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2026年春に放送開始50年を迎える「日曜美術館」。番組では各界の美術ファンが愛する絵画や芸術家について言葉を重ねてきた。中でも多くのゲストが思いを寄せたのが「印象派」。ルノワール、モネ、マネ、ドガら印象派の巨匠から、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなどポスト印象派の作家まで。独自の視点で語られた言葉は今も新鮮な驚きに満ちている。色あせることのない印象派の魅力を、貴重なアーカイブス映像で紹介する。
Danh mục
😹
Vui nhộnPhụ đề
00:00ん?ん?
00:23江戸時代の昔から人々でにぎわう上野の山
00:30その一角にある東栄山関栄寺で
00:37今年10月創建400年の法要が営まれました
00:42記念事業として本堂にあたる根本柔道に
01:01巨大な亜雲の竜を描いた天上絵が奉納されました
01:06雷鳴を轟かせ天から降りてきたのは
01:17口を大きく開けた亜雄
01:19そして雲竜
01:25描いたのは現代の日本画界を牽引する実はそれまで龍を描いたこともなければ炭を主体とする作品も初めて
01:46さらには400年前の建物の板に巨大な絵を直接描くのは
01:56前代未聞の試みでした
01:58現代の日本画作家の描いた日本画を板絵に描く
02:06寛永寺の天井画に
02:09それを打ち出したかった
02:11この寛永寺根本柔道の天井絵っていうのは寛永寺の長い歴史があります
02:19その中の令和っていう時点で
02:22画家手塚雄氏が起こした一大事件だというふうに思います
02:282匹の竜はいかにして上野の山に舞い降りたのか
02:35手塚さんの5年にわたる挑戦の日々を追いました
02:41寛永寺に奉納された天井絵を特別に見せてもらいました
02:53失礼します
03:04すごい
03:18迫力もこちらに天から降りてきそうな
03:28こんなに思ったより大きくて
03:34本当に動き出しそうな竜ですね
03:37縦6メートル横12メートルという巨大天井絵のタイトルは
03:53英学総竜
03:55東栄山寛永寺を守る2匹の竜という意味です
04:00アリュウの手のひらに書かれた盆地
04:08ベイは根本中道の本尊
04:11薬師ルリコオニョライを表しています
04:14雲竜は宝珠を持っています
04:22五本の爪の竜は
04:25かつて中国皇帝の象徴ともされた格式の高い竜です
04:30今にもこう降りかかってきそうな迫力ですね
04:35いかがですか
04:37手塚さん
04:39ありがとうございます
04:40よろしくお願いします
04:41よろしくお願いいたします
04:43迫力にもびっくりしました
04:45そうですか
04:46ありがとうございます
04:47これはなぜ竜を描こうと思われたんですか
04:54なぜかといいますと
04:57前ここの寛永寺さんの御門主の浦井先生がですね
05:06最初にこの寛永寺の創建400周年の記念授業に合わせて
05:16その根本中道の天井絵を書いてくださいと
05:21そういうご依頼があった時に
05:24どういうものを書いたらいいですかと
05:30何かこうリクエストのようなものはありますかと
05:33そう言いましたら
05:35何でも好きなものを書いていただければ結構です
05:40そう言われて
05:42例えば竜ですかと聞いたら
05:45そしたら浦井先生が
05:47もうそれでありがとうございました
05:51っていうことになって竜になったんです
05:54もう出会い頭の最初のお話の中で
05:59竜ってなって
06:03それで自分で言っておきながら
06:08竜かということになったわけですよね
06:12それまで先生竜は
06:13書いてないです
06:15で日本画家の夢に近いんじゃないですかね
06:23天井を天井絵を制作するっていう
06:27そういう光栄な機会に恵まれたっていうことは
06:33とにかく一度根本中道に来てくださいと
06:36そしてここへ数日後に来た時に
06:42この空間に入ってですね
06:45向こうから入ってきて
06:49この天井を見た瞬間にですね
06:53なんかこう電気が走るっていうんですかね
