますの
18:21お医者
18:21お医者様
18:22呼んできましょうか
18:23とりあえず
18:24スプーン
18:25片付けますわ
18:27へー
18:28へー
18:28へー
18:29村っけ先生
18:30お連れになって
18:32リーヴィさん
18:33あの方は
18:34マグパイ
18:35かささぎですもの
18:36きっと
18:37お分かりになる
18:38はずですの
18:40リーヴィは
18:41暖炉の前の
18:42ソファーに
18:43ダッチェスを
18:44落ち着けると
18:45外へ出て
18:47先生を探しに
18:48村へと
18:49急ぎます
18:51いたのは
18:52金物作りの
18:53小屋でした
18:55郵便局で
18:56手に入れた
18:57インク壺に
18:58せっせと
18:59錆びた
19:00釘を
19:00浸していまして
19:01出た出た
19:03ハッハッと
19:04首を
19:05かしげていました
19:08リーヴィは
19:08訳を話します
19:10お客さんが
19:12焼き方を
19:13飲み込んだと
19:14すると
19:15ラメラメ
19:16ハッハッと
19:18答えて
19:19いそいそ
19:20ついてきます
19:22ひょいひょい
19:23進むものですから
19:24リーヴィまで
19:25走る羽目になりまして
19:27目立つったら
19:28ありません
19:29リーヴィが
19:30先生へ
19:31連れていたこと
19:32村中
19:33知れ渡ったでしょうね
19:35それ見たこと
19:36食べすぎたのよ
19:38と
19:38いとこの
19:39ぐいぐい
19:40たびさ
19:42ところが
19:43リーヴィが
19:44先生を
19:45探している間に
19:46妙なことが
19:47ダッチェスに
19:48起こったのです
19:50一人
19:51一人
19:51残されて
19:52心細く
19:53税波していたのですが
19:55丸の実って
19:56どうやって
19:57焼き方みたいな
19:59大きなもの
20:01立ち上がって
20:02テーブルへと寄り
20:32パイ皿の中を
20:34上の
20:35上のオーブンの扉を
20:36開けると
20:36もくもくもくと
20:37出てきたのは
20:38香ばしい
20:40小牛と
20:41豚ももの香り
20:42見事な
20:43きつね色の
20:44パイが
20:44乗っかっていて
20:45パイ生地の
20:47てっぺんに
20:47開いた穴から
20:48小さな
20:49金物の
20:50焼き方が
20:51ちらり
20:52ダッチェスは
20:53深呼吸
20:55なら
20:56私が
20:57食べていたのは
20:58ネズミ
21:00通りで
21:00気持ちが
21:01悪いはず
21:02ですけど
21:03本当に
21:04焼き方を
21:05丸飲みしてたら
21:06もっと
21:07ひどいこと
21:08になって
21:09ここで
21:10考え出す
21:11ダッチェス
21:12厄介ですわ
21:13このままでは
21:14リービに
21:15訳を
21:16話すことに
21:17ここは
21:18こっちの
21:19パイを
21:19裏庭に
21:20置いて
21:20内緒に
21:21いたしましょう
21:23お家へ
21:23帰る際
21:24裏に
21:25回って
21:25こっそり
21:27持ち出すんですの
21:28と
21:29裏口の
21:30外に
21:30置いてから
21:30また
21:31暖炉脇に
21:33座り込んで
21:34目を
21:34つむりました
21:36リービが
21:37先生を
21:38連れて
21:38やってきた
21:39時には
21:40寝入っている
21:41ようにしか
21:42見えません
21:43出た出た
21:44はっ
21:45はっ
21:46と
21:46先生
21:48具合は
21:49かなり
21:49良くなりましたの
21:50と
21:51ダッチェスは
21:52びくっと
21:53起き上がります
21:54それを聞いて
21:55ほっとしました
21:57お薬を
21:58一粒
21:58お持ちなんですって
22:01あのですね
22:02脈を
22:03取っていただくだけで
22:04もう十分ですの
22:05と
22:06ダッチェスは
