00:01Let's see.
00:19Let's see.
00:36Let's see.本当に誰もいないのか…誰か…ちょっとでも心当たりがあれば…もういい。十分だ、スバル。
01:22こいつはユリウスだ。ユリウス、ユークリウス。みんなも気づいていると思うが、暴食に食われて名なしになった一人だ。でも、本人は意識が残ってる。今までの暴食の被害者は…記憶を食われたクルシさんみたいな状態か。名前と記憶を食われたレムみたいな状態しか例がなかった。
01:27けど、ユリウスは名前だけを食われた。つまり、例外ってこと
01:43?周りに忘れられて…でも、自分は覚えてて…その制服は騎士団のものだ。きっと僕やフェリスとも知り合いだっただろう。あるいは、もっと近しい。
01:49少なくとも、私は君たちを友人だと思っていたよ。さっ
01:57!ただの二人のお友達。なんてことで終わる話やないんやろね。アナストシオ様…
02:04ふぅ…みんなに、うちから提案があるんやけど。ええかな
02:22?今この町には、色欲に姿を変えられた人たちと、暴食に七死にされてしもた人たちがいる。滞在式を捕まえたところで、元に戻せる方法を素直に教えてくれるとは到底思えへん。
02:26手詰まり状態や。わざわざそんなこと確認しないでろ
02:33!だったら。他の知ってそうな人から聞いとったらええんよ。他の知ってそうな人
02:34?スゴークモノシリさん
02:37?そうそう。おるやろ?この国にはそのスゴークモノシリさんが。もったいぶってねえで、はっきり言いや
02:49!まさか…賢者シャウラ。シャウラ
02:51?そう。
03:17ルグニカ三英傑の一人。賢者シャウラや。かつて神竜王国ルグニカで、異形を成し遂げた英雄たちがいた。賢成と神竜、そして賢者の三者を指して、三英傑と呼ばれている。てか?
03:31そう。この世のすべてを見通す知識の番人。ルグニカ王国の東の果て、アーグリア砂丘に立つ封印されし嫉妬の魔女を見張るためのプレアデス監視塔。
03:39そこで陰避する伝読の賢者なら、うちらの知りたい答えを知っててくれるかもしれんや。
03:49はっきり言って僕は今でも反対ですよ。だって、ラインハルトさんが攻略を失敗した魔教なんですよね。
03:592年前、王家の方々が病に倒れた際、僕は賢人会の命を受け、治療法を求めてプレアデス監視塔を目指した。
04:14でも、たどり着けなかった。向かっても向かっても、遠くに見える塔には近づけない。おそらく何らかの結界だ。僕はそれを超えることができなかったんだ。
04:40アウグリア砂丘って魔獣の倉窟として有名なところですよね。そんなところにナツキさんたちだけで、本当に大丈夫なんでしょうか。信じるしかない。僕はフェルト様と滞在司教を誤葬する役目がある。それに、この町にはまだ僕たちの力を必要としている人たちがいる。
04:46あ!あ
04:49!あ
05:10!ラインハルトが攻略を失敗した魔鏡…か。それだけ聞くと割と絶望的なフレーズだよな。スバル、怖い顔になってるのよ。え?
05:25考えすぎてスキンシップがおろそかになると、ベティの可愛さが台無しになってしまうかしら。あれあれ。って、本当だ。ちょっと上の空の間にベア子がブチャイクに。なってないのよ
05:34!ベアトリス、そろそろお眠の時間でしょ。今日は私と一緒に寝ましょう。
05:41ああ、そうするかしら。夜更かしは体に毒なのよ。
06:03なつきくん、まだ起きてた?ああ、安全な街道でも見張りはいたほうがいいだろう。
06:06え?リカードも一緒に来てくれたらよかったんやけど、あの腕やし。そろそろ自分から話したらどうだ。え
06:16?急にどないした?何の話?