06:57体にその力がですね
07:00ガーッと出てきて
07:02やるぞーって気持ちになってしまったんですよ
07:06ここ入った瞬間に
07:09関栄寺の創建は
07:13今から400年前の
07:15関栄2年
07:161625年
07:19京都の鬼門にある
07:21比叡山延暦寺に習い
07:24江戸城の北東に
07:26徳川幕府の安泰と
07:27万民の平和を記念して
07:29建てられました
07:32最盛期には30を超える
07:34道羽が立ち並ぶ巨大寺院
07:37上野公園のほぼ全域に広がっていました
07:43本堂にあたる根本柔道は
07:46現在の上野公園の
07:48噴水あたりに建てられていました
07:52しかし幕末
07:57母親戦争中の戦闘
08:00上野戦争で
08:01関栄寺は壊滅的な被害を受け
08:04根本柔道も消失しました
08:07現在の根本柔道は
08:11川越北院の本寺堂を明治に移築したもの
08:16関栄寺と同じく江戸時代初期に建造された建物です
08:22手塚さんが関栄寺から天井への依頼を受けたのは
08:302020年のこと
08:32新型コロナウイルスの脅威にさらされる中
08:38日々アトリエにこもり
08:41天井への構想を練ったといいます
08:43それまで竜を描いたことのなかった手塚さんは
08:51中国や日本の古賀を参照しつつ
08:55自分だけの竜の姿を模索しました
08:58手塚さんのもとに
09:04初期の下図が残されていました
09:076メートルかける12メートルの大空間を満たすため
09:21竜を2匹描くことを早くから決めていました
09:25しかし構図が決まるまでには長い時間を要しました
09:33ここでは2匹は葉の字に収まっています
09:362匹の竜が
09:40おっぽがこう
09:41なんかこういうのがいいかなと思ってたのが
09:46玉を持つ竜は
09:48天から降りてくる竜なんだってことを
09:52ちょっと知ったんですよ
09:54天から降りてくるようにこうやろうっていうところから
10:01だんだんオリジナルのその形になっていって
10:06逆三角形の構図っていうのはちょっと
10:10どういうことかっていうと
10:14上が重たくて下がこうなっているってことは
10:18上から下にずっと降りてくるような
10:22構図がいいかなと思いついたっていうことかな
10:27それで天から降りてくるようなイメージとして
10:32上に金をはいて下を墨でグラデーションでこう
10:37そうすると竜が2と絡み合いながら降りてくる感じになる
10:43かなっていう
10:45そうこうですよね
10:46竜のことだけを考えて半年
10:51構想をまとめた小舌図が完成しました
10:55大下図の製作からは寛永寺の施設で行いました
11:12その際東京芸術大学時代の教え子であり
11:22現在画壇で活躍する若手3人に
11:26週に一度手伝ってもらうことにしました
11:28大下図は小下図を天井と同じ縦6メートル横12メートルの大きさに拡大したもの
11:45墨だけで描きます
11:47あの肘のところまで黒いんだよな
11:52結構上までだね
11:55もっとやればよかったな
11:57すぐに足りない部分に墨を塗っていきます
12:07これまで墨を主体にした絵を描いたことのなかった手塚さんは
12:21後の本画製作さながらに
12:24下図から徹底的に墨を使うことを決めて
12:27大下図ここまで仕事普通しないんですよ
12:36ほとんどの大下図っていうのは大体線書きだけなんですよね
12:41だけど自信がなかったから
12:46板に書くっていう自信がなかったから
12:49この大下図を徹底的に完成度を高くして
12:55そのまま板に移そうっていう考え方で
12:59助手を務めた3人に
13:11製作の日々を振り返ってもらいました
13:14事の始まりは手塚さんからの一本の電話でした
13:20いいんですか我々でみたいな
13:28嬉しかったですごく
13:31嬉しい気持ちとワクワクする気持ちと緊張感と
13:39そんな感じ
13:41いややっぱりすごいプロジェクト
13:44すごいプロジェクトがやっぱり先生に入ったんだなみたいな
13:48授業っていうか
13:49もう一大授業っていうかね