22:07かささぎが
22:08くちばしに
22:09何か
22:09加えて
22:10にじり
22:11寄ってきたので
22:12後ずさり
22:13しまして
22:14ただの
22:15パン薬ですから
22:16取らないと
22:17あなた
22:18大変よ
22:19ほら
22:20ミルクを
22:21ちょっと
22:21ごっくりして
22:22ダッチェスさん
22:24出た出た
22:25出た出た
22:26と
22:26先生の
22:28言う傍ら
22:29せきこんで
22:30むせる
22:31ダッチェス
22:32うるさいわ
22:33先生
22:33と
22:34リービが
22:35いきなり
22:35怒りだして
22:36ほら
22:37この
22:38ジャム付きパン
22:39あげますから
22:40庭に
22:41出てってよ
22:42出た出た
22:43ラメラメ
22:44ははは
22:45と
22:45村っけ
22:46先生は
22:47仕事は
22:48終わったと
22:49ばかりに
22:49声をあげて
22:51裏口から
22:52外へ
22:53気分は
22:54もうすっかり
22:55よくなって
22:56きてますの
22:56と
22:57ダッチェス
22:59私
22:59暗くなる前に
23:01帰らないと
23:02ダメですわね
23:03その方が
23:04いいかもですよ
23:06素敵な
23:07肩かけ
23:08貸してあげますから
23:09あと
23:10私の肩も
23:11お借りなさいな
23:13どうぞ
23:13お構いなく
23:15すっこぶる
23:16よくなりましたの
23:18村っけ先生の
23:19お薬が
23:20あらま
23:22焼き方を
23:23取っ払ったってんなら
23:24なんて
23:25あっぱれな
23:27明日の
23:28朝ごはんの後
23:29お休みできたか
23:30お尋ねに
23:31あがりますよ
23:33リービと
23:34ダッチェスは
23:35念ごろな
23:36お別れをして
23:37追いとまする
23:39ダッチェス
23:40帰り道
23:41立ち止まって
23:42振り返ります
23:43リービは
23:44もう
23:45中に入って
23:46閉じまりしていました
23:49ダッチェスは
23:50柵をすり抜け
23:51リービの家の
23:52裏へ回って
23:54庭を
23:55覗き込みます
23:57豚小屋の屋根に
23:58村っけ先生と
24:00三羽の
24:01黒丸ガラスが
24:02ちょこん
24:04三羽の
24:04カラスが
24:05パイ生地を
24:06もぐもぐ
24:07カササギが
24:08焼き方から
24:09肉汁を
24:10じゅるり
24:11出た出た
24:12はっはっ
24:14と
24:14声を上げたのは
24:15ダッチェスの
24:17黒い
24:17小さな
24:18鼻先が
24:19角から
24:20覗いていることに
24:21気づいたからです
24:23駆け足で
24:24猿ダッチェス
24:25もう
24:26罰が悪くって
24:28お茶の
24:29道具を
24:29洗おうと
24:30バケツ一杯の
24:31水汲みに
24:32出てきた
24:32リービが
24:33見つけたのは
24:35白地で
24:36縁取りが
24:37桃色の
24:38パイ皿
24:39しかも
24:39庭の
24:40ど真ん中で
24:41粉々に
24:42割れていました
24:44焼き方も
24:45水汲み
24:46ポンプの
24:47下に
24:47あったのですが
24:48これは
24:49村っけ先生が
24:50気を
24:51利かせて
24:52置いて
24:52いったものです
24:54リービは
24:55たまげて
24:56ジロジロ
24:57こんなのって
24:58ある
25:00ってことは
25:01ほんとに
25:02焼き方が
25:03あったの
25:04でも
25:04私の
25:05焼き方は
25:06みんな
25:07台所の
25:08戸棚の
25:09中だし
25:11私じゃない
25:11ってことは
25:14次
25:14お茶会を
25:15開くときには
25:16いとこの
25:17ぐいぐい
25:17旅座を
25:18呼びましょう
25:21おしまい
25:32ご視聴ありがとうございました
25:33ご視聴ありがとうございました
コメント