00:00国民の皆様、私は本日、内閣総理大臣として、1月23日に衆議院を解散する決断をいたしました。
00:17なぜ今なのか、高市さなえが内閣総理大臣でよいのかどうか、今、主権者たる国民の皆様に決めていただく、それしかない、そのように考えたからでございます。
00:35日本列島を強く豊かに、今、着手しなければ間に合いません。
00:41そのために、高市内閣が取り組み始めたのは、全く新しい経済財政政策をはじめ、国の根幹に関わる重要政策の大転換です。
00:54私が、自民党総裁選挙や、そして日本維新の会との連立政権合意書に書かれた政策など、大きな政策転換は、今年の国会で審議される令和8年度予算や政府提出法案の形で本格化します。
01:19その多くが、前回の衆議院選挙では、自民党の政権公約には書かれていなかった政策です。
01:28また、前回の衆議院選挙の時には、私、高市さなえが、日本の国家経営を担う可能性すら想定されていませんでした。
01:40解散というのは、重い重い決断です。
01:43逃げないため、先送りしないため、そして国民の皆様とご一緒に、日本の進路を決めるための決断です。
01:55私自身も、内閣総理大臣としての身体をかけます。
02:01高市さなえに国家経営を託していただけるのか、国民の皆様に直接ご判断をいただきたい。
02:10はい。日本は議員内閣制の国ですから、国民の皆様が直接内閣総理大臣を選ぶことはできません。
02:21しかし、衆議院選挙は政権選択選挙と呼ばれます。
02:26自民党と日本維新の会で過半数の議席を賜れましたら、高市総理、そうでなければ野田総理か斉藤総理か別の方か。
02:40間接的ですが、国民の皆様に内閣総理大臣を選んでいただくことにもなります。
02:47今、衆議院でも参議院でも過半数の議席を持たない自民党の総裁が内閣総理大臣を務めている。
02:57また、前回の衆議院選挙では、自民党・公明党の連立政権を前提に、国民の皆様の審判を仰ぎました。
03:07今や、連立政権の枠組みも変わりました。
03:12だからこそ、政治の側の都合ではなく、国民の皆様の意思に正面から問いかける道を選びました。
03:22私は、3回目の挑戦で、昨年10月4日に自民党総裁に就任しました。
03:29その直後に、26年間も連立パートナーだった公明党との突然の別れ、自民党総裁にはなったものの、衆議院でも参議院でも自民党が過半数の議席を得られていない中での、国会での主犯指名選挙に臨むことになりました。
03:52内閣総理大臣に就任するための道は険しいものでした。
03:57また、新たに連立パートナーとなった日本維新の会の皆様をはじめ、衆参両院で他の会派の皆様のお力添えもいただいて、白票を踏む思いで、何とか主犯指名選挙では勝利し、昨年10月21日に内閣総理大臣に就任しました。
04:20この日から、高市内閣が政権選択選挙の洗礼を受けていないということをずっと気にかけてまいりました。
04:32しかしながら、特に国民の皆様が直面する物価高対策のついては、これはもう待ったなしの課題でございました。
04:43高市内閣として、速やかに対策を打つ必要がありました。
04:48高市内閣が編成した令和7年度補正予算で措置したガソリン経由の値下げ、電気代・ガス代支援、充填支援、地方交付金、物価高対応子育て応援手当により、
05:041世帯あたり標準的には年間8万円を超える支援額となることが見込まれます。
05:11ガソリンと経由の価格については、補助金も活用したことで、すでに値下がりしています。
05:19電気代とガス代の支援も、まさに今月から始まっています。
05:25高市内閣の発足時、私たちの命を守る医療機関の多くが赤字で、介護事業者の倒産件数は過去最高でした。
05:37必要な医療が受けられなくなる、ご高齢の方や障害を持ちの方が居場所がなくなってしまう、大きな危機感を抱き続けてまいりました。
05:50赤字の医療機関、介護事業者を中心に報酬改定を待たずに、前倒しで医療・介護等支援パッケージを補正予算に盛り込みました。
06:03また、介護従事者や介護職員の皆様に対し、幅広く月1万円から最大1.9万円の賃上げ支援を実施することとしました。
06:16各省庁や地方自治体には、7年度補正予算の早期執行を要請しました。
06:23物価高対策を含む生活の安全保障については、順次必要な対策が進んでいる最中です。
06:34経済運営に空白を作らない万全の体制を整えた上での解散であることを、ここに明確に申し上げます。
06:44当面の対策を打つことができたこのタイミングで、政策実現のためのギアをもう一段上げていきたい。
06:55拉致問題の解決に向けて、首脳同士で正面から向き合い、具体的な成果に結びつけたい。
07:03また、国論を二分するような大胆な政策・改革にも果敢に挑戦していきたい。
07:11昨年末までに、衆議院と参議院で本会議で質疑を受け、二巡の予算委員会審議に対応する中で、その思いはますます募りました。
07:23不安定な日本政治の現状、永田町の厳しい現実を痛いほど実感した、この3ヶ月間でもありました。
07:36真なくばたたずであります。