13:51でもその時まだ先生書いてなかったっけ
13:54こうしたつ
13:54顔だけ
13:55顔だけだったよね
13:5730センチ小くらいの板に顔だけ書いてあった
14:00顔だけのやつだって
14:01それはすごい良くて
14:04うわーって思って
14:05でやっぱりリュウってもう顔勝負だと思ってたから
14:09顔がこれだけいい顔ができてたら
14:12もういけるっていう感じには我々は思った
14:16見たことないリュウだったので
14:18品のあるリュウっていうか
14:22あんまり品格があるリュウってあんまり見たことなかったんですけど
14:26なんでしょうね
14:28なんか先生に似てると思いました
14:30顔が
14:32顔が
14:32やっぱり
14:34なんか先生の雰囲気っていうか
14:362021年の年の瀬
14:42半年かけて完成した大下図を
14:48根本中道の天井に張り込みました
14:50下から見てもおかしくはないか確認するためです
14:55手塚さんに依頼した浦井監視の姿もありました
15:03本当にあのー私もですねここ来てずいぶんイメージ違うなイメージ違うっていうか
15:15迫力がこの迫力がガーッとこうね広がりが出るなと思ったんですよ
15:21黒い墨が効いてるね
15:23多分ね多分これ板にやってもいいこういう感じないじゃないかなと思うんですよ
15:29この黒が生きてる
15:31生きてる生きてる
15:32だからあの今白くなってるところが板の地に
15:36地の色になるっていう風に考えると
15:39黒と板とでグラデーションがこうこう
15:42ところに行くかなと思ってるんですよね
15:46龍の顔が
15:48ずっと前面に押し出された感じになってね
15:53生きた感じになりましたね
15:55まあこんな大きな龍は前代未聞でしょう
15:59ないですからね
16:01しかも迫力があるし
16:06これで板でやっていけるかなっていうこうなんていうのかな
16:11こうモチベーションを上げられたってことですよね
16:16次はいよいよ板に描きます
16:23本画の製作に着手して1ヶ月
16:36霊殿内に根本柱道から外した25枚の天井板が並べられていました
16:43そもそも現在の根本柱道は
16:49およそ400年前に建てられた川越北院から移築されたもの
16:55その天井板に直接龍を描くのは
17:01前代未聞の試みだといいます
17:04大下図から写し取った線に沿って龍を描いていきます
17:18手塚さんにとって
17:32墨でこれほどまでに大きな作品を描くのも初めての試みでした
17:38水墨画に詳しい美術史家の島尾新さんは
17:48天井絵製作の現場にたびたび足を運んでいました
17:52最初にびっくりしたのは
17:56ともかく直に天井に描く
17:59板に直に描くと
18:02だいたい隅すっちゃうんで
18:04うまくいかないんじゃないかと思ったんですね
18:07そうしましたら今度はもう一つびっくりしたのが
18:13新しい板
18:15新材ではなくて
18:17古材、つまり元で使われていた300年か400年前の板にお描きになるって言うんですよ
18:24そうすると、なんせお寺の天井ですからね
18:28灯明の赤についたススとか
18:31当然傷もありますし
18:33いろんな痛みがあるわけですよ
18:35その上に描くっていうのがまたもう一つびっくりしました
18:40根本中道のあの板に描けたら
18:45やはり
18:48そこ、その天井が持っている時代が
18:53そのまま絵に
18:56こう、登場してくるのかな
18:59だから、あの板に描きたかったんですね
19:05それは誰もやったことがないけれども
19:08それは正しいやり方なんじゃないのかっていうことで
19:12やりだしたんですよ
19:14手塚さんは炭にもこだわりました
19:18用いたのは今やほとんど手に入らない
19:22中国・明時代の名木
19:25やはり400年ほど前のものです
19:29画材調達を一手に引き受けたのが
19:38手塚さんが学生時代から通い続ける老舗画材店でした
19:43こちらこそどうぞよろしくお願いいたします
19:46宮内と申します
19:49先生が外科に入られた時に
19:52お道具を揃えられに来た時に
19:55あの熱心にこれはどうやって使うんだとか