06:36しらじらしい猿芝居はやめろよ。お前はアナスタシアさんじゃない。その人の顔と声で勝手をやるな。不思議だね。どうしてアナじゃないとわかったのかな
06:41?ずっと違和感を感じてたけど、今確信したぜ。
06:57アナスタシアさんはリアリストだが、大事な身内が一生ものの怪我をして、そんな人間味のないことは言わねえ。こうポンポン見抜かれては立つせがないな。ポンポンって、俺以外には
07:06?プリシラ・バーリエルさ。僕をミギツネと呼んだ。彼女は怖い子だね。お前は誰なんだ。一体何のつもりで?
07:34エキドナ。僕の名前はエキドナ。羊はまあ、人工精霊というやつだよ。正直アナの体を乗っ取ったと思われても、仕方ない状況だからね。事実を話すのはためらわれたんだ。何の悪い冗談だ。お前がエキドナ?
07:36アナスタシアさんの姿で?まさか、今回のプリシテラの騒動もお前が仕組んだのか
07:49!落ち着いてくれないか。多分、大いなる誤解が生じている。落ち着けるわけねえだろ
07:50!この小悪魔女が!アナスタシアさんをどこへやった!
08:02悪巧みの黒幕扱いはよしてほしい。僕はアナに危害を加えるつもりはない。アナとは10年以上一緒にいるんだ。
08:03何を言って!10年以上!まず最初に誤解を解いておきたい。君の考えるエキドナと僕とは別の存在だ。僕は自分が人工的に作られた精霊であることと、名前がエキドナであること以外、何も持ち合わせていないんだからね。
08:25人工精霊だと?ベア子と同じ?厳密には、アナが普段から巻いているこの狐の襟巻きが僕の本体だ。だから、君たちのことはずっと見ていたよ。それを今更話すのは、お前がアナスタシアさんを乗っ取る準備が整ったからか。エリドナ。エリ…ドナ…。その呼び方には、いささか抵抗があるが…。
09:15僕はアナの体を乗っ取ろうなんて考えていない。現状は、僕にとっても不本意なんだ。不本意ってんなら、さっさとその狐の襟巻きに戻ればいいだろ。そうしたいのは山々なんだが…。戻れなくなってしまったんだよ。説明しろ。アナスタシアさんの体は今、どういう状態なんだ?
09:41端的に言えば、アナのオドを媒介に、僕の存在を上書きしている状態だ。アナの意識はオドの奥底で眠っていて、体は僕が胃のままに動かせる。本来は欠陥のあるアナのゲートで、魔法の行使も可能だよ。ゲートに欠陥…。だったらそんな体で魔法を使ったら、アナスタシアさんに負担がかかるんじゃ!
09:42そうして命を削らなきゃ!そもそも命が危うい状況だったんだ。無論、この件はアナと話し合って合意は得ている。体を借りたのは、今回が初めてじゃないのか
10:03?これまでにも何とかある。だが、戻れなくなったことは皆無だ。だから、僕も今回のことには戸惑っている。
10:27僕はね、アナが好きなんだ。実感としてこれが正しいかは分からないが、家族に近い情報を彼女に抱いている自覚がある。彼女にはできるなら健やかに。何より幸せになってほしい。
10:43じゃあ、お前が賢者に会いたがる本当の理由は…?僕はただ、アナに体を返す方法が知りたいだけだ。そのために、君たちをも利用させてもらう。
11:10元に戻る方法を賢者が知ってるって。そんな保証があるのかよ。保証はない。しかし、すべてを見通し、あらゆる知識を持つとさえ言われる賢者であれば、可能性はある。僕は一番可能性の高い選択肢を選ぶ。それだけだ。はぁ…。納得なんて上等なもんじゃねえけど、ひとまずは理解した。
11:37お前には、お前のやるべきことと目的があって、それは俺らの目的を邪魔するもんじゃない。そうとも、お互い賢者にそれぞれ聞きたいことがあるんだ。分かった。ただし、お前がアナスタシアさんの体を借りてること、ユリウスに、みんなには話すなよ。それは構わないが、君が話せないことが意外だな。
11:53ただでさえ大変なタイミングで、余計な波風を立たせたくないだけだ。なるほど。賢者に助け方を聞きたい相手が、君には他にもいるからね。それは…。
12:06途中、メイザース辺境博の屋敷に立ち寄る。砂丘越えの準備もあるだろうが、そこに君の眠り姫がいる。
12:29彼女を一緒に連れて行くつもりなんだろう?…。うちはそれ、悪いことやなんて思わんよ。全員助ける。その中の最初の一人になるだけの話。そのくらいの役徳、ナツキ君には許されてもええやろう。レム。
12:45手紙で報告は受けています。魔女卿を相手に被害は最小限だったとか。ガーフもお役に立てたようでほっとしていますわ。お父様も命に別状ないさで…。もう
12:47!お父さんはいつも無茶しすぎなんです!せっかく私たちはいい報告ができたのに。食わせ物揃いの会議、うまくいったんだってな。後でそっちの話も聞かせてくれよ。
13:18うん、あっじゃなくて。はい。なんや、ナツキ君は罪作りやね。スバル、君が幼女使いともてはやされる理由もうなずけるというものだ。いっとくがペトラはもう幼女ってほど小さくねえし、100歩譲って俺が使う幼女はベア子だけだ。ふん、ふん
13:28!プリステラのことはガーフィールとオットー君だけじゃなくて、あの町にいた全員が頑張った結果なの。だけど…。
13:36暴食と色欲の賢能による被害者を救うために賢者の塔を目指す…と?危険な旅路だ。称賛はあるのかい?