07:40重要な政策転換について、国民の皆様に正面からお示しし、
07:46その是非について堂々と審判を仰ぐことが、民主主義国家のリーダーの責務だと考えました。
07:56その本丸は、責任ある積極財政です。
08:00これまでの経済・財政政策を大きく転換するものです。
08:06行き過ぎた緊縮思考、未来への投資不足、
08:12この流れを高市内閣で終わらせます。
08:16様々なリスクを最小化し、先端技術を花開かせるための戦略的な財政出動は、
08:25私たちの暮らしの安全・安心を確保するとともに、
08:30雇用と所得を増やし、消費マインドを改善し、
08:34事業収益が上がり、税率を上げずとも税収が自然増に向かう、
08:41強い経済を実現する取り組みです。
08:43第1の柱は、リスクを最小化する危機管理投資です。
08:50例えば、食料安全保障の確立により、
08:54何があっても食べ物に困らない日本をつくる、
08:57すべての農地をフル活用できる環境を整え、
09:02農業にも林業にも漁業にも最新の技術を活用し、
09:07日本の食品を広く世界市場に展開することによって、
09:12国内外で需要を増やしながら、供給力も強くします。
09:17日本のスタートアップが世界トップレベルの技術を誇る、
09:23完全閉鎖型植物工場や陸上養殖施設の海外展開でも、
09:29日本は大いに稼げます。
09:32また、エネルギー資源安全保障の強化も重要です。
09:36電力を安定的に、安価に供給できる対策を講ずることは、
09:43私たちの暮らしと日本の産業を守るために必要な道です。
09:49日本で発明されたペロブスカイト太陽電池の普及、
09:55小型モジュール炉など次世代革新炉や、
09:59日本企業の社会実装、
10:01冷媒適用技術や光電融合技術などによる
10:06省エネ型データセンターの普及、
10:09酸化物型全固体電池の社会実装など、
10:13日本の強みを生かさなければもったいない。
10:18経済安全保障も重要です。
10:21重要鉱物やお薬の原料などを、
10:24一部の国に供給のほとんどを頼るということは、
10:28大きなリスクを伴います。
10:31高市内閣は、日本の自立性を高めるべく、
10:35資源や原料の国産化や、
10:37調達先の多核化に向けた取り組みに、
10:40既に着手しています。
10:44日本の技術や製品がなければ、
10:47世界中が困る。
10:49日本の不可欠性は、
10:51我が国の平和を守る手段にもなります。
10:55このほか、災害から現在と未来の命を守る国土強靭化、
11:02医療・健康・安全保障、
11:04サイバーセキュリティの強化など、
11:06危機管理投資を着実に進めます。
11:09世界共通の課題を解決する製品、
11:14サービス、
11:15インフラをいち早く国内で社会実装し、
11:19海外市場に展開することにより、
11:21私たちの安心の確保のみならず、
11:25経済成長にもつなげていきます。
11:29欧米においても、
11:31政府が一歩前に出て、
11:34官民が手を取り合って、
11:36重要な社会課題の解決を目指す、
11:39新たな産業政策が大きな潮流となっています。
11:44しかし、私たちは長年、
11:48そうした投資を十分には行ってきませんでした。
11:53国民の皆様の命と暮らしを守る、
11:57これは国の究極の使命です。
12:00不安を安心と希望へと変えていくために、
12:04大胆な危機管理投資が必要です。
12:08今、そこにある危機に対して、
12:10行き過ぎた緊縮財政の呪縛を乗り越え、
12:14すぐにでも着手する責任があります。
12:19第2の柱は、成長投資です。
12:22既に高市内閣の日本成長戦略本部で定めた、
12:27戦略17分野をはじめ、
12:29日本が優位性を有する技術を生かした、
12:32ビジネス展開の促進、
12:34基礎研究分野を含めた、
12:36人材力や研究開発力の強化、
12:40スタートアップ支援の強化など、
12:42新技術立国を実現します。
12:46また、地域発のアイデア創出を募り、
12:50大胆な投資促進策や、
12:52インフラ整備を一体的に講ずることで、
12:55産業クラスターを全国各地に、
12:58戦略的に形成します。
13:0047都道府県のどこに住んでいても、
13:05安全に生活することができて、
13:08必要な医療や福祉や、
13:11高度な教育を受けることができて、
13:13働く場所がある。
13:15日本列島を強く豊かに、
13:19高市内閣が目指す日本の姿です。
13:23そのためにも、強い経済が必要です。
13:28高市内閣は、
13:29国の予算の作り方を、
13:32根本から改めます。
13:34毎年度、補正予算が組まれることを前提とした、
13:39予算編成手法と決別し、
13:42必要な予算は、当初予算で措置します。
13:47また、成果管理を徹底することを前提に、
13:50複数年度の財政出動をコミットする仕組みを構築します。
13:57これは、財政支出の予見可能性を高め、