19:59あの一つただバーって揃えるんじゃなくて
20:02一つずつ聞いて熱心に買われたのが印象に残ってますので
20:07そういう方はやっぱり画家になるんだろうなって
20:10自分今でも思いますけど
20:12実は木だから
20:14あのその何年も
20:17本当に何年も私たちがいなくなってもあるものだから
20:21何持つものでっていうので
20:24そう言われたってすぐ仕入れられるもんじゃないですし
20:29ですから物置ひっくり返したりとかですね
20:32もともと好きで私もコレクションしてたのがあったので
20:36まあそんなのをきっかき回して
20:40で迫力のあるのってから
20:42うーん迫力っていう
20:45あの何品か収めましてそれで選んでいただいて
20:50で選ばれたものがあなるほどねっていう
20:54はいはい
20:56天井がいた炭ですよ
21:04とってもいいです
21:07でとってもいいっていうのは
21:09今その炭手に入りませんからなかなか
21:13で手に入れてそれを使えた喜びっていうんですかね
21:18あの空間にあの炭を使ったってことがやっぱり
21:26よかったかなと思ってます
21:291998年45歳の手塚さんの映像
21:42手塚さんは1979年に
21:45日本美術院の院展に初入選を果たします
21:51当時東京芸術大学で平山育夫に支持する学生でした
22:0433歳の時
22:06第71回最高院展で初の奨励賞を受賞
22:14泉へと続く砂漠の道
22:17生涯を通じて描き続ける風景というテーマを
22:22この時に見つけました
22:32画面の奥へと続く一本の山道
22:36その先には明るい世界
22:39何気ない自然の中に希望を感じさせる
22:47象徴的な光を見出す
22:51繊細な美が確立されました
22:58一方で圧倒的な自然の力を風神雷神に託したかのような
23:04作品も生み出しています
23:061石7メートル近い大作
23:13僕は自分が作ったものが新しいということをやりたい
23:19この思いが天井絵製作につながっています
23:232022年夏
23:30手塚さんが解いているのは白土という白の顔料です
23:423石7メートルの上にこの白土を塗っていきます
23:471石7メートルの上にこの白土を塗っていきます
23:51そして白土の上から再び墨で図葉を描き起こすのです
23:58天井絵製作では従来用いられなかった方法
24:03これは従来用いられなかった方法竜がずっと生きながらえるために手塚さんが選び取りました
24:11先100年200年300年400年
24:21先まで考えた時に
24:27できるだけ残っているであろう手法を
24:32使ったと思ってます
24:36白銅は田原白銅って言って
24:401300年前の白土を絵の具にしたもの
24:46絵の具用の白にしたものですね
24:49炭は400年前の炭を使いました
24:54で板に炭をで炭の仕事をして
25:01炭絵になってます
25:04炭絵として十分いいような状況にしておいた上に白土を塗ってますから
25:13たとえ白土が白落しても下から龍が出てきます
25:18で炭は白落しませんから
25:23龍全体に白土を塗り炭の書き起こしも終わったところで細かな修正が行われました
25:36いやー
25:41この指が少し長かったんですよ
25:49龍をリアルな存在にしたい爪の角度や大きさがどうしても納得いかない
26:01修正作業に欠かせないのが女子たちの存在でした
26:23でこの爪が気にならない
26:302つ同じ形でこう
26:34細い
26:36そういうこと
26:37いやー
26:38こうだっていう
26:39だからこうなってほしいんだよね
26:42あそうそう
26:42角度がさ
26:44あすいません
26:44こんくらいか
26:46これくらい
26:55違うな
26:56持っておるよな
26:57大きく
26:57サイズが似てる
26:59サイズが似てるんでしょ
27:01似てる
27:01サイズが似てるんだな
27:02じゃあ大きくだね
27:03これか
27:08はい
27:08見える
27:10はい
27:10知る
27:14あくまで形を追求していっていっていって感情が出てくるんですよ