13:54メイザース辺境博におかれましては、大変ご憂慮されるかと思います。ですが、都市プリステラでは、今も魔女教の悪事に心身ともに傷ついた人々が大勢います。
14:08私の記憶にない君も、つまり…。そういう立場だーね。今はこっちの話だ。屋敷に立ち寄ったのはレムのことと、もう一つ。
14:23座敷牢の…。彼女のことだーね。あら、珍しいお客さんが来たわね。
14:37ああ、お前に大事な用があるんだ、メイリー。アウグリア砂丘なら、魔獣ちゃん達の補充に行ったことがあるけど…。本当に魔獣ちゃん達だらけよ
14:38?そうそう、そういうの!経験者の話を大いに参考にしたいんだよ!やっぱ、経験に裏打ちされた情報があるのとないのとじゃ、大違いっていうか?
14:57ああ、うーん、初心者にも心強いっていうか…。はぁ…。して欲しいことがあるなら、ちゃんと言えば
15:17?う、そうだな…。魔獣使いのお前がいてくれたら、無事に砂漠を抜けられるかもしんねぇ。だから、俺達と一緒に…。いいわよ。もちろん、お前が外に出たくないってのは分かってる。だけど、そこをなん…とか…。
15:21だから、一緒に行ってあげてもいいってば。え
15:23?いいの?私なら、魔獣ちゃん達のことをどうとでもしてあげる。遠ざけるのも、飼い慣らすのも、殺し合わせるのも賢者さんを食べさせるのも自由だわ。いやぁ、コアも全部やるなよ
15:41!てか、お前、あんだけ屋敷の外に出るの嫌がってたのに…。
15:54ママに見つかるのは怖いけど、一生立ちこもってるのも嫌だしね。楽しいお出かけにはならないぜ。久しぶりのお散歩だし、刺激的でいいんじゃない
15:55?よし!よろしく頼むぜ!なれなれしくしないでよ
16:05!私は、ペトラちゃんとベアトリスちゃんとは違うんだからね。
16:32どうした、ユリウス?考えていたんだ。忘れられることと、忘れること。どちらのほうが辛いのだろうね。そんなこと、俺が知るかよ。
16:35ふざけんな、浸ってんじゃねえ!忘れるのも忘れられるのも、どっちもクソくらいだ
16:45!辛いことに順番なんかつけようとすんな!スボル…。弱気な面してんじゃねえ
16:51!忘れたのか、ユリウス。いや、忘れるな、ユリウス
16:53!お前の強さは俺の目が知ってる
16:55!俺の恥が知ってる!誰が忘れたとしてもだ
17:02!あ…。
17:03あ?いや、君は本当にとんでもない男だ。それを改めて実感して。そうか、そうだな。何もかもに置き去りにされたわけではなかったのだね。置いてけぼりって言うが、サンバシンさくらいでお前のほうが前だ。
17:27サンバシンで足りるだろうか。ぶっ飛ばそう、お前
17:30!俺とベアコのペアなら前と全然違うからな!