14:01危機管理投資や成長投資に関して、
14:04民間事業者の方々に、
14:06安心して設備投資や研究開発をしていただくためです。
14:12令和8年度、
14:13当初予算は、その第一歩です。
14:16頭出しをしました。
14:17しかしながら、
14:198年度予算の概算要求は、
14:22私の就任前に終わっていました。
14:25よって、
14:26シーリングを含めた予算編成の方針の見直しは、
14:31今年の夏の概算要求の段階から取り組み、
14:35翌年度に予算を成立させるまでに、
14:382年の時間を要する大改革です。
14:41でも、必ずややり抜いてまいります。
14:46高市内閣がこれまでに講じた物価高対策により、
14:50今年は、実質賃金の伸びのプラス化が見込まれます。
14:55しかしながら、
14:57食料品の物価上昇率は高止まりする見通しです。
15:02強い経済実現のためには、
15:05国民の皆様の手取りを増やし、
15:07実質賃金上昇を確実なものとし、
15:11改善された消費マインドが経済の好循環を牽引する姿が必要です。
15:18物価高に苦しんでおられる中所得・低所得の皆様の負担を減らす上でも、
15:25現在、軽減税率が適用されている飲食料品については、
15:302年間に限り消費税の対象としないこと。
15:35これは、昨年10月20日に私が署名した、
15:39自民党と日本維新の会の連立政権合意書に書いた政策でもあり、
15:46私自身の悲願でもありました。
15:50今後設置される国民会議において、
15:53財源やスケジュールの在り方など、
15:55実現に向けた検討を加速します。
15:58私の内閣総理大臣就任以来、株価は上昇しています。
16:06国民の皆様の大切な年金は、株式によっても運用されています。
16:13強い経済の実現は、将来への不安を安心へと変えるものでもあります。
16:19こうした大胆な経済財政政策の転換により、
16:25経済の好循環を実現します。
16:29過去最大規模となった令和8年度予算については、
16:34やりすぎだといった批判もございます。
16:38しかし、8年度予算では、財政の持続可能性にしっかり配慮した結果、
16:46プライマリーバランスが28年ぶりに黒字化しました。
16:518年度の政策のために必要な予算は、借金でなく賄うことができた。
16:58借金で新しい政策を実施するわけではありません。
17:028年度予算では、新規の国債発行額も29.6兆円に抑えました。
17:09リーマンショック後、2番目に低い水準です。
17:13税収が増える中で、予算全体の交済への依存度も、
17:19金融危機収束以降、最も低い水準に抑えることができました。
17:24これこそが、私が目指す、責任ある積極財政の下での強い経済の実現です。
17:34今後も、成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑え、
17:40政府債務残高の対GDP比を引き下げていきます。
17:45それにより、財政の持続可能性を実現します。
17:49具体的で客観的な指標を明示しながら、マーケットからの信任を確保していきます。
17:58そして、国民の皆様の支持なくして、力強い外交・安全保障を展開していくこともできません。
18:07国際情勢は、さらに厳しさを増しています。
18:11中国軍が台湾周辺で軍事演習を行いました。
18:15世界が依存し、民政用にも広く用いられるサプライチェーン上流の物資を管理下に置くことで、
18:24自国の主張に他国を屈服させようとする経済的威圧の動きも見られます。
18:32我が国が自由で開かれたインド太平洋を提唱してから10年、その進化を目指します。
18:39これまで、アセアン関連首脳会議、エーゼック首脳会合、トランプ大統領との首脳会談、
18:47エーペック首脳会議、G20サミット、中央アジアプラス日本首脳会談、
18:54イージェメオン大統領やメローニ首相との会談をはじめ、
18:58国際会議の機会を利用した数多くの各国首脳との二国会談など、
19:04数々の貴重な外交機会に恵まれました。
19:09日米同盟を基軸に、日米韓、日米フィリピン、日米オーストラリア、
19:17日本、イタリア、イギリス、グローバルサウスなどとの連携をさらに強化してまいります。
19:24そして、安全保障政策を抜本的に強化します。
19:29国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画、
19:35いわゆる戦略三文書を前倒しで改定します。
19:40ロシアのウクライナ侵略を教訓に、各国は無人機の大量運用を含む新しい戦い方、
19:48さらに、一旦そういった事態が起きた場合に長期化する可能性が高いという想定の下、
19:55長期戦への備えを急いでいます。
19:57これは、前回戦略のようなことができるようなことができるようになります。
20:00ご視聴ありがとうございました。
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