27:28色だとか調子だとかじゃないんですよ
27:32この段階で形絞っておけば滅多なことにはならない
27:373人の助手には忘れられない一日があります
28:00仕事を終え作業場を離れますが数時間後一人が用事を思い出して戻ると龍の姿が大きく変わっていたというのです
28:12数時間の間にいきなりこう魂が入っているっていうか
28:22先生が何かの用事でお一人で行かれた時にすごい龍になっている
28:28びっくりしましたね
28:30なんかもう激変していて絵が
28:36驚愕し携帯電話でやりとりをする2人
28:42その場で撮った写真がこちら
28:50数時間前の龍と比べると細かな陰影がつけられ
29:00より実在感が増しました
29:02思わず先生に良くなりましたねって言った
29:10驚きすぎて
29:131人でもやってるんだよ
29:16なんで我々がやる時にやらないのやってくれないんですか
29:222023年春完成したかに見える龍
29:32しかしここからなお手塚さんならではの世界が展開していきます
29:39持ち出したのは容器に入れた水とタオル
29:50いきなり鱗部分の隅を濡らしたタオルで拭き取り始めました
30:09瞬く間に墨が落ちていきます
30:22墨だけでなく白度まで削れている部分もあります
30:26いじめているんですよ画面を
30:41だからいじめているということは
30:44古びを出させている
30:47なんていうんだろうな
30:48一回一生懸命やったやつを
30:51剥いでまた描いてそれを洗って
30:57またうっすら元に戻す作業をこれからしないと
31:03ただただ線描きで間を縫っていくと
31:09いわゆる普通の絵になっちゃう
31:14普通の絵という言い方おかしいかもしれないけれども
31:18時間を加えてあげているというのかな
31:27これをやることによって
31:31せっかくできたものを一回取ってまたやって
31:39それを何度かやることによって
31:41入れ込んでいる作業なんですよ
31:45すずみ
31:59こっちのさ
32:02竜の首あたりのグレーあるじゃない
32:07肘のグレーあたりのグレー
32:09塗った部分をこすり剥がし
32:22その上に再度墨を塗りまた剥がす
32:26これを繰り返すことで画面は古色を帯び
32:31竜は数百年あるいはそれ以上の時を生きる存在となるのです
32:38さらに画面隅に配された金や銀の雲
32:52ここには日本の古典的な美が強く意識されています
32:57西本願寺本36人歌集のうちの伊勢州団巻
33:05通称石山切れです
33:09色とりどりの髪を破り継ぎしたもので
33:12平安貴族の美意識を映す個室の名品
33:17手塚さんはここから着想を得て蜘蛛の表現としました
33:29金泥とプラチナ泥で表した蜘蛛の間にある痛めを生かした部分には
33:35あたかも小さな金の箔を巻いたかのように
33:39一つ一つ金泥を塗っていました
33:43しかしそれだけでは物足りないと
33:49金の砂子を実際に巻くことにしました
33:53金泥が入るので
33:56赤いぷりでも寝るために
33:59余計析を入れてください
34:01天井の雲
34:03ドラマのチーズを出せます
34:05定番だ
34:07自分の若いお気に入りを
34:10捨てて・きれいこう
34:14長いまにのお気に入りの
34:16封じると Milk
34:18もう平安になったね
34:30平安ですよ
34:32平安宮城
34:33オンコチシンとかそういう言葉があるのと同時に
34:40新しいものって古いものを使って新しいものを生み出してるから
34:49古典的な絵を現代に解釈してますからね
34:55これがやっぱり関栄寺の天井画かなって思うと
35:00やっぱりオリジナルっていうのは
35:03日本の伝統的な古典的ないいところをこうすくい上げて
35:10現代に咀嚼したものを天井画にやるってことだと思うんですよ
35:15これが日本画だと思う
35:17この日天井への完成が見えてきました
35:30決心なんですよね
35:32決心
35:33絵ってな
35:35いつも迷って決定し迷って決定していくのを
35:45迷ってる部分を絵描きって見せないから
35:49ただグングングング書いてると思うけど
35:52やっぱりこれだけ大きな仕事だと