17:47ラム!旅立ちの準備をしていたの。着替えさせて、体を拭いてあげて。
17:59鼻の下が伸びているわよ。いやらしい。コメントしづらいから黙ってたのにそれかよ。今度は死ぬかもしれないわよ。どうしてヴァルスが行くの?
18:26たぶん、目が覚めたとき最初に見るのが俺であってほしいからだな。感情抜きで話すなら、目覚めさせるのは誰でもいいと思うんだよ。でも、そこに感情をぶっこんだら、俺が助けてやりたい。俺の全部で、あいつを救ってやりたい。バカね。
18:57顔を出すのが遅れて悪かった。いろいろ先に問題を片付けて。ごめん、言い訳だな。やっと、届くかもしれない。俺はお前を取り戻すよ。
19:11レム。それが、俺の誓いだ。せっかく来てくださったのに、おもてなしの準備も何もなくて、ごめんなさい。
19:27ああ、悪いな。急に押しかけて。迷惑かけたくはねえんだ。迷惑だなんて。こうしてお時間を作ってきてくださるのも、とても心の支えになっていますから。
19:57アンノ。アンノ。
20:062人の子供のお母さんですから。そうそう。実は私からも一つ聞きたいことがあるんです。
20:18ゴージャツタイガーさんは、どうしてこんなに私たちのことを気にかけてくださるんですか?あ、そ、そりゃあ。ただなんとなく目が離せねえって。
20:30あんたら、こう、抜けてんだろ。まあ、ひどい。でもその通りだから、何も言い返せませんね。おお、抜けてんの
20:34?毛。耳も熱くなると毛とか超抜けんの。
20:42えへへへ。大丈夫ですか
20:52?ゴージャツタイガーさん。なんででしょう。あなたが今、なんだか泣きそうな子供に見えてしまって。
21:18へへへへ。カァーさん。カァーさん。カァーさん。俺さーーーー、俺は。母さんに。カンフィール。カンフィールだよ。
21:24ガーフィール?
21:28母さん!
21:30お母さん!
21:38よしよし!
21:40ガーフィール!
21:41いい子!
21:42いい子ね!
21:44よくずっと頑張ってたね!
21:46そうだよ!
21:48俺はずっと暇って!
21:51頑張って!
21:54けど、いっぱい間違って!
21:57それでも、それでもみんな!
22:02大丈夫。
22:05大丈夫だからね、ガーフィー。
22:09お母さん、そばにいるから。
22:17ガーフィー。
22:18ガーフィー。
22:18ガーフィー、大丈夫?
22:19ああ。
22:21ゴジャスタイガー、平気?
22:25男のくせにメソメソ泣いて信じらんない。
22:27気を使わせて悪かったな。
22:28もう帰るから心配すんな。
22:33またいつでも来てくださいね。
22:38泣きたいときは、お母さんの代わりにこの胸をお貸ししますから。
22:43なるべくそんなことがねえようにするよ。
22:46ほら二人とも、ちゃんとお別れを言いなさい。
22:49ゴージャスタイガー、またね!
22:50うん。
22:52ほら、ラフィールも。
22:55え、ラ、フィール?
22:58ええ、ラフィール。
23:01ほら、一度も紹介していませんでしたか?
23:05この子たちの名前です。
23:08フレドとラフィール。
23:11二人とも私がつけたんです。
23:13二人とも、あんたが?
23:14はい。
23:20かわいい子供の名前を考えたら、自然と浮かんできて。
23:23フレド、ラフィール。
23:27フレデリカ、ガーフィール。
23:29ふっ。
23:30ふっ。
23:30ふっ。
23:30ふっ。
23:31ふっ。
23:31ふっ。
23:32ふっ。
23:33ふっ。
23:33ふっ。
23:33ふっ。
23:35ふっ。
23:43ふっ。
23:44ふっ。
23:44ふっ。
23:47ふっ。
23:47ありがとうよ。
23:48母さん。
23:52まーた邪魔するぜ!
23:55それまで元気でな!
23:56はっ!
23:57ふっ。
23:57ふっ。
23:57ふっ。
23:57ふっ。
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