35:55やっぱり迷って失敗したっていうのはダメですから
35:59もうものすごいよく考えて迷って
36:07結論を出していくっていうやり方ですよね
36:11今回の天井画
36:15さまざまな特徴はありますけれども
36:17その一つは絵画のさまざまが詰まっている
36:23素材自体に400年の歴史があるわけですけれど
36:29その中に手塚さんはいろんな要素を入れていってる
36:33一つは水墨画の理由がある
36:36その上に白土塗って
36:43そして描き起こしていく
36:45それからもう一回墨で
36:48目花を入れたいという
36:50描き起こしていく
36:51でこれは大和絵の手法
36:53そのものですよね
36:57そこだけ見ても
36:58水墨画の上に日本画が載ってるっていう
37:01おそらくこれまでにないようなもので
37:07そしてもう一つ
37:10雷とか雲の金箔
37:19これもいわゆる大和絵の中で使うもんですけれども
37:24このデザインはもうどちらかというと
37:26リンパ的と言っていいかもしれません
37:28ですから図像的には本当に現代のという
37:31という意味で
37:34さまざまな日本絵画の歴史
37:36これがそこに詰まってるっていうことになります
37:41で普通はそれをこう混ぜたように見えるわけですよね
37:45だけどこれなんだって400年経ってるとこへ
37:50400年の空間のところへそれを入れ込んでいるので
37:55気分としてはある種の絵画の歴史もここに入ってる
38:00そしてそれがカーニエイジ根本柔道の新たな歴史の始まり
38:07ということにもなるんじゃないでしょうか
38:102023年秋
38:15制作が始まってから3年
38:20この日も手塚さんは一人絵に手を入れていました
38:27だけどある日突然
38:48あれそれ良くないかもしれないってなったら
38:51それ良くないんですよね
38:53昨日まで見てたものが
38:56今日になってみるとよく見えない
39:00でそうなったらそれはもうダメない
39:05良くないんですよ
39:07だから早めに早めに仕事して
39:09早くに仕事して
39:12早くに完成っていうところまで持ってきて
39:16そっからが気づいたところを直していく
39:19そしてもう直しようがない
39:22となった時が完成ですね
39:27少しでも高みに上っていくような絵画であるべきかなって思っているんですよね
39:392025年4月24日
39:50この日
39:55関栄寺根本中道に天井絵が運び込まれ
39:59筆館転生式が行われました
40:02龍の手のひらに盆地が入れられます
40:19完成を待たずに亡くなった浦井艦首が書いた文字を
40:28ラピスラズリでなぞりました
40:30ラピスラズリでなぞりました
40:30それから2ヶ月後
40:58根本中道に足場が組まれ
41:06天井絵が設置されました
41:09天井絵の裏には作者である手塚さん
41:37そして助手を務めた3人の名前が入れられました
41:422025年
41:52令和7年9月12日
41:55この日
41:58龍に最後の一筆が入れられます
42:01天性改元式
42:16龍の目に墨を入れ
42:19命を吹き込みます
42:21東栄山関栄寺
42:48根本中道奉納天井へ日本学家手塚雄二が5年をかけて描いた竜が今生き始めました
43:02今の奉納を終えてどういうお気持ちですか
43:10もうとにかくほっとしてますあの精いっぱいの仕事を一生懸命やったっていうその満足感でいっぱいですこの関栄寺根本中道の竜にはこれからどんなふうに生きていってもらいたいですか?
43:33これから多くの方がいろんな気持ちでここに来ていただいた時に何かを感じていただければありがたいことだと思うし
43:53ずっとこの竜が皆様を見守っててくださればいいなと思ってます
44:02でこれはあくまでご本尊に向かっての天井ですからご本尊に向かってお参りする時にこの天井絵が見守っててくれるっていう風にそう思えるような根本中道の天井絵であってほしいなと思ってます
44:28今日はどうもありがとうございました
44:58ご視聴ありがとうございました
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